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2年 髙橋 RES
夏休み課題11~20

11『西の魔女が死んだ』(小説)
作者:梨木香歩
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。
心が沈んでいる時、悩んでいる時、そんな思いを受け止めてくれる存在が非常に重要なのだと感じた。この作品では、その存在が西の魔女ことおばあちゃんとなっているが、おばあちゃんでもお母さんでも、もちろん友達でも誰か自分の全てを受け止めてくれるような存在が大切だと思った。
作品の中でも特に「いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。」という言葉が心に響いた。長い人生を経験してきたおばあちゃんだからこそ納得できて、強く響くものがあった。

12『キングダム』(映画)
原作:原泰久 監督:佐藤信介
紀元前の中国を舞台に、天下の大将軍を夢見る少年と若き王が、困難に立ち向かいながら中華統一を目指す壮大な物語。
アクションシーンはもちろん、舞台や服装、大勢の大軍全てが大迫力で圧巻される。アクション含め、スピード感溢れる展開は、見応えがあると同時に自分も仲間の一員になったような緊張感を味わうことが出来る。

13『銀の匙』(漫画)
作者:荒川弘
主人公は、農作業に無関係の一般家庭の次男・八軒勇吾。寮目当てで入学した農業高校で苦悶し成長する、酪農青春グラフィティ。
命をいただくことの重さや私たちが普段食べている食事に使われている肉・野菜などが机に並ぶまでの過程がよく描かれている。さらに、農業・畜産業の抱える問題や厳しい現実を学べる作品だった。何気なく食べている食材を提供するまでにどれだけの時間と労力そして資金がかかるのか生産者側の立場を知ると、食のありがたみを感じた。

14『屍人荘の殺人』(映画)
監督:木村ひさし
大学のミステリー愛好会に所属する葉村と明智は、様々な事件に首を突っ込む日々を送っていた。そんなある日、2人の前に比留子という謎の女子大学生が現れ、脅迫状が届いたというロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。3人は山奥のペンションを訪れるが、待ち受けるのはクセモノだらけの宿泊者と前代未聞の連続殺人だった…!
ただのミステリーとは一味違い、連続殺人と同時に謎のウイルスによる事件も引き起こされる。事態が大混乱する中、ストーリーが展開していくため、序盤は状況を読み込むことに時間がかかるが、犯人の巧みなトリックを解明する比留子の謎解きはスカッとした。無事、殺人事件は解決するのだが、謎のウイルスに関しては解決されないため、終わり方にはモヤモヤした。

15『賭ケグルイ』(ドラマ)
原作:河本ほむら 監督:英勉
舞台は、政財界の有力者の子女が多数通う私立百花王学園。ここで生徒たちの階級を決定するものは、ギャンブルの強さ。勝ったものは支配する側に立ち、敗れたものは奴隷となる。ある日、この学園に転向してきた謎多き少女、蛇喰夢子。一見すると清楚な美少女だが、彼女は、リスクを負うことに快感を覚える「賭ケグルイ」だった。
高校生のギャンブルと聞くと大人のギャンブルほどではないと考えていたが、決して甘いものではなく、心理戦や頭脳戦、生死を分ける戦いなどスリリングで、見ているこちら側が緊張感を覚えるような作品だった。そんな中でも、一見清楚に見える主人公・蛇喰夢子が、生徒会トップの者たちを次々と倒していく描写には目をひかれる。普段は、スイーツ好きで体育が嫌いといった女子高生らしい行動・言動が見られるが、ギャンブルになると豹変したような強さを見せつけるギャップがこの作品の魅力の1つになっている。

16『賭ケグルイ2』(ドラマ)
原作:河本ほむら 監督:英勉
ギャンブルの強さで生徒の階級を決定する私立百花王学園を舞台に、ギャンブル狂の夢子と、彼女に送り込まれる刺客たちの壮絶な心理バトルを描く。夢子の転入により、会長・綺羅莉を頂点とした絶対的権力が揺らいでいた生徒会は危機を感じ、夢子を排除する策を講じることに。会計の豆生田は、生徒会広報にして人気アイドルのユメミを、夢子の次の刺客に指名。そのユメミは全国ツアーから帰ってくる。
実写ドラマ『賭ケグルイ』の続編。前作と同様、スリリングな展開で、相手の裏をかく夢子の戦略には驚かされる。今作では、蛇喰夢子がユメミとアイドルユニットを組み、歌を披露する場面が登場する。緊張感溢れる高校生たちのギャンブルの中に、この場面が組み込まれることで作品の華やかさも倍増し、ギャンブルから離れた夢子も見ることができる。

17『orange』(映画)
監督:橋本光二郎
高校2年生の春、高宮菜穂のもとに10年後の自分から一通の手紙が届く。そこには転校生の翔を好きになること、そして翔が1年後には死んでしまうということが書かれていた。最初はいたずらだと思った菜穂も、手紙に書かれていることが次々に起こると次第に手紙を信じるようになり、26歳の自分と同じ後悔を繰り返さないため、そして翔を救うため、運命を変えようと動き始める。
切なくも、心の温まる作品だった。特に体育際のリレーのシーンが印象的に残っている。演者の表情、言葉の重みが相まって感動的なシーンを演出していると感じた。
主人公がオレンジジュースを飲むシーンやオレンジ色という台詞、オレンジ色の夕焼けが差し込むシーンが使われていて、タイトルのオレンジという印象を強調する工夫がされていた。

18『ごめんね青春!』(ドラマ)
脚本:宮藤官九郎
静岡県にある仏教系男子校の教師である平助は特別な人間ではなく、むしろごく普通の感覚の持ち主。ただ、14年前に起こったある不幸な事故のために、平助の人生は大いに狂ってしまった…。それ以来、地元に、そして母校にとらわれて生きてきた平助。そんな折、学生数の減少により彼の勤める男子校と、同じ地域にある女子校が来年から合併することになる。
仏教系の男子校とキリスト系の女子校が合併するという学園ものの中でも斬新なストーリーで、友情・恋愛・青春、さらにコメディ要素も盛り込んでいて終始笑えるような作品だった。
本作では、トランスジェンダーを題材にした話も登場し、現代の社会にも適した作品となっている。子どもの葛藤と子どもの気持ちを理解することができない親の葛藤を巧みに描き、繊細な問題だが重すぎず軽すぎず、その中間を上手く表現している。

19『六人の嘘つきな大学生』(小説)
作者:浅倉秋成
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一か月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは―。
就職活動最中に巻き起こるミステリー。この作品には多くの伏線が仕掛けられており、結末を知るとその繋がりにはアッと驚かされるような工夫がなされている。誰が採用されるのか、そして告発文を仕掛けた犯人は誰なのか、予想もつかなかった展開の連続でページが次へ次へと進んでいく作品だった。

20『日本の一番長い日』(映画)
原作:半藤一利 監督:原田眞人
太平洋戦争末期の45年7月、連合国軍にポツダム宣言受諾を要求された日本は降伏か本土決戦かに揺れ、連日連夜の閣議で議論は紛糾。結論の出ないまま広島、長崎に相次いで原子爆弾が投下される。一億玉砕論も渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣や鈴木貫太郎首相、そして昭和天皇は決断に苦悩する。一方、終戦に反対する畑中少佐ら若手将校たちはクーデターを計画、日本の降伏を国民に伝える玉音放送を中止すべく、皇居やラジオ局への占拠へと動き始める…。
1945年の8月15日に玉音放送で国民に戦争降伏が伝えられるまでに舞台裏で何があったのかを描いている。原子爆弾を投下され、状況が悪化したという事実上の歴史だけをみればいち早く降伏を受諾すべきなのではないかと思うが、決して簡単に言えるものではないのだと改めて感じさせられた。日本に対する愛国心の強さ、日本を守りたいという目的は誰しも変わらない描写が当時の価値観を物語っていた。
2022/09/19(月) 19:15 No.1894 EDIT DEL
2年 髙橋 RES
夏休み課題1~10

1『告白』(小説)
作者:湊かなえ
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示し、復讐を始める。
娘を殺された教師の話によって、全てが狂っていく様子が衝撃的だった。教師の森口から語られる主観的な内容だけでなく、事件に関わる少年やその家族の心情までも読み進むにつれて明らかになるが、どの告白も重く、人間の抱える闇を感じた。例え、どんなに平和な日々を送っていても人間はある1つのことで全てが崩れてしまうのかもしれないと感じさせられる作品だと思う。

2『ジブリアニメで哲学する』(小説)
作者:小川仁志
宮崎駿監督の10作品の主要なモチーフである「風」「森」「城」「海」などを哲学し、私たちが生きる現実世界の本質を解き明かしていく。
見たことのない作品は、その作品が見たくなるような内容で、既に見たことのある作品は、今までの作品に対する視点や考え方が変わるような内容だった。「神」とはなにか?「姉妹」とはなにか?など、1つ1つの問いに対する作者なりの答えが語られており、作者の考えと自分の考えを比較することが出来る。その過程で、自分の気づくことができなかったジブリ作品の細かな背景も自ずと分かった。また、なぜジブリアニメが子供だけではなく、大人までも楽しめる作品なのかが理解出来る作品。

3『何者』(映画)
原作:朝井リョウ 監督:三浦大輔
就職活動の情報交換のために集まった5人の大学生。自らの経験や人脈を活かし、それぞれの方法で就活に挑んでいた。就職活動中、大学生の5人は、それぞれの思いや悩みをSNSに吐き出しながら励むが、人間関係は徐々に変化していく。
就職活動のリアルさを感じ取ることができる作品。主人公が大学生ということで、共感することが多く、身近なものとして捉えることができるため、作品に入り込みやすい。就活という精神的にも身体的にも大変な時期に、他人と比べて落ち込んだり、嫉妬したりする就活ならではの厳しい現実が本格的に描かれていた。

4『母性』(小説)
作者:湊かなえ
女子高生が自宅の中庭で発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。…遡ること11年目の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも―。
母性とは何か、母と娘の関係を考えさせられる作品だった。母親と娘のすれ違いがもどかしく、少し理解できない部分もあったが、読む人によっては捉え方が変わるのではないかと思う。今年度に実写映画が公開されるので、ぜひ実写版も見てみたい。

5『君の友だち』(小説)
作者:重松清
頭がよくてちょっと意地悪な恵美ちゃんと、何をやってもぐずな由香ちゃんは、ある事故が起きてから誰とも付き合わなくなった。勉強もスポーツも抜群でライバル同士だったブンちゃんとモトくんは、あることがきっかけで全然チグハグになった。それでも…衝突や痛みや喪失を乗り越えて輝く「友だちという関係」を描く最高傑作。
多くの人たちが経験してきた、思春期ならではの人間関係の悩みや難しさが細かく書かれていて、共感できる部分もあり、読んでいくうちに本当の友だちとは何なのかを考えさせられた。学校という閉ざされた空間の中で過ごしていく生きづらさが伝わってくる作品だった。

6『グレイテストショーマン』(映画)
監督:マイケル・グレイシー
幼馴染の妻チャリティを幸せにすることを願い、挑戦を続けるバーナムは、世間から隠れるように生きていたユニークな人々を集めたサーカス団を結成する。ショーは人気を博し、成功するが、反対派の存在や社会に認めてもらえない状況に頭を悩ませる。
映画で披露される音楽や映像はどれも大迫力で、特に、最後のパフォーマンスには圧巻される。このパフォーマンスこそ本作の1番の魅力である。登場する人物たちは、皆、挫折、人種差別、コンプレックスなどを抱えているが、作品が展開するにつれ前向きになってゆき、見ているだけで勇気をもらえる。

7『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(映画)
監督:瀬々敬久
結婚を約束し幸せの絶頂にいた20代のカップル・尚志と麻衣。しかし結婚式の3カ月前、麻衣が原因不明の病に倒れ昏睡状態に陥ってしまう。尚志はそれから毎朝、出勤前に病院に通って麻衣の回復を祈り続ける。数年後、麻衣は少しずつ意識を取り戻すが、記憶障害により尚志に関する記憶を失っていた。2人の思い出の場所に連れて行っても麻衣は尚志を思い出せず、尚志は自分の存在が麻衣の負担になっているのではと考え別れを決断するが…。
原因不明の難病を患うことの恐ろしさを感じるとともに、8年も信じ続け、待ち続けるという愛の偉大さを知った。何より、この話が実話であることを踏まえると感動せずにはいられない。

8『ほんとうのリーダーのみつけかた』(小説)
作者:梨木香歩
『僕は、そして僕たちはどう生きるか』の文庫発売を記念して行われた講演内容を書籍化した作品。同調圧力のお話が印象的だった。同調圧力に負けず、自分自身を客観的にみることは今の世の中、社会的に簡単なことではないと思う。しかし、ほんとうのリーダーは自分の中にあり、自分の考えを大事にしていくことが大事だと感じた。

9『一度死んでみた』(映画)
監督:浜崎慎
製薬会社の社長を務める父の計と一緒に暮らす大学生の七瀬は、研究に打ち込むあまり母の死に際にも現れなかった仕事人間で口うるさい父が嫌でたまらず、顔を見るたびに死んでくれと毒づいていた。ある日計は、一度死んで2日後に生き返る薬を飲んだためにお化けになってしまう。何も知らずに動揺する七瀬は、遺言により社長を継ぐことになり、計の会社に勤める松岡から真相を聞かされることになる。
所々に笑いが散りばめられているため、最後まで楽しめる作品だった。細かく散りばめられた何気ない笑い要素が実は最後に繋がっており、伏線回収が上手く構成されている。そして、父の死を通して変化していく父と娘の関係には感動する。一度死んでしまった父とその状況に動揺してしまう娘を見ると、自分の伝えたいことはどんなことでも素直に相手に伝えておくべきだと思った。

10『ブレイブ-群青戦記-』(映画)
監督:本広克行
数々の大会で賞を収めるスポーツ名門校の高校生たちが、学校まるごと戦国時代にタイムスリップしてしまう。校内には、刀をもった武士たちが次々と現れ、生徒たちはパニックに。主人公・蒼は、後に徳川家康となって天下統一を果たす松平元康と手を組み、野球部やアメフト部と共に連れ去られた仲間を助けに立ち上がるが…。
高校生vs戦国武将という中々見ることのできない題材が見どころ。刀を持った武士に対して、現代の技術・知識を使って挑もうとする描写が今までに見たことがなく、新鮮さを感じた。序盤の方で、生徒たちが無惨にも殺され、リーダー的存在であった剣道部主将の松本孝太も亡くなってしまう展開に驚いたが、その仲間たちの思いを背負って戦おうとする高校生たちの姿は胸を打つものがあった。
2022/09/19(月) 19:02 No.1893 EDIT DEL
2年 吉江 RES
夏休み課題21~30

21:『日常』(アニメ)
原作:あらゐけいいち 監督:石原立也 制作:京都アニメーション
妄想がふくらみがちな夢見る女子高生「ゆっこ」の周りにはロボやら鹿やら謎なものがいっぱい。時定高校を中心に、シャケが飛んで­きたりこけしが飛んできたりと町中に広がるちょっと不思議でビミョーにシュールな「日常」が始まる。一方、「はかせ」と「なの」、しゃべる猫「阪本(さん)」の暮らす「東雲研究所」でも、今日も一日あったかぽかぽかの、のんびりと­した一日が過ぎて行く。
本作の魅力は京都アニメーションによる高いクオリティと、『日常』というタイトルにも関わらずかなりシュールな「非日常」が描かれていることである。また、シュールなギャグアニメであるが、幼い子供であるにも関わらず「なの」をはじめとした高性能メカなどを作ったこと、一人暮らしであることなど謎の多い作品でもある。

22:『魔女の旅々』(アニメ)
原作:白石定規 監督:窪岡俊之 制作:C2C
イレイナは幼いころに『ニケの冒険譚』を読み、魔女になって旅をする夢を抱いた。若くして魔女になるための試験に合格し、あとは他の魔女に弟子入りして一人前になるだけだが、優秀故にどの魔女からも門前払いされてしまう。ようやく弟子入りを受け入れてくれたのは怪しげな雰囲気の「星屑の魔女」だった。こうして魔法使いの最上位「魔女」となったイレイナは幼いころに読んだ旅の物語に憧れて、流されるように気ままな長い旅に出る。
本作の魅力は、整った顔立ちとは裏腹に「その可憐な少女は魔女であり、旅人でした。――そう、私です。」という台詞を言い、キノコを嫌う魔女見習い「サヤ」に対しては「好き嫌いしたら魔女にはなれませんよ」と、自分もキノコが嫌いなことを棚に上げてキノコを押し付けてしまうような残念な中身を持つ主人公イレイナにあると思う。また、基本的には平和な作品であることも個人的には魅力の一つである。

23『髭をそるそして高校生を拾う』(アニメ)
原作:しめさば 監督:上北学 制作:project No.9
IT企業に勤める26歳のサラリーマンの「吉田」。ある週末、彼は職場の先輩に告白するがが見事玉砕。五年越しの片思いを失恋で終え、居酒屋でヤケ酒を呷った帰り道、路上で座り込む家出女子高生「沙優」と出会う。そして、家出をして行き場のない沙優を吉田は一晩泊めることにする。
本作は沙優と吉田が同居する中で、自分を見つめ直す様子が描かれている。本作の魅力は、家出をした女子高校生を放って置けない気持ちと、社会人としての立場や問題の間で葛藤する吉田の様子がリアルに描かれていることである。

24:『Charlotte』(アニメ)
原作・脚本:麻枝准 監督:浅井義之 制作:P.A.Works
思春期の少年少女のごく一部に発症する不完全な「特殊能力」。 主人公「乙坂有宇」は、「任意の対象の体を5秒間のみ乗っ取る」という能力を人知れず悪用し、名門高校に見事合格した。 進学先の高校でも順風満帆な生活を送ろうとしていた矢先、「友利奈緒」という少女が現れ、有宇は特殊能力を使用する現場を目撃されてしまう。 彼女もまた特殊能力を持つもので、特殊能力を持つ、あるいはその可能性を秘めた少年少女が集められた「星ノ海学園」の生徒会会長だった。 そして、特殊能力は思春期の病のようなもので、やがては消えることを告げた。
本作の魅力は、大人ではなく高校の生徒会が主体となって「特殊能力」という大きな問題に
立ち向かうところである。前半は学校内での活動がメインだったが、物語が進むにつれてスケールが大きくなって行くところも魅力である。

25:『白い砂のアクアトープ』(アニメ)
原作:projectティンガーラ 監督:篠原俊哉 制作:P.A.WORKS
水族館で働く18歳の女子高生「海咲野くくる」は、東京で居場所をなくし、逃避行した元アイドル「宮沢風花」と出逢う。くくると風花はそれぞれの思いと事情を抱えつつ、水族館での日々を過ごしていた。しかし、その水族館に閉館の危機が迫りくる。
本作の魅力は、何としても水族館の閉館を防ぎたい気持ちと、水族館の老朽化や金銭面の問題という現実の間で揺れ動くくくると、それを支える風花がある種の「青春」のように描かれていることである。

26:『干物妹!うまるちゃん』(アニメ)
原作:サンカクヘッド 監督:太田雅彦 制作:動画工房
外では頭脳明晰、容姿端麗、運動能力も万能、性格も良いが一歩家に入るとアニメや漫画、ゲーム三昧にジャンクフードを愛する干物のようなダメ人間「干物妹」に変貌する「うまる」とその兄「タイヘイ」と周囲の人々による日常物語である。
本作の魅力は、うまるの外向けの完璧な姿と家の中でのだらしない姿のギャップである。家の中と外で物理的に姿が変化することも特徴である。また、うまるの家の中での姿や発言に共感出来る部分も多く見られる視聴者も多いのではないだろうか。

27:『干物妹!うまるちゃんR』(アニメ)
原作:サンカクヘッド 監督:太田雅彦 制作:動画工房
グータラを極めた「うまる」が、コーラとポテイトを片手に、漫画やゲーム、アニメ、ネットサーフィン。一緒に暮らす兄「タイヘイ」を横目に、うまるは欲望の赴くままに突き進む。クラスメイトの「海老名」、「きりえ」、「シルフィン」との絆も深まり、うまるの日常はますますにぎやかになる。
本作も主にうまるのダラダラとした様子が描かれている。しかし、周囲の人間との関わり方や、個性豊かな新しいキャラクター「金剛ヒカリ」の登場で、よりにぎやかな作品となっている。

28:『となりの関くん』(アニメ)
原作:森繁拓真 監督:ムトウユージ 制作:シンエイ動画
とある学校の授業中、先生の目を盗んで机での一人遊びに興じる男子生徒「関くん」と、そんな関くんの遊びを隣の席から観察(or妨害or参加)する女子生徒「横井さん」。毎回予想外の展開を見せる関くんの遊びに対して、ほぼ無言で繰り広げられる二人の静かな攻防を描く。
本作の魅力はやはり、関くんの授業中の遊びにあるだろう。関くんは、授業に対してはほとんど関心はないが、授業中の遊びに対して本気で取り組んでいる態度と、本気故に遊びのクオリティが異常なほど高い。特に機械いじりや工作が好きな人間は楽しむことが出来るのではないか。

29:『リコリス・リコイル』(アニメ)
原作:Spider Lily 監督:足立慎吾 制作:A-1 Pictures
日本の治安を守る秘密のエージェント「リコリス」である「井ノ上たきな」は、ある事件をきっかけに喫茶「リコリコ」への転属が命じられる。超優秀なNo.1リコリスの「千束」とバディを組み、DA復帰を目指し意気込むたきなだが、リコリコでの仕事はひとクセもふたクセもあった。
本作の魅力は、キャラクター達の見た目や個性、女子高生の制服とリコリスとしての活動のギャップ、考察が絶えない意外性のあるストーリーや世界観などが挙げられる。また、キャラクター達の表情が豊かであり、普段の笑顔と仕事中の表情とのギャップも見ていて面白い。

30:『Colorful』
原作:森絵都 監督:原恵一 制作:サンライズ
天上界と下界の狭間で、死んだ「ぼく」の魂が漂っている。そこに「プラプラ」という天使が現れ、「あなたは大きな過ちを犯して死んだ罪な魂ですが、もう一度下界に戻って再挑戦するチャンスが与えられました。そして、自分の犯した罪を思い出さなければいけません」と伝えられた。こうして、「ぼく」の魂は、自殺をして息を引き取ったばかりの「小林真」という名の中学3年生の体に入りこみ、 「小林真」として生きることになった。真として生き返った「ぼく」の魂は自殺の理由を知るが、その真らしくない振る舞いで周囲の環境を少しずつ変えていくことになる。
本作の魅力は重いテーマと、中学生という多感な時期、薄暗い印象を与える絵柄に反して、明るい終わり方をすることであると思う。子供から大人まで、この作品を多くの人が考えさせられたのではないか。悩みを抱えている時や、落ち込んでいる時に頑張ろうと思わせてくれる作品である。
2022/09/19(月) 16:40 No.1892 EDIT DEL
2年 吉江 RES
夏休み課題11~20

11:『スローループ』(アニメ)
原作:うちのまいこ 監督:秋田谷典昭 制作:SILVER LINK
海辺で一人、亡き父に教えてもらったフライフィッシングをたしなむ少女「ひより」。いつも通りに釣りをしていると、いきなり海に入ろうとする天真爛漫な少女「小春」と出会う。流れで一緒に釣りをする事になった2人でしたが、実は親の再婚相手の娘同士だった。
本作はいつも明るい小春と引っ込み思案なひよりと、ひよりの幼馴染である恋、そしてその周囲の人間が釣りを通じて絆を深める物語である。いつも明るく振舞っている小春は幼い時に実の母親と弟を交通事故で失った過去を、引っ込み思案なひよりは病気で実の父親を失った過去をそれぞれ持っている。また、ひよりが得意とするフライフィッシングは道具が高価な上、難易度が非常に高い釣法である。尚、本作も「きららアニメ」であるが、「きららジャンプ」は行われていない。

12:『NEWGAME!』(漫画)
作者:得能正太郎
高校を卒業して、小学生の頃から好きだったゲームを制作したゲーム会社「イーグルジャンプ」の新入社員となった「涼風青葉」。小学生の頃から憧れていた上司をはじめ、グラフィックチームの優しくも個性豊かな先輩達に囲まれて、青葉は社会人生活を歩み出していく。
本作は芳文社『まんがタイムきららキャラット』にて連載されていた作品である。内容は主にゲーム会社で新しいゲームを生み出す仕事とキャラクター達の日常について描かれた漫画である。特徴として、登場人物がほぼ全員女性であることが挙げられる。本作は単行本第1巻82ページの、涼風青葉による「今日も一日がんばるぞい!」の一コマがTwitterなどのネット上で流行したことで爆発的に人気が増加し、重版を繰り返すも即完売となった過去を持つ。しかし、この一コマ以外で青葉は「ぞい」という語尾を使っておらず、作者の得能正太郎氏も「今後『ぞい』と言わせるつもりはない」と明言していた。

13:『NEWGAME!』(アニメ)
原作:得能正太郎 監督:藤原佳幸 制作:動画工房
「今日も一日がんばるぞい!」の一コマで人気作品となった本作は2016年にアニメ化された。例の一コマの部分は第4話で登場するが、作内での扱いはそこまで大きくはなかった。しかし、アニメでは、青葉が何かを決意をしたり元気を出そうと努める際に、「がんばるぞい!」と口にせずとも、例の一コマと同じ身振りで胸元で両手ガッツポーズを可愛く作る演出がたびたび見られた。これは、原作者である得能正太郎氏の意向と、「今日も一日がんばるぞい!」のファンの気持ちを汲んだ結果だと思われる。また、このポーズを「ぞいの構え」と呼ばれ、注目を集めた。尚、「今日も一日がんばるぞい!」のセリフは、2016年のアニメ流行語大賞で銅賞を獲得する。
ネットが与える影響が大きいことを知らされることとなった。2016年のアニメ流行語大賞には「だが断る」(『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』)や「脳が震える」(『Re:ゼロから始める異世界生活』)、「お前は誰だ?」・「入れ替わってる」(『君の名は。』)などの強豪を抑えて銅賞を獲得したのは衝撃だった。例の一コマにより、ネタ枠のような扱いを受けているがストーリーは面白く、キャラクター達にも動画工房の良さが表れた仕上がりとなっているなど魅力が多く、気が付けば最後まで見てしまう作品となっている。また、本作オープニングでは「きららジャンプ」が行われた。

14:『NEWGAME!!』(アニメ)
原作:得能正太郎 監督:藤原佳幸 制作:動画工房
青葉が、ゲーム制作会社「イーグルジャンプ」に入社してからちょうど1年が過ぎ、かつての自分のように新入社員が入社する季節がやってきた。ついに先輩になるんだと思い、胸が高鳴る青葉だった。緊張をほぐすため、会社の入り口で挨拶の練習をする青葉だったが、出社してきた先輩「りん」の口から告げられたのは、思いも寄らない言葉だった。
本作は第1期同様、主にゲーム会社で新しいゲームを生み出す仕事とキャラクター達の日常について描かれているが、後輩という新たなライバルや、それぞれが抱えた思いや事情などの要素が含まれている。自分の企画やキャラクターデザインを通すために他の社員がライバルであり、同じゲームを作る仲間でもあるためモヤモヤしてしまうところなどがリアルに描かれているところが魅力である。また、本作でも第1期に続き、エンディングで「きららジャンプ」が行われた。

15:『邪神ちゃんドロップキック』(アニメ)
原作:ユキヲ 監督:佐藤光 制作:ノーマッド
魔界の悪魔、通称「邪神ちゃん」は、ある日突然に人間界に召喚されてしまう。彼女を召喚したのは、神保町のボロアパートで暮らす、ちょっとブラックな心を持つ女子大生、「花園ゆりね」だった。しかしゆりねは、邪神ちゃんを魔界に帰す方法がわからない。そこで召喚者が死ねば呪文が無くとも魔界に帰れることから邪神ちゃんはゆりねを殺そうと考えるも、返り討ちにあってしまう。仕方がないので邪神ちゃんとゆりねは一緒に暮らし始めた。
本作の魅力は、友人を完全にATM扱いするなど性根が腐りきった「邪神ちゃん」、邪神ちゃんに再生能力があるのを良いことに徹底的に邪神ちゃんを痛めつけて面白がる「ゆりね」、警察官であるにも関わらず「可愛いから」と勝手に他人の物を盗んだり邪神ちゃんを誘拐しようとする「めい」など、まともな登場人物がほとんどいないことだ。また、オープニング映像のサビの部分では、邪神ちゃんをチェーンソーでミンチにして楽しむゆりねの姿が流れている。

16:『邪神ちゃんドロップキック´』(アニメ)
原作:ユキヲ 監督:矢野孝典 制作:ノーマッド
本作は2019年1月開催のファンイベントまでに第1期のセルソフト売り上げが2000枚を突破した場合、製作総指揮者がイベント内で製作を決断することを公式でアナウンスした結果、イベント当日に目標売り上げを達成したことを受けて正式に放送が決定された作品である。また、邪神ちゃん役の声優、鈴木愛奈が北海道の千歳市出身であることから、千歳市が市のPRのためにふるさと納税を2000万円募集し、その目標を達成したことでそれらを活用したテレビ未放映のスペシャルエピソードの「千歳編」を制作することが決定し、Amazon Prime Videoで配信された。
本作の魅力は、作品のファンと制作陣の距離が近いことである。売り上げが伸びれば制作陣だけでなく、ファンにも具体的なメリットがあることを提示しているので良い関係を築けている。アニメのオープニング曲を第1期では、キャラクター達の声優が担当していたが、本作では「halca」が担当している。また、オープニング映像をYouTube上で公式が初公開したときに制作陣がチャット欄に「かウェアいい」や「キャラがみんな動く!」と投稿するなど、制作陣が作品を通じてだけでなく、直接ファンを楽しませてくれた。

17:『邪神ちゃんドロップキックX』(アニメ)
原作:ユキヲ 監督:佐藤光・山田卓 制作:ノーマッド
本作は、アニメ制作経費の調達として、クラウドファンディングを実施し、タイトルやサブタイトルの命名権、モブキャラとしての出演権など、作品に大きく関わる部分も含まれたリターンが用意された結果、すぐに目標額に達したことで放送までこぎ着けた。
タイトル命名権を110万円で売るなど、通常のアニメでは有り得ないことを平然とやってのけたのは驚いた。また、タイトル命名権を購入した場合には制作会議への参加など、「ファンが参加できるアニメ」という文句に嘘はないことが分かった。また、早い段階で目標額2000万円に到達し、最終的には3600万円を超えるなど、この作品への愛が感じられた。

18:『のんのんびより』(アニメ)
原作:あっと 監督:川面真也 制作:SILVER LINK.
「一条蛍」は、両親の仕事の都合で、東京から「旭丘分校」に転校することに。しかしそこは、自分を含め、全校生徒が5人しかいない学校だった。東京から転校してきたばかりの一条蛍と、ムードメーカーの「越谷夏海」、夏海の姉で女子最高学年の「越谷小鞠」、独特の感性を持つ最年少の「宮内れんげ」。まったりした田舎の大自然の中で過ごす彼女達の日常がはじまる。
本作は、子供たちが田舎でゆるく生活する様子を描いた作品である。最大の魅力はそのゆるさであり、忙しい現実世界での生活で疲れた多くの人間が癒しを求めてこの作品に行き着くこととなった。また、宮内れんげが使用するあいさつの「にゃんぱすー」は作品での登場回数は決して多くはないものの、独特過ぎる語感が強烈なインパクトを持っているため頭に残り、2013年に行われたアニメ流行語大賞では「駆逐してやる」(『進撃の巨人』)や「やはっろー」(『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。』)などを抑えて金賞を獲得した。余談ではあるが本作とは一切関係のないアプリ・ウェブ開発などを行う、本作とは関係のない会社である「ニャンパス株式会社」のホームページのアクセス数が150倍程度にまで増加した。

19:『のんのんびよりりぴーと』(アニメ)
原作:あっと 監督:川面真也 制作:SILVER LINK.
春、ピカピカのランドセルを貰った宮内れんげは、入学式前日に小学校へ通う練習に出かける。そこへ越谷小鞠・夏海姉妹がやってきて一緒にバスで移動することに。ところが学校に着くと「明日のお楽しみ」と、教室に入る事を禁じられてしまう。これから毎日通う事になる学校を一人探検するれんげだった。
本作は、第一期から変わらずゆるく、まったりとした田舎での生活が描かれている。第2期でもやはり、疲れた現代人の心に刺さるアニメとなっている。また、給食にカレーが出てきて喜んだりと、田舎暮らしでなくとも共感できる学生時代の思い出などが掘り起こされて懐かしさを感じられる場面もある。

20:『のんのんびよりのんすとっぷ』(アニメ)
原作:あっと 監督:川面真也 制作:SILVER LINK.
ある春の日、早起きした宮内れんげは音楽の授業での合奏に備えてリコーダーを吹きながら学校へ向かっていた。途中、バスで出会った高校で吹奏楽部に所属する富士宮このみに、「ド」の音がうまく出ない事を打ち明けると、今度一緒に練習する事となった。
本作も第1期か、第2期から変わらない田舎暮らしが描かれている。しかし、原作の完結が発表されたことで、続編の可能性はほとんどないことが分かった上で視聴するとどこか寂しい気持ちになる。ただ、展開としては最後まで明るい作品となっている。
2022/09/19(月) 16:39 No.1891 EDIT DEL
2年 吉江 RES
夏休み課題1~10

1:『けいおん!』(アニメ)
原作:かきふらい 監督:山田尚子 制作:京都アニメーション
私立桜が丘女子高等学校軽音楽部は、前年度までいた部員が全員卒業してしまい廃部寸前の状態だった。それを知った「田井中律」と、幼馴染である「秋山澪」は、何とかして部員を集めて立て直そうと決意した。やっとの思いで確保した部員はおっとりとしたお嬢様である「琴吹紬」と、今まで音楽とは無縁の人生を送ってきた「平沢唯」だった。そんな4人は「武道館」を目指して活動し始めた。
本作はバンドとしての活動ではなく、主に少し変わったメンバーたちの力の抜けた会話や日常が描かれているのが魅力である。バンドの楽曲として、声優による劇中歌が多く収録されていることも特徴である。全体的にゆるい雰囲気であるが、映像は細かな部分まで描かれており特にキャラクターの表情や感情の描写が優れているので、思わず見入ってしまう作品となっている。またオープニングとエンディングで雰囲気が大きく異なっているのは、オープニングは高校生であるメンバーたちで作った曲と映像、エンディングは秋山澪の理想や憧れが反映された曲と映像となっているためだと考えられる。本作は「まんがタイムきらら」及びその姉妹誌に掲載されていた漫画を原作とするアニメ作品、通称「きららアニメ」である。さらに、「きららアニメ」のオープニングやエンディングで主人公やその仲間たちジャンプをする通称「きららジャンプ」が始まったのは本作オープニングからである。

2:『けいおん!!』(アニメ)
原作:かきふらい 監督:山田尚子 制作:京都アニメーション
平沢唯、秋山澪、田井中律、琴吹紬の軽音部4人は高校3年生として、唯一の後輩である「あずにゃん」こと中野梓は高校2年生として始業式を迎える。今年も新入生勧誘に励むも上手くいかず、新入部員0人でスタートした5人。唯たち4人が「新入部員(後輩)が0人というのは寂しいのでは」と梓のために用意したのはスッポンモドキの「トンちゃん」だった。
本作はアニメ第一期である『けいおん!』と同じように主にメンバーたちの会話や日常が描かれており、第一期から変わらずまったり仲良く高校生を楽しむ5人である。しかし、物語が進むにつれて、卒業を控えた3年生である唯たち4人と2年生である梓との間にある、仲の良さでは越えられない「学年」という壁が描かれていることが第一期とは大きく違っている。特に終盤では、自分たちが卒業したら一人ぼっちになってしまうことを心配している唯たち4人と、梓の「先輩には最後の一年を楽しんでもらいたいので心配をかけたくない」という気持ちと「先輩が卒業すれば来年は一人になってしまう」という不安との葛藤が描かれている。また、前期オープニング曲「GO!GO!MANIAC」はオリコン・週間シングルチャートにてアニメキャラクター名義としては史上初となるシングル首位獲得を達成している。

3:『映画けいおん!』(映画)
原作:かきふらい 監督:山田尚子 制作:京都アニメーション
卒業を控えた軽音部3年生の唯たち4人は、いつも通りゆるやかな日々を過ごしていた。
そんなある日教室で同級生たちが「卒業旅行」を企画していることを知った唯たちは、自分たちも卒業旅行に行くことを決意する。梓も誘い、いつもの5人で向かうのは「ロンドン」だった。
この作品は唯たち4人の卒業前の日常と卒業旅行、そしてアニメ第2期最終話で流れた楽曲「天使にふれたよ!」の完成までの経緯について描かれている。アニメ第2期との違いとしては、本作は「寂しさ」よりも「楽しむ」という気持ちが描かれているので、比較的明るい雰囲気となっている。また、劇中歌「天使にふれたよ!」とアニメ第2期最終回「卒業式!」で流れた「天使にふれたよ!」とは別収録となっているので違いを楽しむことが出来る。

4:『まちカドまぞく』(アニメ)
原作:伊藤いづも 監督:桜井弘明 制作:J.C.STAFF
どこにでもいる普通の女子高生「吉田優子」は、ある朝目が覚めるとツノと尻尾が生えていた。混乱する優子に母が告げたのは「吉田家は古代より闇を糧とするもの……封印されし『闇の一族』の末裔なのです。」という衝撃の事実。一族の封印を解くべく、闇の力に目覚めた優子と一族の宿敵である魔法少女との戦いが今、幕を開ける。
本作は闇の一族の末裔である「シャドウミストレス優子」(通称「シャミ子」)と宿敵であるはずの魔法少女「千代田桃」が基本的には仲良く過ごすという作品である。生まれつき体が弱く運動が絶望的に苦手なシャミ子と、50mを3秒台で走り、握力測定器を振り切り、肺活量も測定不能、さらには「まずは手っ取り早く筋肉をつけよう。更に筋肉をつけてついでに筋肉をつけよう。そして筋肉をつけよう。」の発言など、到底「魔法」少女とは思えぬ身体能力と思考を持つ千代田桃が対比として描かれている。また大きな特徴として、エンディング曲「よいまちカンターレ」の作詞を原作者である伊藤いづも氏が手掛けていることが挙げられる。尚、本作も「きららアニメ」であるが「きららジャンプ」は行われていない。
ちなみに「ネット流行語100 2019」niconico賞、「ガジェット通信 アニメ流行語大賞2019」で銀賞を獲得した「シャミ子が悪いんだよ」という台詞はインターネットミームであり、原作とアニメでは一切発言されていない。

5:『まちカドまぞく2丁目』(アニメ)
原作:伊藤いづも 監督:桜井弘明 制作:J.C.STAFF
1学期が無事に終わり、明日から夏休み。シャミ子は、桃に決闘を申し込もうと果たし状を出すものの、遊びに誘われたと勘違いした桃と本当に遊びに行くことに。夏休みが始まり、桃の助っ人にきた魔法少女「ミカン」がシャミ子の隣に引っ越してきた。そして、それを知った桃も動き出す。
本作では登場人物がやや増えるものの、アニメ第1期と同じく「シャミ子」と「千代田桃」の日常が描かれている。ただ、過去編では少し真面目な雰囲気になるものの、ゆるく仲良く進行している。また、本作のエンディング曲「宵加減テトラゴン」の作詞も原作者である伊藤いづも氏が手掛けている。尚、本作でも「きららジャンプ」は行われていない。

6:『魔王城でおやすみ』(アニメ)
原作:熊之股鍵次 監督:山﨑みつえ 制作:動画工房
かつて、人と魔が交わり、共に存在した時代。人間の姫である「スヤリス姫」は、人間に敵対する魔王「タソガレ」によってさらわれ、魔王城に幽閉される。牢の中でベッドに座った姫はつぶやく、「…寝る以外…することがない」。しかし、寝具の質は悪くて安眠できた試しがない。眠ることが大好きな姫は、快適な寝床を手に入れると決意すると、たった一人、魔王城探検へと出発する。
本作では、睡眠中に魔王によってさらわれた、人類統一国家カイミーン国姫君「オーロラ・栖夜・リース・カイミーン」(通称「スヤリス姫」)が魔王城にて囚われの身でありながら、安眠を求めて奮闘するという作品である。RPG的世界観から成り立っていることと、登場人物がスヤリス姫を除いた全員良い人であることが特徴である。RPGで馴染み深い、魔王城内の教会にて「復活」、魔物の肉体から布や綿などの資材を「はぎとる」ことが出来るのを良いことを、スヤリス姫は「コンテニュー無制限」と解釈しているとしか思えぬ行動をとっている。特に「おばけふろしき」という一反木綿のような外見をした布の体を持つ魔物は。
姫に目をつけられているため、素材目的で頻繁に殺されているおり、その際に姫としては不要な上半身は切り捨てている。人類側と魔族側とのすれ違い、一部のキャラクターたちの恋愛などの要素が含まれており、ゆるい雰囲気ながらも見応えのある作品となっている。

7:「小林さんちのメイドラゴン」(アニメ)
原作:クール教信者 監督:武本康弘 制作:京都アニメーション
朧塚という街に住む独り身のOLである「小林さん」の元に、異世界からやってきたドラゴンの「トール」がやってきて、人間の姿になって「メイド」として一緒に生活することになる。
本作はメイドとドラゴンを掛け合わせるという斬新な設定と、トールの故郷である、魔法やドラゴン、神などが存在する異世界と、小林が住んでいるこちら側の2つの世界で成り立っている。本作のオープニングは今なお人気のあるテーマ曲「青空のラプソディ」に、極めて高いクオリティを持った狂気じみている映像が組み合わさったものとなっている。本作は人間とドラゴンという異種間で価値観や文化の違いが描かれていることが特徴である。また、終始映像のクオリティが高く、特に戦闘シーンはコメディアニメとは思えぬほどの迫力である。

8:『小林さんちのメイドラゴンS』(アニメ)
原作:クール教信者 監督:石原立也 シリーズ監督:武本康弘 制作:京都アニメーション
ある日、自称究極メイドのトールは、今度オープンする新しいメイド喫茶に殴り込みに行くが、料理の腕を評価され気付けばトールは働くことになった。そんな日常を過ごしていると、トールのもとに混沌勢の最過激派のドラゴン「イルル」が襲ってくる。
本作は、監督の石原氏のコメントの公表や、オープニングクレジットに「シリーズ監督」が表示されるなど、イレギュラーな要素が多いが、これは前作監督の武本康弘氏が2019年7月18日に起きた放火事件の犠牲となられた方の一人であるためである。放火事件後初めての京アニ作品だったこともありクオリティなどを心配がされていたが、以前同様の美しいアニメーションとなっていた。また、第1期で話題になったオープニングだが、映像は高いクオリティと真っ当なものであった。ただ、3話のエンディングは第一期をまとめたような映像と、歌詞の多くが「らぶちゅーべろちゅー」という強烈なフレーズで構成された曲「イシュカン♡リレーションシップ」が流れた。

9:『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(アニメ)
監督:長井龍雪 制作A-1 Pictures
「宿海仁太(じんたん)」、「本間芽衣子(めんま)」、「安城鳴子(あなる)」、「松雪集(ゆきあつ)」、「鶴見知利子(つるこ)」、「久川鉄道(ぽっぽ)」の6人は、小学生の頃は仲が良く「超平和バスターズ」を結成していた。しかしある日、不慮の事故でめんまを亡くしてしまった。残された5人もいつしか疎遠となり、めんまに対する後悔や未練を抱えたまま成長をした。しかしある日、高校受験に失敗し不登校となっていたじんたんの前に、めんまが現れて、「お願いを叶えて欲しい」と頼まれた。
本作は、めんまをきっかけに離れ離れになった5人がめんまをきっかけに再集結する点が特徴である。親友の死に対して時が流れても気持ちの整理が出来ない部分や、それぞれの恋愛と友情が入り混じった部分がリアルに描かれている。まためんまは身体は高校生のそれだが、中身は小学生のままであるため、他の5人が忘れてしまった純粋さや感覚をそのまま持っていることも魅力である。

10:『無色転生 ~異世界行ったら本気出す~』(アニメ)
原作:理不尽な孫の手 監督:岡本学 制作:スタジオバインド
34歳、童貞、無職の引きこもりだった男は車に撥ねられ、その一生を終えるはずだった。しかし、男が次に目を覚ましたとき、そこは剣と魔法の異世界であった。少年「ルーデウス」として転生した男は考える、この世界ならば、自分も本気で生きていくことができるかもしれないと。
本作の特徴は制作会社である「スタジオバインド」は、『無職転生』アニメ化のためにWHITE FOXとEGG FIRMが共同出資して設立された制作会社であることである。そのため力の入り具合も凄ましく、細かな描写や迫力のある戦闘シーンなど、クオリティが極めて高いと話題となった。特に21話「ターニングポイント2」での戦闘シーンは必見である。
2022/09/19(月) 16:38 No.1890 EDIT DEL
2年 橋本 RES
夏休み課題21~30

21、『新解釈・三國志』脚本・監督:福田雄一
魏・呉・蜀の三国が派遣をめぐり争っていた時代。世の平穏を願い英雄と呼ばれた劉備を中心に、「三國志」を福田雄一が新たに解釈し描いた物語。
RPGのゲーム画面で展開を描いていたり、呂布が董卓を討つ場面で、その光景を映すのではなく城を映して声だけが聞こえるという演出が漫画的展開でコミカルに表現されていたと感じた。

22、『ヴェノム』監督:ルーベン・フライシャー
記者のエディは人体実験をしているという怪しい団体について調査をしていた。そこでは、地球外生命体と人間の融合を図る実験が行われており、エディは調査する中でその生命体に寄生されてしまう。
序盤のドキュメンタリーのような映像が現実感があるのに対し、中盤のシーンが漫画のコマ割りのように流れるところは作品感が強かったため、その緩急が面白かった。予想していたよりも理解しやすい内容だったため広い年齢層を対象に楽しめるのではないかと感じた。

23、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』監督:アンディ・サーキス
悪人以外は食べない、という条件のもとエディに寄生し共に過ごす地球外生命体のヴェノムは思うように食事ができずストレスを抱えていた。そんな中、記者として未解決事件の真相を追うエディは刑務所に捕らわれている連続殺人犯と面会をする。その後、エディがヴェノムの力で事件の真相を解き明かしたことにより彼の死刑が決まったのだが、彼がエディの血液を摂取したことにより彼の中にヴェノムの力が目覚めてしまう。
エディと協力して過ごすうちに人間らしくなっていくヴェノムの描写が自然で分かりやすかった。また、殺人犯の幼少期をイラストアニメーションで表現しており、それが殺人犯の声とともに伝えられたことで、理解しやすかった上に独特なおぞましさがあったと感じた。

24、『スパイダーマン』原作:スタン・リー、監督:サム・ライミ
両親を早くに亡くし伯父夫妻に育てられた、科学好きで冴えない少年・ピーターは、幼いころから思い続けていたメリーに告白できずにいた。そんなある日、大学の研究所を見学していた彼は遺伝子組み換えで作られた新種のクモに刺され、その日から超人的な力に目覚めることになる。
鏡を介して自分の中の未知の存在と対話する表現がMARVEL作品では多用されていると思った。主人公の若者なりの考え方や感情の動きが繊細に描かれていて、視聴者が作品に感情移入しやすいものになっていると感じた。

25、『スパイダーマン2』原作:スタン・リー、監督:サム・ライミ
ピーターはスパイダーマンとして市民を助けていたが、私生活と両立することが難しく、その活動を続けることを悩んでいた。そうして、精神的に追い詰められた彼は、安定して能力を扱えなくなってしまう。そんな中、ピーターは大学のレポートを書くため、核融合の研究を行うオクタビアス博士の研究発表会に赴くが、実験は失敗してしまい、大災害は免れたものの、博士は機械に神経を乗っ取られヴィラン化してしまう。
CG技術がとても自然であり展開に合わせたカメラワークの動きがあるため、戦闘シーンが多い作品であるにも関わらず、そこだけに注目するのではなく登場人物に共感しながらも見ることができる作品だと感じた。

26、『スパイダーマン3』原作:スタン・リー、監督:サム・ライミ
スパイダーマンという存在が人々に認められ尊敬の目を向けられるようになり、順調に日々を過ごすピーターは恋人の結婚を視野に入れていた。そんなある日、スーツに黒いシンビオートが寄生したことでスパイダーマンの能力は強くなったのだが、代わりに扱う者の凶暴性が引き出されてしまい、彼と恋人の関係は不穏になってしまう。
ハリーがピーターを追いかけて狭い路地を滑空するシーンで、ハリーの視点とピーターの視点の切り替えに加え画面の動きの速度に緩急をつけたりしており、観客に現場の臨場感を与えるものだと感じられた。

27、『オールド』監督:M・ナイト・シャマラン
旅行として美しいビーチを訪れた複数の家族は、それぞれに楽しい時を過ごしていた。だが、子供たちが急激に成長しはじめたり腫瘍が急激に悪化したりしたことから、このビーチでは急速に時が経過しており自分たちが急速に年老いていっていることに気づく。
ビーチから脱出しようとすると気絶してしまうという密室空間と、時間が急速に進むことで、自分たちが確実に死に向かっている中で生きていかなければならないという人生観が面白かった。登場人物にゆっくり近づいていくカメラワークの視点が多用されており、それが登場人物の誰かなのか、このビーチで起きている不可解な現象なのかと、精神的だけでなく物理的にも攻撃される状況も複雑で面白いと感じた。

28、『転生したらスライムだった件』
サラリーマンであった三上は後輩をかばい通り魔に刺されて死亡してしまい、気が付くとスライムの姿で異世界に転生していた。その後、リムルとして生きることを決めた彼は、異世界でも種族関係なく平和に暮らせる国づくりを目指していく。
主人公に獲得した能力等を説明する際のアニメーションが細かく派手であったり、物語が進むテンポもよく内容が理解しやすかった。

29、『ごくせん THE MOVIE』原作:森本梢子、監督:佐藤東弥
任侠集団・大江戸一家の孫である山口久美子が高校教師になり、しばらく経った頃山口の昔の生徒であった小田切竜が教育実習生として学園に赴任してくる。その後、山口はただ何となくという理由で教育実習生としてやってきた小田切と共に、学園の内外で起こる事件や問題に巻き込まれていく。
登場人物の動きに合わせて軽快な音が鳴ったり、間抜けそうなBGMが流れたりするなどコミカルな場面が強調されていると感じた。また、今までのシリーズの学生たちが登場したり大江戸一家の登場演出が変化していなかったりと、シリーズ通して楽しめる演出が多くあり印象的だった。

30、『マーキュリー・ファー』作:フィリップ・リドリー、演出:白井晃
兄弟であるエリオットとダレンは「パーティー」の準備のためボロボロの部屋にやってくる。その後、「バタフライ」が欲しいから準備を手伝うと言う一人の男や、パーティープレゼント、ゲストといった様々な役割を持った者たちが次々と部屋に集まってくる。そして、ついにパーティーを始めようとしたところ、パーティープレゼントの異変によりパーティーは思わぬ展開に進んでいく。
エリオットに決断を委ねないと自分で行動できないダレンが、自分の親友ナズとエリオットを守るために、ゲストを自分の決断で銃殺する場面が衝撃的だと感じた。この物語は愛の話だと語られていたが、正直一回見ただけでは理解が追い付かなかった。だが、数回見て少しずつ理解していくと、確かにこの物語は限界状態に追い込まれた人間たちの歪んだ愛の物語なのだと考えられた。
2022/09/19(月) 10:03 No.1889 EDIT DEL