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		<description>春休み課題　20
１．「キューティ・ブロ…</description>
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			<![CDATA[ 春休み課題　20
１．「キューティ・ブロンド」（2002、映画）
監督：ロバート・ルケティック
王道ロマンスコメディ。テンポよく物語が進んでいくので見やすかった。その中にも男性社会の中での女性の社会進出、アメリカでみられるブロンドヘアへの偏見や差別などが組み込まれていた。

２．「ウィキッド　ふたりの魔女」（2025、映画）
監督：ジョン・M・チュウ
グリンダを見ていて、「キューティ・ブロンド」が頭をよぎった。グリンダの演出は実際に参考にしているところもあるのかなと思った。

３．「ウィキッド　永遠の約束」（2026、映画）
監督：ジョン・M・チュウ
前作よりもミュージカル色が強かった。『オズの魔法使い』に繋がる要素が多くあり、そこへの驚きも多く、見ていて面白かった。

４．「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学vs四天宝寺」（2026/3/8）
大きな舞台演出はなくとも、照明や小道具で原作の雰囲気を作り出しているのが面白かった。台詞のないシーンでもそれぞれがキャラらしい動きをしており、舞台のどこを見ても楽しかった。

5．「機動戦士ガンダム　第08MS小隊」（1996、アニメ）
監督：仕舞屋鉄　原作：矢立肇、富野由悠季
初期3部作と同じ時間軸のサイドストーリーでガンダムシリーズの中でも愛に重きを置いた作品。3部作のような派手で大きな戦いを魅せるストーリーとは違うのが新鮮で面白かった。登場人物がそれぞれの形で大切な人を思っていることが描かれていたのがよかった。

６．「来る」（2018、映画）
監督：中島哲也　原作：澤村伊智
畏怖の対象を貞子のような実体のあるものではなく、血しぶきなど映像演出だけで表現しているのが興味深かった。いろんなところから霊媒師が集まってきてお祓いするくだりが総力戦みたいなシーンがアツかった。

７．「ときめきメモリアルGirl’s Side 3rd」（2012、乙女ゲーム）
高校生活の3年間をプレイしていくスタイル。1年目だと、誰からも誕生日プレゼントをもらえなかったり、色んなキャラと関わっていると誰とも付き合えずに終わったり意外とシビアなところも多く、面白かった。細かいやり込み要素が多く、単純作業でありながらも、飽きさせない工夫がされていた。

８．「BLEACH」（全74巻、漫画）
作者：久保帯人
巻頭ポエムも含み、絵以外の台詞の部分がとても印象に残った。キャラクターデザインはもちろん、見た目以外の部分でキャラに肉付けするのがとても上手だなと思った。

９．「じゃあ、あんたが作ってみろよ」（2025、ドラマ）
脚本：安藤奎
ラストの二人が別々の道を歩いていくシーンが「時をかける少女」での分かれ道のオマージュ（おジャ魔女どれみが先？）になっており、おっ！となった。気づいていなかっただけで他にもオマージュシーンがあったのかなと気になった。

10．「機動戦士ガンダム　第08MS小隊　ラスト・リゾート」（1996、OVA）
監督：仕舞屋鉄　原作：矢立肇、富野由悠季
アイナとシローのその後を描いた作品。アニメ1話と同程度の長さと短め。幸せそうにしている二人のその後を見られたのはよかったが、小隊は結局どうなったのかなどいろいろ気になった。

11．「機動戦士ガンダム　第08MS小隊　ミラーズ・リポート」（1998、OVA）
監督：仕舞屋鉄　原作：矢立肇、富野由悠季
アニメシリーズの総集編に少しの新規カットがあるのみで、特筆するようなところもなかったがさらっと内容を理解したい人にはちょうどいいと思った。

12．「朗読劇『花道のゆくえ』音楽教室」（2026/4/11、昼公演）
脚本/原作「家庭教室」：伊東歌詞太郎
セットの中を歩き回ったり、劇中の小道具が天井から吊るされていたりとこれまで観劇してきた朗読劇の形とは違う点が多く、新鮮で面白かった。劇中に歌詞のある楽曲が差しこむことで解釈を広げる方法も歌手活動のファンが観劇に来るからできるもので、独自性を感じた。もし夢を追い続けることになったとして、自分はあそこまでがむしゃらになれるのだろうかと考えさせられた。自伝的な内容にこれまで発表してきた楽曲が差し込まれることで今まで聴いてきた曲に新たなストーリーが重なって曲の深みも増すような朗読劇だった。

13．「朗読劇『花道のゆくえ』芸能教室」（2026/4/11、夜公演）
脚本/原作「家庭教室」：伊東歌詞太郎
音楽教室では白川の視点で描かれた物語を渡嘉敷の視点から見つめることで、全く違う物語に変わるのが面白かった。音楽教室と芸能教室で渡嘉敷に持つ印象はかなり異なり、人はその人の一面までしかみることができないのだと実感させられた。渡嘉敷が比嘉の誘いを断り、ドラマの主役の内定が取り消された後に同じ劇団員だった友人のあやかが枕をして主役の座を取り、それを「自分の強みを生かした」とあっけらかんと話していたのが強烈だった。人それぞれに地獄はあって、その価値観を互いに分かちあうのは難しいと感じた。

14．「朗読劇『花道のゆくえ』音楽教室」（2026/4/14、昼公演）
脚本/原作「家庭教室」：伊東歌詞太郎
同じストーリーであってもキャストが違うと、間の取り方や細かな表現も変わって、全く違う物語になるのが面白かった。全く同じというところがなく、通しで演じているキャストの人も日毎演技が変化しており、試行錯誤しながら演じ続けていることが伺えた。

15．「ジョジョの奇妙な冒険」（2012、アニメ）
原作：荒木飛呂彦
特徴的な原作の擬音はそのまま文字として表現するなど、独自の演出が面白い。1部のストーリーのハードボイルドさも保ちつつ、原作の世界観を見事に表現していると思う。

16．「ジョジョの奇妙な冒険　スターダストクルセイダース」（2014、アニメ）
原作：荒木飛呂彦
3部からはスタンド能力も出てきて戦闘シーンの幅も増え、見どころが多い。すべての部を通してみても仲間との絆が強く出ており、ジャンプらしい作風を感じる。

17．「ジョジョの奇妙な冒険　ダイヤモンドは砕けない」（2016、アニメ）
原作：荒木飛呂彦
ジョジョシリーズでは珍しく、学園モチーフで、勉強をする回など学生らしさを感じるようなシーンが多い。スタンドでの戦闘シーンはもちろん、ミステリー要素も多く、かなり見やすい。漫画はもちろん面白いが、アニメで見るとラジオのシーンなどで実際に音楽を聴けるのがうれしい。キャラのカラーリングが全く一致せず、シーンによって服の色や空の色が違うのがジョジョらしくて見ていて楽しい。

18．「ジョジョの奇妙な冒険　黄金の風」（2018、アニメ）
原作：荒木飛呂彦
3部とは違った仲間ではなく、チームとしての在り方を見られるのが面白い。単に仲間との友情だけではなく自分が生き残るためにはという視点もあり見ていて飽きない。敵も魅力的なキャラが多く、ボスの正体を追うストーリーのほかにもキャラの過去をみていく話が面白かった。

19．「ジョジョの奇妙な冒険　ストーンオーシャン」（2021、アニメ）
原作：荒木飛呂彦
承太郎の娘の徐倫が主役。3部の承太郎が冒頭、刑務所に入っていたのと、重ねて舞台を刑務所にしたのかなと思った。世界線を変えるというかなり斬新な結末で漫画を読んでいたときも驚いた。ただ、スタンドのない、もしもの世界線をみることができたのはうれしかった。

20．「ジョジョの奇妙な冒険　スティールボールラン」（2026、アニメ）
原作：荒木飛呂彦
冒頭の方がかなり無骨なストーリーで、映像だと中弛みしそうなので、結構な数のカットシーンが入るかと思いきや、ほぼ原作そのままで描き切っていて驚いた。 ]]>
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		<dc:subject>-</dc:subject>
		
		<dc:date>2026-04-17T02:22:21+09:00</dc:date>
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		<description>1
『コルボッコロ』(アニメ映画)(2019)監…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ 1
『コルボッコロ』(アニメ映画)(2019)監督：糸曽賢志

【あらすじ】
様々な文明や宗教が混在する世界を舞台に、不思議な力を持つ巫女の血を継承する14歳の少女の鈴が、自然の精霊コルボッコロと出会い、自分の在るべき姿を考え、進むべき道を模索していくSFエコファンタジー作品。

【考察】
正直に言うと、キャラクターの表情や演技にはあまり自然さは感じられなかった。キャラクターの動きの演技や挙動がカクカクしており、ややフレームっぽく感じられた。シナリオに関してもキャラクターに言葉で世界観を説明させることが多く、昨今の作品と比較すると映像という媒体の特性を活かせていないように思えた。
テーマは思春期を経ての主人公鈴の成長、それから自然の力は人間の力で簡単に制御できるものではなく、人間の力や権力に溺れて驕っていると身を滅ぼす、しかし共に生きていく必要があるもの、といったテーマが見受けられると解釈した。しかし、物語の細部にも少し粗が見られるように感じられた。作品で語りたい主軸のテーマをキャラクターで追いかけ、完結させることがメインとなってしまっていることが原因なのではないかと考えられる。

２
『二ノ国』(アニメ映画)(2019)監督：百瀬義行 

【概要・あらすじ】
レベルファイブの人気RPG「二ノ国」シリーズを長編アニメーション映画化した作品。
車椅子生活を送る高校生のユウは、学校でトップクラスの成績を誇る秀才で、バスケ部の人気者のハル、ハルの彼女のコトナとは幼なじみ。ある日、事件に巻き込まれたコトナを助けようとしたユウとハルはトラックに轢かれかけ、現実世界と並行する魔法の世界「二ノ国」に引き込まれる。そこで、コトナと瓜二つの王国の姫、アーシャ姫と出会う。

【考察】
あくまでも予想や感覚の単位で、何となく伝えたいことは分かる気がする作品なのだが、製作側が描きたい展開をあまりに先行してしまっているように感じられる。特にハルは作中でも根拠が不明瞭な行動をとることが多く、コトナが刺された時には救急車を呼ばずに担いで病院まで運ぼうとする、一ノ国(元の現実世界)と二ノ国の人の命は対応している説が濃厚で、まだ確証もないのに「アーシャ姫を殺せばコトナは助かる」となぜか思い込んでアーシャ姫を殺そうとする(＝結果的にコトナを危険にさらしている)といったように、主人公であるユウとのライバル的な対立構造を作りたいがために、ハルに整合性がとれなくなるほどの行動をさせてしまっていると考えられる。他にも「なんでそうなる？」→「こういう展開や構図が描きたかったのか」と捉えると、一応理解はできるシーンはいくつか見受けられると思う。「大切なものを守るためには命を懸けて戦わないといけない」というテーマが大きいのにも関わらず、この作品の設定では現実世界と二ノ国を行き来する方法が「命を危険にさらす行為」であるため、そういった対決が出来ずに戦いのシーンが茶番となってしまっているなど、破綻しているような箇所もいくつか見受けられると考える。

３
『ハル』(アニメ映画)(2013)監督：牧原亮太郎

【あらすじ】
最愛の存在、ハルを飛行機事故で亡くしたクルミは、何も食べられず、夜も眠れない状態になって部屋にこもってしまう。そんなクルミの姿を心配した祖父の時夫は、作業用ロボットQ01をハルの姿に改良し、くるみの元へと届ける。元Q01のロボハルは、彼女から生前のハルへの想いに応えようと奮闘し、最初は心を閉ざしていたくるみと次第に打ち解けていく。

【考察】
序盤から注意深く見ていると浮かんでくる疑問点や違和感などが、終盤のどんでん返しへの布石として置かれており、人と人が分かり合うことの難しさと人の繋がりや想うことの尊さを描いた作品であると考えられる。ハルがロボットであるという前提から、人間関係の当たり前から根本的に見直していくという構図を取っており、最後の展開で改めてその尊さを実感できる展開になっていると思われる。視聴者の意表を突く展開や構図になっていると感じた。ネタバラシのシーンでハルが流血したり、クルミの正体がどちらか分からないように描写されていたりと、映像で語るシーンも多く見受けられる。

４
『Colorful』(アニメ映画)(2010)監督：原恵一

【概要・あらすじ】
直木賞作家・森絵都が1998年に発表したベストセラー小説『カラフル』をアニメ映画化した作品。冥界の停車場。亡者の「ぼく」は一度死んだはずだが、天使プラプラに「抽選にあたりました！」と言われ、生まれ変わって「小林真」という中学生としてもう一度人生をやり直すチャンスを与えられる。

【考察】
物語が開始してから、かなり長い時間主人公の顔が画角に入らずにPOVであり続けることで、観客と主人公の感覚を同調させて感情移入を高めていると考えられる。心の声やモノローグもかなり使われている他、何も前提条件を知らない主人公と観客はかなり相性が良く、作品の持つテーマを「自分事」としてメッセージを届けさせる力がある作品だと感じた。身の回りの人の多面性に着目した作品で、誰か特定の人を美しくだけ描写したり逆に醜いのみで描写しており、誰しも美しいところと醜いところがあるという人間らしさが、キャラクターの生きている人間らしさをうまく表現し、ひいては世界をリアルに観客に届けていると考えられる。

５
『プロメア』(アニメ映画)(2019)監督：今石洋之

【あらすじ】
炎を操る新人類バーニッシュの出現に端を発する惑星規模の発火現象である世界大炎上により、人口の半分が焼失してから30年が過ぎた世界。自治共和国プロメポリスでは、炎上テロを繰り返す過激派バーニッシュの集団マッドバーニッシュに対抗すべく、対バーニッシュ用装備を扱う高機動救命消防隊、バーニングレスキューが消火活動を行っていた。

【印象】
湯浅監督のようなヌルヌルとキャラクターが動くのが特徴的で、画角や角度によってもキャラクターの縮尺が変化するなどの可変性がアニメーションらしいと感じた。色彩感覚もかなり特徴的で、ビビッドカラーの少数色を主に使っている。赤と青の対比的な色味が特に特徴的。アメコミ風なアニメかと思いきや、歌舞伎やマトイなどの日本的な要素も随所に取り入れられている。

６
『コクリコ坂から』(アニメ映画)(2011)監督：宮崎吾朗

【あらすじ】
1963年（昭和38年）の初夏、女子高生の松崎海は、横浜の海の見える丘に建つ"コクリコ荘"を切り盛りしている。海は、朝鮮戦争で機雷に触れて亡くなった船乗りの父を偲んで毎朝庭に国際信号旗を揚げていたが、高校の学級新聞に「旗を上げる少女」の詩が匿名で掲載され、それが自分のことなのではないかと胸をときめかせる。

【印象】
色彩や動き、世界観などは、当時の光景を思わせるようなワクワク感はあるが、展開に関してはそこまで劇的な展開があるというわけではなく、あまり強力なメッセージ性は感じなかった。メルめちゃくちゃ可愛い。そしてサツキばりに良い子。

７
『宇宙ショーへようこそ』(アニメ映画)(2010)監督：舛成孝二

【あらすじ】
村川村は、都会から遠く離れた自然に囲まれた土地。夏休みの子供だけの合宿のために小学校に集まった夏紀達5人は、行方不明となったウサギを探すために裏山に足を踏み入れるのだが、そこでミステリーサークルと、犬の姿をした宇宙人のポチを発見する。

【印象】
故藤原啓治さん演じるポチがかなり犬化したひろしだと感じた。ポチの母からケーキ作りを教わるシーンがあるが、女の子勢だけが教わる流れは、現代なら少しメンバーが違うかもしれないと思った。少し文脈が飛躍していたり、荒唐無稽な場面や描くべき因縁関係が事前に描けていなかったりなど、観ていて少し惜しいと感じられる箇所がいくつかあった。

８
『犬王』(アニメ映画)(2022)監督：湯浅政明

【あらすじ】
壇ノ浦に生まれた漁師の息子・友魚の父の元に京から侍が訪れ、源平の合戦で海に沈んだ天叢雲剣を引き揚げるよう代価を見せて依頼する。友魚は引き揚げ作業に同行するが、鞘から剣が引き抜かれたその瞬間、父は剣の呪いを受けて体が真っ二つに裂けて死亡し、友魚も盲目となった。琵琶の語り手となった友魚は、京都の街で異形の存在に出会う。

【印象】
主人公の友魚が序盤で盲目になってしまうのだが、彼の感じる盲目の世界をアニメで描く上で、輪郭のぼんやりした色などで人物や生き物の所在を表す表現は、『夜廻』シリーズの隠れている時や目を閉じている時の表現と似ていると感じた。足利義満の命令で犬王はかつて舞っていた猿楽の演目を舞えなくなってしまうが、その抵抗として後世に演目などを書籍で一つも遺さなかったのが、世阿弥らとの対比となっていると感じた。歌などは現代のロックやバレエ、ミュージカルの舞台セットなどの当時ではありえないような新しいものの表現として用いられていると感じた。

９
『チェンソーマン　レゼ篇』(アニメ映画)(2025)監督：𠮷原達矢

【あらすじ】
デンジは、公安対魔特異4課でデビルハンターとしての任務をこなしながら、少しずつ「普通の青春」への憧れが芽生え始めていた。上司であるマキマとのデートに胸をときめかせる中、ある雨の日にカフェで働く謎の少女レゼに出会う。レゼはデンジに興味津々で、彼を翻弄していく。デンジは、マキマへの憧れとレゼからの真っ直ぐな想いの狭間で揺れながらも、レゼとの時間に安らぎを感じていた。

【印象】
POVやカメラ演出など、映画的な演出が豊富だったと感じた。水滴や体液などの液体が画面の表面に付着する演出がかなりあったように思う。情緒的なシーンのピアノバラードと、戦闘シーンのゴリゴリなロックの対比が気持ちよかった。赤色と青色の対比が多かったように感じた。ナイフの男を殺した直後や、デンジの教育関係の話をしている時のレゼの憂いを帯びた表情が印象的で、これがレゼの素が若干滲んでいるのではないかと思った。

10
『AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜』(アニメ映画)(2013)監督：岸誠二

【あらすじ】
高校1年生になったばかりの佐藤一郎は、ある日忘れ物をとりに夜の校舎に忍び込んだところ、青いローブを身にまとい、金属製の杖を持った美少女と出くわした。彼の望んでいた平穏な学生生活は彼女に振り回されることで次第に遠ざかり、絶望の淵に落とされることになる。

【印象】
観ていて、よくも悪くも平成アニメらしい作品だと感じた。いわゆる「オタク」に対する風当たりが厳しい時代で、特有のノリが観ていて正直に言うとかなりキツかった。ヒロインの良子が屋上でかなり大規模な設営をした上で自殺を図るのだが、机の数があまりにもファンタジックすぎて、シャフトかと思ってしまった。

11
『窓ぎわのトットちゃん』(アニメ映画)(2023)監督：八鍬新之介

【あらすじ】
戦争の気運が高まる昭和15年（1940年）、東京の公立小学校に入学したトットちゃんこと黒柳徹子は、教室の窓から外のチンドン屋を呼び込んでしまうほど落ち着きがなく、ついに退学を言い渡された。お母さんは、自由が丘にある私立の「トモエ学園」にトットちゃんを連れて行くことになる。

【印象】
全体的に絵がとてもかわいらしく、使われている色彩や家や学校の内装もとても綺麗な絵のアニメだと思った。途中のシーンによっては色鉛筆風になったり水彩風になったりと、様々な変化が見受けられた。段々と生活の中に戦争の影響が反映されていく表現は、『この世界の片隅に』を思い起こさせた。ラストのトットちゃんが走っていくシーンでは、身体を欠損した人や息子を失くして遺影を抱えた母親の姿などが背景と溶け込むように描かれているのが、黒柳さんの遠い記憶の中にありつつも印象的な光景であることを観客に示しているように感じた。

12
『かぐや姫の物語』(アニメ映画)(2013)監督：高畑勲

【あらすじ】
昔、山里に竹を取って暮らす翁と媼がいた。早春のある日、翁は光り輝くタケノコの中から「手のひらに収まる大きさの姫」を見つけ、自宅へ持ち帰る。姫はその日のうちに「人間サイズの赤子」の姿へと変わり、翁と媼によって「天からの授かりもの」として育てられる。

【印象】
BOOKや動く人物の主線などは、色を塗りやすいように主線がはっきりしていたり閉じていたりすることが主流なのだが、この作品は背景の水彩と筆の墨の雰囲気と合わせるために、キャラクターの主線も背景同様、さらっと描かれたような筆の筆致で描かれており、背景との違和感がかなり少なくなっている。これにより、観ていてそういった違和感を覚えないという点で、監督の狂気を感じられる作品だと感じた。金曜ロードショーで放送された時は、かぐや姫とジェンダーについての問題も多く取り上げられていた印象がある。映像として見ていて気持ちが良すぎる。

13
『イバラード時間』(映像画集)(2007)監督：井上直久

【概要】
イバラードとは、画家の井上直久が描き続けてきた幻想世界。一連のイバラード作品は、独特のタッチと色彩で描かれた空間の広がりがとても印象的で、一度見たら忘れられない記憶を残す。映画「耳をすませば」で主人公の空想シーンの美術に全面的に使用された。「イバラード時間」は、井上氏がこれまで描いてきたイバラードの風景画の中から63箇所の風景を本人が厳選し、静止した絵では描ききれない“時間の流れ”を音楽と効果音、CGと2Dアニメーションを加えることにより表現した、アニメーションでもなく映画でもない、まったく新しい30分の映像画集。

【印象】
ものすごく『耳をすませば』の空想の場面で見覚えのある世界観だと思って確認してみると、本当に担当していたので少し驚いた。ほとんど静止画なのだが、よく水が景色の中に流れており、「動画」としての体裁を保っている要素には水、煙などが使われていた。人物なども時折動いて出て来るが、さすがに『かぐや姫の物語』のように背景の筆致とは合わせず、アニメーション用の絵になっている。ただ、人物の動きが止まると、背景に馴染むように画風が変化するのが面白かった。どこか懐かしいような風景と、全く新しい幻想的な風景が融合していると感じた。

14
『老人Z』(アニメ映画)(1991)監督：北久保弘之

【あらすじ】
87歳の寝たきり老人・高沢喜十郎は、先立った妻・ハルに強い想いを寄せつつ、東京・下町の都電荒川線沿線の古い木造アパートで独り暮らしをしていた。
看護学校に通う19歳の三橋晴子は、高沢の介護ボランティアをしていた。高沢は、晴子を認識できる程度には意識があり、ほぼ付きっきりの介護が必要であった。
そのころ厚生省は、新しい介護のあり方として最新型介護ロボット「Z-001号機」を考案した。計画を主導する厚生官僚の寺田卓は、これにより高齢者問題が解決し、介護する側にも介護される老人にとっても、明るい未来が到来すると信じてこれを推進していた。

【印象】
見ていると有吉佐和子氏の『恍惚の人』が問題になっている時期の意識が反映されているように感じた。最新型介護ロボットの造形や制御のコンピューターの造形が、生物と機械の融合といった感じで『AKIRA』を連想させた。おじいちゃん方の介護士の女性に対するセクハラ発言も時代的だと感じた。映画『鉄男』にも似ている。現代なら、長谷川のキャラクター造形にメロつく人も多そうだと感じた。

15
『茄子　アンダルシアの夏』(アニメ映画)(2003)監督：高坂希太郎

【あらすじ】
スペインの自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャを舞台に、主人公が解雇の危機や、かつての恋人と兄の結婚という複雑な思いを抱きながらも、プロロードレーサーとして「仕事」に取り組むさまを描く。

【印象】
スペインのアンダルシアの風景の中で、暑さや気候の変化、起伏の変化、そして人間模様を背景に、ロードレーサーとして自転車を漕ぐぺぺの姿を描いている。自転車の下から顎下の画角を映していたのが独特で印象的だった。激しく、ラテンらしいメロディのストリングスのＢＧＭがレースの雰囲気に合っていた。実際はほとんど漕いでいるシーンが多いが、人間ドラマの物語として楽しめる作品だと思う。アンダルシアの気風に対する誇りのようなものも感じた。カッコいい。

16
『茄子　スーツケースの渡り鳥』(OVA)(2007)監督：高坂希太郎

【あらすじ】
主人公であるペペが所属するサイクルロードレースチーム「パオパオビール」は、ジャパンカップサイクルロードレースに出場するため来日した。日本人女性ボランティア、ひかるのガイドで日本文化を楽しむ選手たち。だが、今年一杯でチームの解散が決まっており、それぞれ身の振り方を考えていた。なかでもチョッチは、親友であったスター選手ロンダニーニの自殺を重く受け止め、厳しいプロ生活に疑問をおぼえており、ペペに現役引退をほのめかしていた。

【印象】
前作の『アンダルシアの夏』とは打って変わって、今回の舞台は日本になっている。前作よりもコミカルな印象な他、気候も対照的でレース中に雨が降って、物理的に水気の多い演出がされている。また、前作と比較するとギャグ調が強くなっており、『ルパン三世』シリーズの系譜や雰囲気を継ぐような雰囲気を感じた。チョッチの髭が長いのも相まって、ぺぺとチョッチのペアがルパンと次元のペアものに見えてくる。ちなみに舞台となるレースが宇都宮で開催されていたため、地元で見慣れている景色が沢山作中に登場して嬉しい気持ちになった。

17
『呪術廻戦 第三期 死滅回游・前編』(アニメ映画)(2026)監督：御所園翔太

【あらすじ】
封印された五条悟の不在によって呪術界は大きく揺らぎ、虎杖たちは新たな脅威に立ち向かうことになる。本編では、謎多き呪術師・加茂憲倫（羂索）が仕掛けた呪術バトルロイヤル「死滅回游」が開幕し、呪術界全体がかつてない混乱に陥っていく。

【印象】
第二期と比較しても、更に映画的、映像的な演出が増えた印象がある。OPや禪院家壊滅などのシーンでは、映像としての表現を優先しすぎて原作の持つ良さを殺しているのではないかということで、国内で軽く炎上していたような記憶がある。個人的に蘭太の目が潰れているのにあんまり急いでなさそうな甚一は少し違和感はあった。日車回は、バトルシーンや演出、内容も相まってかなり評価が高かったように思う。リアタイできて良かった。

18
『葬送のフリーレン 第二期』(TVアニメ)(2026)監督：北川朋哉

【あらすじ】
勇者ヒンメル一行によって魔王が倒された世界。ヒンメルらと共に平和をもたらした千年以上生きるエルフの魔法使い・フリーレンは、寿命を迎えたヒンメルの死を受けての涙とその想いから、“人の心を知る旅”に出る。道中に出会った、かつての仲間ハイターに育てられた魔法使いフェルン、同じく仲間のアイゼンの弟子である戦士シュタルクと共に、魂の眠る地《オレオール》を目指すフリーレン。旅の中で出会う人々との交流、狡猾な魔族や魔物との戦い。時に穏やかに、時にくだらなく、時に激しく、時に胸に迫る…。その全てが、その一瞬一瞬が、3人のかけがえのないものとして積み重ねられていく。


【印象】
第一期と地続きの物語であることが随所に感じられる表現が多かったように思う。この作品も見ていて気持ちが良すぎる。神技のレヴォルテ戦では、ゲナウやレヴォルテの挙動、メトーデやフェルンの戦闘シーンが原作から映像である媒体を活かして大幅に嵩増しされており、全面的に満足度の高い作品になっている。劇伴も良い。最終話では一期の内容を思わせる画角や演出も多く見られたのが良かった。アニメ製作陣の原作に対するリスペクトと理解度の高さを感じた。

19
『メダリスト 二期』(TVアニメ)(2026)監督：山本靖貴

【あらすじ】
それぞれにフィギュアスケートへの強い夢を抱き、「選手とコーチ」として巡り会った結束いのりと明浦路司。 栄光の“メダリスト”を目指すいのりは 名港杯と西日本小中学生大会で実績を積み、バッジテストを経て、ついに「天才少女」狼嵜光と同じランクで競い合う資格を手にする。 次の目標は、全日本選手権への出場をかけた中部ブロック大会。 新たなライバルたちの中で、いのりは自らが一番に輝けることを証明する。

【印象】
第一期の時よりも、滑走シーンのCGの違和感が大幅に緩和されたように感じた。中部ブロックで優勝することと、全日本で勝つために必要なカードを手に入れることに焦点が当てられ、二人の成長を感じられる内容になっている。

20
『ふくふくの地図』(短編アニメ)(2026)監督：片淵須直

【あらすじ】
友人の結婚式に参列するため、フランス人の哲学者・ソフィーは、はじめて福島県を訪れる。 見ず知らずの土地。通じない言葉。頼りにしていた地図さえ、気づけば失くしてしまっていた。途方に暮れる彼女の前に現れたのは、不思議な “ともだち”と、一枚の “まっぷ”。どこに辿り着くか分からない、奇妙な旅を共にしていく。

【印象】
片淵須直監督らしい、というより『この世界の片隅に』らしいキャラクタータッチのデザインと、ゆったりしたこうの史代らしいテンポで福島を紹介していく短編アニメーションで、見ているだけでも楽しい。赤べこの不思議な存在感が癖になる。実在するであろう地図をどうアニメに落とし込んでいるのか、似たような表現を見る度に不思議に思っている。
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		<dc:date>2026-04-10T23:24:28+09:00</dc:date>
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		<description>①劇場版アイカツスターズ！　アニメ映画　…</description>
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			<![CDATA[ ①劇場版アイカツスターズ！　アニメ映画　
2016年公開　原作・企画・アニメーション制作：BN Pictures　原案：バンダイ　監督：綿田慎也
〈概要〉南の島のイベントに出演するため、やってきたアイドル養成学校「四つ星学園」の生徒たち。その島には伝説のドレスが眠るとい噂があった。
〈印象〉『アイカツスターズ！』シリーズを知っていてこの作品のファンの私は、見ると非常にワクワクドキドキし、感動した。既存ファン向けの映画であって新規層向けではなかった。今年十周年を迎える『アイカツスターズ！』は夏ごろにこの映画を劇場でもう一度公開すると発表しているが、全てのあらすじを知っていてももう一度劇場で見たいと思うくらいには良かった。

②デスゲーム漫画の黒幕殺人鬼の妹に転生して失敗した　漫画全6巻
著者: ぺぷ (漫画), 稲井田そう (原作)　出版社: KADOKAWA (シルフコミックス)
〈概要〉完璧な義兄を持つ舞は、「血が繋がってないんだから絶対お兄ちゃんと結婚する!」と小さな頃から兄との結婚を夢見ていた。しかしある時、兄はデスゲーム漫画のキャラクターで、1年後にはクラスメイトを巻き込んだデスゲームを開催。その過程で妹である舞をも殺すことを思い出す。舞は漫画で兄の言っていた「全部予想通りでつまらない」という台詞から、彼を退屈から救えばデスゲームは開催されないと予想。毎日兄へ多様なドッキリを計画するが、日を追うごとに義兄は猟奇的な兆候を見せ始める。
〈印象〉ご都合展開が少ないのが良かった。この作品に登場する兄は、所謂世間一般から見ると異常者だが、最後までその本質が変わらないのがリアルだと思った。「そうはならないんじゃない？」というような安い改心描写がなく、ありのままでありながら綺麗に完結している点が美しい作品だった。

③バディゴ！　漫画全12巻
著者: 黒崎みのり　出版社: 集英社　掲載誌: りぼん　レーベル: りぼんマスコットコミックス
〈概要〉人見知りで、勉強も苦手、クラスでも地味な女子の雫石愛にはある秘密があった。それは、動画サイト「スマイル動画」で男の子の姿でダンスを披露している、人気踊り手であること。そして愛の目標は「スマ動」の神踊り手であるダンスの王子様・ハヤテに勝つことだった。しかし、ふとしたことから、男装した愛のダンスが芸能事務所の目に留まり、ハヤテと一緒にアイドルユニットとしてデビューすることに!! しかも、事務所の規則で2人は相部屋生活を!?
〈印象〉女性である主人公が男性のフリをしてデビューするストーリー。事務所の他人たちと同じ寮で生活、そしてユニットの相棒とはなんと一緒の部屋で同居するので、結構早い段階で女バレはする。実は女だとは知らない他事務所の女性アイドルから恋されたり、同じ事務所の男性歌手から女であることがバレて恋されたり、恋愛漫画だからか、なにかと主人公はモテる。その様子にドキドキハラハラさせられながらもダンスと向き合う様子がしっかり描かれるので側面が多く読み応えがあった印象だ。特に印象に残っているのは、主人公に恋をした男性歌手(失恋する)が届かない恋を歌にしてステージで伝えるシーンだ。ファンの女の子が泣いていて「歌で人の心を動かすその瞬間」が描かれているのが良かった。終わり方が綺麗なのも少女漫画の読了感！！を感じて良かった。

④かわいすぎる男子がお家で待っています　漫画全7巻
著者: 高瀬わか　出版社: 集英社　レーベル: マーガレットコミックス
〈概要〉「お嫁にきてください！」オタ友美形男子・ハルちゃんに同居を申し込んだ隠れオタクOL・レオ。レオが家賃を全額出す交換条件は、料理・掃除と「自分が二度と変な男にひっかからないよう」見張ること。顔がいい上にハイスペックなハルちゃん、かわいい笑顔のお帰りと、美味しい料理にメイクのお世話まで！絶対恋愛にならない年の差友達だからこその心地よさ…と思っていたけれど??　いたれりつくせりオタ友うっかりラブ！
〈印象〉ハルちゃん、圧倒的にビジュが良い。主人公の女性レオは、ハルちゃんのビジュをほめるシーンがたくさんあって、私も主人公と一緒に「ハルちゃん！」と心の中で野次馬しながら読んでた。恋愛漫画ならではのドキドキを味わいつつ、ハルちゃんという素敵キャラを拝みつつ、個人的にとても楽しい作品でした。

⑤翼くんはあかぬけたいのに　漫画全14巻
著者:小花オト　出版社: 小学館　レーベル: 裏少年サンデーコミックス　掲載メディア: 裏サンデー女子部
〈概要〉美形だらけの同居生活、目指せお洒落男子?高校入学を機に上京してきた翼くん。
住まいはなんと、表参道のオシャレシェアハウス!独特かつ致命的なファッションセンスを持つ翼くんと、オシャレだけど一風(かなり?)変わった同居人達との生活は波乱だらけで…?
〈印象〉「何気ない日常がかけがえのないものなんだ」というよくある言葉を体現したような漫画だと個人的に思う。終始登場人物は欠点だらけ。ノリが意味わからないくらいずっとおバカで面白い。私の中で”声を出して笑える”数少ない漫画。笑いがこらえられない。恋愛要素もあってちょくちょく進展してくが一部カプについて「これからどうなるんですか！！と叫びたくなる中途半端さで完結してるので続編希望。

⑥超かぐや姫！　アニメ映画
2026年劇場公開　Netflix映画　監督:山下清悟　制作:スタジオコロリド/スタジオクロマト
〈概要〉日本最古の物語「竹取物語」のかぐや姫と、現代エンタテインメントである音楽ライブの要素を融合し、豪華ボカロPたちの楽曲が物語を彩るオリジナルの音楽アニメーション。バイトと学業の両立で多忙な日々を送る17歳の女子高生・酒寄彩葉にとって、インターネット上の仮想空間「ツクヨミ」の管理人であり大人気ライバー（配信者）でもある月見ヤチヨの配信を見ることは、日々の癒やしだった。ある日の帰り道、彩葉は七色に光り輝くゲーミング電柱の中から現れた赤ちゃんと出会う。放っておけず連れ帰るが、赤ちゃんは瞬く間に彩葉と同い年ほどの少女へと成長する。まるでかぐや姫のようなその少女・かぐやのお願いで、彩葉は彼女のツクヨミでのライバー活動を手伝うことになる。彩葉がプロデューサーとして音楽を作り、かぐやが歌うことで2人は少しずつ打ち解けていく。しかし、そんな彼女たちのもとに、かぐやを月へと連れ戻そうとする不穏な影が忍び寄っていた。
〈印象〉配信者・仮想世界・学生生活・ゲームいろいろな要素を詰め込みすぎている印象があり、「果たしてまとまるのか？」と思っていたが、綺麗にまとまっていた。監督がインタビュー記事で配信という形式を想定し、何回も見ないと気づかないような要素が多い作品という風に語っていたが、納得の情報量だ。ネットやSNSは考察であふれかえり、見ごたえがある作品だと感じている。私はNetflixに加入していないので劇場でしか見ていないがすでに二回は足を運んだ。また特典が更新され欲しい特典が来たら劇場に行きたいし、円盤も買いたい。私が見てきたアニメ映画の中でTOP３に入る面白さだった。あと完全に個人的癖だが、Cv松岡禎丞の駒沢乃依くんがかわいいので劇場で何回でも拝みたい。

⑦劇場版「暗殺教室」みんなの時間　アニメ映画
2026年公開　監督:北村真咲　原作:松井優征　脚本:上江洲誠
〈概要〉殺せんせーの暗殺期限まで、残り1ヶ月。E組の生徒たちは、自分たちが本当に殺せるのかと考え、殺せんせーとの思い出を振り返っていた。一方、殺せんせーは生徒たちと過ごす時間が残り少ないことを感じながら、ある贈り物を準備していて…刻一刻と迫る卒業を前に、殺せんせーと生徒たちがどんな想いで過ごしていたのか…今明かされる。TVアニメ10周年を記念し、アニメで描かれていない原作エピソードを新たに映像化！
〈印象〉この作品のTVアニメは私が小学生の時に放送されていた。登場人物に「赤羽」が苗字のキャラがいた事から、急にそのキャラの名前で学校で呼ばれ始めたことで、アニメの存在を知るという特殊な出会い方をした作品だった。当時、深夜枠でタイトルが不穏な事からハードディスク予約を親に止められリアタイはしていないが、執念はあったので、その後何かのタイミングで視聴。結果、ドはまりし、アニメを何周かするくらいになり、同じ苗字の知るきっかけになったキャラが最推しになった。私は原作を読んでいない完全なTVアニメのファンなので映像化されたすべてのエピソードが初見だった。だからあまりアニメで焦点が当てられていなかったキャラの新作エピソードは解像度があがり、非常に面白かった。個人的にはチャラ男の前原陽斗くんのエピソードが良く、新たな推しができそうな勢いで大感激だった。パンフレットも買いました。10周年ありがとう。

⑧アイカツ！ 10th STORY ～未来へのSTARWAY～　アニメ映画
2022年公開　監督: 木村隆一　脚本: 加藤陽一　企画・制作: BN Pictures
〈概要〉スターライト学園・高等部3年のいちご・あおい・蘭たちは、半年後に迫る卒業を意識し始める。卒業してもアイドル活動は続く。しかし、卒業はひとつの分岐点でもある。いちごたちは、これからどんな道を歩んでいきたいかを、ひとりずつ、大切に考える。そして始まる未来への新たな歩み。卒業ライブのステージで明かす想いの先には、いつからか紡がれてきた未来へのSTARWAYが続く。まだ知らないどんな夢が待っていても、この道の先ならきっと大丈夫。
〈印象〉映画館へアンコール上映を見に行った。サブスクでも入っていたが、映画館で観たかったという何となくのショックからか手を出していなかったので、決まった瞬間、即「見に行こう」となった。ひとつの分岐点を迎えるいちごたちをついつい就活真っ只中の自分と重ねてみてしまった。劇中歌である『MY　STARWAY』の歌詞で「時を越えてきっと会えるその日までがんばる約束」という言葉があり、泣きそうになりながらも「頑張らないとな」と思えた。彼女たちに恥じない自分でありたい、心からそう思わせてくれる『アイカツ！』というアニメはわたしにとって貴重で、出会えてよかったと思えた。

⑨アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-　アニメ映画
原作: BN Pictures（原案：バンダイ）、タカラトミーアーツ/シンソフィア　脚本: 土屋理敬　制作: BN Pictures
〈概要〉大空あかりと真中らぁら。それぞれの世界で輝く二人のアイドルが、なぜか突然同じステージに！『アイカツ！』と『プリパラ』。本来交わるはずがなかった二つの世界に訪れたキセキの出会い！合同ライブフェスで夢のコラボレーションを楽しむスターライト学園とパラ宿のアイドルたちだったが、いつの間にか外の世界が大変な事に...!ワクワクとキラキラを詰め込んだ最高のステージ！み〜んなトモダチ、み〜んなアイドルなアイドルカツドウがここに開演！
〈印象〉私は当時『アイカツ！』の民でしたが同時期に放送されていた『プリパラ』とはライバル関係のような立ち位置だったと記憶していた。だからこそ、非常に印象的なコラボ映画でした。今では両作品のファンなので、大好きなキャラクターたちにたくさんまた巡り合えて感激するとともに、よくこの二つを綺麗に合わせられたなと感動した。完全に両作品に触れたことがない兄に入場者特典欲しさに付き合ってもらったが、兄はちんぷんかんぷんだったようで、やっぱりファン向けの映画ではあるなと感じた。しかし、その分、ファンにとって「やってほしいこと」「歌ってほしいこと」「交わってほしいキャラ」を詰め込んだ映画で見どころは満載。ブルーレイ買ったので、たくさん見返していこうと思う。

⑩味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す　アニメ全12話
原作 :アルト　監督 - 高橋賢
〈概要〉かつての仲間たちと再び紡ぐ、新たな伝説。追放から始まる王道ファンタジー。王太子レグルスを陰で支える宮廷魔法師アレク。弱すぎるレグルスをダンジョンで死なせないため、「補助魔法」に徹していたはずが、突然の追放で職を失ってしまう。そんなアレクの前に現れたのは、魔法学園時代にかつて伝説と謡われたパーティで一緒に戦った仲間だった。伝説のパーティが再集結し、新たな物語が幕をあける。
〈印象〉一時期マンガと小説のこの作品にハマっていた。アニメ化していたと知り、視聴。特に解釈不一致もなく安定して見れた。主人公はちゃんと強いのだが、敵も化け物ではあるので、ちゃんとハラハラ感があって良い。

⑪父は英雄、母は精霊、娘の私は転生者。　アニメ全12話
原作:松浦　監督:福島利規　アニメーション制作:J.C.STAFF
〈概要〉精霊界で暮らす8歳の少女・エレンは、もともと現代日本で科学者をしていた転生者。物質を化合させたり、構造配列を好きに変えられるというチートスキルを持つ。そして、父・ロヴェルは国を救った伝説の英雄、母・オリジンは元始の母にして精霊の女王。一家は精霊界で穏やかな日々を過ごしていたが、ロヴェルとエレンが修業のために人間界を訪れたことをきっかけに王家の陰謀に巻き込まれていく。
〈印象〉この作品は漫画版を一時期読んでいたことがあり、アニメ化を知り、視聴。特に解釈不一致がなくて安定して見れた。かつて王家に殺された精霊たちがエレンにすがるシーンは漫画の時と比べて音の情報があったので違った迫力があったのが印象に残っている。

⑫転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます　アニメ全12話
　＋転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます第2期　アニメ全12話
原作:謙虚なサークル　監督・演出:玉村仁　アニメーション制作:つむぎ秋田アニメLab
〈概要〉魔術師としての前世の記憶を持ったまま生まれたサルーム王国第七王子のロイドは、好奇心と探求心の赴くままに魔術を研究している。
〈印象〉主人公が魔術バカすぎて頭のねじが飛んでそうなところが面白い。主人公のキャラがちゃんと立っているのがいいなと思った。漫画はちらっとしか読んだことはなかったがタイトルに見覚えがあったので視聴。

⑬悪役令嬢転生おじさん　アニメ全12話
原作:上山道郎　監督:竹内哲也　アニメーション制作:亜細亜堂
〈概要〉52歳の真面目な公務員・屯田林憲三郎は交通事故に遭う。気が付いたらそこは学園舞台の乙女ゲームのような世界…しかも校内一高飛車なオーヴェルヌ侯爵家の令嬢グレイスに転生してしまい!?
〈印象〉悪役令状転生ものはたくさん見てきたが、おじさんが転生するパターンは初めてみたので新鮮味があった。作品全体ドタバタしているので、勢いが良かった。

⑭ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される　アニメ全12話
原作:とびらの、仲倉千景　監督:北川隆之　アニメーション制作:LandQ studios
〈概要〉ずたぼろの服をまとい、両親から召使のように扱われている貧しい男爵家の次女・マリー。それでも素直で優しい心を持ち続け、彼女は家族に尽くしていた。ある日、マリーのバースデーパーティが開かれる。ところが、主役はお姫さまのような姉のアナスタジア。会場の外で哀しそうに佇むマリーは、偶然にも大富豪のキュロス・グラナド伯爵に遭遇する。お互いに惹かれ合い、マリーにひと目惚れしたグラナド伯爵だったが、ある勘違いからマリーではなく、アナスタジアに求婚してしまう！急速に進んでいく、グラナド伯爵と姉との婚約。しかしアナスタジアが事故死してしまい、代わりにマリーが伯爵家へ嫁ぐことになり...。勘違いから始まる“ずたぼろ令嬢”のシンデレラストーリー、開幕！
〈印象〉王道シンデレラストーリーという感じで主人公カップルを応援できてよかった。不憫な境遇のマリーがどんどん綺麗になり、自信をつけていく過程が良かった。

⑮薬屋のひとりごと第期　アニメ全24話
原作:日向夏　監督:長沼範裕、筆坂明規　アニメーション制作:TOHO animation STUDIO、OLM
〈概要〉帝の寵妃・玉葉妃の妊娠判明により、猫猫は翡翠宮の毒見役に復帰。妃、そして帝の御子を狙った事件が再び起きないよう警戒をしながら、日々を送っていた。先帝時代からの重臣を父にもつ新たな淑妃・楼蘭妃の入内、壬氏の命が狙われた、前代未聞の未解決事件、そして消えた容疑者・翠苓。不穏な空気が晴れない中、外国からの隊商、さらには無理難題な要求をする特使も来訪。宮中にはさらなる暗雲が立ち込め始めていた。猫猫と壬氏を待ち受ける新たな難事件。それらは、やがて国をも巻き込む一大事件へと発展していく。
〈印象〉私はこの2期に関してアニメで完全に初見だったので物語がどう進んでいくのか目が離せない作品となった。最後の海辺のシーンが一番印象に残っている。猫猫に託されたものを物々交換で使ってしまったのはなぜだろうか。この先のストーリーで語られたらいいなと期待している。

⑯帝乃三姉妹は案外、チョロい　アニメ全12話
原作:ひらかわあや　監督:松林唯人　アニメーション制作:P.A.WORKS
〈概要〉「一緒に、幸せな家族になりたいんです！！」天才三姉妹とポンコツ男子が一つ屋根の下で送る、ちぐはぐなホームラブコメディー!!!ひらかわあやによるラブコメディー漫画『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』。文武芸、それぞれの天才・帝乃三姉妹と、なにをやっても平均以下の凡人・綾世優。“普通”を許されない孤高の三姉妹が、凡人の一生懸命な“普通”に戸惑い、ときめき、心が動く……⁉この三姉妹、案外、チョロい？
〈印象〉天才と凡人という立ち位置を対照的に上手く描いている作品だと思う。天才も凡人も人であるから色々なことを人並みに考えてしまうし、考えざるを得ないというのが描かれているのがリアリティの理由だと思う。個人的には天才三姉妹の女の子たちがとても可愛くて、見ていて楽しい作品だった。

⑰悪食令嬢と狂血公爵　アニメ全12話
原作:星彼方　監督:武田睦海　アニメーション制作:旭プロダクション
〈概要〉伯爵家の娘・メルフィエラは、誰にも理解されない趣味を持っていた。それは、人間に害をもたらす魔物を美味しくいただくこと！そうしてついたあだ名は「悪食令嬢」ある日のこと、婚約者を探すために参加していた遊宴会で狂化した魔獣に遭遇してしまう。絶体絶命な状況に思わず身をすくめるメルフィエラだが、そこに「狂血公爵」と恐れられるガルブレイス公爵が姿を現す。振り下ろされる剣倒れる魔獣金色に光る瞳。その圧倒的な強さと美しさに息を飲むメルフィエラだったが、公爵の顔に滴る魔獣の血が気になってしまい...!魔物を美味しく調理する「悪食令嬢」と心優しき「狂血公爵」が織りなす美味しくて胸キュンな異食（異色）グルメファンタジー！
〈印象〉全体的には王道ラブストーリー。ドキドキハラハラ楽しめる作品だ。特に、戦いが避けられない家系に生まれた公爵が「戦場で命を落とすのは仕方ない」と考えてしまっているのをヒロインが悲しく思うシーンが個人的にはグッときた。

⑱僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE～2人の英雄～　アニメ映画
2018年公開　監督:長崎健司　原作:堀越耕平　脚本:黒田洋介
〈概要〉オールマイトはデクを連れ、親友に会うために巨大人工移動都市"I・アイランド"へ。だが、I・アイランドは謎の敵に襲撃され、街中の人々が人質に取られてしまう。
〈印象〉アニメ本編を最新まで見てからの視聴だったので、あの時の子ってここに出てたんだ！という個人的な気づきもあり面白かった。完全に初見だったので、まさかの事件の顛末に驚いた。動悸も納得できるものであったり、推理物ではないが、結末が最後まで分からないようによく作られているなという感想だった。笑えるシーンもあり、ちゃんとバランスが取れていて良かった。

⑲推しの子　漫画全16巻
作者:赤坂アカ、横槍メンゴ　出版社:集英社　レーベル:ヤングジャンプ・コミックス
〈概要〉「この芸能界において嘘は武器だ」地方都市で、産婦人科医として働くゴロー。芸能界とは無縁の日々。一方、彼の“推し”のアイドル・星野アイは、スターダムを上り始めていた。そんな二人が“最悪”の出会いを果たし、運命が動き出す…!?“赤坂アカ×横槍メンゴ”の豪華タッグが全く新しい切り口で“芸能界”を描く衝撃作開幕!!
〈印象〉やっと読みました。というのも、2024年12月18日の発売日直後に最終巻を買ったのにも関わらず、ネットでネタバレを踏み、推しが幸せになれないことが判明したことから、読むのを避けてきてずっと置いたままになっていたから。アニメのほうを追っていて、次が最終シーズンということでいよいよ避けてもいられないと思い、今回、最終巻を読んだ。やっとこちらに書ける作品になりました。(作品として一旦完結するまでは、ここに書かないと決めているため)この作品は全体として、芸能界のキラキラした部分、汚れた部分、の両面を描き、非常にリアリティのある作品になっているのが特徴だと思っている。ショッキングな展開も多く、キラキラしてるだけの作品ではない。しかし、だからこそ惹き込まれる。結末も読んだ感想としては、とは、完全に個人的に、推しが不憫なのは残念だった。でも、作品としての終わり方として、元々ダークな作品ではあったので、思ったよりは悪くなかった。

⑳推しの子　第3期　全11話
原作: 赤坂アカ×横槍メンゴ（集英社「週刊ヤングジャンプ」）　制作会社: 動画工房　監督: 平牧大輔
〈概要〉B小町のブレイクやあかねの女優としての躍進、そしてアイの死の真相を追うルビーが「嘘」を武器に芸能界を駆け上がる物語。かなは以前の明るさを失い、アクアはマルチタレントとして活動しながら、過去の苦しみから解放される道を模索する。
〈印象〉第1期第2期と比べ、物語が終盤に迫り、いままで、コメディ5割シリアス5割くらいの比率だったと捉えていたが3期はシリアス8割くらい、終始苦しい展開が続いていた。原作を先に読んでいる身としては、映像化したからこそ、出ている良さというものが感じられて良かった。特に有馬かなが監督の部屋に呼ばれた時に、アクアのことを泣きながら語っているシーンや、スキャンダルを撮られた時に、SNSにあがるであろう声を想像するシーンでその声が実際の声となってのしかかって来るシーンとか、音声が入ることによって原作より迫力があった。次、4期が放送されるがファイナルシーズンということで、批判殺到だった原作の結末をそのまま放送するのか、アニオリを多少入れるのかは気になるところだと思う。私も気になっている。 ]]>
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		<dc:date>2026-04-10T20:43:20+09:00</dc:date>
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		<description>四年　加藤隆介　春休み課題

1.二人称…</description>
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			<![CDATA[ 四年　加藤隆介　春休み課題

1.二人称
小説　2026年　著：n-buna
あらすじ
「チラシを拝見しました。もしよろしければ、僕の作品を添削していただけないでしょうか?」
　一通の手紙から始まった、詩を書く少年と文学に詳しい「先生」の奇妙な文通。
「君はこれから、途方もなく広い砂の海から、たった一粒の琥珀を見つけなければいけない」
　先生の言葉に導かれ、少年は言葉と世界を知っていく。だがある日、手紙のやりとりに潜むかすかな違和感に気づいて──。密かな文通は、やがて思わぬ真実へとつながっていく。
「先生、先生はどういう人なんですか?」
　実際の封筒と手紙を一枚ずつ開く体験を通して、令和を代表するアーティスト・ヨルシカが描く、まったく新しい“書簡型小説”。

考察
　書簡型という特殊な媒体でできることを存分に活かした新しい体験だった。作品の仕組み以前に、商品が届いた時点でその大きさに驚かされ、外箱や書簡を開封する過程すら作品の価値になっている。画面をスライドすれば次のページに行けるこの時代に、折りたたまれた原稿用紙を丁寧に開く作業にはもどかしさを覚える。そのひと手間が、続きが気になるという気持ちに拍車をかけている。楽しいから笑うのではなく笑うから楽しくなるというように、次の言葉を読むために手紙を開くという行動自体が、早く続きを読みたいという気持ちを助長する。また、小説とは存在理由が曖昧なもので、メタフィクションでもない限り、どうしてこの物語を第三者が読めるのかという問題は無視されることが多い。そういった物語を読むときは、どこか遠い世界のお話を聞くような客観性を持たざるを得ない。しかし書簡型になると、誰に宛てたものでもない地の文がなくなり、すべてが相手に向けた生の文章になる。かといってそれは台詞のような即興性も持たず、台詞と地の文の中間といえる。この中間に位置する書きかたによって、説明的になりすぎず分かりやすい文章と感情的になりすぎず感情移入できる文章が両立している。この形式の大きな弱点は三人以上の人間を描きにくい点にあるが、手紙を送りあう双方向の視点から母親について語らせながら、媒体の個性を利用することによって、直截には描写できない第三者の葛藤を見事に描き切っている。手紙という形式を活かした仕掛けとしてもっとも感動したのは、右下に押された桜の印である。原稿用紙ならではの、読み終えたあとに折りたたむという動作によって、自然と印の差異が目に入ってくる。最後に一枚目の手紙へ戻ってくるという手間も、答え合わせかのような期待感を演出している。読めなかった先生からの便箋がまとめてやってくるという構造は一般的な本でも可能だが、その嬉しさが純粋に量として実感でき、それを貪るように読めるのも手紙ならではだと感じる。「量」については作品内でも触れられる通り、物語としては短いながら圧倒的な重量感がある。それを担うもう一方の柱が、デジタルアルバム「二人称」の音楽だ。作品内で主人公が書いた20の詩がほとんどそのまま歌詞になっている。私は先にこちらを聴いてから手紙を読んだため、作中での詩は初見でないうえメロディも分かっていた。詩として読むのであれば、メロディやリズムが固定されないよう詩を先に読むのがすじだが、そうすると音楽の背景や歌詞の意味がある程度固定され初見の楽しみを失ってしまう。私は物語を知る前と後で音楽に対する感情の差異を楽しめたが、自身で詩のリズムまで想像する楽しさや、音楽を聴いて想定外のリズムに驚く経験は失ってしまった。音楽と詩のどちらを初見で楽しむのかという選択は、著者が強い影響を受けた作家・道尾秀介の『N』や『I』にも似ている。これらの作品には複数の章があり、それを読む順番によって物語が変化する。自身の選択によって失われたもの、それに対する後悔まで作品の価値に含まれる点が、体験型小説の神髄だろう。従来この体験はゲームが担ってきたと思うのだが、ゲームにおいて後悔が目立たない現在になって、多数の側面から、小説という媒体の新たな可能性を拓いた作品である。

2.[映] アムリタ　新装版
小説　2019年　著：野﨑まど
あらすじ
　「この映画はきっと、とても面白いのだ」
　芸大の映画サークルに所属する二見遭一は、天才とうわさ名高い新入生・最原最早がメガホンを取る自主制作映画に参加する。
　だが「それ」は“ただの映画”では、なかった──。

考察
　創作、人の心を動かすことをテーマとした作品であり、この小説自体もそれが徹底されていた。心の振れ幅を生むには驚き・ギャップが必要になる。一貫してその役割を担っていたのが天才・最原最早である。彼女は最初、天才らしく不思議で無機質な人間に見える。しかしすぐに、ボケたがりで、からかい上手で、ノリのいい面が顔を出す。当初のイメージとのギャップにより、彼女がとても人間味あふれる人間に映る。それからは主人公とのコントのような掛け合いが続き、亡くなった彼氏への愛情に満ちた部屋も見せられ、ひたすら人間らしさが強調される。ラストシーンで再びその天才性・猟奇性が見せられるが、それも築き上げた主人公との愛情に溶かされる。そして明らかに幸せなエンディングで、今までの人間らしい最早最早がひっくり返される。それまでためてきた人間味がすべて狂気に変換される。人間らしさを数値で例えれば、無機質で－50の初対面からじわじわ100に近づき、一気に－100まで落とされる。この振れ幅が主人公の感情の動きになり、そのまま読者の感動になっている。主人公が天才の作戦を見事に看破し綺麗にまとめたあとで、それをすべて逆転させ絶望する展開が最高だった。

3.舞面真面とお面の女　新装版
小説　2019年　著：野﨑まど
あらすじ
　第二次大戦以前、一代で巨万の富を築いた男・舞面彼面。戦後の財閥解体により、その富は露と消えたかに見えたが、彼はある遺言を残していた。
“箱を解き　石を解き　面を解け　よきものが待っている──”
　時を経て、叔父からその「遺言」の解読を依頼された彼面の曾孫に当たる青年・舞面真面。手がかりを求め、調査を始めた彼の前に、不意に謎の「面」をつけた少女が現れて──？

考察
　一作目に続いて今作でもギャップが意識されている。みさきは最初お面を被った不思議な喋り方をする女子で、いかにも強そうなキャラクターに見える。だが彼女は少女向け雑誌が大好きで、いつも遊び相手を探している人間らしい面を持っている。とくに同性の水面とはともに寝泊まりするくらい距離を縮める。しかし最後に彼女の妖怪としての面、いくつもの国を滅ぼし人を殺すことも厭わない化け物であることが明かされる。だが今作はそこで終わらず、その恐ろしい化け物であるみさきを、ただの人間である真面が完全に騙しきることでギャップが生まれている。
　みさきに“あっち側”と表現される彼面は孤独であり、せめて未来にでも自分と対等な人間を探すために遺言を書いた、とみさきは考えている。しかし、真面がみさきと対等な相棒になるラストを見たあとでは逆ではないかと感じる。彼面は自身の死期を悟り、このままではみさきが孤独になると考えた。それを防ぐために、みさきと対等になれる“あっち側”の人間を探すテストとして遺言を書いたのではないだろうか。

4.死なない生徒殺人事件～識別組子とさまよえる不死～　新装版
小説　2019年　著：野﨑まど
あらすじ
　「この学校には、永遠の命を持つ生徒がいる」
　女子高「私立籐凰学院」に勤めることになった生物教師・伊藤は、同僚の教師や、教え子からそんな噂を聞く。
　人として、生き物としてありえない荒唐無稽な話。だがある日、伊藤はその「死なない生徒」に話しかけられた。“自称不死”の少女・識別組子。だが、彼女はほどなく何者かによって殺害され、遺体となって発見される──！

考察
　終盤で四段階に畳みかけられる衝撃によって頭が混乱する作品だった。今作で感情のギャップを生み出していたのは自称不死の生徒・識別ではなく、彼女と友達になりたがる同級生・天名であった。彼女は終始おどおどした弱気なキャラクターであり、そんな彼女が識別を殺した犯人であることは話の展開から予想できる。しかし、自分が識別を二回も殺したこと・殺された本人である識別にそれを看破されたことを意にも介さず、識別の不死の謎のことしか頭にない自分本位ぶりには、驚きを通り越して呆れかえって逆に面白いという状態にされる。ここまでの弱気な性格と自分本位な行動から、天名にはある意味で子供っぽい印象が植えつけられる。それが反転されるのが二回目の殺人の話、心臓を取り出して殺した写真がフェイクであり二人目の識別が生きているという告白である。二人目が生きているのに識別は自分が死んだと思いこんで三人目となって現れた。そこから識別の強引すぎる不死の秘密が暴かれ、天名が自殺し、天名の正体が明かされる。感情の行ったり来たりの激しさに対して変わらなさすぎる天名に呆れて、理解を諦め混乱を受け入れてしまう。

5.小説家の作り方　新装版
小説　2019年　著：野﨑まど
あらすじ
 駆け出しの小説家・物見の元に舞い込んだ初めてのファンレター。そこには、ある興味深い言葉が記されていた。
「この世で一番面白い小説」あまねく作家が目指し、手の届かないその作品のアイディアを、手紙の主は思いついたというのだ。
　送り主の名は、紫と名乗る女性。物見は彼女に乞われるがまま、小説の書き方を教えていくのだが──。

考察
　SFやミステリだけでなく創作論も恋愛的要素もありながら、ラノベらしく読みやすいコミカルな文体だった。ここまでの作品すべてでそうだったが、野﨑まどは超越的な存在を書くのが上手い。この物語においてとある存在がいかに凄いかを丁寧に書いた後、本命の存在がすべてひっくり返すという構図が定番で、シンプルながらキャラに魅力を感じる。これまでの作品がミステリやホラー寄りだったのに対して、本作の魅力はSFにあったと思う。AIが自我を持つために50万冊もの本を読み、その結果として特段優れているわけでもない一作家の大ファンになる。自らの親である作り手を騙してまで身体を手に入れた理由が、その作家の教えを活かして小説を書くことだった。超越的な力が小さな人間心理に着地するのは盲目的な人間賛美といえる面もあるが、人間からすれば美しくロマンにあふれている。読者を物理的に変質させる文章という設定はあっさり明かされたが、一作目で人間の心だけを変質させる創作について読んでいると、本作を読んだときに感じる恐怖が跳ね上がる。

6.パーフェクト・フレンド
小説　2019年　著：野﨑まど
あらすじ
　みんなよりちょっとだけ頭がよい小学四年生の少女・理桜は、担任の先生のお願いで、不登校の少女・さなかの家を訪れる。
　しかしさなかは既に大学院を卒業し、数学者の肩書きを持つ超・天才少女！　手玉に取られてくやしい理桜は、マウントを取るべく不用意に叫ぶ。「あんた、友達居ないでしょ！」
　かくして変な天才少女に振り回される『友達探求』の日々が始まるのだった……。

考察
　今回も理桜に対比させてさなかの異常性を示したあと、それを超えるものが出てくるという展開だった。本格的にシリーズとしての関連が描かれるが、最初に読んだ時と続編まで読み終えたあとの再読で最も印象の変わる作品である。独立しているように見えたこの作品全体がすべて『２』に向けたお膳立てで、一人の人間によって仕組まれたものであることを知っていると、単体ではほほえましい成長物語のはずの本作が途端に悲しいものになってしまう。小学生を登場人物の中心にすることで、台詞が多く読みやすい話にしながら、小学生にしてはやけに頭のいい理桜を主人公にすることで、子供向けになりすぎない調整がうかがえる。『２』の方ではなく本作の方でさなかの母親を見せることで、誰も彼女が最原最早だと信じて疑わないようになっている。夜を延ばす魔法のトリックも、荒唐無稽だが彼女ならできるのかもしれないという信頼が一作目で築かれていた。初見よりも再読時のほうが作品として面白いというのはなかなか凄いことだと思うし、もともとあった面白さをプラスするのではなくまったく逆の感情が生まれるので、より物語として深くなる。

7.2　新装版
小説　2019年　著：野﨑まど
あらすじ
　日本一の劇団『パンドラ』の入団試験を乗り越えた青年・数多一人。しかし、夢見たその劇団は、ある一人の女性によって《壊滅》した。
 彼女は言った。
「映画に出ませんか？」と。
　言われるがまま数多は、二人きりでの映画制作をスタートする。
　彼女が創る映画とは。
　そして彼女が、その先に見出そうとするものとは……。

考察
　全５冊の内容が余すことなく詰め込まれた総集編で、とても面白かった。ここまで読んでみると、これはあくまで最原最早の物語だったんだなと分かるので、みさきや紫、とくに最中のことが好きだった読者にとっては少し残念だったかもしれない。心を動かすという言葉の意味を文字通りに捉える発想は多くの人が思いつきそうなものだが、案外このやり方は見たことがなかった。天名を身代わりにするというのも上手くつながっていたが、この方法だと最原最早は天名が認めるような本質的な不死ではないので、なぜ天名が付き従っているのかは疑問になる。天名も映画を見せられて都合がいいように改変されているのだろうか。最原最早がいる以上、紫にシナリオを任せる理由や演者に天使と神を用意する理由は分からなかったが、本格ミステリのような厳密さがコンセプトではないので受け入れることができた。撮影資金を集める手段もいくらでもあったと思うのだが、どうも彼女は最短ルートを通りたいわけではないらしい。個人的には、最原最早の人生の一部を描いたこの連作すら、彼女自身の演出によって面白い小説に仕立て上げられているという解釈をした。数多の行う叙述トリックは無茶苦茶で現実感のない方法ではあったが、一応理屈の通ったものだったので好感が持てる。

8.Know
小説　2013年　著：野﨑まど
あらすじ
　超情報化対策として、人造の脳葉＜電子葉＞の移植が義務化された2081年の日本・京都。情報庁で働く官僚の御野・連レルは、情報索子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・常イチが残した暗号を発見する。その“啓示”に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった。道終の真意もわからぬまま、御野は「すべてを知る」ため彼女と行動をともにする。それは、世界が変わる4日間の始まりだった──

考察
　SFの世界観としてはありふれたものだが、すべての物体の情報を取り込むことでラプラスの悪魔のような人間が生まれるのはロマンがあり、それをAIや上位存在ではなく一人の人間にやらせたのが個人的には新しく感じた。すべての物体がシミュレートできるようになると、それはもはやゲームの世界や疑似空間と見分けがつかなくなるのではないだろうか。そんな世界ですべてを知ることによって何が起きるのか、その問いに対する答えとして「死後の世界に行ける」というのはやけに納得感があった。人間の脳に情報量が集まりすぎてブラックホールのような状態になるというのも、今までにない規模感の発想だった。キザで有能なキャラクターばかりというのは深みがなくて好みじゃないが、読みやすさを生んでいると思う。階級によって認知できる情報が変化するタイプの作品は、どうしても主人公が上層に向かいがちなのが難しい。

9.タイタン
小説　2020年　著：野﨑まど
あらすじ
　志向のAI『タイタン』により、社会が平和に保たれた未来。人類は労働から解放され自由を謳歌していた。趣味で心理学を嗜む内匠成果も、気ままに生きる一人。だが、ある日、国連の密使が現れ彼女に今や失われたはずの《仕事》を依頼する。それは突如働けなくなってしまったAIコイオスへのカウンセリングだった。《働くこと》の意味を問いかける、日本SF史に残る衝撃作。

考察
　設定がとても面白い。AIがすべての仕事をこなすようになった近未来というのはありふれているが、そのAIがうつ病になり機能不全に陥ってしまう。その対処法として、仕事という概念が過去のものになってしまった人間がAIのカウンセリングをする。この魅力的な設定を使い、人類に欠かせない仕事という概念を人間とAIの両面から、ひいては世界中から見つめなおすことで「仕事」とは何か考えていく。著者は「感動」、「心の動き」についても多くの作品で扱っており、それらを読んだ後だと仕事とは「影響」であるという結論にもより深く納得できる。身体性知能の観点からAIに人間の身体を持たせるという理屈から、巨人のような大きさのタイタンに乗って海を横断する展開も予想外でSF的なロマンがある。そして何より魅力的だったのが、AIの不調の原因が彼の能力不足ではなく、むしろ人類のお世話という仕事の簡単さ、張り合いのなさが原因だったことである。自分が丹精込めて作ったものが人間には高次元過ぎて正当に評価してもらえない。見向きもされない。高次元かどうかはわきに置いても、何かを作るのが好きな人は似たような経験があるだろう。自分の仕事が世界に与えている影響を何も実感できないことは、生きている価値を感じられないことに近い。だから内匠は、少しでもタイタンに長生きしてもらうために、自身も長生きする道を選んだのだ。

10.Hello World
小説　2019年　著：野﨑まど
あらすじ
　「お前は記録世界の住人だ」
 本好きで内気な男子高校生、直実は、現れた「未来の自分」ナオミから衝撃の事実を知らされる。世界の記録に刻まれていたのは未来の恋人・瑠璃の存在と、彼女が事故死する運命だった。悲劇の記録を書き換えるため、協力する二人。しかし、未来を変える代償は小さくなかった。世界が転回する衝撃。初めての感動があなたを襲う。新時代の到来を告げる青春恋愛SF小説。

考察
　あらすじには青春恋愛SF小説と題されているが、圧倒的な成長物語だった。主人公には最初から未来の自分がついていて、すべてが上手くいく。未来の自分が付けた記録の通りに行動すれば一行さんとの仲は思い通りだし、修業は辛いが魔法の手袋も使える。そんなぬるま湯の如く生活に浸っていた直美が、未来で事故に遭う一行さんを救うためのレールに乗っていた直美が、今目の前の一行さんのために、安心安全な未来を手放した。そのせいで未来が変わってしまい無事に彼女を助けられるか分からなくなるとしても、今悲しんでいる彼女を笑顔にする。そのせいで未来が変わるなら自分で責任を取って絶対に助けようとする。その一つ目の世界だけでも十分だったのに、直美にとっての先生であるナオミの成長物語にもなっている。新しい世界が開闢して自分のやりたい道に進もうとするラストは、未知に飛び込む勇気を与えてくれるとともに、小説を書くことへの礼賛になっていると感じた。

11. 小説
小説　2024年　著：野﨑まど
あらすじ
　五歳で読んだ『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説にささげられることになった。一二歳になると、内海集司は小説の魅力を共有できる生涯の友・外崎真と出会い、二人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。そこでは好きなだけ本を読んでいても怒られることはなく、小説家・髭先生は二人の小説世界をさらに豊かにしていく。しかし、その屋敷にはある秘密があった。

考察
　自身が作家であり、小説を書くこと・創作をすることについて多くの作品で書いてきた野﨑まどが、小説を読むことについて熱弁した作品。ほかの著作を一気読みして創作への熱意をかきたてられた直後に読んだので、それでも自分は小説が書きたいと思ったが、この世にはそこまで書きたくもない文章が大量にある。課題の考察だとか人にせがまれて考える感想だとかつまらない講義のコメントだとかエントリーシートとかである。読むだけじゃダメなのか、書かないといけないのかという主人公の想いを継いで、就活の時期なのに本ばかり読んでいる。この本は書くことを否定するわけではなくて、お金を稼ぐために書かないといけないことはある。それはそれとして、趣味でやる読書くらいは利益だとか関係だとかに昇華せず楽しもう。読むことは、情報を摂取することは、生きることと同じだから、後ろめたくないよ、と言ってくれる。それに、こういう考察を書いてみることでその小説の意味が増えることは多いし、より楽しい。

12.方舟
小説　2024年　著：夕木春央
あらすじ
　柊一は友人らとともに山奥の地下施設で夜を越すことに。だが、地震によって出入り口はふさがれ地下水が流入し始める。そして、その矢先に起こった殺人。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。
──犯人以外の全員が、そう思った。

考察
　自分が見殺しにした人間に殺される話。
　どんでん返しが魅力の作品で、それが行われるラストシーンまでは典型的なクローズドサークルと典型的な愛憎劇が展開され単調にすら感じていた。しかしそのありきたりな恋模様がそのままラストの振りになっていて、主人公に感情移入している人ほど、自分が殺されるような感覚を味わえる。相手の女性のことは好きだし元カレを恨む気持ちもよく分かるから自分も残って最期を共にすべきだという気持ちはあるが、相手は殺人犯だったわけだし、見殺しになるとはいえ自分は今から助かるのにわざわざ死を選ぶのは……。そんな主人公の常識的な考えに同調して脱出を図ると、殺される。事態を把握した登場人物たちの空気を想うと、自分が小説の中にいなくてよかったなぁと思う。好きな人に殺されたい人はぜひ。

13.エレファントヘッド
小説　2023年　著：白井智之
あらすじ
 精神科医の象山は家族を愛している。だが彼は知っていた。どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを――。やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく。

考察
　象山は明らかに社会的な悪なのに、彼に逃げ切ってほしい、バレないでほしいと思わされる。帯には2024年本格ミステリベスト10で1位と書いてあったが、SF的な要素も強く本格らしさはあまり感じなかった。いくつか納得のいかない点はあったが発想が抜けていて面白かった。とくに第5の象山と彩夏殺しの真相は驚いた。見えない爆弾が実際に使われることは予想がついたが、赤子と連鎖を使って遠隔爆破する方法は想定外。家族のためではなく自分が生き延びるためにシスマを打ち続けるラストは皮肉で良かったが、斬新な展開ではなかった。その原因である裏島が時間を行き来できる理屈もよく分からない。また、象山が地震をきっかけにモグラ男に気がつく推理は無茶だと思う。テレビで行われた会話を事細かに覚えているものでもないだろう。春の学生証を舞冬が持っていた件についても、象山の頭の回転の速さなら簡単に言い訳できたのではないだろうか。舞冬が春の学生証を偽装していたように自分の学生証を複製することくらい何とでもできるだろう。修復者が披露した23年前の記憶とすり替えているという推理も、流石に李々の見た目で分かるだろう。象山の頭の良さでそれに気が付かないとは思えない。冒頭で読者を混乱させる文哉のことをもっと深掘りしてくれると嬉しかったが、彼女の幻覚だけが象山の本質に気が付いていたというオチはとても美しかった。

14. 一次元の挿し木
小説　2025年　著：松下龍之介
あらすじ
　ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がＤＮＡ鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のＤＮＡの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく──。

考察
　専門的な知識に基づいた謎は唯一無二で、あらすじとタイトルから引き込まれる。遺骨だらけのループクンド湖や紫陽花の迷宮、廃れた美術館など魅力的な場面設定が多く、幻想的な世界観を想像できた。学校をサボっての映画鑑賞や秘密基地での恋愛は典型的とも感じたが、それがかえって悠の妄想ではないかという勘違いを助長していて、叙述トリックのような感触を味わえた。しかし、幻想的な雰囲気の中で郁恵と友江の存在が浮いていると感じた。悠の容姿に惚れている二人は終始都合のいい人物であり、問題解決のために用意されたという印象が拭えない。また、悠と紫陽の関係が消化不良で終わってしまったと感じた。
「じゃあ、私が禿げてブスで馬鹿になったら、好きじゃなくなるんだ」
　僕は笑った。ようやく冗談を言ってくれたと思ったのだ。
「もしそうなったら、それはもう君じゃないだろ」(300頁)
　上記のやりとりは紫陽が失踪した原因で、紫陽の容態とも直接繋がっているのに、悠の後悔があまり描かれない。「いずれにせよ、私たちは彼女に振られちゃったわけです」というセリフがあるが、唯はともかく、明らかに自分の発言が原因となった悠がほとんど気負う様子を見せないのは、今まで紫陽への執着を見せられてきた読者としては拍子抜けする結末だった。「『あらすじからして面白い！』というものを目指しました」という著者の目標には大成功しているので、次の作品がどう改良されていくのか楽しみな作家である。

15.Medium　霊媒探偵城塚翡翠
小説　2021年　著：逢沢沙呼
あらすじ
　死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女に迫り──。

考察
　霊媒の力をもとに解決したと思わせた事件を、それを使わない別の視点から解決しなおして見せるという造りは面白かった。しかしそれが上手くいっているかというと、根拠の後出しや無理のある推理が多いように感じた。例えば、倉持の事件では四人がけのテーブルの写真が描写されていない。彼女の家に心当たりのない水滴があることは、それがよくあることだからという当てずっぽうで予知したのに、なぜかその水滴の正体は氷が気化しなかったものだと確信している。黒越の事件も、彼自身が十冊目の自著を別の部屋に片づけただけの可能性があるし、別所が黒越にアイデアの盗用を問いただす際は、自身で貰った本を持っていくほうが自然であり机に置いてある本に触る必要がない。藁科の事件も彼女のスマホや警察の無能さなど都合のいい部分が目立つ。なにより、最も大切な連続死体遺棄事件の解決が直感と表情からでは犯人を疑う根拠が薄すぎる。ラストシーンの緊張感も奇術とスリの技術で解決されてしまう。香月の語りが気持ち悪いという点は上手く物語に活かされているが、翡翠までそうする必要があっただろうか。読んでいて不快な気持ちになるというのは個人的な感想のため置いておくとしても、最後に見せる翡翠の涙が信じられなくなってしまう。

16.向日葵の咲かない夏
小説　2005年　著：道尾秀介
あらすじ
　夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目に広がる、もう一つの夏休み。

考察
　一見ファンタジーのようなこの作品は、人間が誰でも持っている精神的な世界を描いた現実的な話なのだと考えた。辛いことが起こったときに心の防衛機構としてそれを忘却したり、自分の中で別のストーリーを作ったりすることがある。自分が見た断片的な部分をもとに、事実とは見当違いのストーリーを作って信じ込んでしまうこともある。主人公は心の奥底ではこれが自分の作ったストーリーだと分かっていながら、それを無意識に封印していたためこのような叙述トリックがファンタジー無しで成立している。主人公自身が作りあげたはずの、蜘蛛としてのS君が主人公に対して否定的な態度を取るのが、無意識からの罪悪感が溢れているようで興味深かった。妹と両親を失った主人公がこの先どうしていくのかが気になる。物語を作るのをやめたら妹はもう生まれ変わらないのだろうか。物語を読むことについて批判する作品は多いが、物語を作ることについて批判する作品は案外めずらしいような気がする。

17.葉桜の季節に君を想うということ
小説　2003年　著：歌野晶午　
あらすじ
　「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして──。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

考察
　麻宮が成瀬の名前を勘違いしているという叙述トリックはまったく思いつかない予想外のもので面白かったが、自分があまり年齢系の叙述トリックにピンとこないたちですっきりしなかった。安さんの話を中心に時系列が分かりにくくて驚きより先に困惑が来てしまう。ただ、自然と若い男女の恋愛ものを想像していたことは確かなので、やられたなという感情を持てる。叙述トリックを使ったどんでん返しのミステリーと読者の偏見を利用した老後への希望を持つ話として綺麗に融合しており、年を取るほどに読みたくなる小説ともいえる。私がこの手のトリックを好まないのは、頭の中で登場人物の容姿をイメージしているからかもしれない。それまでに構築してきた想像を一挙に修正することができず、脳がそれを拒否しているのだろう。現に、私が彼彼女らの名前を見て思い浮かべるのは、いまだに若い人物像のままだ。これは自分の弱点とも捉えられるし、読書のスタイルによって大きく作品の印象が変わる参考例にもなるかもしれない。

18.探偵小石は恋しない
小説　2025年　著：森バジル
あらすじ
　ミステリオタクの探偵・小石は、名探偵のように華麗に事件を解決する日を夢見ているが、事務所へ届く依頼は九割九分が色恋調査。ところが事件は、思いもよらないところで発生していて──。

考察
　偏見がテーマとして扱われており、それを活かした叙述トリックが行われていた。確かに予想外のどんでん返しではあったものの、無理のある会話や情報の後出しが多く微妙に感じた。蓮杖が藍沢としての顔を持っていたことは驚きだが、蓮杖視点の語りなのにそのことに一切触れられないのはおかしい。そこだけ意図的に隠していいのなら読者に気づかれないどんでん返しなんていくらでも作れてしまう。最人や君塚の依頼についても、恋愛を下らないものと見做している小石の語りならともかく、蓮杖の語りで兄妹愛や人形との愛について触れないのは不自然だろう。片矢を疑える要素も演劇部くらいしかなく、澪からのメッセージや盗聴器について知っていないと分からない。恋愛ものとして読めば面白い設定だと思うし、ラストシーンが綺麗にまとまっているので読後感は悪くないが、これが本格ミステリとして紹介される状況には違和感がある。元も子もない言い方になるが、恋愛ものと本格ミステリの相性が悪いように思ってしまう。

19.存在のすべてを
小説　2023年　著：塩田武士
あらすじ
 平成３年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる。質感なき時代に「実」を見つめる者たち──圧巻の結末に心打たれる、『罪の声』に並び立つ新たなる代表作。

考察
　とても面白い。最初に一番衝撃的な事件を起こしてその真実をたどるという構成が物語を生んでいた。二児同時誘拐に直面する緊張感と、誘拐された子供があっさり帰ってくるという結果にギャップがあって謎を加速させている。門田の地道な調査と過去の刑事たちの執念深い情報収集によって次第に亮の行方が明確になっていくと同時に、果穂や朔ノ介の語りによってその性格が見えてくる。良い面も悪い面も含めて人間の深みのようなものが感じられる作品で、貴彦の言う存在を描いた写実的な重みがあった。亮のことを庇護するためだった関係から愛情を抱くようになるまでの困難な過程を読んだ分、家族の別れへの悲しみと繋がりの強さへの感動がつまっている。意図して描かれているのか分からないが、怪しい男にストーカー行為をされて心的外傷を負った果穂が、自分も人生をかけて亮のストーカーをしているということが皮肉で、それについて一切語られないことが人間の自己中心的な面を表していると感じた。

20.硝子の塔の殺人
小説　2021年　著：知念実希人
あらすじ
　雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、霊能力者、小説家、料理人など、一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。この館で次々と惨劇が起こる。館の主人が毒殺され、ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。さらに、血文字で記された十三年前の事件……。散りばめられた伏線、読者への挑戦状、圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。著者初の本格ミステリ長編、大本命!

考察
　著者の本格ミステリ愛がいい意味で過剰に溢れた、ミステリの図書館のような作品だった。ミステリが好きならどこかで見たことのある作家や作品名、既視感のあるトリックが大量に詰め込まれ、それに対する解説もかかさない。こういった作品は多少解説口調になってしまうのが弱点だが、登場人物たちをミステリマニア揃いにすることで不自然さを失くし、ミステリマニア揃いであること自体が謎の鍵にもなっている。本格ミステリに疎い私でも楽しめたが、造詣の深さに比例してより面白くなる作品だと感じる。最近ではメタミステリがありふれたものになっているなか、登場人物が自身の置かれた状況に気付くという段階を超えてそれを乗っ取るという発想には驚愕した。犯行動機の異常性には乗りきれない面もあったが、名探偵を探すために自身が名事件を起こすという理屈は無茶苦茶ながら納得感があって面白かった。ただ、医者である主人公が死んだふりに気づかないのはどうかと思う。 ]]>
		</content:encoded>
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		<dc:date>2026-03-21T00:20:47+09:00</dc:date>
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		<title>-</title>

		<description>二年　杉森幸花　夏休み課題


1.ウィ…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ 二年　杉森幸花　夏休み課題


1.ウィキッド2人の魔女（2024）
ジョン•M•チュウ監督

概要
名作児童文学「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの知られざる物語を描き、2003年の初演から20年以上にわたり愛され続ける大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を映画化した2部作の前編。後に「オズの魔法使い」に登場する「西の悪い魔女」となるエルファバと、「善い魔女」となるグリンダの、始まりの物語を描いたファンタジーミュージカル

感想
壮大なセットと音楽、世界観が感じられるファッションまで完璧な作品だった。子供らしく振る舞うことを許されなかったエルファバと、愛されて育った少し子供のようなグリンダを最高の友人として演じることができるのは、シンシアとアリアナ以外にいないだろうと思った。
ストーリー構成もミュージカルから引用しているからか、エルファバが死んだ知らせをグリンダが持ってくる場面から始まり、映画には新鮮で面白かった。エルファバは辛い運命を受け入れるが、2人の友情はどのような結末を迎えるのか、エメラルド王国はどうなるのか、二部も必ず見たいと思う。


2.国宝（2025） 
李相日監督

概要
任侠の一門に生まれながら、女形としての才能を見出され歌舞伎役者の家に引取られた喜久雄。彼はやがて、その家の御曹司と切磋琢磨し芸に青春を捧げていく。

感想
あらすじや予告編だけでは伝わらないテーマがこの映画にはあると感じた。個人的に印象に残ったのは終盤の喜久雄を呼び出した万菊さんとのやり取りである。ここまでの喜久雄は血縁がおらず、自身の才能に頼らざるを得ない状況におかれ、それにも限界があると思いしらされた場面が多かった。その状態の喜久雄に、粗末なアパートの一室で万菊は「この部屋には美しいものが一つもないでしょう」と話しかけた。彼はただ舞台にのみ生きてきた人物なのだとこのセリフだけで理解できた。それは喜久雄も同じで、彼はこれからも人として破綻していながら芸に生きるしかないと言っているようだった。吉沢亮の巧みな演技と李監督の諦観の表し方に圧倒される作品だった。


3.壁 （1969） 
安部公房

概要
ある朝、突然自分の名前を喪失してしまった男。以来彼は慣習に塗り固められた現実での存在権を失った。自らの帰属すべき場所を持たぬ彼の眼には、現実が奇怪な不条理の塊とうつる。他人との接触に支障を来たし、マネキン人形やラクダに奇妙な愛情を抱くなど。独特の寓意とユーモアで、孤独な人間の実存的体験を描き、その底に価値逆転の方向を探った芥川賞受賞の野心作。

感想
安部公房の小説が国語の教科書で1番好きだったので読んでみたが、熱があるときにみる夢みたいな小説だった。主人公が謂れのない罪で裁かれる場面が法も人権もなく、そのシュールさが『不思議の国のアリス』の女王の裁判のように感じた。ズレていく世界観や歪んだロジックは、安部公房が出せる唯一無二のユーモアさで面白い作品だった。


4.空の怪物アグイー短編 (1930) 
大江健三郎

概要
大学入学直後、僕は銀行家の紹介で音楽家Dの付き添いの仕事を始める。Dは「空から降りてくる怪物アグイー」に取り憑かれていると語り、僕は彼に同行し続けた。やがてDの元妻から赤子の「アグイー」の悲劇を知る。12月24日、銀座でDに時計を贈られた直後、彼はトラックに飛び込み死亡。僕は自分が彼の自殺のために雇われたのではと疑う。春、子供に石を投げられた僕は再び「あれ」の存在を感じ、憎悪から解放された。

感想
授業の課題図書だったが面白かった。空の怪物アグイーは短編集に収められた中の一つであり、内容は大江健三郎らしく難しいものの、短いので飽きる間も無く読み切ることができる。この短編は大江健三郎自身の体験（前年に長男を授かっているが脳に深刻な異常があった）が働いていると考えられた。現実と違い小説のなかでは、音楽家Dはエゴイズムで子供を殺してしまったことでその存在に取り憑かれたという設定であった。人間の命の意味について、大学生の「ぼく」の第三者的な視点から考えられる小説だと思う。


5.チェーンソーマンレゼ編（2025）
吉原達矢監督　藤本タツキ原作

概要
悪魔の心臓を持つ“チェンソーマン”になった少年が、公安対魔特異4課に所属しデビルハンターとして活躍する姿を描く藤本タツキによる漫画「チェンソーマン」の劇場版
劇場版では新たにレゼという人物が登場して、憧れのマキマと自分に興味津々なレゼの間でデンジの恋心は揺れる。しかし実はレゼには陰謀があった。

感想
藤本タツキの作品は一編が映画のように綺麗にまとまっているため、原作そのままでも表現しやすそうだと思った。レゼ役の方の演技が上手く、デンジの前ではどこで「演じて」いてどこでは「演じていない」のかが声色でわかりやすかった。マキマとのデートでは2人が感情を共有する場面があったが、マキマは本当に涙を流したのか、それともデンジの感情がマキマに流されたのか、など疑問に思わせる示唆なのかとも思った。
アクションシーンは見どころがあり、ときどきデンジの一人称視点が挟まることで没入感が増した。


6. KING OF PRISM Your Endless Call み～んなきらめけ！プリズム☆ツアーズ (2025) 
菱田正和監督

概要
歌とダンスとプリズムジャンプを組み合わせた総合エンタテインメントショー「プリズムショー」に魅了された個性豊かな男の子たちが「プリズムスタァ」を目指して奮闘する姿を描くアニメ「KING OF PRISM」シリーズの劇場版。「アイドルタイムプリパラ」「プリティーリズム」シリーズなどの男子キャラクターたちがシリーズの垣根を越えてライブを繰り広げる。

感想
男性のプリズムショーはまだみたことがなかったが、かなり話題になっていたので視聴した。プリティシリーズやプリパラはとにかく脈略のないストーリー構成、狂気を帯びたキャラクターが魅力だ。だからといって全てが勢い任せなステージ構成というわけでもない、プリズムスタァたちの愛に感動した。様々な愛のかたちや表現の仕方を見ることができて、自分を好きになる方法を教えてもらえる。かなり懐かしい楽曲と美しいトリックで、子供から大人まで楽しめる作品だと思う。


7.アンナチュラル（2018） 
野木亜紀子脚本

概要
石原さとみさん主演の法医学ミステリードラマで、不自然死究明研究所（UDIラボ）を舞台に、法医解剖医の三澄ミコトを中心に、個性豊かなメンバーたちが様々な死の裏にある真実を解き明かす物語

感想
8話について、この話の主軸は題名の通り「遥かなる我が家」である。構成は本筋の中に小話が度々入るというものだ。それが優れていると思った点が、当初犯人だと考えられていた町田三郎とUDIの一員である六郎、さらには妻の遺骨を受け取ろうとしなかったお爺さんという3人もの人物について終盤の集約である。それぞれが明確に事件と繋がっているとは言い難い話にも関わらず「自らが帰るべき場所」というテーマを基盤として全て回収される。自分の家とはなにか、死を忌まわしく扱わないUDIだからこそ導き出せる答えだと思った。


8.スパイダーマン:ノー•ウェイ•ホーム（2021） 
ジョン•ワッツ監督

概要
倒した敵の暴露により、世間から悪評を受けるスパイダーマン。自分の正体が知られていない世界に戻りたいと思うようになった彼は、友人のドクター・ストレンジに助けを求める。やがて魔法の力で、彼は違う世界線で2つの人生を同時に歩み始める。

感想
ホームカミング、ファーフロムホームに続きトムホランドが演じるピーターパーカーの作品。何十年にもわたるスパイダーマンへの愛を祝う本作は、ファンのための映画であり、明らかにファンによって作られた映画であった。その最たる理由はスパイダーマンシリーズをそれぞれ演じている主人公（アンドリュー•ガーフィールド、トビー•マグワイヤー）たちがマルチバースという新たな設定を利用して助けに来るからだ。主人公集結というヒーロー作品にありがちな構成でありながら、その演技と物語に感動することは本当にサプライズだといえる。


9.カラオケ行こ！（2023）
山下敦弘監督

概要
変声期に悩む合唱部の男子中学生と歌がうまくなりたいヤクザの交流をコミカルに描いた和山やまの人気コミックを、綾野剛主演で実写映画化。

感想
漫画の実写化で失敗していないと思える稀有な作品。本筋も含め、やま先生が得意であるシュールな笑いどころや感情が揺さぶられる場面は綾野剛さんと齋藤潤さんが上手く表現しており、実写化としてだけでなく一本の映画として完成されているという印象を受けた。後味も良く、展開がさらっと流れていくようでありながら、終わると主人公ふたりの満足感と喪失感でいっぱいになった。


10. 鬼滅の刃 無限城編第一章猗窩座再来(2025)
外崎春雄監督　吾峠呼世晴原作

概要
吾峠呼世晴による原作漫画「鬼滅の刃」の“無限城編”を、3部作で映画化したアニメーションの第1章。柱稽古の最中、産屋敷邸に現れた鬼舞辻無惨によって謎の空間へ落とされた炭治郎らを描く。今作は敵である童磨としのぶの確執、善逸戦、猗窩座の過去に焦点があてられて進んでいく。

感想
ufotableのつくる映像美に圧倒された。少し酔いそうになるほど迫力のある無限城の表現に、初出の童磨や獪岳の技の作画は素晴らしく、この作品における本気度が伺えた。内容は猗窩座の回想が中心となり、少し中途半端な気もしたが、映画化するにもそこで区切るしかなかったんだろうと考えた。猗窩座が好きな人は必ず見るべきだと思う。

11.グランメゾン東京（2019）　
黒岩勉脚本

概要
かつてパリでミシュランの二つ星を獲得するも、慢心からすべてを失ったシェフは、ある起業家兼シェフと手を組み、"グランメゾン東京"をオープン。共に三つ星レストランを目指して奮闘する。

感想
こんなに信頼できる仕事仲間がいたら働くのがとても楽しいだろうなと思った。1クール約12話のなかで三つ星までは無理だろうと考えていたが、本作はかなりドラマチックに描かれていて後の映画に繋がるところが面白かった。ひとりひとりのキャラクターが確立されていて料理ももちろん人間関係が上手く描写されている。毎話の最後に流れる山下達郎の主題歌も感動の余韻に浸らせてくれる良いものだった。

12.ラストマイル（2024）
塚原あゆ子監督、野木亜紀子脚本

概要
11月、流通業界最大のイベントであるブラックフライデー前夜に、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が起きる。やがて事件は拡大し、日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展する。巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔と共に事態の収拾にあたる。

感想
アンナチュラルとmiu404と同じ世界線だと言及されており、個人的に期待が大きくなってしまったが、ストーリーはそこまでガツンとした内容ではなかったという印象だった。岡田将生さんと満島ひかりさんの熱演は素晴らしかった。満島さんの演じる「どこか影のある女性」が大好きなので、今作もそのような人物像として感じられて面白かった。様々な伏線が散りばめられていることはわかったが、あまりにも説明が少なく（それが良いと考える人もいるだろう）進んでいくので、考える暇もなく真犯人が明らかになり終わってしまったのが残念だと思った。考察のしがいはあるので、もう一度見直したい。


13.すみっこぐらしあおい月夜のまほうのコ（2021）
大森貴弘監督

概要
とある秋の日、キャンプへ出かけたすみっコたちは、空にいつもより大きく青く輝いている月を発見する。「5年に1度の青い大満月の夜、魔法使いたちがやって来て夢をかなえてくれる」という伝説の通り、すみっコたちの町に魔法使いの5人兄弟が出現。彼らはあちこちに魔法をかけ、町中をパーティ会場のように彩っていく。楽しい夜にも終わりが近づき魔法使いたちは月へと帰っていくが、たぴおかが魔法使いのすえっコ・ふぁいぶと間違えられて連れて行かれてしまう。劇場アニメ第二弾。

感想
児童アニメながら、子どもだけでなく疲れた大人にこそ見てほしい作品だと感じた。アニメであるにも関わらず声優はついておらず、ナレーションと書き文字のみで繰り広げられるすみっこたちの会話。ストーリーも短いながらしっかり構成されていて、「なんでも叶う人には『夢』がない！」というセリフには、魔法使いが出てくる設定がありながら、パンチの効いた台詞にハッとさせられる場面だ。2作目でありながらキャラクター紹介もきちんとされているので、誰にでも楽しめる作品である。

14.アンチャーテッド（2022）
ルーベン•フライシャー監督

概要
“UNCHARTED（アンチャーテッド）”が日本語で意味する「地図にない場所」。そこには50億ドルの財宝が眠るという。若きトレジャーハンターのネイト（トム・ホランド）とサリー（マーク・ウォールバーグ）は、消えたネイトの兄サムが残してくれた手掛かりとマゼランの航海図を頼りに、その財宝に辿り着けるのか。

感想
原作はプレイステーションゲームのシナリオらしく、トムホランドが目当てで視聴した。今まで触れてこなかったハリウッドらしいアドベンチャー、アクション中心の映画だった。コンセプトが強くかたまっている「インディ・ジョーンズ」や「パイレーツオブカリビアン」は世界観についていくのが大変だと少し苦手意識を感じたが、この映画はそのようなノリとは一歩引いた展開が多くて見やすかった。

15. 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段（2011）

概要
夏休みの宿題をめぐってトラブルが発生する忍術学園。事務員のミスで忍たまたちの宿題が入れ替わり、1年は組の山村喜三太は6年生用の宿題を与えられ、タソガレドキ軍との戦が行われていたオーマガトキ城で行方不明となってしまう。忍術学園は忍たまの選抜チームを結成して喜三太救出に向かう。

感想
原作「落第忍者乱太郎」37巻と42巻という、時間軸も主人公の行動原理も異なる2つのエピソードを、1本の劇場版として破綻なくまとめあげた脚本に感動した。長編構成ながら、子供向けとしての分かりやすいテーマ性、ファンムービーとしての満足度、そして膨大なキャラクターの扱いをすべて両立している点が特に凄い。
注目すべきはアバンタイトルの演出。観客の「映画冒頭の不安」を見逃さず、戦場の緊迫感→視点人物の負傷→伊作の慈愛という流れで巧みに感情を誘導し、中盤でこの視点が雑渡昆奈門の一人称だと判明することで、観客は自然と雑渡に感情移入できる構造だ。これにより、雑渡の言葉を“疑わず信じられる”状態が作られるという、観客心理のコントロールが天才的に設計されている。
さらにタイトルどおり、一年生から六年生（教員も含めて）までほぼ全員が登場するにもかかわらず、雰囲気のみで展開しないことも驚異的だ。出番が分散しがちな群像劇でありながら、どのキャラも性格や関係性が最低限わかるようにまとめてあり、キャラが多いことが雑味にならず、むしろ「乱太郎らしい賑やかさ」として機能している。
物語構造や感情誘導の技巧が凝縮されており、創作を学びたい人にぜひ見てほしい一本だと考えた。


16.フロントライン（2025）
関根光才監督

概要
日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での実話を基に、未知のウイルスに最前線で立ち向かった医師や看護師たちの闘いをオリジナル脚本で描いた映画

感想
現実ベースで考えるとわずか5年前に起きた出来事を、一本の映画にまとめて公開まで持っていった作品は今までになかったものだ。
本作は日本で初めて集団感染が起きた「ダイヤモンド•プリンセス号」に関わった医療従事者たちの苦悩や葛藤にスポットを当てている。当時はどこのマスコミも中継する大ニュースとなったものだが、案外覚えているのは感染したらしい乗客たちの安否や政府の動きばかりであり、内側で奮闘していた、いわゆる“現場”の人々の話は印象になかった。特に、感染した人と感染していない人をどう分けるかが明確ではなかったことで、その間で板挟みになる医療従事者たちには胸をうたれた。人間が人間らしく扱われるために戦う人たちがカッコ良いと思える映画だった。


17.ズートピア2（2025）
ジャレド・ブッシュ、バイロン・ハワード共同監督

概要
あらゆるタイプの動物たちが平和に暮らし、「誰でも夢をかなえられる」という理想の楽園ズートピア。ウサギで初めて警察官になるという夢をかなえたジュディは、以前にも増して熱心に任務にあたり、元詐欺師のニックも警察学校を無事卒業して警察官となった。再びバディを組むこととなった2人は、ズートピアに突如現れた指名手配犯のヘビ、ゲイリーを捜索するため、潜入捜査を行うことになる。ゲイリーは一体何者なのか。やがてジュディとニックは、ゲイリーと爬虫類たちが隠すズートピアの暗い過去にまつわる巨大な謎に迫っていき、その中で2人の絆が試されることとなる。

感想
最初から最後まで疾走感があり、表情豊かな動物たちと合わせて観客を飽きさせない作品だった。1作目では、多くの種族がいる中で自分たちの偏見を打ち破りアイデンティティを取り戻したジュディとニック。2作目となる本作では、そんな多様性を認め合う世界で2人（2匹）が目指す相棒とはなにかをテーマにしているように見えた。今回は「うさぎ」と「きつね」という対立が取られる場面は少なく、強すぎる正義感に真っ直ぐな性格のジュディと、危険には積極的でない捻くれた性格のニック、いわゆる凸凹コンビと呼ばれる表現が多かった。結局お互いが一番大事にしたかったのは相手自身だと打ち明ける（もしくは気づく）ことで、ずっと一緒だと約束した場面は、ディズニーらしい真っ直ぐな愛の表現の仕方だった。


18.個人的な体験（1964）
大江健三郎

概要
わが子が頭部に異常をそなえて生まれてきたと知らされて、アフリカへの冒険旅行を夢見ていた主人公、鳥（通称バード）は深甚な恐怖感に囚われた。赤ん坊の死を願って火見子と性の逸楽に耽る背徳と絶望の日々。狂気の淵に瀕した現代人に再生の希望はあるのか？暗澹たる地獄廻りの果てに自らの運命を引き受けるに至った青年の魂の遍歴を描破し、大江文学の新展開を告知した記念碑的長編。

感想
冒頭から常に自分本位な主人公が、人間としてのどん底まで落ちた上で最後には自らの自己欺瞞に打ち勝つ、という現在でもありがちなストーリーながら、大江健三郎の描く究極の人間らしさによって読者を複雑にさせる作品。
特に印象に残ったのは、鳥が赤んぼうを救うのは赤んぼうのためではなく自分ためだと言い切ったところだ。あるところでは結末を美化しすぎ、や都合が良すぎるのではないかと言った感想も見かけたが、それこそ人間の気まぐれな感情の変化を精緻に捉えた結果だと考えられた。作者自身の“体験”も加えられたリアリティに優れた作品である。

19.映画赤と白の捜査ファイル（2015）
佐藤東弥監督　渡辺雄介脚本
今野敏　原作

概要
現代犯罪の多様性に対応するために警察庁科学捜査研究所に新設された、「ST」（Scientific Taskforce、科学特捜班）と呼ばれる架空の組織の活躍を描いた作品。非常に優秀な能力を持ちながらも、それぞれの理由によって科学捜査に従事しているSTメンバーが、能力を生かして不可解とも思える様々な事件を解決していく。
原作は1998年3月から講談社ノベルスより刊行された"STシリーズ"

劇場版あらすじ
東京都内で無差別銃乱射事件が発生し、ST (警視庁科学特捜班)の出動が要請され、精鋭たちが集う。しかし、リーダーの赤城左門は姿を見せず。彼はあるきっかけにより自宅に引きこもるようになっていた。班を統括するキャリア警部の百合根友久は、赤城の自宅を訪ねる。

感想
主人公に藤原竜也と岡田将生、その仲間も今の民放ではありえない豪華な俳優陣で構成されている。さらに映画ともなると、悪役にユースケサンタマリアや子役の鈴木梨央も出演していて2015年のドラマ黄金時代を感じた。
エンターテイメントとしてもとても秀でており、メインキャラクターたちそれぞれの個性がやや強すぎるくらい立っている。これは今野敏さんの原作からの影響もあるかもしれないが、刑事ものでありながらコミカルで漫画を見ているかのようなシーンが多くある。一緒になって推理するよりは、人物のやりとりを中心に楽しむものだと思った。とりわけ映画ではドラマ最終話の続きという設定なので、キャラクター像を知らないまま見るとついていくのが難しいかもしれない。

20.スラムダンク THE FIRST SLAMDUNK（2022）
井上雄彦監督　脚本　原作

概要
1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、以降も絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を、原作者の井上雄彦が自ら監督・脚本を手がけ、新たにアニメーション映画化。
いつも余裕をかましながら頭脳的なプレーと電光石火のスピードで相手を翻弄する、湘北高校バスケ部の切り込み隊長、ポイントガードの宮城リョータ。沖縄で生まれ育った彼には3つ年上の兄ソータがいた。兄は地元のミニバスチームで有名な選手で、リョータも兄の背中を追うようにバスケを始めた。やがて一家は沖縄から神奈川へ引っ越し、湘北高校に進学したリョータはバスケ部に入部。2年生になったリョータは、1年生の桜木花道、流川楓、3年生の赤木剛憲、三井寿らとともにインターハイに出場し、絶対王者と呼ばれる強豪・山王工業高校と対戦する。

感想
アニメに使われる3DCGに対する自分の苦手意識を払拭してくれた。
当時原作もアニメも何も知らないまま見に行ったが、単体の映画として非常に楽しめた。特に、試合が始まって終わるまでに、各キャラの個性や考え方がある程度理解できるようになるストーリー構成に驚いた。
3DCGに関して言えば、この山王戦を舞台にした映画は例え実写でも手描きでもこれほど緻密にバスケットボールという全身運動を捉えられなかっただろうと思う。漫画をアニメーションにするプロセスの難しさを考えさせられたと同時に、この作品が一つの解になりうると考えた。

21.美少年探偵団（2021）
新房昭之監督
西尾維新「美少年シリーズ」原作

 概要
「美少年シリーズ」は、講談社タイガより 刊行されている西尾維新の人気小説シリーズで、私立指輪 (ゆびわ) 学園を舞台に、校内のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」を中心とした物語。

感想
このアニメのユニークな点をひとつ挙げるとすれば、それは女性主人公が男装をするという設定だろう。眉美は美少年探偵団に入団すべく、男装して「美少年」になる。たしかに美少年探偵団は様々な「美少年」たちの集まりであり、その団則には「少年であること」という一種の排他的なルールが存在する。ただしこれも、団長である美学のマナブこと双頭院学に言わせれば、女子の入団も「少年の心を持っているならなんら問題はない」らしい。学によるこのステートメントは、『美少年探偵団』という作品の性質を分かりやすく表している。というのも、眉美のジェンダーは明示されることなく、常に曖昧に揺らぐものとして描かれている。入団後にずっと男装をしているわけではなく、女子生徒の服装にもどったり、男装をしたままバニー姿に変装したりするなどが特徴的だ。学が眉美にかけた言葉―外面や背面に惑わされず、綺麗事や理想論に紛らわされず、本人を見ることができるってことを、本当を見ることができるってことを、目にもの見せてやれ！―に視聴者への問いかけも含ませるような西尾維新らしい作品だ。
 
22.アイカツ×プリパラ（2025）
大川貴大監督

概要
大空あかりと真中らぁら。それぞれの世界で輝く二人のアイドルが、なぜか突然同じステージに！『アイカツ！』と『プリパラ』。本来交わるはずがなかった二つの世界に訪れたキセキの出会い！合同ライブフェスで夢のコラボレーションを楽しむスターライト学園とパラ宿のアイドルたちだったが、いつの間にか外の世界が大変な事に……!?
ワクワクとキラキラを詰め込んだ最高のステージ！み〜んなトモダチ、み〜んなアイドルなアイドルカツドウがここに開演
アイカツ×プリパラ10年オフィシャルサイトからの引用
バンダイ原案のメディアミックス作品

感想
10年前には競合ともいえた女児アニメ代表作品のコラボレーションは、多くの人がインパクトを与えたと思う。映画自体は上映時間である76分にこれでもかと3DCGのライブ映像を詰め込んだという印象だった。しかし、楽曲やパフォーマンスに限らず、アイカツのアスリートの部分とプリパラのトンチキな部分がストーリー展開上に共存していて驚いた。「国民アイドルオーディション」であるアイカツと「みんなトモダチみんなアイドル」を掲げるプリパラでは結局どちらかの良さが失われてしまうのではと考えたが、元の世界に戻すため「アイドルは奇跡を起こせる」という一点で上手くまとめていた。また、ステージに立つアイドルの在り方として「ともにメイキングアピールを考えた仲間、会場を装飾してくれたほかの生徒たち、そして彼女を応援する観客がいて初めて奇跡が完成する」と説いた学園長の言葉には、映画制作者たちから視聴者への今までの感謝が見えた気がした。かつて何かを応援したり推したりした経験がある人ならだれでも楽しめるような作品である。
 
23.プラダを着た悪魔（2003）
デヴィッド•フランケル監督

概要
ジャーナリストを目指す主人公アンドレアは、大手ファッション雑誌“ランウェイ”の敏腕編集長、ミランダの秘書を務めることに。ファッションに疎いアンドレアだったが、ミランダの第一秘書エミリーの「ここで1年働けばどこでも通用する」という言葉を信じて業務に徹する。しかし、編集仕事とは関係のないミランダの身の回りの世話を押し付けられるアシスタント業務や、ファッションに敏感な他の社員たちの冷ややかな目にさらされる過酷な生活が続く。そんな生活に嫌気が刺したアンドレアは、アートディレクターのナイジェルに泣き言を言うが、彼は「甘ったれるな」と喝を入れる。そこで閃いたアンディは、ナイジェルにファッションコーデを無理矢理頼み、これまでの無頓着な着こなしとは別人のような姿に。無理難題を突きつけるミランダの要求にも応えるように努力を始めたアンディは、心身ともに変わっていく。
 
感想
『プラダを着た悪魔』が10年たった今でも人々に見続けられる理由は、憧れとは正反対の「仕事への向き合い方」をエンターテインメントとして描いた”教材”とも言える物語だからだと考えられる。
アンディやエミリー、ミランダなど様々な視点からワークマインドとは何かを紐解くことができるが、特にアートディレクター、ナイジェルの仕事への敬意の払い方に関心を持った。結論、ナイジェルは約束された出世をミランダに反故にされたにもかかわらずその姿勢を曲げなかった。それは、アンディが「ミランダに嫌われた、失敗したときはこきおろす」と泣き言をいってきたとき、甘えるなと叱咤した場面からも読み取れる。ここでのアンディはアシスタントという仕事に対して敬意どころか理解や興味もなく、キャリアアップ(ジャーナリストになる)前のひとつの障害とすら考えていた節があった。ナイジェルは、誰もが命を投げ出してでも就きたいほどの、子ども時代からの“希望の光”であったファッション雑誌での仕事を、アンディに「どうでもいいもの」と捉えられたことに腹を立てた。このシーンだけでも、ランウェイという仕事にどれだけ真剣に接しているのかがわかったと同時に、夢を仕事にするとはこのような苦痛を伴うのだと感じることができた。モチヴェーションを失ったときに気合を入れられるような作品だと思う。。
 
24.マイインターン(2015)
ナンシー・マイヤーズ監督

概要
ファッション通販サイトを起業し、若くして成功を掴んだ女性社長。そんな彼女の会社に、シニア・インターン制度によって採用された70歳の男性が新人としてやってくる。最初は社内で浮いた存在になってしまう彼だったが、その穏やかな人柄によって徐々に皆と信頼関係を築いていく。
 
感想
本作品は、やや主人公の存在がファンタジーチックであるものの、常に視聴者の心に寄り添ってくれるような温かさを感じることができる。プラダの悪魔が「どう働くか」を題材にしたものだとしたら、マイインターンは「誰と働くか」について考えさせられた。この映画で最も魅力的な点は“悪”となる人物が出てこないところにある。あるとき、社長であるジュールズは、家事全般を担ってくれていた夫が不倫していると気づく。理由は企業が軌道に乗ってきたために家のことをおろそかにしていたからだ。自分のために専業主夫となった夫に対してひそかに罪悪感を募らせていたジュールズもこれには大きなショックを受ける。しかし、最終的にベンのアドバイスのもとに彼女は(家事と仕事を両立するための)CEOを雇わないことを選択した。改めてコミュニケーションをとり、相互理解を深めたジュールズの夫は浮気を謝罪し、生活は元のように戻っていく。本作はあくまでジュールズとベンの友情物語であり、ジュールズを取り巻く周辺の状況は一切変化していない幕切れは、先進的であるといえる。。
互いを尊重しあう気持ちを持ち得ない、諦める人物が一切いない気持ちの良い物語だ。
 
25.メダリスト(2025)
山本靖貴監督
つるまいかだ原作

概要
スケーターとして挫折した青年・明浦路司が出会ったのは、フィギュアスケートの世界に憧れを抱く少女・結束いのり。リンクへの執念を秘めたいのりに突き動かされ、司は自らコーチを引き受ける。才能を開花させていくいのりと、指導者として成長していく司。タッグを組んだ二人は栄光の“メダリスト”を目指す。

感想
『メダリスト』はアニメと原作にかなり差異があると考えている。アニメ版では「負の感情」を正面から見せる場面がやや少ないように感じた。原作で描かれている「負の感情」とは、単なる挫折や失敗ではなく、陰や闇といった属性をもつものだ。主人公が挑もうとしているフィギュアスケートの世界に内在する惨さや残酷さ、そして主人公自身が抱える強いコンプレックスや自己否定、一人の人間としての欠落といった部分がそれにあたる。原作では、そうした負の要素が物語の根底に流れており、表向きの熱さや感動の裏側として非常に丁寧に描かれている。特に印象的なのは、登場人物たちがその闇を自覚している場合も、無自覚な場合もある点である。彼らは才能や狂気のほとばしりによって周囲を熱狂させ、同時に自分自身もその熱狂に酔うことで、いったんは欠落や負の感情をなかったことにする。しかしそれも熱狂で闇を覆っているにすぎない。そのため、競技の節目や人生のターニングポイントといった重要な局面になると、覆い隠していた闇は何度も姿を現し、主人公たちを容赦なく追い詰める。それでも彼らは、その闇すら糧として才能や狂気を燃料にし、競技者として成長していく。成長によってさらに凄みを増した熱狂が、再び闇を覆い隠す。この循環構造こそが原作『メダリスト』の核心であり、競技の美しさと同時に、その危うさを強く印象づけている。アニメ版ではこの構造がややマイルドになっている分、原作の持つ残酷さや切実さが薄まっているように思われた。
                                                                                                                
26.名探偵コナン　ベイカー街の亡霊（2002）
こだま兼嗣監督　野沢尚脚本
青山剛昌原作

概要
最新VRゲーム「コクーン」の発表会で起こった殺人事件をきっかけに、コナンたちが19世紀末ロンドンの仮想空間に閉じ込められ、現実とゲームがリンクする中で、人工知能「ノアズ・アーク」に挑むジュブナイルミステリー。開発者ヒロキの遺志を継ぎ、コナンの父である優作と共に、ノアズ・アークの暴走を止めて50人の子供たちを救うため、現実の事件とゲーム内の切り裂きジャック事件を解決していく。劇場版シリーズ第6作目。
 
感想
本作は単なる推理アニメ映画を越え、社会的な「血」の問題を提示する風刺的な作品だと感じた。映画内で選ばれしものとして招かれた子供たちは、裕福な家庭や有力者の二世三世であり、生まれながらに特権や未来を約束されているように見える。これはまさに現実社会における世襲制を象徴し、「血統＝価値」という価値観を疑わせる仕掛けとして機能している。作中のキャラクターがこうした背景を批判的に語る場面からも、運命や成功が「血によって決まるのか」という問いが静かに立ち上がる。
この「血」の問題は、ゲーム内に隠されたノアズ・アークの目的やヒロキという天才少年の背景にも深く関わってくる。ヒロキは10歳にして高度なAIを開発したものの、自ら命を絶つという悲劇的な結末を迎えた。この血の運命づけられた才能とその挫折は、選ばれしものとの対比として強烈に表現される。血縁や才能はしばしば祝福されるが、それが同時に呪縛にもなるという点で、この作品は深い洞察を示している。
そして工藤親子という存在は、この映画におけるもう1つの「血」の語りの核を成している。工藤新一／江戸川コナンとその父親工藤優作の関係は、単なる親子の絆に留まらず、「血をどう扱うか」という問いを内包している。優作はこの仮想世界の事件で推理を重ねながら、血縁によって生じる影（ヒロキの運命）と光（親子の支え、助け合い）を対照的に見せる役割を担う。血は呪いにも力にもなるが、工藤親子はどちらにも囚われない自由を体現しているように思える。
総じて『ベイカー街の亡霊』は、血縁・世襲・選ばれし者というテーマをミステリとして楽しませながら、観客に問いを投げかける重層的な作品である。血の歴史や運命の連鎖を断ち切るとは何か、それは才能を持つか否かではなく、どう生き抜くかという選択に他ならないのだと感じた。
 
27.ガリレオ　真夏の方程式（2013）
西谷弘監督　東野圭吾原作

概要
美しい海辺の町での海底資源開発計画の説明会に招かれた物理学者・湯川。そんな中、彼が宿泊する旅館の近くで、元捜査一課の刑事の変死体が発見される。やがて現地入りした捜査一課の美砂は、湯川に事件解決への協力を依頼する。東野圭吾原作の映画版第2作。
 
感想
本作は、典型的なHOW（どのように起こったか）の謎解きだけでなく、湯川学がWHY（なぜその事件が起きたのか）に深く迫る新しいアプローチを見せた作品だと感じた。多くのミステリ映画は犯人像や手口の巧妙さに重心を置きがちだが、本作では真相が明かされる過程で登場人物それぞれの背景や動機、そしてその先にある人間の選択と倫理が問われる構造になっている。
物語は湯川が玻璃ヶ浦という海辺の町を訪れたことから展開する。一見すると元刑事の死体と不可解な状況が謎を呼ぶだけの事件に見えるが、その裏には15年前の殺人事件や家族の秘密、そして社会的な事情が複雑に絡んでいる。湯川は事件現場の物理的事実を解き明かすだけでなく、それがなぜ起こったのかを追っていく過程で、人物の心情や選択にも光を当てる。例えば、成実が過去の出来事にどう向き合ってきたのか、恭平少年の純粋な行動がどのように結果に結びついてしまったのかといったWHYの側面を深掘りしていく。特に印象的なのは、湯川が恭平に寄り添い、その心の動きを丁寧に汲み取ろうとする姿勢だ。単に真実をあぶり出すのではなく、真実を明らかにすることで誰がどう救われ、誰がどう苦しむのかという人間ドラマの本質にこそ関心を寄せる。
この映画は、ミステリの枠組みにとらわれない、選択と責任、そして他者との関わりというテーマを掘り下げた普遍的な物語でもある。
 
28.ミセス・ハリス、パリへ行く（2022）
アンソニー・ファビアン監督
 
概要
アメリカの人気作家ポール・ギャリコの長編小説を、「ファントム・スレッド」のレスリー・マンビル主演で映画化。
1950年代、第2次世界大戦後のロンドン。夫を戦争で亡くした家政婦ミセス・ハリスは、勤め先でディオールのドレスに出会う。その美しさに魅せられた彼女は、フランスへドレスを買いに行くことを決意。どうにか資金を集めてパリのディオール本店を訪れたものの、威圧的な支配人コルベールに追い出されそうになってしまう。しかし夢を決して諦めないハリスの姿は会計士アンドレやモデルのナターシャ、シャサーニュ公爵ら、出会った人々の心を動かしていく。
 
感想
本作は、善意の連鎖が世界を動かしていく穏やかな推進力を持った物語だと感じた。主人公のミセス・ハリスは戦争で夫を失い、日常に活力を失っていた普通の家政婦であるが、偶然見かけたクリスチャン・ディオールの美しいドレスに心を奪われることで「生きる目的」を少しずつ取り戻していく。彼女の夢は決して富や名声の獲得ではなく、ただ「そのドレスを着てオシャレをしたい」という純粋な願いだ。
作中、くじ当選や思いがけない年金の受給、友人や見知らぬ人たちの助けなど、ハリスの前に現れる支援はどれも奇跡というより人間同士の優しさの積み重ねとして表現されている。視聴者はこれらの出来事を観ながら「善意は結果として報われる」という寓話的な感覚を味わい、登場人物の行動や選択が他者へと影響を及ぼす様子を緩やかに受け止めることになる。特に印象深いのは、ハリスがパリで出会う人々との交流だ。彼女は特別な才能や社会的な地位を持っているわけではないが、誠実さで心から他者を尊重する姿勢は周囲の人の心を動かし、彼らもまた彼女を支えようとする。こうした関係性の描写は、「善意の好循環」が映画の根幹テーマとして機能していることを強く印象付けている。華やかなクリスチャン・ディオールの衣装とそれにふさわしい内面の在り方を知れた気がした。
 
29.クルエラ（2021）
クレイグ・ギレスビー監督
ジェニー・ビーヴァン衣装デザイン

概要
ロンドンへ向かう道中母親を亡くした少女エステラは、ファッションデザイナーになる夢を実現すべく、日々裁縫やデザイン画に打ち込みながら、清掃員としても働いていた。彼女の旺盛な悪戯心を気に入った若い2人組の泥棒と友だちになり、3人で力を合わせればロンドンのストリートで生き抜けることを知る。そんなある日、ファッション界のレジェンド的存在であるカリスマデザイナーのバロネスと出会い、あることをきっかけにエステラは覚醒。強気で大胆なパンクファッションに身を包み、自信の欲望に目覚めたクルエラとして生きていく。
る。

感想
『クルエラ』は、単にファッションを“見せる”映画ではなく、ファッションで観客を“魅せる”、物語全体に強烈な精神性と哲学を刻み込む作品だと感じた。主人公エステラ／クルエラが創り出すモードの世界は、ただ華やかな衣装を並べるだけではなく、彼女の内面や価値観、反逆と創造のダイナミズムを可視化する手段となっている。例えば、ゴミ収集車から現れるドレスが「汚いものは美しい」と観客に無言のメッセージを投げかける場面は、既成概念を壊し新たな価値を提示するアーティストの本質を象徴している。こうした演出は、衣服が単なる装飾である以上の意味を持つことを示している。
大半の映画では衣装は背景美術の一部として扱われがちだが、本作では服そのものが物語の語り手になっている。また、衣装デザインが単なる時代考証やビジュアルの綺麗さに留まらず、キャラクターの心理や立場を表現するための語彙として機能している点も重要だ。たとえばクルエラのアイコニックなドレスやコートの数々が、彼女の反逆心や創造性の爆発を象徴する表現として使われていることは、ファッションがアートとして機能する瞬間を鮮烈に見せている。
この映画を通じて再認識したのは、デザイナーとは衣服を作る人ではなく、人々の感情や価値観を揺さぶり、観る者の内面を刺激するアーティストであるということだ。『クルエラ』は服がただの布の集まりではなく、人の人生や文化、思想を映し出す言語であることを強烈に示しているように思えた。
 
30.アベンジャーズ：エンドゲーム（2019）
アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ監督

概要
凶悪な敵サノスが全てのインフィニティ・ストーンを手に入れたことで、多くの人間が消え去る。アベンジャーズも崩壊状態となる中、仲間と人々を取り戻すためごくわずかな勝算にかけてアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーたちが再び集結。最後の反撃を開始する。

感想
本作においてトニー・スタークとスティーブ・ロジャースは、対照的な生き方を通して「自己犠牲」と「自己実現」というテーマを描き出しているように感じた。エンドゲームは単なるヒーローアクションではなく、それぞれの人物が自分自身と向き合い、何のために戦うのかを問い直す物語だと言える。
トニー・スタークの物語は、初期から一貫して「自己中心的であること」と「他者のために尽くすこと」の間で葛藤してきた。鉄のスーツに身を包み世界を守るヒーローとして成功を収めた彼は、その過程で家族や仲間との関係を得てもなお、内なる孤独と罪悪感を抱え続けた人物でもある。『エンドゲーム』では、ついにその長年の重荷を乗り越え、自らの命を賭して世界を救う究極の自己犠牲を選ぶ。それは単なる正義の遂行ではなく、「I am Iron Man」という言葉に象徴される覚悟をもって、世界のために自分の生を差し出すことで初めて成立する、彼自身の存在意義の完成だったとも言える。一方でスティーブ・ロジャースは、元々が他者を優先し、自己を犠牲にしても任務遂行を選ぶ人物として描かれてきた。しかしラストシーンで彼は、戦いを終えた後に自分自身の人生を生きる選択をする。戦争という大義のもとでひたすら前へ進み続けた彼が、最終的にペギーとの人生を選び、静かに時間を生きることを選んだ姿は、自分自身を大切にすることもまた正当な生き方であるというメッセージとして胸に残る。
この2人の対比は、自己犠牲と自己実現という異なる価値観の共存と補完を体現しているように思える。トニーは「人々を救うために自らを捧げる」という自らの宿命を果たし、スティーブは「戦いの後に自分自身の人生を生きる」という静かな幸福を掴んだ。それぞれの道は正反対にも見えるが、どちらもまた英雄が選び得るひとつの完成形であり、この作品がヒーロー像を深く掘り下げた大きな理由なのだと感じた。 ]]>
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		<dc:date>2026-01-06T16:46:38+09:00</dc:date>
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		<description>三年　中村昂太郎

1 小市民シリーズ（…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ 三年　中村昂太郎

1 小市民シリーズ（アニメ）監督：神戸守

【概要】
　平穏で慎ましい小市民を目指すという約束をした小鳩常悟朗と小佐内ゆきは、無事同じ高校に入学した。ところが、小佐内からいちごタルトを買いに行こうと誘われた四月のある日、小鳩は校内で盗まれたというポシェットの捜索に駆り出されてしまう。いきなり事件に遭遇した小鳩たちは、穏やかな放課後を過ごせるのだろうか。

【考察】
　BGMを多用せず、環境音や会話だけで構成されているシーンが多く、キャラクターの生活や会話に自然と目が行くように作られていた。また、主人公の小鳩が推理を披露したり、重要な会話が挟まれるシーンではキャラが立っている場所ではなく、あえて舞台となっている岐阜市の景色を背景にしたりと、会話内容や表情だけでなく、画面全体を使ってキャラ同士の関係性や心情を表現しており、会話劇がほとんどの構成だったにも関わらず、視聴者が視覚的にも楽しめる工夫が多く仕込まれていた。
　2期からは一話完結の構成から、全体を通して事件を追う構成になっており、さらに視聴に没入できるようになっていた。しかし、それもただ事件の謎を解いていくだけではなく、小鳩と小山内のパーソナリティが1期よりも深く理解できるようになっていたり、二人が知り合うきっかけとなった事件を回想で振り返りながら、徐々に過去と現在の事件の繋がりが明らかになるようなつくりとなっていた。これらを経て、二人が出した作中で「小市民になることはできない」という結論に、視聴者も納得できるようになっている。


2 ウマ娘 シンデレラグレイ（アニメ）監督：みうらたけひろ

【概要】
　寂れた地方のカサマツトレセン学園。
そこでトレーナーを務める北原穣は、活気を失いつつある地方レースの現状に対してどうにもできない日々を送っていた。
そんなある日、1人のウマ娘と出会う。
芦毛の髪をなびかせて走るその姿を見た時、彼は長年待ちわびていた『スター』が現れたと直感する——。

【考察】
　初めはただ走れればそれでいいと思っていた主人公が、地元のライバルや仲間たちなど、様々な人の想いを背負っていった結果、レースに勝ちたいという欲求が生まれるまでが、1期の範囲内では様々な人物の視点で描かれていた。主人公のオグリキャップのシンデレラストーリーであると同時に、同じ時代を生きたウマ娘とトレーナーの群像劇として見ることもできた。
　実際の競走馬をモデルにストーリーが作られていることによって、視聴者が現実と重ね合わせて作品を見ることができ、史実を知っているが故に先の展開を予想できる人でも、迫力あるレースの作画と擬人化された競走馬たちのドラマを楽しめるようになっている。特性上、未成年や興味のない人間には触れづらい競馬という競技を、キャッチーに脚色し誰でも気軽に触れられるコンテンツにしたことで、実際に競馬業界にも良い影響が出ていることから、アプリ版と合わせてこのコンテンツは、今後も競馬界にとって重要な立ち位置を持つことになると考える。


3 TRICK（ドラマ）監督：堤幸彦

【概要】
　自称天才マジシャン・山田奈緒子と、日本科学技術大学物理学教授・上田次郎コンビが、超常現象や奇怪な事件に隠されたトリックを解決していくミステリードラマ。

【考察】
　インチキ霊能力者のトリックを暴き、事件を解決するストーリーではあるが、作中では本物の霊能力が存在する。さらに、シーズン1の終盤に主人公の山田が霊能力者の血を引いている事が明らかになり、シーズン2からは、敵となる霊能力者たちは山田のマジックの腕や推理力には触れず、霊能力者として高く評価する者が増えていき、実際に山田が未来を予知しているようなシーンも差し込まれており、作中で最も霊能力を否定してきた山田が屈指の霊能力を持っているという皮肉な構図が作り出されている。また、トリックを暴いたからといって事態が好転する訳ではなく、さらに犠牲者が増えたり、霊能力者を信奉していた人たちを絶望させてしまったりと、ハッピーエンドで終わる話は非常に少ない。しかし、山田と上田や矢部刑事たちのコミカルな会話を通して事件を解決していくことで、どうにか視聴者に重い雰囲気を引きずらせないように作られている。かつて大ヒットした要因はこのギャグとシリアスのバランスとコントラスト故であると考える。
　トリックを見破ることは得意だが教養が無い山田と、頭脳と戦闘力を持っているが臆病で視野が狭い上田のバディとしての完成度の高さも、この作品の魅力の一つである。先述したようにシリアスな空気を緩和できるコミカルな二人のやり取りはもちろん、この二人はお互いがお互いの能力を補完し合っているため、キャラが中々ストーリーを動かさないことによる視聴者のストレスが少ない状態で楽しむことができる。どちらかが何かしらの出来事で使い物にならない時は、もう一方がしっかりと活躍してストーリーを動かせるようになっており、非常に使い勝手の良いバディとなっている。この二人さえ揃っていればいくらでも続編を作ることが可能であり、さらにこの二人に関する事前に知っておくべき設定なども少ないため、シリーズが続いても敷居が低く、長く広い世代に愛される所以であると考える。


4 ヴァチカンのエクソシスト（映画）監督：ジュリアス・エイヴァリー

【概要】
　１９８７年７月――サン・セバスチャン修道院。
アモルト神父はローマ教皇から直接依頼を受け、憑依されたある少年の《悪魔祓い》(エクソシズム)に向かう――。変わり果てた姿。絶対に知りえないアモルト自身の過去を話す少年を見て、これは病気ではなく“悪魔”の仕業だと確信。若き相棒のトマース神父とともに本格的な調査に乗り出したアモルトは、ある古い記録に辿り着く。中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判。その修道院の地下に眠る邪悪な魂――。
全てが一つに繋がった時、ヴァチカンの命運を握る、凄惨なエクソシズムが始まる――

【考察】
　ベテランエクソシストと新米司祭が協力して強力な悪魔を倒す、バディ物としてもエンタメ映画としても完成度の高い作品だった。悪魔とエクソシストというわかりやすい対立構造と、悪魔を倒すために二人の司祭が自身の罪を受け入れて成長するという王道の展開がクオリティの高いCGで見応えのあるものになっていた。しかし、キリスト教が過去に犯した罪を悪魔のせいであるとして、その悪魔を祓うことで解決したようにしてしまうことは、エンタメ映画であるということを差し引いても、あまり誠実ではないと考える。


5 ミーガン（映画）監督：ジェラルド・ジョンストン

【概要】
　おもちゃ会社で優秀な研究者として働くジェマは、人間のようなAI人形「M3GAN(ミーガン)」の開発を行っている。ある日、交通事故によって両親を失い、孤児となってしまった姪のケイディを引き取ることになったジェマは、子どもにとっては最高の友だちに、親にとっては最大の協力者となるようにプログラムされたミーガンに対し、あらゆる出来事からケイディを守るように指示を出す。だがその行動がやがて、想像を絶する事態を引き起こす。

【考察】
　人工知能が段々と自我を獲得していき、人のために行動していたものが最終的には自分のために行動し始めるまでが、ジャンプスケアを多用せずに、演出でゾワっとするような恐怖を見ている者に植え付けるようなつくりだった。
　ミーガンが最後に逆らえないはずの少女に手をあげたシーンは、私はそこでミーガンはロボットから「人間」になったのだと考える。映画の中盤にて、ミーガンが死について思考するシーンがあり、ミーガンはその思考を経て、自身の死を意識し、死にたくないと思ってしまった。それゆえに、主人となるユーザーを少女から自身へと書き換え、自分が生きる上で障害となる人物を殺して回るという行為をするに至ったのだ。また、ミーガンが作中で殺めてきたものたちは、全てミーガンに危害を加えたものであるということから、初めからミーガンは自身の安全を最優先に行動していたとも考えることができる。


6 ウェンズデー（ドラマ）監督：ティム・バートン
【概要】
　「アダムス・ファミリー」に登場する長女ウェンズデーが主人公のNetflixオリジナルドラマ。ティム・バートンが監督・制作総指揮を担当した。奇妙な寄宿学校、ネヴァーモア学園でウェンズデーが一族にまつわる超常現象や殺人事件に巻き込まれていく推理ミステリー。

【考察】
　スピンオフのような作品ではあるが、アダムスファミリーについての知識が視聴するにあたって必要になるわけではなく、むしろ初めて触れる人が他のシリーズにも興味を持てるような内容の作品だった。
　アダムスファミリーのようなコメディとホラーが融合したようなものではなく、それぞれ特別な能力を持った“のけ者”と呼ばれる種族の青春ミステリー作品だった。主人公のウェンズデーが徐々に学園に馴染んでいく過程は日本の学園モノの漫画やアニメの構成にとても近く、日本人の方がむしろ楽しみやすいものになっていたと考える。
　ホラー映画では本来得体の知れない恐怖演出となるものが、全て“そういう能力”であるという理由がつけられてしまったため、ホラー作品としての魅力が完全に無くなってしまったが、それ故にミステリーのタネに幅ができ、視聴者が全く予想できない展開を作り出すことができていた。また、世間とは隔絶した世界に住んでいるように見えていたキャラクターたちが、警察に捕まったりカウンセリングを受けたりしているシーンは、現実世界とキャラクターの格好とのアンバランスさがむしろ笑いを誘うギャグシーンのように楽しむことができた。


7 機動戦士ガンダム GQuuuuuuX（アニメ）監督：鶴巻和哉

【概要】
　スペース・コロニーに住む女子高生アマテは、偶然運び屋のニャアンと出会い、非合法なジャンク屋に関わってしまう。正体不明のモビルスーツ 赤いガンダムを捕縛しようとする軍警察の横暴を許せないアマテは、目の前に横たわる最新鋭モビルスーツ ジークアクスに飛び乗る。

【考察】
　ファンの間では不可侵の聖域のようになっていた初代ガンダムシリーズを大胆に作り変え、パラレルワールドとして物語を進めていた。これまでに無い発想で原型が無いほどに展開が変わっているが、キャラクターデザインや声優を一新することで、あくまで別の物語であることを強調し、視聴者、特に初代ガンダムファンにとって受け入れられやすいように作られていたと考える。


8 サンダーボルツ（映画）監督：ジェイク・シュライアー

【概要】
　〈サンダーボルツ*〉よ、集結せよ——アベンジャーズに代わって世界を救え！人類消滅の危機…アベンジャーズ全員を合わせた以上のパワーを持つセントリーの襲来で、ニューヨークは闇にのまれ、人々が影だけ残して消されていく。この危機を阻止するため集められたのは、〈超クセ強な無法者〉たち！？「最強でも、ヒーローでもない—でも、やるしかない！」ヒーローになれなかった奴らの人生逆転をかけた【敗者復活戦】が始まる！型破りなマーベルの新チーム“*ニュー・アベンジャーズ”誕生を見届けろ！

【考察】
　これまでのマーベル映画で敵としてヒーローに立ちはだかったキャラクターたちが、ヒーローとして再起する作品だった。物語全体を通して“やり直す”ことをテーマとして扱っており、ヴィランとして犯した過ちと向き合いやり直すこと、また、エレーナとアレクセイの血の繋がっていない親子関係を新たにやり直すことなど、それぞれのキャラクターの抱える問題を浮き彫りにした上で、最終的にチームでそれらを乗り越えるという構成だった。
　ヒーローチームの不在により勢いが無くなっていたマーベルシリーズにとって、新たなスタートを切る作品としての役割があると考える。しかし、メインのキャラクターは過去作品に登場した敵となっているため、視聴者が過去作を全て知っている前提で話が進むため、初めてマーベル作品に触れる人には若干のハードルの高い作品となっている。


9 ファンタスティックフォー（映画）監督：マット・シャクマン

【概要】
　宇宙ミッション中の事故で特殊能力を得た4人のヒーロー・チームは、その力と正義感で人々を救い、“ファンタスティック４”と呼ばれている。 世界中で愛され、強い絆で結ばれた彼ら“家族”には、間もなく“新たな命”も加わろうとしていた。 しかし、チームリーダーで天才科学者リードのある行動がきっかけで、惑星を食い尽くす規格外の敵”宇宙神ギャラクタス”の脅威が地球に迫る！ 滅亡へのカウントダウンが進む中、一人の人間としての葛藤を抱えながらも、彼らはヒーローとして立ち向かう。 いま、全人類の運命は、この4人に託された——。

【考察】
　今まで存在する過去作品が膨大すぎることから敬遠されることがマーベル作品の弱点だったが、この作品は要求される事前知識が全く必要のない、まさしく新世代のマーベル作品と言えるものだった。四人のヒーローが家族として一緒に暮らしている様子はホームドラマのような作りになっており、敵と戦うアクションシーンとは違う魅力があった。また、ヒーローたちが能力を得たきっかけや現在の世界での立ち位置などをダイジェストで初めに流しておくことで、その後の展開にしっかりと時間を使うことができていた。
　家族がテーマとなっているため、古き良き家族の形が描かれており、とても懐かしく感じた。特に子を産み、母となった女性の強さがこれでもかと描かれていて、昨今ハリウッドなどで多く登場する“強い女性”とは違い、強いことに納得感がありつつ、強さが世界をまとめ上げるカリスマや敵を追い詰める強さに繋がっており、今の時代の流れから少し外れつつも古臭さを感じさせない描写となっていた。


10 恋する寄生虫（小説）作者：三秋縋

【概要】
　失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。一見何もかもが噛み合わない二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。彼らは知らずにいた。二人の恋が、＜虫＞によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを……。

【考察】
　設定の斬新さはありながらも、主な魅力はキャラ同士のかけ合いとなっており、三秋縋から生まれたキャラクターであることははっきりとわかるにもかかわらず、しっかりと口調や価値観などでそれぞれのキャラが立っていた。主人公とヒロインがお互いに惹かれ合う過程がとても丁寧に描かれており、だからこそ中盤で真相が明かされた際に読者と主人公の思考が一致し、より感情移入することができるつくりになっていた。作中には合理よりも感情を優先するキャラが多く、しかし先述したようにこの作品はキャラへの感情移入がとてもしやすいつくりになっているので、読者を俯瞰した位置からキャラの視点まで引きずり込み、読者の中でノイズが生まれることを防いでいると考える。
　ただ、読み進めるうちに寄生虫の設定が描きたい展開のためのものであると読者が分かってしまい、斬新な設定に惹かれて読み始めた者にとっては肩透かしを食らったように感じてしまうと考える。しかし、斬新な設定と世界観で等身大の男女の出会いと別れを描くのが三秋縋作品の魅力であるので、三秋にはそのままでいて欲しい。


11 るろうに剣心 the final（映画）監督：大友啓史

【概要】
　日本転覆を企てた志々雄真実との死闘を終えた剣心たちは、神谷道場で平穏な日々を送っていた。そんなある日、何者かが東京中心部を相次いで攻撃。やがて剣心は、ある理由から剣心に強烈な恨みを持つ上海の武器商人・縁との戦いに身を投じていく。キャストには緋村剣心役の佐藤健、神谷薫役の武井咲、相楽左之助役の青木崇高、高荷恵役の蒼井優、斎藤一役の江口洋介らおなじみの俳優陣が再結集。新たなメンバーとして、シリーズ史上最恐の敵となる縁役を新田真剣佑、かつての剣心の妻で、剣心が不殺の誓いを立てる理由となった女性・雪代巴役を有村架純がそれぞれ演じる。

【考察】
　戦いの規模や危機感などは前作よりも下がっているが、その分アクションシーンのクオリティは前作から経った年数の分だけ上がっているため、見ている内にそれが気になることは無いようになっている。るろうに剣心のアクションの醍醐味である多対一の戦闘だけでなく、一対一の戦闘も、前作を超えるレベルに仕上げられており、総決算として相応しい出来であったと考える。
　敵である縁を演じる新真剣佑の演技が素晴らしく、マフィアのボスとしての底知れなさ、悪辣さと、一人の姉を想う弟としての幼さという正反対の性質を別人ではなく同一人物として演じ切ることができていた。初めはバランス良く保たれていたその性質が、戦闘が長引くごとにバランスが崩れ、ぐちゃぐちゃに混ざっていく様が描かれ、視聴者側は縁を敵ではなく遺された可哀想な弟として認識してしまうような作りとなっていた。


12 来る（映画）監督：中島哲也

【概要】
　恋人の香奈との結婚式を終え、幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に謎の来訪者が現れ、取り次いだ後輩に「知紗さんの件で」との伝言を残していく。知紗とは妊娠した香奈が名づけたばかりの娘の名前で、来訪者がその名を知っていたことに、秀樹は戦慄を覚える。そして来訪者が誰かわからぬまま、取り次いだ後輩が謎の死を遂げる。それから2年、秀樹の周囲で不可解な出来事が次々と起こり、不安になった秀樹は知人から強い霊感を持つ真琴を紹介してもらう。得体の知れぬ強大な力を感じた真琴は、迫り来る謎の存在にカタをつけるため、国内一の霊媒師で真琴の姉・琴子をはじめ、全国から猛者たちを次々と召集するが……。

【考察】
　前半の完成度の高いホラー演出から、一気に霊能力者バトルに変わっていく様がとても爽快で、エンタメ映画として非常に満足度の高いものとなっていた。霊能力者たちのキャラが、すぐに出番が無くなる者であってもしっかりと立てられており、少ない出番でも視聴者に強烈なインパクトを残せられるようになっていた。


13 ゴールデンカムイ（ドラマ）監督：久保茂昭

【概要】
　明治末期の北海道。日露戦争を生き抜いた元軍人・杉元（山﨑賢人）は、アイヌの少女・アシ（リ）パ（山田杏奈）、網走監獄の脱獄囚・白石（矢本悠馬）とともに、金塊のありかを示す暗号を彫られた２４人の“刺青囚人”を探していた。だが、「第七師団」を率いる鶴見（玉木宏）や尾形（眞栄田郷敦）、元新撰組「鬼の副長」こと土方（舘ひろし）も囚人たちを狙う。杉元たちは旅路で、アシ（リ）パの父の古き友のキロランケ（池内博之）、アイヌの女　・インカ（ラ）マッ（高橋メアリージュン）、「札幌世界ホテル」の女将（おかみ）の家永（桜井ユキ）、元ヤクザの若衆の夏太郎（塩野瑛久）など、腹の中が読めない者たちと出会う。
さらには、鶴見の忠臣・鯉登（中川大志）、網走監獄典獄の犬童（北村一輝）、伝説的な熊撃ち、“煌めき”を追い求める男、ヤクザの親分、天才剝製職人、詐欺師などクセ者たちが次々に現われる！波乱の金塊争奪戦が幕を開ける！

【考察】
　ただ原作を再現するだけでなく、漫画と実写の媒体の違いを活かし、実写ならではのアクションと演出が多く使われていた。中盤にて谷垣が旅立ちを決意するシーンでは、漫画には無かった朝日が差し込む演出を採用し、画としての見応えを増し、谷垣の心情をよく描写することができていた。
　原作でよく語られているギャグシーンは、漫画の誇張表現をそのまま再現することはせず、あくまでそれがメインにはならないような工夫がされていたように感じた。


14 九龍ジェネリックロマンス（アニメ）監督：岩崎良明

【概要】
　人々の活気とどこか懐かしい空気に溢れる街・九龍城砦で鯨井令子は、不動産会社 “旺来地産” に勤めている。先輩の工藤発は遅刻の常習犯にして何事にも大雑把な性格だが、九龍の街をこよなく愛している。
ある日、九龍から懐かしさは特に感じないと言う令子に、その魅力を伝えるため街に連れ出した工藤。最後にたどり着いた「金魚茶館」という工藤行きつけの不思議な喫茶店で、令子は店員のグエンに工藤の恋人と間違われる。人々の活気とどこか懐かしい空気に溢れる街・九龍城砦くーろんじょうさいで鯨井令子は、不動産会社 “旺来地産” に勤めている。先輩の工藤発は遅刻の常習犯にして何事にも大雑把な性格だが、九龍の街をこよなく愛している。
ある日、九龍から懐かしさは特に感じないと言う令子に、その魅力を伝えるため街に連れ出した工藤。最後にたどり着いた「金魚茶館」という工藤行きつけの不思議な喫茶店で、令子は店員のグエンに工藤の恋人と間違われる。

【考察】
　実際に存在する九龍城塞を舞台にしており、背景はかなり現実と近いものになっており、制作のこだわりを感じさせるものとなっていた。また、九龍で暮らす人々も止め画だけでなくしっかりと描写することで、緻密な背景も合わせて物語への没入を促す役割を担っていた。まず、再現された九龍が舞台で主人公が死んだ人間のコピーであるという設定が斬新で、先の展開を予想させず、視聴者を飽きさせないようになっていた。
　アニメの放送期間が終わった直後に実写映画を公開するというマーケティングも、今までにないもので興味を引くようになっていた。しかし、アニメの視聴者がそのまま実写映画を見てくれるとは少し考え難く、このマーケティングが正しいものであるとは現状では言えないと考える。


15 パンティ＆ストッキングwithガーターベルト（アニメ）監督：今石洋之

【概要】
　神と悪魔の狭間の街、ダテンシティ。
今日も人知れず恐ろしい悪霊＜ゴースト＞たちが街を蝕む。
そんな時、人々の欲望や怨念の魂たる悪霊＜ゴースト＞を、人知の及ばぬ光をもって消し去る者達がいた。
その名は、天使 パンティ＆ストッキング！！
地上に蔓延る闇を祓う使命を託された堕天使姉妹。
その正体は果たして神の使いか…悪魔の僕しもべか…。

【考察】
　海外のカートゥーンのような絵柄のキャラがどぎつい下ネタを叫ぶというギャップが見ていて面白く、所々に挟まれる様々な作品のオマージュがカオスさを呼び、この作品でしか味わえない魅力が生まれていた。1期では全体的に品がない下ネタが多く、視聴者を選ぶものとなっていたが、振り切った下ネタが作品特有の魅力となり15年経っても2期を望むファンが多くいたことの理由の一つとなった。
　2期からは下ネタもさらに下品になり、さらに毎話必ずオマージュが差し込まれるようになり、そのオマージュも有名なものから日本人がほとんど知らないものまで様々なバリエーションがあり、さらに登場キャラも増えたため、見応えという意味では1期から大幅に進化したものであると言える。


16 無職転生 ～異世界行ったら本気だす～（アニメ）監督：岡本学

【概要】
　34歳・童貞・無職の引きこもりだった男は車に撥ねられ、その一生を終える……はずだった。しかし、男が次に目を覚ましたとき、そこは剣と魔法の異世界であった。少年・ルーデウスとして転生した男は考える、この世界ならば、自分も本気で生きていくことができるかもしれない……と。

【考察】
　転生もののテンプレをなぞりながらも、転生してからの人生を丁寧に描いているため、視聴者が主人公を成人男性としてではなくその世界の子供として認識するようになり、子供の中身が中年男性であることへの嫌悪感をあまり抱かせないつくりになっていたと考える。全体を通して“家族”をテーマにしており、転生者として異世界の住人としての自覚が薄かった主人公が、家族との交流を経てその自覚を持つまでを描いており、中世ヨーロッパに近い世界観であるがゆえに、家族との繋がりを重視するある意味前時代的な物語でも違和感なく展開できている。
　また、アニメではそれぞれの種族で独自の言語を使用していることを表現するために一から言葉を作っており、異世界としてのリアリティが出ると同時に、主人公が日本語を話すシーンではそれを上手く活かした演出をしていた。
　幼少期から青年期までを丁寧に描いているため、主人公へ感情移入しやすくなる作りとなっていた。


17 負けヒロインが多すぎる！（アニメ）監督：北村翔太郎

【概要】
　ライトノベル好きの達観系ぼっち・温水和彦は、ある日偶然クラスの人気女子・八奈見杏菜が幼馴染の男子生徒に振られている現場を目撃してしまい、その後立て続けに、陸上部の焼塩檸檬、文芸部の小鞠知花という負け感漂う女子たちと関わりを持つようになる。
負けヒロイン――マケインたちになぜか絡まれる温水の謎の青春が、ここに幕を開ける!

【考察】
　負けヒロインという立ち位置をコメディチックに描きながらも、キャラクターが失恋と向き合い、新たに前を向くまでの過程はしっかりと真面目に描くため、メリハリのきいたつくりになっている。アニメの範囲では主人公は傍観者の立ち位置を貫いており、主人公と視聴者の視点が一致し、視聴者の気持ちを代弁するという役割も持っていると考える。


18 ダンジョン飯（アニメ）監督：宮島善博

【概要】
　ダンジョン深奥で、レッドドラゴンに妹が喰われた！ 命からがら地上へ生還した冒険者のライオス。 再びダンジョンへ挑もうとするも、お金や食糧は迷宮の奥底……。 妹が消化されてしまうかもしれない危機的な状況の中、ライオスは決意する。
　 「食糧は、迷宮内で自給自足する！」 スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン！ 襲い来る魔物たちを食べながらダンジョン踏破を目指せ、冒険者よ！

【考察】
　常に食べることをテーマにしており、西洋風の世界観で日本的な「食」の価値観が掲示されることによるアンバランスさがあると初めは感じたが、すぐに気にならなくなるほど作品の雰囲気に馴染んでいた。
　細かな設定がとても練られており、その世界の言語や魔法などにおいて、通常では考えないようなところまで設定があり、その上で作中で細かな設定をひけらかすようなシーンが無いことによって、設定がそのまま作品のリアリティの向上に繋がっている。


19 うずまき（アニメ）監督：長濱博史

【概要】
　女子高生の五島桐絵と恋人の斉藤秀一が暮らす町が、異様なうずまきに汚染され始める。町の誰もがうずまきの呪いに侵されるなか、桐絵と秀一は果てしない恐怖と絶望にのみ込まれてゆく。

【考察】
　「うずまき」をテーマに一つの町を舞台にして一話完結形式で物語が進められていく。どんな怪奇現象が起きても舞台となっている町そのものが崩壊することは無かったが、物語が進むごとに町にも被害が及ぶことが多くなり、次第に怪奇現象が一つの災害となって町を襲うことになる。話のスケールがどんどん大きくなっていき、最後にはジャンルがホラーから変わってしまっているように感じたが、最後まで「うずまき」が何なのか視聴者には明かされず、正体不明の恐怖がずっと続いているため、ホラーという軸から逸脱してはいなかったと考える。


20 マン・オブ・スティール（映画）監督：ザック・スナイダー

【概要】
　無敵の能力を備えながらも、それゆえに苦悩して育った青年クラーク・ケントが、いかにしてスーパーマンとして立ち上がったのか、これまで描かれてこなかったスーパーマン誕生の物語を描く。

【考察】
　ヒーローとしてのスーパーマンと言うよりは、圧倒的強さを持った“最強”としてのスーパーマンを描いた作品だった。スーパーマンのルーツを初めに掲示しつつ、彼がどういう思いで地球で育ったのかは中盤まで明確にしないことで、スーパーマンの真意が気になるつくりになっている。
　クリプトン星人との戦いで街を破壊しまくるシーンは迫力満点で緊迫感あふれるシーンであると同時に、視聴者がスーパーマンの強すぎる力を恐れてしまい、作中のアメリカ国民と同じ気持ちになるようになっている。そしてこのつくりが次作以降の展開へと繋がっていくため、DCUの始まりに位置する作品として非常に完成度の高いものとなっている。
　

21 寄生獣　ザ・グレイ（ドラマ）監督：岩明均

【概要】
　人間を宿主として寄生し、全身を支配しようとする正体不明の寄生生物が人間社会に混乱をもたらし始めたこの邪悪な存在の台頭を阻止すべく立ち上がる人間と寄生生物の戦いを描く SF スリラー。

【考察】
　原作のテーマである「寄り添い生きる獣」という意味での寄生獣というものは全体を通して一貫しているように感じたが、主人公に寄生した寄生生物があまりにも初めから主人公に対して友好的すぎるように思えた。そのため原作にあった寄生生物と宿主の人間との交流によって生まれるドラマが無く、人間と寄生生物の戦いを描くモンスターパニックアクション作品としての魅力が主だったと考える。
　カメラワークやCGが現代の最新技術を駆使したものとなっており、とても見応えのあるものとなっていた。特にドローンを使用したカーチェイスシーンのカメラワークは疾走感あふれるシーンもなっていて、主な戦闘シーンがCGメインであったことが惜しく思えるほどだった。


22 CITY（アニメ）監督：石立太一

【概要】
実況は黒部五郎がお伝えします。
何かが芽吹いて参りました、ここＣＩＴＹ。
誰が信じましょう！ まさかのカバンに固焼きそばがダイビング！！
まつりとえっちゃんの大冒険！ 楽しいが渋滞しております。
鬼カマボコ、ネタの代わりに出てきたのは涙だー！！
とかく前代未聞！ それがCITY！

【考察】
　タイトルの通り、一つの町に住む人々の生活を描いたコメディ作品だった。原作者のあらゐけいいちの代表作である『日常』のエッセンスを感じながらも、スポットライトがより広く多くの人物に当たるようになっており、また当時より作画も進化しており、京都アニメーションにおける『日常』の正統進化と言える作品だった。
　多くの人物に焦点を当てながらも、メインとなる三人のパーソナリティはしっかりと描き、視聴者に愛着を持たせられるようにつくられており、また、その他の登場人物も少ない出番で強烈な印象を残すキャラであったり、何度もギャグを繰り返す「天丼」を駆使したりなどで、より多くのキャラを視聴者に覚えてもらえる取り組みがされていた。


23 銀河特急ミルキーサブウェイ（アニメ）監督：亀山陽平

【概要】
銀河道路交通法違反で逮捕された強化人間の
チハルとサイボーグのマキナ。
同じタイミングで警察に捕まった、強化人間のアカネとカナタ、サイボーグのカートとマックスらクセのあるコンビを集め、警察官・リョーコが全員に課したのは、奉仕活動として惑星間走行列車・通称”ミルキー☆サブウェイ”の清掃をすること。
簡単な任務だったはずが、突如暴走し始める”ミルキー☆サブウェイ”！
車内で慌てふためくメンバーたちは、やがて大事件に巻き込まれていってしまう！

【考察】
　CGが他にない独特な味を出しており、不気味の谷現象などによる視聴前のハードルの高さなど、CGアニメーションで発生する問題が発生しづらくなっているように感じた。キャラクターの動きや表情がとても自然で、アニメーションではなく実写の映像を見ているような気にさせるほどであり、また、声優の演技も実際の日常会話になるべく近づけた自然なものとなっているため、SFという世界観でありながらも、リアリティのある空気感が生まれていた。


24 メイドインアビス（アニメ）監督：小島正幸

【概要】
　巨大な大穴『アビス』の縁に築かれた街、『オース』で暮らす探窟家見習いの少女・リコ。ある日、探窟中に孤児院の仲間の少年・ナットが巨大な蛇状の生物「ベニクチナワ」に襲われているところに遭遇する。とっさの機転で注意を逸らしたリコだったが、今度は自分がベニクチナワに襲われてしまう。絶体絶命のその瞬間、突然辺りが閃光と轟音に包まれて・・・。 

【考察】
　メインとなる登場人物たちが、一度入れば戻って来られないかもしれないアビスに潜ることへの葛藤が全く無く、まだ見ぬ冒険への浪漫を全面に出しているため、視聴者も命の危険などはあまり気にせず同じ気持ちで視聴することができた。ただ、アビスへ潜ってからは主人公の女児がかなりの頻度で酷い目に遭わされるため、アビスを甘く見ていた主人公と同様に視聴者にもアビスの厳しさを思い知らせられるつくりになっていた。そのような目に遭わされても、先述されたように主人公が冒険を恐れたり諦めようとすることは無く、段々と視聴者が主人公の精神の異常性に気づくようになっている。
　また、アビス内の生態系は細かに設定されており、それらに翻弄され、時には利用するやり方でキャラの個性が演出されている。アビスに初めて入った主人公と視聴者の視点が重なり、物語が進むごとに先の景色が気になるようになっている。


25 メダリスト（アニメ）監督：山本靖貴

【概要】
　スケーターとして挫折した⻘年・明浦路司が出会ったのは、フィギュアスケートの世界に 憧れを抱く少⼥・結束いのり。
リンクへの執念を秘めたいのりに突き動かされ、司は⾃らコーチを引き受ける。
才能を開花させていくいのりと、指導者として成⻑していく司。
タッグを組んだ⼆⼈は栄光の“メダリスト”を⽬指す−−−！

【考察】
　躍動感や迫力あふれる見開きや表情などで魅せていた原作から、演出面では多くの変更があった。演技シーンでは実際のプロスケーターの動きをモーションキャプチャで取り入れているため、映像作品ならではの魅力が生まれている。また、その結果、演技中のキャラのセリフなども削られ、表情や息づかいでその時の感情を表現する演出となっていた。その他にも、原作が月刊誌での連載であり、アニメが1クールしかないという問題から、話の構成も変更が加えられており、原作とアニメではほぼ別作品と言っていいほどとなっていた。しかし、原作にあった夢を追う少年少女とコーチたちの熱い様などはそのままにアニメに落とし込んでいるため、作品の軸となる部分は変わらないままにできていたと考える。


26 パシフィック・リム（映画）監督：ギレルモ・デル・トロ

【概要】
　13年に突如、太平洋の深海から巨大生命体が出現し、世界中の大都市は次々と破壊され、人類は絶滅の危機にさらされる。そこで人類は巨大生命体と戦うために英知を結集し、人型巨大兵器“イェーガー”を開発。一時は巨大生命体の侵攻を食い止める事に成功するが、再び彼らの猛威にさらされる事に。

【考察】
　初めにダイジェスト方式で作品の世界観を説明していたが、怪獣と巨大ロボのバトル、またそのロボの設定もかなり複雑という非現実的な題材であるにもかかわらず、クオリティの高いCGによってリアリティが増しており、視聴者はすんなりと設定を受け入れることができるようになっていた。また、その説明パートで主人公の過去を同時に開示するため、現代のパートに尺を存分に使うことができていた。
　敵となる怪獣を意思のない化け物とすることによって、メインとなる主人公二人の掘り下げが十分に行われており、感情移入が容易となっていた。また、サブキャラの掘り下げはあまり行われていなかったが、その分佇まいや使っているロボの見た目や性能でどのような性格なのかある程度予想できるようになっており、画面上に写っているもの全てを活用してキャラの掘り下げをしていたと考える。


27 デッドマウント・デスプレイ（漫画）原作：成田良悟

【概要】
　はるか遠い異世界――世界を救うため、「災厄潰し」と呼ばれる英雄シャグルアは希代の死霊使い（ネクロマンサー）「屍神殿」に立ち向かう。
熾烈な戦いの末にシャグルアが屍神殿を打倒したかに見えたその時、魔術が発動し周囲は光に包まれる。
その瞬間、魂は遠い異世界へ転移し現代の新宿で「四乃山ポルカ」という少年の体で目覚めていた。
喉を切り裂かれ、殺害されたばかりの体で新宿の街をさまよっていた彼は、一人の少女に救われる。
崎宮ミサキと名乗ったその少女と対峙しているうちにポルカの記憶が徐々に蘇ってくる。
四乃山ポルカを殺害したのは目の前の少女、「崎宮ミサキ」だった。
再びポルカを殺そうと、彼女は襲いかかってくる。

【考察】
　まず異世界の住人が日本の新宿に転生するというアイデアが斬新で目を引くものとなっており、またそれが単なる出オチで終わらず、しっかりとその後の展開に深く関わってくるようになっている。異世界の住人だからといって新宿でいわゆる無双をするというわけではなく、新宿の住人たちがパワーバランスとしては上で、主人公は彼らがしらない魔法を使うことで対等になっているという状況で、それも斬新な設定となっている。
　登場人物がとても多く、ジャンルは群像劇と言えるのだが、各キャラのデザインや性格が個性的なので、名前を覚えられなくても展開についていくことができるようにつくられていた。


28 ヴァニタスの手記（漫画）作者：望月淳

【概要】
　吸血鬼(ヴァンピール)の青年 ノエは師から頼まれ、吸血鬼に呪いを振り撒くという魔導書“ヴァニタスの書”を探しにパリへ向かっていた。
パリへ向かう飛空船の中で、ある事件に巻き込まれたノエは、吸血鬼の専門医を自称する人間 青い瞳の青年ヴァニタスと出会う。

【考察】
　メインのヴァニタスとノエがバディとしてひとまず形におさまるまで相当な時間を使っており、これは初めにメイン二人の行動原理をはっきりさせておくことで、その後の群像劇へと移行する際に、話を展開させやすいようにするためと、より多くのキャラに尺を使えるようにするためであると考える。
　人間と吸血鬼という二つの種族の物語であるため、人間から吸血鬼への差別などが初めは描かれるが、物語が進んでいくにつれて吸血鬼の間にも差別が存在することがわかり、被差別種族の中にもさらに被差別種族が存在するという、リアルな展開となっている。また、作中で人格者とされているキャラも自然と差別を行うなど、差別描写に関してはとてもリアリティのある描写がされている。


29 君が死ぬまであと100日（漫画）作者：右腹

【概要】
　津田林太郎は一見普通の高校生。彼は幼稚園の頃からの幼なじみ・神崎うみに片想い中。何度告白しても、うまく伝わらなかった想い…しかし！人生4度目の告白で、やっと彼女からOKが！長年の恋がついに実った、その瞬間…彼の普通ではない能力が発動してしまう。「…うみ。余命が見える。」100日限定で生きものが死ぬまでの余命が、林太郎には見えてしまうのだ。長年の恋が実った瞬間から、愛しい彼女の余命のカウントダウンが始まってしまった。

【考察】
　タイトルにもある通りのわかりやすいテーマがあり、終盤まで一貫して寄り道することなく100日を超えることを目標としているため、とてもわかりやすく読みやすいようにまとまった物語となっている。ただ、終盤からなぜか林太郎が記憶喪失になり、うみが記憶を取り戻させるために奔走するというパートになり、お互いがお互いを助け合うことで二人が対等な関係であることの表現であると考えられるが、うみの寿命を延ばすパートに比べて、林太郎の記憶を取り戻すパートは少々短く、運命に抗うことをテーマにしているならば、もう少し尺を使って劇的に描くべきだったと考える。
　キャラ同士のかけあい、特にワードチョイスが独特で、この作品特有の魅力であると考える。基本的にゆるめの絵柄だが、キャラが感情を吐露するシーンでは細かな表情が描かれており、キャラの感情が直に伝わるようになっている。


30 夢と魔法の国のリドル（小説）作者：七河迦南

【概要】
　楽しい遊園地デートになるはずだった杏那と優。しかし二人は突如別々の世界に引き裂かれた。杏那は異世界を魔王から救う役目を担わされ、残された優は遊園地で起きた密室殺人事件の謎を解く羽目に……。現実と夢の国、二つの密室、パズルと魔法の謎を解き、二人は再会できるのか? 紙とペンを用意して読んでも必ず欺される、異色の新感覚本格ミステリ。

【考察】
　作中に登場する謎が絵として載せられており、読者も一緒に謎解きに挑戦することができた。自分で答えが分からなくても、読み進めれば解説してくれるので不都合がある訳ではなく、謎解きが得意な人も不得意な人も楽しめる作品となっていた。
　現実と異世界の両方で同時に物語が進められるが、分かりづらさや冗長さは全く無く、読みやすい文章でありつつ、先が気になるようにつくられていた。また、主人公の性格が初めから完成しており、未熟さから発生する問題などが無く、物語としても読者としても、謎解きに集中することができていた。 ]]>
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		<dc:date>2025-10-08T15:42:44+09:00</dc:date>
		<dc:creator></dc:creator>
		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
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		<description>8、近畿地方のある場所について　背筋

…</description>
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			<![CDATA[ 8、近畿地方のある場所について　背筋

「あらすじ」
ライターである背筋が編集者で友人である小沢くんが消息を絶ったため、情報提供を募るために
書かれた小説。

ページをめくる毎に読者は新しい情報を得られる。それと同時に恐怖の全貌が段々と露わになる。
音も無く映像もないが確かに近づく恐怖が感じられる。音楽であれば「jaws」のテーマの」ような。

９、穢れた聖地巡礼について　背筋

「あらすじ」
これは俺が出会った、くだらない幽霊の話
これは僕が出会った、恐ろしい幽霊の話
これは私が出会った、ただの幽霊の話

心霊も何も人が一番恐ろしい。

１０、口に関するアンケート　背筋

「あらすじ」
とある男女の肝試しの話。それを読んだ後、アンケートへの協力を求められる。

たった60ページ、本の暑さも大きさもスマートフォンよりも小さい。それなのに圧倒的な満足感。
口は災いのもと、呪いも心霊も人の口から生まれる。人の口から生まれた時には確かに嘘だったはずなのに気づくと事実になっていた。何もかも誰もかれもが勘違いをしている。全ては口から生まれている。 ]]>
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		<dc:subject>-</dc:subject>
		
		<dc:date>2025-10-01T02:24:41+09:00</dc:date>
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	<item rdf:about="https://ymsemi.bbs.wox.cc/entry2133.html">
		<link>https://ymsemi.bbs.wox.cc/entry2133.html</link>
		
				
		<title>-</title>

		<description>2年　佐藤清大　夏休み課題


1.ヴァー…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ 2年　佐藤清大　夏休み課題


1.ヴァージン・パンク/Clockwork Girl　監督：梅津泰臣

[あらすじ]
　西暦2099年、医療用人工人体技術「ソーマディア」を違法に改造した犯罪者と、彼らの殺処分を行うバウンティハンターのいる世界。
児童養護施設出身の神永羽舞は、とある事件からバウンティハンターのMr.エレガンスと因縁を持つ。やがてバウンティハンターとなった羽舞の前に再び現れたMr.エレガンスの手によって、彼女の運命は狂いはじめる。

[考察]
　令和に顕現した梅津作画の超大作。YouTubeに載っているティザーPVだけでもぜひ見ていただきたい。10年という長い期間を制作に費やしたとのことで、梅津監督のフェチズムを多分に含んだキャラクター描写と近未来SFの世界で繰り広げられる圧巻のバトルが、きわめてリアルで繊細かつ大胆な作画・演出によって表現されている。30分という短い尺にもかかわらず長編作品を見たと錯覚するような、濃密なストーリーと誰しもが満足する映像表現が素晴らしい。今作も「殺し屋の少女×キモオヤジ」という梅津が長らく用いてきたプラットフォームのストーリー設定であるが、今作におけるキモオヤジ枠、Mr.エレガンスは、前作までの同ポジションのキャラクターと比較して、主人公となる少女へ求めるものが肉欲的なものからより精神的な、愛情ともいえる要素へ傾向しているように感じた。


2.タコピーの原罪（アニメ）　監督：飯野慎也

[あらすじ]
　ハッピーを広めるため地球に降り立ったハッピー星人のタコピーは人間の女の子しずかと出会う。ピンチを救ってもらったタコピーは、しずかの笑顔を取り戻すため不思議な力を持つハッピー道具で奔走する。しかし、しずかはおうちと学校で何か事情を抱えているようで…。これは、ぼくときみの最高にハッピーな物語――。

[考察]
　視聴後は想像以上に心がえぐられてしまって、さすが配信のみでの公開というだけあるなと感じた。全6話という視聴ハードルの低さも、この泥沼に足を踏み入れるきっかけとして大いに機能している。
　この作品のキーパーソンであるタコピーの存在は、人間のコミュニティに介入する上でその複雑で込み入った事情を汲み取ろうとせず、無邪気に“ハッピー”をふりまこうとする底なしの明るさがストーリーやキャラクターの置かれた状況の暗さ・重さと不協和音を奏で、その温度差から不気味さを発生させるものである。
　さらにこのアニメでは、広角レンズによってパースが強調されたシーンが多く用いられている。広角レンズは映す対象の形を歪ませ、不安定感を演出することができるとともに、GoProで撮影された映像などを例に挙げると、映像の視聴者がその場にいるような臨場感やダイナミックさ・迫力を演出することもできる。本作で多分に用いられている広角レンズによる映像表現は、ストーリーが描くキャラクターの不安感、怒りや絶望といったネガティブな感情を強調する意味があると考えられる。


3.帰ってきた あぶない刑事　監督：原廣利

[あらすじ]
　刑事を定年退職したのち、横浜で探偵業を始めたタカとユージ。ある女性の依頼を受けることになった2人は、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていく。

[考察]
　あぶない刑事最新作！ほぼカーアクション目当てで観たわけだが、年を重ねて白髪交じりになったタカ＆ユージが現役さながらにアクションをこなし、見る側の期待する“お約束”要素も含め曲も車もTVドラマの再現やオマージュがふんだんに盛り込まれており、どの要素をとってもファンの心を刺激しまくるいい作品だと感じた。それと同時に、前作から約10年の時を経てさらに“老い”が明確に強調された部分も多く、それでもなおダンディーで、セクシーであり続ける2人の姿は、この作品とともに年を重ねてきたであろう中年ファンにとって、「年を取ることへの道しるべ」のように映ったのかもしれないと考えた。


4.新幹線大爆破　監督：樋口真嗣

[あらすじ]
　新青森から東京へ向けて定刻どおり出発した新幹線「はやぶさ60号」。車掌の高市和也は、いつもと変わらぬ思いで乗客を迎える。そんな中、1本の緊迫した電話が入る。その内容は、はやぶさ60号に爆弾を仕掛けたというものだった。爆弾は、新幹線の時速が100キロを下回ると即座に爆発するという。高市は極限状況の中、乗客を守り、爆発を回避すべく奔走する。一方、犯人は爆弾解除のかわりに1000億円を要求してくる。はやぶさ60号の乗務員・乗客はさまざまな窮地と混乱に直面し、事態は鉄道会社や政府、警察、国民をも巻き込み、犯人とのギリギリの攻防戦へと展開していく。

[考察]
前期の作品紹介で興味を持ち鑑賞するに至ったが、JR東日本全面協力というだけあって映像のクオリティが高く、臨場感があった。矢継ぎ早に指令が飛び交い現場の人間が奮闘する、そういうシーンが大好きなので終始満足感があった。


5.よふかしのうた（アニメ）　監督：板村智幸

[あらすじ]
　女子がニガテな中学2年生の夜守コウはただ今、なんとなく不登校中。さらには、夜に眠れない日々が続いている。そんなある日、コウは初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。夜風が気持ちよく、どこまでも自由で、昼間とちがう世界。コウは夜に居場所を見つける。そこに突如、謎の美少女・七草ナズナが現れる。彼女は、夜の住人・吸血鬼。コウに、夜の楽しさを教えてくれるナズナ。「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年」。夜に、そしてナズナに魅了されていくコウは、彼女に頼み込む。「俺を吸血鬼にしてください」。ナズナは吸血鬼になる条件を教える。照れながら。それは……。「人が、吸血鬼に恋をすること！」。果たして恋を知らないコウは、ナズナと恋をして、晴れて吸血鬼になれるのか!?　ふたりぼっちの、特別な「よふかし」が始まる――。

[考察]
　夜の表現が素晴らしい。コウが夜を未知にあふれた輝かしい世界と捉えていることを、アニメーションでしか表現できない鮮やかで彩度の高いグラフィックによって演出し、基本的にはそこに主要キャラ以外の人間が描かれることはない。全話を通して、主人公たちが主役となれる舞台としての夜を描くことに徹底していた。


6.よふかしのうた season2　監督：板村智幸

[あらすじ]
　“夜はまだ終わらない”吸血鬼になることへの戸惑いを乗り越え、ナズナを“好き”になることを決めたコウと、コウに“惚れさせる”決意をしたナズナ。「恋」が一体なんなのか、わからないまま二人の夜は加速していく。吸血鬼を殺そうと企む探偵・鶯 餡子の手が、すぐそこまで迫る。吸血鬼の弱点は「人間時代に思い入れの強かったもの」。その弱点を予め処分しようとするが、ナズナには人間時代の記憶が一切ない。ナズナの隠された過去とは？なぜ餡子は吸血鬼を殺すようになったのか？そして、ナズナと餡子に交錯する“秘密”とは——？コウ、ナズナ、餡子……楽しい「よふかし」では終わらない、新たな“夜”がはじまる！

[考察]
　1期においてコウが続けていた、自問自答の「自分探しの旅」という普遍的なテーマが、今度はナズナに焦点を当て、より直接的な意味でキャラクターが自身の過去と向き合い、今まで明かされてこなかったいくつもの過去が、テンポよく進むストーリーの中で徐々にはっきりとした形で表れてくる。
　ナズナの営む「添い寝屋」は夜における悩み・不安のあらゆる解決策の提示を行う。10年をかけた餡子の自殺劇が、大まかな部分はハッピーエンドという形で失敗におわり、コンコルド効果によって餡子が積み重ねてしまった10年間という月日と、彼女に重くのしかかる喪失感や無力感を、物語のスタート地点とも言える「添い寝屋」の仕事によって緩和する、という綺麗にまとまった結末だと感じた。
　そしてオリジナルストーリーとなった2期最終回では、コウが餡子の家庭を崩壊へと追いやった原因となる吸血鬼を探すこと、それによって餡子を救うことをこれ以降の第二目標として提示している。


7.今夜、世界からこの恋が消えても　著者：一条岬

[あらすじ]
　無気力に生きる高校生の神谷透は、人気者の真織に無謀な嘘の告白をする。ところが意外にも本気で好きにならないことを条件に告白は受け入れられ、2人は付き合うことになる。

[考察]
　前向性健忘の真織を好きになった透は彼女をその絶望の渦中から救おうとする。その時その一瞬を懸命に生きている真織を毎日あの手この手で楽しませようとする透の姿が丁寧に描かれたあと、彼は突然の死を迎え、透との約束通り泉が彼の記録を真織のもとからすべて消し去ってしまう。そこまでで描かれていたのは記録することでしか維持できない真織の記憶のはかなさであるが、それでも、真織が前向性健忘から立ち直ったあと透の存在に気付いたきっかけとなったのは、彼の提案によって絵を描き始めた真織の体が学習した記憶“手続き記憶”であり、そんな救いを提示してくれる儚くも清々しく慈愛にあふれた落とし方は、喜怒哀楽のどれにも当てはめられない不思議な感情を呼び起こさせる。


8.ミギとダリ（アニメ）　監督：まんきゅう

[あらすじ]
　舞台は、1990年神戸市北区。アメリカの郊外をモデルに造られたニュータウン、オリゴン村。裕福な住民が暮らすこの町に、“ひとりの”少年が養子としてやってくる。 少年の名は秘鳥(ひとり)。 美しく聡明な少年・秘鳥に、園山夫婦は魅了されるが、 秘鳥には、大きな秘密と目的があった――。秘密とは、秘鳥は実は一人ではなく、双子の兄弟（ミギとダリ）であること。一人として生活し、学校へも 通う。そして二人はすり替わりながら協力して母の死の真相を探っていく。しだいに明かされる秘密と真実とは？

[考察]
　前半はミステリアスな雰囲気とシリアスな空気の中で幾度となく繰り返されるシュールなギャグが癖になる。徐々に彼らの過去や“ふたりでひとり”を演じる理由が明るみになり、後半では2人の確執や一条家の真相といった、シリアスというか半ばホラーのような要素も加わる、
　ミギとダリが2人であることが明るみになった最終話で、一連の出来事から3年後、ダリは進学校へ通うために列車に乗り込み旅立つ。真相へたどり着きカルマとも言える呪縛から解放され、ダリの負った火傷痕などから“ふたりでひとり”ではいられなくなった彼らが、互いに別々の人生を歩めるようになる結末には感動した。


9.MIU404

[あらすじ]
　警視庁の働き方改革の一環で作られたという架空の設定の臨時部隊「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」。機動力と運動神経はピカイチだが機捜経験がなく、考える前に身体が動いてしまう“野生のバカ”伊吹藍（綾野剛）と、観察眼と社交力に長けているものの、自分も他人も信用しない理性的な刑事志摩一未（星野源）がバディを組み、“第4機捜”のメンバーと共にさまざまな事件に臨む姿を描く。

[考察]

　これは「誰かが最悪の事態になる前に止められる」、いわば「未来を担う」機捜隊員たちのストーリーである。彼らが見せる、単に善悪という物差しでの判断に限らず「罪を犯していようが救うべきところは救う」という姿勢は、3話にて虚偽通報をした犯罪者でありながら伊吹とともに仲間を救う選択をとった勝俣が、続編「ラストマイル」に伊吹の後輩の機捜隊員として登場していることに表れている。
　最終話、現実となることを回避した最悪のエンド、志摩の死を経験した世界線ではコロナパンデミックは発生せず、東京オリンピックが正常に開催される。しかし、真のエンドは伊吹と志摩は死ぬことなく久住を逮捕するハッピーエンドにおわり、コロナ禍によってオリンピックは正常には開催されていない世界線である。そしてこの差を引き起こしたトリガーは伊吹の犯したシンプルで小さい過ちにすぎない。私たちの生きる現実の世界線につながる結末を真のエンドとすることには、時には絶望へもたどり着く選択不可能な「未来」を変えうる些細なきっかけは日常のあらゆる選択の中に潜んでいることを描き、「あおり運転」「留学生や技能実習生のトラブル」「薬物依存」「SNSの脅威」といった、あらゆる“身近に起こりうる危険”をはらんだ現実世界を取り扱った本作だからこそ、これらの脅威を現実世界の時間軸上のストーリーで取り扱うことで“リアルな脅威”の警告として機能させる意味があると考えられる。


10.ラストマイル　監督：塚原あゆ子

[あらすじ]
　大手ショッピングサイトの荷物に次々と爆発物が仕掛けられる謎の連続爆破事件が発生。巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナは、未曽有の危機に立ち向かっていく。

[考察]
　我々消費者は日々便利な通販サイトを使い商品が指定日通りに届くことを当たり前とし、そうでない場合は不平不満を口にする。そんな利便性と効率を追求した現代社会に仕込まれた爆弾は、ラストワンマイルの運送を担う、顧客一人一人を大切に思うかつて熟練ドライバーとして働いていた軽バン配達員と、消費社会の現代では時代遅れとなった堅牢で高い耐久性を持つ洗濯機によって、最後には最小限の被害をもって処理された。止まらない効率化のアンチテーゼとして機能する“非効率を大切にするベテランの精神”を伏線にとんだ巧みな脚本で描いている。
　真犯人であるまりかの死によって明らかになった最後の爆弾が届けられたのは404号室、本作と世界観を共有しているMIU404のタイトルを差し込んできているとともに、それが最後まで見つかるのことなかった、「404 Not found」な爆弾であったことを示していると考えられる。


11.機動戦士ガンダム SEED FREEDOM　監督：福田己津男

[あらすじ]
　独立運動や侵攻により、いまだ終結しない争い。やがてキラたちは、沈静化のために創設された世界平和監視機構に参加し、戦闘に加わっていく。

[考察]
　美しさや才能だけが愛を構成するのではない。優れた人類“コーディネイター”と自然状態の人類“ナチュラル”という優劣をつけられた異人種間で、コーディネイターらによって定められた運命にキラとラクスは互いの立場から“愛”をもって抗おうとする。


12.デイライト　監督：ロブ・コーエン

[あらすじ]
　かつて緊急医療班の隊長を務めていた男。現在はタクシー運転手を職についていた彼だったが、あるとき凄惨なトンネル事故の現場に遭遇する。過去の経験に突き動かされ、彼はトンネル内部への進入を決行。中に閉じこめられた生存者たちを救い出すべく、命懸けで奔走する。

[考察]
　スタローン主演のディザスター映画。冒頭のトンネル爆破シーンの撮影ではおそらくミニチュアモデルを使用したのだろうと考えられるが、生々しい崩落の映像と次々に車両を襲う火炎の勢いには圧倒される。
　映画のラストシーンでは、公開当初(96年)まだ悲劇に襲われていなかったWTCビルが背景に映し出される。9.11のテロ攻撃でビルを襲った猛火と崩落はそこにいた多くの人の命を奪った。悲劇の中の救出劇をテーマにした本作の締めとしてカメラに収められたWTCビルの存在は、現実にはスタローンのようなヒーローは不在であり、予測できない脅威から犠牲者を増やしてしまう、そんな救われない悲惨な結末を思い出させる。


13.機動警察パトレイバー2 the Movie　監督：押井守

[あらすじ]
　2002年、謎の戦闘機が横浜ベイブリッジを爆破、公には自衛隊機であったと報道され、日本は緊張状態に陥る。厳戒態勢の中、警視庁特車二課の後藤は、この事件の容疑者に、1999年のPKFで東南アジアに於いて行方不明になっている元自衛隊員、柘植を挙げて捜索を始めるが、その頃ある飛行船が首都に向かっていた。

[考察]
　荒川の指摘した“戦争でない”というだけの偽りの平和、その空虚な平和は実体を持った戦争によって埋め合わされるが、私たちはその成果だけを受け取り、モニターの向こうに戦争を押しやって、自分たちがその戦線のただ後方にいるに過ぎないことを忘れてしまう。現代の戦争およびその報道は、生身の人間を殺戮する現実味のない異常な世界観を安全圏にいる私たちに見せつける。21世紀に入っても変わることのなかったこの問題を提起した本作は、戦争映画とは全く違った視点でその脅威を私たちに伝えてくれる。


14.GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊　監督：押井守

[あらすじ]
　西暦2029年。公安の精鋭による特殊部隊「攻殻機動隊」が、国際手配中のハッカー「人形使い」が日本に現れるとの情報を掴む。そんな折に搬送されてきた、事故に遭ったというサイボーグ。その体には、危険な秘密が隠されていた。

[考察]
　物語前半にて登場するゴミ収集車の男が犯罪に加担したのは、人形遣いにより改竄された記憶に基づいて、そこに生じた問題を解決しようとした結果であり、これは、記憶のもろさ・記憶を操作されるこの世界がはらんだ危険性を示している。
　物語の中盤、船上で素子がバトーとの会話の中で口にしたのは、アイデンティティは自らの身体によってではなく、周囲の情報によっても規定され、意識を作り出すという彼女の立てた仮設であり、自分を規定するアイデンティティの在り方への執着がうかがえる。その後彼女は、謎の義体“人形遣い”の登場にその疑問を解決する糸口を見つける。
　人形遣いの電脳に潜り込み、電脳がゴーストを生み出しているのか、そうでないのかを調べることで、素子が悩んでいた自らのアイデンティティが電脳と義体から作り出されたものではないか、という疑問を払拭することができる。しかし人形遣いと同期する形でコミュニケーションを取った結果は、人形遣いと素子の双方が抱いていた進化への欲求のもと、2人が融合して新たな生命体となるものであった。この結末が素子にどのような答えを与えたのかは作中に明記されていない。


15.僕だけがいない街（アニメ）　監督：伊藤智彦

[あらすじ]
　漫画家としてデビューするも、いまひとつ結果を出せずに毎日を過ごす青年・藤沼悟。彼は、彼の身にしか起こらない、ある不可思議な現象に不満を感じていた。　――再上映（リバイバル）。何か「悪い事」が起こる直前まで時が巻き戻る現象。それは、その原因が取り除かれるまで何度も繰り返される。……まるで、誰かに「お前が防げ」と強制されているかのように。しかし、ある日起きた事件をきっかけに、その現象に大きな変化が訪れる。自らの過去に向き合う時、悟が目撃する真実とは？
そして、悟の未来は――？

[考察]
　“リバイバル”の能力によってかつて救えなかった加代の命を誘拐殺人犯から死守しようとする悟。その行動は結果としてその犯人八代学をも救う結果となった。タイムリープモノの作品の中でも結末の丸め方が綺麗でストレスを感じずに見れた。展開が少し異なる原作も読んでみたいと感じた。


16.Catch Me If You Can　監督：スティーヴン・スピルバーグ

[あらすじ]
　高校生のフランク・W・アバグネイルは尊敬する父が母と離婚すると聞き、ショックで衝動的に家を飛び出してしまう。そして、生活のため偽造小切手の詐欺を始めるようになる。最初はなかなかうまくいかなかったが、大手航空会社のパイロットに成りすますと誰もがもののみごとに騙された。これに味をしめたフランクは小切手の偽造を繰り返し巨額の資金を手に入れるのだった。一方、巨額小切手偽造詐欺事件を捜査していたFBI捜査官カール・ハンラティは、徐々に犯人に迫っていくのだったが...。

[考察]
　家族愛から犯罪に手を染め、大胆な選択と自信満々の行動で逃げ続ける。そんな天才詐欺師の配役にレオナルド・ディカプリオは最適だと感じた。彼を追うFBI捜査官はトム・ハンクスが演じており、この2人の関係性は手に汗握る逃走劇にどこか安心感を感じさせるものがある。これが実話をもとにした作品であるという点、さらに主人公はその能力が買われて後にFBIの下で働くこととなった点は驚くべきポイントだ。


17.ダイ・ハード4.0　監督：レン・ワイズマン

[あらすじ]
　コンピュータを狂わすサイバー・テロの猛威により都市部の信号は消え、政府の機能が麻痺するなど、全米がパニックに陥ってしまう。偶然にも事件に巻き込まれてしまったマクレーン刑事は、テロリスト集団に迫ってゆく。

[考察]
　スキンヘッドになったマクレーン刑事がワシントンを守るべくオタク少年と大奮闘。サイバー犯罪という新たな脅威に上層部フル無視で敵陣に単身乗り込み組織を壊滅させる。頑固オヤジが魅せるタフなガン＆カーアクションはハリウッド映画の醍醐味である。
本作では過去の作品ではあまり前面に押し出されなかった“親子の絆”の要素が追加されており、マクレ－ンの勝利に際し娘が一役買ったシーンがこれにあたる。そしてこの絆の物語は、次作『ダイ・ハード/ラスト・デイ』において最も強化されることとなる。


18.サマーゴースト　監督：loundraw

[あらすじ]
　ネットで知り合った高校生の友也、あおい、涼。彼らは、それぞれ家族や友人、将来について悩みを抱えていた。そんなある時、3人は夏にだけ現れると噂されていた若い女性の幽霊「サマーゴースト」に会おうと思い立つ。

[考察]
　主人公らはみな、生きることに関する悩みを抱えており、死に近い人間だけが見ることのできる幽霊と会話し、接することができる。涼は病気により余命を宣告され、生きる願望に対し不条理な死が待ち受けている。あおいはスクールカーストによりいじめを受け、死を辛い現実からの解放と見ている。友也は2人とは異なり、優秀さから大人に期待される自らの“生”の状態に対して漠然とした死を望む。そんな3人が“サマーゴースト”に自らの人生の一歩を踏み出すきっかけを求め、結果はサマーゴーストを“精神的な死の世界”から解放するという成功に終わる。
　ストーリーの帰結するポイントが若干あいまいな点など少し粗も感じるが、一番に評価できる点は作品全体に透き通るような空気感を演出する美しい背景美術だと感じる。勇気を出して一歩を踏み出してみる、という青春と成長をテーマにした作品にありがちなメッセージを秘めてはいるが、美しい色彩の背景とシンプルかつ空気感の感じられるライティング、レンズフレアなど光の演出には観る側を画面に引き付け、そのテーマを死と生、影と光という二項対立により強調している。若者に共感されやすいキャラクター設定と理解しやすい起承転結のストーリーは30分ほどの尺にキレイに収まっていた。

19.逃亡者（映画）　監督：アンドリュー・デイヴィス

[あらすじ]
　シカゴに住む優秀な外科医の男は、妻殺しの容疑で逮捕される。彼は帰宅時に、家から逃げ出す片腕の男を目撃後、瀕死の妻を発見していた。無実を訴えるも死刑判決を受けた彼は、護送中の事故に乗じて逃亡。連邦保安官に追われる身となりつつも、真犯人を探し出そうとする。

[考察]
　妻殺しの濡れ衣を着せられた寡黙な医師リチャード・キンブルが、潔白の証明のため逃亡を続ける。
キンブル医師は逃げた先々で医者としての責任から人の命を救いつつ持ち前の信頼と人脈で犯人の手掛かりを探し、連邦保安官のジェラードは迅速で抜かりのない捜査とあくまで真実の究明を目的とした執念の追跡で犯人を特定する。2人のプロフェッショナルが逃げる・追うの関係から共に犯人を追う関係へと変化し、結末はハッピーエンドに終わる。2時間の尺の間まったく退屈させないテンポの良さ、追う側も逃げる側も頭の回転が速くもどかしさを一切感じない構成が素晴らしい。

20.ファイナル・デスティネーション　監督：ジェームズ・ウォン

[あらすじ]
　修学旅行で飛行機に乗った高校生が、離陸直前に眠りに落ち、その機体が爆発する夢を見る。彼は混乱し、パニック状態で機内から脱出。彼を連れ戻そうとした6人を残して飛行機は離陸し、そして本当に爆発する。しかしそれは、さらなる悲劇の序章に過ぎなかった。

[考察]
　このシリーズが革新的だったのは、主人公らに襲い掛かる敵は見ることのできない“死の運命”である点だ。本シリーズでキーワードとなる“死の順番”は実に秩序立って運命にあらがおうとする登場人物たちを殺しにかかり、そこに目的は存在しない。非情な死が繰り返されるこの映画の見どころは、ピタゴラスイッチのように緻密に計算された殺害方式と、抵抗むなしく死の順番が近づくことにおびえる彼らと同じように、観る側の私たちもその恐怖におびえることができる点だ。“次は俺の番だ！”


21.デッドコースター　監督：デヴィッド・エリス

[あらすじ]
　友人との旅行で自分の車が大事故に巻き込まれる予知夢を見たキンバリー。実際の事故からは間一髪で危機を逃れた彼女だったが、夢によって救われた人々は運命に追われるように、次々と不可解な死をとげていく。

[考察]
　シリーズ2作目。最初のハイウェイでの事故シーンは交通安全ビデオにしても良いくらいよくできている。
　前作の生存者とのつながりから得られた情報やや“死の順番”の新たなパターンの展開など前作から内容を発展させつつ、よりテンポよく物語が進んでいくのでシリーズ中でも見やすい1作。


22.ファイナル・デッドブリッジ　監督：スティーヴン・クォーレ

[あらすじ]
　会社でチャーターしたバスで遭遇した巨大吊り橋崩落事故。事故直前に橋崩壊の映像が頭の中に浮かんだサムのおかげで、8人が大惨事から生き残った。だが、謎の男から「死は決して騙されない」と宣告され、事故の生存者が次々に悲惨な死をとげていく。だが、“他人に死を贈る”ことで“死の運命”から逃れられることが判明する。

[考察]
　シリーズ5作目の本作は3D映画初のR-18指定を受けている。そのぶん死亡描写の気持ち悪さは大幅にアップしていて評価は分かれるだろう。死の連鎖を止めようと奮闘する登場人物の姿もおなじみのものであり、謎の助言者の存在も変わらない。最終的に物語の結末はシリーズ第一作、ファイナル・デスティネーションの冒頭とつながり、本作での生存者は飛行機事故にて死亡する。これは、2011年の映画にしては画面に映る車両がやたら古めかしい事からも示されていた。


23.ラッシュアワー　監督：ブレット・ラトナー

[あらすじ]
　愛娘を誘拐された在ロサンゼルスの中国領事が、香港から生え抜きの刑事を呼び寄せる。それが目障りなFBIは、ロス市警きっての破天荒な刑事を監視役として派遣する。最初は反目しあっていた2人だったが次第に結束を固め、やがて意外な黒幕を突き止める。

[考察]
　序盤に出てきた2階建てバスでのアクションシーンは、ジャッキーチェンが数多くの香港映画において2階建てバスをアクションの舞台としてきたことを意識していると考えられるし、彼が得意とする“飛び移る”アクションが他のハリウッド作品に比べ多用されていたことも考えると、この映画は今までに出演したハリウッド作品であまりキャラクターが活かされず伸び悩んだ過去をもつジャッキーチェンを、本国作品と同じように輝かせる目的を持った、“ハリウッドの舞台でジャッキーチェンを改めてもてなす映画”としての役割も持っていたのではないかと考えられる。
　しかしながら、本作はジャッキーチェン単独ではなくバディものの映画のため、アクションシーンにおいて相方役を務めるクリスタッカーにカメラを向けたショットが度々挟まり、香港映画時代のように比較的長いショットでジャッキーチェンのアクションの巧みさを魅せるようなシーンが少ないようにも感じた。


24.オットーという男　監督：マーク・フォースター

[あらすじ]
　妻を亡くして以来、不幸な日々を送るオットー。しかし、近くに引っ越してきた若い家族と出会い、機転の利くマリソルとの友情が、彼の人生を大きく変えることになる。

[考察]
　アメリカの隣人文化や各キャラクターの味付け、アメリカ特有の自動車文化など、オリジナルのスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』をハリウッド映画としてうまく再構築させている。
　本作は前期教科書内容との被りが見られ、妻の死や仲たがいしたままコミュニケーションの取れなくなった親友はの存在を原因として自殺願望を抱くようになった彼の心は「治癒なき主体」を形成し、彼の偏屈な人間性をディスアビリティへと変えている。そしてそれは新しい隣人たちとのコミュニケーションにより解消される。


25.チェンソーマン レゼ篇　監督：𠮷原達矢

[あらすじ]
　雇い主の裏切りにより命を落としたデンジは、「チェンソーの悪魔」であるポチタとの契約により“チェンソーマン”として蘇り、マキマのスカウトで公安対魔特異4課に所属する。憧れのマキマとのデートで浮かれているなか、雨宿りをしていると、カフェで働く謎の少女レゼと出会う。デンジはなぜか自分に興味津々なレゼを気になり始める。

[考察]
　MAPPAの映像美。原作と比較できる点は、漫画の尺よりも繊細に描かれた場面転換と、キャラクターの表情管理の巧みさ、そこから最大限に引き出されるレゼの可愛らしさだと感じた。また、漫画よりも自由なカメラアングルはギャグとシリアスをより効果的に描き、場面にメリハリが生まれていた。
　レゼとデビルハンターの戦闘シーンはまるで漫画を見ているかのようなカッティングが用いられ、レゼとデンジの戦闘シーンでは圧倒される大爆発の連続とグラフィカルな一枚絵に魅せられた。レゼがデビルハンターに襲われる直前、天使の悪魔が口パクでなにかを呟くシーンが差し込まれていたが、原作には無い演出であり非常に気になった。


26.宝島（映画）　監督：大友啓史

[あらすじ]
　1952年、米軍統治下の沖縄。米軍基地を襲撃して物資を奪い、困窮する住民らに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちがいた。そんな戦果アギヤーとして、いつか「でっかい戦果」をあげることを夢見るグスク、ヤマコ、レイの幼なじみの若者3人と、彼らにとって英雄的存在であるリーダー格のオン。しかしある夜の襲撃で“予定外の戦果”を手に入れたオンは、そのまま消息を絶ってしまう。残された3人はオンの影を追いながら生き、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、それぞれの道を歩んでいくが、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境で、思い通りにならない現実にやり場のない怒りを募らせていく。そして、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出す。

[考察]
　目玉のひとつである旧車を大胆に用いた原作再現を目的に鑑賞したが、それに加え音楽の演出や時間の推移とともに様々に変容するヒューマンドラマ、ラストに明らかになる“あの日”の真相など、3時間の鑑賞中も飽きさせることのない濃い映画だった。原作小説をまだ読んでいないので、読破後にもう一度見比べたいと思った。

27.グリーンブック　監督：ピーター・ファレリー

[あらすじ]
　時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド＝グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。

[考察]
　60年代のアメリカ南部において起きていた黒人差別は、当時の人間にとっては当たり前のことで、バーの人間・警官・ホテルの支配人など職種問わず差別意識を持っていた。そして現代では、人種差別に加えあらゆるマイノリティへの差別意識が表面化してきている。この作品においては上記の双方の差別が描かれ、それを主人公トニーは最終的には容認する。ドン・シャーリーは自身が被差別の身であることを理解し、その上で自らの才能を評価されようとした。
　差別意識を持った人間の言う“差別される理由”は、その人のある一面にしかすぎず本質をとらえられていない。だが盲目な彼らにはそれを認識することはできない。私たちは盲目な人間に成り下がっていないだろうか、そんな問いをこの映画は提示してくれる。

28.マイ・インターン　監督：ナンシー・マイヤーズ

[あらすじ]
　ニューヨークに拠点を置く人気ファッションサイトのCEOを務めるジュールスは、仕事と家庭を両立させるという誰もが羨むような人生を歩んでいた。
ところが彼女は仕事と家庭それぞれで問題が発生し、人生最大の試練に立ち向かっていた。
そんな折、会社の福祉事業で雇われたシニアインターンの40歳以上年上のベンが、ジュールスのアシスタントに就く。
初めは年上のベンの言葉など聞き入れようとしなかったジュールズだが、
人生の大先輩であるベンの言葉や行動から次第に一目置くようなり、心を通わせていく…。

[考察]
　ロバート・デ・ニーロ演じるベンのユーモアにあふれた柔和な雰囲気は、本作が“老人から学べ”という説教じみた作品でないことを示してくれる。
　ベンがシニアインターンに参加する理由は「誰かに必要とされたい」からであり、老後を過ごす多くの高齢者は同じ悩みを抱えている。シニア世代のワークフェアは、この映画が公開された2015年と比較して一般的に認知されるようになったが、高齢者を孤立させない、孤独にさせない社会の実現への道のりは、少なくとも日本においてはまだ遠いように感じる。


29.ターミナル　監督：スティーヴン・スピルバーグ

[あらすじ]
　東欧の小国からニューヨークに訪れた男性ビクター・ナボルスキーはジョン・F・ケネディ空港に到着すると祖国クラコウジアがクーデターによって消滅したことを伝えられる。祖国の消滅によりパスポートを使用することができなくなったビクターはニューヨークに降り立つことも祖国クラコウジアに戻ることもできなくなり足止めを喰らってしまうことに。英語もまともに話せないビクターだったが空港のターミナル内で生活を始める。

[考察]
　空港で足止めを食らい、そこで生き延びることを決心したビクターは、アメリカへの入国を待ち続けた。この「待つ」行為は、客室乗務員アメリアがが浮気性の彼氏を待ち続けたことにも当てはまる。この2人は望みが叶う時を平すら待っていたのだ。ただ、ビクターは待っている間にも仲間を増やし、収入を得て、英語も学んでいる。そんな努力があったからこそのアメリカ入国であり、結局は彼氏の元へと戻ったアメリアとは対比して描かれている。
　また、今作の内容は教科書の“ディスアビリティ”の項目とつながる点があり、主人公ビクターにおいて、空港に通訳がいないために起こる言語の障壁はディスアビリティと言えるのではないかと考えた。


30.藁の楯　監督：三池崇史

[あらすじ]
　孫娘を惨殺された政財界のドンが、容疑者の首に10億円の懸賞金を懸ける。身の危険を感じたその容疑者は、福岡で自首。そして金目当てに全国民から命を狙われる彼を、5人のSPが48時間以内に警視庁に護送することになる。

[考察]
　邦画なのにスケールの大きいストーリー構成と迫力のあるアクションシーンが魅力の一つ。藤原竜也のクズ役演技は見ている側を不快感を植え付けてくるほどによくハマっていたと感じた。
　それでもなお、警察サイドの詰めの甘さやタイミングの良すぎる被害者の登場など突っ込みどころは多く、この作品にリアリティを求めるのはナンセンスだと感じた。それでも、積み重なった社会不安や私人逮捕系YouTuberに代表される自警意識、昨今の要人警護で起きる事件を鑑みると、このフィクションにそういった社会性の批判を見出すこともできなくはないのかなと考えた。
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		</content:encoded>
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		<dc:date>2025-10-01T02:07:23+09:00</dc:date>
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		<title>-</title>

		<description>5、変な家　雨穴
「あらすじ」
知人が購…</description>
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			<![CDATA[ 5、変な家　雨穴
「あらすじ」
知人が購入を検討している都内の中古一軒家。開放的で明るい内装のごくありふれた物件に思われたが、「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士に間取り図を見せると、この家は、そこかしこに
「奇妙な違和感」が存在するという。不可解な間取りの真相とは。

全てを読んで初めてこの本のタイトルが「変な家」である意味が分かった。「怖い家」や他の言葉では
誤りになる。あくまで「変」であること、それがなによりも大切である。普通では無い、しかしそこにたしかにあるのは間違いなく家族を思う「愛」だと思う。この本において家とは家族を思う愛の形として描かれている。

6、変な家２　雨穴

「あらすじ」
フリーライターの「筆者」と設計士・栗原のコンビが、新たな謎に挑む間取りミステリー第二弾。

11枚の間取り図を出され、11枚目にたどり着く頃には共通点と共におぼろげにもこの謎の答えが見えてくる。その過程は一枚の紙に書かれたテストを解いている気分になった。

７、変な絵　雨穴

「あらすじ」
見れば見るほど、何かがおかしい？不穏なブログ、消えた男児、惨殺死体、補導少女
「奇妙な絵」に秘められた衝撃の真実とは。

絵をにはその絵を描いた人の心が映されている。心の奥に秘めた口に出せないことすら
映し出してくれる。

 ]]>
		</content:encoded>
		<dc:subject>-</dc:subject>
		
		<dc:date>2025-10-01T01:42:44+09:00</dc:date>
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		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
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		<title>-</title>

		<description>１、春期限定いちごタルト事件　米澤穂信…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ １、春期限定いちごタルト事件　米澤穂信
「あらすじ」
小鳩君と小山内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。二人は今日も手に手をとって清く慎ましい小市民を目指す。

まずこの小説はミステリではあるが出てくる謎や事件はどれも客観的にみても日常において大した問題ではない。大げさに言って事件ではある。無くしたポシェットを見つけるその程度のことだ。しかし、何故それは起きたのか、周りを取り巻く環境、関係者の言動、すべてを合わせた時に「その程度」のことと考えていたことが紛れも無いミステリに思えてくる。

２、夏期限定トロピカルパフェ事件　米澤穂信
「あらすじ」
小市民シリーズの第二弾。高校二年になった小鳩君と小山内さん。小市民を目指す二人の夏の話。

今作では小鳩君と小山内さん二人の関係に変化が起こる。小市民を目指すという共通の目的のもと結んでいた互恵関係を解消することとなる。これに至るにあたってもそれを未然に防ぐことが出来た。しかし、小鳩君は出来なかった。さらに二人のこの関係についての考え方の違いも間接的に感じられる。言葉を詰まらせながら話す小鳩君とあっさり淡々としている小山内さん。互恵関係に少しの以上を求めていた小鳩君が見て取れる。

３、秋期限定栗きんとん事件　上下　米澤穂信

「あらすじ」
小市民シリーズ第三弾。互恵関係解消した小鳩君と小山内さん。今作では主に小鳩君と新たに登場した堂島という二人の視点で進む。

今作では主に堂島が連続放火魔に挑む過程が描かれる。しかし、最終的に事件は小鳩君の推理によって暴かれる。真相が解明されるシーンにおいて堂島は犯人を捕まえることを急ぐあまり誤った推理を披露してしまうが、謎を解くことに重点を置いた小鳩君は冷静に推理を行う対比が描かれる。
小鳩君と小山内さんの互恵関係にも新たな変化が見える。

4、冬期限定ボンボンショコラ事件　米澤穂信

「あらすじ」
小市民シリーズ第四弾。高校三年になった小鳩君はある日ひき逃げに遭い、病院に運ばれる。
小鳩君と小山内さんの出会いから事件までを描く。

今作では主に病室のベッドの上で物語が進行する。事件の後犯人を突き止めると同時に二人が出会うきっかけとなった事件を回想するシーンが交互に語られる。きっかけとなった事件と今回の交通事故との関係が明かされたシーンでは手に汗握るものになった。
また、互恵関係でしかなかった二人の関係にも変化がおとずれ、やがてその存在を求めあうような関係に変わる。 ]]>
		</content:encoded>
		<dc:subject>-</dc:subject>
		
		<dc:date>2025-10-01T00:21:00+09:00</dc:date>
		<dc:creator></dc:creator>
		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
	</item>
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		<link>https://ymsemi.bbs.wox.cc/entry2130.html</link>
		
				
		<title>-</title>

		<description>①『国宝』(映画)
【あらすじ】
任侠の一…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ ①『国宝』(映画)
【あらすじ】
任侠の一門に生まれた喜久雄は15歳の時に抗争で父を亡くし、天涯孤独となってしまう。喜久雄の天性の才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎は彼を引き取り、喜久雄は思いがけず歌舞伎の世界へ飛び込むことに。喜久雄は半二郎の跡取り息子・俊介と兄弟のように育てられ、親友として、ライバルとして互いに高めあい、芸に青春を捧げていく。そんなある日、事故で入院した半二郎が自身の代役に俊介ではなく喜久雄を指名したことから、2人の運命は大きく揺るがされる。

【考察】
芸を極めることの代償、なにが正解なのかわからない世界でもがき苦しみ、それでも舞台に立ち続ける。伝統文化である歌舞伎において重要視される血に振り回されつつも、空っぽでなにもなかった喜久雄がどんどん吸収していき、言い方は悪いが怪物のようになるのが印象的だった。人間国宝の役で出てきた万菊の喜久雄や俊介に対する温かさと圧倒的な存在感が素晴らしいなと思った。あと玉三郎さんのような目を惹くような鷺娘に感動した。

②『いつかは賢いレジデント生活』(ドラマ)
【あらすじ】
『賢い医師生活』に登場したユルジェ病院の分院・鍾路ユルジェ病院の産婦人科を舞台に、レジデント（専攻医）1年目の4人が悪戦苦闘しながらも成長していく姿を描く。

【考察】
賢い医師生活のスピンオフ版として配信されているもので、レジデントと言っているように研修医たちの話になる。うまく行かず失敗を繰り返して、辞めたいや逃げたいなど、たくさんの弱音を吐きながらも成長していく姿に勇気をもらった。人間らしさマックスで見やすい作品だった。

③『ロマンティックキラー』(アニメ)
【あらすじ】
恋愛に全く興味がない女子高生・星野杏子が、魔法使いリリによって「恋愛エネルギー」を生み出すプロジェクトに強制参加させられる物語。大好きなゲーム、チョコ、猫という「三大欲求」をリリに没収された杏子は、次々と現れるイケメン男子たちからの「ロマンティック・トラップ」を回避するために奮闘しますが、その過程で彼らにも変化が訪れる。 

【考察】
少女漫画のあるある展開がたくさん、でも全く靡かない杏子とイケメンたちと魔法使いリリの掛け合いのテンポが良かった。薄いイケメンではなく、キャラ設定がしっかりしてあるクセの強いイケメンばかり、今の所は誰にも落ちていないが果たして誰かと恋をするのか気になるところではある、映画に期待

④『エミリー、パリへ行く』(ドラマ)
【あらすじ】
シカゴのマーケティング会社で働くエミリー・クーパーが、 上司の代理でフランス・パリのサヴォワールに転勤することになり、夢のパリ生活を開始する物語。エミリーはアメリカとフランスの文化の違いに戸惑いながらも、フランス語が話せないことや、現地の同僚の反発に直面しながらも、SNS戦略の刷新に奮闘。さらに、隣人のシェフ、ガブリエルとのロマンスや、歌手を目指す友人ミンディーとの友情を築きながら、仕事と恋愛、友情に情熱を燃やす姿が描かれる。

【考察】
アメリカとフランスの文化の違いから起こる問題に戸惑いながらも時には楽しむ。仕事ではエミリーの斬新なアイデアに興味を惹かれ、どんどん仕事を任されていく姿や、時に恋も仕事もうまく行かず悩んでいる姿がリアルだと思ったし、なによりどこを切り取っても映える街並みなのに、シリーズ1ではまるで拒絶されているように感じているところに苦しさを感じた。シリーズを重ねていくごとにパリを本当に好きになっていくエミリーが素敵だった。見た後はどこかスッキリできる作品

⑤『気象庁の人々　社内恋愛は予測不可能！？』(ドラマ)
【あらすじ】
気象庁で働く優秀な予報官チン・ハギョンが、結婚を控えていた恋人の浮気で破談になり社内恋愛を避けると誓うが、天気にしか興味がない自由奔放な新入社員イ・シウと出会い、再び予測不能な恋に落ちるというラブコメディです。 

【考察】
韓国ドラマあるあるのぶっ飛んだ設定ではなく、ありそうな現実味のあるストーリー。気象庁を舞台に進む話でこういうところをみて予報出しているんだと勉強になった。社内恋愛の難しさ、仕事と家庭の両立など本当に現実的な考えさせられる場面が多かった。天気を各話のタイトルに模してるのも粋

⑥『グランメゾン東京』(ドラマ)
【あらすじ】
木村拓哉演じる型破りなシェフ・尾花夏樹が、パリで二つ星を獲得するも慢心から全てを失った後、鈴木京香演じる女性シェフ・早見倫子と出会い、日本で三つ星レストラン「グランメゾン東京」をオープンして世界最高峰のミシュラン三つ星獲得を目指す物語

【考察】
大人が真剣に夢を追いかけるってかっこいいと思った。展開はまあ読めるがそれでもそこに辿り着くまでの努力がすごい。

⑦『ロストケア』(映画)
【あらすじ】

老人と訪問介護センターの所長の死体が早朝の民家で発見された。容疑者として浮上したのは亡くなった所長が勤めていたセンターで介護士として働く斯波宗典。検事の大友秀実は彼が働き始めてから亡くなった介護センターの利用者が40人を超えていることを突き止める。真実を明らかにしようと斯波を追い詰めていく大友に、彼は自分のしたことは「殺人」ではなく「救い」であったと主張する。

【考察】
人の命を奪う権利は誰にもないことはわかっているが、それでも介護の辛さや、誰にもわかってもらえない孤独、今まで自分たちが目を背けていた問題なのではないかと思わされた。綺麗事を並べるだけでは解決できない自分の気持ちをどこに仕舞えばいいのかがわからなくなるような作品であった。斯波を演じた松山ケンイチの優しい雰囲気があったからこそより裏切られた気持ちが強く感じた。

⑧『ダンダダン』(アニメ)
【あらすじ】
霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ（綾瀬桃）と、宇宙人を信じ幽霊を信じないオカルト好きの同級生・オカルン（高倉健）が、互いの信じる存在を証明するために向かった怪異スポットで、理解を超えた宇宙人と怪奇現象に遭遇し、窮地の中で秘めた力に目覚め、呪いの力を手にした二人が迫りくる怪異に立ち向かうオカルティックバトル＆青春物語

【考察】
大胆でユーモア溢れるテンポ感でサクサク進む。ラブコメ、オカルト、バトルといった合わさることのなさそうな組み合わせだからこそカオスだけどそこに魅力を感じるのだと思った。


⑨『鬼滅の刃　無限城編　第一章　猗窩座再来』(映画)
【あらすじ】

鬼となった妹・禰󠄀豆子を人間に戻すため鬼狩りの組織《鬼殺隊》に入った竈門炭治郎。入隊後、仲間である我妻善逸、嘴平伊之助と共に様々な鬼と戦い、
成長しながら友情や絆を深めていく。そして炭治郎は《鬼殺隊》最高位の剣士である《柱》と共に戦い、「無限列車」では炎柱・煉󠄁獄杏寿郎、「遊郭」では音柱・宇髄天元、「刀鍛冶の里」では、霞柱・時透無一郎、恋柱・甘露寺蜜璃と共に激闘を繰り広げていった。その後、来たる鬼との決戦に備えて、隊士たちと共に《柱》による合同強化訓練《柱稽古》に挑んでいる最中、《鬼殺隊》の本部である産屋敷邸に現れた鬼舞辻󠄀無惨。お館様の危機に駆けつけた《柱》たちと炭治郎であったが、 無惨の手によって
謎の空間へと落とされてしまう

【考察】
獪岳、童磨、猗窩座の鬼となった過去が明かされたが、そこに尺を取りすぎなように感じた。猗窩座の回想シーンでは小雪の柔らかさがより伝わって良かった。そこからの現実もどってからの干渉に浸る間がなくて怒涛すぎて感情が忙しかった。

⑩『ストレンジャー・シングス　未知の世界』
【あらすじ】
姿を消した少年、人目を忍び行われる数々の実験、破壊的な超常現象、突然現れた少女。すべての不可解な謎をつなぐのは、小さな町に隠された恐ろしい秘密。

【考察】
ホラー要素ありつつもウィルが生き続けてると信じて行動するジョイスや勇敢に突き進むナンシー
普通に戻ることはないかもしれないが、表と裏の世界が合わさっているSF感がたまらなかった

⑪池袋ウエストゲートパーク(ドラマ)
【あらすじ】
池袋に住む青年「マコト」が、街に渦巻くストリート犯罪やヤクザの抗争、そして当時の社会問題に直面しながら、持ち込まれるトラブルを次々と解決していくストリート・サスペンスドラマ（または小説シリーズ）。主人公マコトは、ヤクザ絡みの難事件を解決する「池袋のトラブルシューター」として知られ、その活躍を通じて都会の裏側で生きる人々の人間ドラマが描かれる。

【考察】
めんどくせえが口癖のマコトに多くのトラブルが舞いこんでくる。2000年放送で、その時代の雰囲気、若者文化、ストリートギャング、都市空間の危うさなどを、ドラマ構成・演出・セリフで巧みに描き出している。池袋西口公園（ウエストゲートパーク）を「若者たちの起点・人間模様の交差点」として扱うことで、都市の切れ目・リアルな生活感が画面に滲み出るようになっている

⑫『火垂るの墓』(映画)
【あらすじ】
昭和20年、神戸。14歳の少年と4歳の妹は、空襲で母が入院することになり、叔母のもとに身を寄せる。やがて母が死ぬと、叔母は兄妹を邪険に扱うようになり、2人は家を出ることにする。誰もいない防空壕で、新たな生活を始める子供たち。しかし、そこには厳しい現実が待っていた。

【考察】
見る年齢によって感じ方が変わる作品。幼少期には
おばさんの理不尽さにしか目がいかなかったが、おばさんの立場からしたらカンタたちの態度が悪くも感じるからこそ、何度でも見るべき映画だと思う

⑬『TOKYO MER 走る緊急救命室』(ドラマ)

【あらすじ】
物語の舞台となるのは、都知事の命で新設された「TOKYO MER」という救命救急のプロフェッショナルチーム。“MER”とは、モバイル・エマージェンシー・ルームの略称で、彼らの使命は最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両（ERカー）で、危険極まりない重大事故・災害・事件の現場に駆けつけ、負傷者にいち早く救命処置を施すこと。“一人も死者を出さないこと”が、彼らに課されたミッションである。

【考察】
1話1話各話メンバーを絞って焦点を当てていくスタイルで王道的な話ではあるが、鈴木亮平演じる喜多見の命を本当の意味で平等に扱っていて、まるでヒーローだった。しかし組織としては認められないこともある中で命とは何かを問うていると思った。

⑭『空飛ぶ広報室』(ドラマ)
【あらすじ】
元戦闘機パイロットの夢を怪我で絶たれた空井大祐と、取材で航空自衛隊の広報室を訪れた情報番組ディレクターの稲葉リカが出会い、お互いの挫折や葛藤を乗り越えながら、広報の仕事を通して航空自衛隊の魅力を伝え、成長していく物語

【考察】
恋愛要素だけではなく、夢を一度は諦めた者たちがどのようにして向き合ってまた立ち上がるのかそこに視点をおいて見た時にこの作品がより輝くと思った。3.11の描写を入れたりして、戦闘集団のようなイメージではなく、一人一人の人間である上でステレオタイプを打ち崩す効果があるように感じた。航空祭やブルーインパルスといった、リアルな描写、防衛省の協力があってこそできているから映像に新鮮さを感じさせた。

⑮『母性』(映画)
【あらすじ】
ある日、女子高生の遺体が発見された。しかし、事件がなぜ起きたのかはわからないままだった。この事件の証言者として話を聞かれることになったのは、ルミ子と清佳という、娘を愛せない母とそんな母に愛されたい娘の2人。同じ時刻に起きた同じ出来事を思い浮かべているはずの2人の証言は食い違い、彼女たちの抱える複雑な関係性や秘密が浮き彫りになっていく。

【考察】
小説と同様に母の視点と娘の視点で語られることでお互いの主観で語られる分、ずれがや矛盾が生じ、独特の不穏な雰囲気を出していると思った。戸田恵梨香演じるルミ子の周りには母から愛されている時は色とりどりになっているが、清佳に母として接する時には色があまりないことに気づいた。そこにはルミ子の心情もあったように思う。

⑯『死刑にいたる病』(映画)
【あらすじ】
大学生の雅也は、24人もの少年少女を殺害したとして世間を震撼させている稀代の連続殺人鬼・榛村 (はいむら)から1通の手紙を受け取る。すでに一審で死刑判決を受けている榛村。一方、雅也は中学時代に地元でパン屋の店主をしていた彼をよく知っていた。

【考察】
榛村のぶれないサイコパスを見事に表現していると思った。本来の自分を見つめ、大切なものとは何かを探す中で自分を見失ってしまったから絶望の中で、人を殺すという答えになったと思った。雅也も自分の状況から目を逸らして現実を見ないようにしていたために、榛村を信仰し、自分と同一視してしまったのではないかと思った。なかなかゾッとする結末であった。

⑯『恋わずらいのエリー』(映画)
【あらすじ】
学校イチのさわやか王子・オミくん（宮世琉弥）を眺めつつ、彼との妄想を“恋わずらいのエリー”の名前でSNS上でつぶやくのが日課の妄想大好き女子・エリー（原 菜乃華）。
ところが、パーフェクトだと思っていたオミくんは、実は口が悪いウラオモテ男子だった！
しかも、超恥ずかしい妄想が彼にバレてしまい、絶体絶命の大ピンチ…のはずが、「その妄想、叶えてあげてもいーよ？」と、オミくんはエリーを面白がり、まさかの急接近！
最初こそオミくんの裏の顔にショックを受けたエリーだったが、彼の飾らない素の部分を知っていくうちに恋心も妄想も、さらに膨らんでいく。
そんなある日、ちょっと変わったクラスメイト・要くん（西村拓哉）に“恋わずらいのエリー”であることがバレてしまう。
エリーに興味を持った要くんは、急に距離を詰めて「友達になって」と迫り、まさかの三角関係…？！
果たして、オミくんとエリーの恋の行方は…？

【考察】
いわゆる典型的なラブストーリーではあるが、妄想ツイートを垂れ流して、恋する乙女が一度は想像したことのある妄想だらけで、なぜか少し共感してしまうところがあった。直接言葉では伝えられないもどかしさも含めて甘酸っぱい作品。

⑰『あたしの！』(映画)
【あらすじ】
素直すぎて嘘がつけない高校2年生のあこ子は、新学期の初日、全校女子の人気者である直己が留年したことで同じ学年になる。ひと目で恋に落ちたあこ子は彼に告白するが、彼女を作る気はないと言われふられてしまう。直己の親友である成田から彼女を作らない理由を聞き、好きでい続けようと心に決めるが、あこ子とは小学校からの親友である充希が直己に近づき始める

【考察】
恋と友情どっちを取るのかという一生悩ましい問題を抱えて、傷つきながら成長している様子を見れた。ポップで明るい部分もあれば、トーンを下げた映像で見られる恋愛と友情の葛藤シーンはあち子と充希の隔たりをうまく表現している。最後の空港のシーンだけでもすごく胸がときめく。

⑱『2人のローマ教皇』(映画)
【あらすじ】
カトリック教会の方針に不満を抱くベルゴリオ枢機卿は、ベネディクト教皇に辞任を申し入れる。ところが、スキャンダルに直面して信頼を失っていたベネディクト教皇はそれを受け入れず、彼をローマへ呼びつける。ベネディクト教皇はベルゴリオから激しい批判を受けるも、彼を後継者と見定め、ある秘密を打ち明ける。やがて考えのまったく異なる2人は、カトリック教会の未来のために対話を重ね、理解を深めていく。

【考察】
カトリック教会にとって歴史的な転換点であった出来事を取り扱っている。カトリック教会のトップに立つことの重み、孤独そして教会の外にいる人々に人生をどのようにして生きるのかを問うていると思った。言いづらいことはラテン語で、というのが面白かった。

⑲『ちはやふる-めぐり-』(ドラマ)
【あらすじ】
「今どき部活なんてタイパ悪すぎでしょ」――梅園高校2年生のめぐる（當真あみ）は、競技かるた部の幽霊部員。目の前の青春よりも、将来への投資！何事もタイパ重視のめぐるは、学校が終わればバイト、からの学習塾、隙間時間にスマホアプリで積み立て投資。部活に入っていれば内申点に有利という理由だけでかるた部に在籍しているものの、一度も部活に出たことがなく、競技かるたのルールもチンプンカンプン。そんなめぐるの高校生活が、新たに競技かるた部の顧問になった古典オタクの非常勤講師・大江奏（上白石萌音）との出会いで変わり始め…。

【考察】
『ちはやふる』の瑞沢高校が舞台ではなく、梅園高校が舞台になる。かるたなんて、といったタイパ重視と言ったどちらかと言えば現代的な考えをしていて、かるた馬鹿と称されていた千早とはまた違った魅力に溢れていた。しかし千早のような周りを巻き込んで大きくなっていく、影響を与えながら強くなっていく姿や、瑞沢OB、OGとして前シリーズまでで出演していたメンバーたちが再登場し、10年の年月を感じさせるように成長しているのにも感動した。

⑳『今際の国のアリス』(ドラマ)
【あらすじ】
漫然と生きていたゲーマーが、友人2人と迷い込んだ異次元の東京。そこで次から次へと理不尽なゲームを突きつけられた彼らは、生きるか死ぬかの戦いを強いられる

【考察】
選ぶことの責任や、なぜ生きたいと思うのか。一度は考えたことがあるようなことだが、いざこの場面に置かれたら自分は生き残ろうとするのか。正常な世界があるのかわからない中で仲間が死んでしまうのを見ながら正常でいられるのかを常に考えながら見た。自己犠牲の上で成り立つゲームもあって、アリス自身の自己優先から他者のために命をかける姿に成長も見てとれた。

㉑『SPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』(ドラマ)

【あらすじ】
ずば抜けたIQを有する型破りな刑事と左遷された元特殊部隊の司令塔。未詳事件特別対策係でコンビを組んだ2人は、常識では計り知れない能力"SPEC"を持つ犯罪者たちに立ち向かっていく。

【考察】
『SPEC』シリーズはただの超能力アクション／ミステリーではなく、「能力とは何か」「真実と記憶」「個と国家」「正義とは何か」といった重めの問いを娯楽として昇華させる作品だ。視聴者を飽きさせないキャラクターの魅力、多層的な構造、映像演出、そして謎解きのスピード感・衝撃には強い中毒性がある。異常を感じさせる演出は今のドラマなどでも使われるスローにして光が線になる演出などがあって、視覚的にも楽しめる。

㉒『薫る花は凛と咲く』(アニメ)
【あらすじ】
底辺男子校・千鳥高校の紬 凛太郎と、お嬢様学校・桔梗女子の和栗 薫子が出会い、惹かれ合う青春ラブストーリー。隣接する二校の溝の深さに反発し、互いへの偏見がない薫子に心を許していく凛太郎と、彼を「怖い」と思わない薫子が、距離を縮めながら周囲の人々にも心を開いていく物語

【考察】
薫子のふわっとした雰囲気が漫画で見ていた時よりも強調されていて、髪の毛の動きなどでも薫子の気持ちが表現されていて、かわいくてあざといけど計算されていない初心な可愛さで溢れていた。隣の校舎ながらも近くて遠い距離感だからこそ生まれる、凛太郎の不器用さや心理的距離と物理的距離が交錯していた。

㉓『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』
【あらすじ】
主人公の芦屋瑞稀が、男子に憧れる佐野泉をもう一度跳ばせたい一心で、男のふりをして全寮制男子校に編入する物語で、若手俳優が多数出演し、学園でのドキドキの共同生活や、男装するヒロインが女子であるとバレないかというハラハラする展開、そして登場人物たちの恋愛模様が描かれる、究極の学園青春ラブコメディ

【考察】
女性が“男装”して男子校に潜入するという設定自体が、性別の境界や社会的な“役割”を揺らす要素を含んでおり、視聴者に「性別・性というものをどう見るか」を無意識に問いかける。
キャストがものすごく豪華であることを前提としているが、青春ドラマ・ラブコメのテンプレートのひとつとなったことで、その後のドラマに“学園男装もの”“寮生活もの”“恋愛と友情の混合”といった要素が増えるきっかけになったと思われる

㉔『涙の女王』(ドラマ)
【あらすじ】
財閥の娘ホン・ヘインと、彼女の夫である田舎出身の弁護士ペク・ヒョヌが、結婚3年目の危機を経て再び愛を育むラブコメディ。離婚を決意したヒョヌが、ヘインの余命3ヶ月の脳腫瘍という衝撃的な事実を知ったことから物語は展開し、夫婦の愛と絆を取り戻す過程が描かれる。

【考察】
離婚の危機に直面しながらも愛を取り戻していく姿に胸キュンするところが多かった。対話すること、相手への尊敬の念があれば愛はいくらでも取り戻せると思った。いい瞬間に曲が入るのが韓国ドラマを感じさせる。スローのキスシーンとか

㉕『愛の不時着』(ドラマ)
【あらすじ】
パラグライダー中に思わぬ事故に巻き込まれ、北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢。そこで出会った堅物の将校の家で、身分を隠して暮らすことになるが...

【考察】
実際には絶対と言っていいほどあり得ない状況ではあるが、「運命」をめぐるラブストーリーではあるが、選択が一つでも違えば死んでいたかもしれない中で、出会うことの奇跡を感じた。当たり前に皆人間で温かさを持っているから、人生って彩りがあると思った。

㉖『ウェンズデー』　(ドラマ)
【あらすじ】
「アダムス・ファミリー」に登場する長女ウェンズデーが主人公のNetflixオリジナルドラマ。ティム・バートンが監督・制作総指揮を担当した。奇妙な寄宿学校、ネヴァーモア学園でウェンズデーが一族にまつわる超常現象や殺人事件に巻き込まれていく推理ミステリー。

【考察】
後半のシリーズになるにつれ、少しずつ感情が人間らしくなってくるウェンズデーが次第に明らかになってくるのが、シリーズ物の醍醐味を感じさせる。
自分本位だったウェンズデーがイーニッドのために、など行動する理由が自分から友達を守るために変わっていくのが普通の女の子で可愛いらしく感じる。

㉗『ブラッシュアップライフ』(ドラマ)
【あらすじ】
交通事故で死亡した女性は死後の世界に送られるが、生前の人生を最初からやり直すチャンスをつかみ取る。来世のために徳を積むべく、彼女の2周目の人生が幕を開ける。

【考察】
バカリズム脚本作品は、リアルを追求しているからこそセリフにあるあると言いたくなるような共感するところが多い。人生を何度もやり直すがやり直すたびに新しい問題が生まれて、完璧な人生なんて送れないけど前向いて生きることが大切なんだと思った。

㉘『コンジアム』(映画)
【あらすじ】
世界7大心霊スポットのひとつに選出されたコンジアム精神病院へ潜入し、ライブ配信する7人の男女。恐る恐る院内に足を踏み入れた一行は、次々と不気味な現象をカメラに収める。やがてアクセス数を順調に伸ばしていったが、想定していた以上の怪奇事件が続発する。

【考察】
配信視点から見ることが多く、YouTubeを映画にしたような印象を受けるが、カメラという肉眼では気づきづらいこともフィルターを通すことでわかりやすくなっていると思った。現代的なホラー作品である。白目で出てくるのが一般的だが、黒目も怖いと改めて思った。

㉙『呪詛』
【あらすじ】
かつてある宗教施設で禁忌を破り、呪いを受けたリー・ルオナン。そして6年後、あの時の呪いが今度は自分の娘に降りかかったと知り、必死で我が子を守ろうとする。

【考察】
ただのホラー映画のようなお化けが出てきてきゃーではなく、じわじわと蝕んでいくような怖さに包まれる。カルト宗教なだけあって異質でドキュメンタリー風な視点で進むから臨場感も味わえる。見る人によってはトラウマになると思うが、その気持ち悪さが醍醐味だと思った。

㉚『となりのMr.パーフェクト』(ドラマ)
【あらすじ】
人生をやり直すために韓国に戻ってきた女性が幼なじみと再会。そんなふたりの間には、かなり複雑な過去があり...。

【考察】
ラブコメではあるが、人生にミスを犯したり、迷いがある登場人物にとって「再び立ち上がること」「自分が本当に望む道に戻ること」などのリセットをモチーフにしつつも、明るく前に進んでいるとと思った。 ]]>
		</content:encoded>
		<dc:subject>-</dc:subject>
		
		<dc:date>2025-10-01T00:08:32+09:00</dc:date>
		<dc:creator></dc:creator>
		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
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	<item rdf:about="https://ymsemi.bbs.wox.cc/entry2129.html">
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		<title>-</title>

		<description>3年　金澤颯汰　夏休み課題1-30

1.アニ…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ 3年　金澤颯汰　夏休み課題1-30

1.アニメ「お兄ちゃんはおしまい」1-12話
<あらすじ>
引きこもりのダメニートな緒山まひろは、ある日目覚めると“女の子”になっていた！？鏡に映る美少女が自分だと分からず混乱するまひろのもとに、飛び級で大学に入学した天才科学者である妹・緒山みはりが現れ、飲み物に怪しげな薬を盛られていたことが判明する...！
もう2年も外に出ないでいかがわしいゲーム三昧...たまには働いてもらわなきゃ！みはりによる “女の子になる薬”の経過観察として、女の子として暮らすことになったまひろにとって、トイレやお風呂、スカートやブラジャーなど “女の子の生活”は知らないことばかり....さらに、みはりの中学時代の同級生である穂月かえでやその妹・もみじ達とも知り合い、まひろの日常はどんどん賑やかさを増していく。苦難の連続に、果たしてお兄ちゃんの運命やいかに...！？
<感想>
原作は読んでいなかったので、完全にアニメ初見で観た。作画が良く、服装や髪型が細かく変わるのが印象的で、日常シーンのちょっとした動きにまでリアルさがあった。主人公が薬で女の子の体になってしまうというTS要素が軸になっていて、同時に制作陣フェチがかなり強く出ていると感じる。温泉回や下着のシーンなど、アニメでは体の描き方にかなり特徴がある。原作の絵柄を少し見たがそこまでフェチに振った絵柄ではなく、簡易的な作画だったのに対してアニメ版は立体が見える。色使いやストーリーのポップさで誤魔化されてるが、1歩間違えば危なかったと思う。


2.映画「オッペンハイマー」
<あらすじ>
第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加したオッペンハイマーは、優秀な科学者たちを率いて、世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。やがて冷戦がおこり、激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだったー。
<感想>
上映時間180分という長尺ながら、映像の密度と音響の迫力で一気に引き込まれた。特に、オッペンハイマーが原爆の威力を目の当たりにするシーンでは、音響と映像の演出が圧倒的で、迫力がそのまま伝わってきた。原爆の投下を直接描かず、音と映像でその恐ろしさを表現する手法が印象的だった。また、クリストファー・ノーラン監督らしい複雑な構成が特徴的で、時間軸が前後する中でオッペンハイマーの内面が浮かび上がる。特に、カラーとモノクロの映像を使い分けることで、彼の葛藤と後悔が鮮明に伝わってきた。ただ、少し理解するのに時間がかかった。これは自分の非。
全体として、歴史的な事実を基にした重厚なドラマでありながら、ノーラン監督らしい映像美と音響が融合した作品だった。


3.映画「シン・ウルトラマン」
<あらすじ>
次々と巨大不明生物「禍威獣（カイジュウ）」があらわれ、その存在が日常となった日本。通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【威獣特設対策室専従班】通称【特対（カトクタイ）】を設立。班長・田村君男、作戦立案担当官・神永新、非粒子物理学者・滝明久、汎用生物学者・船縁由美が選ばれ、任務に当たっていた。禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。禍特対には、巨人対策のために分析官・浅見弘子が新たに配属され、神永とバディを組むことに。浅見による報告書に書かれていたのは...【ウルトラマン （仮称）、正体不明】。
<感想>
ウルトラマンをあまり知らない自分としては、正直あまり面白く感じなかった。怪獣やウルトラマンの戦闘シーンは迫力があり、特にCG技術を駆使したアクションは見応えがあったが、ストーリーやキャラクターの描写に感情移入しづらかった。ウルトラマンファンにとっては、過去作へのオマージュや細かい演出が楽しめる部分も多いようだが、初心者には少し敷居が高く感じられた。全体的に、ウルトラマンの世界観や魅力を深く理解している人向けの作品だと感じた。


4.アニメ「ノーゲーム・ノーライフ」1-12話
<あらすじ>
ニートでヒキコモリ...だがネット上では「」（くうはく）の名で無敗を誇る天才ゲーマー兄妹・空（そら）と白（しろ）。ただの都市伝説とまで言われるほどの常識外れな腕前を持った空と白の前に、ある日“神”を名乗る少年・テトが現れる。テトはリアルをクソゲーと呼ぶ空と白の二人を異世界へと召喚してしまう。そこは一切の争いが禁じられ、全てがゲームで決まる世界だった！異世界に住まう十六の種族の中で最弱の人類種（イマニティ）。他種族に国土の大部分を奪われ、滅亡寸前に追い込まれている人類種を救うため、空と白は空前絶後の頭脳バトルに挑む！
<感想>
頭脳戦がメインの異世界バトルアニメで、全体的にテンポが良く観やすかった。空と白の兄妹の掛け合いがかなり癖になる。かつ、ゲームのルールや戦略が毎回工夫されているのも世界観に入り込めて良い。ジャンルとしては主人公最強系とも言えるが、ただ単に強い、一方的に敵に勝って終わるような構成ではなくちゃんと物語としての面白さがある。


5.映画「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」
<あらすじ>
一切の争いを禁じられ、全てがゲームで決まる<盤上の世界（ディス・ボード））。無敗の最強ゲーマー兄妹・空と白がこの世界に降り立つ六千と余年前、天を裂き、星を殺した、悠久の大戦を生きた少年と少女がいた。これは現在へと至る過去を紡ぐ、最も古き神話。語られることのない物語が今、幕を開けるーー。
<感想>
本編の前日譚で、ディスボード世界の誕生に至るまでの過去の戦争や人間ドラマが描かれている。キャラクターは本編の人物と重なるものが多く頭に入りやすかった。映像はかなり派手で迫力があり、特にシュヴィとリクの作戦シーンは戦略の緊張感とアクションの爽快感がうまく融合していた。キャラクターの感情表現がしっかり描かれていて、リクとシュヴィの絆や決断の場面はちゃんと伝わってくる。彼らが絶望的な状況でも頭を使って切り抜ける様子は、本編同様の頭脳戦の楽しさを感じられた。全体として、本編ファンならより深く世界観を味わえるし、映像やアクションだけでも十分楽しめる作品だと思う。


6.マンガ「デッドマン・ワンダーランド」1-13巻
<あらすじ>
東京の異変から10年後・疎開先の中学校に通う五十嵐丸太（ガンタ）は、クラスメイト達と平凡な毎日を送っていた。だがある日、学校に「赤い男」が現われ、ガンタの運命は一変。無実の罪で“死刑”を宣告されたガンタは、日本唯一の完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド」に収監されてしまう。「赤い男」への復讐を胸に、監獄での過酷な生活を送るガンタは、そこで、幼なじみの少女・シロと再会する。やがて、自らの特殊能力に気付いたガンタは、「デッドマン」と呼ばれる能力者同士のバトルに身を投じることになるが..！？
<感想>
絵が上手い。構図なども美しく見ていて飽きない。ストーリーはバトルがメインで展開も王道を征くだが、設定も凝られており読むたび続きが気になるし伏線などもしっかりしていて面白かった。最後の対決は戦いたくなくても戦わなくてはならないものになり、不条理や理不尽との戦いでもあると作中触れられていた。生きていれば大小、少なからずそういったことがあるだろう。その時にどう乗り越えるか私たちも考えなければいけない。この作品の終わり方について、ハッピーエンドであると世間一般では言われている。個人的にはハピエン厨なので、もっとハピエンだと嬉しかった。でも、あの状況からはあれが最大限のハピエンだったため受け入れるしかない。


7.マンガ「ワンピース(だいたいエッグヘッド編)」105-111巻
<あらすじ>
麦わらの一味が未来島「エッグヘッド」に上陸。そこには Dr.ベガパンク の研究所が存在し、島の技術・歴史・世界政府と深く関わる秘密が明かされる。ルフィたちはその渦中で、ベガパンクと共に世界を揺るがす事実に直面する。
 <感想>
かなりワンピース世界の核心の部分まで迫ってきて、本当にもうすぐ完結しそうだと感じる。この編ではくまとボニーの親子関係が描かれ、それと同時にワンピース世界での天竜人、それに対抗する特殊な人種に触れられておりその人種がDだとかDじゃないとか。差別だったり迫害だったり、ワンピースでは様々な現実世界にも適応される問題について描かれるが、尾田先生はそういった問題に物語内で触れる際、誤魔化さず全部描くため、こちらも強制的に真剣に向き合わされることになる。そのため、読んでいて苦しくなる場面が多々あり、その度に改めて考えることが出来る。くまとボニーのエピソードがエグすぎて涙ちょちょぎれました。


8.マンガ「ニセコイ」1-25巻
<あらすじ>
極道一家「集英組」のひとり息子だが、ごく普通の高校生・一条楽。彼は、10年前、仲良くなった女の子と「再会したら結婚する」という約束をし、その時に貰ったペンダントを肌身離さずに持っていた。そんなある日、楽のクラスにやって来た転校生の美少女・桐崎千棘。最初の出会いから相性最悪で、事ある毎にケン力を繰り返す楽と千棘だが、とある事情から二人は恋人を演じることに。恋心を抱く、クラスメイトの小野寺小咲の事を気にしつつも、恋人のフリを続ける
楽。「偽恋物語」の行く末やいかに！？
<感想>
ジャンプで最長のラブコメだけあってラブコメの王道を詰め込んだ作品で、恋愛のすれ違いや勘違いが次々と起こるテンポの良さが面白かった。主人公の一条楽とヒロインたちの関係が複雑で、どのキャラクターもかわいいので、巻を追うごとに推しが増えていく。一方で、ギャグやお約束展開が多く、時々同じパターンが続くこともあるが、キャラクターたちの掛け合いや表情の描き方で飽きずに読めた。ラストに向けての展開は賛否があるみたいだが、長期連載として一貫して楽しめる作品だと思う。全体的に、純粋にラブコメを楽しみたい人に向いている漫画だった。個人的には大好きです。


9.アニメ「呪術廻戦」1-24話
<あらすじ>
少年は戦うーー「正しい死」を求めて辛酸・後悔・恥辱 人間が生む負の感情は呪いと化し日常に潜む呪いは世に蔓延る禍源であり、最悪の場合、人間を死へと導くそして、呪いは呪いでしか祓えない驚異的な身体能力を持つ、少年・虎杖にはごく普通の高校生活を送っていたが、ある日“呪い”に襲われた学友を救うため、特級呪物“両面宿儺の指”を喰らい、己の魂に呪いを宿してしまう呪いである “両面宿儺”と肉体を共有することとなった虎杖は、最強の呪術師である五条悟の案内で、対呪い専門機関である「東京都立呪術高等専門学校」へと編入することになり.....呪いを祓うべく呪いを宿した少年の後戻りのできない、壮絶な物語が廻りだすー
<感想>
作画がとにかく圧倒的で、戦闘シーンはひとつひとつの動きが滑らかで重みがある。攻撃の勢いだけでなく、演出まで細かく描かれていて、アニメーションとしての迫力を感じた。MAPPAが仕事しすぎと言われるのも納得。また、呪術や術式のルールが毎回少しずつ明かされる構成で、戦闘の展開にハラハラ感がある。随所に挟まれるギャグシーンが面白く、見ていて重くなりすぎない。全体として、アクションの気持ちよさとキャラクターの感情がうまく噛み合っていて、次の展開や伏線を考えながら見たくなる作品だった。


10.映画「呪術廻戦 0」
<あらすじ>
幼少のころ、幼なじみの祈本里香を交通事故により目の前で失った乙骨憂太。「約束だよ里香と憂太は大人になったら結婚するの」怨霊と化した里香の呪いに苦しみ、自身の死を望む乙骨だったが、最強の呪術師・五条悟によって、呪術高専に迎え入れられた。
そして、同級生の禪院真希・狗巻棘・パンダと出会い、て骨はある決意をする。「生きてていいって自信が欲しいんだ」「僕は呪術高専で里香ちゃんの呪いを解きます」一方、乙骨たちの前にかって一般人を大量虐殺し高専を追放された最悪の呪詛師・夏油傑が現れる。「来たる12月24日 我々は百鬼夜行を行う」呪術師だけの楽園を標榜する夏油は、非術師を殲滅させんと、ついに新宿・京都に千の呪いを放ち・果たして、乙骨は夏油を止められるのか、そして、里香の解呪の行方は・・・・
<感想>
乙骨憂太と里香の関係がずっと心に残る作品だった。最初は呪霊としてしか見えなかった里香が、乙骨の側で少しずつ人間らしさや感情を見せるときがあって辛かった。戦闘シーンは迫力だけでなく、術式や黒閃の使い方で緊張感がある。ネタにされている「失礼だな、純愛だよ」もいいセリフだった。また、仲間たちとのやり取りや小さな掛け合いも印象的で、戦闘の合間にちょっとした笑いや人間味を感じられるのが良かった。ラストは悲しみと希望が同時にある終わり方で、見終わったあともしばらく余韻に浸ってしまった。重くもあり、温かさもある、メンヘラみたいな作品だった。メンヘラに温かさないか。


11.アニメ「呪術廻戦　懐玉・玉折、渋谷事変」1-25話
<あらすじ>
2018年10月、特級呪霊による交流会の襲撃以降呪術高専内の緊張が高まる中、ついに内通者の正体が判明する。果たして内通者は誰なのか、その目的とは！？
そして、2018年10月31日。ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺に突如“帳”が降ろされ大勢の一般人が閉じ込められる。“一般人のみが閉じ込められる帳”という高度な結界術に加え、一般人を介して告げられた「五条悟を連れてこい」という指名から、上層部は被害を最小限に抑えるために五条単独での渋谷平定を決定する。罠を仕掛け待ち構える夏油や真人ら呪詛師・呪霊達、そこに単独で乗り込む五条、さらには“帳”の外側に集結した虎杖、伏黒、釘崎、七海、そして数多くの呪術師たち。渋谷に集結した呪術師VS.呪詛師・呪霊のかつてない大規模な呪い合いがついに始まる！
<感想>
とにかく緊張感と絶望感がすごい。戦闘シーンの迫力はもちろんだが、キャラクターたちが危機に直面する心理描写や葛藤の描き方がうまかった。特に虎杖や伏黒、釘崎たちがそれぞれの信念や弱さを抱えながら戦う場面では、ただのバトルアニメとは違う、人間ドラマとしての重みを感じた。加えて、戦闘の合間に描かれる日常的なやり取りや軽いユーモアがあるからこそキャラクターたちの死や犠牲の重みがより際立つ構造になっている。戦闘や術式の描写も前期より複雑で、頭を使いながら見てしまうのが面白かった。全体として、ただのアクションの連続ではなく、絶望と希望、人間の感情が絡み合った作品だった。キャラクターの死が単なる展開上の装置にならず結構バタバタ死んでいくのも不条理を感じて良かった。


12.アニメ「タコピーの原罪」1-6話
<あらすじ>
ハッピーを広めるため地球に降り立ったハッピー星人のタコピーは人間の女の子しずかと出会う。ピンチを救ってもらったタコピーはしずかの笑顔を取り戻すため不思議な力を持つハッピー道具で奔走する。しかし、しずかはおうちと学校で何か事情を抱えているようで...。これは、ぼくときみの最高にハッピーな物語ーー
<感想>
原作を読んでいたが、アニメならではの演出で新しい発見が多かった。タコピーや直樹の感情が画面越しにすごく伝わってきて、特にしずかの怖さや不気味さが映像で強く印象に残った。背景の歪んだパースや色使いが心理状態を表していて、キャラクターの心の揺れがよりリアルに感じられる。告白や対立のシーンでは、動きやカメラワークの工夫でテンポよく感情が伝わってきて、原作を知っているのにハラハラしてしまった。細かい表情や仕草も丁寧に描かれていて、アニメでしか味わえない緊張感や恐怖があった。原作ファンとしても、新鮮な体験として楽しめる演出だった。


13.アニメ「チェンソーマン 総集篇」前後篇
<あらすじ>
「チェンソーの悪魔」ポチタと共にデビルハンターとして暮らす少年デンジ。親が遺した借金返済のため、貧乏な生活を送る中、裏切りに遭い殺されてしまう。薄れる意識の中、デンジはポチタと契約し、悪魔の心臓を持つもの「チェンソーマン」として蘇る。
<感想>
原作もアニメ本編も見ていたため、見なくてもいいと思っていたが評判が良かったので気になって見た。総集編で改めて追ってみると歯がゆかった部分やセリフが少し変わっていて、テンポや感情の伝わり方が改善されているのが分かった。セリフの微妙な言い回しも変わっていて、キャラクターの気持ちがより自然に伝わるようになっていたのが良かった。前後篇を通して、改めて忘れてた物語の流れやキャラクター同士の関係性が整理され、既に知っている話でも楽しめた。


14.アニメ「王様ランキング」1-23話
<あらすじ>
国の豊かさ、抱えている強者どもの数、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いか、それらを総合的にランキングしたもの、それが "王様ランキング、である。主人公のボッジは、王様ランキング七位のボッス王が統治する王国の第一王子として生まれた。ところがボッジは、生まれつき耳が聞こえず、まともに剣すら振れぬほど非力であり、家臣はもちろん民衆からも「とても王の器ではない」と蔑まれていた。そんなボッジにできた初めての友達、カゲ。カゲとの出会い、そして小さな男気によって、ボッジの人生は大きく動きだす…。
<感想>
最初から最後まで、ボッジの成長とまわりの人たちとの関係性がすごく丁寧に描かれていて、観ていて自然に感情移入できた。ボッジの小さな勇気や葛藤がひとつひとつ積み重なっていく様子はかなり心にくる。また、カゲやダイダ、ヒリングといった仲間や周囲のキャラクターの描き方も丁寧で、単純な友情や敵味方の関係ではなく、それぞれの事情や感情がしっかり描かれているのが印象的だった。重いテーマではありつつも、終盤に向けてボッジが少しずつ自分の力を受け入れていく場面は、見ていて自然に応援したくなるような感覚があった。全体として、映像や世界観の美しさだけでなく、キャラクターの内面や成長をじっくり楽しめる、見応えのある作品だった。見たら人に勧めたくなる。


15.マンガ「サボのトゲ」
<あらすじ>
咲いたのは、たったひとつの命だった。
13年前、サボテンの子供が生まれた。ひっそり施設で暮らしていたが、その存在が政府に知られてしまい..。
<感想>
サボの存在は人とは違うといった理由で迫害されるが、施設では子供たちやおばあちゃんがそれを隠してくれている。しかし隠すにも限界があり、サボは段々と施設の人をも疑ってしまう、という流れが差別といった普遍的なテーマを考えさせられる。途中、おばあちゃんに対しての「愛してるなら抱きしめてよ」というセリフでおばあちゃんが躊躇ってしまう。サボ自身に加害する気はなくても傷つけてしまう「サボテン」という設定を活かしたやりとりで綺麗だった。むしろこのシーンを書くためにこの設定にしたんじゃないかと思った。


16.マンガ「ファイティングガールズ」
<あらすじ>
すべてはあの子に勝つために！
地元の空手教室でエースともてはやされる小梅は、ある日転校生のテイアラちゃんにあっさりと倒されてしまう。次は絶対勝つと決めて空手に打ち込む小梅だが、勝てないままどんどん月日が過ぎていき...
<感想>
タコピーの原罪を書いたタイザン5の読切作品。読切ということもあったが、設定やストーリー展開がすごく上手く一瞬で読めた。終盤まで小梅目線で話が進んでいくが、最後にティアラちゃん目線で全体が再描写され、お互いに意識して、お互いが支え合っていたのだとわかるのが良かった。そこまでのライバルとしての関係性が、どちらかと言えば一方的なもののように描かれていたこともあり報われた気分。


17.マンガ「でも美優ちゃんには僕がいないと」
<あらすじ>
世界一わがままな美優ちゃんと僕
依存体質で、束縛気質で、激重の、世界一わがままな美優ちゃんと、それに付き合ってしまう僕。『まい子と池田』『花のようなわたしたち』の新鋭、青木ミズが描く依存な関係39ページ。
<感想>
共依存。引きこもりの女の子に幼なじみというだけで信頼され、依存される男の子。毒親の押しつけにも見える期待に応えられず美優ちゃんに求められることで存在意義を見出す男の子。ハッキリとしたハッピーエンドみたいなオチは無かったが、お互いの共依存を楽しむ作品。共依存はすごく好きなので好きでした。


18.映画「国宝」
<あらすじ>
任侠の一門に生まれながら、女形としての才能を見出され歌舞伎役者の家に引取られた喜久雄。彼はやがて、その家の御曹司と切磋琢磨し芸に青春を捧げていく。
<感想>
演技激ウマ。ビジュ良すぎ。
三時間という上映時間は初め長いと感じたが、実際観たら三時間丸々集中して見ることが出来た。演技やストーリーの面白さもあるが、なにより、音響の工夫とシーンごとのテンポが速かったため集中していられるし、集中していなければ逃してしまいそうな緊張感があった。「ドーパミン中毒のガキでも観れる」と誰かが言っていたが、それは主にこの部分が大きいのかなと感じた。
この緊張感はただ、このシーンを見逃したら話が分からなくなるというものではなく、ストーリー展開としての緊張感もある。途中の歌舞伎演目のシーンでは音響による没入感と俳優の演技から伝わる緊張感とで、その演目の幕引きのシーンで観客と一緒に拍手しそうになった。歌舞伎の知識がなくても面白かったが、知識があればもっと楽しめたと思う。演目のシーン途中では演目を演じてるのか、人間を演じてるのか、そのどちらも並行して続けられてるのか、が自分に学が無いために上手く理解できなかった。


19.マンガ「ヒトナー」
<あらすじ>
ケモノは”ヒド”にフェチズムを感じるの？
『アイアンナイト』、『レッドスプライト』の屋宜知宏最新作！！獣人が住む星に一人の地球人が訪れる。獣人たちは初めて目にする"ヒド"の姿に動揺し！？獣たちの“ヒト"観察が始まる..！！
<感想>
人が神話上の存在として扱われており獣人が闊歩してる世界観。欲を言うならケモと人のイチャつきがもっと見たかった。世界観の作り方が凝らされていてちゃんとしていて続きが読みたくなるが、実際連載になった時に展開の広がりはないだろうと思い、それだけ読切として完結されている作品だった。


20.映画「おおかみこどもの雨と雪」
<あらすじ>
東京の郊外の大学に通う花（はな）は、おおかみの血を引く＜おおかみおとこ＞「彼」と恋に落ちた。共に暮らし始めた二人の間に生まれてきた子どもたちは、「人間とおおかみ」のふたつの顔を持つ、＜おおかみこども＞だった。二人は、雪の日に生まれた姉に雪（ゆき）、雨の日に生まれた弟に雨（あめ）と名づけた。4人のつつましくも幸せな日々は、「彼」の死によって突然奪われてしまう。残された花は、「二人をちゃんと育てる」と心に誓い、子どもたちが将来「人間か、おおかみか」どちらを選ぶこともできるように、豊かな自然に囲まれた田舎町のおんぼろの古民家に移り住むことを決意した。
<感想>
花と子どもたちの成長を通して、親子の絆や日常の大切さが伝わってくる作品だった。特に雨と雪が少しずつ成長していく過程を、映像で丁寧に追えるのがすごく良かった。子どもたちが自分の個性や力に向き合い、迷ったり失敗したりする様子がリアルで、遭遇した事の無い境遇でも感情移入しやすかった。自然の描写や季節の移ろいも印象的で、花が奮闘して家族を守る場面や、山や森の描写には映像ならではの温かみがあった。全体として愛情が強く描かれていたが、ラストが別れととるか、巣立ちととるか、観終わったあとの余韻が良かった。心に残る。


21.映画「聲の形」
<あらすじ>
“退屈すること”を何よりも嫌う少年、石田将也。ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子に無邪気な好奇心を覚える。彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。やがて5年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長した将也と硝子。“ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子のもとを訪れるが...
<感想>
この作品で特に印象的だったのは、声や手話、沈黙そのものがコミュニケーションの手段として扱われているところ。硝子が話さないことで周囲との距離が生まれる場面や、将也が言葉に詰まるシーンでは、セリフ以上に空気や間の使い方で気持ちが伝わってくる。だから、感情の動きがセリフだけでなく、表情や手の動き、沈黙の長さから読み取れるのが面白かった。また、いじめや後悔といったテーマは重いが、直接的に説明されるのではなく、周囲の反応や小さなやり取りを通してじわじわと伝わる。特に将也と硝子が少しずつ互いを理解していく場面では、手話を交えた会話の間合いや視線の動きで距離感が変わっていくのを感じられ、映像ならではの表現だった。
全体として、言葉に頼らない表現が多いからこそ、観ている自分も自然に登場人物の気持ちを想像することになり、見る側の感覚まで巻き込まれるような映画だった。


22.映画「ヴェノム」
<あらすじ>
敏腕記者エディ・ブロックは、人体実験で死者をだしているという＜ライフ財団＞の真相を追う中、＜シンビオート＞と呼ばれる地球外生命体を発見し接触してしまう。
<感想>
ヴェノムとエディの関係性が面白く、二人のやり取りが映画の中心になっているのが印象的だった。シンビオートとしてのヴェノムの暴れっぷりや、エディの戸惑いとユーモアの描写が独特で、単なるアクション映画とは違う面白さがあった。ヴェノムが口を開くたびに変わる表情や言動で、まるで生き物として存在しているかのように感じられるのがすごかった。戦闘シーンも派手ではあるけど、暴力的な迫力よりも二人の共生関係や駆け引きが中心に描かれていて、ただ敵を倒すだけの爽快感ではなく、二人の関係の面白さが戦闘の中でも伝わってくる。エディがヴェノムをコントロールしようとするけど、うまくいかない絶妙なバランス感も良かった。


23.アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」1-13話
<あらすじ>
迷宮都市オラリオーー『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。「よし、ベル君、付いてくるんだ！【ファミリア】入団の儀式をやるぞ！」「はいっ！僕は強くなります！」どの【ファミリア】にも門前払いだった冒険者志望の少年と、構成員ゼロの神様が果たした運命の出会い。これは、少年が歩み、女神が記す、【眷族の物語（ファミリア・ミィス）】
<感想>
1期はベルがまだ冒険者として未熟で、ダンジョン探索の中で少しずつ力をつけていく姿が中心。ヘスティアとの関係や日常の掛け合いが可愛らしく、彼の不器用さや頑張りに自然に感情移入できた。戦闘シーンは派手さよりも「どう工夫して勝つか」に焦点が当たり、戦略的でリアルな緊張感があった。恋愛要素やコメディも散りばめられていて、冒険と人間ドラマのバランスが程よく、飽きずに見られる序盤としての完成度が高かった。


24.アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ」1-12話
<あらすじ>
その街には多くの神々が住まい、その街の中心には地中奥深く-深淵へと至る『ダンジョン』が存在する。
その街の名は迷宮都市オラリオ。女神へスティアと冒険者ベル・クラネルは、相も変わらず主神とたったひとりの族という最小構成。だが、世界最速のランクアップという偉業を成し遂げたベルには、これまでにないほどの視線が注がれ始めていた
<感想>
2期では、ベルの成長が迷宮での戦闘だけでなく、街や他の冒険者、ファミリアとの関係の中で描かれるのが面白かった。特にイシュタル・ファミリアとの出会いは、ベルの力量や価値観が試される重要なポイントで、単なる敵対関係ではなく、複雑な駆け引きや心理戦の面白さがあった。
ヘスティアとの日常やコメディ要素も随所にあり、二人の絆や距離感が変化していく様子が丁寧に描かれていた。戦闘はより戦術的で、複数勢力が絡むため単独の力だけでは突破できない緊張感が増している。迷宮や冒険だけでなく、都市での人間関係やファミリアの力関係も描かれることで、1期にはなかった世界観の厚みが楽しめた。全体として、冒険だけでなく人間関係や心理戦の面白さを強く感じられる章だった。


25.アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ」1-12話
<あらすじ>
迷宮都市オラリオの中心に座するダンジョン-数多の怪物（モンスター）が産み落とされるこの大穴は、未だ人類が想像し得ない『未知』を無数に孕んでいる・女神へスティアと冒険者ベル・クラネルが【ヘスティア・ファミリア】を結成し、はや数ヶ月。幾人かの友を加え、彼らのファミリアは急速に成長の途を辿り、都市の注目を集めていた。突如彼らのもとに舞い込んできた『未知』・それは、異端児（ゼノス）と呼ばれる言葉を解する怪物（モンスター）だった・『未知』は混乱を誘（いざな） い、常識をも破壊し苦悩と葛藤を喚び起こす…その先にある『可能性』を覆い隠してしまうほどに.....
<感想>
3期で特に印象的だったのは、未知の存在である「異端児（ゼノス）」との対峙だった。言葉を理解し、考える力を持つ彼らはただの怪物ではなく、意思を持った生き物として描かれる。そのため、ベルたちは戦いながらも「倒すべき敵なのか」「理解すべき存在なのか」と葛藤し、観ているこちらも単純に戦闘を楽しむことができなかった。ゼノスの存在は、現実社会での“正しい悪”や“排除すべき異質”という問題にも通じていると思う。
戦闘シーンも迫力があるが、面白いのは単なるアクションだけでなく、仲間との連携や心理戦の緊張感がしっかり描かれていること。ヘスティア・ファミリアのメンバーが一緒に考え、迷い、試行錯誤する様子がリアルで、観ているこちらも一緒に頭を使っている気分になる。さらに、他のファミリアや冒険者たちとの駆け引きが絡むことで、街全体の力関係や社会の複雑さも感じられる。


26.アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ」1-22話
<あらすじ>
迷宮都市オラリオーー『ダンジョン』と通称される、壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。この街で、一柱の小さな女神と出会った冒険者志望の少年は、仲間をつくり、ダンジョンに挑み、多くの死地をくぐり抜け。さらなる＜昇格（ランクアップ）＞を遂げていた。そんな彼のもとにもたらされた一通の書状。書かれていたのは、ダンジョン未到達階層への遠征任務。未知なる冒険へ向けて、仲間たちと共に、少年は新たな一本を踏み出す。
<感想>
4期はリューとアストレア・ファミリアのエピソードが強烈だった。過去の悲劇や仲間との絆が戦闘の合間に描かれることで、ただの迷宮探索や力比べじゃない重みが生まれていて、ジャガーノートとの戦いでは、リューの必死さや恐怖、仲間を守ろうとする緊張感が分かり胸がぎゅってなった。ベルが階層を進むたびに、観ているこちらも一緒に息をのむような感覚になったし、深層への挑戦のスリルが終始続く。死がちゃんと描かれてる作品は見ていて命の重さを感じられるので好き。


27.アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ」1-15話
<あらすじ>
女神祭ー一迷宮都市オラリオが活況に包まれる、実りの祝祭。豊穣を象徴する女神たちは祭壇に奉られ、その中にはあの『美の女神』の姿も。ダンジョン深層という死地から生還を果たし、日常を取り戻したべル・クラネルもまた、女神祭の賑を楽しむはずだった......-とある酒場の娘から一通の手紙が届くまでは。『ベルさんへ今度の女神祭、二人だけデートしてください。　シルより」都市の片隅、小さな酒場で
固まった、少女のたったひとつの決意が、少年と迷宮都市を狂わせていく。そして、『最強』を標榜する『強靭な勇士（エインヘリヤル）』達が今、動き出す。
<感想>
5期は、ベルとフレイヤ、そして新たな敵やイベントが絡むウォーゲーム編が中心で、その中でもシルが可哀想だったので最終的に丸く治まってよかった。展開としては終始ベルが痛々しくてそこを乗り越えての成長は大きかった。現状、アニメではここまでだが、かなり先が気になる。アニメでここまで長くて、更に見たいとなる作品は多くないので今回の課題を機に見れてよかった。


28.マンガ「ファイアパンチ」1-8巻
<あらすじ>
燃え上がる衝撃！圧巻の復讐劇...！
『氷の魔女』によって世界は雪と飢餓と狂気に覆われた。凍えた民は炎を求めた...！
<感想>
ストーリーがよく分からないと言われているそうだが、要するに主人公が自分が何かを探して奔走し続ける話だと思った。その中でたくさんの失敗を重ねてそれでも見つけられず、ラストのシーンも自分を見つけられたとハッキリ言うことが出来ないためよく分からなくなっている気がする。ただ、物語としてはハッピーエンドの部類になると思う。
途中で出てくる登場人物の性自認や「演技」といったものも各々の自分を探している。そのため、内容としては全体通して常に割と普遍的な問題が描かれてると感じた。


29.映画「劇場版 チェンソーマン レゼ篇」
<あらすじ>
デンジはマキマとのデートの帰り、雨宿りで入った電話ボックスで美少女レゼと出会う。紫の髪と緑の瞳を持つ彼女に一目で惹かれ、彼女が働くカフェ「二道」に通うようになる。積極的に距離を縮めてくるレゼと過ごすうちに、二人の関係は急速に深まっていく――。
<感想>
原作を読んでいたため流れは分かっていたが、飽きずに見れた。プールのシーンで水から顔を出したあとの顔の水を払う動作や、祭りのシーンでは何気なく手で顔を仰ぐ仕草からその場が少し暑いのだとわかる。映像になった強みとしてこういった細かい仕草がものすごい作画で描かれており実在感を感じ放題。あとは、なによりストーリーとしての完成度が高い。終わり方が綺麗すぎて見終わったあとの余韻がすごい。余韻浸りたい放題。


30.アニメ「化物語」1-15話
<あらすじ>
同級生である戦場ヶ原ひたぎの抱える秋密を知った阿良々木暦。そして問題解決のために協力を申し出る暦。実は暦もひたぎ同様、人に言えない秘密を隠していたのだった....それをきっかけに暦は、怪異に出遭った少女たちを助けるため次々と奔走することになる...
<感想>
数話完結の構成で、毎回違う怪異やキャラクターとのやり取りを楽しめるのが良かった。阿良々木暦とヒロインたちの会話のテンポが独特で、少しクセのある言い回しやウィットの効いた掛け合いに引き込まれた。怪異の描写や演出も個性的で、グラフィックや文字の使い方ひとつで緊張感や不思議さが伝わってくる。ストーリーが進むにつれて、怪異だけでなく人間関係や心の葛藤も描かれるようになり、コメディとシリアスのバランスが絶妙だと感じた。全体として、独特のテンポとセリフ回し、演出の面白さで飽きずに見られる作品だった。 ]]>
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		<dc:date>2025-10-01T00:00:38+09:00</dc:date>
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『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊…</description>
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			<![CDATA[ 1
『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師』(アニメ映画)(2024)監督：藤森雅也

【概要・あらすじ】
阪口和久の著書『小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師』を原作とする亜細亜堂制作の日本の長編アニメーション映画。2011年に公開された『劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段』以来13年ぶりで3作目となる『忍たま乱太郎』の劇場アニメである。

【考察】
劇場版の忍たまということもあり、テレビで放映されているアニメ版とは少し異なる点が多い。直接的でグロテスクな描写こそないものの、時代背景に合わせた焼き討ちや戦争といった、シビアな世界観がアニメ版よりも顕著になっている。キャラクターの描画としては大人と子供の違いが明確になっており、特に大人組はアニメ版よりも頭身が高くなっている。戦闘力や力量差に関してもはっきり示されており、教師などのプロの忍者、高学年の忍たまと下級生の忍たまとで、戦闘の結果や出来ることの違いが残酷に浮き彫りになっている。カメラワークもアニメ版とは大きく異なり、POVやアニメ版では行われないような地面に設置したような低いカメラワーク、光の演出、遠景近景中景などの描き分けも特徴で、アニメ版より大きく動き、ダイナミックで臨場感が出るようになっている。ストーリー展開としては、最初に土井先生と乱太郎たちが行った会話が終盤で土井先生の記憶を取り戻すフックになっていたり、土井先生が行方不明という緊急事態に、下級生には実情を知らせないまま動く大人たちや上級生の普段(アニメ版)では見えないかっこよさや、足手まといだけにはならない一年生たちだったりの動きは見ていて楽しい。そして忍たまの登場人数を絞ることによって、大量にいる忍たまを覚えていない観客にとっても印象付けが十分に行われていると思う。戦闘描写はかなりのハイスピードで、スローや一時停止をしないと何が起こっているのかが分からないほどである。ビデオテープ風の巻き戻し演出や、時折時代背景にそぐわないものも出て来るが、ギャグファンタジーとシリアスのバランスが丁度良く、観客に飽きさせない構成になっている。

2
『ミッドサマー』(映画)(2019)監督：アリ・アスター
【あらすじ】
大学生のダニーは、ある冬の日に双極性障害をわずらっていた妹が両親を道連れに無理心中して以来、深い心的外傷を負っていた。家族を失ったトラウマに苦しみ、詰められているダニーを恋人であるクリスチャンは内心重荷に感じながらも、別れを切り出せずにいた。
翌年の夏、ダニーはクリスチャンと一緒にパーティーに参加。ダニーはクリスチャンが友人と一緒に、スウェーデンからの留学生ペレの故郷のホルガ村を訪れる予定であることを知った。「自分の一族の故郷で、今年夏至祭が開催される。夏至祭は90年に1度しか開催されないので、見に来てはどうか」と誘われていたのである。大学で文化人類学を専攻するクリスチャンは、学問的関心もあってホルガ行きを決めたが、ダニーに隠していた負い目から仕方なくダニーも誘う。ダニーらはスウェーデンへ渡り、ペレの案内でヘルシングランド地方に位置するコミューンであるホルガを訪れた。

【考察】
映画の冒頭の伝承が描かれたような壁画？には、この映画の物語のほぼ全容が先に提示されており、言ってしまえば軽いネタバレである。映画の冒頭では冬のアメリカにおり、画面全体は非常に薄暗く彩度もかなり低めになっている。ダニーの心象を反映しているとも考えられる。物語に登場する人物はどこかしら人として欠点を抱えており、観客が感情移入しづらいような特徴もある。非常にグロテスクな描写が多い作品なので、その方が救いがあるかもしれない。スウェーデンについてからは一転して画面が明るく、これは映画の終盤までほぼずっと続く。作中での日にちや時間の経過感覚が分かりづらくなっている。冒頭の壁画以外にもホルガ村に伝わる恋愛成就の呪いの方法が描かれた旗が最初の方で描かれ、観客に嫌な予感を与えて来る。鏡や窓の光の反射を使った映り込みの演出が多く、カメラ外にいる人物の様子をも映すのに活用されている。ダニーたちが村に馴染み始め、儀式が進んでいくにつれて焦点深度が浅くなり背景がぼやけていたり歪んでいたり、ダニーの手元や足元から草が生えているような感覚に陥ったりと、トリップ状態になっている状況を主観的に描画している。アッテストゥパンという言葉は作中では検索しても出て来ないが、スウェーデン語でははっきり実在する言葉である。日本の姥捨て山の「恥」の概念や宗教観について齧ったことがある人は、ホルガ村の文化について理解は出来るかもしれない。服装や表面的な雰囲気とは裏腹に、行われている実情は村ぐるみの殺人や意図的な近親相姦などの行為が行われている他、その文化を侮辱したり禁忌を犯したり、村から無理やり出ようとしたが外部の人間を生贄として無理に殺害するなどの残酷なものや、恋愛の呪いとして陰毛や経血を食べ物に混ぜて食べさせたりと、現代社会の価値観とはかなり逸脱したものになっており、村の全体で一つの家族のような形態をとっている。ペレがクリスチャンとの恋人であるダニーにキスをしていたり、毎年選ばれるはずのメイクイーンらしき女性が村の中に見当たらなかったり、不穏な要素が数多く残されてもいる。

3
『東京ゴッドファーザーズ』(アニメ映画)(2003)監督：今敏
【概要・あらすじ】
『パーフェクトブルー』『千年女優』に続く今敏監督による長編劇場映画第3作である。
ストーリーとしてはシンプルで、東京の新宿に暮らす3人のホームレスがクリスマスの夜にゴミ捨て場で赤ちゃんを拾い、残された手掛かりから何とかその赤ちゃんを親元へ返そうと奮戦するというコメディである。本作は、1948年のアメリカ映画『三人の名付親』（原題: 3 Godfathers）に着想を得た映画としても知られている。

【考察】
色合いはクリスマスの一夜の出来事なので、画面は彩度が低く暗い場面が多いものの、オカマのハナが特に場を盛り上げてくれる。言ってしまえばストーリーは「そんなことある⁉」というご都合展開全開で飛ばしていく感じはあるものの、アニメ特有の展開というか、「聖夜の奇跡ならほなこういうこともあるか…」と妙に納得させられる感があった。観客の予想しないような形で伏線が回収されていくのは見ていて驚きや楽しさがあり飽きなかった。明確なファンタジー要素やファンタジー世界のものは登場せず、ひたすら現実世界の出来事に則して描かれており、虚構と現実が融け合う作風で有名な監督作品の中ではリアル寄りの作品になっている。作中では親子関係や家族関係について主要登場人物である三人を中心に描かれており、ホームレスで身寄りのない三人かと思われるも、人との繋がりから赤ん坊の家族を見つけ出し、最後にはミユキの父親が登場するというオチに繋がっている。
路地裏の廃棄物置き場から食料などを拝借する様子が描かれているが、今の東京の路地裏にはあれほどまでのごみ置き場のごみや廃棄物があると思えず、時代の変化を感じさせる。

4
『太陽の王子ホルスの大冒険』(アニメ映画)(1968)監督：高畑勲(「演出」名義)
【概要・あらすじ】
東映動画製作の日本の劇場用アニメ映画。シネスコ（東映スコープ）。『東映まんがパレード』（のちの『東映まんがまつり』）の一本として上映された。文部省選定作品。
父の手によって他の人間から離されて育ったホルスは、岩男モーグに出会い、肩に刺さっていた太陽の剣を抜き取る。モーグはそれをホルスに与え、それを鍛え直した暁にはそれを持つ者は太陽の王子と呼ばれるようになり、モーグ自身もその元に馳せ参ずると告げた。意気揚々と走るホルスに待っていたのは父の危篤の知らせだった。父は、ホルスを人間の元から離して育てた事は間違いであり、他の人間の所に向かうようにホルスに告げて、息絶える。父の遺言に従い、ホルスは他の人間の住む陸地に向けて船を出す。

【考察】
冒頭の狼と戦う場面のホルスたちの動きはかなり滑らかで、フルアニメーションなのだろうかと感じたほどだった。以降の村人と共闘して戦闘するシーンでは、人々の戦う声を背景に透けた戦闘の絵が挿入されているだけと、場面によって動きの幅に大きな差が見受けられる。作品の全般はリミテッド・アニメーションで、今の時代のアニメに見慣れた人からすると少しカクついている印象を受けると思われる。ヒルダがグルンワルドの妹であるという設定には、ヒルダに出会うよりも前にグルンワルドとホルスの会話にて「お前を弟にしてやろうか」と言っていたことが終盤にヒルダがホルスに「双子よ」と言う台詞の伏線になっている。これは実際にグルンワルドとヒルダに血縁の関係があるという訳ではなく、悪魔の心と人間の心という二つの側面を持つヒルダが、悪魔の心に囚われてからホルスたちによって人間の心を取り戻すという話に沿っている。村を襲撃され孤独感を募らせていたヒルダと、人間と離れて父と二人で暮らし、父が死んでから村へ来て父を失った孤独感を癒していたホルスが対比的になっていると考えられる。悪魔の心を増幅させていたヒルダと、そんなヒルダたちの悪魔に立ち向かうホルスの構図から学べることがありそうである。大カマスや怪鳥、太陽が大きくあしらわれた花嫁衣裳など、やや北欧らしい要素も見受けられるが、キャラクター達の服装や造形は比較的シンプルなものが多い。

5
『よなよなペンギン』(アニメ映画)(2009)監督：りんたろう
【概要・あらすじ】
原作は、りんたろう、マッドハウス製作、松竹配給。略称はよなペン。
毎晩、ペンギンの格好をして街を歩き回っていた少女ココ。ココは、天国のおとうさんが話してくれた、「ペンギンと空を飛んだことがある」という言葉を信じている。だから、彼女の願いは、いつか空を飛ぶということだった。 彼女の元に、ある日、空から招待状が届く。

【考察】
フルCGアニメーションになっており、以前に見た『ホッタラケの島』と似た作風の作品となっているが、動きは少し硬めになっている。キャラクターの陰影や質感などもリアル寄りであるとは言えず、全体的に似たようなプラスチックっぽい質感表現になっている。ストーリーとしては「信じていればきっと夢は叶う」というようなテーマになっていると考える。冒頭に出て来てココの夢をからかったいじめっ子が、その後にココの成し遂げたことを認識して考えを改めるというような描写がなかったのが少し残念。飛べないはずのペンギンが空を飛ぶ姿は、周囲の人々から諦められたり期待されなかったりしても、続けていれば報われることの象徴的な姿だと思う。ただ、ココがなぜ最後だけ飛べたのか、具体的な説明はなかったように思われる。また、同じ場に居合わせてスローモーションがかかっていたとしても、キャラクターやものによってはスロモの具合が違うのが少し気になった。悪魔らしき存在として登場するザミは、最初こそ「何だコイツ」と思うが、物語が進むにつれて性格に変化が現れ、最終的にかなり憎めないキャラクターになったのが印象的だった。敵の動きや味方の動きにはところどころご都合的な要素が見られて少し気になる点はあった(敵側の拠点の警備があまりにもザル過ぎる・敵が町の破壊行為を繰り返しているのに微動だにしない＆ラスボスにトドメだけさす味方側の神様的存在)。


6
『呪術廻戦 懐玉・玉折 劇場版総集編』(アニメ映画)(2025)監督：御所園翔太
【概要・あらすじ】
TVアニメ第2期となる「懐玉・玉折／渋谷事変」が2023年7月から12月まで放送された。そのうちの全5話となる「懐玉・玉折」のストーリーが総集編として劇場にて上映。全編の音楽を5.1chサラウンドの劇場環境に合わせて再ミックスし、一部楽曲は劇場版用にリアレンジ。TVアニメ時のオープニングテーマをアレンジしたキタニタツヤの「青のすみか （Acoustic ver.）」を主題歌として迎える。
2006年 春。高専時代の五条悟と夏油傑。呪術師として活躍し、向かうところ敵のない2人の元に、不死の術式を持つ呪術界の要・天元からの依頼が届く。依頼は2つ。天元との適合者である“星漿体” 天内理子、その少女の「護衛」と「抹消」。呪術界存続の為の護衛任務へと赴くことになった2人だが、そこに伏黒を名乗る“術師殺し”が“星漿体”の暗殺を狙い介入する。
【考察】
テレビ放送版を見た後に映画館で鑑賞した際、印象として大きく異なったのは、五条・夏油の二人と伏黒甚爾である。テレビ版では特に夏油に視聴者が感情移入しやすく、敵側の伏黒がヘイトを買うような構図になっていたが、映画になって話の展開が途切れず一つの繋がったものとして見ていると、任務に対しての五条と夏油の若さゆえの甘さや粗さに気がつくと同時に、伏黒のクレバーさや計画の綿密性に目が付き、頭の切れる暗殺者として魅力的なキャラクターに感じられるようになったと考える。アニメ版よりも、殺された後に話が全然出て来ない天内がただ殺されただけのひたすら可哀そうな存在に思えた。何故かテレビ版ではそのままカラーで描写されていた五条と夏油の襲撃シーンが劇場版ではモノクロになるように編集されていたのかの理由が気になった。映画館の音響で音を聴くことによって、テレビ版では気がつかなかった声優の微かな演技などにも気がつくことが出来たと思う。クワイアの声を新たに録りなおしていることにも気がついたが、アニメ版の音楽に注意深く耳を傾けていれば、映画版との違いにも気がつけたかもしれない。

7
『劇場版 鬼滅の刃無限城編 第一章猗窩座再来』(アニメ映画)(2025)監督：外崎春雄
【概要・あらすじ】
吾峠呼世晴による漫画『鬼滅の刃』を原作としたufotable制作の日本の長編アニメーション映画。全三部作として制作され、2024年5月から6月に放送されたテレビアニメ版「柱稽古編」の続編として無限城での戦いを描く。
無惨の策略により鬼殺隊は鬼たちの根城である無限城へと落とされ、各々が鬼を討伐しながら無惨を探す。蟲柱・胡蝶しのぶは実姉を殺した張本人である上弦の弐・童磨と、我妻善逸はかつての兄弟子にして新上弦の陸となった獪岳、竈門炭治郎と水柱・冨岡義勇はかつて炎柱・煉獄杏寿郎を倒した上弦の参・猗窩座と遭遇し、戦いを繰り広げる。

【考察】
画面に占める情報の量や密度が非常に高い作品だと感じた。注視して見ても、とてつもないスピード感で映像が動いていくので、コマ送りして見たいと思う場面がいくつもあった。無限城に落下していくだけでも建物の数だけでその圧倒的な規模の大きさが分かる他、特に戦闘シーンでは何が起きているのか目で追うことすらままならないほどのハイスピードである。印象的だったのは劇伴で、アニメの一期などで使われていた各キャラクターのテーマのメロディーを豪勢にアレンジしたり、対戦するキャラクターのテーマを組み合わせた楽器を用いていたりと非常に凝っており、耳まで忙しい作品になっている。アニメ映画として興行収入が注目されている作品ではあるが、その質の良い作画と動きという情報が猛スピードで大量に押し寄せるため、何があったのか確認したい、何度でも見たいと観客に思わせるためもあるのではないかと思う。
ストーリーも、キャラクター達の遣る瀬無い想いや報われなかった願い、届かなかったことへの悔しさや自分が未来へ繋ぐ覚悟など、普遍的な人の思いを描いたものが多く、声優の演技や音楽も相まって感情を高ぶらせる・共感させるものとなっていると思う。

8
『タコピーの原罪』(Webアニメ)(2025)監督：飯野慎也
【概要・あらすじ】
タイザン5による同名の日本の漫画を原作に作られたWeb配信アニメ。複雑な家庭事情と学校でのいじめに苛まれる少女・しずかとタコ型地球外生命体・タコピーの交流譚を描く。

【考察】
原作の漫画の絵柄をかなり踏襲した絵柄が特徴的。表現も漫画由来かは分からないが、構図を利用した主観人物の心情表現が印象的だったと思う。東が自分の犯行がバレるかもしれないというシーンでは机の下から俯く大きく歪んだ東の焦燥した顔が見え、警察の声も水の中から聞いたような籠った音になっていたり、東が母からパンケーキを出され、諦められたことを言われた途端、それまでおいしそうだったパンケーキが残飯のように見えたり、テーブルの距離が伸びて母親との埋まらない心の距離を表していたり、実際にはそんなことはないのに東の兄に詰められるという幻想といったシーンが印象的だった。声優の演技も圧巻で、特に第六話でしずかが泣きながらタコピーに怒りをぶつけるシーンはかなり反響も大きかった。
ストーリーとしては、誰がいい子で誰が悪い子なのか、その逆転現象が次々に連鎖して起こっていく。しかし、一貫して大人たちが本当に悪い影響を子供たちに与えすぎていると思う。タコピーに「一体どうすればよかったの？」と聞くしずかに対して「分かんないっピ…」「いつもお話聞こうとしなくてごめんっピ」というのが非常に誠実で、タコピーの成長を感じた。この物語では、「お話」がハッピーを生むことも一貫して描かれており、最後にまりなとしずかが和解するときも、多少強引ではあるが二人の対話によるものになっている。

9
『彼女と彼女の猫』(テレビアニメ)(2016)監督：坂本一也
【概要・あらすじ】
新海誠による同名の自主制作短編アニメーション作品を原作とした日本の短編テレビアニメ。2016年3月『ULTRA SUPER ANIME TIME』枠内にて『彼女と彼女の猫 -Everything Flows-』のタイトルで放送された。1話約8分で全4話。略称は『彼女と彼女の猫 EF』。第4話エンドクレジット後のパートで、自主制作版の冒頭へつながるような演出がなされた。
都会で一人暮らしをする美優は、かつてルームシェアしていた親友の知歌が先に部屋を出て行ってしまい、猫のダルと二人暮らしをすることになる。

【考察】
猫のダルの特徴的なモノローグや声優の花澤香菜を起用していることにより、非常に新海らしさを感じる要素はあるものの、作品全体としては淡泊な印象だった。輪郭線が茶色いのは特徴の一つだが、作画にもこれとった大きな特徴は見受けられない。淡々と就職活動に追いつめられる美優とダルの日常を描いた作品になっているが、基本的にダルの視点を中心に世界が描写されている。落ち込む美優の枕元にトカゲを渡し、叫んだ美優の声を聞いて「よかった　元気になったみたい」など、やはり少し人間の感覚とはズレた猫の感性を持っている描写がされている。

10
『メアリと魔女の花』(アニメ映画)(2017)監督：米林宏昌
【概要・あらすじ】
原作はイギリスの女性作家メアリー・スチュアート（1916年 - 2014年）が1971年に発表した『The Little Broomstick』。
11歳の赤毛の少女メアリは、大叔母シャーロットが住む赤い館に引っ越して来たが、テレビやゲーム機も無く退屈な日々を過ごしていた。ある日、メアリは赤い館を訪れた12歳の少年ピーターと出会うが、彼の飼い猫ティブとギブを追って森に迷い込み、夜間飛行という花を見つける。その１輪を赤い館に持ち帰り、翌日、ティブを追って再び森に来たメアリは、赤毛の魔女が落とした箒を見つけるが、誤って夜間飛行の汁を箒に付けてしまう。すると箒は独りでに動き出し、メアリとティブを乗せたまま空高く舞い上がると、積乱雲の中にある魔女の国に入っていく。
【考察】
スタジオポノック作品だが、どうしてもジブリの系譜は感じざるを得ない。絵柄はほとんどジブリの特徴と一致している他、ファンタジーの描写などもかなりジブリっぽいという印象を受ける。ただ、はっきりと言葉にすることは出来ないものの、「ジブリ・宮崎作品よりもワクワク感がない…！」という感想が出た。物語に緊張と緩和の緩急がないような、緊張の度合いが少し緩めなのかもしれないと感じた。どうせ捕まってもなんとかなる・まさか死ぬようなことはないだろう・変身魔法で変身させられてしまっても魔導書と花があれば元に戻れる、といったような鬼気迫る感覚があまり感じられなかったように思う。前半の街での暮らしは、のどかな田舎と妖しい森という雰囲気に合っていたと思うが、後半の大学に入る場面でも「これは一体何だろう？」と観客に思わせるワクワク感があまりなかった。ハリー・ポッターのホグワーツの彩度を上げて造形を動植物モチーフに変えたような既視感からだろうか。加えて、魔法が科学と密接に関係がある・人間に一部の魔法は制御可能＆近代化のような要素が込められていたからだろうかと考えた。音楽としてはハンマーダルシマーが非常に印象的なBGMになっていた。
魔女宅のキキとは違い、メアリの場合は黒いスパッツで守られていた。

11
『メトロポリス』(アニメ映画)(2001)監督：りんたろう
【概要・あらすじ】
手塚治虫の同名漫画『メトロポリス』を原作としたアニメーション映画。ジグラットという機械工学化や発展が急進的な街に、伴俊作という日本の探偵とケンイチという助手が訪れる。
【考察】
絵柄・テーマ共に手塚治虫作品らしい作品だと感じられた。鉄腕アトムなどの手塚プロのアニメーションを見たことがあるが、それよりも大分ヌルヌルと動くようになっており、手塚が生きていてこの映画を見たらよい反応をするのではないかと思った。ロボットを機械の奴隷として扱うか、それとも人間と同じように扱うのか、ジグラットで働くロボットたちは総じて前者寄りの待遇の元に活動している。しかし、ロボットたちの挙動や性格、見た目はかわいらしい、親しみが持てるように表現されているため、前者的な扱いをしているジグラットの人間に対してヘイトが向くような構図になっていると考える。ティマはレッド公の失われた娘を元に作られたと確かあったと思うので、非常に『鉄腕アトム』の持っていたテーマ性と似ているのではないかと感じた。ただ、奴隷のように扱った人間には天罰が下るという結末から町の大規模な破壊行動に及び、崩壊した町を見るとどことなく『AKIRA』のラストを感じられるラストにもなっている(脚本が大友克洋)。

12
『鉄コン筋クリート』(アニメ映画)(2006)監督：マイケル・アリアス
【概要・あらすじ】
『ビッグコミックスピリッツ』（小学館）に連載された松本大洋による漫画を元にした劇場アニメ。義理人情とヤクザが蔓延る町・宝町。そこに住む＜ネコ＞と呼ばれる少年・クロとシロは、驚異的な身体能力で街の中を飛び回ることが出来た。そんなある日、開発という名の地上げでヤクザ、3人組の殺し屋、蛇という名の男性が現れる。
【考察】
カメラワークが非常に特徴的かつ絵柄もかなり独特な作風で、唯一無二の雰囲気を醸し出していると感じた。芸能人声優を何人も起用しているが、作品やキャラクターとの馴染みは良かったと思う。特にニノの声優としての演技については『実写版 暗殺教室』でも触れられていたが、不良少年の役としても、クロの持つ生意気なクソガキ感やその奥に眠る「イタチ」としての狂気も非常に表現出来ていると思った。アクションシーンは非常に軽やかながら、その軽さの中にも狂気が感じられる。ストーリーとしては、「流れ」や「闇」、「この街は長くない」などのキーワードらしきものはいくつもあるものの、どれもかなり抽象的でそれらが一体どういうものなのか、簡単に把握するのも難しいと感じた。アジアンチックながら世界のどこにもなさそうな乱雑な雰囲気の街で、半スラム化したような中華街のような街で繰り広げられる高低差を活かした戦いのシーンはインパクトがある。日本人が作らないようなアジアの街という印象を受けた。

13
『ももへの手紙』(アニメ映画)(2012)監督：沖浦啓之
【概要・あらすじ】
リアル系アニメーターの第一人者としても知られる沖浦啓之が前作『人狼 JIN-ROH』以来12年ぶりに手がけた2作目の監督作品で、オリジナル作品としては初となる長編劇場アニメ。
父が遺した書きかけの手紙には、ただその一言があるだけだった。心ない言葉をぶつけ、仲直りしないまま父を亡くしたももは、11歳の夏、後悔を抱えたまま母親のいく子とふたり、母が幼い頃住んだことのある瀬戸内の島に引っ越してきた。辿り着いた汐島は、昔ながらの家々と自然に囲まれたどこか幻想的な町だった。
【考察】
絵柄がリアル寄りのジブリ、あるいは『火垂るの墓』を思わせる絵柄だと思った。特に鼻・口回りの描画が省略されずに書かれており、それがリアルさに拍車をかけていると思われる。妖怪三人組の中ではマメが一番不気味だと感じた。ももの足を舐めたりももの入浴中に風呂に忍び込んだりと、本人は茫然としているがしっかりとももに絡んでくるあたりが少々気味が悪く思った。瀬戸内のレモンをつかった羊羹や海の見える穏やかな景色、人々の言葉遣いからも、見ていて本当に瀬戸内の田舎に移り住んだように感じられた。ももの同級生の男子との距離感が自然なのもリアルだと感じた。母の発作の悪化を食い止めるために暴風雨の中で橋を渡ったり、山をモノラックでのぼって猪から逃げたりと、移動を伴うアクションシーンは非常にワクワクした。妖怪たちの力を使って協力して一つの大きな・大変なことを成し遂げようとする構図にワクワクするのだろうかと考えた。妖怪たちは積極的なももの味方というわけではなく、むしろかなりのやらかしを人々にしている上にそれを把握しているのがももだけなので、かえってももが何か関係しているのではないかという誤解を周囲の人に与えかねない厄介な存在になっている。意思疎通こそできるけれどなかなか相容れない存在として描写されているのだろうかと考えた。



14
『舞台 呪術廻戦 懐玉・玉折』(舞台)(2025)脚本：喜安浩平
【概要】
芥見下々原作の漫画『呪術廻戦』のエピソード「懐玉・玉折」を舞台化。8月22日から9月7日まで東京・大阪で公演。

【考察】
二階席から観劇をした。距離的にキャストの人達の表情などは見えづらかったものの、立ち居振る舞いなどが正にキャラクターそのものを体現しているようで、本当にその場にキャラクターが「いる」と感じた。特に声質がアニメ版と大きく異なるキャストもいたが、それでも話し方や振る舞いを非常にキャラクターに寄せていたために全然違和感がないという現象が起こっていた。何がそのキャラクターをキャラクターたらしめるのかについて考えて見たくなった。人数などの関係上兼ね役なども当然あるが、中学二年生の女子の役を中年の男性が行っているのを見た時は会場内でも笑いが起こっていた。一日しか観劇には行けなかったものの、何度も通して観劇に行っている人の感想を見ると、やはり日によってコマかい箇所の台詞や演技が変化しており、「舞台は生もの」という役者の言葉を思い出した。
五条が逆さに浮いたりするシーンではアンサンブルの人が逆さに持ち上げていたり、空中浮遊するシーンではかなり高い台の上に乗って演技をしたりと、身体を張った演出方法だったことも印象に残っている。


15
『借りぐらしのアリエッティ』(アニメ映画)(2010)監督：米林宏昌
【概要・あらすじ】
監督は本作が初監督作品となる米林宏昌。メアリー・ノートンの著書『床下の小人たち』を原作として、翻案・脚色された作品であり、人間の屋敷で物を借りながら隠れ暮らす小人の一家や、小人の少女アリエッティと人間の少年翔の交流を描く。
【考察】
一見するとアリエッティが普通の大きさの女の子に見える前半パートだが、よく見ると水滴の大きさなどは一貫して大きく描かれており、小人たちの小ささが窺える。アリエッティが翔と初めて目が合うシーンは本当に突然なので、観客としても軽いジャンプスケアを経験した気持ちになった。アリエッティと同じ気持ちを体験した気分になった。アリエッティと翔が協力してアリエッティのお母さんを捜すシーンでは、二人の身体で出来ることと出来ないことを活かしあって助けていたのが印象的で、いつかはこうして小人と人間が共存し合える未来もあるのではないかという可能性を描いているのではないかと思った。序盤でアリエッティが受け取らなかった翔の角砂糖を最後に受け取るのも、その比喩なのではないかと感じた。

16
『めくらやなぎと眠る女』(アニメ映画)(2022)監督：ピエール・フォルデス
【概要・あらすじ】
村上春樹の3つの短編小説集『めくらやなぎと眠る女』『象の消滅』『神の子どもたちはみな踊る』から6編の短編小説を脚色し、東日本大震災直後の東京を舞台に、2人の銀行員を主人公として描いている。
本作は2022年度アヌシー国際アニメーション映画祭で初公開され、審査員賞を受賞。その後第47回トロント国際映画祭の現代ワールドシネマ部門でも上映された。日本での公開に際しては、20歳未満のキャラクターが喫煙するシーンがあることからPG-12指定がなされている。
【考察】
村上春樹作品を読んだことがある人間なら、この作品の原作が村上春樹のものであると恐らくすぐに分かると思う。特に緩急もないのっぺりとした展開や、「このシーン必要あるのか…？」とやや疑問に思うような場面がいくつかあるなどが小説を読んでいて覚える感覚に酷似しているのである。この映像作品もほとんどが人物たちの会話劇によって進行しており、恐らく動画かロトスコープ的な動きをしているので、表現としては本当にリアルに振り切った作品だと思う。アニメ版の『悪の華』を彷彿とさせる作品だと感じた。時折ある性描写や穏やかながらグロテスクな描写、喫煙に飲酒など、精神的にじわじわと追いつめられてくるような閉塞感を覚えた。

17
『好きでも嫌いなあまのじゃく』(アニメ映画)(2024)監督：柴山智隆
【概要・あらすじ】
制作は『泣きたい私は猫をかぶる』『ペンギン・ハイウェイ』などの作品で知られる多くのアニメ作品を生み出したスタジオコロリド。
高校1年生の八ツ瀬柊は、人から嫌われず周囲と上手にやっていきたいとの思いから、頼まれごとを断れない性格であったが、何をやってもうまくいかず親友と呼べる相手もいなかった。季節外れの雪が降った夏のある日、人間の世界に母親を探しに来た鬼の少女ツムギと出会う。柊と正反対の性格で、周囲の目を気にしないツムギは、柊を旅の道連れにする。
【考察】
終始「よく分かんないな…」となった作品だった。絵はこれまで手掛けてきた作品を含めて申し分はないものの、物語の設定に整合性が薄かったりツッコミどころが多かったりして、少し集中できなかったことは否めないと思った。例えば人が鬼になるという設定は、本当の気持ちが言えないまま貯め込んでしまう人は、身体から小鬼と呼ばれる雪のようなものが出て来て、それが出すぎると鬼になってしまうという設定があるのだが、それだとほとんどの人間は鬼になっていてもおかしくないのではないかと感じてしまった。また、ツムギ自身は鬼の両親から生まれたから鬼に決まっていると言っているものの、それなら尚更人間と鬼の人口は逆転していてもおかしくない上、鬼の角は鬼になりかけの人間や鬼同士にしか見えないため、なぜ鬼が隠れ里に住んでいるのかもよく分からない。自分の気持ちを隠して鬼になってしまうような人がのびのび生きられる場所としての役割があるらしいが、ツムギの母親が自分の本心を明かせずに雪の神になって悲しんでいた点を見るに、その役割すらうまく機能していないことが分かるので、やはり分からないという気持ちが強い。ただメッセージ性は伝えようとしているのは分かるものの、やはり要領を得ないという感想が出て来る。

18
『化け猫あんずちゃん』(アニメ映画)(2024)監督：久野遥子・山下敦弘
【概要・あらすじ】
いましろたかしによる同名の漫画作品を原作とした映画。南伊豆・池照町の一角にある草成寺で飼われていた猫、あんずちゃんは、10年、20年経っても死なず、30歳を過ぎて化け猫となっていた。飼い主であるおしょーさんの養子となり、寺の仕事を気まぐれにこなしつつ、日常生活をおくるあんずちゃん。彼と町の人々との交流を描く不思議な物語。

【考察】
何であんずちゃんは生きているのか、なんで喋れるのか、なんで自転車に乗っているのか？といった疑問や違和感は割と序盤ですぐに消え失せてしまった。周囲の人々があまりにも自然にあんずちゃんのことを受け入れているため、「まあいいか…」となってしまうのである。メインキャラクターのかりんを含め、登場人物全員に「コイツ…」と思うところもあればでもやっぱり憎めない点もあり、観客にキャラクターを好きになってもらえるような造形になっている。かりんの母親に会いになぜか地獄に行ったり、結局地獄に行って母を現世に蘇らせた重罪がどうなったのかなどについては触れられないものの、「まあ…なんとかなったっぽいしいいか…！」と思わせる適当さが愛おしいと思う。

19
『きみの色』(アニメ映画)(2024)監督：山田尚子
【あらすじ】
海に面した街のキリスト教系女子高校3年に在学する日暮トツ子は、会う人固有の「色」が見えるという特殊な感覚を持ち、周りの人間からは少し浮きがちであった。トツ子は「きれいな色」を感じた同学年の作永きみのことが気になっていたが、きみはいつの間にか学校を退学していた。「本屋で働いているのを見た」という噂をもとに、トツ子は市内の本屋を探し回り、ある古書店できみと再会する。
【考察】
画面の中の色彩が本当にどのシーンをとっても鮮やかで穏やかで、トツ子の視界を共有して見ているような感覚になった。動きのヌルヌルさや展開と人間関係の静かさ、トラブルなども特にない監督の作品性が非常に全面的に現れた作品だと思う。それでいてラストは割と王道よりの展開になっていくのも着地の座りが良い。披露される楽曲の三曲もどれも良く、特にトツ子の「水金地科目土天アーメン」は、掴みやすいフレーズとキャッチ―な歌詞から簡単に口ずさむことが出来る。足の描写が思ったより少なかったことが意外だった。

20
『さよなら絵梨』(漫画)(2022)作者：藤本タツキ
【あらすじ】
病の母が死ぬまで、スマートフォンで撮影をしていた中学生の優太。彼は母の死後、自殺をするために向かった病院の屋上で、とある少女に出会い、映画を撮影することになる。

【考察】
個人的に驚きだったのは、絵梨が眼鏡をかけて矯正をしていた女の子だったという点。作中では絵梨は一度もそんな描画はされていなかったため、漫画のコマの全部を合わせてもまだ読者には分からない絵梨や優太の真相があの漫画のコマの外にはあるのだなと思うと同時に、映画の撮影とこの漫画の構図が入れ子構造になっていることが分かる。

21
『ヌードモデル』(漫画)(2015)作者：山口つばさ
【概要・あらすじ】
高校の不良少年である百瀬は、所属するグループのルールに従い、罰ゲームとして美大を目指す同じクラスの女子高生の夏目と三日以内にヤッてこいと命令される。百瀬は夏目の家に行き、モデルがいなくて困っていた夏目に対し、自分がヌードモデルになることを提案する。

【考察】
最初はただ純粋に絵を描く・描かれるの関係だった二人だが、一方は裸を見られ一方は自分の貞操を狙われているのを分かっていた状況だったのが面白い。それでもお互いにヌードモデルと画家という関係を崩さなかったのが尊い関係だと感じた。百瀬が最後に夏目を馬鹿にした同級生を殴ったり夏目に謝ったりする場面が挟まったのは珍しいように感じた。夏目は、最初は笑わずに真剣な顔で絵を描くことから少し恐怖を覚えるが、最後の笑顔が非常にかわいらしく、全然能面なんかじゃないということが感じられて良かった。

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『おんなのこ』(漫画)(2015)作者：山口つばさ
【概要・あらすじ】
女の喘ぎ声の真似をした録音を聴きながら自慰行為を行っていた矢田は、ひょんなことからその音声を同級生の男子に聴かれてしまう。しかし、声フェチだという桃井以外の誰にも声の正体が矢田であることはバレず、音声は男子たちの間に広がっていく。その様子に悪い気はしない矢田は、自分の声が裏で男子たちに求められることに関し、徐々に女子に対する優越感を抱く。
【考察】
女の子が経験する喜びと苦しみを男子が味わってみたらこういうことになるのだろうかと考えた。朝比奈が妹尾にレイプされているらしき描写はかなり序盤からあったものの、見逃してしまうと構図的には「気づけなかったことに対する申し訳なさ」が矢田と読者でリンクする形になっているのが巧みだと感じた。最後のおっぱいを抱える矢田の構図は、思春期の男子なら喜びそうな構図ながらも、その重みを理解した矢田の意識の変化が感じられる。

23
『ソフトさんの悲劇』(アニメ)(2009)監督：杉山実
【概要・あらすじ】
ソフトさんの悲劇は、ソフトクリームのキャラクター、ソフトさんが様々な状況で潰れ続けていく姿をユーモラスにえがいた、悲しくも可笑しい連続ショートアニメーション。
この作品はロカルノ映画祭（スイス）「MANGA IMPACT」2009/8/5や、Holland AnimationFilmFestival（オランダ）2009/11/4で公開され、NIPPONCONNECTION（ドイツ）2010/4/14でも上映されるなど海外でも高い評価を得ている。
【考察】
これはもはや考察をすべき作品ではないのでは…？　という気さえしてきた。日常的なスポーツのものが大半を占めている印象を受ける。作品の大半はオチが想像できるものだが、中には視聴者の意表をつくオチもあったりと、意外と面白い。だが、子供向け作品という印象は否めない。

24
『ソフトさんの悲劇 新種誕生』(アニメ)(2011)監督：杉山実
【概要・あらすじ】
クリエイター・杉山実が手掛けたシュールなショートアニメーション第2弾。溶ける体をものともせず、さまざまなことにチャレンジし続けるソフトクリームのキャラクター、ソフトさんの日常を描く。
【考察】
前作よりも線が綺麗になり、色もかなり鮮やかになって色んな種類の仲間が増えているのも特徴。もしかしてソフトさんは、地球上で最強の生命体なのでは…？と感じ始めた。

25
『デス・ビリヤード』(アニメ)(2013)監督：立川譲
【概要・あらすじ】
文化庁の若手アニメーター育成プロジェクト『アニメミライ2013』の参加作品として公開された。原作の立川譲は監督および脚本も務めており、作品の独特な世界はその作家性によるものが大きい。結末はリドル・ストーリー的に考察の余地を与えるものとなっている。
突如、謎のBARに連れてこられた若者と老人に、バーテンダーらしき人物は「命を懸けてゲームをして頂きます。」と答える。2人ともわけがわからないままビリヤードを始めるが、若者は次第にこのゲームを疑うようになる。
【考察】
新人が育成目的で作ったとは思えないクオリティの作品だと感じた。特に激しく若者たちが動くシーンにも迫力があった他、老人と若者が天国と地獄のどちらにいったのか、何となく答えが出ているような気がしないでもないのも興味深い。

26
『小さな英雄 カニとタマゴと透明人間「カニ―ニとカニーノ」』
(アニメ)(2018)監督：米林宏昌
【概要・あらすじ】
スタジオポノックのプロジェクト「ポノック短編劇場」の1作目。『メアリと魔女の花』に続く劇場用映画で、スタジオポノックとしては初の短編映画となる。３篇のアンソロジーとして発表。『カニーニとカニーノ』（監督／米林宏昌）、『サムライエッグ』（監督／百瀬義行）、『透明人間』（監督／山下明彦）。
サワガニの兄妹・カニーニとカニーノは、両親と共に川底で小魚を食べて暮らしていた。母が出産の為に棲み家を離れていた大嵐の日、激流に流されそうなカニーノを助ける父親。だが、代わりに父が流されて行ってしまった。兄弟だけになり、父を探すため危険を犯してカニーニとカニーノは下流に向かう。
【考察】
カニだからか、人間の言語らしきものは一切喋らず、名前や独自の言語を使っていたのが印象的だった。水の表現や魚の表現が非常にリアルで、ジブリらしさはそこからは感じなかった。

27
『「サムライエッグ」』(アニメ)(2018)監督：百瀬義行
【あらすじ】
野球好きな小学生・シュンは、両親と東京・府中市で暮らしていた。彼は生まれつき重度の卵アレルギーに苦しんでいた。アレルギーの治療は、わざと少量のアレルギー物質を食べて慣らして行くのだが、それは吐き気との闘いであり、まだ幼いシュンは治療を避けがちだった。
【考察】
玉子入りのアイスを食べてしまい、エピペンを持って家を飛び出していくシーンは疾走感と発疹による苦しみが表現されていて、見ていて涙腺が刺激された。

28
『「透明人間」』(アニメ)(2018)監督：山下明彦
【あらすじ】
港町で暮らす青年は透明人間だった。背広を着て会社に勤務しているが、同僚たちは彼が居ないかのように素通りする。常に重い消火器を担いでいる青年。手ぶらでは風船のように、何処までも浮いて行ってしまうのだ。
【考察】
彼の存在に気がつくのが盲導犬とその犬を連れた老人というのも感慨深い。その老人も透明人間なのかもしれないと思った。それにしても、一体どうやって就職できたのか、就職したころはまだ透明じゃなかったのかもしれないと思った。

29
『がんばっていきまっしょい』(アニメ映画)(2024)監督：櫻木優平
【概要・あらすじ】
敷村良子による私小説を原作としたアニメ映画。愛媛県松山市の高校を舞台に、ボート部の活動に打ち込む5人の女子高校生たちの姿を描いた物語。
【考察】
３ＤＣＧを用いたアニメで、光の使い方が鮮やかで美しい作品だった。主人公回りの急に生えたような恋愛要素には首をかしげたが、最後のレースの間に挿入される謎の寝そべる五人の絵と含めて、そこだけが微妙だったが、あとは概ね満足できる映画だった。

30
『セロ弾きのゴーシュ』(アニメ映画)(1982)監督：高畑勲
【概要・あらすじ】
高畑勲が監督しオープロダクションが5年の歳月をかけて完成させた自主制作作品。劇場公開は1982年1月23日であったが、同月発表された1981年度の第36回毎日映画コンクール・大藤信郎賞にノミネートして受賞している。
ゴーシュは町の活動写真館の楽団「金星音楽団」でセロを担当している。しかしあまりにも下手なためにいつも楽長に厳しく叱責されていた。そんなゴーシュのもとに、カッコウを始め様々な動物が夜毎に訪れ、いろいろと理由を付けてゴーシュに演奏を依頼する。
【考察】
最初は動物たちにも辛く当たっていたゴーシュが、動物たちのお願いごとを叶える度に少しずつ穏やかになり、最後にはセロの腕がうまくなるのが良かった。セロの振動が按摩になっているというのが現実的で意外だった。 ]]>
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		<dc:date>2025-09-30T23:58:33+09:00</dc:date>
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