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2年 増田 RES
夏休み課題 1~10
1.映画『リング』
原作:鈴木光司
監督:中田秀夫
日本中を震撼させた傑作ホラー。貞子の恐怖はここから始まった…

テレビレポーターの玲子は、見ると1週間後に死ぬというビデオテープのうわさを聞く。にわかには信じられず気にも留めなかった玲子だったが、姪の死をきっかけにビデオテープの調査を開始。やがて本物のビデオテープを手に入れ、内容を確認すると…。

あの貞子が登場する記念すべき第1作目。Jホラーの代表ともいえるシリーズであるため、一度は見てみたかった。構えていたほどには怖くなかったので、極度にホラーが苦手でなければ1人でも見られるのではないかと思う。


2.映画『らせん』
原作:鈴木光司
監督:飯田譲治
『リング』から続く恐怖。呪いのビデオの謎の真相に迫る!

息子を亡くし、自殺することばかり考えている解剖医・安藤は、謎の死を遂げた友人・高山の解剖を担当することになる。その最中、彼の胃の中から暗号の書かれた紙片を発見。その暗号は安藤たちが学生時代に流行った遊びで使われたもので…。

こちらは『リング』の原作小説に沿った続編。前作と違い原作小説に忠実に映像化されているらしい。若干分かりにくい内容だったので、気になる場合は検索などで補完するといいと思う。


3.映画『リング2』
原作:鈴木光司
監督:中田秀夫
中谷美紀主演、呪いのビデオがもたらす恐怖を描いた『リング』シリーズ第2弾

見た者は1週間以内に死ぬという「呪いのビデオ」を生んだ貞子の死体が古井戸から発見された。検死解剖の結果、30年前に殺されたはずの彼女の死亡時期が1、2年前と判明する。一方、舞は恋人・高山の怪死の真相を探るため、彼の前妻の行方を追い始める。

映画版『リング』のオリジナル・ストーリーの続編。『らせん』では死亡していた人物たちが生存している、パラレルワールドのような作品。こちらの方が前作よりは怖かったように思う。


4.映画『リング0 バースデイ』
原作:鈴木光司
監督:鶴田法男
人気ホラーシリーズ完結編。呪いのビデオを生み出した貞子の秘密が明らかに!

東京のある劇団に突出した美貌と存在感を持った山村貞子が入団してくる。看板女優の葉月愛子は貞子の存在に危機感を覚え、冷たく接する。だが、その日から毎夜のように悪夢にうなされるようになり、劇団内にも次々と恐ろしい出来事が起きて…。

『リング』の呪いのビデオ事件の30年前の、生前の貞子の話。もう1人の貞子のあたりが少し難しかった。仲間由紀恵はこの映画の演技で『TRICK』に抜擢されたらしい。


5.映画『チャイルド・プレイ』
監督:トム・ホランド
世界を震撼させたショッキング・ホラーの傑作!

刑事に追われ、逃げ込んだ玩具店で最期を悟った殺人鬼は、傍らにあった人形を引き寄せ、不気味な呪文を唱え出した。やがて彼は壮絶な死を遂げる。数日後、6歳になったアンディは誕生日に母親から言葉を話す人形を贈られる。しかし、チャッキーと名乗るその人形には、あの殺人鬼の邪悪な魂が宿っていた!

名前だけ知っていたチャッキーとご対面。時々「おおっ」となりながらもホラー要素は少なく、楽しめた。


6.ミュージカル『オペラ座の怪人』
原作:ガストン・ルルー
監督:ジョエル・シューマカー
音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー

1870年代のパリ・オペラ座は、華やかな舞台でにぎわう一方、仮面をかぶった謎の怪人“ファントム”の仕業とみられる奇怪な事件の頻発に揺れていた。そのファントムを、亡き父が授けてくれた“音楽の天使”と信じ、彼の指導で歌の才能を伸ばしてきた若きコーラスガール、クリスティーヌ。彼女はある時、代役として新作オペラの主演に大抜擢され、喝采を浴びる。幼馴染みの青年貴族ラウルも祝福に訪れ、2人は再会を喜び合う。だがその直後、ファントムが現われ、クリスティーヌをオペラ座の地下深くへと誘い出すのだった…。

音楽も演出も効果的で素晴らしく、ストーリーに引き込まれた。シャンデリアが落ちるシーンは迫力満点。ラストの方の怪人の消え方が個人的にとても好きだった。


7.映画『クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』
原作:臼井儀人
監督:高橋渉

超エリート校私立天下統一カスカベ学園通称「天カス学園」に体験入学することになったしんのすけたち「かすかべ防衛隊」のメンバーたち。ところが、しんのすけの態度に激怒し、入学を台無しにされた風間くんはそのまま寮を飛び出してしまう。そんな中、壊れた時計塔の中で尻に奇妙な噛み痕が付いて気絶した風間くんを発見する。そして翌朝、彼は究極のおバカに変貌していた。実は天カス学園では謎の吸ケツ鬼に襲われた人間がおバカ化する怪事件が起きていた。しんのすけたちは風間くんを助けるべく、事件の調査を開始する。

まさかの学園ミステリー。この歳になって見る5歳児は可愛らしく、保護者のような気持ちで見守ってしまった。馬鹿馬鹿しいながらもきちんと伏線の張られたトリックは見事。笑い、ハラハラと見入ることができる名作だった。


8.映画『SING/シング:ネクストステージ』
監督:ガース・ジェニングス
今度の舞台はエンターテイメントの聖地!夢を追う動物たちの挑戦を描くアニメ第2作

レッドショア・シティでの公演を目指すニュー・ムーン劇場の支配人・バスターは、斬新なアイデアと持ち前のハッタリで超一流のクリスタル・タワー劇場での公演契約を取りつける。だが、それには伝説のロック歌手・クレイをキャストに迎えなければならず…。

前作でわかっていたが、まず歌のレベルが高い。ストーリーも面白いし、ショーの演出も奇想天外で綺麗。前作ともども見て後悔はしない傑作。


9.漫画『呪術廻船』
著者:芥見下々

呪い。辛酸・後悔・恥辱...。人間の負の感情から生まれる禍々しきその力は、人を死へと導く。ある強力な「呪物」の封印が解かれたことで、高校生の虎杖は、呪いを廻る戦いの世界へと入っていく...!異才が拓く、ダークファンタジーの新境地!

友人に借りてアニメの先まで読んだ。来年放送決定された「渋谷事変」編以降少し複雑になり、読み込まないと理解しにくいところもあるかも。


10.アニメ『僕のヒーローアカデミア』
原作:堀越耕平
監督:長崎健司
無個性の少年が最高のヒーローを目指す!これぞ新世代の王道ヒーローアクション!!

人口の約8割が特異体質で、生まれ持った超常的な個性を武器にヒーローが犯罪者や災害に立ち向かう時代。無個性の落ちこぼれ・デクこと緑谷出久は名だたるヒーローを輩出した雄英高校への入学を目指していた。そしてある日デクは憧れのヒーローに出会い…。

最初からめっちゃ面白い!というよりは進んでいくにつれて面白くなっていくタイプの作品。進めば進むほど、各キャラに愛着がわいてくる。
2022/09/30(金) 22:21 No.1924 EDIT DEL
3年 室伏 RES
夏休み課題1~30

1.『ハリー・ポッターと賢者の石』
あらすじ:
孤児の少年ハリー・ポッターのもとに、ホグワーツ魔法魔術学校への入学を許可する手紙が舞い込む。彼の両親は有名な魔法使いで、彼もその血を受け継いでいたことが判明。ハリーは無事入学し友達もできるが、やがて学校に隠された驚くべき秘密に気づく。
公開日: 2001年12月1日 (日本)
監督: クリス・コロンバス
原作者: J・K・ローリング
音楽: ジョン・ウィリアムズ
原作: ハリー・ポッターと賢者の石
見始めてすぐに、圧倒的な世界観に引き込まれた。不思議な手紙が主人公の元へ届き、突然現れた謎の人物によって魔法学校に導かれていくという、ある種王道の導入展開に、期待がどんどん高まっていった。

2.『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
あらすじ:
夏休みを人間界のダーズリー家で過ごすハリーのもとに「屋敷しもべ妖精」が現れ、ハリーにホグワーツへ戻らないように警告する。しかしハリーは学校に戻り、新学期を迎えて2年生になる。そして楽しい学生生活を送る中、秘密の部屋にまつわる文字が壁に現れる。
公開日: 2002年11月16日 (日本)
監督: クリス・コロンバス
原作: ハリー・ポッターと秘密の部屋
原作者: J・K・ローリング
映画脚本: スティーヴ・クローヴス
プロデューサー: デヴィッド・ハイマン
秘密の部屋を開けたのは誰なのか、正体が明かされるまで全くわからなくてドキドキした。ミステリー作品の犯人探しのようなテイストと、ハリーポッターの作り込まれた魔法の世界観を合わせて楽しむことができる作品。

3.『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
あらすじ:
揃ってホグワーツ魔法学校の3年生になったハリーとロン、ハーマイオニーの親友3人組。しかし、進級早々ハリーは人間の世界で誤って魔法を使ってしまい、退学の危機に直面する。また彼には、さらなる脅威が迫っていた。脱出不可能と言われる牢獄アズカバンから脱走した凶悪犯シリウス・ブラックが、ハリーを探し回っているというのだ。
公開日: 2004年6月26日 (日本)
監督: アルフォンソ・キュアロン
映画脚本: スティーヴ・クローヴス
原作: ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
プロデューサー: クリス・コロンバス
作品後半でハーマイオニーの持つ逆転時計(タイムターナー)によって、時間が戻され、前半の不可解な現象が解明していくという構成がとても面白かった。作品を見返すと、思いもよらない場所に後半の展開の伏線が貼られていて驚いた。

4.『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
あらすじ:
伝説の三大魔法学校対抗試合が再開される。立候補した生徒の中から「炎のゴブレット」が各校から代表1名を選出するのだが、参加資格のなかったハリーも何故か選ばれてしまう。そして、4人の選手はさまざまな課題に挑んでいく。
公開日: 2005年11月26日 (日本)
監督: マイク・ニューウェル
原作: ハリー・ポッターと炎のゴブレット
続編: ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
原作者: J・K・ローリング
シリーズで初めて、ハリーが通う学校の中から死人が出たことが衝撃的だった。ついに悪役のヴォルデモートが本格的に動き出す、という悪い予兆が伝わってくる。個人的にはこの作品を境にハリーポッターシリーズがどんどんシリアスな展開になっていくのが辛いため苦手。

5.『ONE PIECE(1~12巻) イーストブルー編』
著者:尾田栄一郎
出版社:集英社
(以下26まで同上)
ONE PIECEにあまり詳しくなかった私でも知っている名シーンがたくさん出てきて、「あの有名なシーンはここだったのか!」という状態になりながら読んだ。面白すぎてページを捲る手が止められず一気読みしてしまった。特にナミの話に感動した。

6.『ONE PIECE(12~15巻) グランドライン突入編』
ついに冒険が始まるワクワク感が前面に出ていて良かった。クジラのラブーンの話や、クロッカスについては1週目に読んだ時にはさらっと読んでいたが、読み返すと「ここから繋がっていたのか」と気がつく部分もあって面白かった。

7.『ONE PIECE(15~17巻) チョッパー登場・冬島編』
ここまでONE PIECEを読んできた中で1番感動して泣いてしまった。ヒルルクというキャラクターは完璧な善人というわけではないのだが、そこに人間味があってより魅力的に感じた。デザインについて、初期はチョッパーの動物感が強く出ているように見えた。

8.『ONE PIECE(17~23巻) アラバスタ編』
×印を掲げる有名なラストシーンは、アラバスタ編を綺麗に締めくくっていて、人気なのも頷ける物語の美しさだった。ロビンが敵だったことを知らなかったので初見はとても驚いた。敵役のクロコダイルは、デザインやキャラクターが悪役として一貫している感じが魅力的だった。

9.『ONE PIECE(24~28巻) 空島・スカイピア編』
空島という響きや、突き上げる海流(ノックアップストリーム)など非現実的でロマンに溢れた世界にいく冒険が始まる雰囲気に、わくわくした。「人の夢は終わらねぇ」という名言をあえて作品の悪役にあたる黒ひげに言わせているのも面白いと思った。

10.『ONE PIECE(29~32巻) 空島・黄金の鐘編』
今まで多方で展開していた物語が、最終的に「黄金の鐘を鳴らす」という行動に全て収束していく展開に鳥肌が立った。ゴム人間に雷が効かないという点はある種予想通りだったが、ページ一面を使ったコミカルな演出にはびっくりした。

11.『ONE PIECE(32~34巻) フォクシー海賊団編』
アラバスタのクロコダイル、空島のエネルという圧倒的に強い悪役が続いてきた中で、フォクシーというとてもコミカルなキャラが出てきて意外だった。ギャグシーンも多く、キャラクター同士の掛け合いも魅力的。

12.『ONE PIECE(34~39巻) ウォーターセブン編』
水の都ヴェネチアを彷彿させる舞台が美しく、魅力的だった。作中で初めて仲間同士が衝突する展開にハラハラしてページを捲る手が止まらなかった。その勢いを維持したままエニエス・ロビー編に繋がっていく構成も良かった。

13.『ONE PIECE(39~41巻) エニエス・ロビー編』
搭乗から長らく謎に包まれていたキャラクター、ロビンの過去がようやく明かされて、意外なキャラクター性に驚いた。主人公ルフィの技が初めて大きく覚醒した「ギア2」の姿も印象的だった。

14.『ONE PIECE(42~44巻) CP9編』
前巻で過去が明かされ、ロビンが隠していた本心を仲間に打ち明けるシーンに感動した。ナミVSカリファ戦も、女子同士の戦いが珍しくて印象に残っている。完全勝利で戦いが終わるので読後の爽快感が凄まじい。

15.『ONE PIECE(44~46巻) さよならメリー号編』
麦わらの一味のピンチを救うため、突然登場した時は思わず声が出るほど興奮した。
ルフィたちの回想や、セリフによって今まで仲間の一人として共に旅をしてきたことが感じられる分、別れるシーンがかなり辛かった。

16.『ONE PIECE(46~50巻) スリラーバーク編』
個人的にホラー系が苦手なので、序盤の何が起きているのかわからない状態は結構怖くてドキドキした。ブルックがかつてないほどあっさり仲間になった時には驚いたが、その後の過去編をみてさらに衝撃を受けた。

17.『ONE PIECE(50~53巻) シャボンディ諸島編』
ここまで進んできて、まさか主人公が負けるとは思っていなかったので衝撃的な展開に驚いた。特に仲間がどんどん消えていくシーンの絶望感が凄かった。登場キャラクターが一気に増えて、覚えるのが大変だった。

18.『ONE PIECE(53~54巻) 女ヶ島編』
ルフィに明確な恋心を見せるキャラクターの登場が新鮮で面白かった。「覇気」というワードも登場し、パワーアップの予感に期待が高まった。一方で兄、エースの救出に行くという展開は、今後どう進むかわからず、ハラハラした。

19.『ONE PIECE(54~56巻) インペルダウン編』
これまでに登場したキャラクター(イーストブルー編のバギー)(アラバスタ編のクロコダイル、ボンクレーなど)が意外な場面で再登場し、共闘するような形になる展開が熱く、面白かった。強敵マゼランとの死闘も印象に残っている。

20.『ONE PIECE(56~61巻) マリンフォード編』
ルフィの兄、エースの手錠を外した時には勝利を確信したので、その後の展開は衝撃的すぎた。その後、絶望するルフィの様子を見せてから「仲間の存在」に希望を見出す展開が王道・少年漫画らしさが前面に出ていて胸が熱くなった。

21.『ONE PIECE(61~66巻) 魚人島編』
シャボンディ諸島編以来、別れてしまっていた仲間が久々に揃う展開にわくわくした。
作中に出てくる「魚人差別」という問題は現実の人種差別に重ねられる部分もあって、テーマとしても興味深かった。

22.『ONE PIECE(66~70巻) パンクハザード編』
海軍とルフィたちが協力するような形になるのが珍しくて面白かった。この一編の中で一応の解決を見せながらも、次なる悪役、ドフラミンゴの登場など今後の展開に繋がっていくような要素がいくつも散りばめられていた。

23.『ONE PIECE(70~80巻) ドレスローザ編』
パンクハザード編から本格的に登場したキャラクター、ローの過去編が感動的で印象に残っている。また、死んだと思われていたルフィのもう一人の兄、サボの登場など物語全体の中でもかなり盛り沢山の章だったように感じた。

24.『ONE PIECE(80~82巻) ゾウ編』
移動する巨大な像の上が島になっているというファンタジックな設定が面白かった。ゾウで暮らす一族、ミンク族たちは、ワノ国の者たちと敵対するかと思いきや、実はワノ国の忍者を匿っていたという展開には驚いた。

25.『ONE PIECE(82~90巻) ホールケーキアイランド編』
一味の仲間、サンジの2度目の過去編が出てくる展開は予想外だったので驚いた。また、常以上にキャラクターが精神的に追い詰められていくような描写が見られて、読んでいる側も辛かった。最終的に闘いを「ケーキ」で解決するという展開も面白かった。

26.『ONE PIECE(90~103巻) ワノ国編』
100巻間近になってようやく、作中1のキーパーソン「海賊王・ゴールドロジャー」の回想シーンが入ってきたことが最も印象的。他にも、これまで謎だった部分が徐々に繋がっていく感覚に興奮した。久しぶりのしっかりとしたバトルシーンも圧巻。

27.『ONE PIECE FILM RED』
あらすじ:
世界中の人々を歌声で魅了する人気歌手・ウタ。素性を隠してきた彼女が、初めて世間に姿を見せるライブが開かれることになる。そして、迎えたライブ当日、ルフィたちを含めた海賊や海軍たちが集結。しかしそこで、ウタに関する衝撃的な事実が発覚する。
公開日: 2022年8月6日 (日本)
監督: 谷口 悟朗
想像していた以上に歌のシーンが占める割合が多くて驚いた。後半からの戦闘シーンは、夢の世界と現実世界をリンクさせ、協力して黒幕を倒そうとする展開が熱く、とても面白かった。エンディングの映像と音楽も感動的だった。

28.『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』
あらすじ:
渋谷で開かれていた佐藤刑事の結婚式会場で、突然暴漢が乱入する事件が発生。同じ頃、過去に起きた連続爆破事件の犯人が脱獄する。やがて、その人物を見つけ出す公安警察の降谷だったが、直後何者かによって首輪爆弾をつけられてしまう。爆弾を解除するべくコナンが奔走する中、謎の仮装爆弾犯の存在が浮かび上がる。
公開日: 2022年4月15日 (日本)
監督: 満仲勧
今までのコナン映画とは少し異なる構成であるように感じた。ストーリーが序盤からどんどん進んでいき、中盤にはキーになるキャラクターの回想シーンが挟まる構成は見ていて飽きず、とても引き込まれた。ラストシーンの演出が最高。また主題歌が作品にベストマッチしていて、エンディングでは映画を見終わった余韻を堪能できる。

29.『犬王』
あらすじ:
京の都・近江猿楽の比叡座の家に、1人の子どもが誕生した。その子どもこそが後に民衆を熱狂させる能楽師・犬王だったが、その姿はあまりに奇怪で、大人たちは犬王の全身を衣服で包み、顔には面を被せた。ある日、犬王は盲目の琵琶法師の少年・友魚(ともな)と出会う。世を生き抜くためのビジネスパートナーとして固い友情で結ばれた2人は、互いの才能を開花させてヒット曲を連発。舞台で観客を魅了するようになった犬王は、演じるたびに身体の一部を解き、唯一無二の美を獲得していく。
公開日: 2022年5月28日 (日本)
監督: 湯浅 政明
原作者: 古川日出男
音楽: 大友 良英
映画脚本: 古川日出男、 野木亜紀子
女王蜂のアヴちゃんが声優に初挑戦していたが、演技が自然で、かなり馴染んでいて良かった。犬王のライブシーンが圧巻で、映像と歌声が相まって初見のインパクトが凄かった。

30.『劇場版ラジエーションハウス』
あらすじ:
天才放射線技師の五十嵐唯織 (いがらし いおり)。そんな彼が大好きな甘春杏 (あまかす あん)は、アメリカ留学を目前に控える中、父の危篤を伝えられる。同じ頃、診療所が1つしかない離島で、未知の感染症が発生。それを知った唯織は、島民を救うべく、仲間たちと共に奔走する。
監督: 鈴木雅之
ドラマの続編として、ついに五十嵐と甘春が結ばれ物語の大団円を迎えた。一方、それまでの展開はやや急に思える部分があったが、登場人物の魅力でカバーしていた。山崎育三郎の演技が感動的だった。
2022/09/30(金) 22:18 No.1923 EDIT DEL
3年 飯森 RES
16『九条の大罪』
著者: 真鍋昌平
確かな正義にこだわらず依頼されたらその人を勝たせるために動く。『リーガルハイ』よりももっと悪人寄りの弁護士。読んでいるとなかなかムカッとするシーンもあるが、言っていることは筋が通っているため、一概に主人公を悪くも言えないなとも思う不思議な作品でした。

17『刃牙道』
作者:板垣恵介
 以前読んだ『バキ道』の前シリーズ。このシリーズでは武器がメインになっており宮本武蔵が現代によみがえったらどうなるかなどマンガらしく伝えてくれるので読んでいて直感的にわかりやすい。

18『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』
著者: 恵三朗、 草水敏
 医療マンガにありがちな外科ではなく病理医に焦点が当たってストーリーが展開される。この作品を読むまでは全くもって病理医の存在などほぼしらなかったが、病理医のありがたみを感じることが出来る作品である。特にこの作品では病気に負ける患者と医者という立ち位置が多く描かれており現代の医学も決して万能ではないことを伝えている。

19『東京リベンジャーズ』
作者:和久井健
アニメ分まで見ていないがケンカという王道の少年マンガでありながらすこしの謎解きのようなジャンルも入っていて新しいジャンルの作品に出会えたきがした。

20『寄生獣』
著者: 岩明均
 宇宙から飛来した寄生生物にとりつかれた新一がほかの寄生生物と戦い日々の平穏を守る話。寄生虫たちは地球を汚す人間たちが許せず、人間は自分たちを殺そうとする寄生獣たちが許せず戦いあっているがどちらにも正義がありどちらか一方だけが悪いとも言えないと感じました。

21『ダークナイト』
 監督: クリストファー・ノーラン
ジョーカー役の役者がこの作品の撮影後に亡くなってしまうという話をきっかけにみた作品。ジョーカーの目的遂行のためになら何でもやる精神が常軌を逸しており正義の市長すらも悪の道へと落としてしまう手腕は観ていてみごととしか言えない。

22『ゴールデンカムイ』
著者:野田サトル
アイヌの埋蔵金を巡るサバイバルバトル漫画だがギャグも数多く入っており見ていて飽きない。しかしもただ戦うだけではなくアイヌの文化や考え方などが作品の随所にちりばめられていてアイヌ文化の観点から見てもためになる。ただ時折入ってくるグロテスクな描写と通常の雰囲気ではギャップがすごいなと感じました。

23『天空の城ラピュタ』
監督:宮崎駿
 何度も見直しているジブリの中でも屈指の名作。昔はバルスという呪文を唱えるシーンが見たくて繰り返しみたが、今見返すと講義の内容を踏まえてみることができるのでまた違った目線で見ることが出来て面白い。

24『二年間の休暇』
作者:ジュール・ヴェルヌ
 16人の少年たちが無人島で生き残る話。小学生のころに初めて読んだが、とても具体的に生活面が書いてありとてもハマった思い出がある。卒論もジュール・ヴェルヌをメインに書いていきたいなと改めて思いました。

25『アベンジャーズ』
監督: ジョス・ウェドン
 記念すべきアベンジャーズシリーズの一作目。しかしそれぞれのヒーローの持ち味が存分に出ていてこれぞヒーロー終結作品だと言える。とくに自分が好きなアイアンマンが中心となって話が進む点もうれしい。

26『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
監督: ジョス・ウェドン
 アベンジャーズの二作目。一作目のような事件が起こらないように作ったシステムが暴走し自分たちの敵になってしまう。この作品だけは味方同士が割と近い状態で戦うので画的に迫力がある。さらに新たなヒーローの誕生や死があったりするのも感動するポイントの一つ。

27『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
監督: ジョス・ウェドン
 この作品ではヒーローは勿論登場するが本当の意味での主人公は悪役であるサモスだと感じる。このアベンジャーズシリーズでは3・4作目を繋げて最終作品とするために3作目をあえてヒーローたちを終始ピンチに陥らせたと思う。この作品の最後もまさか敵キャラが願いをかなえるとは観るまで思いもしなかった。

28『アベンジャーズ/エンドゲーム』
監督: ジョス・ウェドン
 アベンジャーズシリーズの最終章。
ただすばらしい。長い年月をかけてマーベルが育ててきた異なる作品のヒーローを集結させて戦わせる。そのため多くのキャラをだすとぐちゃぐちゃになりがちなストーリーがきれいにまとまっていて美しいフィナーレを迎える。これほどまでに手間と時間とお金をかけた作品が今後でてくるとは思えません。この時代に生まれて本当によかったと思える作品でした。

29『『サマーウォーズ』(アニメ映画)
監督:細田守
夏のアニメ映画と言えばの代表作の一つ。さまざまな人たちが協力し合い、そしてその中で自分たちの強みで敵と戦うその姿勢が素晴らしい。初めてこの作品を読んだときは小学生だったが、いつの間にか僕自身が成長し主人公たちよりも大人になったのは少し寂しい気持ちにもなります。

30『となりのトトロ』
監督:宮崎駿
 ジブリのなかでの一番の名作だと考えます。このトトロのシルエットがとても好きで老若男女すべての人に好まれる作品だと思います。
2022/09/30(金) 20:47 No.1922 EDIT DEL
2年 木村 RES
夏休み課題 21〜30

21:『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』監督:佐藤雄三

あらすじ:1996年2月。上京後、定職にも就かず自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日、金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知らされる。遠藤に誘われるままカイジは1ヶ月後、借金が帳消しになるチャンスを与えるという、フランス語で「希望」の名を冠すギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。

同作品の実写映画は見たことがあったがアニメを見たことがなかったので知らない所も多かった。福本作品特有の間や効果音が再現されている所が良かった。命を賭けたギャンブルのヒリつく緊張感があり、臨場感があって絶対にギャンブルはやらないという気持ちになれた。

22:ALKALOID『VERMILION』あんさんぶるスターズ!!MusicゲームサイズMV

概要:アイドルユニット「ALKALOID」の新曲「VERMILION」のMV。赤と黒を基調にしたアリスの世界をモチーフにしている。

3DダンスMVであり、3Dモデルの出来やステージの作り込みが素晴らしい。かなり広いステージ構成となっているが、単調にならず、浮いているトランプ、舞い散る薔薇の花びらなど、細かい所まで趣向が凝らされている。カメラワークも滑らかで、見ていて違和感がない。ラスサビで背景が塗り替えられる所が歌詞とマッチしていて感動した。

23:『薫りの継承』著者:中村明日美子

あらすじ:
"愛したのは、義理の兄。"
中村明日美子が贈る禁断愛、上下巻同時刊行!

比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。
竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。
兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。
深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。
毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。
竹蔵は兄に欲情していた。

ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。
義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。
そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。


兄弟同士での禁断愛がテーマになっているが、暗い雰囲気と絵柄の美しさがマッチしていてとても美麗だと思う。最終的に思いを通わせることができたのに、兄がトラックに轢かれて死んでしまうラストシーンでは、本当に事故だったのか、または自分でこの罪を終わらせようとしたのかが曖昧な所が良いと思った。かなり描写が激しいし重いのでBLに慣れてきた人向け。


24:超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』

概要:ここはカリスマハウス。今日もカリスマな彼らは己の中のカリスマ性を見つめている。が、彼らはまだ『真のカリスマ』に辿り着けていないと言える。故にこうしてカリスマ同士で身を寄せ合い、日々カリスマ性を育み、更なる高みを目指す言わば仮住まいの状態。世間には嘲笑する者もいるだろう。が、カリスマな彼らにはノーダメージ。むしろそういった逆境を糧にさらなるカリスマ性を生成し、見事な『カリスマチャージ』を蓄積させていく。チャージの先にあるものとは…!?

ボイスドラマ形式のYouTube配信のコンテンツ。MVや動画の作り込みに手間とお金がかかっているのを感じるのに、常軌を逸したふざけ方をしているのが今までにないものを感じさせる。毎週2回配信、月に1回の楽曲配信など、かなり力が入っているのに、万人受けを狙っていない所が魅力だと思う。ストーリーの面白さより、キャラクターの魅力で勝負しているなと感じた。

25:『PUIPUI モルカー』監督:見里朝希

あらすじ:舞台はモルモットが車になった世界。くりっくりな目と大きな丸いお尻、トコトコ走る短い手足。常にとぼけた顔で走り回る癒し系の車<モルカー>。クルマならではの様々なシチュエーションを中心に、癒しあり、友情あり、冒険あり、ハチャメチャアクションありのモルだくさんアニメーション!

羊毛フェルトを使ったストップモーションアニメだが、ふわふわで可愛らしいのと同時に、可愛さを引き出すモルカーの動きや表情の作り方をしている。基本笑顔などの人間的表情がないので動物らしさがあるが、人間思いで健気な姿は庇護欲を掻き立てていると思う。鳴き声に本当のモルモットの声を使っている所が細かくていいと思った。

26:『パッチワーク』著者:嶽本野ばら

概要:ロリータから淑女まで、女性の誰もが好きなテーマを集めた「百貨店」のようなエッセイ集。デビュー以前の幻の連載エッセイも収録。

所謂少女小説的な作品を主に著している嶽本野ばらのエッセイ集。ロリィタ趣味における矜恃、恋愛における考え方、映画批評など、様々なエッセイが纏められているが、どのエッセイも考え方が共通しており、『自分らしさ』と『自分なりの矜持』を大切にしていることを感じた。ロリィタ趣味、少女趣味が好きな方は勿論、どんな女性(もしくは男性)でも心に響くものがあると思う。

27:『容疑者Xの献身』監督:西谷弘

あらすじ:男性の惨殺死体が発見される。身元は無職の富樫慎二と判明。そこで貝塚北署の刑事・内海は捜査に乗り出し、被害者の元妻・花岡靖子へ聞き込みに当たる。そんな中、靖子の隣人である高校数学教師・石神哲哉が「ガリレオ」こと湯川と同じ帝都大出身だと知った内海は、さっそく湯川へ相談を持ちかける。

靖子への愛ゆえに自分が罪を被ろうとする石神の不器用で美しい愛の描き方が素晴らしいと思った。素晴らしい頭脳を持っているのに上手く愛を伝えられないもどかしさと愛おしさを上手く表現していると感じた。主題歌の『最愛』も非常にマッチしていて感動できた。

28:『そんな目で見てくれ』著者:毛魂一直線

あらすじ:各界の令息が通う男子校・私立シリカゲル学園。そんな並み居る御曹司たちの憧れの的である眉目秀麗な生徒会長・大和御門は、たまたま入学式で根暗な新入生・根崎春の笑顔を見て以来、無口で物静かな彼のことが気になって仕方がない。これはもしや……!?

所謂『スーパー攻め様』的なキャラと、根暗で地味なキャラの恋愛というありがちな設定だが、著者独特のギャグセンスとキャラクターの性格で唯一無二の作品となっている。絵がとても上手いので、ギャグシーン以外での癖が少なく意外と読みやすいと思う。BL初心者でもおすすめの作品。

29:『25時のバカンス』著者:市川春子

概要:深海生物圏研究室に勤務する西 乙女は、休暇を取って
久しぶりに弟の甲太郎と再会する。深夜25時の海辺にて乙女が甲太郎に見せたの は、貝に侵食された自分の姿だった。(『25時のバカンス』)
土星の衛星に立地する「パンドラ女学院」の不良学生・ナナと奇妙な新入生との交流 を描く。(『パンドラにて』)天才高校生が雪深い北の果てで、ひとりの男と共同生活を始める。(『月の葬 式』)。以上3編を収録! ロングセラー作『虫と歌 市川春子作品集』を描いた市川氏が放つ、およそ1年ぶりの最新作!!

市川春子の描くSF短編集。SFではあるが、いろいろな愛の形を表現していて、どの話でも人と人外の間の愛を描いている。シンプルな絵柄なので特殊な設定でもさらっと読めるのと、必ず人体(人の形をしているもの)が破壊される描写があるが、余り抵抗なく読めた。多くは語らないスタイルで、余白を持たせて読者に考える隙を与えるのが上手いと思う。

30:『宝石の国』著者:市川春子

あらすじ:「古代」といわれるほどの過去に「にんげん」が存在したと伝えられる遠い未来の世界。そこでは、遠い昔に6度の流星飛来のために海中に没した地上の生物の中から、「微小生物」に食われて無機物となり、長い年月を経て、宝石の体を持つ人型の生物が生まれており、28体の宝石たちは、月から襲来して宝石たちを拐っていく月人(つきじん)との戦いを繰り返しながら、残された陸地で指導者である金剛先生の元で長い時間を寄り添って暮らしていた。
宝石の中で一番年下のフォスフォフィライトは硬度が低く脆い上に、不器用なため何の仕事もできず、役割のないことに不満に感じながらも根拠のない自信をもって明るく過ごしていたが、遂に金剛先生から博物誌作成の仕事を与えられる。

何も出来なかったフォスが徐々に成長していくと共に、かつての無邪気さを失っていくのが歪な人間らしさを感じさせる。宝石は、人間的な醜い部分を余り持っていないが、少しずつ負の感情を覚え、人間に近づいていくのが子供の成長を見ているようで美しくも怖さを感じた。美しいものが破壊される倒錯感と、真実に近づくほどハッピーエンドからは遠ざかる残酷さのギャップがある。
2022/09/30(金) 19:12 No.1921 EDIT DEL
3年 髙田(梨) RES
夏休み課題16~30
16『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
原作:J・K・ローリング
監督:デヴィット・イェーツ

 「ファンタスティック・ビースト」シリーズ2作目。
 前作で囚われた魔法使い・グリンデルバルドは脱獄し、膨大な魔力を持ち苦しんだ青年・クリーデンスらと共にパリに拠点を築く。主人公・ニュートはティナを探し、ティナの妹・クイニーとその恋人・ジェイコブと共にパリに向かう。グリンデルバルドは、魔法使いに正当な権利を得るためと巧みに魔法使いを引き込み、非魔法使いを支配する計画を企てていた。

 前作に続き、魔法動物や魔法を使った華やかな場面が魅力でありながら、「ハリー・ポッター」シリーズでも登場するダンブルドアに関わる秘密が明らかになる物語の展開にも注目したい。次作に繋がるラストシーンは、衝撃的だ。
 また、ニュートの学生時代の様子が分かることも本作の見所である。

17『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
原作:J・K・ローリング
監督:デヴィット・イェーツ

 「ファンタスティック・ビースト」シリーズ3作目。
 ニュートは、調査中に心の清いものにひざまずく魔法生物・麒麟を見つける。しかし、その時現れた魔法使いたちによって麒麟は殺され、双子の子どもは一匹が連れ去られてしまったため、もう一匹を引き取ることになる。
 一方、グリンデルバルドは魔法界の次期指導者を決めるための選挙に立候補する。

 本作では、ダンブルドアとグリンデルバルドの深い関係が明かされる。学生時代互いに信頼し、唯一の存在だった2人は、別の道を歩みながらも血の誓いにより、互いを攻撃できない契約を結んでいた。そんな2人の対立は、学生時代との決別と捉えられる。また、麒麟の死体を操って指導者の座を得ようとしたグリンデルバルドと、麒麟にひざまずかれながらも指導者の座を別の者に引き渡したダンブルドアの対比は、2人の対比が現れているシーンである。

18『夜は短し歩けよ乙女』
著者:森見登美彦
出版社:角川書店

 京都の大学に通う青年「先輩」と、その意中の女性でクラブの後輩の「黒髪の乙女」を中心に起こる不思議な出来事を描く。全4章で構成されており、「先輩」と「黒髪の乙女」の両視点が交互に一人称視点の語り手となる。

 本作は、2006年に刊行された現代小説だが、文体や登場する物や情景は近代小説を思わせる雰囲気であり、古典文学や近代詩からの引用も多い。しかし、現代的なユーモアが要所に組み込まれており読みやすく、独特の魅力を生んでいる。また、現実では起こり得ない出来事が起きたりと、幻想的な世界観にも注目したい作品である。

19『少女椿』
著者:丸尾末広
出版社:青林堂

 昭和13年、孤児となった少女・みどりは見世物小屋の下働きとなる。小屋の芸人たちはみどりに辛く当たり、みどりも芸人たちに嫌悪感をあらわにする日々を過ごしていた。ある時、小屋に雇われた男・ワンダー正光に好かれたことで、みどりの立場は好転する。しかし、小屋を出てワンダー正光と共に旅に出ることになった直後、ワンダー正光は命を落としてしまう。

 昭和初期当時の、身体障碍者を見世物にする商売を描いている本作は、残酷な描写も多く、初読時の衝撃は大きいだろう。一貫して暗く、狂気的なストーリーを緻密で繊細なタッチで描くことで、残酷さの中に美しさと魅力を生んでいる。

20『魔法少女まどか☆マギカ』映画
原作:Magica Quertet
総監督:新房昭之
監督:宮本幸裕
脚本:虚淵玄

 中学生の少女・まどかはある夜、魔法で戦う少女の姿と、謎の生物に「魔法少女になってほしい」と言われる夢を見る。翌日、まどかの中学校に転校してきたのは夢で見た少女・ほむらだった。ほむらはまどかに「魔法少女になってはいけない」と告げる。
 その日、謎の生物・キュウべえと出会ったまどかと親友のさやかは、魔女の使い魔に襲われるが、魔法少女のマミに助けられる。魔法少女の存在を知ったまどか達の人生は大きく動き出す。

 可愛らしい魔法少女とマスコットのビジュアルとは裏腹に、残酷な展開が衝撃的な作品。魔法少女と敵対する魔女は、アニメーションユニット・劇団イヌカレーによる、コラージュを用いた表現で独特の世界観を生み出している。
 主人公達が多感な中学生の少女だからこその、未熟さや純粋さから生まれる物語が描かれていると感じる。

21『戦国BASARA』アニメ
原作:CAPCOM
監督: 川崎逸朗、板垣伸
脚本:むとうやすゆき

 時は戦国、日本各地の武将が天下を目指し、争いを繰り広げていた。中でも尾張の織田信長は、圧倒的な武力と手段を選ばない狡猾さで日本を手中に収めんとしていた。そんな中、奥州の伊達政宗は武田信玄と上杉謙信の首を獲るべく川中島の戦いに乱入する。そこで政宗は真田幸村と出会う。2人の出会いにより、戦いは更に熾烈を極めることとなる。

 アクションゲームを原作とした本作は、戦国武将が個性豊かなキャラクターとなって登場する。強烈な個性を持つ登場人物達の様子はコメディーチックでもあるが、同時に史実に沿った設定が付けられており、秀逸だと感じた。また、前述の通り、アクションゲームを原作とするため、武将同士の戦いは派手で迫力のある演出がされている。

22『PSYCHO-PASS』アニメ
総監督:本広克行
監督:塩谷直義
脚本:虚淵玄、深見真、高羽彩

 2112年、日本は、人間のあらゆる心理状態や性格を把握し数値化する「シビュラシステム」により管理されていた。これにより、人間はストレスに苛まれることがなく、自分に合った職業に就くことができる。中でも、「犯罪係数」は、罪を犯していなくとも、規定値を超えると「潜在犯」として裁かれるため、犯罪数は劇的に減少した。
 しかし、それでも犯罪はゼロにはならないため、警察組織・公安局に所属する刑事たちは「犯罪係数」を測定する銃「ドミネーター」を用いて治安維持活動を行っていた。

 近未来SF作品でありながら、刑事たちの泥臭さや信念に基づいた行動は、むしろ昭和の刑事もののような質感すら感じる。完璧に管理された世界の物語として始まるが、物語が進むにつれてそのほころびが明らかになり、刑事たちが自身の足で真実に向かい犯罪に立ち向かう。どれだけ技術が発達しても、最終的に必要なものは人間が正義を信じる心なのではないかと考えさせる作品。

23『デスノート』映画
原作:大場つぐみ、小畑健
監督:金子修介
脚本:大石哲也

 警察の息子で大学生の夜神月はある日、黒い奇妙なノートを拾う。それは、ノートに名前を書かれた人間が死ぬ「デスノート」だった。月は、世界を変えるために犯罪者の名前を次々とノートに書いていく。やがて世間では犯罪者を葬る謎の人物として月と「キラ」と呼び、信奉する者が現れ始める。
 一方警察は一連の犯罪者の死を殺人事件とし、名探偵・Lに調査協力を依頼する。

 ノートを拾った当初は、法の下で犯罪者を裁くには限界があるという正義感から行動していた月だったが、次第に自分の行為を邪魔する者は犯罪者でなくとも利用し、殺すことを躊躇しなくなっていく。主人公が人を殺し暴走し、敵対するLが命を顧みずそれを阻止するという構造は、少年漫画を原作とした作品としては非常に珍しいのではないだろうか。

24『22年目の告白-私が殺人犯です-』映画
原案:韓国映画『殺人犯の告白』
監督:入江悠
脚本:平田研也、入江悠

 1995年に起きた連続殺人事件は、被害者に警察官を含めながらも犯人が見つかることなく時効を迎える。事件から22年後の2017年、事件の犯人を名乗る男・曾根崎が現れる。曾根崎は日本中の注目を集める。そんな中、事件の犯人に同僚を殺され、妹が失踪した刑事・牧村は、曾根崎との接触を図る。

 突如名乗り出た犯人・曾根崎と犯人に迫る刑事・牧村の物語かと思いきや、全てが覆される作品。対立している2人が実は協力していることが判明することで、中盤までの2人の言動の見方が全く変わってくるため、もう一度最初から観て確認したいと思う作品である。

25『だめっ子みーちゃん』漫画
著者:棉きのし
掲載社:集英社

 高校3年生のみおは、皆が簡単にできることが出来ない。学校ではトイレで同級生に水をかけられ、家では父親に怒鳴られる。しかし、自分がしたことの何が悪いのか分からず、同じ事を繰り返してしまう。そんなみおは、ある日屋上で1年生の三家に出会う。

 毎日同級生から水を掛けられるのに、トイレの個室で声を掛けられると答えてしまったり、人が大勢いる中で「おしっこしたいなぁ」と思った事をそのまま口に出すなど、率直に言えば、みおは本来医師の診断が必要なのではないかと感じる。しかし、劣悪な家庭環境ではそれが叶わないことも読み取れる。
 三家の言葉により、みおは周りと同じように出来なくてもいいし嫌われないように必死になる必要もないと前向きに考えるようになる。三家のような存在は必要だが、根本的な解決がないことは、現実に生じている支援が必要な子供の問題にも通じるように思う。

26『怪盗クイーンはサーカスがお好き』映画
原作:はやみねかおる
監督:傳沙織
脚本:國澤真理子

 相棒のジョーカー、人工知能のRDと共に飛行船トルバドゥールに乗って世界中を巡る怪盗クイーン。狙った獲物は必ず手に入れるクイーンだったが、呪われた宝石「リンデンの宝石」を手に入れんとしたところで謎のサーカス団に横取りされる。宝を取り戻すため、クイーンたちはサーカス団に立ち向かう。

 「怪盗クイーン」初のアニメーション映画作品。シリーズ1作目の物語を映画にしているため、原作を知らない人でも勿論楽しむことができる。同時に、その後登場するキャラクターや、同作者の「夢水清志郎」シリーズのキャラクターを登場させるなど、原作ファンにも楽しいサプライズが用意されていた。

27『カタシロRebuild』舞台
脚本、演出:ディズム

 TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)と呼ばれる、ゲームマスターとプレイヤーの対話型ゲームシステムから生まれた作品の1つである『カタシロ』の舞台化作品。
 主人公は、記憶喪失の状態で病院で目を覚ます。医者が言うには、雷に打たれたらしい。主人公は記憶を取り戻すため、医者と対話をすることとなる。

 この作品最大の特徴は、主人公役が毎公演変わる事、そして主役は台本を渡されないことである。上述の通り、原作の『カタシロ』はゲームマスターとプレイヤーの対話により物語を進める。これを、舞台でも同じように行うため、主役の役者はゲームのプレイキャラクターそのものになる。よって、主役以外の人物もそれに合わせてアドリブで答えるため、全ての公演で内容が大きく変わるのである。
 本作は全ての公演がオンラインで配信されているため、視聴者は複数の公演を観て内容の違いを楽しむこともできるだろう。

28『訳アリ心霊マンション』漫画
著者:ネブクロ
出版社:新潮社

 東雲薫は、不労所得生活を夢見て中古マンションを購入した。しかし、そのマンションでは心霊現象が多発し、入居者は誰もいない。そこで薫は、幽霊に入居してもらう事を考える。

 おどろおどろしいホラーと軽快なギャグのコントラストが読んでいて楽しい作品。幽霊を怖がらずに普通の人間と同じように接することでコミュニケーションを成立させ、マンションの入居者として引き込む薫の性格が魅力的である。

29『カヤちゃんはコワくない』漫画
著者:百合太郎
出版社:新潮社

 カヤは幼稚園で有名な問題児。ブランコを独り占めしたり、絵本のページをテープで貼り付けてしまったり。理由を聞いても「ダメだから」の一点張りのカヤだったが、これらの行動には理由があった。カヤは並外れた霊感と除霊の能力を持っていたのである。

 幼稚園を舞台としたホラーアクション。霊に対する力は並外れているカヤは、他の園児のピンチに駆けつけ助けるが、その行動のせいで周囲に怖がられることも多々ある。そんなカヤの強さと年相応の子どもらしさが応援したくなる作品である。

30『ギャギャ美が恋した』漫画
著者:つばさんた
掲載社:集英社

 キノコの谷に住む9歳の少女・ギャギャ美は絵本のお姫様と王子様の恋に憧れる。そんな時、調査に来ていた王子様のような男性に一目惚れする。ギャギャ美は友人のベンと共に、王子様に振り向いてもらえるよう作戦を始める。

 幼い少女が初めての恋に奮闘する、絵本のような可愛らしい漫画。やんちゃで行動派だが、いざとなると緊張してしまうギャギャ美と、頭脳派でギャギャ美を応援する7歳の少年・ベンの疾走感がありながら優しいコメディは、暖かい気持ちになるだろう。
2022/09/30(金) 17:59 No.1920 EDIT DEL
3年 髙田(梨) RES
夏休み課題1~15
1『オリエント』漫画
著者:大高忍
出版社:講談社

 謎の生物「鬼」が神と崇められ、「鬼」を倒す「武士」が忌み嫌われる戦国時代。そんな中、2人の少年・武蔵と小次郎は、「鬼」を倒す武士団を目指す。

 「2人は幼少期から武士になる夢を掲げていたが、成長につれて周囲に抗えず、自分に嘘をつくようになっていた。そんな中で、「鬼」は人を殺す怪物だと知った2人は、自身の心に正直に、武士団を作る夢に向かって進み始める。
 武蔵と小次郎の2人に加え、旅の途中で出会った少女・つぐみは、育ての親の圧力に逆らえなかったが、2人との出会いをきっかけに自分の意思で生きることを決める。
 本作はファンタジーの世界観だが、このように周囲や大人に流されずに生きていくため勇気を出す少年少女の物語であり、読者の共感と応援したい心を呼ぶだろう。

2『凶悪』映画
監督:白石和彌
脚本:高橋泉

 雑誌ジャーナリストの藤井は、死刑囚・須藤から世に出ていない3つの殺人事件に関与していることと、それらの首謀者である「先生」と呼ばれる男の存在を聞かされる。「先生」の罪を記事にしてほしいと須藤に頼まれた藤井は、その凶悪な事件の真相に迫るにつれ、正義感と狂気に飲み込まれていく。

 原作は実際に起きた事件を描いたノンフィクション『凶悪-ある死刑囚の告発-』である。
 人の死を利用して金儲けをする「先生」と須藤の非道さは、実際に起きた事件だという事を疑うほどであり、目をそむけたくなる。しかし本作は同時に、凶悪犯罪を追うジャーナリスト藤井が次第に狂気に陥るさまも描いており、こちらにも須藤らに対するものとは別の恐怖を覚える。正義感から事件を追及する藤井は、家庭の崩壊も意に介さず調査にのめりこむようになる。映画のラストでは、「先生」が逮捕されてもなお、未だ明かされていない犯罪や見つかっていない死体を探す執念を見せる藤井の姿に狂気を感じた。
 
3『二重生活』映画
監督:岸善幸
原作:小池真理子

 哲学科の大学院生・珠は、修士論文のテーマとして、ひとりの人間の生活を記録する「哲学的尾行」を行うことを教授から提案される。珠は次第に「理由なき尾行」に魅力を感じるようになっていく。

 尾行対象の姿が物陰に隠れているなど、珠の視点を共有するようなカメラワークが特徴的である。だが、尾行のスリルを経て発覚する尾行対象・石坂の秘密が不倫であることに、物足りなさを感じる。しかし、終盤のワンシーンから、あえてそのような秘密にしたのではないかと考察できる。
 尾行に気付かれた珠が自身の人生と不安を吐露すると、石坂は「お前の人生はありきたりで陳腐だ」という旨の発言で一蹴する。珠はその言葉に涙を流すが、映画という媒体で観ている私たちは、石坂にもその言葉が適用されると知っている。
 誰しも秘密を持っていると締めくくられる本作で、他人から見れば取るに足らない秘密を登場人物に持たせることで、リアルな人間を描く意図があるのではないかと思った。

4『死刑にいたる病』映画
原作:櫛木理宇
監督:白石和彌

 大学生の雅也の元に、24人を殺した殺人犯榛村から手紙が届く。榛村は雅也が中学生の頃、パン屋を営んでおり、雅也は当時榛村に心を開いていた。
 榛村は、24人の殺人のうち1件の事件は冤罪であることを主張する。真犯人を突き止めるため事件を調査する雅也は、残酷な真実を知る。

 魅力的な人物を装い、本質は人を操り傷つけることに楽しみを見出す殺人鬼・榛村。そんな榛村の狂気に次第に飲まれるような薄暗い画面構成と演出が特徴的だと感じた。薄暗い面会室で、登場人物2人の会話のみで進行する場面の緊張感は、同監督の映画作品『凶悪』にも共通する。加えて本作では、榛村の策略に引き寄せられる雅也の様子の表現が印象的である。ガラス越しの雅也を、ガラスに反射する榛村の姿と重ね合わせるように映すことで、雅也が榛村側に傾いていることを演出しており、場面を活かした表現だと感じた。

5『20世紀少年』漫画
著者:浦沢直樹
出版社:小学館

 小学生の頃仲間たちと、世界滅亡の危機に立ち向かう物語を作っていたケンヂ。大人になり、姪を育てながらコンビニを経営する冴えない日常を過ごすようになったケンヂの周囲で事件が起こり始める。その内容は、小学生の頃の自分が作った物語に沿っていた。

 最初は不可解な一家失踪事件から始まった物語が、次第に世界を巻き込む規模になっていく様子に恐ろしさを覚えながら読み進めることになるだろう。
 小学生の頃に考えた世界破滅の物語を実現しようともくろむ「トモダチ」だが、その行動やビジュアルの不気味さを持ちながら、子どもの頃の遊びを未だ諦められない幼さも持つアンバランスな人物である。小学生の頃が既に過去の思い出となっていたケンヂ達との対比になっており、大人になるとはどういうことかを考えさせられる作品だ。

6『ジャンケットバンク』漫画
著者:田中一行
出版社:集英社

 仕事は優秀だが平凡で退屈な人生を贈っていた銀行員・御手洗は、自身の勤める銀行が賭博の会場になっていることを知る。そこで出会ったギャンブラー・真経津に衝撃を受け、真経津の勝負を間近で見続けるため、賭博の仲介を行うジャンケットの世界に足を踏み入れる。

 本作にはオリジナルのゲームが登場する。ゲームのルールを逆手に取った勝利法や読者の目も欺く展開に手に汗握る作品である。 
 また、ギャンブラーである真経津の勝負と同時に、それをサポートする行員達の駆け引きも行われる。平凡な人物だった御手洗が真経津との出会いによって変化していく点も本作の見所だろう。

7『マリッジトキシン』
原作:静脈
漫画:依田瑞稀
出版社:集英社

 殺し屋の家系に生まれ、「毒使い」として裏社会で生きる青年・下呂は、自分に結婚は必要ないと考えていた。しかし、跡継ぎを残そうとする親族は、妹に結婚を強いようとした。それを止めるため、結婚相手を探す下呂は、結婚詐欺師・城崎と出会う。城崎をアドバイザーに、下呂は婚活を始めることとなる。

 殺し屋としてのアクションとラブコメディー作品的な婚活が同時に進む新鮮な作品。主人公・下呂と常に行動を共にする城崎は、可愛らしい見た目ながら男性でお互い恋愛感情はなく、章ごとに婚活の相手となるヒロインが変わる構成もおもしろいと感じた。また、ヒロインが複数存在する作品になりながら、下呂が女性慣れしていない点や、真摯に女性たちに向き合う点から、不誠実さを感じないことも魅力だ。

8『チェンソーマン』
著者:藤本タツキ
出版社:集英社

 人々の恐怖から生まれる「悪魔」が存在する世界で、デンジはチェンソーの悪魔・ポチ太と共にデビルハンターをしながら父の残した借金を返済する日々を送っていた。ある日、借金取りに騙されて命を落としかけたデンジは、ポチ太と契約することで復活し、公安のデビルハンターとなり、新たな人生を歩み始めることとなる。

 悪魔とデビルハンターの熾烈な戦い、悪魔が企てる計画、チェンソーの悪魔とは一体どのような存在なのかといった謎は、壮大で残酷な世界観である。しかし、それに立ち向かうデンジは一貫して、食べ物が不自由なく食べられる毎日を送りたい、女の子と遊びたい、といった普通の生活を望む。この単純な少年らしさが、主人公・デンジの強さであり、切なくも前向きな読後感を生んでいると感じた。

9『容疑者xの献身』映画
原作:東野圭吾
監督:西谷弘

 発見された死体は、手足の指紋が焼かれ、顔を潰されていた。身元は判明したものの、容疑者である元妻・靖子と娘・美里にはアリバイがあった。そんな中、新人刑事・内海とその上司・草薙は、草薙の友人である物理学者・湯川に助けを求める。
 靖子の隣人が湯川の友人である石神であることが分かり、石神が事件に関与していることを疑った湯川は事件解明に乗り出す。

 本作の特徴のひとつは、序盤に事件の犯人が判明していることである。元夫と揉めた末に、靖子と美里が首を絞めて殺しており、それを物音で察した石神が協力していることを視聴者は知っている。しかし、何故アリバイが成立しているのか、事件はどのように解明されていくのかは次第に作中で明らかになっていく。
 殺人事件を解明するミステリーという魅力は勿論のこと、登場人物の愛情や友情に心を揺さぶられる作品でもある。

10『真夏の方程式』映画
原作:東野圭吾
監督:西谷弘

 「ガリレオシリーズ」映画2作目。
 夏休みに親戚の経営する玻璃ヶ浦の旅館で過ごすことになった少年・恭平は、海底鉱物資源開発のアドバイザーとして玻璃ヶ浦に来ていた湯川と出会う。そんな中、同じ旅館の宿泊客・塚原が海辺で死んでいるのが発見される。はじめは転落事故と思われたが、殺害後に遺棄された可能性が浮上し始める。
 塚原が元刑事だったことから、上司に命じられ草薙と部下の岸谷は玻璃ヶ浦で調査をすることになる。事件には、塚原が以前担当した事件と旅館を経営する家族の持つ秘密が関係していた。
 事故と思われた死が次第に過去の出来事と密接に関係していることが紐解かれていく展開に目が離せない。2件の殺人事件を扱いながらも、互いを思い合う家族の絆に涙する作品である。
 また、理科が嫌いだと言う恭平に湯川が科学の楽しさを教える場面は印象深い。勉強の楽しさは出会いだという点で、読書に興味を持たない人生だったが高校生で小説にはまり、作家になった作者の東野圭吾の経験に通じるところがあるのだろうかと感じた。
 
11『沈黙のパレード』映画
原作:東野圭吾
監督:西谷弘

 「ガリレオシリーズ」映画3作目。
 5年前に行方不明となった少女・佐織の遺体が発見された。容疑者は、かつて草薙の担当した事件で黙秘を貫き無罪となった男・蓮沼。今回も黙秘を続け、釈放された蓮沼は、遺族や佐織を大切に思っていた町の人々の前に堂々と現れ、憎悪をあおる。そんな中、町でパレードヶ行われた日に蓮沼は遺体となって発見される。
 佐織の遺族が営む料理店「なみきや」の常連として関わる湯川と、草薙・内海は、蓮沼の死と佐織の事件を追っていく。

 本作は、真相が二転三転し、複雑に絡み合ったミステリー作品である。『容疑者xの献身』『真夏の方程式』と共通し、愛する人を思う人間の行動が、簡単に解くことのできない謎を作り出している。
 また、本作では湯川が親友の草薙のことを思う物語でもあり、謎を作り出す者たち、それを解き明かす者たち両者の気持ちに胸を打たれるヒューマンドラマとしても傑作である。

12『禁断の魔術』小説
著者:東野圭吾
出版社:文藝春秋

 都内のホテルで女性が子宮外妊娠を原因とした卵管破裂により死亡した。その女性の弟は、高校時代に物理サークルで湯川と関わりがあった青年・古芝伸吾だった。その数か月後、フリーライターが殺害される事件が発生、伸吾が容疑者として浮上する中、湯川は伸吾が高校時代湯川から教わった技術で殺人を計画していることに気付く。

 本作もまた、上述のガリレオシリーズ同様に、一つの殺人事件と過去の死亡事故や土地開発による地元民と企業の軋轢など、様々な要素が絡み合う。また、本作では既に起きた殺人事件を調査すると共に、起きようとしている事件を阻止する目的があり、推理小説としてはやや珍しい構成となっている。
 自身の教えた技術が殺人に使われようとしている事による湯川の苦悩も本作を読むにあたり見逃せない要素である。

13『HiGH&LOW THE WORST X』映画
企画プロデュース:EXILE HIRO
監督:平沼紀久
脚本:増本庄一郎

 『HiGH&LOW』シリーズと高橋ヒロシの漫画作品『クローズ』『ワースト』のクロスオーバー作品。
 鬼邪高校のナンバーワンである花岡楓士雄は、最強の伝説を持つ鈴蘭高校のラオウを訪ねる。一方で、瀬ノ門工業高校は他校を傘下に加え、鬼邪高校を狙っていた。

 本作は、『HiGH&LOW』シリーズの特徴であるアクションシーンがふんだんに盛り込まれ、LDHのアーティストによる楽曲が更に迫力を増している。主人公の所属する鬼邪高校と、対立する瀬ノ門工業だけでなく、瀬ノ門工業と同盟を結ぶ高校や最強の不良・ラオウの所属する鈴蘭高校、前作で鬼邪高校とこぶしを交えた鳳仙学園が登場し、大人数の総力戦は圧巻である。
 また、本作は各高校の仲間への信頼や絆を感じられるシーンが多々あり、アクションと同様に熱い展開が繰り広げられる。

14『宝石の国』漫画
著者:市川春子
出版社:講談社

 人間が絶滅した遥か未来、地球には人の姿をした宝石が暮らしていた。宝石たちは長い月日を生きるが、宝石を狙う「月人」により月に連れ去られる危険があり、生まれる数も少ない。彼らは少人数で穏やかな日々を過ごしていたが、最年少の宝石・フォスフォフィライトが、毒を持つため1人で生きるシンシャのための仕事を探そうと奮闘する内に、隠された事実が明らかになっていく。

 繊細な絵柄で描かれる宝石の美しさと、物語が進むにつれ明らかになる真実の残酷さの対比が印象的な作品。最年少で、空回りは多いが愛らしく皆に優しくされるフォスフォフィライトが、見た目も心も次第に変化していく様は、胸が痛くなりながらも目が離せない。

15『告白』映画
原作:湊かなえ
監督:中島哲也

 中学教師・森口裕子は自身のクラスで娘の死について語る。娘は事故死と判断されたが、本当はこのクラスの生徒に殺された。犯人は既に分かっている。そして、犯人が飲んだ牛乳のパックにHIVに感染した夫の血液を混入させた。
 1年の終業式に告白された事実に、関係者たちの人生は大きく狂っていく。

 淡々と娘の死について語る森口と、犯人である生徒・渡辺修也と下村直樹のその後の波乱が対照的に描かれる。1年B組の生徒やその親の視点で次々に語られることで明確になっていく真実は、中学生の心的状況だからこそ起きたものと言えるだろう。森口は直接手を下すことなく彼らに復讐を果たし、取返しの付かない事態になっていく様は湊かなえの作風である「イヤミス」と呼ぶにふさわしい。更に、鬱屈とした場面にあえてポップな演出を施す中島哲也の色が独特の雰囲気を作り出していると感じた。
2022/09/30(金) 17:58 No.1919 EDIT DEL