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2年 木村
RES
夏休み課題 21〜30
21:『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』監督:佐藤雄三
あらすじ:1996年2月。上京後、定職にも就かず自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日、金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知らされる。遠藤に誘われるままカイジは1ヶ月後、借金が帳消しになるチャンスを与えるという、フランス語で「希望」の名を冠すギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。
同作品の実写映画は見たことがあったがアニメを見たことがなかったので知らない所も多かった。福本作品特有の間や効果音が再現されている所が良かった。命を賭けたギャンブルのヒリつく緊張感があり、臨場感があって絶対にギャンブルはやらないという気持ちになれた。
22:ALKALOID『VERMILION』あんさんぶるスターズ!!MusicゲームサイズMV
概要:アイドルユニット「ALKALOID」の新曲「VERMILION」のMV。赤と黒を基調にしたアリスの世界をモチーフにしている。
3DダンスMVであり、3Dモデルの出来やステージの作り込みが素晴らしい。かなり広いステージ構成となっているが、単調にならず、浮いているトランプ、舞い散る薔薇の花びらなど、細かい所まで趣向が凝らされている。カメラワークも滑らかで、見ていて違和感がない。ラスサビで背景が塗り替えられる所が歌詞とマッチしていて感動した。
23:『薫りの継承』著者:中村明日美子
あらすじ:
"愛したのは、義理の兄。" 中村明日美子が贈る禁断愛、上下巻同時刊行!
比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。 竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。 兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。 深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。 毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。 竹蔵は兄に欲情していた。 ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。 義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。 そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。
兄弟同士での禁断愛がテーマになっているが、暗い雰囲気と絵柄の美しさがマッチしていてとても美麗だと思う。最終的に思いを通わせることができたのに、兄がトラックに轢かれて死んでしまうラストシーンでは、本当に事故だったのか、または自分でこの罪を終わらせようとしたのかが曖昧な所が良いと思った。かなり描写が激しいし重いのでBLに慣れてきた人向け。
24:超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』
概要:ここはカリスマハウス。今日もカリスマな彼らは己の中のカリスマ性を見つめている。が、彼らはまだ『真のカリスマ』に辿り着けていないと言える。故にこうしてカリスマ同士で身を寄せ合い、日々カリスマ性を育み、更なる高みを目指す言わば仮住まいの状態。世間には嘲笑する者もいるだろう。が、カリスマな彼らにはノーダメージ。むしろそういった逆境を糧にさらなるカリスマ性を生成し、見事な『カリスマチャージ』を蓄積させていく。チャージの先にあるものとは…!?
ボイスドラマ形式のYouTube配信のコンテンツ。MVや動画の作り込みに手間とお金がかかっているのを感じるのに、常軌を逸したふざけ方をしているのが今までにないものを感じさせる。毎週2回配信、月に1回の楽曲配信など、かなり力が入っているのに、万人受けを狙っていない所が魅力だと思う。ストーリーの面白さより、キャラクターの魅力で勝負しているなと感じた。
25:『PUIPUI モルカー』監督:見里朝希
あらすじ:舞台はモルモットが車になった世界。くりっくりな目と大きな丸いお尻、トコトコ走る短い手足。常にとぼけた顔で走り回る癒し系の車<モルカー>。クルマならではの様々なシチュエーションを中心に、癒しあり、友情あり、冒険あり、ハチャメチャアクションありのモルだくさんアニメーション!
羊毛フェルトを使ったストップモーションアニメだが、ふわふわで可愛らしいのと同時に、可愛さを引き出すモルカーの動きや表情の作り方をしている。基本笑顔などの人間的表情がないので動物らしさがあるが、人間思いで健気な姿は庇護欲を掻き立てていると思う。鳴き声に本当のモルモットの声を使っている所が細かくていいと思った。
26:『パッチワーク』著者:嶽本野ばら
概要:ロリータから淑女まで、女性の誰もが好きなテーマを集めた「百貨店」のようなエッセイ集。デビュー以前の幻の連載エッセイも収録。
所謂少女小説的な作品を主に著している嶽本野ばらのエッセイ集。ロリィタ趣味における矜恃、恋愛における考え方、映画批評など、様々なエッセイが纏められているが、どのエッセイも考え方が共通しており、『自分らしさ』と『自分なりの矜持』を大切にしていることを感じた。ロリィタ趣味、少女趣味が好きな方は勿論、どんな女性(もしくは男性)でも心に響くものがあると思う。
27:『容疑者Xの献身』監督:西谷弘
あらすじ:男性の惨殺死体が発見される。身元は無職の富樫慎二と判明。そこで貝塚北署の刑事・内海は捜査に乗り出し、被害者の元妻・花岡靖子へ聞き込みに当たる。そんな中、靖子の隣人である高校数学教師・石神哲哉が「ガリレオ」こと湯川と同じ帝都大出身だと知った内海は、さっそく湯川へ相談を持ちかける。
靖子への愛ゆえに自分が罪を被ろうとする石神の不器用で美しい愛の描き方が素晴らしいと思った。素晴らしい頭脳を持っているのに上手く愛を伝えられないもどかしさと愛おしさを上手く表現していると感じた。主題歌の『最愛』も非常にマッチしていて感動できた。
28:『そんな目で見てくれ』著者:毛魂一直線
あらすじ:各界の令息が通う男子校・私立シリカゲル学園。そんな並み居る御曹司たちの憧れの的である眉目秀麗な生徒会長・大和御門は、たまたま入学式で根暗な新入生・根崎春の笑顔を見て以来、無口で物静かな彼のことが気になって仕方がない。これはもしや……!?
所謂『スーパー攻め様』的なキャラと、根暗で地味なキャラの恋愛というありがちな設定だが、著者独特のギャグセンスとキャラクターの性格で唯一無二の作品となっている。絵がとても上手いので、ギャグシーン以外での癖が少なく意外と読みやすいと思う。BL初心者でもおすすめの作品。
29:『25時のバカンス』著者:市川春子
概要:深海生物圏研究室に勤務する西 乙女は、休暇を取って 久しぶりに弟の甲太郎と再会する。深夜25時の海辺にて乙女が甲太郎に見せたの は、貝に侵食された自分の姿だった。(『25時のバカンス』) 土星の衛星に立地する「パンドラ女学院」の不良学生・ナナと奇妙な新入生との交流 を描く。(『パンドラにて』)天才高校生が雪深い北の果てで、ひとりの男と共同生活を始める。(『月の葬 式』)。以上3編を収録! ロングセラー作『虫と歌 市川春子作品集』を描いた市川氏が放つ、およそ1年ぶりの最新作!!
市川春子の描くSF短編集。SFではあるが、いろいろな愛の形を表現していて、どの話でも人と人外の間の愛を描いている。シンプルな絵柄なので特殊な設定でもさらっと読めるのと、必ず人体(人の形をしているもの)が破壊される描写があるが、余り抵抗なく読めた。多くは語らないスタイルで、余白を持たせて読者に考える隙を与えるのが上手いと思う。
30:『宝石の国』著者:市川春子
あらすじ:「古代」といわれるほどの過去に「にんげん」が存在したと伝えられる遠い未来の世界。そこでは、遠い昔に6度の流星飛来のために海中に没した地上の生物の中から、「微小生物」に食われて無機物となり、長い年月を経て、宝石の体を持つ人型の生物が生まれており、28体の宝石たちは、月から襲来して宝石たちを拐っていく月人(つきじん)との戦いを繰り返しながら、残された陸地で指導者である金剛先生の元で長い時間を寄り添って暮らしていた。
宝石の中で一番年下のフォスフォフィライトは硬度が低く脆い上に、不器用なため何の仕事もできず、役割のないことに不満に感じながらも根拠のない自信をもって明るく過ごしていたが、遂に金剛先生から博物誌作成の仕事を与えられる。
何も出来なかったフォスが徐々に成長していくと共に、かつての無邪気さを失っていくのが歪な人間らしさを感じさせる。宝石は、人間的な醜い部分を余り持っていないが、少しずつ負の感情を覚え、人間に近づいていくのが子供の成長を見ているようで美しくも怖さを感じた。美しいものが破壊される倒錯感と、真実に近づくほどハッピーエンドからは遠ざかる残酷さのギャップがある。
21:『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』監督:佐藤雄三
あらすじ:1996年2月。上京後、定職にも就かず自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日、金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知らされる。遠藤に誘われるままカイジは1ヶ月後、借金が帳消しになるチャンスを与えるという、フランス語で「希望」の名を冠すギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。
同作品の実写映画は見たことがあったがアニメを見たことがなかったので知らない所も多かった。福本作品特有の間や効果音が再現されている所が良かった。命を賭けたギャンブルのヒリつく緊張感があり、臨場感があって絶対にギャンブルはやらないという気持ちになれた。
22:ALKALOID『VERMILION』あんさんぶるスターズ!!MusicゲームサイズMV
概要:アイドルユニット「ALKALOID」の新曲「VERMILION」のMV。赤と黒を基調にしたアリスの世界をモチーフにしている。
3DダンスMVであり、3Dモデルの出来やステージの作り込みが素晴らしい。かなり広いステージ構成となっているが、単調にならず、浮いているトランプ、舞い散る薔薇の花びらなど、細かい所まで趣向が凝らされている。カメラワークも滑らかで、見ていて違和感がない。ラスサビで背景が塗り替えられる所が歌詞とマッチしていて感動した。
23:『薫りの継承』著者:中村明日美子
あらすじ:
"愛したのは、義理の兄。" 中村明日美子が贈る禁断愛、上下巻同時刊行!
比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。 竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。 兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。 深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。 毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。 竹蔵は兄に欲情していた。 ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。 義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。 そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。
兄弟同士での禁断愛がテーマになっているが、暗い雰囲気と絵柄の美しさがマッチしていてとても美麗だと思う。最終的に思いを通わせることができたのに、兄がトラックに轢かれて死んでしまうラストシーンでは、本当に事故だったのか、または自分でこの罪を終わらせようとしたのかが曖昧な所が良いと思った。かなり描写が激しいし重いのでBLに慣れてきた人向け。
24:超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』
概要:ここはカリスマハウス。今日もカリスマな彼らは己の中のカリスマ性を見つめている。が、彼らはまだ『真のカリスマ』に辿り着けていないと言える。故にこうしてカリスマ同士で身を寄せ合い、日々カリスマ性を育み、更なる高みを目指す言わば仮住まいの状態。世間には嘲笑する者もいるだろう。が、カリスマな彼らにはノーダメージ。むしろそういった逆境を糧にさらなるカリスマ性を生成し、見事な『カリスマチャージ』を蓄積させていく。チャージの先にあるものとは…!?
ボイスドラマ形式のYouTube配信のコンテンツ。MVや動画の作り込みに手間とお金がかかっているのを感じるのに、常軌を逸したふざけ方をしているのが今までにないものを感じさせる。毎週2回配信、月に1回の楽曲配信など、かなり力が入っているのに、万人受けを狙っていない所が魅力だと思う。ストーリーの面白さより、キャラクターの魅力で勝負しているなと感じた。
25:『PUIPUI モルカー』監督:見里朝希
あらすじ:舞台はモルモットが車になった世界。くりっくりな目と大きな丸いお尻、トコトコ走る短い手足。常にとぼけた顔で走り回る癒し系の車<モルカー>。クルマならではの様々なシチュエーションを中心に、癒しあり、友情あり、冒険あり、ハチャメチャアクションありのモルだくさんアニメーション!
羊毛フェルトを使ったストップモーションアニメだが、ふわふわで可愛らしいのと同時に、可愛さを引き出すモルカーの動きや表情の作り方をしている。基本笑顔などの人間的表情がないので動物らしさがあるが、人間思いで健気な姿は庇護欲を掻き立てていると思う。鳴き声に本当のモルモットの声を使っている所が細かくていいと思った。
26:『パッチワーク』著者:嶽本野ばら
概要:ロリータから淑女まで、女性の誰もが好きなテーマを集めた「百貨店」のようなエッセイ集。デビュー以前の幻の連載エッセイも収録。
所謂少女小説的な作品を主に著している嶽本野ばらのエッセイ集。ロリィタ趣味における矜恃、恋愛における考え方、映画批評など、様々なエッセイが纏められているが、どのエッセイも考え方が共通しており、『自分らしさ』と『自分なりの矜持』を大切にしていることを感じた。ロリィタ趣味、少女趣味が好きな方は勿論、どんな女性(もしくは男性)でも心に響くものがあると思う。
27:『容疑者Xの献身』監督:西谷弘
あらすじ:男性の惨殺死体が発見される。身元は無職の富樫慎二と判明。そこで貝塚北署の刑事・内海は捜査に乗り出し、被害者の元妻・花岡靖子へ聞き込みに当たる。そんな中、靖子の隣人である高校数学教師・石神哲哉が「ガリレオ」こと湯川と同じ帝都大出身だと知った内海は、さっそく湯川へ相談を持ちかける。
靖子への愛ゆえに自分が罪を被ろうとする石神の不器用で美しい愛の描き方が素晴らしいと思った。素晴らしい頭脳を持っているのに上手く愛を伝えられないもどかしさと愛おしさを上手く表現していると感じた。主題歌の『最愛』も非常にマッチしていて感動できた。
28:『そんな目で見てくれ』著者:毛魂一直線
あらすじ:各界の令息が通う男子校・私立シリカゲル学園。そんな並み居る御曹司たちの憧れの的である眉目秀麗な生徒会長・大和御門は、たまたま入学式で根暗な新入生・根崎春の笑顔を見て以来、無口で物静かな彼のことが気になって仕方がない。これはもしや……!?
所謂『スーパー攻め様』的なキャラと、根暗で地味なキャラの恋愛というありがちな設定だが、著者独特のギャグセンスとキャラクターの性格で唯一無二の作品となっている。絵がとても上手いので、ギャグシーン以外での癖が少なく意外と読みやすいと思う。BL初心者でもおすすめの作品。
29:『25時のバカンス』著者:市川春子
概要:深海生物圏研究室に勤務する西 乙女は、休暇を取って 久しぶりに弟の甲太郎と再会する。深夜25時の海辺にて乙女が甲太郎に見せたの は、貝に侵食された自分の姿だった。(『25時のバカンス』) 土星の衛星に立地する「パンドラ女学院」の不良学生・ナナと奇妙な新入生との交流 を描く。(『パンドラにて』)天才高校生が雪深い北の果てで、ひとりの男と共同生活を始める。(『月の葬 式』)。以上3編を収録! ロングセラー作『虫と歌 市川春子作品集』を描いた市川氏が放つ、およそ1年ぶりの最新作!!
市川春子の描くSF短編集。SFではあるが、いろいろな愛の形を表現していて、どの話でも人と人外の間の愛を描いている。シンプルな絵柄なので特殊な設定でもさらっと読めるのと、必ず人体(人の形をしているもの)が破壊される描写があるが、余り抵抗なく読めた。多くは語らないスタイルで、余白を持たせて読者に考える隙を与えるのが上手いと思う。
30:『宝石の国』著者:市川春子
あらすじ:「古代」といわれるほどの過去に「にんげん」が存在したと伝えられる遠い未来の世界。そこでは、遠い昔に6度の流星飛来のために海中に没した地上の生物の中から、「微小生物」に食われて無機物となり、長い年月を経て、宝石の体を持つ人型の生物が生まれており、28体の宝石たちは、月から襲来して宝石たちを拐っていく月人(つきじん)との戦いを繰り返しながら、残された陸地で指導者である金剛先生の元で長い時間を寄り添って暮らしていた。
宝石の中で一番年下のフォスフォフィライトは硬度が低く脆い上に、不器用なため何の仕事もできず、役割のないことに不満に感じながらも根拠のない自信をもって明るく過ごしていたが、遂に金剛先生から博物誌作成の仕事を与えられる。
何も出来なかったフォスが徐々に成長していくと共に、かつての無邪気さを失っていくのが歪な人間らしさを感じさせる。宝石は、人間的な醜い部分を余り持っていないが、少しずつ負の感情を覚え、人間に近づいていくのが子供の成長を見ているようで美しくも怖さを感じた。美しいものが破壊される倒錯感と、真実に近づくほどハッピーエンドからは遠ざかる残酷さのギャップがある。