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3年 髙橋
RES
夏休み課題 1~10
1.『新解釈・三国志』(映画)
監督:福田雄一
いまから1800年前、中国大陸では中華統一をめぐって「魏」「蜀」「呉」の三国が群雄割拠していた。そんな世の中に、民の平穏を願う武将・劉備が立ち上がる。劉備ら各国の武将たちは激動の時代を駆け抜け、やがて魏軍80万と蜀・呉連合軍3万という、圧倒的兵力差が激突する「赤壁の戦い」が巻き起こる。人々を憂い、人望も厚い人物として知られる劉備だが、実は・・・。
三国志を新しい解釈で、コメディ要素も含めながら物語が進んでいく。三国志は、様々な人物の視点から、これまでも多くの作品が作られてきていると思うが、コメディ強めのものは中々珍しいと思うので、歴史ものが苦手な人でも気軽に楽しめると感じた。逆に、三国志ファンの方は物足りなさを感じてしまうかもしれないので、好き嫌いが分かれそうな作品だと思う。
2.『記憶にございません!』(映画)
監督:三谷幸喜
国民から嫌われ、史上最低の支持率2.3%を叩き出した総理大臣・黒田啓介。ある日、一般市民の投げた石が頭に当たり、記憶喪失になってしまう。金と権力に目がない悪徳政治家から、一夜にして善良で純朴な普通の「おじさん」に変貌してしまった啓介。国政の混乱を避けるため、記憶喪失の事実を知るのは、直近の秘書官3名のみ。国民はもちろん、大臣たち、家族にさえ、記憶を失ったことを隠し、秘書官たちに助けられながら、ギリギリなんとか日々の公務をこなしていく…。
政治的な内容だと思っていたが、全体的にはコメディ要素が強めで、終始笑っていられる作品だった。また、現代の政治に対する皮肉を感じる作品でもあった。主人公の記憶喪失をする前と後のギャップはもちろん、作品に登場するキャラの個性がどの人も際立っており、それに加えて、豪華なキャストが演じているため余計に面白い。
3.『MIU404』(ドラマ)
脚本:野木亜紀子
考える前に行動してしまう野性的な男と、観察力にたけた理性的な男。対照的な2人の刑事が警視庁“機動捜査隊”でバディを組んで、24時間という限られた時間の中で犯人逮捕にすべてを懸ける。
綾野剛さん演じる伊吹と星野源さん演じる志摩の掛け合いや徐々に築かれていく絆が魅力で、見ていて飽きなかった。また、外国人労働者の実態や社会の底で働く人たちの現状が描かれているため、非常に勉強になる内容だと思う。どの話も良かったが、特に4話と8話が感動的で、涙なしでは見ることができなかった。
4.『虹色デイズ』(映画)
監督:飯塚健
ピュアで元気な愛されキャラのなっちゃん、チャラくて女好きなまっつん、物静かで超マイペースな秀才つよぽん、いつも笑顔だけど実はドSな恵ちゃんは、いつも一緒につるんでいる親友同士。4人はにぎやかで楽しい高校生活を送っていたが、恋に奥手ななっちゃんが同級生の杏奈に片思いしたことから、彼らの日常に変化が起こり始める。
放課後や勉強会など、普段の何気ない日常生活が盛りだくさんで、青春の全てが詰め込まれていた。高校生ならではのキラキラ感やわちゃわちゃ感が表現されていて、懐かしさを感じるとともに、高校生活に戻りたい気持ちを呼び起こされた。
5.『あなたは誰かの大切な人』(小説)
作者:原田マハ
勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独のうちに他界した父。つまらない人間と妻には疎まれても、娘の進路を密かに理解していた父の最後のメッセージとは…。年を重ねて寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人に気が付いたときの温かい気持ちを描く珠玉の六編。
孤独や寂しさを感じさせる内容であっても、部分的に心を癒すような言葉があるため、自然と温かい気持ちになれる作品だった。また、タイトルにもあるように、誰かは誰かの大切な人であって、大切に思う、思いやるという関係性から、人と人との繋がりを感じさせられた。当たり前すぎて気づくことのできない家族や友達など、自分にとって大切な人は誰なのかを再認識させてくれるような内容だと思う。
6.『予告犯』(映画)
監督:中村義洋
インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツ男が登場する動画が投稿され始める。彼は動画の中で、集団食中毒を起こしながらも誠意を見せない食品加工会社への放火を予告する。警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香が捜査に着手するが、彼の予告通りに食品加工会社の工場に火が放たれる。それを契機に、予告犯=シンブンシによる予告動画の投稿とその内容の実行が操り返される。やがて模倣犯が出没し、政治家殺害予告までもが飛び出すようになる。
主人公を含め、劣悪な環境下で働く登場人物の4人を見ていると、社会の残酷さや就業の大変さがひしひしと伝わってきた。加えて、社会格差を訴えるような内容で、平等とは何か、改めて考えさせられた。初めは、制裁を下す犯罪者たちの話だと捉えていたが、物語が進むにつれ、彼らが予告犯になった経緯が明かされていくと、ただシリアスなだけではなく、友情の要素も入り込んでいて、切なさも同時に感じることができた。
7.『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(ドラマ)
脚本:中谷まゆみ、川﨑いづみ
おしゃれ大好き!スーパーポジティブ!河野悦子 夢のファッション誌編集者を目指し、出版社に入社。なのに、配属されたのは…超地味~な校閲部。しかし、地味な仕事でも真っ向勝負!小説の些細な点が気になって舞台となる北海道に直行!週刊誌が追う事件の真実を確かめに現場に潜入取材!時には、矛盾点を作家に訴え内容を大幅に変更させる!校閲の仕事を超えて大暴れ!…あれ?この仕事地味にスゴイ???今日も、ド派手ファッションという戦闘服に身を包み、校閲の仕事に立ち向かう!仕事って、本気でやれば、超・おもしろい!これは、夢を叶えた人にも、まだ叶えていない人にもエールを送るお仕事ドラマです。
校閲という仕事をテーマにしている作品は珍しかったので、非常に興味深い内容だった。近年では、紙媒体だけではなく電子書籍も増えてきているが、改めて紙で作られていく本の素晴らしさを感じるとともに、本ができるまでの過程について知ることができた。自分の思い通りにならず、本来やりたい仕事ができない中でも前向きに進んでいく主人公は、見ているだけで元気をもらえるし、どんなに嫌なことでも楽しめるか楽しめないかは自分次第で帰ることができると教えられた。
8.『僕の姉ちゃん』(文庫)
作者:益田ミリ
ファッション誌は立ち読みで済ませ、エクササイズ本は一回やっておしまい。「ゴミの日に捨てるもんある?」と問われれば「あるある、がんばりすぎる心」と即答。絶妙に軽やかなベテラン姉ちゃんが、新米サラリーマンの弟を前に繰り広げるぶっちゃけトークは恋と人生の本音満載、共感度120%。
漫画のようにコマが進んでいくので、サクッと読み進めることができる作品だった。私自身、姉と弟という家族構成ではないが、姉ちゃんのトークにひたすら付き合う弟の描写には妙なリアルさを感じさせられた。姉ちゃんの発言がきっぱり、かつ的確でこんなお姉ちゃんが欲しいなと思うほど魅力的な人物として描かれている。
9.『高校入試』(ドラマ)
脚本:湊かなえ
地元でも名高い名門県立高校の“入試”を舞台にさまざまな事件が巻き起こる。入試をぶち壊そうとする何者かの陰。果たして誰が何の目的で事件を巻き起こしたのか!?全ての登場人物に犯人の可能性があり、最後まで事件の真相は謎に包まれている…。
作品は常に不穏な空気が流れていることに加え、登場人物も怪しいため、終始緊張感を感じるような作品。現実の高校入試では起こらないような事件が次々と起こっていく展開は、想像を超えてきて見応えがあった。
10.『コンフィデンスマンJP ロマンス編』(映画)
監督:田中亮
華麗に大胆に人を騙し続ける百戦錬磨のコンフィデンスマン(=信用詐欺師)、ダー子、ボクちゃん、リチャード、そして五十嵐。次なるオサカナ(=ターゲット)は、香港マフィアの女帝で、その冷酷さから<氷姫>という異名を持つラン・リウ。彼女が持つと言われている伝説のパープルダイヤを狙って、3人は香港へ。
物語の様々な部分に伏線が散りばめられているので、初めから最後まで目が離せない作品。ラストは、予想もつかない展開で、まんまと騙されてしまった。ダー子たちが騙すまでの過程が最後に明かされるのだが、2度見ればまた違った見方ができるのではないかと思う。ドラマ版を見ていなくても楽しむことができたが、ドラマ版もぜひ見てみたいと思った。
1.『新解釈・三国志』(映画)
監督:福田雄一
いまから1800年前、中国大陸では中華統一をめぐって「魏」「蜀」「呉」の三国が群雄割拠していた。そんな世の中に、民の平穏を願う武将・劉備が立ち上がる。劉備ら各国の武将たちは激動の時代を駆け抜け、やがて魏軍80万と蜀・呉連合軍3万という、圧倒的兵力差が激突する「赤壁の戦い」が巻き起こる。人々を憂い、人望も厚い人物として知られる劉備だが、実は・・・。
三国志を新しい解釈で、コメディ要素も含めながら物語が進んでいく。三国志は、様々な人物の視点から、これまでも多くの作品が作られてきていると思うが、コメディ強めのものは中々珍しいと思うので、歴史ものが苦手な人でも気軽に楽しめると感じた。逆に、三国志ファンの方は物足りなさを感じてしまうかもしれないので、好き嫌いが分かれそうな作品だと思う。
2.『記憶にございません!』(映画)
監督:三谷幸喜
国民から嫌われ、史上最低の支持率2.3%を叩き出した総理大臣・黒田啓介。ある日、一般市民の投げた石が頭に当たり、記憶喪失になってしまう。金と権力に目がない悪徳政治家から、一夜にして善良で純朴な普通の「おじさん」に変貌してしまった啓介。国政の混乱を避けるため、記憶喪失の事実を知るのは、直近の秘書官3名のみ。国民はもちろん、大臣たち、家族にさえ、記憶を失ったことを隠し、秘書官たちに助けられながら、ギリギリなんとか日々の公務をこなしていく…。
政治的な内容だと思っていたが、全体的にはコメディ要素が強めで、終始笑っていられる作品だった。また、現代の政治に対する皮肉を感じる作品でもあった。主人公の記憶喪失をする前と後のギャップはもちろん、作品に登場するキャラの個性がどの人も際立っており、それに加えて、豪華なキャストが演じているため余計に面白い。
3.『MIU404』(ドラマ)
脚本:野木亜紀子
考える前に行動してしまう野性的な男と、観察力にたけた理性的な男。対照的な2人の刑事が警視庁“機動捜査隊”でバディを組んで、24時間という限られた時間の中で犯人逮捕にすべてを懸ける。
綾野剛さん演じる伊吹と星野源さん演じる志摩の掛け合いや徐々に築かれていく絆が魅力で、見ていて飽きなかった。また、外国人労働者の実態や社会の底で働く人たちの現状が描かれているため、非常に勉強になる内容だと思う。どの話も良かったが、特に4話と8話が感動的で、涙なしでは見ることができなかった。
4.『虹色デイズ』(映画)
監督:飯塚健
ピュアで元気な愛されキャラのなっちゃん、チャラくて女好きなまっつん、物静かで超マイペースな秀才つよぽん、いつも笑顔だけど実はドSな恵ちゃんは、いつも一緒につるんでいる親友同士。4人はにぎやかで楽しい高校生活を送っていたが、恋に奥手ななっちゃんが同級生の杏奈に片思いしたことから、彼らの日常に変化が起こり始める。
放課後や勉強会など、普段の何気ない日常生活が盛りだくさんで、青春の全てが詰め込まれていた。高校生ならではのキラキラ感やわちゃわちゃ感が表現されていて、懐かしさを感じるとともに、高校生活に戻りたい気持ちを呼び起こされた。
5.『あなたは誰かの大切な人』(小説)
作者:原田マハ
勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独のうちに他界した父。つまらない人間と妻には疎まれても、娘の進路を密かに理解していた父の最後のメッセージとは…。年を重ねて寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人に気が付いたときの温かい気持ちを描く珠玉の六編。
孤独や寂しさを感じさせる内容であっても、部分的に心を癒すような言葉があるため、自然と温かい気持ちになれる作品だった。また、タイトルにもあるように、誰かは誰かの大切な人であって、大切に思う、思いやるという関係性から、人と人との繋がりを感じさせられた。当たり前すぎて気づくことのできない家族や友達など、自分にとって大切な人は誰なのかを再認識させてくれるような内容だと思う。
6.『予告犯』(映画)
監督:中村義洋
インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツ男が登場する動画が投稿され始める。彼は動画の中で、集団食中毒を起こしながらも誠意を見せない食品加工会社への放火を予告する。警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香が捜査に着手するが、彼の予告通りに食品加工会社の工場に火が放たれる。それを契機に、予告犯=シンブンシによる予告動画の投稿とその内容の実行が操り返される。やがて模倣犯が出没し、政治家殺害予告までもが飛び出すようになる。
主人公を含め、劣悪な環境下で働く登場人物の4人を見ていると、社会の残酷さや就業の大変さがひしひしと伝わってきた。加えて、社会格差を訴えるような内容で、平等とは何か、改めて考えさせられた。初めは、制裁を下す犯罪者たちの話だと捉えていたが、物語が進むにつれ、彼らが予告犯になった経緯が明かされていくと、ただシリアスなだけではなく、友情の要素も入り込んでいて、切なさも同時に感じることができた。
7.『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(ドラマ)
脚本:中谷まゆみ、川﨑いづみ
おしゃれ大好き!スーパーポジティブ!河野悦子 夢のファッション誌編集者を目指し、出版社に入社。なのに、配属されたのは…超地味~な校閲部。しかし、地味な仕事でも真っ向勝負!小説の些細な点が気になって舞台となる北海道に直行!週刊誌が追う事件の真実を確かめに現場に潜入取材!時には、矛盾点を作家に訴え内容を大幅に変更させる!校閲の仕事を超えて大暴れ!…あれ?この仕事地味にスゴイ???今日も、ド派手ファッションという戦闘服に身を包み、校閲の仕事に立ち向かう!仕事って、本気でやれば、超・おもしろい!これは、夢を叶えた人にも、まだ叶えていない人にもエールを送るお仕事ドラマです。
校閲という仕事をテーマにしている作品は珍しかったので、非常に興味深い内容だった。近年では、紙媒体だけではなく電子書籍も増えてきているが、改めて紙で作られていく本の素晴らしさを感じるとともに、本ができるまでの過程について知ることができた。自分の思い通りにならず、本来やりたい仕事ができない中でも前向きに進んでいく主人公は、見ているだけで元気をもらえるし、どんなに嫌なことでも楽しめるか楽しめないかは自分次第で帰ることができると教えられた。
8.『僕の姉ちゃん』(文庫)
作者:益田ミリ
ファッション誌は立ち読みで済ませ、エクササイズ本は一回やっておしまい。「ゴミの日に捨てるもんある?」と問われれば「あるある、がんばりすぎる心」と即答。絶妙に軽やかなベテラン姉ちゃんが、新米サラリーマンの弟を前に繰り広げるぶっちゃけトークは恋と人生の本音満載、共感度120%。
漫画のようにコマが進んでいくので、サクッと読み進めることができる作品だった。私自身、姉と弟という家族構成ではないが、姉ちゃんのトークにひたすら付き合う弟の描写には妙なリアルさを感じさせられた。姉ちゃんの発言がきっぱり、かつ的確でこんなお姉ちゃんが欲しいなと思うほど魅力的な人物として描かれている。
9.『高校入試』(ドラマ)
脚本:湊かなえ
地元でも名高い名門県立高校の“入試”を舞台にさまざまな事件が巻き起こる。入試をぶち壊そうとする何者かの陰。果たして誰が何の目的で事件を巻き起こしたのか!?全ての登場人物に犯人の可能性があり、最後まで事件の真相は謎に包まれている…。
作品は常に不穏な空気が流れていることに加え、登場人物も怪しいため、終始緊張感を感じるような作品。現実の高校入試では起こらないような事件が次々と起こっていく展開は、想像を超えてきて見応えがあった。
10.『コンフィデンスマンJP ロマンス編』(映画)
監督:田中亮
華麗に大胆に人を騙し続ける百戦錬磨のコンフィデンスマン(=信用詐欺師)、ダー子、ボクちゃん、リチャード、そして五十嵐。次なるオサカナ(=ターゲット)は、香港マフィアの女帝で、その冷酷さから<氷姫>という異名を持つラン・リウ。彼女が持つと言われている伝説のパープルダイヤを狙って、3人は香港へ。
物語の様々な部分に伏線が散りばめられているので、初めから最後まで目が離せない作品。ラストは、予想もつかない展開で、まんまと騙されてしまった。ダー子たちが騙すまでの過程が最後に明かされるのだが、2度見ればまた違った見方ができるのではないかと思う。ドラマ版を見ていなくても楽しむことができたが、ドラマ版もぜひ見てみたいと思った。
3年 住田
RES
21, 地獄楽(アニメ)
あらすじ
時は江戸時代末期。抜け忍として囚われ死罪人となった元・石隠れ最強の忍“画眉丸”は、極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば無罪放免となれることを告げられる。画眉丸は最愛の妻と再会するため、打ち首執行人“山田浅ェ門佐切”とともに仙薬があるという島へ向かうことに。島に上陸した画眉丸と佐切に立ち塞がったのは、同じく仙薬を求める死罪人たち。そして、島に潜む未知の生物、人工的で不気味な石像、島を統べる仙人たち……謎多き島で、果たして画眉丸は仙薬を見つけ出し、生きて帰ることが出来るのか——!
漫画を数話読んでいて上に主題歌が好きなアーティストだったので視聴した。作画は漫画の墨絵を彷彿とさせるものの方が好みだったが、アクションシーンは動きがつく方が迫力があり面白かった。声も違和感のあるキャラクターがおらず完成度が高いと思う。
22,化物語(アニメ)
あらすじ
直江津町にある私立高校・直江津高校に通う阿良々木暦は高校3年生の春休み、瀕死の吸血鬼に襲われて地獄のような2週間を過ごした。 以降、この世界の不思議「怪異」に奔走させられる生活を送ることに。
元々好きな作品で再放送していたため視聴した。相変わらず独特な世界観と言い回しで始めてみる人はついていけないのではという不安な気持ちとやっぱり面白いという興奮であっという間に虜になってしまった。登場人物のほとんどが女の子でありながらそれすらも超えた深い関係性が構築されていて魅力的だった。
23, 希望が死んだ夜に(小説)
あらすじ
神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたが、その動機は一切語らない。何故、のぞみは殺されたのか?二人の刑事が捜査を開始すると、意外な事実が浮かび上がって―。現代社会が抱える闇を描いた、社会派青春ミステリー。
無垢すぎる物語で、悲しいのに青春の空気が強く伝わってきた。悲しい結末になってしまったけれど友人同士で心から繋がりあっていたふたりはきっと周囲から見て眩しい存在だっただろうなと感じた。
24, ルパン三世 ルパンVS複製人間(映画)
あらすじ
峰不二子にねだられ、ピラミッドから「賢者の石」という石を盗み出したルパン三世。不二子はその石の入手をマモーと名乗る不気味な男から依頼されていた。そんな中、すり替えた偽物を渡してマモーに捕らえられたルパンは、賢者の石が不老不死の力を得るために必要な秘宝だと知る。一方、ルパンと行動を別にしていた次元大介と石川五右ェ門は、アメリカ大統領の特別補佐官と接触する。やがて、世界各国を脅迫しているマモーの正体が明らかになる。
ルパン作品の第1作であるこの作品。個人的にはかなり面白いと感じた、がカリオストロの城のようなエモーショナルな感じはあまり無くそちらを先に知っていた自分にとっては意外な物語だった。マーモのところにやってきて絵画の中を通るような描写があるのだが、その場面が1番好きだと思った。
26, 名探偵コナン 漆黒の追跡者(映画)
あらすじ
東京、神奈川、静岡、長野で、同一犯によるものと思われる殺人事件が発生。コナンはその広域連続殺人事件の捜査会議に、小さくなる薬を自分に飲ませた「黒ずくめの組織」のメンバーが紛れていることに気がつく。その後も殺人事件が続く中、コナンは危険を承知の上で、1人で捜査を進める
映画版ならではの登場人物てんこ盛りで見ていて楽しかった。また犯人の動機も分かりやすく、推理面でも私は高評価だと思う。映像技術も高く、終盤のヘリコプター場面はテンションが上がったし映画館の大画面で見たら映えるだろうと感じた。
27, リトルマーメイド(映画)
あらすじ
人魚姫・アリエルは地上の世界に憧れており、海上を航海していた船に好奇心を抑えられず覗き込んで、同乗していた人間の王子・エリックに一目惚れしてしまう。しかし船はアリエルの目前で嵐に襲われて沈没し、エリックが海に投げ出されてしまった。朦朧としながらもアリエルの美しい歌声や顔を記憶したエリックもまた、アリエルに惹かれ再会を願うのであった。トリトンに追放されていた海の魔女・アースラアリエルに「その美声と引き換えに3日間だけ人間にする」間に、「アリエルがエリックとキスを交わす」という賭けを持ち掛けた。アースラは、アリエルの賭けを失敗させ、その身を取引材料としてトリトンに取って代わろうと企んだのだ。そうとは知らずにアースラと契約するアリエル。再会したエリックの城に逗留し、交流を深めることは出来たが、アースラの手下たちが邪魔をしてキスするまでには至らない。アリエルの親友の鯛のフランダー達の助力で、アリエルとの愛を誓うかに見えた。が、時既に遅く日没の船上で人魚に戻ってしまったアリエルはアースラに攫われ、アリエルを助けようとしたトリトンもアースラの策に嵌まり、王者の座を奪い取られてしまった。王の力を得たアースラは海に嵐を起こし、アリエルとエリックを襲う。エリックは嵐で浮上した沈没船を操ってアースラに体当たりしてアースラを倒す。気を失い浜辺に打ち上げられたエリック。それを見守るアリエル。トリトンは二人の深い愛に感銘し、魔法でアリエルの尾ひれを足に変える。人間になったアリエルは周囲の祝福を受け、エリックと船上で結婚式を挙げる。
幼い頃に見ていたものの記憶が薄れていたため実写公開のこのタイミングで改めて視聴した。やはりディズニー作品なだけあり、キャラクターの表情が豊かでアリエルが落ち込むとこちらも悲しくなるし笑顔になると画面が明るくなるような気持ちになった。人魚という未知の存在でありながら感情移入がしやすく、どの年代も楽しめる作品だと感じた。
28, コクリコ坂から(映画)
あらすじ
1963年の横浜。16歳の少女・海が通う高校では、文化部の部室棟、通称「カルチェラタン」が取り壊されようとしていた。そんなある日、施設取り壊しをめぐる反対運動に巻き込まれた海は、そこで1学年上の新聞部長・俊と出会う。
ジブリ作品の自然密着型な作品よりもこういったきっとどこかにいる誰かの物語が好きなタイプなので、この作品は公開してからずっと好きだ。冒頭のご飯を作る時の歌が素朴で可愛らしく、日常を覗き込んでいる感覚と映画が始まるワクワク感どちらも感じられるのが好きだ。学生たちがいつも楽しそうでこちらまで笑顔になってくる、ふと見たくなる作品だ。
29, キングダム2(映画)
あらすじ
隣国の魏が国境を越え秦への侵攻を開始。秦軍は決戦の地・蛇甘平原で迎えうつ。天下の大将軍を夢見る戦災孤児の若者・信は、歩兵として初陣に臨むため戦場へと向かう。
1作目を金曜ロードショーでたまたま視聴し、2作目も楽しみにしていたが1作目ほどの勢いはなかったように感じた。しかし広い荒野で大人数が戦う場面は息を呑んだし王羲之と信の間の2人だけの空気感は独特の間合いがあって面白かった。
30, カールじいさんの空飛ぶ家(映画)
あらすじ
妻を亡くした78歳の老人は、思い出の詰まった小さな家にとじこもって暮らしていた。開発地区にある彼の家の周囲では工事が進み、彼の住む区画だけが取り残されている。やがて立ち退き要求を受け取った彼は、家にたくさんの風船をつけて人生最後の旅に出発。いつか夫婦で行きたいと願っていた、地球上で最も美しいといわれる伝説の滝を目指す。そんな彼の旅に、近所に住む好奇心旺盛な少年が乗り合わせてしまう。
ディズニーランド40周年のパレードにカールじいさんたちが登場しているため、復習も兼ねて再視聴した。そして案の定感動してしまった。妻に先立たれ孤独を抱えるカールじいさんと元気っ子のように見えて自身も気づいていない孤独を持っているラッセルのふたりだが魅力的な関係性を築いていて、そこにダグやケヴィンが加わる様子はまさに冒険そのものだと思った。
あらすじ
時は江戸時代末期。抜け忍として囚われ死罪人となった元・石隠れ最強の忍“画眉丸”は、極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば無罪放免となれることを告げられる。画眉丸は最愛の妻と再会するため、打ち首執行人“山田浅ェ門佐切”とともに仙薬があるという島へ向かうことに。島に上陸した画眉丸と佐切に立ち塞がったのは、同じく仙薬を求める死罪人たち。そして、島に潜む未知の生物、人工的で不気味な石像、島を統べる仙人たち……謎多き島で、果たして画眉丸は仙薬を見つけ出し、生きて帰ることが出来るのか——!
漫画を数話読んでいて上に主題歌が好きなアーティストだったので視聴した。作画は漫画の墨絵を彷彿とさせるものの方が好みだったが、アクションシーンは動きがつく方が迫力があり面白かった。声も違和感のあるキャラクターがおらず完成度が高いと思う。
22,化物語(アニメ)
あらすじ
直江津町にある私立高校・直江津高校に通う阿良々木暦は高校3年生の春休み、瀕死の吸血鬼に襲われて地獄のような2週間を過ごした。 以降、この世界の不思議「怪異」に奔走させられる生活を送ることに。
元々好きな作品で再放送していたため視聴した。相変わらず独特な世界観と言い回しで始めてみる人はついていけないのではという不安な気持ちとやっぱり面白いという興奮であっという間に虜になってしまった。登場人物のほとんどが女の子でありながらそれすらも超えた深い関係性が構築されていて魅力的だった。
23, 希望が死んだ夜に(小説)
あらすじ
神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたが、その動機は一切語らない。何故、のぞみは殺されたのか?二人の刑事が捜査を開始すると、意外な事実が浮かび上がって―。現代社会が抱える闇を描いた、社会派青春ミステリー。
無垢すぎる物語で、悲しいのに青春の空気が強く伝わってきた。悲しい結末になってしまったけれど友人同士で心から繋がりあっていたふたりはきっと周囲から見て眩しい存在だっただろうなと感じた。
24, ルパン三世 ルパンVS複製人間(映画)
あらすじ
峰不二子にねだられ、ピラミッドから「賢者の石」という石を盗み出したルパン三世。不二子はその石の入手をマモーと名乗る不気味な男から依頼されていた。そんな中、すり替えた偽物を渡してマモーに捕らえられたルパンは、賢者の石が不老不死の力を得るために必要な秘宝だと知る。一方、ルパンと行動を別にしていた次元大介と石川五右ェ門は、アメリカ大統領の特別補佐官と接触する。やがて、世界各国を脅迫しているマモーの正体が明らかになる。
ルパン作品の第1作であるこの作品。個人的にはかなり面白いと感じた、がカリオストロの城のようなエモーショナルな感じはあまり無くそちらを先に知っていた自分にとっては意外な物語だった。マーモのところにやってきて絵画の中を通るような描写があるのだが、その場面が1番好きだと思った。
26, 名探偵コナン 漆黒の追跡者(映画)
あらすじ
東京、神奈川、静岡、長野で、同一犯によるものと思われる殺人事件が発生。コナンはその広域連続殺人事件の捜査会議に、小さくなる薬を自分に飲ませた「黒ずくめの組織」のメンバーが紛れていることに気がつく。その後も殺人事件が続く中、コナンは危険を承知の上で、1人で捜査を進める
映画版ならではの登場人物てんこ盛りで見ていて楽しかった。また犯人の動機も分かりやすく、推理面でも私は高評価だと思う。映像技術も高く、終盤のヘリコプター場面はテンションが上がったし映画館の大画面で見たら映えるだろうと感じた。
27, リトルマーメイド(映画)
あらすじ
人魚姫・アリエルは地上の世界に憧れており、海上を航海していた船に好奇心を抑えられず覗き込んで、同乗していた人間の王子・エリックに一目惚れしてしまう。しかし船はアリエルの目前で嵐に襲われて沈没し、エリックが海に投げ出されてしまった。朦朧としながらもアリエルの美しい歌声や顔を記憶したエリックもまた、アリエルに惹かれ再会を願うのであった。トリトンに追放されていた海の魔女・アースラアリエルに「その美声と引き換えに3日間だけ人間にする」間に、「アリエルがエリックとキスを交わす」という賭けを持ち掛けた。アースラは、アリエルの賭けを失敗させ、その身を取引材料としてトリトンに取って代わろうと企んだのだ。そうとは知らずにアースラと契約するアリエル。再会したエリックの城に逗留し、交流を深めることは出来たが、アースラの手下たちが邪魔をしてキスするまでには至らない。アリエルの親友の鯛のフランダー達の助力で、アリエルとの愛を誓うかに見えた。が、時既に遅く日没の船上で人魚に戻ってしまったアリエルはアースラに攫われ、アリエルを助けようとしたトリトンもアースラの策に嵌まり、王者の座を奪い取られてしまった。王の力を得たアースラは海に嵐を起こし、アリエルとエリックを襲う。エリックは嵐で浮上した沈没船を操ってアースラに体当たりしてアースラを倒す。気を失い浜辺に打ち上げられたエリック。それを見守るアリエル。トリトンは二人の深い愛に感銘し、魔法でアリエルの尾ひれを足に変える。人間になったアリエルは周囲の祝福を受け、エリックと船上で結婚式を挙げる。
幼い頃に見ていたものの記憶が薄れていたため実写公開のこのタイミングで改めて視聴した。やはりディズニー作品なだけあり、キャラクターの表情が豊かでアリエルが落ち込むとこちらも悲しくなるし笑顔になると画面が明るくなるような気持ちになった。人魚という未知の存在でありながら感情移入がしやすく、どの年代も楽しめる作品だと感じた。
28, コクリコ坂から(映画)
あらすじ
1963年の横浜。16歳の少女・海が通う高校では、文化部の部室棟、通称「カルチェラタン」が取り壊されようとしていた。そんなある日、施設取り壊しをめぐる反対運動に巻き込まれた海は、そこで1学年上の新聞部長・俊と出会う。
ジブリ作品の自然密着型な作品よりもこういったきっとどこかにいる誰かの物語が好きなタイプなので、この作品は公開してからずっと好きだ。冒頭のご飯を作る時の歌が素朴で可愛らしく、日常を覗き込んでいる感覚と映画が始まるワクワク感どちらも感じられるのが好きだ。学生たちがいつも楽しそうでこちらまで笑顔になってくる、ふと見たくなる作品だ。
29, キングダム2(映画)
あらすじ
隣国の魏が国境を越え秦への侵攻を開始。秦軍は決戦の地・蛇甘平原で迎えうつ。天下の大将軍を夢見る戦災孤児の若者・信は、歩兵として初陣に臨むため戦場へと向かう。
1作目を金曜ロードショーでたまたま視聴し、2作目も楽しみにしていたが1作目ほどの勢いはなかったように感じた。しかし広い荒野で大人数が戦う場面は息を呑んだし王羲之と信の間の2人だけの空気感は独特の間合いがあって面白かった。
30, カールじいさんの空飛ぶ家(映画)
あらすじ
妻を亡くした78歳の老人は、思い出の詰まった小さな家にとじこもって暮らしていた。開発地区にある彼の家の周囲では工事が進み、彼の住む区画だけが取り残されている。やがて立ち退き要求を受け取った彼は、家にたくさんの風船をつけて人生最後の旅に出発。いつか夫婦で行きたいと願っていた、地球上で最も美しいといわれる伝説の滝を目指す。そんな彼の旅に、近所に住む好奇心旺盛な少年が乗り合わせてしまう。
ディズニーランド40周年のパレードにカールじいさんたちが登場しているため、復習も兼ねて再視聴した。そして案の定感動してしまった。妻に先立たれ孤独を抱えるカールじいさんと元気っ子のように見えて自身も気づいていない孤独を持っているラッセルのふたりだが魅力的な関係性を築いていて、そこにダグやケヴィンが加わる様子はまさに冒険そのものだと思った。
3年 住田
RES
11, ノルウェイの森(小説)
あらすじ
高校時代、親友のキズキを自殺で失ったワタナベは、知り合いのいない東京で大学生活を送っていた。ある日、キズキの元恋人・直子と再会し、やがて2人はつき合うようになるが、彼女は心を病んでしまう。
世間の厳しさや拭えない悲しみから脱却しようともがく人々を靄がかかったような感覚で眺めていた気分がずっとある作品。大切に扱わないと壊れてしまいそうで、緊張感をもって読んでいた。性描写や下世話な話が多く直球な物言いに好き嫌いが分かれる作品だと思った。
12, THE FIRST SLAM DUNK(映画)
あらすじ
インターハイでの神奈川県立湘北高校対秋田県立山王工業高校の試合を軸として、宮城リョータの過去が描かれる。リョータは過去に、大好きな兄である宮城ソータを亡くし、その喪失感から、家族との関係や学校生活も上手くいかず、ただソータとの唯一のつながりであるバスケだけを続けていた。そんな彼が、問題児の仲間とともについに臨む山王工業戦。それぞれの視点からあの名試合を表現し、リョータが自身の過去を乗り越える物語。
CGアニメーションのCMを見た時は正直あまり期待していなかった。SNSなどで見る前評判もいいものではなく、一応見ておくかという気持ちで見に行ったが、とっても面白かった。映像の違和感も少なく、何より音がよかった。試合の場面の張り詰めたような緊張感や刹那の空気を視覚的にも聴覚的にも感じることが出来て非常に満足した。
13, おおきなかぶはなぜ抜けた(新書)
あらすじ
本書は、世界中の昔話や伝説など人々の間で伝承されてきた物語がいかに多様で面白さに満ちているかを知ってもらうために編まれたものである。たとえば、幼稚園や保育園で子どもに絵本を読む人々や、家庭であるいは地域社会で子どもに接する人々に読んでいただければうれしい。そして、子どもと接する職業であると否とにかかわらず、毎日食べる食事のように何気なく、気軽に、手にとって話題を摂取していただければなおうれしい。
絵本について知りたくて昔話のルーツについて書かれていそうと思い手に取った作品。短編で「おおきなかぶ」以外の作品にも触れていたがはっきりとした答えが書かれているものは少なく、物語の多様性を知るにはよかったがもやっとしたオチのまま終わっている感じが否めなかった。
14, モアナと伝説の海(映画)
あらすじ
16歳の少女モアナは、幼い頃のある体験がきっかけで海と特別な絆で結ばれていた。島では外洋に出ることが固く禁じられていたが、好奇心旺盛なモアナは、いつか外の海を見てみたいとの思いを募らせていた。そんな中、島で不穏な出来事が起こり始める。それは、かつて半神半人のマウイが命の女神テ・フィティの心を盗んだために生まれたという暗黒の闇が、島にも迫っていることを示していた。モアナは祖母タラに背中を押され、伝説の英雄マウイを見つけ出し、テ・フィティに心を返すために大海原へと飛び出していくのだったが...。
主題歌だけ聞いたことがあり映画自体は見ていなかったので、いい機会と思い視聴した。海も山もキラキラ輝いている表現が鮮やかでとても美しかった。愛故に娘の行動を制限する両親と、それらを守りたい故に反抗し荒波を突き進むモアナのそれぞれの苦悩が伺えて、見る人の立場によって感じ方の異なる作品だと思った。
15, アルマゲドン(映画)
あらすじ
地球への衝突コースを取る小惑星が発見された。もしも、テキサス州の大きさにも匹敵するその小惑星が地球に激突すれば、人類の破滅は免れない。これを回避する方法はただひとつ、小惑星内部に核爆弾を設置し、内側から破壊するしかない。そしてその任務に選ばれたのは石油採掘のスペシャリストたちだった。刻々と迫る滅亡へのカウントダウンの中、人類の運命を委ねられた14人の男たちは小惑星へと飛び立つ。
音楽ととある場面の印象がとても強いこの作品だが、私は正直に言うと感情移入が出来なかった。映像としては宇宙の恐ろしさや、その中で果敢にミッションに挑む勇ましさなどが細かく描写されていたためそこの辺りは純粋に楽しめた。しかし登場キャラクターの中に苦手なタイプがいたため、興味がそがれてしまったと思う。
16, 名探偵コナン ハロウィンの花嫁(映画)
あらすじ
渋谷で開かれていた佐藤刑事の結婚式会場で、突然暴漢が乱入する事件が発生。同じ頃、過去に起きた連続爆破事件の犯人が脱獄する。やがて、その人物を見つけ出す公安警察の降谷だったが、直後何者かによって首輪爆弾をつけられてしまう。爆弾を解除するべくコナンが奔走する中、謎の仮装爆弾犯の存在が浮かび上がる。
物語の壮大さに驚かされたものの、一つ一つのアリバイは巧妙で、爆発という雑に扱っても許されそうなものを題材にしているにも関わらず怨恨という深い要素を入れることで一筋縄ではいかなくなっているのが流石だと感じた。
17, プーと大人になった僕(映画)
あらすじ
大人になり、家族と共にロンドンで暮らすクリストファー・ロビン。仕事に追われ、家族との時間が持てないことを悩む彼の前に、親友のプーが現れる。そして、彼が忘れた大切なものを届けるべく、森の仲間たちが集うのだった。
大人になるって一体なんなんだろうと思わされる作品。幼い頃プーと共に遊んでいたクリストファー・ロビンは立派に成長し、妻と子を養う生活を送っていた。仕事漬けで疲弊している彼の元にプーたちがやってくるのだが、果たして彼らの再会は望まれるものだったのか。何もしないでいられるほど人生は甘くない、子供の頃のことなんて忘れて今すべきことをするのが正解なのでは?とプーたちの愛らしさの反面、色々考えてしまって少し苦しい映画だった。
18, パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち(映画)
あらすじ美しい総督の娘エリザベスはかつて海上で助けた少年ウィルが身につけていた黄金のメダルを手に入れ、今も密かに保管していた。そんなある日、突然ブラックパール号に乗ったキャプテン・バルボッサ率いる冷酷な海賊たちが町に現われ、エリザベスがさらわれてしまう。海賊の目的は、彼女がその時身につけていたメダルだった。一方、逞しい若者へと成長したウィルは、幽閉されていた一匹狼の海賊ジャック・スパロウと手を組み、エリザベスの救出に向かう。
さすが人気シリーズの第1作。非常に面白い。ハラハラする場面が続く中、ジャック・スパロウの破天荒さに振り回されたり逆にそれが癒しになったりと印象がコロコロかわるため息をついてる暇がなかった。船の呪いを受けている人達の表現が禍々しく素晴らしかった。
19, パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト(映画)
あらすじ
呪われた海賊バルボッサとの壮絶な闘いを乗り越え、再びブラックパール号の船長となったジャック・スパロウ。しかし彼は、海賊なら誰もが恐れる幽霊船フライング・ダッチマン号の船長デイヴィ・ジョーンズにもうじき魂を奪われることになっていた。13年前、ブラックパール号を手に入れるためジョーンズと血の契約を交わしたジャック。その期限が刻一刻と迫っていた。
デイビー・ジョーンズやクラーケンなど一般的には見ないような海の恐ろしさを感じることが出来る作品。どちらも映像に説得力があり、本当にこれらの生物が跋扈している海がありそうな感覚になった。ジャック・スパロウの死が描かれるのも良いアクセントだったと思う。
20, パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド(映画)
あらすじ
東インド会社のベケット卿は、デイヴィ・ジョーンズの心臓の力を使って世界中の海賊たちを葬る。彼らが生き残るには9人の「伝説の海賊」を集めて戦うしかない。しかし、そのうちの1人は生死不明のジャック・スパロウだった。
前までに沢山張っていた伏線を見事に回収し、船の上での戦いも描いた盛り沢山な作品。そのため時間も長めだが、全く飽きることなく見ることが出来た。最高にかっこいい結婚シーンにテンションが物凄く上がった。CGを使った海の演出も目を見張るものがあり、どの作品を切り取っても満足度の高いシリーズだと感じた。
あらすじ
高校時代、親友のキズキを自殺で失ったワタナベは、知り合いのいない東京で大学生活を送っていた。ある日、キズキの元恋人・直子と再会し、やがて2人はつき合うようになるが、彼女は心を病んでしまう。
世間の厳しさや拭えない悲しみから脱却しようともがく人々を靄がかかったような感覚で眺めていた気分がずっとある作品。大切に扱わないと壊れてしまいそうで、緊張感をもって読んでいた。性描写や下世話な話が多く直球な物言いに好き嫌いが分かれる作品だと思った。
12, THE FIRST SLAM DUNK(映画)
あらすじ
インターハイでの神奈川県立湘北高校対秋田県立山王工業高校の試合を軸として、宮城リョータの過去が描かれる。リョータは過去に、大好きな兄である宮城ソータを亡くし、その喪失感から、家族との関係や学校生活も上手くいかず、ただソータとの唯一のつながりであるバスケだけを続けていた。そんな彼が、問題児の仲間とともについに臨む山王工業戦。それぞれの視点からあの名試合を表現し、リョータが自身の過去を乗り越える物語。
CGアニメーションのCMを見た時は正直あまり期待していなかった。SNSなどで見る前評判もいいものではなく、一応見ておくかという気持ちで見に行ったが、とっても面白かった。映像の違和感も少なく、何より音がよかった。試合の場面の張り詰めたような緊張感や刹那の空気を視覚的にも聴覚的にも感じることが出来て非常に満足した。
13, おおきなかぶはなぜ抜けた(新書)
あらすじ
本書は、世界中の昔話や伝説など人々の間で伝承されてきた物語がいかに多様で面白さに満ちているかを知ってもらうために編まれたものである。たとえば、幼稚園や保育園で子どもに絵本を読む人々や、家庭であるいは地域社会で子どもに接する人々に読んでいただければうれしい。そして、子どもと接する職業であると否とにかかわらず、毎日食べる食事のように何気なく、気軽に、手にとって話題を摂取していただければなおうれしい。
絵本について知りたくて昔話のルーツについて書かれていそうと思い手に取った作品。短編で「おおきなかぶ」以外の作品にも触れていたがはっきりとした答えが書かれているものは少なく、物語の多様性を知るにはよかったがもやっとしたオチのまま終わっている感じが否めなかった。
14, モアナと伝説の海(映画)
あらすじ
16歳の少女モアナは、幼い頃のある体験がきっかけで海と特別な絆で結ばれていた。島では外洋に出ることが固く禁じられていたが、好奇心旺盛なモアナは、いつか外の海を見てみたいとの思いを募らせていた。そんな中、島で不穏な出来事が起こり始める。それは、かつて半神半人のマウイが命の女神テ・フィティの心を盗んだために生まれたという暗黒の闇が、島にも迫っていることを示していた。モアナは祖母タラに背中を押され、伝説の英雄マウイを見つけ出し、テ・フィティに心を返すために大海原へと飛び出していくのだったが...。
主題歌だけ聞いたことがあり映画自体は見ていなかったので、いい機会と思い視聴した。海も山もキラキラ輝いている表現が鮮やかでとても美しかった。愛故に娘の行動を制限する両親と、それらを守りたい故に反抗し荒波を突き進むモアナのそれぞれの苦悩が伺えて、見る人の立場によって感じ方の異なる作品だと思った。
15, アルマゲドン(映画)
あらすじ
地球への衝突コースを取る小惑星が発見された。もしも、テキサス州の大きさにも匹敵するその小惑星が地球に激突すれば、人類の破滅は免れない。これを回避する方法はただひとつ、小惑星内部に核爆弾を設置し、内側から破壊するしかない。そしてその任務に選ばれたのは石油採掘のスペシャリストたちだった。刻々と迫る滅亡へのカウントダウンの中、人類の運命を委ねられた14人の男たちは小惑星へと飛び立つ。
音楽ととある場面の印象がとても強いこの作品だが、私は正直に言うと感情移入が出来なかった。映像としては宇宙の恐ろしさや、その中で果敢にミッションに挑む勇ましさなどが細かく描写されていたためそこの辺りは純粋に楽しめた。しかし登場キャラクターの中に苦手なタイプがいたため、興味がそがれてしまったと思う。
16, 名探偵コナン ハロウィンの花嫁(映画)
あらすじ
渋谷で開かれていた佐藤刑事の結婚式会場で、突然暴漢が乱入する事件が発生。同じ頃、過去に起きた連続爆破事件の犯人が脱獄する。やがて、その人物を見つけ出す公安警察の降谷だったが、直後何者かによって首輪爆弾をつけられてしまう。爆弾を解除するべくコナンが奔走する中、謎の仮装爆弾犯の存在が浮かび上がる。
物語の壮大さに驚かされたものの、一つ一つのアリバイは巧妙で、爆発という雑に扱っても許されそうなものを題材にしているにも関わらず怨恨という深い要素を入れることで一筋縄ではいかなくなっているのが流石だと感じた。
17, プーと大人になった僕(映画)
あらすじ
大人になり、家族と共にロンドンで暮らすクリストファー・ロビン。仕事に追われ、家族との時間が持てないことを悩む彼の前に、親友のプーが現れる。そして、彼が忘れた大切なものを届けるべく、森の仲間たちが集うのだった。
大人になるって一体なんなんだろうと思わされる作品。幼い頃プーと共に遊んでいたクリストファー・ロビンは立派に成長し、妻と子を養う生活を送っていた。仕事漬けで疲弊している彼の元にプーたちがやってくるのだが、果たして彼らの再会は望まれるものだったのか。何もしないでいられるほど人生は甘くない、子供の頃のことなんて忘れて今すべきことをするのが正解なのでは?とプーたちの愛らしさの反面、色々考えてしまって少し苦しい映画だった。
18, パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち(映画)
あらすじ美しい総督の娘エリザベスはかつて海上で助けた少年ウィルが身につけていた黄金のメダルを手に入れ、今も密かに保管していた。そんなある日、突然ブラックパール号に乗ったキャプテン・バルボッサ率いる冷酷な海賊たちが町に現われ、エリザベスがさらわれてしまう。海賊の目的は、彼女がその時身につけていたメダルだった。一方、逞しい若者へと成長したウィルは、幽閉されていた一匹狼の海賊ジャック・スパロウと手を組み、エリザベスの救出に向かう。
さすが人気シリーズの第1作。非常に面白い。ハラハラする場面が続く中、ジャック・スパロウの破天荒さに振り回されたり逆にそれが癒しになったりと印象がコロコロかわるため息をついてる暇がなかった。船の呪いを受けている人達の表現が禍々しく素晴らしかった。
19, パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト(映画)
あらすじ
呪われた海賊バルボッサとの壮絶な闘いを乗り越え、再びブラックパール号の船長となったジャック・スパロウ。しかし彼は、海賊なら誰もが恐れる幽霊船フライング・ダッチマン号の船長デイヴィ・ジョーンズにもうじき魂を奪われることになっていた。13年前、ブラックパール号を手に入れるためジョーンズと血の契約を交わしたジャック。その期限が刻一刻と迫っていた。
デイビー・ジョーンズやクラーケンなど一般的には見ないような海の恐ろしさを感じることが出来る作品。どちらも映像に説得力があり、本当にこれらの生物が跋扈している海がありそうな感覚になった。ジャック・スパロウの死が描かれるのも良いアクセントだったと思う。
20, パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド(映画)
あらすじ
東インド会社のベケット卿は、デイヴィ・ジョーンズの心臓の力を使って世界中の海賊たちを葬る。彼らが生き残るには9人の「伝説の海賊」を集めて戦うしかない。しかし、そのうちの1人は生死不明のジャック・スパロウだった。
前までに沢山張っていた伏線を見事に回収し、船の上での戦いも描いた盛り沢山な作品。そのため時間も長めだが、全く飽きることなく見ることが出来た。最高にかっこいい結婚シーンにテンションが物凄く上がった。CGを使った海の演出も目を見張るものがあり、どの作品を切り取っても満足度の高いシリーズだと感じた。
3年 住田
RES
1, ナイトメア・アリー悪夢小路(小説)
あらすじ
故郷を後にした男は、怪しげながら華やかなカーニバルの一座で働き始める。彼はそこで読心術のテクニックを学ぶと、電流ショーをしていた美女を連れて一座を抜け出す。その後、2人は一流ホテルでお金持ちを相手に読心術のショーを披露し成功を収める。ある日、そんな彼の前に美しくエレガントな心理学者が現れる。
映画のCMを先に見て興味を持っていたが、原作小説の方が詳細に描かれていそうだったため小説を読んだ。主人公が段々闇に染っていく物語のため気が狂ってる時の文章が多く見受けられるが、それが本当に読んでて頭おかしくなりそうだった。小説で読んで正解だったと思う。
2, 踊るリスポーン(漫画)
あらすじ
壇ノ浦調子は、死んでも最後に寝ていた場所で復活するという、リスポーン体質の持ち主。山崎声の命を助けたことがキッカケで、彼女にホレられてしまう。声ちゃんは壇ノ浦の死因にすら嫉妬するほどのヤンデレっ娘。彼女だけでも大変なのに、母やらライバルやら強烈個性に囲まれて、壇ノ浦くんは今日も愛され、死んでは生き返ります。
先日最終巻を迎えた作品。絵がファンシーでビビットな色味なので一見すると軽そうな内容に思えるが、意外と難解で哲学的な側面を孕んでいる作品だった。使っている言葉が強いため頭に残るワードが多く、共感性の高いキャラは絶対いるいい作品だった。
3, サバイバー(小説)
あらすじ
燃料が底をつき、エンジンが一基ずつ停止を始めた航空機のコクピット。僕はブラックボックスにむかい、世間から孤立したカルト教団と過ごした半生を物語る。外界での奉仕活動、謎の少女との出会い、あの集団自殺の真相、そして新たな救世主としてメディアを席捲した日々を。すべてが間違った方向に転んだ僕の人生は壮大なるクライマックスへと堕ちていく。
カルト教団が主題として描かれた作品で自分が関わったことのない世界を垣間見ることが出来て、カルトの恐ろしさを強く感じた。主人公のした行いが明確に間違っている場面は少ないにも関わらず幸せな結末を迎えることはできなかった。一体どうすれば彼は救われたのかを考えるとわからなくなる。
4, 冷たい校舎の時は止まる(小説)
あらすじ
高校で文化祭最後の日に飛び降り自殺が起きた。 関係する8人のクラス委員が時間が止まった校舎になぜか取り残される。 全員に共通することは飛び降り自殺をした人物を思い出せないということ。 その点から、その人物が時が止まった校舎に自分たちを閉じ込めた犯人ではないかと疑う。
辻村深月先生のデビュー作。上下の2冊で描さかれていて、校舎に閉じ込められた薄気味悪さや冬の寒さから生まれる背筋が凍るような緊張感がずっと伝わってくる作品だった。冬の寒さと登場人物の抱える闇や孤独感がマッチしていて、自分もその場に居合わせたような感覚になる作品だ。
5, 未来(小説)
あらすじ
「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。
送り主は未来の自分だという……。
未来の自分から手紙が届き、それに返信するという独特なスタイルで進む作品。イヤミスと言うより普通に嫌な話だったように感じたが、いじめや虐待、貧困の問題などが盛り込まれている話なので嫌な話だったの一言では済ませられない内容だと思う。ただ題名からわかるように喪失感のみを感じさせる物語でもなく、新しい湊かなえの世界を見たように思った。
6, バッド・ジーニアス危険な天才たち(映画)
あらすじ
天才的な頭脳を持つ女子高生のリンは、貧しい家庭ながら特待奨学生として進学校へ転入することに。やがて仲良くなった裕福なクラスメイトを試験中に助けてあげたことから、噂を聞きつけたお金持ちの学生たちに頼まれ、高度なカンニングをビジネスとして始めるハメに。次第にビジネスの規模が大きくなる中、それを快く思わない真面目な苦学生バンクの反感を買ってしまうリンだったが...。
みんなで協力してカンニングをする話。それだけ聞くと小さな物語のように感じるが、全くそうではなくとても面白かった。登場するお金持ちの人達が総じて嫌な人物だが、ユーモアのある会話が繰り広げられるので良かった。場面転換の行い方がおしゃれで映画なのにアニメーションを見ているような気持ちになった。しかしとあるミスから友情や愛が壊れていくのがやるせなくて悲しかった。
7, ミスト(映画)
あらすじ
のどかな田舎町で妻子と暮らす男性。激しい嵐の翌日、彼は湖の向こう岸に発生した異様に深い霧に懸念を抱きながら息子と共に買い出しに出かける。すると、その濃い霧は間もなく混み合うスーパーマーケットに迫り、ついには町全体を飲み込むように覆っていく。そして霧の中に見え隠れする未知の脅威が、店内に残された男性らに次々と襲いかかる。
見たあと嫌な気持ちになる映画の代名詞である「ミスト」を視聴した。世間の評価と同じように嫌な気持ちになった。極限状態に追い詰められた人間がどのような行動をとるのか、心理実験を見ているような気持ちになる作品だった。もう二度と見たくは無いがかなり面白いと感じた。心が元気でないときに視聴すると苦しくなりそう。
8, 竜とそばかすの姫(映画)
映像の美麗さと音楽の壮大さ、表現の広さは最高によかった。しかし思ってた内容と違ったので拍子抜けしてしまった。バーチャルの裏には人間がいるという最近のネット界隈で生きる人こそしっかり理解するべきことが物語の主軸になっているため、幅広い年代の人に受け入れられやすい作品だと感じた。話を広げすぎて重要なところがなあなあにされてる感じがあったところが残念だった。
9, 君の名は(映画)
あらすじ
千年ぶりとなる彗星の接近を1ヵ月後に控えた日本。山深い田舎町で鬱屈した毎日を過ごし、都会の生活に憧れを抱く女子高生の三葉。ある日、夢の中で東京の男子高校生になった彼女は、念願の都会生活を満喫する。一方、東京の男子高校生・瀧は、山奥の田舎町で女子高生になっている夢を見る。そんな奇妙な夢を繰り返し見るようになった2人は、やがて自分たちが入れ替わっていることに気がつくのだったが...。
有名作品だが恥ずかしながらまだ未視聴だった。タイミングよく金曜ロードショーでやってくれたのでそれを見た。彗星の表現がとても綺麗でこんなに綺麗ででも無情な彗星に複雑な思いを抱いた。滝よりも三葉の方に重きが置かれているように感じた。
10, 四畳半タイムマシンブルース(小説)
あらすじ
8月12日、灼熱の京都、左京区。「下鴨幽水荘」唯一のエアコンが動かなくなった。悪友・小津が昨夜リモコンを水没させたのだ。「私」が、映画サークル「みそぎ」のクールビューティー明石さんと対策を協議していると、モッサリした風貌の見知らぬ男子学生・田村が現れた。彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そのとき「私」に天才的なひらめきが訪れた。このタイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモコンを持ってくればいいじゃないか!果たして、無事リモコンは、日常は、取り戻せるのか!?「昨日」と「今日」の、世にも迂闊なタイムマシンの無駄遣いが始まる!
タイムリープ物だがそのタイムリープの原因がしょうもないことで、大学生らしさの溢れた作品だった。森見登美彦作品全体に言えることだが、気だるさと恋愛の狭間のようなふわっとした感じが独特で独自の世界観に浸れる感じが好きだ。森見先生の作品を読むと必ず京都に行きたくなる。
あらすじ
故郷を後にした男は、怪しげながら華やかなカーニバルの一座で働き始める。彼はそこで読心術のテクニックを学ぶと、電流ショーをしていた美女を連れて一座を抜け出す。その後、2人は一流ホテルでお金持ちを相手に読心術のショーを披露し成功を収める。ある日、そんな彼の前に美しくエレガントな心理学者が現れる。
映画のCMを先に見て興味を持っていたが、原作小説の方が詳細に描かれていそうだったため小説を読んだ。主人公が段々闇に染っていく物語のため気が狂ってる時の文章が多く見受けられるが、それが本当に読んでて頭おかしくなりそうだった。小説で読んで正解だったと思う。
2, 踊るリスポーン(漫画)
あらすじ
壇ノ浦調子は、死んでも最後に寝ていた場所で復活するという、リスポーン体質の持ち主。山崎声の命を助けたことがキッカケで、彼女にホレられてしまう。声ちゃんは壇ノ浦の死因にすら嫉妬するほどのヤンデレっ娘。彼女だけでも大変なのに、母やらライバルやら強烈個性に囲まれて、壇ノ浦くんは今日も愛され、死んでは生き返ります。
先日最終巻を迎えた作品。絵がファンシーでビビットな色味なので一見すると軽そうな内容に思えるが、意外と難解で哲学的な側面を孕んでいる作品だった。使っている言葉が強いため頭に残るワードが多く、共感性の高いキャラは絶対いるいい作品だった。
3, サバイバー(小説)
あらすじ
燃料が底をつき、エンジンが一基ずつ停止を始めた航空機のコクピット。僕はブラックボックスにむかい、世間から孤立したカルト教団と過ごした半生を物語る。外界での奉仕活動、謎の少女との出会い、あの集団自殺の真相、そして新たな救世主としてメディアを席捲した日々を。すべてが間違った方向に転んだ僕の人生は壮大なるクライマックスへと堕ちていく。
カルト教団が主題として描かれた作品で自分が関わったことのない世界を垣間見ることが出来て、カルトの恐ろしさを強く感じた。主人公のした行いが明確に間違っている場面は少ないにも関わらず幸せな結末を迎えることはできなかった。一体どうすれば彼は救われたのかを考えるとわからなくなる。
4, 冷たい校舎の時は止まる(小説)
あらすじ
高校で文化祭最後の日に飛び降り自殺が起きた。 関係する8人のクラス委員が時間が止まった校舎になぜか取り残される。 全員に共通することは飛び降り自殺をした人物を思い出せないということ。 その点から、その人物が時が止まった校舎に自分たちを閉じ込めた犯人ではないかと疑う。
辻村深月先生のデビュー作。上下の2冊で描さかれていて、校舎に閉じ込められた薄気味悪さや冬の寒さから生まれる背筋が凍るような緊張感がずっと伝わってくる作品だった。冬の寒さと登場人物の抱える闇や孤独感がマッチしていて、自分もその場に居合わせたような感覚になる作品だ。
5, 未来(小説)
あらすじ
「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。
送り主は未来の自分だという……。
未来の自分から手紙が届き、それに返信するという独特なスタイルで進む作品。イヤミスと言うより普通に嫌な話だったように感じたが、いじめや虐待、貧困の問題などが盛り込まれている話なので嫌な話だったの一言では済ませられない内容だと思う。ただ題名からわかるように喪失感のみを感じさせる物語でもなく、新しい湊かなえの世界を見たように思った。
6, バッド・ジーニアス危険な天才たち(映画)
あらすじ
天才的な頭脳を持つ女子高生のリンは、貧しい家庭ながら特待奨学生として進学校へ転入することに。やがて仲良くなった裕福なクラスメイトを試験中に助けてあげたことから、噂を聞きつけたお金持ちの学生たちに頼まれ、高度なカンニングをビジネスとして始めるハメに。次第にビジネスの規模が大きくなる中、それを快く思わない真面目な苦学生バンクの反感を買ってしまうリンだったが...。
みんなで協力してカンニングをする話。それだけ聞くと小さな物語のように感じるが、全くそうではなくとても面白かった。登場するお金持ちの人達が総じて嫌な人物だが、ユーモアのある会話が繰り広げられるので良かった。場面転換の行い方がおしゃれで映画なのにアニメーションを見ているような気持ちになった。しかしとあるミスから友情や愛が壊れていくのがやるせなくて悲しかった。
7, ミスト(映画)
あらすじ
のどかな田舎町で妻子と暮らす男性。激しい嵐の翌日、彼は湖の向こう岸に発生した異様に深い霧に懸念を抱きながら息子と共に買い出しに出かける。すると、その濃い霧は間もなく混み合うスーパーマーケットに迫り、ついには町全体を飲み込むように覆っていく。そして霧の中に見え隠れする未知の脅威が、店内に残された男性らに次々と襲いかかる。
見たあと嫌な気持ちになる映画の代名詞である「ミスト」を視聴した。世間の評価と同じように嫌な気持ちになった。極限状態に追い詰められた人間がどのような行動をとるのか、心理実験を見ているような気持ちになる作品だった。もう二度と見たくは無いがかなり面白いと感じた。心が元気でないときに視聴すると苦しくなりそう。
8, 竜とそばかすの姫(映画)
映像の美麗さと音楽の壮大さ、表現の広さは最高によかった。しかし思ってた内容と違ったので拍子抜けしてしまった。バーチャルの裏には人間がいるという最近のネット界隈で生きる人こそしっかり理解するべきことが物語の主軸になっているため、幅広い年代の人に受け入れられやすい作品だと感じた。話を広げすぎて重要なところがなあなあにされてる感じがあったところが残念だった。
9, 君の名は(映画)
あらすじ
千年ぶりとなる彗星の接近を1ヵ月後に控えた日本。山深い田舎町で鬱屈した毎日を過ごし、都会の生活に憧れを抱く女子高生の三葉。ある日、夢の中で東京の男子高校生になった彼女は、念願の都会生活を満喫する。一方、東京の男子高校生・瀧は、山奥の田舎町で女子高生になっている夢を見る。そんな奇妙な夢を繰り返し見るようになった2人は、やがて自分たちが入れ替わっていることに気がつくのだったが...。
有名作品だが恥ずかしながらまだ未視聴だった。タイミングよく金曜ロードショーでやってくれたのでそれを見た。彗星の表現がとても綺麗でこんなに綺麗ででも無情な彗星に複雑な思いを抱いた。滝よりも三葉の方に重きが置かれているように感じた。
10, 四畳半タイムマシンブルース(小説)
あらすじ
8月12日、灼熱の京都、左京区。「下鴨幽水荘」唯一のエアコンが動かなくなった。悪友・小津が昨夜リモコンを水没させたのだ。「私」が、映画サークル「みそぎ」のクールビューティー明石さんと対策を協議していると、モッサリした風貌の見知らぬ男子学生・田村が現れた。彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そのとき「私」に天才的なひらめきが訪れた。このタイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモコンを持ってくればいいじゃないか!果たして、無事リモコンは、日常は、取り戻せるのか!?「昨日」と「今日」の、世にも迂闊なタイムマシンの無駄遣いが始まる!
タイムリープ物だがそのタイムリープの原因がしょうもないことで、大学生らしさの溢れた作品だった。森見登美彦作品全体に言えることだが、気だるさと恋愛の狭間のようなふわっとした感じが独特で独自の世界観に浸れる感じが好きだ。森見先生の作品を読むと必ず京都に行きたくなる。
11.『サクラノ詩(うた) -櫻の森の上を舞う-』ブランド:枕
<あらすじ>ある春、世界的に著名な芸術家である草薙健一郎が亡くなった。身寄りのなくなった息子の草薙直哉はその莫大な遺産を父への反抗心から放棄してしまう。そのまま彼は、同じ弓張学園に通い幼馴染でクラスメイトの夏目圭とその姉で2人の担任でもある藍、その妹で女優の雫の住む屋敷に住まわせてもらうことに。直哉は父からの厳しいトレーニングと才能により、圭は絵が好きであることと直哉に負けたくないという気持ちと天性の才能によって双方が天才的な芸術家であった。しかし、直哉はある事故によって利き手を負傷してからは絵を描かなくなっていた。
美術部員と新年度を迎えた直哉は部長の鳥谷真琴の策略により、半ば無理やりに彼らに美術を教えることに。また、美術部員たちと圭は世界最高峰の美術公募展であるムーア展への応募作品の制作を始める。圭の奮闘ぶりを見て、直哉はその右手を理由にムーア展へ応募しないことへの葛藤を始める。直哉はどのような決断を下すのか。また、事故の真実とは。
<考察>シナリオ担当で制作会社の取締役でもある「SCA-自」は文学・音楽などの芸術のほか哲学の素養も持ち合わせており、本作は宮沢賢治の『春と修羅』の引用から開始される。その他にも、ストーリーの随所にソクラテスの芸術論の引用などの古代芸術が用いられることも多い。それらを応用して、主人公やその周りの人物が芸術家の設定というまさに彼にしか作ることのできないような世界観とストーリーをとなっている。
12.『サクラノ刻(とき)』ブランド:枕
<あらすじ>前作で弓張学園の美術科目の非常勤講師となった直哉。その後、咲崎桜子や栗山奈津子が既に廃部となっていた美術部を復活させることに協力し、再建後は顧問としても活動することに。そこに、氷川里奈と川内野優美の妹であるルリオと鈴菜、夏目圭の実妹である恩田寧、直哉たち行きつけの居酒屋で働く柊ノノ未が入部する。
さらに異動していた夏目藍が弓張学園の教師として帰って来たり、美術雑誌の記者となっていた鳥谷真琴の帰郷などで前作のヒロインたちとも直哉は関係を深めていく。また、直哉は聖ルーアン女学院の臨時講師も担当することになり、そこで隠れた天才芸術家・本間心鈴と出会う。
<考察>本作の主人公・草薙直哉は前述の通り、高校生から成長して非常勤講師になっている。これは現在の美少女ゲームにおけるポピュラーな年齢設定である。これには、日本の少子高齢社会と美少女ゲーム業界の特に上位の価格帯における新規流入の停滞が如実に反映されている。8800円程度の上位価格帯は「フルプライス」と呼ばれるが、2000年代から3.4000円程度の所謂「ロープライス」という価格帯の作品が台頭した。
シナリオを重視する作品のほとんどが必要とされる開発規模からフルプライス以上である。価格競争・市場の占有率で敗北したため、高齢社会において貴重な新規流入者がつくことは減少したと考えられる。そのために年齢におけるボリュームゾーンも上昇していき、それを反映させた結果として近年の美少女ゲームの主人公の年齢も上がっているのだろう。
本作の特徴として前作の続編でありながら、直哉はどのヒロインとも恋人とはならなかった設定となっている。これは、誰にも肩入れしない無難な選択とも言える。しかし、最終章にたどり着くには全員のストーリーを読む必要のある前作においては、結果的に全てのヒロインと恋愛関係に発展したために、そのギャップは大きく捉えられてしまう。
13.『パティシエなにゃんこ』ブランド:ぱじゃまソフト
<あらすじ>父のぎっくり腰によってケーキ屋のひよこ館を託された矢口翔一は2年ぶりに雪の降る街に帰ってきた。幼馴染の芹沢かなでとの再会、パティシエールとして働き始めていた秋月みちる。その後、ある勘違いによって翔一は猫魔法使いのミオに毎夜猫になってしまう魔法をかけられてしまう。父の事情を知り留学先のウィーンから帰国してきた翔一の妹・矢口茉理も合流し、あわただしいひよこ館での生活が始まる。
<考察>本作の評価点は可視化である。先述のように魔法で夜になると猫に変化してしまう翔一であるが、テキストを配置するメッセージウィンドウが青からオレンジ色に変化し、メニューボタンにおいても人間であるときはひよこのアイコン。猫化した時には猫の顔のイラストがアイコンとして表示されるようになっている。
本作の主人公は休学中のパティシエ見習いである。これは、また特殊な主人公であるのだが、本作が美少女ゲームの分類の中でも「萌えゲー」と呼ばれるようなキャラクターの魅力を重視した作品であるため、この設定は舞台設定を定める程度にしかならない。そのため、このような特異な設定もあまり気になることはなく、プレイヤーは容易に作品世界に入り込むことができる。
14.『こみっくパーティー』ブランド:Leaf
<あらすじ>主人公・千堂和樹は美大の受験に落ちた後、高校3年間同じクラスの高瀬瑞希と同じ大学に進学した。幼馴染の九品仏大志から漫画を描くべきだと半ば強引に誘われる和樹。彼は乗り気になり、世界最大の漫画同人誌の祭典「こみっくパーティー」、略して「こみパ」に参加する。そこで、大勢の参加者の整理をしていたスタッフの女性・牧村南、元気に宣伝をする関西弁少女・猪名川由宇と出会う。心を動かされた和樹は同人活動を始め、早速次の即売会に参加する。
<考察>本作に起用されたみつみ美里や甘露樹といったメンバーは実際に即売会に参加しているクリエイターであり、みつみは現在でもコミックマーケットにて活躍している。
また、本作のヒロインたちの設定は同人誌即売会という場を多角的に捉えている。瑞希は当初は気味悪く思いながらも、和樹とともに参加することで彼女の中で印象が変わっていく「一般人」。南はこみパを運営する社員として一歩下がった視点を持つ保護者のような「業界人」。詠美は売れっ子同人作家としてその場を利用する「参加者」。由宇も「参加者」という点では同様だが、大阪からより同人活動の活発な東京に憧れを持って遠征してきている。他にも、印刷所として参加者、こみパ自体を支える千紗など「こみパ」を中心としてヒロインたちは様々な立場が用意されているために、世界観がより深まっている。
15.『処女(おとめ)はお姉さま(ボク)に恋してる』
ブランド:キャラメルBOX
<あらすじ>由緒あるキリスト教学校の恵泉女学院。宮小路瑞穂は祖父の遺言のために男でありながら、女学院に編入することに。幼馴染の御門まりやによるサポートで女装をし、学院生活・女子寮生活を送っていた。まりやの他、活発な1年生の上岡由佳里や内気だが頑張り屋の周防院奏と同じ寮で過ごす。
しかし、転機が訪れる。容姿端麗で、文武両道な瑞穂のために周りからの指示は高まる一方で、ついにその年で最も栄誉な称号である「エルダー」に選出されてしまう。彼の人気はより高まり、その生活は一気に変わる。
<考察>本作の説明部分。本作にもいくつかの単語の説明がされている。他作品では、キャラクターに自然に説明させられるように努力がなされていることが多いが、本作は単語と説明が同時にポップアップで表示されるようになっており、プレイヤーが読む必要はあるものの作品世界の破壊を抑えている。
16.『Clover Point』ブランド:Meteor
<あらすじ>学校の創立記念式典で公演される演劇の練習を稲森真星と監督の柏木月音が行っていた。月音は若くして亡くなった卒業生の唐橋みどりが作家としてデビューする以前に作った伝説の台本『姫巫女の恋』を見つけてくる。
差し替えを決定したのだが、今よりも役者が必要になる。月音は最も暇な人物である天川祐真をスカウトマンに抜擢する。祐真は主役とその他3人の役者探しに奔走することになるのだが、その途中で転入生の内気な小鳥遊夜々やささやかな金貸しをしている日向美緒里、他人には姿の見えない不思議なシロツメと出会う。
<考察>本作の評価点は地の文と主人公の融合である。旧世代の作品では、地の文は固く説明口調が目立つ。不自然さが強調されてしまうため、主人公が地の文までもを侵食する手法で1つの作品としての質が向上するとされている。本作では巧妙に活用されており、例として本作では主人公のみが知らなかった時に「え?知らないの俺だけ??」と表記している。「どうやら、知らないのは自分だけらしい」と書くこともできるが、文章自体を短くすることにも成功している。
17.『se・きらら』ブランド:native
<あらすじ>奏心学園に入学したツッコミ役で面倒くさがりの上条咲と天真爛漫な河村優。二人の幼馴染の志津野泉は2年生の水泳部員でドジっ子。活発でフレンドリーなお嬢様の神楽亜矢が現れる。彼らのごく普通の学校生活が始まる。
<考察>本作は、その展開について注目することが重要である。本作はマックスファクトリーの最初で最後のゲーム作品であり、2010年にインターネット上で無料配布された。これは、美少女ゲームでは初めての出来事であり、その他のゲームを含めても2010年という早い時期にあるため極めて早い。アキバblogの2010年3月3日の記事「無料配布の美少女ゲーム「se・きらら」インタビュー なんで無料にしたんですか?」では、社長のMAX渡辺の発言が記載されており、本作はコンテンツビジネスにおける研究開発の一種であり、本作のみでの開発費の回収を目的としていないというものである。無料配布とはいっても、当初は8800円のフルプライスで販売される予定であったため、作品自体の出来も良い。キャラクターの表情差分も多数用意されている。
18.『祝福のカンパネラ』ブランド:ういんどみるOasis
<あらすじ>ノストラム地方最北端の貿易都市「エルタリア」に住む主人公のレスター・メイクラフトは腕の立つアイテム技師である。その幼馴染は公女で魔法使いのカリーナ・ベルリッティ。そこに現れた自称世界一のオートマタ技師のアニエス・ブーランジュと騎士のチェルシー・アーコット。
今年は7年に1度の流星群を見ることのできる年であり、町はお祭り騒ぎ。その夜、一つの星が大聖堂の塔に接触した。その時、塔にいたオートマタのミネットが目を覚ました。
<考察>本作の特徴は主人公以外のそれぞれのヒロインの視点が挿入されることである。これは90年代後半、とりわけWindowsの時代が到来してから現在までの美少女ゲームの傾向である主人公は出来る限り無色透明な存在にされ、ヒロインを濃く描くヒロイン主体が生み出した新たな要素である。それによりヒロインのストーリーに深みが出るほか、主人公の言動に一貫性がなくとも大きな問題にはならないために複数のシナリオライターを起用しやすいという利点がある。さらに、主人公の知識のみでストーリーを勧めていかなければならないところをヒロインの視点によって先にプレイヤーに提示することが可能になっており、物語全体のバランスをとりやすくなっていると考える。
本作の演出のレベルの高さ。本作のブランドであるういんどみるは自前でゲーム制作エンジンを用意しており、それを使った作品を販売している。エンジンの特徴は画像の扱いやすさであるために、本作でもキャラクターの立ち絵は良く動き拡大縮小も多用される。それは、現在の美少女ゲームと比較しても格段に多い。そのため、とても見た目がよく飽きずにプレイできる。
19.『Piaキャロットへようこそ!!』ブランド:カクテル・ソフト
<あらすじ>主人公の木ノ下裕介は学園生活最後の夏休みを親友の大介と新島への旅行を計画していたが、父との約束によって彼の店「Piaキャロット(通称「キャロット」)」で働きづめとなってしまった。
一緒に働き始めてくれた活発な幼馴染の後輩、稲葉翔子と裕介が過去にフラれた森原さとみ。ウェイトレスの大学生・小久保麗香、マネージャーの神無月志保と出会う。裕介は夏休みを充実させることができるのか⁉
<考察>本作のゲームシステムは良く洗練されている。旧世代の美少女ゲームは総当たりで攻略していくことが多い。これは、容量の関係であまりボリュームを持たせることができなかったために難しくすることで長い時間遊ばせるためと言われている。本作ではオーソドックスに主人公のパラメータを各ヒロインに合わせて高めていくシステムをとっているのだが、ストーリーとマッチしているためにとてもわかりやすい。
例えば、麗香は裕介と出かける際にはブティックに行く行動をとることからプレイヤーは裕介の「容姿」のパラメータを向上させればよいことが推測できる。また、教師の清美であれば「学力」を向上させることが必要になっている。このようにヒロインの特徴から攻略の方法を読み取ることができるようになっているのだ。
20.『ONE ~輝く季節へ~』12月にリメイク発売予定。ブランド:Tactics
<あらすじ>主人公・折原浩平は高校2年生。幼馴染でクラスメイトの長森瑞佳、転校生の七瀬留美、一つ上の川名みさき、後輩の上月澪といった個性的で変わり者のヒロインたちと出会いながら浩平の過去の自分を乗り越える戦いが始まる。
<考察>『Kanon』や『Air』をのちに世に送ることになるkeyを立ち上げることとなるスタッフがTacticsのメンバーが開発した二作品目。クオリティは上記2作品に劣るものの、意図や試みなどは共通しているためにその腕を上げていった作品であると位置付けることができるだろう。
しかし、発売当時としても使いづらいUIや不足した機能はkey設立後も抱え続けた問題点であり許容できるわけではない。
<あらすじ>ある春、世界的に著名な芸術家である草薙健一郎が亡くなった。身寄りのなくなった息子の草薙直哉はその莫大な遺産を父への反抗心から放棄してしまう。そのまま彼は、同じ弓張学園に通い幼馴染でクラスメイトの夏目圭とその姉で2人の担任でもある藍、その妹で女優の雫の住む屋敷に住まわせてもらうことに。直哉は父からの厳しいトレーニングと才能により、圭は絵が好きであることと直哉に負けたくないという気持ちと天性の才能によって双方が天才的な芸術家であった。しかし、直哉はある事故によって利き手を負傷してからは絵を描かなくなっていた。
美術部員と新年度を迎えた直哉は部長の鳥谷真琴の策略により、半ば無理やりに彼らに美術を教えることに。また、美術部員たちと圭は世界最高峰の美術公募展であるムーア展への応募作品の制作を始める。圭の奮闘ぶりを見て、直哉はその右手を理由にムーア展へ応募しないことへの葛藤を始める。直哉はどのような決断を下すのか。また、事故の真実とは。
<考察>シナリオ担当で制作会社の取締役でもある「SCA-自」は文学・音楽などの芸術のほか哲学の素養も持ち合わせており、本作は宮沢賢治の『春と修羅』の引用から開始される。その他にも、ストーリーの随所にソクラテスの芸術論の引用などの古代芸術が用いられることも多い。それらを応用して、主人公やその周りの人物が芸術家の設定というまさに彼にしか作ることのできないような世界観とストーリーをとなっている。
12.『サクラノ刻(とき)』ブランド:枕
<あらすじ>前作で弓張学園の美術科目の非常勤講師となった直哉。その後、咲崎桜子や栗山奈津子が既に廃部となっていた美術部を復活させることに協力し、再建後は顧問としても活動することに。そこに、氷川里奈と川内野優美の妹であるルリオと鈴菜、夏目圭の実妹である恩田寧、直哉たち行きつけの居酒屋で働く柊ノノ未が入部する。
さらに異動していた夏目藍が弓張学園の教師として帰って来たり、美術雑誌の記者となっていた鳥谷真琴の帰郷などで前作のヒロインたちとも直哉は関係を深めていく。また、直哉は聖ルーアン女学院の臨時講師も担当することになり、そこで隠れた天才芸術家・本間心鈴と出会う。
<考察>本作の主人公・草薙直哉は前述の通り、高校生から成長して非常勤講師になっている。これは現在の美少女ゲームにおけるポピュラーな年齢設定である。これには、日本の少子高齢社会と美少女ゲーム業界の特に上位の価格帯における新規流入の停滞が如実に反映されている。8800円程度の上位価格帯は「フルプライス」と呼ばれるが、2000年代から3.4000円程度の所謂「ロープライス」という価格帯の作品が台頭した。
シナリオを重視する作品のほとんどが必要とされる開発規模からフルプライス以上である。価格競争・市場の占有率で敗北したため、高齢社会において貴重な新規流入者がつくことは減少したと考えられる。そのために年齢におけるボリュームゾーンも上昇していき、それを反映させた結果として近年の美少女ゲームの主人公の年齢も上がっているのだろう。
本作の特徴として前作の続編でありながら、直哉はどのヒロインとも恋人とはならなかった設定となっている。これは、誰にも肩入れしない無難な選択とも言える。しかし、最終章にたどり着くには全員のストーリーを読む必要のある前作においては、結果的に全てのヒロインと恋愛関係に発展したために、そのギャップは大きく捉えられてしまう。
13.『パティシエなにゃんこ』ブランド:ぱじゃまソフト
<あらすじ>父のぎっくり腰によってケーキ屋のひよこ館を託された矢口翔一は2年ぶりに雪の降る街に帰ってきた。幼馴染の芹沢かなでとの再会、パティシエールとして働き始めていた秋月みちる。その後、ある勘違いによって翔一は猫魔法使いのミオに毎夜猫になってしまう魔法をかけられてしまう。父の事情を知り留学先のウィーンから帰国してきた翔一の妹・矢口茉理も合流し、あわただしいひよこ館での生活が始まる。
<考察>本作の評価点は可視化である。先述のように魔法で夜になると猫に変化してしまう翔一であるが、テキストを配置するメッセージウィンドウが青からオレンジ色に変化し、メニューボタンにおいても人間であるときはひよこのアイコン。猫化した時には猫の顔のイラストがアイコンとして表示されるようになっている。
本作の主人公は休学中のパティシエ見習いである。これは、また特殊な主人公であるのだが、本作が美少女ゲームの分類の中でも「萌えゲー」と呼ばれるようなキャラクターの魅力を重視した作品であるため、この設定は舞台設定を定める程度にしかならない。そのため、このような特異な設定もあまり気になることはなく、プレイヤーは容易に作品世界に入り込むことができる。
14.『こみっくパーティー』ブランド:Leaf
<あらすじ>主人公・千堂和樹は美大の受験に落ちた後、高校3年間同じクラスの高瀬瑞希と同じ大学に進学した。幼馴染の九品仏大志から漫画を描くべきだと半ば強引に誘われる和樹。彼は乗り気になり、世界最大の漫画同人誌の祭典「こみっくパーティー」、略して「こみパ」に参加する。そこで、大勢の参加者の整理をしていたスタッフの女性・牧村南、元気に宣伝をする関西弁少女・猪名川由宇と出会う。心を動かされた和樹は同人活動を始め、早速次の即売会に参加する。
<考察>本作に起用されたみつみ美里や甘露樹といったメンバーは実際に即売会に参加しているクリエイターであり、みつみは現在でもコミックマーケットにて活躍している。
また、本作のヒロインたちの設定は同人誌即売会という場を多角的に捉えている。瑞希は当初は気味悪く思いながらも、和樹とともに参加することで彼女の中で印象が変わっていく「一般人」。南はこみパを運営する社員として一歩下がった視点を持つ保護者のような「業界人」。詠美は売れっ子同人作家としてその場を利用する「参加者」。由宇も「参加者」という点では同様だが、大阪からより同人活動の活発な東京に憧れを持って遠征してきている。他にも、印刷所として参加者、こみパ自体を支える千紗など「こみパ」を中心としてヒロインたちは様々な立場が用意されているために、世界観がより深まっている。
15.『処女(おとめ)はお姉さま(ボク)に恋してる』
ブランド:キャラメルBOX
<あらすじ>由緒あるキリスト教学校の恵泉女学院。宮小路瑞穂は祖父の遺言のために男でありながら、女学院に編入することに。幼馴染の御門まりやによるサポートで女装をし、学院生活・女子寮生活を送っていた。まりやの他、活発な1年生の上岡由佳里や内気だが頑張り屋の周防院奏と同じ寮で過ごす。
しかし、転機が訪れる。容姿端麗で、文武両道な瑞穂のために周りからの指示は高まる一方で、ついにその年で最も栄誉な称号である「エルダー」に選出されてしまう。彼の人気はより高まり、その生活は一気に変わる。
<考察>本作の説明部分。本作にもいくつかの単語の説明がされている。他作品では、キャラクターに自然に説明させられるように努力がなされていることが多いが、本作は単語と説明が同時にポップアップで表示されるようになっており、プレイヤーが読む必要はあるものの作品世界の破壊を抑えている。
16.『Clover Point』ブランド:Meteor
<あらすじ>学校の創立記念式典で公演される演劇の練習を稲森真星と監督の柏木月音が行っていた。月音は若くして亡くなった卒業生の唐橋みどりが作家としてデビューする以前に作った伝説の台本『姫巫女の恋』を見つけてくる。
差し替えを決定したのだが、今よりも役者が必要になる。月音は最も暇な人物である天川祐真をスカウトマンに抜擢する。祐真は主役とその他3人の役者探しに奔走することになるのだが、その途中で転入生の内気な小鳥遊夜々やささやかな金貸しをしている日向美緒里、他人には姿の見えない不思議なシロツメと出会う。
<考察>本作の評価点は地の文と主人公の融合である。旧世代の作品では、地の文は固く説明口調が目立つ。不自然さが強調されてしまうため、主人公が地の文までもを侵食する手法で1つの作品としての質が向上するとされている。本作では巧妙に活用されており、例として本作では主人公のみが知らなかった時に「え?知らないの俺だけ??」と表記している。「どうやら、知らないのは自分だけらしい」と書くこともできるが、文章自体を短くすることにも成功している。
17.『se・きらら』ブランド:native
<あらすじ>奏心学園に入学したツッコミ役で面倒くさがりの上条咲と天真爛漫な河村優。二人の幼馴染の志津野泉は2年生の水泳部員でドジっ子。活発でフレンドリーなお嬢様の神楽亜矢が現れる。彼らのごく普通の学校生活が始まる。
<考察>本作は、その展開について注目することが重要である。本作はマックスファクトリーの最初で最後のゲーム作品であり、2010年にインターネット上で無料配布された。これは、美少女ゲームでは初めての出来事であり、その他のゲームを含めても2010年という早い時期にあるため極めて早い。アキバblogの2010年3月3日の記事「無料配布の美少女ゲーム「se・きらら」インタビュー なんで無料にしたんですか?」では、社長のMAX渡辺の発言が記載されており、本作はコンテンツビジネスにおける研究開発の一種であり、本作のみでの開発費の回収を目的としていないというものである。無料配布とはいっても、当初は8800円のフルプライスで販売される予定であったため、作品自体の出来も良い。キャラクターの表情差分も多数用意されている。
18.『祝福のカンパネラ』ブランド:ういんどみるOasis
<あらすじ>ノストラム地方最北端の貿易都市「エルタリア」に住む主人公のレスター・メイクラフトは腕の立つアイテム技師である。その幼馴染は公女で魔法使いのカリーナ・ベルリッティ。そこに現れた自称世界一のオートマタ技師のアニエス・ブーランジュと騎士のチェルシー・アーコット。
今年は7年に1度の流星群を見ることのできる年であり、町はお祭り騒ぎ。その夜、一つの星が大聖堂の塔に接触した。その時、塔にいたオートマタのミネットが目を覚ました。
<考察>本作の特徴は主人公以外のそれぞれのヒロインの視点が挿入されることである。これは90年代後半、とりわけWindowsの時代が到来してから現在までの美少女ゲームの傾向である主人公は出来る限り無色透明な存在にされ、ヒロインを濃く描くヒロイン主体が生み出した新たな要素である。それによりヒロインのストーリーに深みが出るほか、主人公の言動に一貫性がなくとも大きな問題にはならないために複数のシナリオライターを起用しやすいという利点がある。さらに、主人公の知識のみでストーリーを勧めていかなければならないところをヒロインの視点によって先にプレイヤーに提示することが可能になっており、物語全体のバランスをとりやすくなっていると考える。
本作の演出のレベルの高さ。本作のブランドであるういんどみるは自前でゲーム制作エンジンを用意しており、それを使った作品を販売している。エンジンの特徴は画像の扱いやすさであるために、本作でもキャラクターの立ち絵は良く動き拡大縮小も多用される。それは、現在の美少女ゲームと比較しても格段に多い。そのため、とても見た目がよく飽きずにプレイできる。
19.『Piaキャロットへようこそ!!』ブランド:カクテル・ソフト
<あらすじ>主人公の木ノ下裕介は学園生活最後の夏休みを親友の大介と新島への旅行を計画していたが、父との約束によって彼の店「Piaキャロット(通称「キャロット」)」で働きづめとなってしまった。
一緒に働き始めてくれた活発な幼馴染の後輩、稲葉翔子と裕介が過去にフラれた森原さとみ。ウェイトレスの大学生・小久保麗香、マネージャーの神無月志保と出会う。裕介は夏休みを充実させることができるのか⁉
<考察>本作のゲームシステムは良く洗練されている。旧世代の美少女ゲームは総当たりで攻略していくことが多い。これは、容量の関係であまりボリュームを持たせることができなかったために難しくすることで長い時間遊ばせるためと言われている。本作ではオーソドックスに主人公のパラメータを各ヒロインに合わせて高めていくシステムをとっているのだが、ストーリーとマッチしているためにとてもわかりやすい。
例えば、麗香は裕介と出かける際にはブティックに行く行動をとることからプレイヤーは裕介の「容姿」のパラメータを向上させればよいことが推測できる。また、教師の清美であれば「学力」を向上させることが必要になっている。このようにヒロインの特徴から攻略の方法を読み取ることができるようになっているのだ。
20.『ONE ~輝く季節へ~』12月にリメイク発売予定。ブランド:Tactics
<あらすじ>主人公・折原浩平は高校2年生。幼馴染でクラスメイトの長森瑞佳、転校生の七瀬留美、一つ上の川名みさき、後輩の上月澪といった個性的で変わり者のヒロインたちと出会いながら浩平の過去の自分を乗り越える戦いが始まる。
<考察>『Kanon』や『Air』をのちに世に送ることになるkeyを立ち上げることとなるスタッフがTacticsのメンバーが開発した二作品目。クオリティは上記2作品に劣るものの、意図や試みなどは共通しているためにその腕を上げていった作品であると位置付けることができるだろう。
しかし、発売当時としても使いづらいUIや不足した機能はkey設立後も抱え続けた問題点であり許容できるわけではない。
1.『16bitセンセーション』原案:みつみ美里・甘露樹 漫画:若木民喜
2023年10月より、完全オリジナルストーリーのテレビアニメーション『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』が放送予定。
<あらすじ>1992年、大学生になったばかりの上原メイ子は「パソコンショップR」でアルバイトを始める。メイ子の描いたポップから画力に目をつけた店長の六田は店の2階にあるゲームソフト会社部門「アルコールソフト」の手伝いを頼む。そして、メイングラフィック担当の下田かおりとともにメイ子はサブグラフィック担当として奮闘する日々が始まった。90年代「美少女ゲーム」の時代と製作現場を描いた作品。
<考察>本作は『重版出来!』などを代表とする仕事を扱った作品群の一つである。本作の時代設定は1992年から開始される。これは、みつみ・甘露・若木が業界に入った年とは異なっている。私は、この年は美少女ゲームにおいて大変革がなされた年であったためであると考えている。10月には、規制強化を防ぐことを目的として自主的に審査・レイティングを行う「コンピュータソフトウェア倫理機構(以下ソフ倫)」が設立され、12月には10万本超の大ヒットを記録したエルフ『同級生』が発売されるなど、それまでの常識が通じなくなった年である。
このソフ倫は1991年の京都府警によるフェアリーテールの摘発、1992年7月のガイナックス製品の有害図書指定に対する訴訟などの一連の出来事が設立の契機となっている。
2.『サクラ大戦』セガ・エンタープライゼス
<あらすじ>架空の「太正」時代の日本で海軍士官学校を首席で卒業した大神一郎は「帝国華撃団」の隊長に抜擢される。それは、平時には演劇の公演を行い、緊急時には光武と呼ばれる機体に乗り込み出動する秘密部隊であった。大神の個性的な隊員たちを指揮する隊長として奮闘する日々が始まる。
<考察>本作は恋愛シミュレーションと戦闘シミュレーションの要素を合わせ持った作品である。また、物語自体が全10話で区切られておりそれぞれにセーブ画面となる「アイキャッチ」、各話の終盤には「次回予告」が流れるなどテレビアニメーションを踏襲している。そのため、本作は様々な層に訴求できる作品と考えている。
また、リアルタイムで選択肢を選ばなければならない「LIPS」という独自要素が加えられている。これにより、会話のリアリティが向上している。
3.『サクラ大戦2 ~君死にたもうことなかれ~』株式会社セガ
<あらすじ>戦いの終結から一年後の春、帝都は平和を享受していた。一年間の海軍演習から帰国した大神は既存メンバーがそれぞれの事情で不在の中、新メンバーの「ソレッタ・織姫」と「レニ・ミルヒシュトラーゼ」に合流する。二人の扱いに早速悩む一郎であったが、そこに警報と共に新たな敵が現れる。
<考察>本作は前作のヒロインたちが序盤では登場せず、中盤ごろに全員が揃う。しかし、前作のセーブデータを引き継ぐことですでにクリアーしているヒロインを序盤から登場させることができる。これは前作からのプレイヤーへのおもてなしとなっているわけだが、会話の内容も前作のヒロインとのストーリーを踏まえたものになっているために関係の深さが強調されている。
4.『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』株式会社セガ
<あらすじ>再度日本に平和を取り戻した帝国華撃団。しかし、今度はフランスで怪人による事件が多発していた。そこで設立されたのが「巴里華撃団」であり、大神は日本での功績から巴里華撃団の隊長に就任する。シスターのエリカ・フォンティーヌ、貴族のグリシーヌ・ブルーメールなど再度個性的な隊員たちの隊長として奮闘することになる。
<考察>前作までの戦闘シミュレーションにおける機体の移動は四角に区画されたマップを指定していた。しかし、本作では次世代機にプラットフォームを移したため、スティックを動かすことで登場機体を8方向に移動させられるようになり自由度が格段に上昇している。
また、本作の中盤からは前作までの帝国華撃団のメンバーが巴里に渡ってきて共闘することになる。プレイヤーは巴里華撃団のメンバーと新たな恋愛を体験していたところに日本でかつて恋愛関係にあった少女たちと再会するため、新たなドラマが誕生する。
5.『Memories Off』ブランド:KID
<あらすじ>主人公・三上智也は澄空高校に通う2年生。彼は中学生のころに彼女の桧月彩花を交通事故で失っていた。現在でも彼女の死を乗り越えられずにいる智也は幼馴染の今坂唯笑、転入生の音羽かおる、図書委員で無口な双海詩音、美術部で一年生の伊吹みなも、購買部を手伝う大学生霧島小夜美たちと交流を深めていくなかで事故の真相を知ることになる。
<考察>本作のテーマはタイトルの通り、桧月彩花との想い出からの「脱却」にある。その斬新さこそが本作の大きな評価点であり、続編に「脱却」のテーマが継承されていく。
しかし、本作にはストーリー自体が粗削りなことも挙げられる。彩花と従姉妹であったみなも、彩花と幼馴染の唯笑と交流せず、他のヒロインのストーリーを進めた場合、彩花の要素はほとんど登場しない。彼女の死によって話に深みを持たせている本作であるために、比較して内容が薄い。
6.『Memories Off 2nd』ブランド:KID
<あらすじ>伊波健と白河ほたるは私立浜咲学園高等学校に通う恋人同士。彼らは順風満帆の生活を送っていたが、ほたるは近づくピアノのコンクールのために健と会わずに1人で練習に励む。
そんな健のもとに臨時講師で健の隣の部屋に越してきた南つばめ、レストランのアルバイト仲間の相摩希、客の飛世巴、ほたるの姉の白河静流、健の同級生である寿々奈鷹乃の個性的なヒロインたちが現れる。健の気持ちはゆっくりと変わっていく。
<考察>本作は「浮気」をテーマとしており、シリーズ作品の中でも最高傑作との呼び声が高い。本作の「脱却」は白河ほたるからの脱却である。ほたるの表情変化が他作品と比較しても多彩であるが、これは最初にプレイヤーがほたるを好きにならない限り、実質的に浮気が成立しないためとても重要だろう。また、彼女の純真さが浮気の際、プレイヤーに罪悪感を増大させる大きな役割を担っている。
通常、恋愛アドベンチャーでは架空のキャラクターらしくカラフルな髪色が設定される。しかし、本作のヒロインたちはグレーがかった相馬希以外は茶髪、黒髪のみである。見栄えでは他の作品に劣ってしまうが、現実に近いデザインとすることでリアリティが向上しこの浮気にも現実味が増していると考える。さらに、ヒロインたちと出会う場所においても海岸以外には駅やファミリーレストラン、街角など場所性を持たないものが多いこともリアリティを高めているだろう。
7.『WHITE ALBUM』ブランド:Leaf
<あらすじ>大学1年生の藤井冬弥にはアイドルで恋人の森川由綺がいた。彼女は順調に売れていき、それにつれて冬弥と会う機会もなくなっていく。
そんな時、幼馴染の河島はるか、冬弥と同じ高校で一年先輩の澤倉美咲、昨年から由綺のマネージャーとして働く笹塚弥生、由綺と双璧をなす人気アイドルの緒方理奈、冬弥が家庭教師として教える観月マナといったヒロインたちと接近する。
<考察>キャラクターのイベントを発生させる条件が難解で、とにかく会いにいけば良いというわけではなく適切な日に適切な行動が求められる。私自身途中でわからなくなりインターネットに頼ったものの、どのサイトを見ても役に立たなかった。
本作の性描写について。近年特に忌避されるようになった性描写を含めることにより、美少女ゲームは誕生する。本作の浮気という罪の意識を持たせるテーマにおける性描写は性描写は一線を超えたことで恋人に対する裏切りが特に増大する場面であり、その先にある「破滅」を理解していながらも、先に進んでしまう二人を演出することが可能となっている。それは、性描写を伴わない一般のゲームでは相当するものがないために美少女ゲーム特有のメリットである。
本作のアニメ化・リメイクについて。2009年にアニメ化、2010年に全年齢向けにリメイクが行われ、平野綾と水樹奈々を起用したことにより本作の知名度および人気度は格段に上昇した。しかし、重要な評価点である「匿名性」を失った。本作はヒロインの二人がアイドルであり、「WHITE ALBUM」・「SOUND OF DESTINY」と個別に曲が設定されている。そしてクレジットなどに歌手の名義が記載されることはなく、「森川由綺」・「緒方理奈」とヒロインの名前のみが載せられている。時代背景も大きく関係しているとは思うが、結果的に世界観を守っている。
8.『ToHeart2』ブランド:アクアプラス
<あらすじ>主人公・河野貴明は新学期から高校二年生。幼馴染で学園に入学する柚原このみ、貴明の悪友である向坂雄二の姉で三年生の向坂環(通称・タマ姉)、おっとりとした性格で学級副委員長の小牧愛佳、機械に強く、メイドロボの設計を行っている姫百合珊瑚、珊瑚の双子の姉妹で彼女を溺愛する姫百合瑠璃。
自称おおぐま座47番星第3惑星の「るー」からきた宇宙人のルーシー・マリア・ミソラ、夜の学校で出会った幻想的な少女・草壁優希、負けず嫌いな十波由真、ミステリ研究会の会長・笹森花梨のヒロインたちと新たな学園生活が幕を開ける。
<考察>私は本作はコンテンツとして成功できる作品として仕上がっていると考えている。前作は二度のアニメ化や多くの商品化に恵まれたが、世界観を壊すことのないようなものにとどめられており、その作品世界を出ることはなかった。しかし、本作はキャラクターの人気が先行し、姉御肌の向坂環などは作中で身に着けることのなかった衣装で多数商品化されるなど、作品世界を逸脱することがあってもコンテンツとして成り立つ特徴を持っている。
9.『ToHeart2 AnotherDays』ブランド:Leaf
<あらすじ>舞台は主人公である貴明が全てのヒロインたちとエンディングを迎えた時空のゆがんだ世界。貴明は夢でこのみの母である柚原春夏の夢を見る。翌朝、春夏に出会うと夢を思い出し動揺するものの、このみと登校。その途中でこのみの親友である無口な山田ミチルと活発な吉岡チエに絡まれ、学校でも元生徒会長のOG・まーりゃん先輩、愛佳の妹の小牧郁乃らと交流していく。
<考察>『ToHeart2』の後日談にあたる作品。『ToHeart2』ではヒロインとして配されることのなかったサブキャラクターが攻略対象として昇格しているほか、キャラクターの追加がなされている。
本作は新キャラクターであるメイドロボ・シルファの人気こそ高いものの、作品全体のクオリティが低くファンからの評価も芳しくない。開始から脈絡のない展開が続き、中途半端なまま半ば無理やり完結するストーリーも見受けられる。また、貴明の優柔不断さが目に余るほどに強調されている。さらに設定の破綻などもあり、そのためか本作を最後にシリーズの完全新作が作られることはなかった。
10.『水月』ブランド:F&C・FC01
<あらすじ>主人公・瀬能透矢は、少女を射貫いてしまう夢を見る。彼が目を覚ましたのは病院であった。そこに現れた少女・琴乃宮雪は透矢の目覚めに涙を流す。透矢は事故にあって病院に運び込まれたわけであるのだが、彼自身は事故直前の出来事どころか、他人のことも自分のことさえ覚えていない記憶喪失の状態にあった。悲しみを見せる雪であったが、彼女は優しく自分のことを教え始めた。
<考察>本作は、日本神話をベースに、民族伝承を融合させている。今回は2023年3月31日に発売された改修版である『水月 〜すいげつ〜 Grand Package』をプレイ。
ノベルゲームにおいて説明口調はその臨場感を損なうために避けるべきであるとされているが、主人公さえもそれを知らないとなれば自然に説明をはさむことができるためである。
本作において、強くこだわりを感じるのは漢字の読み上げ音声である。例えば「他人事」という単語が登場するが、年齢よりも大人な庄一は正しく「ひとごと」と話し、事情によって学校に通うことのできなかった雪は「たにんごと」と話す。これにより登場人物の印象づけに役立つほか、透矢を中心とした彼らの立場がより明確になると考えられる。これは、アニメーションや他の媒体などでも使われている手法であると思うが文章が表示され、音声がついて流れる美少女ゲームにおいてより効果的に発揮される。
2023年10月より、完全オリジナルストーリーのテレビアニメーション『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』が放送予定。
<あらすじ>1992年、大学生になったばかりの上原メイ子は「パソコンショップR」でアルバイトを始める。メイ子の描いたポップから画力に目をつけた店長の六田は店の2階にあるゲームソフト会社部門「アルコールソフト」の手伝いを頼む。そして、メイングラフィック担当の下田かおりとともにメイ子はサブグラフィック担当として奮闘する日々が始まった。90年代「美少女ゲーム」の時代と製作現場を描いた作品。
<考察>本作は『重版出来!』などを代表とする仕事を扱った作品群の一つである。本作の時代設定は1992年から開始される。これは、みつみ・甘露・若木が業界に入った年とは異なっている。私は、この年は美少女ゲームにおいて大変革がなされた年であったためであると考えている。10月には、規制強化を防ぐことを目的として自主的に審査・レイティングを行う「コンピュータソフトウェア倫理機構(以下ソフ倫)」が設立され、12月には10万本超の大ヒットを記録したエルフ『同級生』が発売されるなど、それまでの常識が通じなくなった年である。
このソフ倫は1991年の京都府警によるフェアリーテールの摘発、1992年7月のガイナックス製品の有害図書指定に対する訴訟などの一連の出来事が設立の契機となっている。
2.『サクラ大戦』セガ・エンタープライゼス
<あらすじ>架空の「太正」時代の日本で海軍士官学校を首席で卒業した大神一郎は「帝国華撃団」の隊長に抜擢される。それは、平時には演劇の公演を行い、緊急時には光武と呼ばれる機体に乗り込み出動する秘密部隊であった。大神の個性的な隊員たちを指揮する隊長として奮闘する日々が始まる。
<考察>本作は恋愛シミュレーションと戦闘シミュレーションの要素を合わせ持った作品である。また、物語自体が全10話で区切られておりそれぞれにセーブ画面となる「アイキャッチ」、各話の終盤には「次回予告」が流れるなどテレビアニメーションを踏襲している。そのため、本作は様々な層に訴求できる作品と考えている。
また、リアルタイムで選択肢を選ばなければならない「LIPS」という独自要素が加えられている。これにより、会話のリアリティが向上している。
3.『サクラ大戦2 ~君死にたもうことなかれ~』株式会社セガ
<あらすじ>戦いの終結から一年後の春、帝都は平和を享受していた。一年間の海軍演習から帰国した大神は既存メンバーがそれぞれの事情で不在の中、新メンバーの「ソレッタ・織姫」と「レニ・ミルヒシュトラーゼ」に合流する。二人の扱いに早速悩む一郎であったが、そこに警報と共に新たな敵が現れる。
<考察>本作は前作のヒロインたちが序盤では登場せず、中盤ごろに全員が揃う。しかし、前作のセーブデータを引き継ぐことですでにクリアーしているヒロインを序盤から登場させることができる。これは前作からのプレイヤーへのおもてなしとなっているわけだが、会話の内容も前作のヒロインとのストーリーを踏まえたものになっているために関係の深さが強調されている。
4.『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』株式会社セガ
<あらすじ>再度日本に平和を取り戻した帝国華撃団。しかし、今度はフランスで怪人による事件が多発していた。そこで設立されたのが「巴里華撃団」であり、大神は日本での功績から巴里華撃団の隊長に就任する。シスターのエリカ・フォンティーヌ、貴族のグリシーヌ・ブルーメールなど再度個性的な隊員たちの隊長として奮闘することになる。
<考察>前作までの戦闘シミュレーションにおける機体の移動は四角に区画されたマップを指定していた。しかし、本作では次世代機にプラットフォームを移したため、スティックを動かすことで登場機体を8方向に移動させられるようになり自由度が格段に上昇している。
また、本作の中盤からは前作までの帝国華撃団のメンバーが巴里に渡ってきて共闘することになる。プレイヤーは巴里華撃団のメンバーと新たな恋愛を体験していたところに日本でかつて恋愛関係にあった少女たちと再会するため、新たなドラマが誕生する。
5.『Memories Off』ブランド:KID
<あらすじ>主人公・三上智也は澄空高校に通う2年生。彼は中学生のころに彼女の桧月彩花を交通事故で失っていた。現在でも彼女の死を乗り越えられずにいる智也は幼馴染の今坂唯笑、転入生の音羽かおる、図書委員で無口な双海詩音、美術部で一年生の伊吹みなも、購買部を手伝う大学生霧島小夜美たちと交流を深めていくなかで事故の真相を知ることになる。
<考察>本作のテーマはタイトルの通り、桧月彩花との想い出からの「脱却」にある。その斬新さこそが本作の大きな評価点であり、続編に「脱却」のテーマが継承されていく。
しかし、本作にはストーリー自体が粗削りなことも挙げられる。彩花と従姉妹であったみなも、彩花と幼馴染の唯笑と交流せず、他のヒロインのストーリーを進めた場合、彩花の要素はほとんど登場しない。彼女の死によって話に深みを持たせている本作であるために、比較して内容が薄い。
6.『Memories Off 2nd』ブランド:KID
<あらすじ>伊波健と白河ほたるは私立浜咲学園高等学校に通う恋人同士。彼らは順風満帆の生活を送っていたが、ほたるは近づくピアノのコンクールのために健と会わずに1人で練習に励む。
そんな健のもとに臨時講師で健の隣の部屋に越してきた南つばめ、レストランのアルバイト仲間の相摩希、客の飛世巴、ほたるの姉の白河静流、健の同級生である寿々奈鷹乃の個性的なヒロインたちが現れる。健の気持ちはゆっくりと変わっていく。
<考察>本作は「浮気」をテーマとしており、シリーズ作品の中でも最高傑作との呼び声が高い。本作の「脱却」は白河ほたるからの脱却である。ほたるの表情変化が他作品と比較しても多彩であるが、これは最初にプレイヤーがほたるを好きにならない限り、実質的に浮気が成立しないためとても重要だろう。また、彼女の純真さが浮気の際、プレイヤーに罪悪感を増大させる大きな役割を担っている。
通常、恋愛アドベンチャーでは架空のキャラクターらしくカラフルな髪色が設定される。しかし、本作のヒロインたちはグレーがかった相馬希以外は茶髪、黒髪のみである。見栄えでは他の作品に劣ってしまうが、現実に近いデザインとすることでリアリティが向上しこの浮気にも現実味が増していると考える。さらに、ヒロインたちと出会う場所においても海岸以外には駅やファミリーレストラン、街角など場所性を持たないものが多いこともリアリティを高めているだろう。
7.『WHITE ALBUM』ブランド:Leaf
<あらすじ>大学1年生の藤井冬弥にはアイドルで恋人の森川由綺がいた。彼女は順調に売れていき、それにつれて冬弥と会う機会もなくなっていく。
そんな時、幼馴染の河島はるか、冬弥と同じ高校で一年先輩の澤倉美咲、昨年から由綺のマネージャーとして働く笹塚弥生、由綺と双璧をなす人気アイドルの緒方理奈、冬弥が家庭教師として教える観月マナといったヒロインたちと接近する。
<考察>キャラクターのイベントを発生させる条件が難解で、とにかく会いにいけば良いというわけではなく適切な日に適切な行動が求められる。私自身途中でわからなくなりインターネットに頼ったものの、どのサイトを見ても役に立たなかった。
本作の性描写について。近年特に忌避されるようになった性描写を含めることにより、美少女ゲームは誕生する。本作の浮気という罪の意識を持たせるテーマにおける性描写は性描写は一線を超えたことで恋人に対する裏切りが特に増大する場面であり、その先にある「破滅」を理解していながらも、先に進んでしまう二人を演出することが可能となっている。それは、性描写を伴わない一般のゲームでは相当するものがないために美少女ゲーム特有のメリットである。
本作のアニメ化・リメイクについて。2009年にアニメ化、2010年に全年齢向けにリメイクが行われ、平野綾と水樹奈々を起用したことにより本作の知名度および人気度は格段に上昇した。しかし、重要な評価点である「匿名性」を失った。本作はヒロインの二人がアイドルであり、「WHITE ALBUM」・「SOUND OF DESTINY」と個別に曲が設定されている。そしてクレジットなどに歌手の名義が記載されることはなく、「森川由綺」・「緒方理奈」とヒロインの名前のみが載せられている。時代背景も大きく関係しているとは思うが、結果的に世界観を守っている。
8.『ToHeart2』ブランド:アクアプラス
<あらすじ>主人公・河野貴明は新学期から高校二年生。幼馴染で学園に入学する柚原このみ、貴明の悪友である向坂雄二の姉で三年生の向坂環(通称・タマ姉)、おっとりとした性格で学級副委員長の小牧愛佳、機械に強く、メイドロボの設計を行っている姫百合珊瑚、珊瑚の双子の姉妹で彼女を溺愛する姫百合瑠璃。
自称おおぐま座47番星第3惑星の「るー」からきた宇宙人のルーシー・マリア・ミソラ、夜の学校で出会った幻想的な少女・草壁優希、負けず嫌いな十波由真、ミステリ研究会の会長・笹森花梨のヒロインたちと新たな学園生活が幕を開ける。
<考察>私は本作はコンテンツとして成功できる作品として仕上がっていると考えている。前作は二度のアニメ化や多くの商品化に恵まれたが、世界観を壊すことのないようなものにとどめられており、その作品世界を出ることはなかった。しかし、本作はキャラクターの人気が先行し、姉御肌の向坂環などは作中で身に着けることのなかった衣装で多数商品化されるなど、作品世界を逸脱することがあってもコンテンツとして成り立つ特徴を持っている。
9.『ToHeart2 AnotherDays』ブランド:Leaf
<あらすじ>舞台は主人公である貴明が全てのヒロインたちとエンディングを迎えた時空のゆがんだ世界。貴明は夢でこのみの母である柚原春夏の夢を見る。翌朝、春夏に出会うと夢を思い出し動揺するものの、このみと登校。その途中でこのみの親友である無口な山田ミチルと活発な吉岡チエに絡まれ、学校でも元生徒会長のOG・まーりゃん先輩、愛佳の妹の小牧郁乃らと交流していく。
<考察>『ToHeart2』の後日談にあたる作品。『ToHeart2』ではヒロインとして配されることのなかったサブキャラクターが攻略対象として昇格しているほか、キャラクターの追加がなされている。
本作は新キャラクターであるメイドロボ・シルファの人気こそ高いものの、作品全体のクオリティが低くファンからの評価も芳しくない。開始から脈絡のない展開が続き、中途半端なまま半ば無理やり完結するストーリーも見受けられる。また、貴明の優柔不断さが目に余るほどに強調されている。さらに設定の破綻などもあり、そのためか本作を最後にシリーズの完全新作が作られることはなかった。
10.『水月』ブランド:F&C・FC01
<あらすじ>主人公・瀬能透矢は、少女を射貫いてしまう夢を見る。彼が目を覚ましたのは病院であった。そこに現れた少女・琴乃宮雪は透矢の目覚めに涙を流す。透矢は事故にあって病院に運び込まれたわけであるのだが、彼自身は事故直前の出来事どころか、他人のことも自分のことさえ覚えていない記憶喪失の状態にあった。悲しみを見せる雪であったが、彼女は優しく自分のことを教え始めた。
<考察>本作は、日本神話をベースに、民族伝承を融合させている。今回は2023年3月31日に発売された改修版である『水月 〜すいげつ〜 Grand Package』をプレイ。
ノベルゲームにおいて説明口調はその臨場感を損なうために避けるべきであるとされているが、主人公さえもそれを知らないとなれば自然に説明をはさむことができるためである。
本作において、強くこだわりを感じるのは漢字の読み上げ音声である。例えば「他人事」という単語が登場するが、年齢よりも大人な庄一は正しく「ひとごと」と話し、事情によって学校に通うことのできなかった雪は「たにんごと」と話す。これにより登場人物の印象づけに役立つほか、透矢を中心とした彼らの立場がより明確になると考えられる。これは、アニメーションや他の媒体などでも使われている手法であると思うが文章が表示され、音声がついて流れる美少女ゲームにおいてより効果的に発揮される。