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山中 拓実 MAIL RES
1.『16bitセンセーション』原案:みつみ美里・甘露樹 漫画:若木民喜
2023年10月より、完全オリジナルストーリーのテレビアニメーション『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』が放送予定。
<あらすじ>1992年、大学生になったばかりの上原メイ子は「パソコンショップR」でアルバイトを始める。メイ子の描いたポップから画力に目をつけた店長の六田は店の2階にあるゲームソフト会社部門「アルコールソフト」の手伝いを頼む。そして、メイングラフィック担当の下田かおりとともにメイ子はサブグラフィック担当として奮闘する日々が始まった。90年代「美少女ゲーム」の時代と製作現場を描いた作品。

<考察>本作は『重版出来!』などを代表とする仕事を扱った作品群の一つである。本作の時代設定は1992年から開始される。これは、みつみ・甘露・若木が業界に入った年とは異なっている。私は、この年は美少女ゲームにおいて大変革がなされた年であったためであると考えている。10月には、規制強化を防ぐことを目的として自主的に審査・レイティングを行う「コンピュータソフトウェア倫理機構(以下ソフ倫)」が設立され、12月には10万本超の大ヒットを記録したエルフ『同級生』が発売されるなど、それまでの常識が通じなくなった年である。
 このソフ倫は1991年の京都府警によるフェアリーテールの摘発、1992年7月のガイナックス製品の有害図書指定に対する訴訟などの一連の出来事が設立の契機となっている。

2.『サクラ大戦』セガ・エンタープライゼス
<あらすじ>架空の「太正」時代の日本で海軍士官学校を首席で卒業した大神一郎は「帝国華撃団」の隊長に抜擢される。それは、平時には演劇の公演を行い、緊急時には光武と呼ばれる機体に乗り込み出動する秘密部隊であった。大神の個性的な隊員たちを指揮する隊長として奮闘する日々が始まる。

<考察>本作は恋愛シミュレーションと戦闘シミュレーションの要素を合わせ持った作品である。また、物語自体が全10話で区切られておりそれぞれにセーブ画面となる「アイキャッチ」、各話の終盤には「次回予告」が流れるなどテレビアニメーションを踏襲している。そのため、本作は様々な層に訴求できる作品と考えている。
 また、リアルタイムで選択肢を選ばなければならない「LIPS」という独自要素が加えられている。これにより、会話のリアリティが向上している。

3.『サクラ大戦2 ~君死にたもうことなかれ~』株式会社セガ
<あらすじ>戦いの終結から一年後の春、帝都は平和を享受していた。一年間の海軍演習から帰国した大神は既存メンバーがそれぞれの事情で不在の中、新メンバーの「ソレッタ・織姫」と「レニ・ミルヒシュトラーゼ」に合流する。二人の扱いに早速悩む一郎であったが、そこに警報と共に新たな敵が現れる。

<考察>本作は前作のヒロインたちが序盤では登場せず、中盤ごろに全員が揃う。しかし、前作のセーブデータを引き継ぐことですでにクリアーしているヒロインを序盤から登場させることができる。これは前作からのプレイヤーへのおもてなしとなっているわけだが、会話の内容も前作のヒロインとのストーリーを踏まえたものになっているために関係の深さが強調されている。

4.『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』株式会社セガ
<あらすじ>再度日本に平和を取り戻した帝国華撃団。しかし、今度はフランスで怪人による事件が多発していた。そこで設立されたのが「巴里華撃団」であり、大神は日本での功績から巴里華撃団の隊長に就任する。シスターのエリカ・フォンティーヌ、貴族のグリシーヌ・ブルーメールなど再度個性的な隊員たちの隊長として奮闘することになる。

<考察>前作までの戦闘シミュレーションにおける機体の移動は四角に区画されたマップを指定していた。しかし、本作では次世代機にプラットフォームを移したため、スティックを動かすことで登場機体を8方向に移動させられるようになり自由度が格段に上昇している。
 また、本作の中盤からは前作までの帝国華撃団のメンバーが巴里に渡ってきて共闘することになる。プレイヤーは巴里華撃団のメンバーと新たな恋愛を体験していたところに日本でかつて恋愛関係にあった少女たちと再会するため、新たなドラマが誕生する。

5.『Memories Off』ブランド:KID
<あらすじ>主人公・三上智也は澄空高校に通う2年生。彼は中学生のころに彼女の桧月彩花を交通事故で失っていた。現在でも彼女の死を乗り越えられずにいる智也は幼馴染の今坂唯笑、転入生の音羽かおる、図書委員で無口な双海詩音、美術部で一年生の伊吹みなも、購買部を手伝う大学生霧島小夜美たちと交流を深めていくなかで事故の真相を知ることになる。

<考察>本作のテーマはタイトルの通り、桧月彩花との想い出からの「脱却」にある。その斬新さこそが本作の大きな評価点であり、続編に「脱却」のテーマが継承されていく。
 しかし、本作にはストーリー自体が粗削りなことも挙げられる。彩花と従姉妹であったみなも、彩花と幼馴染の唯笑と交流せず、他のヒロインのストーリーを進めた場合、彩花の要素はほとんど登場しない。彼女の死によって話に深みを持たせている本作であるために、比較して内容が薄い。

6.『Memories Off 2nd』ブランド:KID
<あらすじ>伊波健と白河ほたるは私立浜咲学園高等学校に通う恋人同士。彼らは順風満帆の生活を送っていたが、ほたるは近づくピアノのコンクールのために健と会わずに1人で練習に励む。
 そんな健のもとに臨時講師で健の隣の部屋に越してきた南つばめ、レストランのアルバイト仲間の相摩希、客の飛世巴、ほたるの姉の白河静流、健の同級生である寿々奈鷹乃の個性的なヒロインたちが現れる。健の気持ちはゆっくりと変わっていく。

<考察>本作は「浮気」をテーマとしており、シリーズ作品の中でも最高傑作との呼び声が高い。本作の「脱却」は白河ほたるからの脱却である。ほたるの表情変化が他作品と比較しても多彩であるが、これは最初にプレイヤーがほたるを好きにならない限り、実質的に浮気が成立しないためとても重要だろう。また、彼女の純真さが浮気の際、プレイヤーに罪悪感を増大させる大きな役割を担っている。
 通常、恋愛アドベンチャーでは架空のキャラクターらしくカラフルな髪色が設定される。しかし、本作のヒロインたちはグレーがかった相馬希以外は茶髪、黒髪のみである。見栄えでは他の作品に劣ってしまうが、現実に近いデザインとすることでリアリティが向上しこの浮気にも現実味が増していると考える。さらに、ヒロインたちと出会う場所においても海岸以外には駅やファミリーレストラン、街角など場所性を持たないものが多いこともリアリティを高めているだろう。

7.『WHITE ALBUM』ブランド:Leaf
<あらすじ>大学1年生の藤井冬弥にはアイドルで恋人の森川由綺がいた。彼女は順調に売れていき、それにつれて冬弥と会う機会もなくなっていく。
 そんな時、幼馴染の河島はるか、冬弥と同じ高校で一年先輩の澤倉美咲、昨年から由綺のマネージャーとして働く笹塚弥生、由綺と双璧をなす人気アイドルの緒方理奈、冬弥が家庭教師として教える観月マナといったヒロインたちと接近する。

<考察>キャラクターのイベントを発生させる条件が難解で、とにかく会いにいけば良いというわけではなく適切な日に適切な行動が求められる。私自身途中でわからなくなりインターネットに頼ったものの、どのサイトを見ても役に立たなかった。
 本作の性描写について。近年特に忌避されるようになった性描写を含めることにより、美少女ゲームは誕生する。本作の浮気という罪の意識を持たせるテーマにおける性描写は性描写は一線を超えたことで恋人に対する裏切りが特に増大する場面であり、その先にある「破滅」を理解していながらも、先に進んでしまう二人を演出することが可能となっている。それは、性描写を伴わない一般のゲームでは相当するものがないために美少女ゲーム特有のメリットである。
 本作のアニメ化・リメイクについて。2009年にアニメ化、2010年に全年齢向けにリメイクが行われ、平野綾と水樹奈々を起用したことにより本作の知名度および人気度は格段に上昇した。しかし、重要な評価点である「匿名性」を失った。本作はヒロインの二人がアイドルであり、「WHITE ALBUM」・「SOUND OF DESTINY」と個別に曲が設定されている。そしてクレジットなどに歌手の名義が記載されることはなく、「森川由綺」・「緒方理奈」とヒロインの名前のみが載せられている。時代背景も大きく関係しているとは思うが、結果的に世界観を守っている。

8.『ToHeart2』ブランド:アクアプラス
<あらすじ>主人公・河野貴明は新学期から高校二年生。幼馴染で学園に入学する柚原このみ、貴明の悪友である向坂雄二の姉で三年生の向坂環(通称・タマ姉)、おっとりとした性格で学級副委員長の小牧愛佳、機械に強く、メイドロボの設計を行っている姫百合珊瑚、珊瑚の双子の姉妹で彼女を溺愛する姫百合瑠璃。
 自称おおぐま座47番星第3惑星の「るー」からきた宇宙人のルーシー・マリア・ミソラ、夜の学校で出会った幻想的な少女・草壁優希、負けず嫌いな十波由真、ミステリ研究会の会長・笹森花梨のヒロインたちと新たな学園生活が幕を開ける。

<考察>私は本作はコンテンツとして成功できる作品として仕上がっていると考えている。前作は二度のアニメ化や多くの商品化に恵まれたが、世界観を壊すことのないようなものにとどめられており、その作品世界を出ることはなかった。しかし、本作はキャラクターの人気が先行し、姉御肌の向坂環などは作中で身に着けることのなかった衣装で多数商品化されるなど、作品世界を逸脱することがあってもコンテンツとして成り立つ特徴を持っている。

9.『ToHeart2 AnotherDays』ブランド:Leaf
<あらすじ>舞台は主人公である貴明が全てのヒロインたちとエンディングを迎えた時空のゆがんだ世界。貴明は夢でこのみの母である柚原春夏の夢を見る。翌朝、春夏に出会うと夢を思い出し動揺するものの、このみと登校。その途中でこのみの親友である無口な山田ミチルと活発な吉岡チエに絡まれ、学校でも元生徒会長のOG・まーりゃん先輩、愛佳の妹の小牧郁乃らと交流していく。

<考察>『ToHeart2』の後日談にあたる作品。『ToHeart2』ではヒロインとして配されることのなかったサブキャラクターが攻略対象として昇格しているほか、キャラクターの追加がなされている。
 本作は新キャラクターであるメイドロボ・シルファの人気こそ高いものの、作品全体のクオリティが低くファンからの評価も芳しくない。開始から脈絡のない展開が続き、中途半端なまま半ば無理やり完結するストーリーも見受けられる。また、貴明の優柔不断さが目に余るほどに強調されている。さらに設定の破綻などもあり、そのためか本作を最後にシリーズの完全新作が作られることはなかった。

10.『水月』ブランド:F&C・FC01
<あらすじ>主人公・瀬能透矢は、少女を射貫いてしまう夢を見る。彼が目を覚ましたのは病院であった。そこに現れた少女・琴乃宮雪は透矢の目覚めに涙を流す。透矢は事故にあって病院に運び込まれたわけであるのだが、彼自身は事故直前の出来事どころか、他人のことも自分のことさえ覚えていない記憶喪失の状態にあった。悲しみを見せる雪であったが、彼女は優しく自分のことを教え始めた。

<考察>本作は、日本神話をベースに、民族伝承を融合させている。今回は2023年3月31日に発売された改修版である『水月 〜すいげつ〜 Grand Package』をプレイ。
 ノベルゲームにおいて説明口調はその臨場感を損なうために避けるべきであるとされているが、主人公さえもそれを知らないとなれば自然に説明をはさむことができるためである。

 本作において、強くこだわりを感じるのは漢字の読み上げ音声である。例えば「他人事」という単語が登場するが、年齢よりも大人な庄一は正しく「ひとごと」と話し、事情によって学校に通うことのできなかった雪は「たにんごと」と話す。これにより登場人物の印象づけに役立つほか、透矢を中心とした彼らの立場がより明確になると考えられる。これは、アニメーションや他の媒体などでも使われている手法であると思うが文章が表示され、音声がついて流れる美少女ゲームにおいてより効果的に発揮される。
2023/09/25(月) 21:00 No.1982 EDIT DEL
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