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2年 上田 RES
夏休み課題1〜15

1 「ホリミヤ」(アニメ) 原作:HERO・萩原ダイスケ 監督:石浜真史
あらすじ
 堀 京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。だけど実は共働きの両親に代わり、寄り道もせず家事や年の離れた弟の面倒に勤しむ家庭的な高校生。
 ある日、ケガをした弟 創太を見知らぬ男が堀の家に送り届けに来た。
「堀さん」
 そう呼ばれ話してみると、実は彼はクラスメイトで――
 クラス一のモテ女子とネクラ男子が出逢ったら!?
 恋愛、友情。青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!
 漫画『ホリミヤ』を原作としたアニメーション作品である。13話で完結まで描いているため、原作のエピソードをいくつか抜粋する形で簡潔にまとめている。登場人物の心の距離が近づくと、背景が白い空間に変わり、人物のイメージカラーがついたシルエットが徐々に移動するという独特の演出がある。これは、距離が近づいたことで2人だけの空間が出来上がっていることを表現しているのではないかと考察する。

2 「ホリミヤ-piece-」 原作:HERO・萩原ダイスケ 監督:石浜真史
あらすじ
 堀 京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。
 ある日ネクラなクラスメイトの宮村は、ケガをした堀の弟 創太を家に送り届けたことで堀と距離が縮まり...
 堀をきっかけに同級生達とも交流を深めていく宮村。
 みんなと繋がることで鮮やかに変わっていく日々。
そんな毎日は、青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!

 『ホリミヤ』第2期となる作品。第1期で描かれなかったエピソードを描き、登場人物を深堀りするような作品となっている。登場人物たちは第1期で卒業を迎えてしまっているため、卒業アルバムを見て高校時代を振り返るという形で第1話が始まる。白い空間とシルエットを用いる演出や作画のクオリティはそのままに、登場人物の新たな一面を知ることのできる作品であると感じた。

3 「呪術廻戦」懐玉・玉折(アニメ) 原作:芥見下々 監督:御所園翔太
あらすじ
 最強の2人 戻れない青い春
 2018年6月、両面宿儺を己の身に宿した虎杖悠仁。
 2017年12月、祈本里香の呪いを解いた乙骨憂太。
 そして更に時は遡り2006年(春)―。高専時代の五条悟と夏油傑。
 呪術師として活躍し、向かうところ敵のない2人の元に、不死の術式を持つ呪術界の要・天元からの依頼が届く。
 依頼は2つ。天元との適合者である"星漿体(せいしょうたい)"天内理子、その少女の「護衛」と「抹消」。
 呪術界存続の為の護衛任務へと赴くことになった2人だが、そこに伏黒を名乗る"術師殺し"が"星漿体"の暗殺を狙い介入する…。
 後に最強の術師と最悪の呪詛師と呼ばれる五条と夏油、道を違えた2人の過去が明かされる―。

 かつて親友だったはずの五条悟と夏油傑がなぜ仲違いしてしまったのか、その経緯を描いた作品。第1話では夏油がまだ呪術師に対する疑問を抱いてはいないものの、自身の術が苦痛を伴うものであることが明かされており、それが術師との決別の伏線になっている他、後にも同様のシーンを反復することで心情の変化を表している。夏油の葛藤が詳細に描かれることで、敵キャラにも感情移入しやすくなったのではないだろうか。

4 「私の幸せな結婚」(アニメ) 原作:顎木あくみ 原作イラスト:月岡月穂 監督:久保田雄大
あらすじ
 名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と異母妹に虐げられて育った。
 嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞。数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。
 斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。
 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく——。

 小説、コミックと違い動きがあることで、異能を使う様子や美世が虐げられる状況の凄惨さが詳細に描かれているのではないかと思う。髪色から想定されるハイライト(髪のツヤの表現)とは別の色を用いた遊び心のあるキャラクターデザインによって、キャラクターのさらなる特徴づけがされているように感じた。なぜ美世には異能が無いのか、頻繁に見る悪夢の正体は何なのかなど、日常回の合間に異能にまつわる謎を絡めながら物語が進むため、飽きさせない作品となっている。

5 「BANANA FISH」(アニメ) 原作:吉田秋生 監督:内海紘子
あらすじ
 ニューヨーク。
 並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ。
 ストリートギャングを束ねる彼は手下に殺された男が死ぬ間際に“バナナフィッシュ”という謎の言葉を発するのを聞く。
 時を同じくして、カメラマンの助手として取材にやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。
 二人はともに“バナナフィッシュ”の謎を追い求めることに──。

 2次元作品にしては珍しく、主人公と仲が良くなったキャラクターがどんどん亡くなる。都合よく死を回避しないどころか、キャラクター自ら親友を手に掛けるシーンすらあり、衝撃的だった。様々な思惑が交錯し、物語が複雑に展開していくため、一気見したほうが理解しやすい作品だと思った。作中では銃が多用されており、アニメーションならではの臨場感と相性が良く、没入感が生まれていると感じた。また、衝撃的なエンディングにより、視聴者の心に印章付けられる作品だったのではないかと思う。

6 『この音とまれ!』(漫画) 作:アミュー
あらすじ
 先輩が卒業して箏曲部ただ一人の部員になってしまった武蔵。四月になり新入部員の勧誘に励むのだが、部の存在自体を知らない人も居る状態。そんな彼の前に現れた、見るからに不良で箏とは縁の無さそうな新入生が入部したいと言い出して!?

 初めは誰にも見向きもされていなかった箏曲部が、成長し、人々の心を動かす様子が格好良く描かれている。音も動きも本来無いはずの漫画だが、効果音や効果線など、漫画ならではの表現が駆使され、躍動感を演出している。人物たちが演奏する曲がどのようなものか知らないはずなのに、音が聞こえてくるような表現力には圧倒された。個性豊かなキャラクターたちが集まり、一つの曲を完成させたときの感動や、軽い気持ちで入部したにもかかわらず本気で箏に打ち込む姿など、スポ根漫画にも通じるものがあり、多くの人に受け入れられるような作品だと思った。

7『ノアは方舟』(漫画) 作:ぽむ
あらすじ
 施設に保護されている人魚のギノは、人生に絶望していた。常に世間からの好奇の目にさらされ、「健気な弱者」を演じさせられては、ビジネスに利用される日々。ギノを使ってたんまり儲けた“大人”たちが、ニヤけたシルエットで会話をしている。「こんなに金があつまるとは……」「それくらい当然だろう 飼育代がかかるからな」「あんな気味悪い子供 うち以外どこも引き取らない」。生まれたときから「全て滅んでしまえばいい」と思って生きてきたギノは、人知れず「…死ねよ」と呟く。その瞬間、願いを聞き届けるかのように世界は水没していきーー。

 「ノアの方舟」と『人魚姫』を組み合わせた異色の作品。主人公が人間社会に存在する人魚であるという見たことがない設定により、新たな物語が始まるのだという予感が高まった。ギノのツンデレ具合が可愛らしいものである他、ポップなタッチの絵柄で楽しく読むことができる。縦スクロールを活かしたコマ割りも特徴的だ。始めはギノが居場所を求めて姫と共に宇宙を旅する冒険譚かと思ったが、人類に対する皮肉がたっぷりと込められている作品である。他種との共存のために今後私たちがどのように生きるべきなのか、よく考えさせられる作品だった。

8 アニメ「文豪ストレイドッグス」第5シーズン 原作:朝霧カフカ 漫画:春河35 監督:五十嵐卓哉
あらすじ
 天空カジノで摘発された硬貨型爆弾。その1枚が街で爆発し、混乱の中で終末が幕を開けた。
 卑劣なる賊の名は――《武装探偵社》。
 《天人五衰》の張り巡らせた醜悪な罠に掛かった中島敦たちは、 現実を改変する「頁」の力によって、 世界中から誹りを受けるテロリスト集団へと顛落していた。
 軍警最強の特殊部隊《猟犬》は、 その身を社会へと捧げた信念と代償のもとに獲物を追い、 千々に喰いちぎる。そして、彼らが隊長・福地桜痴は、新時代のテロに対抗すべく 超国家的武装警備部隊「人類軍」の蜂起を促すのだった。
 敦は、仲間と共にない心細さにかられながらも直走る。
 倒けつ転びつ、哀れなる迷い犬の走る路に希望の種は撒かれていた。
 探偵社の礎そのものたる福沢諭吉と江戸川乱歩、 〝魔人〟フョードルの策謀を見極めるべく 自ら監獄に収監された太宰治も、反撃の機会を伺う。
 《天人五衰》の目論む国家消滅まで、残された時間は6日。
 それまでに、彼らの手にある「頁」を奪い、 まだ見ぬ首領・神威を倒すことができるのだろうか?
「これが、あなたの生きる路か……」
 ついに明らかになる、黒幕の正体。
 交わる友と友、過去と現在。すべては、未来のために――。

 アニメ化されたことで複雑なストーリーもわかりやすくなっているように感じた。探偵社がテロリスト扱いされるという史上最大のピンチであるが、頁の力があるにもかかわらず協力してくれるマフィアの登場があったり、太宰さんが捕まったのはわざとであったことが明かされたりと、熱い展開が多い。しかし、騙し騙されが繰り返され、頭が混乱することもあるため、見返すことのできる状態にしておく方が良いと感じる。また、希望が見えては絶望させられるという一進一退のストーリーは、天人五衰の強さに説得力を持たせている。

9 『文豪ストレイドッグス』(漫画) 原作:朝霧カフカ 漫画:春河35
あらすじ
 孤児院を追われた青年・中島敦は、入水自殺を試みていた男・太宰治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に入社する。
 やがて、敦の能力が明らかになり、巷で恐れられる芥川龍之介ら所属するポートマフィアや、北米の異能力集団・ギルドとの対決が激化していく…!

 「一杯の茶漬け」というモノローグから始まるという、おそらく他の作品では見ないであろうとんでもないオープニングの作品。メインキャラクターたちが探偵であることを印章付けるように、第1話はミステリーのようなストーリーである。文豪たちの名前と作品名を借りるという面白いアイデアを取り込んだ作品で、バトルシーンも躍動感がある。実際に元となる文豪たちの作品に興味を持つきっかけにもなるだろう。さらに、一見ただの日常回と思われていた話がキャラクターの過去を掘り下げる回であったりと、見ごたえのある作品だと思う。

10 『百合に挟まる男は死ねばいい!?』(漫画) 作:蓬餅
あらすじ
 自分が1stを吹くことに誇りを持っていた女子吹奏楽部員の元に、全国レベルの強豪校で1stを吹いていた転校生が現れて――な漫画です。女子吹奏楽部員たちの、名前のつけられない感情を描きます。

 ぶっ飛んでいるタイトルからは想像できないほど、思春期の女性特有の人間関係への悩みや葛藤が鮮明に描き出されている作品である。相川の音楽、そして片桐に対する複雑な感情、片桐の相川への向き合い方などの「名前のつけられない感情」が、表情やモノローグなどの心情描写によって巧みに表されている。吹奏楽部という舞台も青春の代名詞であり、なおかつ音楽という自分を表現する媒体を扱う部活動であることが、彼女たちの感情を描く上で良い設定となっているように思う。

11 『月のお気に召すまま』(漫画) 作:木内ラムネ
あらすじ
 生意気な後輩男子にイジワルされまくり…でも。本当は好きの裏返し⁉歩は、ややポンコツな高2女子。新学期、歩の通う高校に、中学時代の後輩男子・月(るな)が入学してくる。月は、勉強も運動もデキて、早速モテモテ。彼氏ができない歩のことをバカにしてくるけど…!?

 ギャグが秀逸で、ただ胸キュンシーンを描くだけではない点に、他の少女漫画とは一線を画している作品だと感じる。素直になれない月に先輩である歩が振り回されるのかと思いきや、実のところ素直な一面を見せても信じられない歩に月が振り回されるという関係性になっており、後輩にギャップを持たせて可愛さを演出していると考えられる。主人公をライバル視し、嫌な雰囲気を持っていたはずの日花が歩にときめいたり、進堂が爽やか担当であったりと、ただ嫌なだけのキャラクターが出てこないため、ほっこりとした気持ちで読むことができる。

12 『先輩はおとこのこ』(漫画) 作:ぽむ
あらすじ
 花岡まことは、後輩の蒼井咲から告白を受ける。そこで、まことは自身がセーラー服と長髪のウィッグを着用しているだけで実は男子であるということを明かす。しかし、その後も後輩の蒼井咲はまことについてくる。後に、まことに対して特別な感情を抱いているまことの幼馴染・りゅーじを加えた3人の間で淡い恋心が揺れ動く。

 マイノリティを扱った繊細な作品だが、ただ「偏見はよくない」と主張するようなものではなく、マイノリティについてよく調べた上で作品に取り込んでおり、彼らに対する尊重が垣間見えるような作品である。「好きなものを好きと言えるような社会になってほしい」というメッセージが込められているようで、そっと多くの人の背中を押してくれるように感じた。かわいい絵柄で読みやすいが、まことが男性であることを明かしたときにはしっかりと筋肉を描くなど、作者が見せたい場面がしっかりと伝わってくる。

13『 姫様”拷問”の時間です』(漫画) 原作:春原ロビンソン 漫画:ひらけい
あらすじ
 囚われの身になった姫、その身に魔王軍から容赦ない拷問が執行される!

 拷問とは一体何だったのか? そう問わずにはいられない緩すぎる”拷問”を繰り返す魔王軍と、それに毎度あっさりと屈する姫。捕虜であるはずの姫は牢屋の出入り自由、拷問官たちは姫をいかに喜ばせるかを大事にして”拷問”の内容を考える上に、最近では姫が進んで屈するようになっており、ツッコミどころが満載の作品である。また、怖い見た目とは全く違い、平和で優しい魔王も面白い。ほとんど毎回強烈な飯テロがあり、実際に再現してみたくなるものばかりである点も魅力の一つだ。毎回同じオチであるにもかかわらず毎話面白いため、作者の構成力や演出力あっての作品なのだろうと思う。

14 『地獄楽』(漫画) 作:賀来ゆうじ
あらすじ
 時は江戸時代末期となる頃――。かつて最強の忍として、畏れられた"画眉丸"は抜け忍として囚われていた。そんな中、打ち首執行人を務める"山田浅ェ門佐切"から無罪放免になる為の条件を突きつけられる。その条件とは極楽浄土と噂の地で「不老不死の仙薬」を手に入れること…‼美麗師・賀来ゆうじが描く忍法浪漫活劇いざ開幕‼

 中国をモチーフにした特殊な島での戦いを描くダークバトルファンタジーであるが、主人公と相棒の関係性が罪人と処刑人という絶対的な敵対関係であることが新しく、面白いと思った。画眉丸は終始「妻の元へ帰る」と言っており、愛妻家であることが伺えるほか、大規模な計画を企てていた蓮の真の目的が夫の復活であったことなど、キャラクターたちの原動力は愛情であると思われる。あまり見慣れない中国モチーフであるため、主人公たちと共に島に上陸したような世界観を楽しめる作品である。

15 『明日、私は誰かのカノジョ』(漫画) 作:をのひなお
あらすじ
 「一週間に一回、私は【誰か】の彼女になる」
 彼女代行として日々お金を稼ぐ女子大生と彼女に魅せられた男達の、恋愛のリアルを描くビターラブストーリー。第1巻は主人公の雪を偽の彼女としてレンタルした若きサラリーマン、壮太と雪の歪な恋愛模様を描く。あくまで客と彼らの理想の女を演じる代行彼女…二人の心の距離は果たして近づくのだろうか――

 リアリティのあるビターラブストーリーである。一度は成就した恋が破れてしまったり、最初は幸せだったはずなのに徐々に相手に違和感を覚えてしまったりと、夢見がちな恋愛ではなく、現実的な恋模様が描かれる。さらに、コロナ禍が作中に存在しており、実際に彼女たちが生きているかのように思わされる。様々な苦い恋愛が描かれるため、多くの共感者を呼ぶような作品だと思った。
2023/10/06(金) 08:43 No.1993 EDIT DEL
2年 加藤 RES
夏休みゼミ課題 21~30

21.リメンバー・ミー/監督、リー・アンクリッチ
あらすじ
ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。しかし彼の一族は、ある理由で代々音楽を禁じられていた。ある日、ミゲルは先祖たちのいる「死者の国」に迷い込む。そして、そこで会った陽気なガイコツと共に不思議な冒険を経験することになる。

一度死を経験しているからなのか、魂の死を迎えた人も、迎えそうになった人も、恐怖心よりもどこか寂しさがあったように思う。存在意義には「他人に依存する存在意義」と「自分の内側だけで完結する存在意義」の2種類があるというが、人間にはそのどちらも必要不可欠なものであるように感じる。魂の死を迎える、つまり誰の記憶にも存在しなくなるということは、ある種死よりもつらく悲しいことなのかもしれないと感じた。


22.モアナと伝説の海/監督、ロン・クレメンツ ジョン・マスカー
あらすじ
神秘的な伝説が息づく南海の楽園、モツゥヌイ島。16歳の少女モアナは、幼い頃のある体験がきっかけで海と特別な絆で結ばれていた。島では外洋に出ることが固く禁じられていたが、好奇心旺盛なモアナは、いつか外の海を見てみたいとの思いを募らせていた。そんな中、島で不穏な出来事が起こり始める。それは、かつて半神半人のマウイが命の女神テ・フィティの心を盗んだために生まれたという暗黒の闇が、島にも迫っていることを示していた。モアナは祖母タラに背中を押され、伝説の英雄マウイを見つけ出し、テ・フィティに心を返すために大海原へと飛び出していくのだったが...。

一度、命の女神テ・フィティの心をもとに戻すのを諦めたはずのマウイが突然戻って来たり、それまでモアナが外の海にでようとしたら厳しくダメだと叱っていた父親が、テ・フィティの心を戻したモアナが島へ帰って来た際には当たり前のようにモアナのもとに駆け付けたり、心情の移り変わりが不自然なシーンがいくつかあるように感じた。


23.プリンセスと魔法のキス/監督、ロン・クレメンツ ジョン・マスカー
あらすじ
いつか自分のレストランを持ちたいと夢見ながら懸命に働く、貧しい家の少女。仮装舞踏会の夜、彼女は1匹のカエルと出会う。カエルは自らをとある王国の王子だと名乗り、呪いを解くためにキスをしてほしいと懇願。嫌がっていた彼女も、根負けしてキスを受け入れる。しかしその瞬間、予想外の事態が少女に訪れる。

物語序盤、カエルであろうとその相手が王子様であればキスできるといっていた王女と、それを聞きカエルとキスするなんて絶対にできないと断言していた主人公も、それぞれの夢のために、やがて夢など関係なく心からのキスをしていて、相手のことを中身でみているということが伝わって来た。見た目など関係ないということは、自身の見た目を気にして摂食障害になってしまうなど、健康に被害が出てしまう人々がいる現代にこそ必要な教訓だと感じた。

24.リトル・マーメイド(アニメ映画)/監督、ロン・クレメンツ ジョン・マスカー
あらすじ
外の世界に憧れていた16歳の人魚のアリエルは、ある日、人間の王子を助けたことをきっかけに彼に恋してしまう。その気持ちを抑えられなくなった彼女は、周囲の心配をよそに魔女と契約を結び、地上の王子に会いに行く。

このような作品で多く見られる王子と結婚するにおいて立ちはだかる身分の壁が感じられなかった。身元もわからず声も出せないアリエルをすんなり受け入れていて、不思議だと思っていたのだが、それは身分なんかよりも大きな種族という壁があったからなのかなと思った。種族の壁に比べれば身分などほんの些細な問題に過ぎず、この映画では取り上げる以前の問題だったのだと思った。


25.リトル・マーメイド(実写映画)/監督、ロブ・マーシャル
あらすじ
美しい歌声をもち、人間の世界に憧れている人魚アリエル。 掟によって禁じられているにも関わらず、ある日彼女は人間の世界に近づき、嵐に遭った王子エリックを救う。 この運命の出会いによって、人間の世界に飛び出したいというアリエルの思いは、もはや抑えきれなくなる。 そんな彼女に海の魔女アースラが近づき、恐ろしい取引を申し出る。

アニメ映画の直後に見たので二つの作品をとても比べやすかったのだが、そもそもの世界観としてアニメ映画とは違い人魚は悪い生き物だとか、王子は王子らしく振る舞って船乗りとは馴れ合うなだとか、そういった考えが蔓延っている世界だなと感じた。アニメ映画だとそういった身分や多種族の偏見などを感じられなかったため余計その違いが目立ったように思う。


26.アナと雪の女王II/監督、ジェニファー・リー クリス・バック
あらすじ
前作の3年後を舞台に、不思議な歌声に導かれて旅に出たアナとエルサの姉妹が、エルサの持つ魔法の力の秘密を解き明かすため、未知の世界で驚きと感動の冒険を繰り広げる。

作中に出てきた「水には記憶がある」という話は、単にストーリーを進める上で必要だったために何度も話題としてでてきたものだと思っていたのだが、最後の方にオラフが復活する時にも「水には記憶がある」ということが活かせるような構成になっていてとても面白かった。オラフが途中溶けて無くなってしまった時に、いくらエルサが新しく雪だるまを作り直したとしてもそれはオラフではない別のものになるのではないのかと疑問を抱きながら見ていたのでその疑問が解決しすっきりした気持ちで見終わることができた。


27.トリストーリー4/監督、ジョシュ・クーリー
あらすじ
大学生になった男の子に譲られて、女の子のものになったウッディたちのところへ、新たに加わった手作りの人形。しかし、使い捨ての先割れスプーンでできたその人形は自分をゴミだと思い込み、脱走してしまう。後を追ったウッディたちは、昔の仲間や、一度も遊ばれたこともなくアンティーク店に並ぶおもちゃたちと出会う。

公開当時、あまり評判が良くなくそのまま見なかった作品なのだが、個人的にはなぜ1〜3まで見ていたのに4だけ見ていなかったのかと思わされるぐらいには面白いと感じた。3にて持ち主がアンディーからボニーへと変化して、不変なものなどないという意識が高められた次の作品だということもあり、なにも不変なのは持ち主だけではないのだと気付かされた気がした。ずっと子供たちのそばにいることが重要だと思っていたウッディーに対して数年先に外の世界を知ったボーが子供部屋の外を教え、おもちゃの持ち主だけでなくおもちゃたちも、見た目は変わらずとも成長しているのだなと感じた。


28.眠れる森の美女/監督、ウォルフガング・ライザーマン クライド・ジェロニミ エリック・ラーソン レス・クラーク
あらすじ
とある王国に生まれた王女のもとに、3人の妖精が祝福に訪れて贈り物をする。一方、招待を受けなかった魔女は呪いの言葉で恐ろしい未来を予言。やがて16歳を迎えた王女は、森で出会った若者と恋に落ちて、魔女の針により眠ってしまう。

近年のディズニープリンセスたちは自ら行動を起こす人たちであったので、ほとんどの時間寝ていたオーロラ姫はむしろ新鮮であった。王道の物語だという印象をもつが、主人公が危機的状況を打開していく物語を多く見てきたためかどこか物足りなく感じてしまった。3人の妖精が王子に向かって「ここからは一人で行くのです」という発言をしたのにも関わらずだいぶ手助けをしたり、攻撃系の魔法は使用できないのに剣は作り出せたりなど言動の不一致が気になる作品であった。


29.バズ・ライトイヤー/監督、アンガス・マクレーン
あらすじ
バズ・ライトイヤーは有能なスペース・レンジャーだが、自分の力を過信したことで、1200人の乗組員とともに危険な惑星に不時着してしまう。 相棒でもある猫型ロボットのソックとともに、全員を地球に帰還させるためのミッションに挑むバズは、個性豊かな新米のジュニアパトロールたちとの出会いを通して、自らの運命を大きく変えていく。

はじめ、自身とアリーシャ以外は信用できないと言わんばかりの態度をとっていたバズが、様々な出来事を通して成長することが出来たように思う。危険な惑星に不時着してしまった理由が他人に頼らなかったうえで起きてしまったミスだったということから、自分がみんなを故郷へ帰すのだという気持ちがだんだん執着へと変わってしまったように感じられた。そんなさなか、ジュニアパトロールたちと出会いともに戦うことで、他人を信用できるようになったということは彼にとって大きな一歩だと思った。


30.ミラベルと魔法だらけの家/監督、バイロン・ハワード ジャレド・ブッシュ
あらすじ
魔法の力に包まれた家に暮らすマドリガル家では、5歳の誕生日を迎えると、家族の誰もが魔法の才能を家から与えられていた。そんなある日、家に大きな亀裂が発生。世界から魔法の力が失われようとしていた。マドリガル家に最大の危機が訪れる中、家族を救うための唯一の希望が、魔法の才能を持たない普通の少女・ミラベルに託される。

“魔法の力”が一番、一族個人の幸せを願っていたように思う。魔法の力を自分のためではなく、自分を犠牲にしてでも誰かのために使ってしまうぐらいならば、魔法の力などない方が幸せになれるように感じた。その点で、ミラベルは一族の中で唯一魔法の才能を得ることが出来なかったが、魔法の才能を持つ他の家族が一族のために重圧に耐え続けていたということを踏まえると、確かに肩身は狭かったとは思うが一番自由だったのではないだろうか。
2023/10/01(日) 23:22 No.1992 EDIT DEL
2年 加藤 RES
夏休みゼミ課題 11~20

11.ファンタスティックビーストと魔法の旅/脚本、J・K・ローリング 監督、デヴィッド・イェーツ
あらすじ
おっちょこちょいの魔法動物学者ニュート・スキャマンダー。魔法動物をこよなく愛する彼は、世界中を旅して魔法動物たちを集めていた。彼の不思議なトランクには、そんな魔法動物たちがいっぱい詰まっている。ある日、ニューヨークへやって来たニュートだったが、ひょんなことからトランクが人間のものとすり替わってしまう。そして、中にいた魔法動物たちが人間界に逃げ出し、ニューヨーク中が大混乱になってしまう。

ハリーポッターとは違い、様々な魔法が出てくる物語というより様々な魔法動物が出てくる物語であった。ハリーポッターでは人間関係の構築から始まり、その築かれた信頼関係により友人や教師など周りの人々が主人公たちを支えてくれたように思う。一方でファンタスティックビーストでは、主人公が信頼を築き上げていく対象が人間ではなく魔法動物だという違いがあった。ハリーポッターシリーズではみられなかった、ノーマジが主要人物として登場するといったことがある作品であるが、ノーマジが主人公に心を開くきっかけになったのも魔法動物であり、架け橋としての役割も担っていたのではないだろうか。


12.ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生/脚本、J・K・ローリング 監督、デヴィッド・イェーツ
あらすじ
不思議なトランクを携え、旅をしながら魔法動物の保護活動に勤しむ魔法動物学者の青年。彼はある日、史上最強と恐れられる「黒い魔法使い」が脱走したことを知る。そして恩師に導かれ、突然の大役に困惑しながらも、悪を挫くため仲間と共にパリへ赴く。

「魔法の旅」からの続編ではあるが、前回のコメディー色の強い作品とはうって変わりシリアスな展開が多かったように感じる。クイニーがグリンデルバルド側についてしまった際は一瞬何が起きたのか分からなくなってしまったのだが、ノーマジとの結婚を認めてくれない魔法省よりもグリンデルバルド側につきたいと思ってしまうのは仕方のないことだと納得する部分もあった。特にクイニーは一度、ノーマジであるジェイコブを“記憶を消す効果のある雨”により失っているため、大切な人を失う気持ちがわかり、分かるからこそ、それが悪の道だと分かっていても突き進みたくなってしまったのだと思った。


13.ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密/脚本、J・K・ローリング 監督、デヴィッド・イェーツ
あらすじ
闇の魔法使い・グリンデルバルドが魔法界を支配しようと動きだす。迫りくる驚異に、ダンブルドア教授は魔法動物学者ニュート・スキャマンダー、魔法使い、魔女、そしてマグルのパン屋からなるチームを結成。一行はさまざまな魔法動物と出会いながら、グリンデルバルドの信奉者たちと戦いを繰り広げる。

ダンブルドアの秘密では、最終的に選挙会場にキリンを連れて行くことが重要になるなど、やはりシリーズを通して魔法動物たちがキーとなっていると思う。魔法使い同士の戦闘シーンはあったものの、ハリーポッターシリーズに比べると長さも迫力も劣っていることから戦闘よりも魔法動物の有用性を伝えられるような構成になっていると感じた。ハリーポッターシリーズでは魔法動物が受け入れられているということから、どこかで魔法動物が魔法界にて認められたということになるため、このファンタスティックビーストの時間軸がそのタイミングだったのではないだろうか。


14.極主夫道ザ・シネマ/監督、瑠東 東一郎
あらすじ
デザイナーとして活躍する妻を支え、専業主夫として家事に打ち込む元極道の男。ある時、街に突然現れた地上げ屋が、保育園に悪質な嫌がらせを繰り返していると知った男は、園長を助けるべく凶悪な地上げ屋に立ち向かっていく。

地上げ屋が保育園の園長を脅そうとしたが意外と園長が怖くうまくいかなかったり、直接対決のシーンで銃を持っているのにも関わらず使用せず喧嘩が始まったり、殴り合いのシーンでは突然背景が変わりネタっぽくなったりなど、元とはいえ極道という怖いというイメージをもつものを題材にしているのにシリアスシーンがほぼほぼなかったということがとても印象に残った。最近の人気作品はシリアスシーンとコメディーを掛け合わせたものが多い印象だったため、ほとんどコメディー一辺倒の作品は新鮮でとても面白いと感じた。


15.地獄の花園/監督、関 和亮
あらすじ
営業部で働くごく普通のOL・直子は、平凡な日常を送っている。一方、彼女の職場では、OLたちによる熾烈な派閥抗争が繰り広げられていた。そんな中、中途採用で入社したある女性社員が、圧倒的な存在感を見せ、たちまちOLたちの頂点に立つ。

はじめ、主人公クラスの登場人物を第三者目線で見るという面白い視点の映画だなと感じていたのだが、すっかり騙されていた。途中までは、視点が違うだけで漫画などによくある無双系の物語だと思っていた分、主人公が本物の主人公だと分かった瞬間は見間違いかと目を疑うほどに驚いた。物語が進んでいくうちに終着点が見えてくる多くの作品と違い最後の最後まで終着点が分からず、カオスな作品であった。


16.青くて痛くて脆い/監督、狩山 俊輔
あらすじ
人付き合いが得意でない大学生の田端楓。そんな彼が大学1年の春に、子どものような理想を口にするため周囲から浮いている存在であった秋好寿乃と出会う。ひとりぼっち同士の2人は、「世界を変える」という情熱と理想をたずさえて秘密結社「モアイ」をつくった。それから3年、秋好なきあとモアイは変わってしまった。そんな現状を楓は、秋好と語り合った夢にもどすべく立ち上がるのだが…。

モアイをめぐり主人公たちは感情を爆発させていた一方で、楓が自身のしでかしてしまったことをSNSにあげた際の反応が冷え切っており、その差がとても印象的であった。その対比がとても現実的で、実際自分自身がスルーする側の立場に立っていたこともきっとあったのだろうと思った。世間からすればモアイのことを暴露した犯人が自ら名乗り出たところでどうせ冷やかしだろうと思うのは仕方のないことであると思う。確かにモアイは情報流失というしてはいけないとこをしてしまったが、それでも主人公がした暴露はしてもいいことではなく、どちらが悪いなどといえるような簡単な問題ではないなと感じた。


17.コンフィデンスマンJPプリンセス編/監督、田中 亮
あらすじ
世界的大富豪が亡くなり、遺産の行方に注目が集まる。3人の子どもたちの前で執事が遺言書を読み上げるが、唯一の相続人として指名されたのは、誰もその存在を知らなかった4番目の子どもだった。さっそく我こそはと4女を名乗る人間が次々と現われるが、すぐに偽物と判明し、なかなか本人は見つからない。そんな中、とある信用詐欺師の女性が、身寄りのない少女を4女に仕立て、遺産を丸ごといただく大胆な詐欺計画を実行に移す。

コンフィデンスマンJP自体を初めて見たのだが、最後のネタバラシのシーンがいままで全く登場していなかったシーンではなく、確かに存在していたシーンばかりで驚いた。ダー子とボクちゃんが長女を見つめるシーンで、最初に見た時いつ暗殺を仕掛けてくるかわからない長女をけん制しているように見えたのだが、ネタバラシのカットでは周りにばれないように作戦会議をしているだけであるなど、ひとつひとつのシーンは大したことがなくても点と点がくっつくような気持ちよさがあった。


18.ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル/監督、ジョー・ジョンストン
あらすじ
男女の高校生4人が、学校の地下倉庫で古いテレビゲームを発見。するとそのゲームの世界に吸い込まれてしまう。そこには鬱蒼としたジャングルが広がっていた。各々が性格も性別も違うキャラクターに変身した彼らは、現実の世界に戻るためにゲームのクリアに挑む。

登場時、性格の悪かったキャラクターに次第に補正がかかり、いい人に変わっていくという展開はよく見るのだが、最後の方まできちんと悪い性格を貫き通していたキャラクターはあまり見ないのでとても新鮮であった。しかしながら、危機感を感じたシーンがシープレーンが蚊に刺されて死んでしまったところのみで、全体的に淡々とストーリーが進んでしまったという印象をもった。


19.美女と野獣(実写映画)/監督、ビル・コンドン
あらすじ
魔女の呪いで獣の姿にされた王子が住む城に、ある娘が住み込みで奉公をすることになる。彼女は町に残してきた父親を心配するが、獣の恐ろしい容貌と気性の奥に秘められた優しさに触れ、次第に彼と心を通わせていく。

作中野獣がベルに向かって「ギリシャ語の本もある」といったのに対してベルが冗談を言っているのかと聞き返したシーンで、和訳されたものだけでは会話になっておらず謎だったので調べたところ、ギリシャ語という意味があるGreekという文字は他にちんぷんかんぷんという意味もあるということが分かった。このようにダブルミーニングを利用したシーンはどうしてもその言語でないと伝わらないうえに代わりもきかないため、その国の言葉を理解していない人にも伝わるようにするというのは至難の業だなと感じた。


20.ホーンテッドマンション(旧実写映画)/監督、ロブ・ミンコフ
あらすじ
不動産業を営むジム・エヴァースは仕事中毒で家族サービスもままならず。それでもなんとか週末に家族旅行に行こうと、妻サラと約束を交わす。ところが、旅行前日になって、かつてない大きな取引の話が舞い込んでくる。それは、南北戦争以前に建てられた名家の豪華な屋敷を売りに出したいという依頼だった。仕方なくジムは家族旅行の途中、一家でその屋敷に立ち寄ることにする。しかし、いざ屋敷に着いた途端、一家は突然の嵐に見舞われてしまう。そこで彼らは、不気味な執事に促されるまま、その屋敷で夜を明かすことにする。

結果としてジムは屋敷の事件に巻き込まれたことによって救われたように思う。映画後半、ジムはサラのことを愛していないとできないであろうことを成し遂げていたが、映画前半の彼からは愛などみじんも伝わってくることはなかった。サラ自身もそう感じていたのではないであろうか。いくらジムが子どもたちのためとは言っていても言い訳にしか聞こえず、少なくとも私の目には愛情よりもお金をとるタイプの人間にしか見えなかった。
2023/10/01(日) 23:19 No.1991 EDIT DEL
2年 加藤 RES
夏休みゼミ課題 1~10

1.氷の城壁(漫画)/作者、阿賀沢紅茶
あらすじ
人と接するのが苦手で、しかも冷たい雰囲気を持っているため他人からも怖がられてしまう氷川小雪。孤独ながらも平穏な日々に満足しつつも、このままでよいのかと思っていた小雪に対して、なぜかバスケ部の雨宮ミナトはぐいぐいと迫ってくる、というところから
物語が動き始める。小雪とミナトに加え、学校の人気者としての顔を持ちつつも不満もかかえる小雪の友人美姫、やさしいバスケ部員の陽太、この4人を中心としたもどかしい青春や恋愛の様子が書かれた作品。

個人的に物語の展開がなかなか進まないという話は苦手なのでその点でこの作品は非常に読みやすかったと思う。この作品は登場人物たちの心情描写がとても丁寧に描かれており、フィクション特有の「この展開がどうしてこうなってしまったのか理解できなかったが、作り話だし仕方ないか」という感情に陥らなかった。登場人物たちの心情がリアルな分、より感情移入して読める作品だというふうに感じた。


2.王様ランキング(アニメ)/原作、十日草輔 監督、八田洋介
あらすじ
舞台は、それぞれの国を統治する「王様」が、その能力によってランキングされた世界。耳が聞こえず言葉も話せない非力な王子ボッジが、初めての友達カゲとともに冒険に出て、成長していくさまを描いた作品。

物語冒頭、ボッジの国は「力=正義」であり、そのために非力でなにもできないボッジは王子という立場でありながら国民にバカにされているというように感じ、国民もボッジの家族もボッジに対して冷たくあしらっているようにしか見て取れなかった。しかし物語が進んでいくにつれて人間の暖かみを感じられるシーンがあったり、自身の過ちに気付いたりとその価値観が壊されていくのを感じた。物語を通して「力=正義」が絶対ではなく、他の強さもあるのだというメッセージ性が込められているのではないかと思った。


3.メイドインアビス(アニメ一期)/原作、つくしあきひと 監督、小島正幸
あらすじ
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。アビスの不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていく。アビスの緑に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボット、レグを拾った。そんな最中母からの「奈落の底で待つ」と書かれた紙を見つけたリコは、アビスの冒険と母への憧れを胸に、レグと共に二度と戻れない秘境への冒険へ旅立つという作品。

主要な登場人物たちがまだ幼いのにも関わらず、すごい知識量や行動力をもっていることで自立しているように感じた。この作品での大人は「目標」、「敵」、「見守ってくれる人」という存在にすぎず、子供達に大々的に介入するといったシーンは見受けられなかった。リコとレグの危機が訪れた際彼女らを救ったのはナナチというリコらと同じ子供であったことから意識的に大人の介入を避けているように感じた。まだ物語途中で明かされていない謎も多いことから、物語の関係上大人を避けているのか、それとも作者のメッセージ性のためなのかはわからないがとても続きが気になる作品であった。

4.メイドインアビス 深き魂の黎明(映画)/原作、つくしあきひと 監督小島正幸
あらすじ
TVアニメ一期の続きで、行方不明となった母親ライザを探しに巨大な縦穴「アビス」を潜っていくリコと同行するロボットの少年レグ、さらに途中で仲間となった「成れ果て」のナナチは、第5層で黎明卿ボンドルドと出会う。ボンドルドは、ナナチを成れ果てにした張本人であり、その魔の手はレグにも迫る。リコ、レグ、ナナチは、ライザが待つ「奈落の底」に進むため、ボンドルドと対決する。

よくある劇場版とは違い、「鬼滅の刃」のようなアニメ本編の続きといった形式のものであった。ここでもやはり大人は「敵」であり、重要な鍵を握っていたのは子供であった。子供が受け止めるには残酷すぎる結末であったと思う。しかしながら、そもそもこのアニメの世界観は私たちよりも死が身近にあることから、悲しいという感情が本物であれ、登場人物たちはその悲しみを後まで引きずらない強さをもっているのだなと感じた。


5.ブルーピリオド(アニメ)/原作、山口つばさ 監督、浅野勝也
あらすじ
今まで本気で何かを好きになったことがなかった少年・矢口が初めて美術にのめり込み、ライバルたちと競い合いながら成長していく物語。

藝大を目指す主人公の話ではあるのだが、主人公が絵を描くことを通して絵の技術の向上だけではなく、彼自身の人間性が成長しているように感じた。作中、藝大受験を目前にした八虎が龍二と共に海に行くというシーンがあったのだが、おそらく以前の彼なら自身の受験を何よりも優先し、いくら龍二が苦しんでいるというのが分かったとしても海になどいっていなかったのだろうと思う。このシーン以外にも、人間関係を構築していく上でつい見ている側の私自身も気付かされるような発言が所々見受けられ、絵の知識がなくても充分楽しめる作品だと感じた。


6.キングダム 運命の炎(実写映画)/原作、原泰久 監督、佐藤信介
あらすじ
王騎のもとで修業に明け暮れる信。日々強さを増し続ける信だが、その一方で秦に怪しい影が近付く。なんと国境の町に趙国の軍が襲撃をかけ、多くの人々を虐殺してしまったと言う。しかもそれにとどまらず、趙は馬陽に向けて進軍を開始。秦は国存亡の危機に陥る。そんななか王である嬴政は挙兵を決意。政はその軍の総大将に、六大将軍最後の生き残りである王騎を抜擢する。王騎は信をはじめとする秦軍とともに馬陽へ出発。しかしその馬陽は王騎にとって何やら因縁がある場所のようで…。

多少の原作改変は仕方のない部分があると思うのだが、原作にはいたのにも関わらず、映画では登場すらしなかったキャラクターがいてとても残念だった。その人物を除くことによってその部分のストーリーが薄っぺらいものになってしまっているように感じた。それとおそらくこの作品は次回作がある前提で作られたというのが見ていて伝わったのだが、原作を知らない人からすると最後の方に含みがありそうな発言が多すぎて、今何が起こっているのか分かりづらかったように思う。これは続編に誘導する意図があるのかもしれないが、あまりに何が何だかわからなくなってしまうと観客が離れていってしまうのではないだろうかと思う。戦闘シーンの迫力がすごく、手が込んでいる分、もったいないなと感じてしまう作品であった。


7.ONE PIECE(実写映画・Netflix)/原作、尾田栄一郎 監督、マーク・ジョブスト
あらすじ
原作のONE PIECEは個性豊かな海賊たちが暴れまわる世界を舞台に、ひとりの主人公が仲間と共に海賊として夢を目指すという、ファンタジーアドベンチャー。今作はNetflixにて配信されたハリウッド実写バージョン。

原作であるONE PIECEのストーリーの進んでいく順番は同じだが、ところどころストーリーが改変されているという印象をもった。原作はコメディーパートとシリアスパートがうまい具合に合わさり飽きない面白さがあると思うのだが、この作品はコメディーパートを出来るだけ削ったように感じた。コメディーパートを削った弊害か、普段は少年らしさがあふれ出ているルフィに対して、大人っぽい人物だという印象をもった。原作を知らずにこの作品から見る分には面白い作品だったと思えると思うが、原作を知っている人が見ると少々物足りないと感じてしまうかもしれない。


8.キャラクター/監督、永井聡
あらすじ
漫画家のアシスタントを務める山城は、高い画力を持ちながら、純粋な性格上悪役を描くことに苦戦していた。そんなある日、彼は偶然殺人事件現場に遭遇し、そこで犯人の顔を目撃する。やがて、犯人の姿をもとに新たなサスペンス漫画を生み出した山城は、人気漫画家となる。だがそれを機に、彼は危険な事態に巻き込まれていく。

犯人が犯人になるまでに何かがあったということは確かだと思うのだが、その部分が詳細に語られなかったことからその部分は視聴者の想像次第というふうに解釈した。ただ、犯人がなぜあそこまで“幸せな4人家族”に固執するのかというバックストーリーを知りたかったという気持ちが大きく、そこが語られなかったことにより猟奇的殺人を繰り返す狂人のようにしか見えなかった。


9. 新解釈・三國志(映画)/監督、福田 雄一
あらすじ
今から1800年前、中国統一に燃える魏・蜀・呉の三国が戦いを繰り広げていた。怯える民のために立ち上がったのは、のちに英雄と讃えられる蜀の劉備。彼は呉と手を組み、3万の軍を率いて圧倒的な兵力差のある80万の魏軍と“赤壁の戦い”を繰り広げる。

三國志について全く知識がない状態であったのだが、各所に笑えるポイントがあり飽きることなく最後まで見続けることが出来た。このような歴史ものは陣営が分かりづらく見ているうちに頭がこんがらがってしまうことがあるが、一人一人のキャラクターが非常に濃いことから“バカな頭がいる陣営はここ、面倒くさがり屋が頭なのはこの陣営”など頭の中で陣営がすっと出てきてとっつきやすいと感じた。


10.ショーシャンクの空に(洋画)/監督、フランク・ダラボン
あらすじ
冤罪によってショーシャンク刑務所へ投獄されてしまった有能な銀行員の主人公アンディが、腐敗した刑務所内でも仲間を作り、共に語り合い成長し、理不尽な仕打ちの中でも決して人生を諦めない傑作ヒューマンドラマ。

てっきり主人公であるアンディは牢獄での生活を受け入れ、その中でいかに快適に生きていくのかを模索しているのだと思っていたため最後のシーンではとても驚かされた。しかしながら確かに、アンディが脱獄するという前提で見るとポスターが必要な理由も、そのポスターがはがされそうになった時少し焦っているようにみえたことも、すべて辻褄が合い、彼は着々と脱獄に向けて準備を進めていたのだなと気づかされた。彼が脱獄の準備をしているかもしれない要素はちりばめられていたがそれ以上に彼が人生を諦めたようにしか見えず、特にすごい新情報が出てきたわけでもないのに視聴者を驚かせる構成を作るのが上手いなと感じた。
2023/10/01(日) 23:17 No.1990 EDIT DEL
3年 髙橋 RES
夏休み課題 21~30

21.『アバランチ』(ドラマ)
監督:藤井道人
不正と汚職にまみれた卑劣な悪事を暴く謎の集団、アバランチ。常識も法律も平気で蹴り飛ばすアウトローたちが、社会を食い物にする悪党たちに正義の裁きを下す。

強大な悪に立ち向かおうとするアバランチの姿は決してマネのできないことだが、胸を撃たれたし、正義とはなにかを学べたような気がする。また、キャストさんたちのアクションが印象的で、シリアスな部分との相乗効果を生み出していると思った。最後の最後で、仲間の一人が正義のために犠牲死してしまうシーンが残酷で切ない気持ちになった。

22.『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(映画)
監督:福田雄一
赤いずきんを被った少女・赤ずきんは、旅の途中で灰だらけの少女・シンデレラと出会う。魔法使いに素敵なドレス姿に変えてもらった2人は舞踏会へと向かう途中でカボチャの馬車で男をひき殺してしまう。バレることを恐れ、なんとか死体を隠した2人はお城の舞踏会に無事到着し、シンデレラは王子様と恋に落ちる。そんな中、男の死体が発見されたことで舞踏会は中断。赤ずきんとシンデレラは最大のピンチに直面するが…。

Netflixシリーズの作品で、題名からは想像できないような作品だった。ミステリーでもあり、コメディも少し入っているような内容でごちゃごちゃしているが、簡単に視聴できる。そして、タイトルは赤ずきん、ストーリーの軸はシンデレラであるため、世の中の人が知っているシンデレラのストーリーではないので、今までのおとぎ話の概念を覆しているようだった。舞踏会シーンや衣装、キャストさんなどは全て華やかで映像は魅力的。

23.『海月姫』(映画)
監督:川村泰祐
幼いころからクラゲに憧れて生きてきたオタク女子・月海は、男を必要としない人生を目指すオタク女子集団「尼~ず」が暮らす男子禁制のアパート「天水館」で、それなりに楽しい毎日を送っていた。ある日、行きつけのペットショップでひとりの美女と出会った月海は、その正体が女装趣味のイケメン・蔵之介であることを知る。月海の心配をよそに、蔵之介は自分が男であることを隠して天水館に出入りするように。そんな中、尼~ずの心の拠り所である天水館が、土地開発による取り壊しの危機に陥り…。

アパートに住む女子たちの個性が非常に強く、どの人物を取り上げても見飽きることが無かった。アパートにこもり、決まった環境の中でしか暮らしてこなかった尼~ずたちが、蔵之介の登場によって、徐々に変化していき、成長する姿には勇気をもらった。

24.『人狼ゲーム』(映画)
監督:熊坂出
高校2年生の愛梨は、ある日気がつくと見知らぬ部屋に閉じ込められていた。そこには、彼女と同じように拉致された同じ高校の男女10人が集められていた。やがてテレビモニターに“あなたたちは村人ですが、その中に人狼が2人紛れ込んでいるので、話し合って人狼を1人決め、夜9時までに処刑してください”とのメッセージが映し出される。それは紛れもなく、実際の生死賭けた本物の“人狼ゲーム”だった。

人間の極限状態や混乱状態、いつ死ぬのか分からない絶望感が詰め込まれている作品だった。一般的な映画には音楽・BGMが流れているが、この作品は初めから最後の方まで音楽が使われていないので、常に不気味で不思議な感覚にさせられた。そういった面から物足りなさを感じる部分もあるが、そこがリアルさを強調させているのではないかと思った。

25.『ベイマックス』(映画)
監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ
謎の事故で最愛の兄タダシを失った天才少年ヒロ。深く傷ついた彼の心を救ったのは、人々の心と体を守るために兄が開発したケア・ロボットのベイマックスだった。兄の死の真相をつかもうとする二人だったが、彼らの前に未知なる強大な敵が立ちはだかる。ケア・ロボットとして人を傷つけることを禁じられているベイマックスに、大切なヒロを守り切ることはできるのだろうか?そして、兄がベイマックスに託した、驚くべき“使命”とは...?

ベイマックスは、見た目からも分かるように愛らしいが、私たちを守ってくれるような存在でもあるため、安心感があった。子供だけでなく、大人がみても感動するような内容。また、映像も美しく、日本らしい風景も散りばめられているので、引き込まれたし、親しみやすさもあった。

26.『ミニオンズ』(映画)
監督:ピエール・コフィン、カイル・バルダ
人類より遥か以前から誕生していた黄色い生物ミニオンは、その時代で最も強いボスに仕えるという習性をもっていた。しかし、いつも失敗ばかりで長続きせず、やがて仕えるボスがいなくなってしまう。生きる目的を失い、一族に滅亡の危機が迫るなか、兄貴肌のケビン、バナナのことで頭がいっぱいのスチュアート、そして弱虫のボブが新たな最強のボスを探す旅に出る。やがて、世界中から悪党の集まる大悪党祭の会場にたどり着いた3人は、そこで世界初の女悪党スカーレット・オーバーキルに出会う。

怪盗グルーシリーズに登場するミニオンたちがグルーに出会う前の話に焦点があてられたストーリー。ミニオンは、人間の言葉を喋らないため、身振り手振りで何かを伝えようとする姿は可愛らしくて、これこそがミニオンの魅力だと感じさせられた。何を言っているのか確実には分からないが、言っていそうなことは伝わってくるので十分楽しめる。

27.『花咲舞が黙っていない』(ドラマ)
監督:南雲聖一
主人公・花咲舞は、地位も権力もない、ただの一銀行員。でも、上司に対しても間違っていることは「間違っている」と、はっきり言う性格。事件や不祥事を起こした支店に行き、解決に導く臨店という仕事に就いた舞は、「間違っている」と言えずに苦しんでいる弱い立場の人たちのためなら、相手が誰であろうがおかまいなしに立ち向かっていきます。

主人公の舞が、自分勝手な上司や部下に責任を押し付ける上司にはっきりと正論をかますシーンは、見ていてスカッとするし、間違っていることは間違っていると言える気持ちは大切だと思った。ストーリーの中で描かれる、上司や組織の不祥事を部下に押し付けるシーンは、世の中の理不尽さをよく表しているため、社会の勉強にもなる。

28.『シュガー・ラッシュ』(映画)
監督:リッチ・ムーア
ゲームの世界の“裏側”で繰り広げられる大冒険!閉店後のゲームセンターで動き出す、人間が知らない<ゲームの裏側の世界>。そこでは、様々なゲームキャラたちが、笑ったり、怒ったり、人生に悩んでたりしていた!?長年演じてきた悪役に嫌気がさし、自分のゲームを飛び出したラルフは、お菓子の国のレース・ゲーム“シュガー・ラッシュ”で仲間はずれの少女ヴァネロペと出会い、友情を深めていく。しかし、ラルフの脱走はゲームの世界にパニックを引き起こし...。

ゲームに登場するキャラクターたちの裏側世界を描いた作品であるため、人間が見ることのできない世界を描いたトイストーリーに似た展開だと感じた。ゲームの世界観が完璧に表現されていて、どこのシーンを切り取っても子供心を呼び起こすような映像なので、見ているだけでワクワクした気持ちになる。シュガー・ラッシュのヒロインであるヴァネロペのポジティブな性格が作品の明るさを引き上げている。

29.『シュガー・ラッシュ オンライン』(映画)
監督:リッチ・ムーア
好奇心旺盛でワクワクすることが大好きな天才レーサーのヴァネロペと、ゲームの悪役だけど心優しいラルフ。大親友のふたりは、アーケードゲームの世界に暮らすキャラクター。そんなふたりが、レースゲーム<シュガー・ラッシュ>の危機を救うため、インターネットの世界に飛び込んだ!そこは、何でもありで何でも叶う夢のような世界――。ディズニ―プリンセスたちや、ストームルーパー、マーベルのキャラクターたちにも出会うことができる。しかし、思いもよらない危険も潜んでいて、ふたりの冒険と友情は最大の危機に!?果たして<シュガー・ラッシュ>と彼らを待ち受ける驚くべき運命とは...。

映画『シュガー・ラッシュ』の続編。前作はゲームの世界だったが、今回はそれに加えて、インターネットの世界も描かれている。LINEや楽天などのマークを組み込んだり、アカウントの繋がりを表現したり、インターネットの世界が忠実に再現されていた。また、白雪姫やラプンツェル、アリエルなど、ディズニープリンセスたちが登場し、さらに、普段見ることのできないパジャマ姿や表情を見せているので、新鮮で非常に印象的なシーンとして心に残っている。

30.『私の家政婦ナギサさん』(ドラマ)
脚本:徳尾浩司、山下すばる
バリバリのキャリアウーマンだが家事が全くできない独身女性・相原メイ。メイの28歳の誕生日の夜、彼女の散らかった部屋に突如見知らぬおじさんが表れた!

女性の活躍や男性の家事参入が内容を観ていればよく分かるので、そういった面でも勉強になる。メイは職場で、そして、ナギサさんは家事で、それぞれの輝く部分で活躍する2人を見ていると、誰しもが輝ける場所があると感じさせられた。家に帰れば温かいご飯があったり、部屋が整理整頓されていたり、メイに優しい言葉をかけたり、物語全体を通してナギサさんの包容力がとにかく凄かった。
2023/09/28(木) 15:09 No.1989 EDIT DEL
3年 髙橋 RES
夏休み課題 11~20

11.『孤独のチカラ』(小説)
作者:齋藤孝
私には《暗黒の十年》がある。それは受験に失敗した十八歳から、大学に職を得る三十二歳までに体験した壮絶な孤独の年月である。しかし、人生のうちで孤独を徹底的に掘り下げ過去の偉人たちと地下水脈でつながる時間は、成長への通過儀礼だ。孤独をクリエイティブに変換する単独者のみ、到達できる地点は必ず存在する。本書はそんな自らの経験を基に提唱する豊穣な「孤独の技法」である。

SNSやさまざまな娯楽が増えて、孤独になる時間が日常生活の中で減り、孤独になること自体に怖さを感じることがあったので、この本を読んで、孤独に対する価値観やイメージについて考え直すことができた。そして、孤独は決してネガティブなものではなく、自己を深めていくため、自己と向き合うために必要なことなのだと学んだ。これを機に、1人で自分を見つめ直す時間を大切にしようと思う。

12.『四月は君の嘘』(映画)
母の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった天才ピアニストの少年・有馬公生は、天真爛漫なバイオリニストの宮園かをりに惹かれていく。かをりとの出会いをきっかけに、ピアノと母との思い出とに向き合っていく公生だったが、かをりもまた、ある秘密を抱えていた。

それぞれの悩みを抱えた2人が出会い、音楽を通して分かり合ってゆく過程には心が温かくなった。また、広瀬すずさん演じる宮園かをりの天真爛漫な性格の裏にある病気に葛藤し、苦しむ姿は、表向きの明るさが強調されているがゆえに見ているだけで胸が苦しくなった。実写版だけではなく、原作もぜひ読んでみたいと思った。

13.『御手洗家、炎上する』(ドラマ)
監督:平川雄一朗
13年前の火事は、本当に母の不注意が原因だったのか?疑問を抱く娘の杏子は偽名を使い、父の後妻となった冷淡な女性のもとで家事代行として働きながら復讐を企てる。

コミックが原作の実写版で制作されたNetflixシリーズ作品。展開が二転三転していくので、あっという間に見進められた。この作品自体、サスペンスのため、終始暗い雰囲気が続くが、姉妹愛や成長など、心温まるようなシーンも所々に散りばめられているので、そのシーンは平和に見ていられる。

14.『コンフィデンスマンJP』(ドラマ)
脚本:古沢良太
ダー子・ボクちゃん・リチャードの3人を中心としたコンフィデンスマン(信用詐欺師)たちのチームが、悪徳企業のドンからマフィアのボスなど欲望にまみれた金の亡者達から、あらゆる手段を使って金を騙し取る。

悪党たちを奇想天外な方法で騙していく描写が見ていてスカッとしたし、映画と同様、驚かされるような仕掛けがなされていて、終始面白かった。そして、ダー子の変幻自在な演技がこの作品の魅力で、キャビンアテンダントや医者、女優・モデルなど、様々な役に扮しながら相手を騙していく部分が面白い。

15.『鋼のメンタル』(小説)
作者:百田尚樹
他人の目が気になってしかたがない、悪口に落ち込む、すぐにクヨクヨする、後悔を引きずる、人前であがってしまう…そんな悩みを抱える人は多いでしょう。でも大丈夫。考え方ひとつで、誰でも「精神の強さ」は鍛えられるのです。マスコミ、ネットで激しいバッシングを受けても、へこたれず我が道を行く「鋼のメンタル」は、どのように形成されたのか。著者初の人生論にして、即効性抜群の実践的メンタルコントロール術!

競争心の話が特に印象的だった。若いときに挫折を味わうこと、競争社会の中で生きていくために必要な経験や心構えなど、人生の重要なポイントを学ぶことができて、社会に出た時の勉強になった。周りの目を気にしすぎたり、小さいことで落ち込んだり、自分のメンタルをコントロールしていく上でマイナスに考えていた点をプラスに変えてくれるような内容が盛り込まれていて、自分のメンタルに対する心の持ち方が変わった。

16.『今、私たちの学校は...』(ドラマ)
監督:イ・ジェギュ
またたく間に校内に広がっていくゾンビウイルスにより、死の恐怖に直面した生徒たち。逃げ道を失った今、ゾンビになりたくなければ、自力で脱出するしかない。

ゾンビ映画ならではのドキドキ感を味わうことができる作品だと思う。生き残った数少ない仲間の生徒たちが、徐々にゾンビへと感染してしまう描写は残酷で、見るに堪えない部分もあったが、ゾンビのリアルさや迫力に引き込まれた。また、娘を助けるために体を張る父のエピソードが感動的で、ただスリルがあるのではなく、家族愛や仲間愛も感じられる作品になっている。

17.『銀魂』(映画)
監督:福田雄一
江戸時代末期、日本の鎖国を解放したのは、黒船ではなく宇宙船だった。宇宙からやってきた「天人」の台頭と廃刀令により。かつて隆盛を極めた侍は衰退の一途をたどっていた。そんな時代に侍魂を堅持するちょっと変わった男・坂田銀時と、ひょんなことから出会った新八と神楽が営む万事屋の周りで起こる事件や騒動の数々。果たして、今日はどんな事件が起きるのか――?

某ジブリ作品のパロディが組み込まれていて、著作権ギリギリのラインを攻めている部分もあるが、その部分が余計に面白さを引き出していると感じた。原作を見ていなくても十分楽しむことができる。しかし、原作を読んだことがある方は、原作と比べて満足できない部分があるかもしれない。

18.『銀魂2 掟は破るためにこそある』(映画)
監督:福田雄一
金欠で家賃も払えない万事屋の3人は、ついにアルバイトをすることを決意。しかし、バイトに行く先々で天下の将軍様と遭遇する羽目に。同じ頃、内紛に揺れる「真選組」はかつてない危機に見舞われていた。それはやがて将軍をも巻き込む陰謀へとつながり、江戸中で大騒動が勃発。万事屋と銀時も最大の危機に立ち向かうことになる。

前作と同様、キャストが豪華、かつキャストの皆さんが役に振り切っているので、役者さんの新たな一面をみることができた。特に、3人がキャバクラでアルバイトを始めようとするシーンは、役への振り切りを見ることができて破壊力が凄い。しかし、その逆で戦闘シーンは大迫力で、ただひたすらに圧巻されるので、役に振り切っている部分とのギャップを感じることができた。

19.『SING シング』(映画)
監督:ガース・ジェニングス
人間世界とよく似た、動物だけが暮らす世界。コアラのバスターが劇場支配人を務める劇場は、かつての栄光は過去のものとなり、取り壊し寸前の状況にあった。バスターは劇場の再起を賭け、世界最高の歌のオーディションの開催を企画する。極度のアガリ症のゾウ、ギャングの世界から足を洗い歌手を夢見るゴリラ、我が道を貫くパンクロックなヤマアラシなどなど、個性的なメンバーが人生を変えるチャンスをつかむため、5つの候補枠をめぐってオーディションに参加する。

終盤に展開されるショーのシーンが一番の見どころ。どの動物も歌唱シーンが圧巻で、聞いていて元気をもらえるし、ショーを開くまでのそれぞれのストーリーも踏まえると感動した。どの動物も性別・年齢関係なく、時には挫折しながら、夢を追いかけていて、視聴者に夢を与えてくれるような作品だった。

20.『82年生まれ、キム・ジヨン』(小説)
作者:チョ・ナムジュ
ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児...彼女の人生を克明に振り返る中で、女性が人生で出会う困難、差別を描き、絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作!

韓国人女性の生きづらさや差別について描かれた作品。韓国でこのような酷い差別があったとは考えもしなかったし、読了後同じ女性として読んでみて良かったと感じた。韓国だけではなく、日本もまだまだ男女平等に対する意識は低い、そして、日本にも共通する点もいくつかあったので、日本での差別問題についても考えさせられるような内容だった。
2023/09/28(木) 15:08 No.1988 EDIT DEL
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