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2年 上田
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夏休み課題1〜15
1 「ホリミヤ」(アニメ) 原作:HERO・萩原ダイスケ 監督:石浜真史
あらすじ
堀 京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。だけど実は共働きの両親に代わり、寄り道もせず家事や年の離れた弟の面倒に勤しむ家庭的な高校生。
ある日、ケガをした弟 創太を見知らぬ男が堀の家に送り届けに来た。
「堀さん」
そう呼ばれ話してみると、実は彼はクラスメイトで――
クラス一のモテ女子とネクラ男子が出逢ったら!?
恋愛、友情。青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!
漫画『ホリミヤ』を原作としたアニメーション作品である。13話で完結まで描いているため、原作のエピソードをいくつか抜粋する形で簡潔にまとめている。登場人物の心の距離が近づくと、背景が白い空間に変わり、人物のイメージカラーがついたシルエットが徐々に移動するという独特の演出がある。これは、距離が近づいたことで2人だけの空間が出来上がっていることを表現しているのではないかと考察する。
2 「ホリミヤ-piece-」 原作:HERO・萩原ダイスケ 監督:石浜真史
あらすじ
堀 京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。
ある日ネクラなクラスメイトの宮村は、ケガをした堀の弟 創太を家に送り届けたことで堀と距離が縮まり...
堀をきっかけに同級生達とも交流を深めていく宮村。
みんなと繋がることで鮮やかに変わっていく日々。
そんな毎日は、青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!
『ホリミヤ』第2期となる作品。第1期で描かれなかったエピソードを描き、登場人物を深堀りするような作品となっている。登場人物たちは第1期で卒業を迎えてしまっているため、卒業アルバムを見て高校時代を振り返るという形で第1話が始まる。白い空間とシルエットを用いる演出や作画のクオリティはそのままに、登場人物の新たな一面を知ることのできる作品であると感じた。
3 「呪術廻戦」懐玉・玉折(アニメ) 原作:芥見下々 監督:御所園翔太
あらすじ
最強の2人 戻れない青い春
2018年6月、両面宿儺を己の身に宿した虎杖悠仁。
2017年12月、祈本里香の呪いを解いた乙骨憂太。
そして更に時は遡り2006年(春)―。高専時代の五条悟と夏油傑。
呪術師として活躍し、向かうところ敵のない2人の元に、不死の術式を持つ呪術界の要・天元からの依頼が届く。
依頼は2つ。天元との適合者である"星漿体(せいしょうたい)"天内理子、その少女の「護衛」と「抹消」。
呪術界存続の為の護衛任務へと赴くことになった2人だが、そこに伏黒を名乗る"術師殺し"が"星漿体"の暗殺を狙い介入する…。
後に最強の術師と最悪の呪詛師と呼ばれる五条と夏油、道を違えた2人の過去が明かされる―。
かつて親友だったはずの五条悟と夏油傑がなぜ仲違いしてしまったのか、その経緯を描いた作品。第1話では夏油がまだ呪術師に対する疑問を抱いてはいないものの、自身の術が苦痛を伴うものであることが明かされており、それが術師との決別の伏線になっている他、後にも同様のシーンを反復することで心情の変化を表している。夏油の葛藤が詳細に描かれることで、敵キャラにも感情移入しやすくなったのではないだろうか。
4 「私の幸せな結婚」(アニメ) 原作:顎木あくみ 原作イラスト:月岡月穂 監督:久保田雄大
あらすじ
名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と異母妹に虐げられて育った。
嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞。数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。
斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。
初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく——。
小説、コミックと違い動きがあることで、異能を使う様子や美世が虐げられる状況の凄惨さが詳細に描かれているのではないかと思う。髪色から想定されるハイライト(髪のツヤの表現)とは別の色を用いた遊び心のあるキャラクターデザインによって、キャラクターのさらなる特徴づけがされているように感じた。なぜ美世には異能が無いのか、頻繁に見る悪夢の正体は何なのかなど、日常回の合間に異能にまつわる謎を絡めながら物語が進むため、飽きさせない作品となっている。
5 「BANANA FISH」(アニメ) 原作:吉田秋生 監督:内海紘子
あらすじ
ニューヨーク。
並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ。
ストリートギャングを束ねる彼は手下に殺された男が死ぬ間際に“バナナフィッシュ”という謎の言葉を発するのを聞く。
時を同じくして、カメラマンの助手として取材にやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。
二人はともに“バナナフィッシュ”の謎を追い求めることに──。
2次元作品にしては珍しく、主人公と仲が良くなったキャラクターがどんどん亡くなる。都合よく死を回避しないどころか、キャラクター自ら親友を手に掛けるシーンすらあり、衝撃的だった。様々な思惑が交錯し、物語が複雑に展開していくため、一気見したほうが理解しやすい作品だと思った。作中では銃が多用されており、アニメーションならではの臨場感と相性が良く、没入感が生まれていると感じた。また、衝撃的なエンディングにより、視聴者の心に印章付けられる作品だったのではないかと思う。
6 『この音とまれ!』(漫画) 作:アミュー
あらすじ
先輩が卒業して箏曲部ただ一人の部員になってしまった武蔵。四月になり新入部員の勧誘に励むのだが、部の存在自体を知らない人も居る状態。そんな彼の前に現れた、見るからに不良で箏とは縁の無さそうな新入生が入部したいと言い出して!?
初めは誰にも見向きもされていなかった箏曲部が、成長し、人々の心を動かす様子が格好良く描かれている。音も動きも本来無いはずの漫画だが、効果音や効果線など、漫画ならではの表現が駆使され、躍動感を演出している。人物たちが演奏する曲がどのようなものか知らないはずなのに、音が聞こえてくるような表現力には圧倒された。個性豊かなキャラクターたちが集まり、一つの曲を完成させたときの感動や、軽い気持ちで入部したにもかかわらず本気で箏に打ち込む姿など、スポ根漫画にも通じるものがあり、多くの人に受け入れられるような作品だと思った。
7『ノアは方舟』(漫画) 作:ぽむ
あらすじ
施設に保護されている人魚のギノは、人生に絶望していた。常に世間からの好奇の目にさらされ、「健気な弱者」を演じさせられては、ビジネスに利用される日々。ギノを使ってたんまり儲けた“大人”たちが、ニヤけたシルエットで会話をしている。「こんなに金があつまるとは……」「それくらい当然だろう 飼育代がかかるからな」「あんな気味悪い子供 うち以外どこも引き取らない」。生まれたときから「全て滅んでしまえばいい」と思って生きてきたギノは、人知れず「…死ねよ」と呟く。その瞬間、願いを聞き届けるかのように世界は水没していきーー。
「ノアの方舟」と『人魚姫』を組み合わせた異色の作品。主人公が人間社会に存在する人魚であるという見たことがない設定により、新たな物語が始まるのだという予感が高まった。ギノのツンデレ具合が可愛らしいものである他、ポップなタッチの絵柄で楽しく読むことができる。縦スクロールを活かしたコマ割りも特徴的だ。始めはギノが居場所を求めて姫と共に宇宙を旅する冒険譚かと思ったが、人類に対する皮肉がたっぷりと込められている作品である。他種との共存のために今後私たちがどのように生きるべきなのか、よく考えさせられる作品だった。
8 アニメ「文豪ストレイドッグス」第5シーズン 原作:朝霧カフカ 漫画:春河35 監督:五十嵐卓哉
あらすじ
天空カジノで摘発された硬貨型爆弾。その1枚が街で爆発し、混乱の中で終末が幕を開けた。
卑劣なる賊の名は――《武装探偵社》。
《天人五衰》の張り巡らせた醜悪な罠に掛かった中島敦たちは、 現実を改変する「頁」の力によって、 世界中から誹りを受けるテロリスト集団へと顛落していた。
軍警最強の特殊部隊《猟犬》は、 その身を社会へと捧げた信念と代償のもとに獲物を追い、 千々に喰いちぎる。そして、彼らが隊長・福地桜痴は、新時代のテロに対抗すべく 超国家的武装警備部隊「人類軍」の蜂起を促すのだった。
敦は、仲間と共にない心細さにかられながらも直走る。
倒けつ転びつ、哀れなる迷い犬の走る路に希望の種は撒かれていた。
探偵社の礎そのものたる福沢諭吉と江戸川乱歩、 〝魔人〟フョードルの策謀を見極めるべく 自ら監獄に収監された太宰治も、反撃の機会を伺う。
《天人五衰》の目論む国家消滅まで、残された時間は6日。
それまでに、彼らの手にある「頁」を奪い、 まだ見ぬ首領・神威を倒すことができるのだろうか?
「これが、あなたの生きる路か……」
ついに明らかになる、黒幕の正体。
交わる友と友、過去と現在。すべては、未来のために――。
アニメ化されたことで複雑なストーリーもわかりやすくなっているように感じた。探偵社がテロリスト扱いされるという史上最大のピンチであるが、頁の力があるにもかかわらず協力してくれるマフィアの登場があったり、太宰さんが捕まったのはわざとであったことが明かされたりと、熱い展開が多い。しかし、騙し騙されが繰り返され、頭が混乱することもあるため、見返すことのできる状態にしておく方が良いと感じる。また、希望が見えては絶望させられるという一進一退のストーリーは、天人五衰の強さに説得力を持たせている。
9 『文豪ストレイドッグス』(漫画) 原作:朝霧カフカ 漫画:春河35
あらすじ
孤児院を追われた青年・中島敦は、入水自殺を試みていた男・太宰治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に入社する。
やがて、敦の能力が明らかになり、巷で恐れられる芥川龍之介ら所属するポートマフィアや、北米の異能力集団・ギルドとの対決が激化していく…!
「一杯の茶漬け」というモノローグから始まるという、おそらく他の作品では見ないであろうとんでもないオープニングの作品。メインキャラクターたちが探偵であることを印章付けるように、第1話はミステリーのようなストーリーである。文豪たちの名前と作品名を借りるという面白いアイデアを取り込んだ作品で、バトルシーンも躍動感がある。実際に元となる文豪たちの作品に興味を持つきっかけにもなるだろう。さらに、一見ただの日常回と思われていた話がキャラクターの過去を掘り下げる回であったりと、見ごたえのある作品だと思う。
10 『百合に挟まる男は死ねばいい!?』(漫画) 作:蓬餅
あらすじ
自分が1stを吹くことに誇りを持っていた女子吹奏楽部員の元に、全国レベルの強豪校で1stを吹いていた転校生が現れて――な漫画です。女子吹奏楽部員たちの、名前のつけられない感情を描きます。
ぶっ飛んでいるタイトルからは想像できないほど、思春期の女性特有の人間関係への悩みや葛藤が鮮明に描き出されている作品である。相川の音楽、そして片桐に対する複雑な感情、片桐の相川への向き合い方などの「名前のつけられない感情」が、表情やモノローグなどの心情描写によって巧みに表されている。吹奏楽部という舞台も青春の代名詞であり、なおかつ音楽という自分を表現する媒体を扱う部活動であることが、彼女たちの感情を描く上で良い設定となっているように思う。
11 『月のお気に召すまま』(漫画) 作:木内ラムネ
あらすじ
生意気な後輩男子にイジワルされまくり…でも。本当は好きの裏返し⁉歩は、ややポンコツな高2女子。新学期、歩の通う高校に、中学時代の後輩男子・月(るな)が入学してくる。月は、勉強も運動もデキて、早速モテモテ。彼氏ができない歩のことをバカにしてくるけど…!?
ギャグが秀逸で、ただ胸キュンシーンを描くだけではない点に、他の少女漫画とは一線を画している作品だと感じる。素直になれない月に先輩である歩が振り回されるのかと思いきや、実のところ素直な一面を見せても信じられない歩に月が振り回されるという関係性になっており、後輩にギャップを持たせて可愛さを演出していると考えられる。主人公をライバル視し、嫌な雰囲気を持っていたはずの日花が歩にときめいたり、進堂が爽やか担当であったりと、ただ嫌なだけのキャラクターが出てこないため、ほっこりとした気持ちで読むことができる。
12 『先輩はおとこのこ』(漫画) 作:ぽむ
あらすじ
花岡まことは、後輩の蒼井咲から告白を受ける。そこで、まことは自身がセーラー服と長髪のウィッグを着用しているだけで実は男子であるということを明かす。しかし、その後も後輩の蒼井咲はまことについてくる。後に、まことに対して特別な感情を抱いているまことの幼馴染・りゅーじを加えた3人の間で淡い恋心が揺れ動く。
マイノリティを扱った繊細な作品だが、ただ「偏見はよくない」と主張するようなものではなく、マイノリティについてよく調べた上で作品に取り込んでおり、彼らに対する尊重が垣間見えるような作品である。「好きなものを好きと言えるような社会になってほしい」というメッセージが込められているようで、そっと多くの人の背中を押してくれるように感じた。かわいい絵柄で読みやすいが、まことが男性であることを明かしたときにはしっかりと筋肉を描くなど、作者が見せたい場面がしっかりと伝わってくる。
13『 姫様”拷問”の時間です』(漫画) 原作:春原ロビンソン 漫画:ひらけい
あらすじ
囚われの身になった姫、その身に魔王軍から容赦ない拷問が執行される!
拷問とは一体何だったのか? そう問わずにはいられない緩すぎる”拷問”を繰り返す魔王軍と、それに毎度あっさりと屈する姫。捕虜であるはずの姫は牢屋の出入り自由、拷問官たちは姫をいかに喜ばせるかを大事にして”拷問”の内容を考える上に、最近では姫が進んで屈するようになっており、ツッコミどころが満載の作品である。また、怖い見た目とは全く違い、平和で優しい魔王も面白い。ほとんど毎回強烈な飯テロがあり、実際に再現してみたくなるものばかりである点も魅力の一つだ。毎回同じオチであるにもかかわらず毎話面白いため、作者の構成力や演出力あっての作品なのだろうと思う。
14 『地獄楽』(漫画) 作:賀来ゆうじ
あらすじ
時は江戸時代末期となる頃――。かつて最強の忍として、畏れられた"画眉丸"は抜け忍として囚われていた。そんな中、打ち首執行人を務める"山田浅ェ門佐切"から無罪放免になる為の条件を突きつけられる。その条件とは極楽浄土と噂の地で「不老不死の仙薬」を手に入れること…‼美麗師・賀来ゆうじが描く忍法浪漫活劇いざ開幕‼
中国をモチーフにした特殊な島での戦いを描くダークバトルファンタジーであるが、主人公と相棒の関係性が罪人と処刑人という絶対的な敵対関係であることが新しく、面白いと思った。画眉丸は終始「妻の元へ帰る」と言っており、愛妻家であることが伺えるほか、大規模な計画を企てていた蓮の真の目的が夫の復活であったことなど、キャラクターたちの原動力は愛情であると思われる。あまり見慣れない中国モチーフであるため、主人公たちと共に島に上陸したような世界観を楽しめる作品である。
15 『明日、私は誰かのカノジョ』(漫画) 作:をのひなお
あらすじ
「一週間に一回、私は【誰か】の彼女になる」
彼女代行として日々お金を稼ぐ女子大生と彼女に魅せられた男達の、恋愛のリアルを描くビターラブストーリー。第1巻は主人公の雪を偽の彼女としてレンタルした若きサラリーマン、壮太と雪の歪な恋愛模様を描く。あくまで客と彼らの理想の女を演じる代行彼女…二人の心の距離は果たして近づくのだろうか――
リアリティのあるビターラブストーリーである。一度は成就した恋が破れてしまったり、最初は幸せだったはずなのに徐々に相手に違和感を覚えてしまったりと、夢見がちな恋愛ではなく、現実的な恋模様が描かれる。さらに、コロナ禍が作中に存在しており、実際に彼女たちが生きているかのように思わされる。様々な苦い恋愛が描かれるため、多くの共感者を呼ぶような作品だと思った。
1 「ホリミヤ」(アニメ) 原作:HERO・萩原ダイスケ 監督:石浜真史
あらすじ
堀 京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。だけど実は共働きの両親に代わり、寄り道もせず家事や年の離れた弟の面倒に勤しむ家庭的な高校生。
ある日、ケガをした弟 創太を見知らぬ男が堀の家に送り届けに来た。
「堀さん」
そう呼ばれ話してみると、実は彼はクラスメイトで――
クラス一のモテ女子とネクラ男子が出逢ったら!?
恋愛、友情。青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!
漫画『ホリミヤ』を原作としたアニメーション作品である。13話で完結まで描いているため、原作のエピソードをいくつか抜粋する形で簡潔にまとめている。登場人物の心の距離が近づくと、背景が白い空間に変わり、人物のイメージカラーがついたシルエットが徐々に移動するという独特の演出がある。これは、距離が近づいたことで2人だけの空間が出来上がっていることを表現しているのではないかと考察する。
2 「ホリミヤ-piece-」 原作:HERO・萩原ダイスケ 監督:石浜真史
あらすじ
堀 京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。
ある日ネクラなクラスメイトの宮村は、ケガをした堀の弟 創太を家に送り届けたことで堀と距離が縮まり...
堀をきっかけに同級生達とも交流を深めていく宮村。
みんなと繋がることで鮮やかに変わっていく日々。
そんな毎日は、青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!
『ホリミヤ』第2期となる作品。第1期で描かれなかったエピソードを描き、登場人物を深堀りするような作品となっている。登場人物たちは第1期で卒業を迎えてしまっているため、卒業アルバムを見て高校時代を振り返るという形で第1話が始まる。白い空間とシルエットを用いる演出や作画のクオリティはそのままに、登場人物の新たな一面を知ることのできる作品であると感じた。
3 「呪術廻戦」懐玉・玉折(アニメ) 原作:芥見下々 監督:御所園翔太
あらすじ
最強の2人 戻れない青い春
2018年6月、両面宿儺を己の身に宿した虎杖悠仁。
2017年12月、祈本里香の呪いを解いた乙骨憂太。
そして更に時は遡り2006年(春)―。高専時代の五条悟と夏油傑。
呪術師として活躍し、向かうところ敵のない2人の元に、不死の術式を持つ呪術界の要・天元からの依頼が届く。
依頼は2つ。天元との適合者である"星漿体(せいしょうたい)"天内理子、その少女の「護衛」と「抹消」。
呪術界存続の為の護衛任務へと赴くことになった2人だが、そこに伏黒を名乗る"術師殺し"が"星漿体"の暗殺を狙い介入する…。
後に最強の術師と最悪の呪詛師と呼ばれる五条と夏油、道を違えた2人の過去が明かされる―。
かつて親友だったはずの五条悟と夏油傑がなぜ仲違いしてしまったのか、その経緯を描いた作品。第1話では夏油がまだ呪術師に対する疑問を抱いてはいないものの、自身の術が苦痛を伴うものであることが明かされており、それが術師との決別の伏線になっている他、後にも同様のシーンを反復することで心情の変化を表している。夏油の葛藤が詳細に描かれることで、敵キャラにも感情移入しやすくなったのではないだろうか。
4 「私の幸せな結婚」(アニメ) 原作:顎木あくみ 原作イラスト:月岡月穂 監督:久保田雄大
あらすじ
名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と異母妹に虐げられて育った。
嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞。数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。
斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。
初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく——。
小説、コミックと違い動きがあることで、異能を使う様子や美世が虐げられる状況の凄惨さが詳細に描かれているのではないかと思う。髪色から想定されるハイライト(髪のツヤの表現)とは別の色を用いた遊び心のあるキャラクターデザインによって、キャラクターのさらなる特徴づけがされているように感じた。なぜ美世には異能が無いのか、頻繁に見る悪夢の正体は何なのかなど、日常回の合間に異能にまつわる謎を絡めながら物語が進むため、飽きさせない作品となっている。
5 「BANANA FISH」(アニメ) 原作:吉田秋生 監督:内海紘子
あらすじ
ニューヨーク。
並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ。
ストリートギャングを束ねる彼は手下に殺された男が死ぬ間際に“バナナフィッシュ”という謎の言葉を発するのを聞く。
時を同じくして、カメラマンの助手として取材にやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。
二人はともに“バナナフィッシュ”の謎を追い求めることに──。
2次元作品にしては珍しく、主人公と仲が良くなったキャラクターがどんどん亡くなる。都合よく死を回避しないどころか、キャラクター自ら親友を手に掛けるシーンすらあり、衝撃的だった。様々な思惑が交錯し、物語が複雑に展開していくため、一気見したほうが理解しやすい作品だと思った。作中では銃が多用されており、アニメーションならではの臨場感と相性が良く、没入感が生まれていると感じた。また、衝撃的なエンディングにより、視聴者の心に印章付けられる作品だったのではないかと思う。
6 『この音とまれ!』(漫画) 作:アミュー
あらすじ
先輩が卒業して箏曲部ただ一人の部員になってしまった武蔵。四月になり新入部員の勧誘に励むのだが、部の存在自体を知らない人も居る状態。そんな彼の前に現れた、見るからに不良で箏とは縁の無さそうな新入生が入部したいと言い出して!?
初めは誰にも見向きもされていなかった箏曲部が、成長し、人々の心を動かす様子が格好良く描かれている。音も動きも本来無いはずの漫画だが、効果音や効果線など、漫画ならではの表現が駆使され、躍動感を演出している。人物たちが演奏する曲がどのようなものか知らないはずなのに、音が聞こえてくるような表現力には圧倒された。個性豊かなキャラクターたちが集まり、一つの曲を完成させたときの感動や、軽い気持ちで入部したにもかかわらず本気で箏に打ち込む姿など、スポ根漫画にも通じるものがあり、多くの人に受け入れられるような作品だと思った。
7『ノアは方舟』(漫画) 作:ぽむ
あらすじ
施設に保護されている人魚のギノは、人生に絶望していた。常に世間からの好奇の目にさらされ、「健気な弱者」を演じさせられては、ビジネスに利用される日々。ギノを使ってたんまり儲けた“大人”たちが、ニヤけたシルエットで会話をしている。「こんなに金があつまるとは……」「それくらい当然だろう 飼育代がかかるからな」「あんな気味悪い子供 うち以外どこも引き取らない」。生まれたときから「全て滅んでしまえばいい」と思って生きてきたギノは、人知れず「…死ねよ」と呟く。その瞬間、願いを聞き届けるかのように世界は水没していきーー。
「ノアの方舟」と『人魚姫』を組み合わせた異色の作品。主人公が人間社会に存在する人魚であるという見たことがない設定により、新たな物語が始まるのだという予感が高まった。ギノのツンデレ具合が可愛らしいものである他、ポップなタッチの絵柄で楽しく読むことができる。縦スクロールを活かしたコマ割りも特徴的だ。始めはギノが居場所を求めて姫と共に宇宙を旅する冒険譚かと思ったが、人類に対する皮肉がたっぷりと込められている作品である。他種との共存のために今後私たちがどのように生きるべきなのか、よく考えさせられる作品だった。
8 アニメ「文豪ストレイドッグス」第5シーズン 原作:朝霧カフカ 漫画:春河35 監督:五十嵐卓哉
あらすじ
天空カジノで摘発された硬貨型爆弾。その1枚が街で爆発し、混乱の中で終末が幕を開けた。
卑劣なる賊の名は――《武装探偵社》。
《天人五衰》の張り巡らせた醜悪な罠に掛かった中島敦たちは、 現実を改変する「頁」の力によって、 世界中から誹りを受けるテロリスト集団へと顛落していた。
軍警最強の特殊部隊《猟犬》は、 その身を社会へと捧げた信念と代償のもとに獲物を追い、 千々に喰いちぎる。そして、彼らが隊長・福地桜痴は、新時代のテロに対抗すべく 超国家的武装警備部隊「人類軍」の蜂起を促すのだった。
敦は、仲間と共にない心細さにかられながらも直走る。
倒けつ転びつ、哀れなる迷い犬の走る路に希望の種は撒かれていた。
探偵社の礎そのものたる福沢諭吉と江戸川乱歩、 〝魔人〟フョードルの策謀を見極めるべく 自ら監獄に収監された太宰治も、反撃の機会を伺う。
《天人五衰》の目論む国家消滅まで、残された時間は6日。
それまでに、彼らの手にある「頁」を奪い、 まだ見ぬ首領・神威を倒すことができるのだろうか?
「これが、あなたの生きる路か……」
ついに明らかになる、黒幕の正体。
交わる友と友、過去と現在。すべては、未来のために――。
アニメ化されたことで複雑なストーリーもわかりやすくなっているように感じた。探偵社がテロリスト扱いされるという史上最大のピンチであるが、頁の力があるにもかかわらず協力してくれるマフィアの登場があったり、太宰さんが捕まったのはわざとであったことが明かされたりと、熱い展開が多い。しかし、騙し騙されが繰り返され、頭が混乱することもあるため、見返すことのできる状態にしておく方が良いと感じる。また、希望が見えては絶望させられるという一進一退のストーリーは、天人五衰の強さに説得力を持たせている。
9 『文豪ストレイドッグス』(漫画) 原作:朝霧カフカ 漫画:春河35
あらすじ
孤児院を追われた青年・中島敦は、入水自殺を試みていた男・太宰治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に入社する。
やがて、敦の能力が明らかになり、巷で恐れられる芥川龍之介ら所属するポートマフィアや、北米の異能力集団・ギルドとの対決が激化していく…!
「一杯の茶漬け」というモノローグから始まるという、おそらく他の作品では見ないであろうとんでもないオープニングの作品。メインキャラクターたちが探偵であることを印章付けるように、第1話はミステリーのようなストーリーである。文豪たちの名前と作品名を借りるという面白いアイデアを取り込んだ作品で、バトルシーンも躍動感がある。実際に元となる文豪たちの作品に興味を持つきっかけにもなるだろう。さらに、一見ただの日常回と思われていた話がキャラクターの過去を掘り下げる回であったりと、見ごたえのある作品だと思う。
10 『百合に挟まる男は死ねばいい!?』(漫画) 作:蓬餅
あらすじ
自分が1stを吹くことに誇りを持っていた女子吹奏楽部員の元に、全国レベルの強豪校で1stを吹いていた転校生が現れて――な漫画です。女子吹奏楽部員たちの、名前のつけられない感情を描きます。
ぶっ飛んでいるタイトルからは想像できないほど、思春期の女性特有の人間関係への悩みや葛藤が鮮明に描き出されている作品である。相川の音楽、そして片桐に対する複雑な感情、片桐の相川への向き合い方などの「名前のつけられない感情」が、表情やモノローグなどの心情描写によって巧みに表されている。吹奏楽部という舞台も青春の代名詞であり、なおかつ音楽という自分を表現する媒体を扱う部活動であることが、彼女たちの感情を描く上で良い設定となっているように思う。
11 『月のお気に召すまま』(漫画) 作:木内ラムネ
あらすじ
生意気な後輩男子にイジワルされまくり…でも。本当は好きの裏返し⁉歩は、ややポンコツな高2女子。新学期、歩の通う高校に、中学時代の後輩男子・月(るな)が入学してくる。月は、勉強も運動もデキて、早速モテモテ。彼氏ができない歩のことをバカにしてくるけど…!?
ギャグが秀逸で、ただ胸キュンシーンを描くだけではない点に、他の少女漫画とは一線を画している作品だと感じる。素直になれない月に先輩である歩が振り回されるのかと思いきや、実のところ素直な一面を見せても信じられない歩に月が振り回されるという関係性になっており、後輩にギャップを持たせて可愛さを演出していると考えられる。主人公をライバル視し、嫌な雰囲気を持っていたはずの日花が歩にときめいたり、進堂が爽やか担当であったりと、ただ嫌なだけのキャラクターが出てこないため、ほっこりとした気持ちで読むことができる。
12 『先輩はおとこのこ』(漫画) 作:ぽむ
あらすじ
花岡まことは、後輩の蒼井咲から告白を受ける。そこで、まことは自身がセーラー服と長髪のウィッグを着用しているだけで実は男子であるということを明かす。しかし、その後も後輩の蒼井咲はまことについてくる。後に、まことに対して特別な感情を抱いているまことの幼馴染・りゅーじを加えた3人の間で淡い恋心が揺れ動く。
マイノリティを扱った繊細な作品だが、ただ「偏見はよくない」と主張するようなものではなく、マイノリティについてよく調べた上で作品に取り込んでおり、彼らに対する尊重が垣間見えるような作品である。「好きなものを好きと言えるような社会になってほしい」というメッセージが込められているようで、そっと多くの人の背中を押してくれるように感じた。かわいい絵柄で読みやすいが、まことが男性であることを明かしたときにはしっかりと筋肉を描くなど、作者が見せたい場面がしっかりと伝わってくる。
13『 姫様”拷問”の時間です』(漫画) 原作:春原ロビンソン 漫画:ひらけい
あらすじ
囚われの身になった姫、その身に魔王軍から容赦ない拷問が執行される!
拷問とは一体何だったのか? そう問わずにはいられない緩すぎる”拷問”を繰り返す魔王軍と、それに毎度あっさりと屈する姫。捕虜であるはずの姫は牢屋の出入り自由、拷問官たちは姫をいかに喜ばせるかを大事にして”拷問”の内容を考える上に、最近では姫が進んで屈するようになっており、ツッコミどころが満載の作品である。また、怖い見た目とは全く違い、平和で優しい魔王も面白い。ほとんど毎回強烈な飯テロがあり、実際に再現してみたくなるものばかりである点も魅力の一つだ。毎回同じオチであるにもかかわらず毎話面白いため、作者の構成力や演出力あっての作品なのだろうと思う。
14 『地獄楽』(漫画) 作:賀来ゆうじ
あらすじ
時は江戸時代末期となる頃――。かつて最強の忍として、畏れられた"画眉丸"は抜け忍として囚われていた。そんな中、打ち首執行人を務める"山田浅ェ門佐切"から無罪放免になる為の条件を突きつけられる。その条件とは極楽浄土と噂の地で「不老不死の仙薬」を手に入れること…‼美麗師・賀来ゆうじが描く忍法浪漫活劇いざ開幕‼
中国をモチーフにした特殊な島での戦いを描くダークバトルファンタジーであるが、主人公と相棒の関係性が罪人と処刑人という絶対的な敵対関係であることが新しく、面白いと思った。画眉丸は終始「妻の元へ帰る」と言っており、愛妻家であることが伺えるほか、大規模な計画を企てていた蓮の真の目的が夫の復活であったことなど、キャラクターたちの原動力は愛情であると思われる。あまり見慣れない中国モチーフであるため、主人公たちと共に島に上陸したような世界観を楽しめる作品である。
15 『明日、私は誰かのカノジョ』(漫画) 作:をのひなお
あらすじ
「一週間に一回、私は【誰か】の彼女になる」
彼女代行として日々お金を稼ぐ女子大生と彼女に魅せられた男達の、恋愛のリアルを描くビターラブストーリー。第1巻は主人公の雪を偽の彼女としてレンタルした若きサラリーマン、壮太と雪の歪な恋愛模様を描く。あくまで客と彼らの理想の女を演じる代行彼女…二人の心の距離は果たして近づくのだろうか――
リアリティのあるビターラブストーリーである。一度は成就した恋が破れてしまったり、最初は幸せだったはずなのに徐々に相手に違和感を覚えてしまったりと、夢見がちな恋愛ではなく、現実的な恋模様が描かれる。さらに、コロナ禍が作中に存在しており、実際に彼女たちが生きているかのように思わされる。様々な苦い恋愛が描かれるため、多くの共感者を呼ぶような作品だと思った。
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