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3年 上田 RES
1 『よふかしのうた』(漫画) 作:コトヤマ
 中学2年生の夜守コウは、あることがきっかけで、突然何もかもが嫌になり、学校へ行くのを止めた。以来、体力を使わなくなったコウは、不眠症に悩むことになった。ある日、コウは初めて誰にも言わずに、夜一人で外に出た。人々が寝静まった中を、気分よくうろついていたコウは、頭からフードを被った黒ずくめの少女に出会う。少女の名は七草ナズナといい、その正体は吸血鬼だった。自分も吸血鬼になるのかという、コウの質問をナズナは否定し、人間が吸血鬼になるには、恋しなければならないという。夜の世界がすっかり気に入ったコウは、ナズナに「自分を吸血鬼にしてくれ」と頼む。ナズナは眷属を作らない主義だったが、「自分に恋をさせてほしい」と食い下がるコウに、「好きになりたければ、好きにしろ」と言い放つ。「吸血鬼らしく、格別に美味いコウの血を吸わせてもらうだけだ」と。こうして、コウはナズナに恋するために、毎日夜ふかしをするようになった。

 吸血鬼というありがちなテーマだが、コウが本来恐れられるはずの吸血鬼になりたいと考える点に意外性があると感じた。また、夜に外に出る背徳感、ワクワクとした非日常感を味わうことのできる作品であり、見慣れたはずの街並みが夜になると姿を変える様がよく表されている。恋をした状態で吸血されることで吸血鬼になるという設定も新しいが、恋愛結婚が主流であり、子どもを持つ家庭も多くある現代で、吸血鬼も人間と似たような方法で種を増やしていくということなのかもしれない。

2 『片翼のドロップス』(漫画) 作:sora
 西暦3015年。人類は”空を飛ぶ”進化を遂げていた。
 ただし、私だけを除いて―――。
 旧世代(ドロップ)と呼ばれ、唯一空を飛べない少女・深海ツバサは、そのせいで散々な人生を送っていた。
 そんな過去をリセットしたいツバサだが、転校初日、同じく転校生の鷹月レンに“飛べない”ことがバレてしまって…!?
 私だけの世界だった、はずなのに――
運命に立ち向かう、逆境ファンタジーロマンス!
 『墜落JKと廃人教師』の作者であるsoraの短編作品。人が飛べるようになるという夢のある設定だが、ツバサだけが飛べないため、感情移入しやすくなっている。また、他の人を羨みながらも「地上は私が独り占めしている」と前向きに捉えていることで、運命に立ち向かうツバサの強さが現れている。クライマックスにて水に沈んだ現代の東京の街並みが描かれ、美しくも私たちの住む世界が沈んでしまったという切なさのある結末となっている。

3 『薬屋のひとりごと』(アニメ) 原作:日向夏 監督・シリーズ構成:長沼範裕
 大陸の中央に位置するとある大国。その国の帝の妃たちが住む後宮に一人の娘がいた。
 名前は、猫猫(マオマオ)。
 花街で薬師をやっていたが、現在は後宮で下働き中である。
 ある日、帝の御子たちが皆短命であることを知る。
 今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、
 興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。
 美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。
 人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。
 壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。
 稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。

 猫猫が頭脳明晰であるため、サクサクと謎が解けていくのが爽快である。毒に耐性がある特殊な体質や薬学の知識がなければ解けない謎も多く、設定を活かしたオリジナリティのあるストーリーだと感じる。壬氏と塩対応な猫猫の掛け合いも面白く、見どころの1つだ。猫猫の元へやたらと事件が飛び込んでくると思っていたが、それすらも伏線の1つだったことには驚かされた。

4 『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(アニメ) 原作:豊田悠 監督:奥田佳子
 童貞のまま30歳を迎えた主人公・安達は「触れた人の心が読める魔法」を使えるようになってしまった。
 地味な魔法の力を持て余していたある日、
ひょんなことから営業部エースのイケメン同期・黒沢の心を読んでしまう。黒沢の心の中は、なんと安達への恋心でいっぱいで――!?
 ちょっと不思議な魔法の力が巻き起こす、“爽やかイケメン”から“30歳拗らせ童貞”へのダダ漏れ好意200%ラブコメディ、開幕!

 「30歳まで童貞だと魔法が使える」という話はどこかで聞いたが、文字通り魔法を使えるようになってしまうようになるという設定に思わず笑ってしまう。安達は大人しくごくごく平凡なため、多くの人が違和感なくストーリーに入り込めるほか、物腰柔らかで完璧に見える黒沢が実は安達に対してのみ変態であることで、親しみを持ちやすいキャラクターとなっている。BL作品だがギャグが多く、表現もマイルドなため初心者でもハードルは高くないと考える。

5 『姫様"拷問"の時間です』(アニメ) 原作:春原ロビンソン・ひらけい 監督:金森陽子
 国王軍と魔王軍が衝突をはじめ、幾年月。
王女にして、国王軍第三騎士団“騎士団長”である姫は、魔王軍によって囚われの身となっていた。
「姫様“拷問”の時間です」
 監禁された姫を待ち受けていたのは、身悶えるような“拷問”の数々……。
 ほわほわの焼きたてトースト!湯気がたちのぼる深夜のラーメン!愛くるしい動物たちと遊ぶ時間!
 美味しい食事&楽しい遊びを容赦なく突きつけられた姫は、“拷問”に打ち勝ち王国の秘密を守り抜くことができるのか!?
 誰もが笑顔になれる世界一やさしい“拷問”ファンタジーアニメ開幕! 

 原作では漫画だからこそ描き込みによって料理を美味しそうに表現していたが、カラーと動きをつけることのできるアニメーションでは、グルメ番組と同じような表現が可能であるため、一層食欲が掻き立てられた。また、姫の元気な声とエクスの冷静な喋り方のコントラストが面白さを引き立てていたように感じる。アニメオリジナルとして、原作にはほとんどなかった騎士として活躍する姫の格好良い姿が描かれていたため、拷問に屈する姫の間抜けさが強調されていた。

6 『ゆびさきと恋々』(アニメ) 原作:森下suu 監督・絵コンテ:村野佑太
 女子大生の雪は、ある日困っているところを同じ大学の先輩・逸臣に助けてもらう。 聴覚障がいがあって耳が聴こえない雪にも動じることなく、自然に接してくれる逸臣。 自分に新しい世界を感じさせてくれる逸臣のことを雪は次第に意識し始めて…⁉
 聴覚障がいのある女の子・雪と世界を旅する大学の先輩・逸臣のピュアラブストーリーがはじまる。

 主人公がろう者のため、手話が多く用いられる。漫画では動きが分かりづらい手話でも、アニメでは分かりやすく表現できるため、よりストーリーに集中して楽しむことができるのではないかと考える。ふんわりとした色使いで、優しい世界観に合わせた作画となっている点も魅力の1つだと感じる。主人公の幼馴染が「足音が聞こえないから後ろから抱きつかない方が良い」と注意する場面があるなど、ろう者との付き合い方を意識するきっかけにもなる作品。

7『思い、思われ、ふり、ふられ』(漫画) 作:咲坂伊緒
 夢みがちな由奈と、現実的に恋する朱里。正反対のふたりだけど、友達になりました。モテる理央と、天然な和臣のふたりの男子も加わり、きらめく青春と本音をぶつけあう恋がスタートします!

 王道のラブストーリー。主人公と後に親友となる少女の出会い方は突飛なものだったが、本作のメインである恋愛に関してはリアリティのある内容だと感じる。切ないすれ違いや、義姉弟となったために実らなくなってしまった恋など、一筋縄ではいかない恋愛が特徴の作品である。心情描写が丁寧なため、メインキャラクター4人は全く異なる性格だが感情移入しやすい。

8 『シンデレラクロゼット』(漫画) 作:柳井わかな
 魔法をかけてあげる 自信がついちゃう、すっごいやつ
 オシャレな大学生活に憧れて、地方から上京してきた春香。でも、キラキラした大学の雰囲気に全然なじめず、落ち込む毎日…。ある日、憧れの黒滝先輩が、突然、ご飯に誘ってくれたけど、着ていく服がないし(GパンとよれよれのTシャツしか持ってない)、メイクの知識もゼロ…。絶望した時、助けてくれたのは、謎の毒舌美女・光さん。だけど、光さんには秘密があって…⁉

 おしゃれがよく分かっていなかった主人公が、偶然出会った女装男子・光と出会って垢抜けていく様が見ていて気持ちが良く、応援したくなる。初め主人公は光を少女だと思っていたが、女装男子だと判明した際は驚きつつも引かず、その様子に現代社会が反映されていると感じる。また、漫画では自分のことを「地味」と言いつつ可愛い主人公が多いが、比較的素朴な顔をしているのも新しいと思った。
9 『ガールクラッシュ』(漫画) 作:タヤマ碧
 歌もダンスもできてスタイル抜群の百瀬天花は高校1年生。なんでも上手にこなせるけど、恋だけはうまくいかない。そんなとき、K-POPが大好きな佐藤恵梨杏に出会い、そのひたむきな姿に目がくらんで――。少女たちの青春は、K-POPアイドルの夢に向かって動き出す‼
 K-POPアイドルを目指す少女の物語。オーディションのパートが多いため、誰が勝つのかという緊張感が面白い。魅力的なキャラクターが多く、誰が勝っても嬉しい、誰が落ちても悔しいことが実際のサバイバルオーディションなどとリンクしているのではないかと考える。天才など一言で片付けないことや、なかなかデビューできずに苦しむキャラクターを登場させ、努力の過程を描くことでキャラクターたちの格好良さが引き立っている。

10 『ハイキュー‼』(漫画) 作:古舘春一
 おれは飛べる‼バレーボールに魅せられ、中学最初で最後の公式戦に挑んだ日向翔陽。だが、「コート上の王様」と異名を取る天才選手・影山に惨敗してしまう。リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩く日向だが⁉

 スポーツに全く興味が無い私でも楽しめた。構図や効果線等で勢いが表現されており、試合中の緊張感やあちこちに飛ぶボールを追う選手たちの躍動感が見ていて楽しい。キャラクターの個性も豊かで、試合に対するスタンスやプレースタイルが違う点も人物像を深めている点の1つである。また、どこのチームも応援したくなることも作品の魅力だろうと思う。

11 『食べたい女と作りたい女』(漫画) 作:ゆざきさかおみ
 ひとり暮らしで少食だし、作ったところで食べきれない。でも、本当はもっと作りたい! 料理が大好きな野本さんは、そんな想いと職場のストレスから、うっかり一人で食べきれないほどご飯を作ってしまう。そんなとき、お隣のお隣に住む春日さんのことを思い出して勇気を出して夕食に誘ってみると…?

 野本さんの作る食べ物と、春日さんの食べっぷりがものすごく食欲をそそる作品である。ただのグルメ漫画ではなく、「食べ物に対するスタンス」をはじめ、性的嗜好などに対しても「自分らしく在ることの大切さや難しさ」を描いている。ただ同性愛を描くだけでなく、その中でも幅があること、食べ物を描く漫画でありながら食べたくない人が登場することから、無意識の偏見をなくし、視野を広くすることのできる作品だと感じた。
12 『ふつうの軽音部』(漫画) 原作:クワハリ 漫画:出内テツオ
 ちょっと渋めの邦ロックを愛する新高校1年生・鳩野ちひろ。新品のギターを背に、軽音部の門を叩くも――⁉超等身大のむきだし青春&音楽奮闘ドラマ、スタート!

 冒頭はタイトル通り、軽音楽部のあるあるを集めたような内容であった。実際に軽音楽部に所属していたが、共感できる内容が多く、どこでも部内の雰囲気は似たものなのだということが分かり面白かった。しかし途中からキャラクターの個性が立ち、「普通の軽音部」ではなくなる。あるあるを楽しむのではなく物語自体の面白さが出てきたため、今後が楽しみな作品。
13 『ダンダダン』(漫画) 作:龍幸伸
 幽霊を信じないオカルトマニアの少年・高倉と、宇宙人を信じない少女・綾瀬は、互いの理解を超越した圧倒的怪奇に出会う――…!オカルティック青春物語‼

 ジャンルがオカルティック・ラブコメという全く新しい作品で、実際はオカルトものとバトルアクションにラブコメ要素を忘れず加えたような内容である。聞いたことのない宇宙人の名前から口裂け女などの有名な怪異まで様々登場するが、キャラクターデザインや彼らの習性などにオリジナリティがある。週刊連載とは思えないほどの緻密な作画も魅力の1つで、効果音が一切用いられていないにもかかわらず音が聞こえてきそうなほどである。
14 『2.5次元の誘惑』(漫画) 作:橋本悠
 現実の女に興味無し!俺の嫁・リリエルは2次元にあり!そんな漫研部長・奥村の前に現れたのは…リアルなリリエル?ドキドキコスプレコメディ開幕!

 初めはお色気要素の強いコスプレ漫画だったが、いかにして納得のいく衣装を作るか、最高の写真を撮影するかといったジャンプらしいスポ根要素が強まってきている。「愛」がテーマとなっており、コスプレ以外にも愛にまつわる悩みの掘り下げやそれを解決する熱い展開が多く、各章のクライマックスは毎度感動的である。女性の身体の描き分けも丁寧で、どのような特徴を持ったキャラクターがどのように衣装を着るかまでこだわって作画していることが窺える。
15 『半人前の恋人』(漫画) 作:川田大智
 ある日、美術室で学校の備品を清作していると、すごく怖そうな女子がこちらを睨んでいて…⁉ 職人女子×美術男子 青春グラフィティ――

 王道のかわいいラブコメ。美大志望の主人公と実家が太鼓屋であるヒロインが出会い、徐々に惹かれ合っていく様子が描かれる。交際までの展開は初々しく、とにかく癒やされる。交際後はお互いが尊敬し合う理想的な関係のため、恋愛の負の側面はあまり描かれない。多くの人が読みやすいと感じる作品ではないかと思う。

16『 シバタリアン』(漫画) 作:イワムロカツヤ
 中学3年生の春。桜の下に埋まっている柴田を見つけた。一緒に映画を鑑賞し、柴田と友情を深めていく。そんな中、文化祭の展示作品として映画を撮ることになったのだが…。しかし、柴田を知る人は、校内に誰もいなかった…。誰も知らない柴田を知って、世界の全てが柴田になる――。柴田の、柴田による、柴田のための物語、上映開始。
 とにかくB級ホラー映画の展開を詰め合わせたような作品。毎話がクライマックスのようで、いつ終わっても違和感がない。これは作者の引き出しの多さによると考えられるので、パニックホラーが好きなのかもしれない。また、実在する作品のオマージュやリスペクトもあるため、ホラー映画好きにはうってつけの作品ではないだろうか。
17 『鶴子の恩返し』(漫画) 作:横山左
 ド真面目な高校教師・猫門。姉を亡くし一人で暮らす彼は、ある日偶然メイド服を着た姉のチェキを見つけてしまう。姉の秘密を探るためコンカフェに出かけた猫門は、鶴子と名乗る少女と出会い…⁉

 コンカフェを舞台にしたすれ違いコメディ。教員である主人公が亡くなった姉の働いていたコンカフェに通い、死の真相を探るという物語だが、毎度姉について聞けないためただの常連客と化している。真面目な性格の主人公は「コンカフェに行っていることがバレたら社会的に終わる」と考えているため、必死で隠蔽する様子も面白い。設定がうまく練られている作品だと思う。また、教師×生徒だが、主人公のその性格故に絶対に恋愛にならないという安心感を持って読み進めることができる。
18 『クソ女に幸あれ』(漫画) 作:岸川瑞樹
 「実は4股してるの ごめんね」。中学時代、人生で初めての彼女にヒドイ振られ方をした秋吉直(あきよし・すなお)。「もう誰かを好きになることなんてない」と思っていたが、大学生となり映画サークルの先輩に惹かれ始め…。だが、そんな折に自分を振った元カノと再会して…⁉入れ替わりすれ違いラブコメディ‼
 ポップなイラストで紡がれる入れ替わりラブコメ。作中では、主人公が片想いする先輩に中身がヒロインの主人公が好かれ、主人公の親友は中身が主人公となったヒロインに恋をするという複雑な状況が生まれてしまう。これは全てを知っている読者視点による中身と見た目の不一致が面白いことや、文字によって状況が整理しやすくなることから、小説やアニメよりも漫画が適している作品ではないかと思う。
19 『先輩はおとこのこ〜出会い編〜』(漫画) 作:ぽむ
 「僕は人とはちょっと違うのかな……?」。男の子だけど、可愛いものが好き。それの何がいけないのか、おかしいのか。でも、人には言えない、聞けない。可愛いものが好きなだけの男の子「まこと」と、なんでも要領よくやっていけるちょっと太っていた「りゅーじ」、そして後からゆっくり登場する「咲」。「ぱいのこ」の3人の中学生時代を描く、先輩はおとこのこ「出会い編」開幕!

 『先輩はおとこのこ』にて生きにくさを感じていたメインキャラクター3人が、どのような経緯で自分たちの気持ちを自覚したのかを描く前日譚。無自覚ながらもそれぞれ悩みは既に抱えており、中学生時代特有の思春期と組み合わさってリアルな心情となっている。今後どのように気持ちを自覚し、向き合っていくのかを楽しみにしている。

20 『弱虫ペダル』(漫画) 作:渡辺航
 ママチャリで激坂を登り、秋葉原通い、往復90km‼アニメにゲーム、ガシャポンフィギュアを愛する高校生・小野田坂道、驚異の激コギ‼ワクワクの本格高校自転車ロードレース巨編‼

 明らかに運動ができなさそうなキャラクターデザインがされており、見た目通りオタクである主人公にロードレースの才能があるという設定が面白い。未経験故に自転車を持っておらず、入部早々に行われたレースにママチャリで出場させられるなど設定がおかしいところも所々あるが、それを気にさせない熱量で物語が進んでいく。アニソンを歌う、筋肉に名前をつける、極端な前傾姿勢で走るなど、個性的な走りを見せるキャラクターも注目すべき点である。
2024/06/03(月) 00:44 No.2035 EDIT DEL
3年 中村 果凜 RES
3年 中村 果凜

1.『僕のヒーローアカデミア』(アニメ)

舞台は、総人口の8割がなんらかの個性とよばれる超能力を持つ世界。そんな世界に個性を持たずに生まれてきた主人公、緑谷出久がヒーローになることを目指す物語。
個性を持たず生まれてきたものの、ヒーローになることを諦められない主人公の葛藤や信念、受け継いだ個性をものにするための厳しい訓練、敵であるヴィランとの激しい戦闘や仲間たちの絆が、主人公の成長する様子と共に描かれている。ジャンプ作品の三大原則である友情・努力・勝利がまっすぐにテーマとされている作品である。特に、登場人物の葛藤と成長が細やかに描かれているところが、読者の感動をよび、多くの支持を得ているのではないかと考えた。


2.『ワールドトリガー』(アニメ)

28万人が住む三門市に、ある日異世界への門(ゲート)が現れる。それは、「近界民(ネイバー)」とよばれる侵略者によるものであった。怪物が侵攻を開始し市民が恐怖するなかで、「ボーダー」を名乗る謎の防衛機関が近界民に立ち向かう。ボーダーに所属する主人公の三雲修は、空閑遊真という転校生と出会う。空閑は、自身が近界民であることを明かす。地球と近界民の戦い、登場人物の様々な目的の交錯が描かれるSFアクション作品である。
登場人物、作品内で使われる特殊な用語の多さが特徴である作品のため、これらを記憶して理解する必要がある。
主人公は戦闘力が低いものの、頭の回転や閃きに優れ、格上と頭脳戦を繰り広げる姿や、武器や技の豊富にあるなかで行われる激しい戦闘が魅力である。また、作中において「緊急脱出(ベイルアウト)」というシステムが用いられており、登場人物が死ぬことなく勝敗が分けられる点や、その他SFシステムにより、身体が傷つくことがあっても血が描かれないという点も特徴であり、魅力であると考える。


3.『休日のわるものさん』(アニメ)

地球侵略のためにやってきた悪の組織で「将軍」と呼ばれ、地球防衛組織「レンジャー」と日々死闘を繰り広げている「わるものさん」は、休日は仕事を忘れ、完全にオフモードで過ごすことを信条としている。そんな「わるものさん」が戦わない休日を描いた作品。
主人公が悪役側であるだけでなく、パンダが好きだったり戦いは仕事と割り切っており、休日は先頭を回避したりとわるものらしからぬ特徴を持っている点が魅力である。
また、作品を通して優しさや温かさを感じられ、コメディ要素もあり、大きな起承転結はないものの、落ち着いてみることができる作品だった。


4.『マッシュル‐MASHLE-』(アニメ)

舞台は、魔法が使えることが当然の世界。魔法を使えない主人公、マッシュ・バーンデッドは、鍛え抜いた筋肉で、魔法学校に入学し、優秀生徒の称号である「神覚者」を獲得することを目指すアブノーマルファンタジー。
魔法界が舞台でありながら、魔法を一切使わず、非現実的な筋肉の力で全てを解決していく主人公の姿が非常にシュールに描かれている。また、戦闘シーンとギャグの温度差が激しい。
題名や設定に他の作品のオマージュが取り込まれているも特徴のひとつである。


5.『俺だけレベルアップな件』(アニメ)

異次元と現世界を結ぶ通路「ゲート」が突如発生してから十数年、世界には「ハンター」と呼ばれる超人的な力に覚醒した人間たちが出現する。
ハンターはゲート内のダンジョンを攻略し対価を得ることを生業としているが、そんな強者揃いのハンター達の中で、主人公である水篠 旬は人類最弱兵器と呼ばれ、低ランクハンターとして生活していた。ある日、低ランクダンジョンに隠された高ランクの二重ダンジョンに遭遇する。瀕死の重傷を負った旬の目前に謎のクエストウィンドウが現れる。死の間際、クエストを受けると決断した旬は、自分だけが「レベルアップ」するようになる。
主人公がレベルアップしていくにつれて、筋肉がついたり顔が精悍になったりと、レベルやステータスだけでなく、見た目の変化もある。また、主人公が、仲間には情を持つ一方で裏切り者や敵と見なした者には容赦ない姿勢を見せるという姿のギャップも魅力であると考える。


6.『リコリス・リコイル』(アニメ)

犯罪を未然に防ぎ、人知れず平穏な日々をもたらす秘密組織「DA」。孤児を養成して殺人技術を身に付けさせた少女暗殺者「リコリス」を数多く擁し、普段は女子高生に偽装した姿で市中に潜伏させ、有事の際に任務を与えて犯罪者を暗殺することで日本の治安を守っていた。その支部である和カフェ喫茶リコリコの店員で、その秘密組織のエージェントであるリコリスとしての顔を持つ二人の少女、錦木千束と井ノ上たきなが様々な事件に立ち向かう姿を描く。
楽天家で平和主義な千束と、クールで効率主義のたきなという対称的な性格を持つ2人がコンビを組む。話が進むにつれて絆が深まっていく様子が伝わる。また、銃を使ったり、高い身体能力で動いたりする人物達が描かれるアクションシーンが見どころである。


7.『薬屋のひとりごと』(アニメ)

舞台は中華風の帝国。医師である養父を手伝って薬師として花街で働く少女・猫猫は、薬草採取に出かけた森で人攫いにあって後宮に下女として売られてしまう。年季が明けるまで目立たぬように勤めるつもりだったが、皇子の衰弱事件の謎を解いたことから美形の宦官である壬氏の目に留まり、様々な事件の解決を手伝わされることとなる。
主に事件は後宮で起こり、様々な陰謀が絡まる謎が次々に登場する一方で、壬氏とのラブコメも組合わさるストーリー展開である。事件は1〜2話で完結するものが続くため、シリーズものではあるが、非常に見やすい。また、後宮や花街、薬学の知識など様々なものが登場するが、特に難しすぎず、解決もスムーズであるため、理解しやすい。


8.『魔法使いの嫁』(アニメ)

生まれつき人ならざるものを見ることができるため他人からも家族からも疎まれ、不幸と孤独にまみれて生きてきた羽鳥智世は、自暴自棄となり、命を絶つ寸前に出会った謎の男に導かれイギリスに渡り、闇のオークションに「商品」となる。その会場でチセは骨頭の人外エリアス・エインズワースに落札される。今までの人生に悲観的なチセに対して、エリアスはチセが魔法使いとして大きな素質を持っていることを明かし、自身の弟子そして嫁にするつもりであることを告げる。イングランドでの生活のなかで、チセは自身と同様に不幸な境遇の者たちと出会い、彼らの心を救う中で自身の過去とも向き合うようになる。
最初はこの世の全てに絶望していたチセが、魔法使いになるための修行を通して出会った人々を通して、生きたいと感じ、前を向く姿や、異種族であるエリアスと不器用にゆっくりと愛を育む様子が、幻想的な世界観と共に描かれる。「呪い」や「死」をはじめ、妬みや悲しみといったダークな要素が作中に多く登場するものの、その分情景・心理描写が繊細なため、見る人を引き込む。


9.『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(アニメ映画)

昭和31年、哭倉村は日本の政財界を裏で操る龍賀一族によって支配されていた。野心と密命を背負う水木は、龍賀家当主であった時貞の弔問を建前に、また鬼太郎の父は行方不明の妻を探すためにそれぞれ村を訪れる。一方、龍賀一族では、時貞の跡継ぎを巡り醜い争いが繰り広げられていた。目玉おやじと水木の出会いを描いた、水木しげる生誕100周年記念作品である。
「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する目玉おやじが、かつて人間であった時の姿で活躍する。また、鬼太郎の母親の姿や、鬼太郎がどのようにして誕生したのか、また、下駄やちゃんちゃんこ、ねずみ男等、「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みのキャラクターやものも出てくるため、本編を知っていると更に面白く感じる。アクションシーンに非常に迫力があったり、作中の非道な行為は非常に不快に思わせるまでの人間の欲望が描かれたりと、見る人の心を動かす描写が見どころである。


10.『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』(アニメ映画)

烏野高校バレー部に所属する日向翔陽は、東京の音駒高校との合同合宿でライバルとなる孤爪研磨に出会う。超攻撃的なプレースタイルの烏野高校に対し、“繋ぐ”をモットーにした超守備的なプレースタイルの音駒高校。 春高3回戦でついに因縁のライバル校である音駒高校と対戦することに。幾度練習試合を重ねても公式の場で戦うことがなかった、烏野高校対音駒高校の通称“ゴミ捨て場の決戦”が幕を開ける。
試合終了間際、研磨の視点で試合が進んでいく。そのシーンでは、スコアが描かれず、ただボールを視線で追い、息づかいだけが聞こえる。それにより、勝ち負けよりも試合が終わらないでほしいという気持ちが強く伝わる。あえて音楽やセリフを使わずに表現しているところに、こだわりを感じる。両校の因縁や友情、ライバル意識等が交錯する一進一退の試合展開は見ている人に会場にいるかのような、一緒にプレイしているかのような臨場感を味わわせる。


11.『Dr. STONE』(アニメ)

全人類が、謎の現象により一瞬で石化して約3700年後、超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚めた。文明が滅んだ石の世界(ストーンワールド)を前に、千空は、科学の力で世界を取り戻すことを決意する。時を同じくしてよみがえった、体力自慢の幼馴染・大木大樹はじめ、仲間たちとゼロから文明を作り出していく。
千空の科学の知識により、石鹸やラーメン、携帯電話など様々なものが完成されていく。石器時代から現代への科学の発達の流れが、科学知識と共におもしろおかしく描かれる。ストーリーは、バトルや恋愛要素も含まれ、また、科学に興味を持たせる作品である。


12.『山田くんとLv999の恋をする』(アニメ)

彼氏がネトゲで知り合った女性と浮気し、そのまま別れを告げられてしまった女子大生の木之下茜。話を合わせるためにネトゲをはじめていた茜の元に残ったのは、彼氏との愛と共に育んでいたはずのキャラだけだった。ストレス発散のため、ネトゲの狩り場で暴れていた茜は、たまたま遭遇した同じギルドの「山田」に失恋の愚痴をこぼすものの、そっけなく返されてしまう。だが、キレイになって元彼を見返そうと参加したオフラインイベントで、再び同じ言葉を耳にする。
そっけない態度を取るものの、随所に優しさを感じさせる「山田」と、喜怒哀楽がはっきりしている優しい茜の仲が徐々に深まっていく様子が描かれる。架空のゲームの設定と実際の人物のギャップや、恋愛ものの王道である三角関係等ゲームとラブコメの面白さが混じった作品である。


13.『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』(アニメ)

主人公の竈門炭治郎と鬼殺隊の柱である宇髄の活躍により、百年ぶりに上弦の鬼が倒された。その事実は鬼殺隊のみならず、鬼舞辻無惨の元に呼び出された上弦の鬼たちにも波紋を呼んでいた。一方、蝶屋敷で療養生活を送る炭治郎だったが、刃毀れが原因で刀鍛冶である鋼鐵塚を怒らせてしまったことを知り、直接会って話すため刀鍛冶たちの暮らす里へ向かうことになる。また、無惨は、刀鍛冶の里の本拠地を掴んだ上弦の鬼二体にそこへ向かうように命令する。
戦闘用絡繰人形との戦いや上弦の鬼との対峙等、戦闘シーンによる炭治郎の成長の様子が感じられる。また、登場するキャラクターも多く、様々な技が披露された。また、炭治郎の妹であり、鬼化している禰󠄀豆子が日の光を克服するシーンという、作品の根幹に関わる描写もあり、終始視聴者の気持ちを高ぶらせる内容となっている。また、可哀想な過去を持つ鬼が多く登場する作品だが、今回登場する鬼2体はあまり救いようがないという部分もこのシリーズの面白さのひとつであると考える。


14.『地獄楽』(アニメ)

時は江戸時代末期。抜け忍として囚われ死罪人となった元・石隠れ最強の忍「画眉丸」は、
極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば無罪放免となれることを告げられる。画眉丸は最愛の妻と再会するため、打ち首執行人「山田浅衛門佐切」とともに仙薬があるという島へ向かうことになる。島に上陸した画眉丸と佐切に、同じく仙薬を求める死罪人たち、島に潜む未知の生物、人工的で不気味な石像、島を統べる仙人たちが立ち塞がる。
死刑囚と打ち首執行人の関係性が、それぞれ掘り下げてあり、キャラクターに愛着を持つきっかけのひとつとなる。また、キャラクターそれぞれに信念や目標があり、そこも魅力である。次々と登場人物が亡くなっていくため、島の状況の深刻さがどんどん酷くなっているなかで一期が終了しており、続きが気になる展開である。


15. 『幼稚園WARS』(マンガ)

舞台は世界の重鎮達の子供が通う幼稚園。そこでリタは、減刑のため一年間、特殊教諭となり、子どもたちを狙う殺し屋から1年間子どもたちを守るという極秘任務をこなすことになる。
殺し屋とのバトルが止まない殺伐とした日常の中で、イケメン好きのリタをはじめ出会いを求めたラブコメ展開が描かれる。ひとつひとつの話が短編のため、非常に読みやすく、幼稚園での日常の出来事が積み重なった作品であることがそこからも伝わる。ギャグシーンも多く、戦闘、恋愛、ギャグとテンポよく話が進む点に魅力がある。


16.『ミュージカル テニスの王子様 4thシーズン 青学VS立海』

主人公の所属する青学テニス部は、勝ち進み関東大会に出場し、決勝を迎える。相手は「常勝」を掟とする王者・立海。全国三連覇を目標に掲げる立海に、青学は勝利することができるのだろうか。互いの部長が不在のなか、意地と誇りをかけて戦いが幕を開ける。
度々途中で歌を挟みつつ、原作に沿って話が展開されていた。また、舞台の大道具が、話が進む脇で俳優によって、簡単に変化できるものとなっており、工夫を感じた。ボールやオーラといったものは、映像で映し出されており、こった演出がなされていた。俳優の身長差には原作との差異を感じたものの、セリフや歌、立つ場所や姿による雰囲気により、見ている人を引き込ませ、違和感が払拭されていく工夫も随所でなされていた。


17.『ヘタリア』(マンガ)

主人公イタリアとドイツなどの枢軸国を中心に、国を擬人化したキャラクターが戦争したり友人になったりする様子、彼らを取り巻く関係(国際関係)を、史実とエスニックジョークを交えて描くドタバタコメディ。
建国時や第二次世界大戦時の状況や、国の国民性や特産品といった特徴、歴女の流れが、コミカルに描かれている。世界史の簡単な流れや国について学ぶことにも利用できる。個性的なキャラクターや可愛らしいタッチもファンから愛される理由ではないだろうか。


18.『日常』(アニメ)

妄想がふくらみがちな夢見る女子高生ゆっこの周りにはロボやら鹿やら謎なものがいっぱい。時定高校を中心に、シャケが飛んできたりこけしが飛んできたりと町中に広がるちょっと不思議でビミョーにシュールな「日常」は始まる。
一方、はかせとなの、しゃべる猫の阪本の暮らす「東雲研究所」でも、今日ものんびりとした一日が過ぎて行く。
ギャグのスピード感や独特な間やセリフ、雰囲気のシュールさが癖になる作品。淡々と話が進み、非日常な日常が描かれる。マンガよりもアニメの方が、間のとり方がわかりやすく、また、効果音がつくことにより、更に静と動にメリハリのつき、面白さが際立つように感じる。


19.『【推しの子】』(マンガ)

主人公・ゴローは田舎の産婦人科医。ゴローは人気アイドルグループ「B小町」のセンター・星野アイの大ファン。そんなある日ゴローが働く病院に、妊娠したアイが現れる。ゴローはショックを受けるも、絶対的な推しであるアイをサポートすることを決め、出産に立ち会うことになる。そしてアイの出産予定日を迎えるが、ゴローはフードを被った何者かに襲われ命を落としてしまう。しかし、目を開けると彼は美しい女性に抱きかかえられていた。ゴローは、星野アイの息子に転生していた。芸能界の実態を描いた転生ミステリー。
シリーズが進むにつれ、アイになにがあったのか、父親は誰なのかといった謎や、アクアをめぐる恋愛事情に進展がみられる。芸能界の華やかな部分とシビアな部分の双方をリアルに、熱量で描いた作品で、斬新な設定と先が読めない展開も相まって、多くのファンを獲得している。


20. 『友情』 (小説)

脚本家の野島と新進作家の大宮は厚い友情で結ばれている。野島は大宮のいとこの友人の杉子を熱愛し、大宮に惹かれていた杉子は野島の愛を拒否し、パリに去った大宮に愛の手紙を送る。野島は失恋の苦しみに耐え、仕事の上で大宮と決闘することを誓う。
友情と恋愛は、恋愛が勝つこと、また、恋の盲目さが描かれている。杉子の野島への辛辣な思いが大宮によって知らされることや、大宮と杉子の手紙の内容をあえて野島に伝えることが、野島の惨めさや苦しさが伝わり、読んでいる側も野島と同じような気持ちになる。最後の重い手紙の内容と野島の辛さの割に、話がさっぱりと終わるところが面白いと感じた。大宮の友情と恋愛の板挟みの心とそれ故の手紙の公開が『友情』という題に繋がるのではないかと考える。
2024/06/02(日) 23:15 No.2034 EDIT DEL
4年 佐藤至桜 RES
4年 佐藤至桜 

① 蛇にピアス(小説)
著者:金原ひとみ
蛇のような舌を持つ男アマと同棲しながらも彫り師であるシバとも関係を持つルイは「身体改造」に嵌まっていく。痛みと快楽、暴力と死、激しい愛と絶望といった今を生きる者たちの生の本質を描いた作品。
すばる文学賞と芥川賞を受賞した金原ひとみのデビュー作。
恋愛を中心に置いた作品でありながらも同性愛や死んでしまう程のサディスティック、マゾヒスティックな愛、殺人を隠してしまうほど極端な愛など、現代の恋愛の強烈な部分を描き出した作品です。読んでいる間からもやもやとまとわりつくような雰囲気があり、主人公の自分でも分からない空虚さを感じられます。

② ものぐさ太郎(小説)
著者:星新一
親が亡くなり引きこもり生活をしていた男は今のインターネットのように何でもできる電話で、人の話を聞くだけの簡単な仕事を始める。部屋の中で全てが完結する世界で男はとんでもない計画を企てる。
12編の時空と空間を超えて、現実と非現実の狭間で繰り広げられる不思議なショートショートを収録した「なりそこない王子」の中のひとつ。
部屋の中で寝っ転がりながらどことも繋がれて、何でもできる。自分のごく個人的な空間であることから初めの一歩を踏み出す労力が少なくて済むという利点がありながら、気軽すぎて犯罪行為ですら罪悪感を持つ前に気楽な気持ちでできてしまうという現代の問題を先取りした作品。

③ キッチン(小説)
著者:吉本ばなな
「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う」。祖母が亡くなり、茫然自失としていた主人公は突然現れた青年、田辺の家に招かれた。田辺家で過ごす数日間は主人公に前を向かせるきっかけを与えるのだった。
第39回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した短編集『キッチン』に収録されている作品。
『キッチン』が発表される以前に主流であった断定口調ではなく、曖昧な、自分の中にあるはっきりとしないもやもやした気持ちを表現するかのような文章と一見不自然にも関わらずとても自然な日常風景が魅力の作品です。何度か出てくる食事シーンはどれも誰かと一緒に描かれており、主人公にとっての「食事」は人とコミュニケーションを取る場であり、現代の個食に慣れた私たちに食事の温かみを伝えてくれます。

④ 肥満体恐怖症(小説)
著者:松浦理英子
肥満体の女性に嫌悪感を抱く主人公唯子は寮の同室である三人の肥満体の生徒たちに横暴な振る舞いを受けていた。そして、ある日から唯子は彼女たちの持ち物を盗むようになっていく。
「葬儀の日」「乾く夏」と共に松浦の初作品集に収録された作品。
あるとき風呂で主人公が水木と遭遇した際、あれほど嫌悪していた肥満体から目を離すことができなくなり、最終的には同性愛を思わせるように、「優しくして、愛して」と肥満体である母親を拒絶したまま亡くしてしまった主人公のトラウマが恐怖症となった主人公が母のように広い心で主人公を受け入れる水木に飲み込まれていく様子がどこか救われていくように感じる不思議な作品です。

⑤ 薬指の標本(小説)
著者:小川洋子
人々が思い出の品々を持ち込む「標本室」で働く主人公は、ある日、標本技術士に素敵な靴をプレゼントされる。その靴はあまりにも足にぴったりと馴染んでいく。奇妙な、そしてあまりにも密やかなふたりの愛を描く。
初めは穏やかな時間が流れる不思議な空間に来るお客さんとの関わりだったのが次第に主人公と標本技術士の恋愛的な関わりになり、主人公が標本技術士に、ひいては「標本室」に引き込まれていく様が魅力的な作品です。主人公が消えてしまいそうなのにどこか安心するような感覚を覚え、読後には、閉った扉だけが目の前にあるような、静けさがありました。

⑥ ユートロニカのこちら側(小説)
著者:小川哲
巨大情報企業による実験都市アガスティアリゾート。その街では視覚や聴覚、位置情報など全ての個人情報を提供する代わりに平均以上の豊かな暮らしが約束されていた。しかし、誰もが羨む理想郷からこぼれ落ちる人々もいた……。
第3回ハヤカワSFコンテストで大賞を受賞したディストピア文学。
個人情報を安易にインターネット上で公開し、位置情報を取得できる携帯端末を持ち運ぶ現代より少し監視の目が強くなった街を舞台に、監視社会の生きづらさや、監視社会に適応し鈍感になった人々への不安感を思い出させられました。どんどんと情報社会化が進み、あちこちのカメラや思考をAIに覚えられている現状に慣れてしまっている現代人に一度監視社会の問題を思い出させる作品です。

⑦ 彼女が遺したミステリ(小説)
著者:伴田音
婚約者の一花が病気でこの世を去った哀しみに打ちひしがれる僕に、亡き恋人から「謎解き」の手紙が届く。謎を解いていくたびに明かされていく恋人の想い。誰かを愛すると言うことの大切さが胸にささる、恋愛ミステリー。
第6回「双葉文庫ルーキー大賞」受賞作品。
恋人が亡くなり、引きこもってしまった主人公が「謎解き」によって人との関わり、そして恋人との思い出や愛するということを思い出していき、主人公のみでなく周囲の人達すらも人の輪に引き込んでいく亡き恋人の温かさが魅力の作品です。また、愛しているから自分だけを見続けて欲しい。しかし、愛しているからこそ幸せになって欲しいという葛藤がとても現実的で、心が揺さぶられます。

⑧ 5分間ミステリーあなたが陪審員(裁判クイズ集)
著者:マーヴィン・ミラー  訳:高橋知子
当法廷へようこそ!あなたは、これから陪審員として裁判に立ち向かいます。まず、それぞれの訴訟の内容をよく読んでください。原告と被告の異なる説明を聞き、提示された証拠物件を検討し、評決を下してください。
20種類の事件がまとめられた裁判クイズ集。
どの事件も誰かの証言と三つの証拠で構成されており、一つの事件が6ページほどで終わるため、初心者でも十分回答可能な問題となっています。言葉の矛盾点や図との矛盾点を考えることで思考力、想像力が養われる作品となっています。

⑨ むかし僕が死んだ家(小説)
著者:東野圭吾
7年前に別れた恋人、沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い、小さな家だった。そこで二人を待ち受ける恐るべき真実とは。
長篇ミステリー作品。
過去に恋人関係があったため、信頼しつつももう他人である主人公と沙也加だからこそ踏み込めるけれども近づくことはできないという関係性により、物語は恋愛ではなく、家族の形と終着点にたどり着いています。また、過去の日記から情報を得ているからこそのミスディレクションが魅力の作品です。

⑩ ないものねだりの君に光の花束を(小説)
著者:汐見夏衛
全てにおいて平凡で自分を「永遠の脇役」だと思っている影子のクラスメイトである真昼は勉強も性格も完璧な上世間を賑わすアイドルで「永遠の主人公」のようだった。生きる世界の違う真昼に引け目を感じ、距離を取りたい影子だったが、一緒に図書委員を務めることになったのをきっかけに誰も知らない彼の陰の一面を知ることになる。
青春純愛物語。
恋愛小説でありながらも現代の誹謗中傷や育児放棄、児童虐待の問題をも提起し、その問題に巻き込まれた本人ではなく、親しい人物として主人公が関わっていくこと点は魅力の一つとなっています。また、人との繋がりの温かさや名前に込められた意味、物事の多角的な見方も改めて認識できる作品でした。

⑪ ウィッシュ(映画)
17才の少女アーニャが暮らす王国は、どんな願いでも叶うといわれる魔法の国。国民は、魔法を操る国王に願いを託すだけで良かった。しかし国王の本当の目的は、国民の願いを独占することで魔力を得ることにあった。
ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念作品。
ポリティカルコレクトを意識しているディズニーの記念作品に相応しく、主人公の周りには色々な人種、年齢、障害、考えの人が集まっているのに対し、悪役の近くには同じ白人の王妃しかないという対比が特徴的です。しかし、配慮した結果、逆に悪役側を孤立させ、差別しているようにも見える作品だと思います。悪役の過去や立場も描写されて悪役も国や人のためを想っていたことが分かるのにも関わらずあっけなく一人になってしまう様は昔ながらの勧善懲悪、自分と相容れない意見は孤立させて潰すべきという結末になってしまっているのが残念でした。

⑫ ルビンの壺が割れた(小説)
著者:宿野かほる
「突然のメッセージで驚かれたことと思います。」送信した相手はかつての恋人。やがて二人の間でぎこちないやりとりが始まるが、それは徐々に変容を見せ始める。
先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、衝撃の問題作。
読み終えた一番の感想は「何だったのだ」。次に「気持ち悪い」。このように読後のもやもやとした腑に落ちない、納得のいかない感覚が印象的でした。最初から最後まで二人のメッセージによる思い出語りで進行していく作品で、ミステリーと分類分けするのも難しいような独特の雰囲気が特徴です。

⑬ 魔女推理 きっといつか、恋のように思い出す(小説)
著者:三田誠
陸上部で将来を嘱望されたランナーや演劇部で大喝采を浴びた女性徒。そんな「天才」達を襲った突然の死に、僕と彼女は引き寄せられる。恋をするように事件に夢中になる。「彼女」は「死」という悲劇の「味」を誰よりも何よりも好んでいた。
騙し騙され、恋し恋する。謎めく2人の高校生が織りなす、青春×ゴシックミステリー。
「死」に惹かれる少女とその少女の消えてしまいそうな危なさを支える主人公の変わった関係性と複雑な人間関係から巻き起こる事件が魅力の作品です。作品に出てくる事件はどれも人の感情や人間関係が絡み合い、事件と言うよりも事故的な要素が強いため、運が悪かっただけかもしれないという世界の不条理さや運命といったものを感じさせられました。

⑭ 言い訳ばかりの私にさよならを(小説)
著者:加賀美真也
中学最後の大会で最悪なミスをして、大好きなバレーボールをやめた鈴乃。高校は楽しいけれど、好きなものに夢中な友人達から取り残された気分になる。そんなとき出会い、前を向かせてくれたひたむきに努力する一ノ瀬先輩は、1人で絶望と戦っていた。
夢を追う2人の恋が爽やかな奇蹟を呼ぶ物語。
誰よりも努力すれば必ず報われるというよくある感情論ではなく、正しい方法で、正しい量の努力は必ず結果に表れる。しかし、必ず報われるとは限らない。という理性的な物語展開の中、最後に表れる一筋の未来への希望が魅力の作品です。また、読後は何か一つでも努力し始めてみよう、と少し頑張れるような気にさせてくれるような物語でした。

⑮ 魔王の右腕になったので原作改悪します(漫画)
著者:木村、じろあるば
あなたにすべて、捧げたかった。そんな想いと共にビルから落ちたOLの「トール」は目を覚ますと、絶対に救いたかった魔王の城の前に転移していた。トールは魔王をデッドエンドから救えるのか。
pixiv×裏サンデー女子部「異世界転生・転移マンガ原作コンテスト」大賞受賞作品。
前半と後半で主人公の様子が一変し、魔王や勇者との関係性までもが変化することにより、物語が一気に進んでいきます。過去にトラウマの原因になったとしても時と場合によっては解決の糸口になるというように諦めないで色々な未来、方法を探すことの大切さを教えてくれます。

⑯ ツレ猫 まるるとハチ(漫画)
著者:園田ゆり
ある事情により飼い主の元を離れて野良猫になったマルは目つきの悪いボス猫のハチに出会う。2匹は一緒につるむようになるのだが。
ハードな環境をたくましく生き抜く野良猫たち(とその周囲の人々)の物語。
2巻目から猫たちは保護され、保護猫活動が物語に関わってくるのですが、基本的には猫の視点からそれらをコミカルに描いているため、保護猫の活動内容や苦難を知る入門に最適な作品だと感じました。しかし、猫たちが保護された後「死ぬよりはまし」だ「今は寝ているだけで良い」と保護をポジティブに考えているシーンは納得しつつも実際は分からないので、何が良いのか考え続ける必要があるように思えました。

⑰ 名探偵コナン 100万ドルの五稜星(映画)
原作:青山剛昌 監督:永岡知佳 脚本:大倉崇裕
普段ビッグジュエルを狙う怪盗キッドから日本刀を狙う予告状が届いた。一方服部平次とコナン達も同じく函館を訪れていた。キッドが狙う刀は敗色が濃厚だった日本の戦況を一変させるほどの宝と関係があるようで……
天下分け目のお宝争奪バトルミステリー。
実態の分からない危険だと思われる宝をめぐって多くの人々が巻き込まれ、人生をも棒に振るってしまう人も描かれており、情報収集の大切さが身にしみました。アクションシーンではかなり現実味のない状況もありましたが、アクション、恋愛、謎解きと盛りだくさんの内容でした。

⑱ 人間に恋した鬼は咲う(漫画)
著者:雪森寧々
鬼や妖怪が出没するという深い森。愛する者を殺され、生きる希望を失った少年は、鬼に「僕を殺しておくれ」と懇願する。感情を知らない鬼は少年の行動を理解できなかったが、死を前に笑顔を見せる少年に何故か心惹かれていくのだった。
心に闇を抱えた少年と、「恋」を知らない鬼の百年にも満たない恋の物語。
100年程しか寿命のない人間の少年と1000年は生きられる鬼の恋をメインとし、他にも妖怪の女性と人間の恋、死んで幽霊となった子ども達と人間の家族愛など、各々の命の価値や遺された者の生き方、誰かとの関わり方を考えさせられる作品です。また、人間の「愛する」という感情の多様性や矛盾を描いている点が魅力の一つとなっています。

⑲ 少女終末旅行(漫画)
著者:つくみず
終末世界でふたりぼっちになってしまったチトとユーリは、愛車のケッテンクラートに乗って延々と広がる廃墟を当てもなくさまよう。日々の食事さえも事欠く、アスの見えない毎日。だけどそんな日常も、ふたり一緒だと、どこか楽しげだったりもして……
もしも世界が終わるのならばどんな理由で終わるのか、何が残るのか、そこにいずれおわる今の世界に意味はあるのか、そんなことを考えさせられる作品です。最後のコマでは今まであった建造物や人の歴史がなくなり、雪の積もった何もない地が広がっていたのは、終わるのは恐ろしいけれどもいずれ静かで穏やかな時間が平等に来るから、今は考えすぎずに今を生きようというメッセージのように思えました。

⑳ 異世界おもてなしご飯(漫画)
著者:忍丸、目玉焼き、ゆき哉
両親を亡くしてから妹と暮らしていた茜は、「聖女」であるらしい妹と共に住んでいた家と一緒に異世界に召喚されてしまう。異世界でもお姉ちゃんのご飯が食べたいと駄々をこねる妹のために美味しい料理を作ることに。
仲良し姉妹とほっこりご飯が紡ぎ出す異世界グルメファンタジー。
異世界転移系の作品には珍しく、現代の日本に帰る選択肢が主人公達にはあり、保護者として未成年の妹を守りたい、恋してしまった異世界の少年と共にいたい、という考えと、やはり異世界は恐ろしく、現代日本は昔なじみもいて、安心でき、気兼ねなく生きていけるといった主人公の葛藤が作品の魅力になっています。恋愛や家族と共にいることを選ぶわけではなく、自分自身を尊重して、1人、現代日本に帰る決意をしたこの物語はかなり現代的な作品であると感じました。


2024/06/01(土) 21:46 No.2033 EDIT DEL
4年 髙橋香乃 RES
4年 髙橋香乃
春休み課題 11~20

11.『美女と野獣』(アニメ)
監督:ゲイリー・トルースデール、カーク・ワイズ
魔女の呪いによって、野獣の姿に変えられてしまったわがままな王子。魔法のバラの最後の花びらが散るまでに、心から人を愛し、愛さなければ、永遠に醜い姿のままになってしまいます。ある日、そんな野獣の元に美しく聡明な娘ベルが現れます。呪いで家具や道具に変えられてしまった城の家来たちは、彼女こそ呪いを解いてくれるのでは…と期待するのですが、ベルは野獣の傲慢さに心を閉ざしてしまいます。残された時間はあとわずか。果たして、愛の奇蹟は起きるのでしょうか。

本作は、町一番の美貌の持ち主のベルと野獣の姿に変えられてしまった野獣が恋をしていくという、人を見かけで判断しない教訓が根底にある作品だと思う。また、王子がプリンセスを助ける作品がプリンセス作品には多いが、逆にベルが野獣を引っ張っていくような部分が多くあるため、新しいプリンセスの形がつくられている。

12.『美女と野獣』(実写)
監督:ビル・コンドン
魔女の呪いによって野獣の姿に変えられてしまった美しい王子。呪いを解く鍵は、魔法のバラの花びらが全て散る前に誰かを心から愛し、そして愛されること-。だが野獣の姿になった彼は愛するものなどいるはずがなく、独り心を閉ざし本当の自分を見失っていく。そんな絶望な日々に光を与えたのは、心に孤独を抱えながらも、自分の輝きを信じて生きる、聡明で美しい女性、ベル。このふたりの出会いがお互いの運命を次第に変えていく。

時代を経て作られた作品であるため、アニメーション版と変わらない部分が多いが、その中にも変化している点がいくつかあり、時代の流れと共に作風も合わせているように感じた。特に、ベルの内面的な部分やキャラクターの容姿には大きな違いがあった。ベルは、美しく聡明な女性であること自体は変化がないが、機械を扱ったり、字を教えたり、より社会に進む女性として描かれている。そして、実写版では黒人のキャストが出演しており、多様性が意識づけられている作品だった。これらのことから、実写版ではアニメーション版より、多様性やジェンダーについて変化が見られ、ディズニーの最先端さを身に染みて感じた。

13.『アラジン』(アニメ)
監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
貧しいけれど清い心を持った青年アラジンが手に入れた魔法のランプをこすると飛び出したのは、パフォーマンスあり、ジョークあり、そして願いごとを叶えてくれるというとっても愉快な魔神のジーニー。ところが邪悪な右大臣ジャファーも、魔法のランプを手に入れようと狙っています。アラジンがジャファーをやっつけ、自由奔放な女王ジャスミンとの恋を実らせるには、恐れずにありのままの自分でなければなりません。この願いだけは、ジーニーにも叶えられないのです。

ディズニープリンセス作品の中でも他にはないキャラクターの個性が輝いている作品だと感じる。特に、アラジンとジャスミンの恋が主軸で話が進んでいくが、それにも負けないくらいジーニーの存在感が強く、作品自体を盛り上げる役回りだと思う。アラジンとジャスミンに関しては、それぞれが貧富の問題によって束縛されているところから自由を求めている部分が共通点としてあると考えた。また、プリンセス作品の中でも個人的には、挿入歌がどれも良いので、歌との相乗効果が強い印象がある。

14.『京城クリーチャー』
脚本:カン・ウンギョン
1945年、京城。植民地時代の陰鬱なソウルで、生き残りをかけて戦う実業家と人捜しの専門家は、人間の貪欲さが生み出した怪物に立ち向かうことになる。

1945年という時代背景であるため、暴力や流血シーンが多く、加えて人体実験もあり、非常に観ていて辛かった。しかし、過去の史実をテーマにしているものの、クリーチャーがでてくるなど、所々でフィクションと捉えられる描写があり、内容の重みが緩和されていると考えられる。また、この作品は、戦争は弱い立場が潰されてしまうという現実を突きつけているようにも感じた。例えば、日本人同士でも上下関係によって暴力がふられたり、自白を強要されたり、仲間に裏切られたり、戦争で起きうる理不尽な出来事が詰め込まれていた。日本人が悪として映像化されているので、複雑だが、過去にこういうことがあったというのを学べる作品だと思う。

15.『ジャンヌ・ダルク』
監督:リュック・ベッソン
百年戦争下のフランス。小さな農村で暮らす信仰心のあつい少女ジャンヌは、イギリス軍に家族を殺され親戚のもとへ身を寄せる。やがて17歳になったジャンヌは、教会で神の声を受け、神の使者としてシャルル王太子に謁見することに。軍を率いて戦場へと向かったジャンヌは、イギリス軍を相手に劇的な勝利をおさめるが…。

フランスの英雄という知識しかなかったため、どこまでが史実に基づいているのか分からないが、ジャンヌ・ダルクの生涯が映画の中にギュッとまとめられていた。基本的にどのシーンも暗く、戦う少女の視点で物語が描かれている。初めのジャンヌは、神の声をひたすらに信じ、フランス軍に無事勝利をもたらすが、後半の方は、神に憑りつかれ狂気すら感じるほどで、神への信仰心の異常な強さが表れていた。私のイメージしていた人物像とは違っていたため、良く語られている伝説は美化されているものなのかもと考えさせられた。全体を通して、信じるものがあるときの人間の強さと、失われたときの絶望が対比されているように感じた。

16.『岸辺露伴は動かない』
監督:渡辺一貴
相手を「本」にしてその生い立ちや秘密を知り、書き込んで指示を与えることができる“ヘブンズ・ドア-”。この特殊な能力を持つ漫画家の岸辺露伴が遭遇する奇妙な事件に立ち向かう。

サスペンス、ホラーなどの怖さもあるが、それだけでは表現できないような不気味さがある作品で、世にも奇妙な物語に似たような雰囲気があった。見どころは2つあると考える。まず、1つ目は、個性豊かなキャラクターだ。衣装や話し方など、原作のキャラクターは独特な特徴があるが、それらを忠実に再現している。原作を実写にしているためズレやオリジナルな部分もあるが、違和感なく視聴できる。2つ目は、現代社会とのリンクだと考える。現実離れしたような不思議な物語内容の中にも、心臓移植や密猟の話などが組み込まれているため、リアリティがある内容になっている点が魅力だと考える。

17.『ラーゲリより愛を込めて』
監督:瀬々敬久
第二次世界大戦後の1945年、厳冬の世界・シベリア。わずかな食料での過酷な労働が続く地獄の強制収容所・ラーゲリに、山本幡男はいた。彼は絶望する抑留者たちに、「生きる希望を捨ててはいけません。帰国の日は必ずやってきます」と訴え続け…。

実際にあった話だと知り、過酷な時代に希望を持ち続け、周囲を変えさせていった人が存在していたこと自体に改めてショックを受けた。しかしその一方で、山本が与える影響によって、周囲の仲間たちが山本に恩を返していく(山本の家族に手紙を読む)シーンは、希望が受け継がれているようで感動する。戦争もない、一見平和な時代を生きている私達にとって、「ただ生きているのは、生きていないのと同じなんだ」「希望を捨ててはいけません」という言葉は訴えかけられているように感じた。

18.『トイ・ストーリー4』
監督:ジョシュ・クーリー
“おもちゃにとって大切なのは子供のそばにいること”——新たな持ち主ボニーを見守るウッディ、バズらの前に現れたのは、ボニーのお気に入りで手作りおもちゃのフォーキー。彼は自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう…。フォーキーを救おうとするウッディを待ち受けていたのは、一度も愛されたことのないおもちゃや、かつての仲間ボーとの出会い、そしてスリルあふれる冒険だった。ウッディが目にする新たな世界とは?ウッディやバズら仲間たちの新たな旅立ちと冒険を描く「トイ・ストーリー」史上最大の感動アドベンチャー。

おもちゃが実は人間のように動いているという内容は、トイ・ストーリーシリーズならではで、何回観てもワクワクする作品だと改めて感じた。ウッディが旅立つことを決め、結末を迎えるが、バズとウッディというコンビは唯一無二で、その2人が離れ離れになってしまうのは正直寂しい展開だと思った。この終わり方には、賛否両論があるらしいが、一つの結末だけにこだわらない、新しい考え方が新鮮さを生み出していると思う。

19.『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
監督:永岡智佳
北海道・函館にある斧江財閥の収蔵庫に、怪盗キッドからの予告状が届く。キッドの狙いは新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀だったが、折しも函館で開催される剣道大会のため、服部平次やコナンも同地を訪れていた。平次はキッドの変装を見破り、追い詰めていく。時を同じくして、胸に十文字の切り傷がつけられた遺体が函館倉庫街で発見され、捜査線上には「死の商人」と呼ばれる日系アメリカ人の男の存在が浮上する。

ミステリー(謎解き)要素ももちろんだが、人間離れしたアクション要素も盛りだくさんで、バランスが良く、見応えもある。キッド、平次、コナンの3人の関係性が良かった。最後の方の伏線回収が印象的で、コナンシリーズほぼ初心者の私でも気にすることなく観ることができた。また、エンドロールの部分では、舞台である実際の北海道の街並みが映し出されるので、そこで映画の中に登場していた景色を見られるのも楽しい部分の一つだと感じた。

20.『罪の声』
監督:土井裕泰
食品会社を標的に全国を震撼させた35年前の劇場型脅迫事件を洗い直すことになった貴社の阿久津は、取材過程で、同事件の脅迫テープに幼少期の声が使われていた曽根と出逢う。

実際過去にあった事件を元にした作品。過去、自分が関与していた事件を調べていく曽根の行動は、知りたいという好奇心と恐怖心が入り混じっているような心情だったのではないかと考えた。また、何も知らずに事件に巻き込まれた子どもが3人登場し、その子どもたちは同じ境遇に立たされる。しかし、同じ境遇でも身を隠して生きていかなければならない運命、この世を去ってしまう運命、結婚し子供も生まれ家族と暮らす運命、といったように人生が大きく変わっている部分にリアルさを感じた。
2024/05/31(金) 18:11 No.2032 EDIT DEL
4年 髙橋香乃 RES
4年 髙橋香乃
春休み課題 1~10

1.『十二夜』
監督:トレヴァー・ナン
1890年.船の沈没で双子の兄と生き別れたヴァイオラは、男装してオーシーノ侯爵の小姓としてつかえることに成功。ところが、侯爵が愛するオリヴィアが彼女に一目惚れして…。

ウィリアム・シェイクスピアによる喜劇を原作とした映画。日本映画でもよくあるような複雑な恋愛関係が物語の軸となっていくので、元祖恋愛映画とも言えるような内容だった。そこに、生き別れた双子の物語、また、主人公は、生きていくために男装をし、男となる訓練までするので、ジェンダー要素が詰め込まれた作品だと感じた。

2.『十角館の殺人』
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!

犯人を推測していたが、物語が進むと同時に他の人物も怪しく思えてきて、犯人の検討がつかなくなってしまった。そこから、実際の犯人ではなく、他の人の怪しさも所々に散らばすことで、混乱させる工夫がなされていると考えた。登場人物たちがミステリー作家の名前でお互いを呼び合うため、名前が中々明かされないところも怪しさをより深めている。最後の結末やトリックの種明かしを知り、思い返すと色々な伏線があり、衝撃的な展開だった。

3.『プライドと偏見』
監督:ジョー・ライト
18世紀、女性に相続権がない時代のイギリス。女の幸せは豊かな財政の男性と結婚すること・・・。貧しくはないけれど、大金持ちでもないベネット家では、5人の娘たちが白馬にまたがったリッチな王子様を探しており、隣に越してきた金持ち・ビングリーの噂でもちきりだった。読書好きの次女エリザベスは、ダンスパーティーでビングリーの親友・ダーシーの高慢な態度に腹をたてるが、ダーシーも彼女の聡明さと金持ちへの偏見に苛立ちを覚える。いつしか互いが気になる二人だが、誤解は解けないまま。やっと少し打ち解けるきっかけが掴めた二人だが、その頃、ベネット家の末娘の身に大事件が起こっていた!

結婚のために親子揃って身分の高い男性を探したり、丁寧にお辞儀をしたり、当時の女性がもっていた結婚に対する価値観や重視度がよく分かった。女性は結婚のために生きていると分かるようなシーンが多々あり、現在の結婚に対する価値観とは異なっているので、勉強になることもある。そして、この作品の中でも、舞踏会のシーンは華やかで、印象に残る部分だった。視聴者の視線で踊っている登場人物を追うようなカメラワークが施されているため、実際にその場にいるような感覚にさせられた。

4.『レ・ミゼラブル』
監督:トム・フーバー
19年間服役したジャン・バルジャンは、仮出獄後に再び盗みを働いてしまう。そんな彼の罪を見逃してくれた司教の優しさに触れた彼は、心を入れ替える決意をする。やがて運命の女性・ファンテーヌから愛娘・コゼットを託されたバルジャンはパリへ向かうが…。

ミュージカル作品ということもあり、物語だけでなく歌声の感動要素が詰め込まれていた。フランス革命についても知ることができる作品で、学ぶことも多くあった。その中でも特に、民衆軍の戦いが印象的で、若者たちが抱く希望と、現実の絶望感の対比が現実を突きつけられている感じがして痛ましいと同時に、必死に戦い生き抜こうとする姿に圧巻された。愛、希望と絶望、正義と罪など、色々な対比がある中で、何が正しいのか考えさせられる作品だと思う。

5.『マイネーム:偽りと復讐』
原作・制作:キム・バダ、キム・ジンミン
自分のすぐそばで命を奪われた父。たとえどんな代償を払うことになろうとも必ず仇を討つと誓った娘は、犯罪組織のボスの後ろ盾を受け、警察へと潜入する。

主人公のジウが、高校生ではいじめられ、そのさなか父親が殺されてしまう人生の壮絶さは苦しいが、その後、復讐に燃える勇ましさはスピード感があった。女性が大勢の男性に立ち向かって、次々と倒していくアクションシーンは圧巻で、女性の強さを感じさせられた。しかし、強くてかっこ良い彼女の中にも、家族がいない寂しさが度々表現されているため、実は孤独とも戦っているのではないかと考えた。

6.『キングダム2 遥かなる大地へ』
監督:佐藤信介
信と嬴政ら秦国軍が、内乱を治め王座を取り戻してから半年。隣国の魏が侵攻してきたという知らせが王宮に届く。そして、魏討伐のため、秦は蛇甘平原に兵を向ける。討伐軍に歩兵で参加した信は、道すがら同郷の兄弟に再会し、幼い見た目の羌瘣に出会う。

前作よりもさらにスケールアップした内容で、どのシーンも鳥肌ものだった。特に、今作から登場した羌瘣のアクションシーンが見どころで、羌瘣の俊敏な動きに圧倒されっぱなしだった。一つ一つの動きが、洗練されていて人間とは思えない動きが忠実に再現されていた。また、誰もが戦いに勝つため、誰かのために戦っていく姿は、見ている人の胸を熱くさせてくれる。

7.『トリックシリーズ』
監督:堤幸彦
自称天才マジシャン・山田奈緒子と、日本科学技術大学物理教授・上田次郎のコンビが、超常現象や、奇怪な事件に隠されたトリックを解決していくミステリードラマ。

14年間にわたり、ドラマ・映画と数多くのシリーズを生み出してきたシリーズ。霊能力者や詐欺師、ペテン師などが仕掛けるトリックは、非常に巧妙なものばかりだが、それらのトリックを解明していくまでの推理を一緒に考えていくことができるため、見飽きない。また、ミステリアスな雰囲気が続く中でも、主人公の山田と上田の掛け合いが面白く、コメディの部分も楽しめる。

8.『先に生まれただけの僕』
脚本:福田靖
少子高齢化、社会保障問題、若年層貧困…。決して明るいとは予想できない10年後・20年後の未来-。そんな未来を生きていかなければならない子供たちに、教師は、大人は、何を伝え教える事ができるのだろうか。これは、教師と生徒たちの友情・愛情を描くありきたりな学園ドラマではありません。教育を施す、教師たちの人間物語なのです!

あらすじにもある通り、学校をより良くしていくためにはどうしたらいいのか、どのような授業展開をすれば生徒のためになるのか、教育面について教師たちが試行錯誤していく物語。総合商社で働いていたサラリーマンが突然、校長先生になるお話なので、経営的な点から学校を立て直していく内容が珍しいと思った。教師が変わり、学校が変わり、そして生徒たちも変わるというサイクルが実際にできれば効果的だと感じさせられた。

9.『セレブリティ』
脚本:キム・イヨン
名声、富、そして権力。一夜にしてソーシャルメディアのスターとなったソ・アリを待ち受けていたのは、華やかでありながら死の危険すら潜むインフルエンサーの世界。

韓国ドラマの中でも、比較的話数が少ない作品だったので、手軽に見ることができた。SNSで活躍するインフルエンサーの裏側を描くという、斬新さが今まで見たことのない話で衝撃的だった。表向きのキラキラした華やかな映像と、女性同士の見栄やプライドが蔓延った裏側世界の対照的な演出がよく表れていたと思う。

10.『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』
脚本:リュ・ヨンジェ
南北統一後の朝鮮半島で使われる統一通貨を狙い、造幣局に侵入し、人質を取った泥棒集団。警察は、この強奪計画を裏で操る天才的犯罪者を止めることはできるのか。

終始スリル満点の作品で、息をのむ展開が多かった。初めは、ただの悪役たちが強奪するサスペンス物語だと思っていたが、話が進むにつれ、友情、兄弟愛、家族愛など、悪役の背景にあるストーリーも見えてきて、サスペンスと感動のコントラストが面白さを引き出していると思った。加えて、人質と泥棒達の関係の変化も見どころだと思う。
2024/05/31(金) 18:09 No.2031 EDIT DEL
4年 井上拓真 RES
4年 井上拓真 春休み課題
1.アニメ:『ダンジョン飯』
原作:丸井諒子
アニメ監督:宮島善博

主人公であるライオス率いるパーティはダンジョン探索中、空腹が原因でレッドドラゴンに敗北、妹のファリンを食べられてしまう。
ファリンを救出すべく、もう一度ダンジョンに潜ろうとするライオス一行。しかし、冒険者にも生活がかかっているため、2人は絶えられず脱退。残った3人もほぼ全ての荷物をダンジョンに置いてきてしまい、持ち金0の苦境に追い込まれる。しかし、なんとしてでも妹を助け出したいライオスは魔物を食べながらダンジョンを進むことを決意。3人の行方はいかに。

ギャグとシリアス性のバランスがちょうどいい作品。魔物の気持ち悪い見た目からは相続もできないほど美味しそうな料理ができ上がるのでお腹がすいている時に見るのはやめた方がいいかも。主人公がかなりサイコパス。

2.アニメ:『葬送のフリーレン』
原作:山田鍾人
アニメ監督:齋藤圭一郎

魔王を倒した勇者ヒンメル一行。10年の旅を共にしたヒンメル達は旅の思い出に耽っていたが、1000年以上生きる種族、エルフであるフリーレンにとっての10年はほんの一時の時間であった。それからしばらくして、人間である勇者ヒンメルが亡くなり、葬儀に出席したフリーレンはヒンメルのことを知ろうとしなかったことを後悔する。人間のことを知るため、フリーレンは1人、旅に出るのであった。

魔王を倒すまでではなく、その後の世界を描いた作品。序盤はかなりゆっくりと物語が進んでいくので戦いやアクションが好きな方は苦手かもしれないが、中盤以降戦いのシーンも増えていくので序盤を耐えれば問題ないと思う。
せいぜい生きて100年の人間と1000年以上生きているフリーレンの価値観の違いが見どころ。

3.アニメ:『転生したらスライムだった件 3期』

ワルプルギスでクレイマンに見事勝利し、魔王となったリムル・テンペスト。しかし、ファルムス王国との問題や魔王となったことでテンペスト王国周辺に生活する生き物達にも影響が出るのであった。

転生したらスライムだった件、待望の3期。
2期まで見ていた人はもちろん、これまで距離を置いていた人もぜひ見てほしい。
苦手な人の理由として主人公最強系の作品がそもそも好きでは無い人が多い印象を受けるが、
本作の主人公であるリムルは強いからこその壁にぶち当たったり、元々は現実世界に生きるただの社会人だった彼が、一国の国王となり、様々な種類の魔物を統括していく姿が魅力的なのでぜひ見てほしい。

4.アニメ:『薬屋のひとりごと』
原作:日向夏
キャラクター原案:しのとうこ
作画:倉田三ノ路
アニメ監督:長沼範祐

薬屋の娘、猫猫(マオマオ)。とある日、いつもの日課である薬草採取中に人買いに攫われてしまい、後宮の下女として働くために売られてしまう。猫猫は祖父の心配をしながら下女としての仕事を日々こなしていくが、その中で後宮で次々と発生する不可解な出来事と直面する。

薬屋の娘が、日々発生する問題を解決していくミステリー作品。鬼滅の刃が流行っていた時期に影で人気を取っていたような気がする作品で、漫画アプリや本屋などでもランキング1位を取っていたり、大きい見出しで売り出されていたりと個人的に気になっていた作品。
名探偵コナンが好きな人には特におすすめできる作品でもある。

5.アニメ:『ちいかわ』
原作:ナガノ

ちいかわ、うさぎ、ハチワレの3人がわちゃわちゃする作品。正直あまり中身はないが、心が疲れた時に見ると癒されるかもしれない。
徐々にキャラクターが増え、モモンガが出てくるあたりからギャグにも尖りが出てきて面白くなると思う。

6.映画:『オーシャンズ8』
公開:2018年8月10日
監督:ゲイリー・ロス

5年の刑期を終え、出所したデビー・オーシャン。出所してまもなく、強盗計画を発案。
それは1億5000万ドルのネックレスを奪うという大作戦であった。1人、2人では不可能と考えたデビーは8人の仲間を集める。女性のみで作り上げられた強盗集団は無事にネックレスを盗むことが出来るのか。

オーシャンズシリーズ第4作。過去3作品の主人公の妹が主人公となった作品。強盗技術と逆要素、ハラハラドキドキが止まらない作品。
4作だけは独立しているためいつ見ても構わないが、前3作は発表順に見ることをオススメする。本作ではサンドラ・ブロックやアン・ハサウェイ、過去3作ではジョージ・クルーニーやブラッド・ピット、マット・デイモンなど超豪華出演なため、それだけでも見る価値あり。
4作品目ということもあり、興行収入2.9億ドル、シリーズ14億ドル以上とかなり人気の作品。

7.劇場版『SPY×FAMILY CODE:White』
原作:遠藤達哉
監督:片桐崇

イーデン校で調理実習が行われることになり、校長の好物を作ることがステラ獲得に繋がると考えたロイドは本場の味を確かめるべく家族旅行としてブリジス地方に向かうのであった。

SPY×FAMILYの劇場版。アニメの時とは舞台が違うためいつもとは少し違った雰囲気の街並みや雰囲気を味わえる。また、ネタ、ギャグ要素の強いSPY×FAMILYだが、白熱するシーンもあり非常に面白かった。もちろん、ギャグ要素も間違いなし。

8.アニメ『陰の実力者になりたくて!』

主人公の影野実は幼少期からヒーローではなく、裏で暗躍する陰の実力者に憧れていた。
学校では目立った動きはせず、裏で鍛錬を積む日々。しかし、頭打ちになってしまい、これ以上の高みへ行くには魔法や魔力の力が必要だと考える。魔法の力を求めて鍛錬を続けていた影野はある日魔力の光を目にする。しかし、それは魔力の光などではなく、トラックのライトであった。その後トラックに轢かれ、呆気なく死んでしまった影野実。しかし、その後魔法や魔力のある世界でシド・カゲノーとして転生するのであった。

9.『陰の実力者になりたくて! 2nd season 』
転生した影野実(シド・カゲノー)はシャドウを演じ、何故か自分の設定に付き合ってくれている配下の少女たちを率いて『シャドウガーデン』を立ち上げる。全て妄想だと思っていたシド・カゲノーだったが、ディアボロス教団の実在を知り、シドの知らないところでシャドウガーデンは教団との抗争を続けていた。

まず、物語の主軸に関わってくるようなキャラクターが多いためか、声優がかなり豪華で、男性声優は(敬称略)山下誠一郎、杉田智和、女性声優は水瀬いのり、早見沙織、内田真礼、伊藤美来など誰もが知っている大物声優揃い。
主人公は最強クラスの力を持っているのにどこか噛み合わない部分やただの設定かと思っていたら本気で慕ってくれいるなど人間関係要素にもネタがあり面白い。もちろん戦いのシーンも見落とせない。

10.『氷菓』
原作:米澤穂信
アニメ監督: 武本 康弘
やらなくてもいいことはやらないをモットーにしている高校生の折木奉太郎は、姉の命令で廃部寸前の古典部に入部し、そこで千反田えると出会う。 好奇心旺盛な彼女に巻き込まれるうちに、学校で起こる不思議な出来事に遭遇した奉太郎は、次々と謎を解き明かしていく。

個人的には日常×ミステリーといった形のアニメなように感じたのでそれらのジャンルが好きな方には刺さるのでは無いでしょうか。

11.『さよならの朝に約束の花を飾ろう』
監督:岡田麿里
若い時のまま体の成長は止まり、その身体のまま数百年の時を生きるイオルフ。彼らの平穏な生活は異種族によって破壊されてしまうのであった。波乱の中で何とか逃げ延びたイオルフのマキアは、森の中で捨てられてしまった1人の人の子を見つけ、その子を育てることを決意する。

アニメーション映画作品。
マキアとエリアル(拾った子)は
働く場所、人間関係、住む場所など様々な部分で衝突する。また、たかだが100年の人間と数百年生きるイオルフ。エリアルとの別れやその後のマキアなどかなり感動する作品。泣きたい人はぜひ。

12.映画『キャラクター』
監督: 永井聡
ホラー作家となるため、有名な作家のアシスタントとして活動していた山城圭吾。しかし、自身の漫画は全く売れず頭を抱えていた。ある時スケッチを頼まれた山城圭吾だったが、殺人事件を目撃。その事件をモデルに漫画を書き始めたところ、作品は大ヒット。山城の暮らしは一変したが、そんなある日、山城が描いた漫画の内容と全く同じ場所、殺し方の事件が発生してしまう。

菅田将暉×Fukaseが演じるホラー映画。なんといっても1番の見所は深瀬が演じる殺人鬼、両角のサイコパスっぷり。苦手な人が見たら当分夜外でれなくなりそう。かなりグロテスクなシーンもあるので血が苦手な人にはあまりおすすめ出来ませんが刺さる人には刺さる作品だと思います。見たあとどうしても怖くなってしまったら出演者のインタビューを見るといいと思います。みんなほんわかと話しててほっとします(笑)。

13.アニメ『幼稚園WARS』
原作: 千葉侑生
世界各国の重鎮たちの子が通うブラック幼稚園の特殊教諭リタ。彼女は魔女と呼ばれ恐れられるほどの元伝説の殺し屋。日々襲ってくる刺客から1年間、園児を守り抜き、罪人から自由の身になるため、先生として働くのであった。

殺し屋、詐欺師など大罪人が罪を無くすべく、
エプロンをつけて幼稚園の先生をしているという面白いシチュエーション。ギャグ7割、シリアス3割と言った感じでギャグ強めな作品。
ジャンプ+で無料で読めるので是非!

14.劇場版『五等分の花嫁』
原作:春場ねぎ
映画監督: 神保昌登

勉強が嫌いで退学目前の五つ子を卒業させるべく、家庭教師を任された上杉風太郎。最初は犬猿の仲だった6人だが、徐々にお互いを知っていき、恋愛に発展していく。3年の夏、最後の文化祭で風太郎は五つ子を呼び出すのであった。

五等分の花嫁の完結編として出された劇場版作品。5人の中の誰が選ばれるのか、そして6人の高校卒業後の進路や生活などが明らかになる。漫画で最後まで読んだ人もぜひ読んで欲しい。声優も豪華。

15.アニメ『転スラ日記』
『転生したらスライムだった件』に登場する、テンペスト王国のキャラクター達の日々の生活が描かれている作品。あらすじという程ストーリー性は無いが転スラの話をより深く知りたい人におすすめできる作品。この作品だけを見ても訳が分からないと思うので、先に本編を視聴することをオススメします。ほのぼのしていて気楽に見れるので作業中などにもおすすめ出来ます。

16.漫画『一方通行の家』
著者:屋嘉壱
17歳の高校生、耶子木玉守(やしき たまも)はある日、小学生以来の中である品田 晶の家に日曜日に遊びに行く約束をする。金曜日の帰り道、耶子木は品田から家の間取り図を渡される。困惑する耶子木に品田は家に一方通行のルールがあるという事だった。間取り図をよく見ると全部屋に入口と出口それぞれ2つのドアがついているのだった。

ジャンプ+読み切り作品。
『変な家』に似ているのでミステリーホラーのようなジャンルが好きな人は好きなのではないでしょうか。読み切りで無料の作品なので気になる人は是非、ジャンプ+をインストールして見てみて欲しいです。

17.『生贄ちゃん生還せよ』
喜多川ねりま

大学生のちょこは最近できた彼氏のアツシの車に乗って、アツシの実家へ向かうのであった。
実家がある村に着くと、ちょこは異常な程に歓迎されたり、同じ席の場にアツシの彼女らしき女がもう1人いたりと徐々に不審に思い、タダ飯だけ頂いて帰ろうとする。しかし、気がつくと両腕を縛りつけられ、生贄として祀られていたのであった。ちょこは無事に逃げることが出来るのだろうか。

ジャンプ+読み切り作品。
グロテスクな描写はあまりないが、作画がそもそもホラーチックなので苦手な人はやめておいた方がいいかもしれませんが、特別怖いわけではないので、ホラー初心者にもおすすめできる作品。無料×読み切りな点もおすすめできる。

18.『SPY×FAMILY season2』
原作:遠藤達哉
スパイのロイド、暗殺者のヨル、超能力者のアーニャの3人家族に未来を予知できる犬のボンドが仲間入り。一体この家族はどうなってしまうのか。

SPY×FAMILYの2期。ギャグが中心の作品だがしっかりとストーリー性もあり、2期の最後はシリアスな場面や戦闘シーンも多いため見所たっぷり。まだ見ていない人は是非1期から見てみて欲しい。

19.アニメ『黒執事』
原作:枢やな

名門貴族、ファントムハイヴ家の当主シエルとその執事セバスチャン。彼らはイギリスの女王陛下からの命令で様々な未解決事件や不可解な出来事の真相を暴く物語。

20.『黒執事II』
原作: 枢やな
シエルは悪魔であるセバスチャンに魂を食べていいことを条件として契約し、雇っていたが、ライバル家のトランシー家が契約していた悪魔によってシエルの魂は汚されてしまう。
一体なんのためにシエルの魂を汚したのだろうか。

悪魔である、セバスチャン。身体能力の高さや特殊な能力によって人間には到底及ばない速度で物事を解決していくスピード感が見所。
ミステリーやアクション系、ダークヒーロー物が好きな人には刺さるのではないでしょうか。
2024/05/31(金) 17:05 No.2030 EDIT DEL
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