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横澤颯太 RES
1 『炎炎の消防隊』(アニメ)

【あらすじ】

人体発火現象によって全身が炎によって包まれ変異し暴れる「焔ビト」とそれによって引き起こされる脅威と戦う特殊消防官を描いた作品



【考察】

家族や仲間との絆を描くと同時に、宗教が持つ救いの力とそれに伴う盲目的な信仰が表れている作品だと感じた。



2 『夜の果てまで』(小説)

【あらすじ】

二年前の秋からつきあっていた女の子から別れ話をされた大学生の俊介は、バイト先のコンビニで必ずチョコレートを万引きしていく一回りも年上の人妻である涌井裕理子との恋に落ちていく。



【考察】

裕理子は、家庭内では抑圧された立場にある上に歳の差からも自分たちの関係に葛藤していたのだが、主人公の熱意によってその心が動かされると同時に主人公の人生のために身をひく判断をする場面が人の心の機微が描かれていると感じた。



3 『異端の祝祭』(小説)

【あらすじ】

物心ついた時から異形のモノが見える島本笑美は、その影響で就職浪人性となっていた。

ある日、ダメもとで受けた大手食品会社に就職することができたのだが、会社の【研修】で異様な光景を目撃する。



【考察】

民俗学的なホラーでありながらキリスト教の要素も取り入れられており、信仰と愛によって人が救われると同時に歪んでいく様子が繊細に描かれているとかんじた。



4 『トム・ソーヤの冒険』(小説)

【あらすじ】

アメリカのミシシッピ川沿いの村に住むわんぱく少年のトムが殺人事件の目撃や宝探しなど、数々の冒険を繰り広げる物語。



【考察】

最初はただの悪知恵の働く悪ガキのように描かれていたが、中盤にトムを思って家族が

涙を流している姿を見たことによって誇り高く勇敢な少年へと成長したということがわかる。







5 『阿保たれウィルソン』(小説)

【あらすじ】

血筋の16分の1が黒人の奴隷ロキシーが、自らが仕える白人判事の赤ん坊と、自分の赤ん坊を入れ替えた。それから20年、町で起きた事件をきっかけに、「阿保たれ」と呼ばれ続けた弁護士ウィルソンの推理が光りだす。



【考察】

人間の性格が周囲の環境によって後天的に形成されるものであるため、黒人であるはずのロキシーの息子は横柄に育つのだが、その事実が発覚した原因は周囲の環境などは関係のない指紋であるということが対照的に描かれていると感じた。



6 『チェンソーマン』(アニメ)

【あらすじ】

父親の借金返済のためにデビルハンターとして働くデンジが、愛犬ポチタの心臓と引き換えにチェンソーマンとして蘇り、公安のデビルハンターとなるダークファンタジー。



【考察】

陰鬱な展開が続いても主人公たちがそれを気にせずにお気楽な言動を繰り広げるため、

そういったものを気にせずに読むことができるのだが、そのお気楽さが失われた瞬間に

絶望や喪失感が大きく感じられる。



7 『平穏世代の韋駄天たち』(アニメ)

【あらすじ】

「韋駄天」と呼ばれる、戦いの神々が世界を破滅へと導いていく魔族を封じ込め800年が経った。しかし、現代の「韋駄天」たちは生まれて以来一度も戦ったことがないのだが、何者かに復活させられた魔族たちと戦うことになってしまった。



【考察】

「韋駄天」は不死身であり、あくまで世界を守るため神様の価値観で戦いを進めていくのに対して、敵側は家族や仲間を戦場から避難させるなど人間味があり、敵側に感情移入しやすい構成になっていると考えられる。



8 『鬼滅の刃』(漫画)

【あらすじ】

鬼となってしまった妹の禰豆子を人間に戻すために、鬼殺隊に入り色々な人を助けながら、その方法を探す物語。



【考察】

本作では人と人の繋がりが丁寧に描かれており、それを振り払ってしまった者が鬼へと身を墜としてしまったのだと考えられる。



9 『ジョーカー』

【あらすじ】

コメディアンを目指すアーサーが社会によって「ジョーカー」へと変貌していく過程を描いた物語。



【考察】

アーサーという一人のコメディアンを笑い者にする社会と、「ジョーカー」を象徴として支持する民衆によって、心優しい青年が狂気的な殺人者へと変貌してしまったのだと考える。



10 『暴落』(小説)

【あらすじ】

自分の価値が株価のようにインターネットで公表されている世界に生きる男の物語。



【考察】

下心ありきではあるが、多くの人が善行を積む社会は生まれたのだが、落伍者や自分に恩恵がないならば見捨てるなど社会の持つ冷たさは更に過酷になっていると考えられる。



11 『受難』(小説)

【あらすじ】

飲み会の帰り意識を失っていた男性は、目覚めると閉ざされたビルのはざまに手錠でつながれていた。



【考察】

偶然通りかかった人に声をかけてみても、手錠につながれている姿を見ると大きな態度をとられるなど、弱者を見つけて安心するような冷たい社会の在り方が描かれている。



12 『鼻』(小説)

【あらすじ】

人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。外科医の「私」はテングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。



【考察】

自分が持つコンプレックスが、歪んだ認知を助長してしまうという現代のミソジニー的な要素が含まれているように感じられた。



13 『水晶のピラミッド』(小説)

【あらすじ】

エジプト・ギザの大ピラミッドを原寸大で再現したピラミッドで起こる怪事。冥府の使者アヌビスが5000年の時空を超えて甦り、空中30メートルの密室で男が「溺死」を遂げる。



【考察】

エジプトという古代の建造物を謎の舞台にしながらも、現代の人類が生み出した兵器が

謎の根幹を担っていることが面白い点だと感じられる。



14 『眩暈』(小説)

【あらすじ】

切断された男女が合成され、両性具有者となって甦る。醜悪な現実世界に奇想と驚天動地のトリックの矢を放つ。



【考察】

ミステリー小説でありながらトリックは中盤で明かされており、本作では謎の解明よりもそれによって生じる人物の心の成長に焦点が当てられていると感じた。



15 『名探偵の生贄』(小説)

【あらすじ】

病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョージタウン。調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地へと乗り込む。



【考察】

常軌を逸したカルト教団の本拠地で、それすらも凌駕する主人公の強固な信念が美しく

感じられる。



16 『慟哭』(小説)

【あらすじ】

痛ましい幼女誘拐事件の誘発。難航する捜査。その責めを負って冷徹な捜査一課長も窮地に立たされた。若手キャリアの課長をめぐる警察内部の不協和音、マスコミによる私生活言及。この緊迫した状況下で、新しい展開は始まった。



【考察】

本筋の話と並行して娘を失った男が黒魔術に傾倒していく様子が見られることから、人間の持つ狂気と社会の残酷さが表れていると感じた。



17 『噂』(小説)

【あらすじ】

香水の新ブランド「ミリエル」の販売戦略として、渋谷で女子校生に「足首を刈り取るレインマン」の都市伝説を広めさせるが、やがてその噂が現実のものとなる。



【考察】

親が子供を想う気持ちや子供が親に言いたいことは上手く伝わらないのに、根も葉もない「噂」は形を変えながらも様々な人へと簡単に広まっていくという皮肉な構成がとられていると考えられる。



18 『魔性の子』(小説)

【あらすじ】

教育実習のため母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気にかかる。周囲に馴染まぬ姿が過ぎし日の自分に重なった。彼を虐めた者が不慮の事故にあうため、「高里は祟る」と恐れられている。



【考察】

最後に高里は自分の在るべき故郷へと戻ってしまった、シンパシーを感じていた広瀬は

再びこの世界で孤独な存在になってしまったと考えられる。



19 『スイートマイホーム』(小説)

【あらすじ】

主人公の清沢賢二が購入した地下に巨大な暖房施設がある「まほうの家」が、やがて一家に恐怖をもたらす。



【考察】

家族やマイホームといった希望に満ちた暖かい未来を想起させる設定があることによって、家に生じる違和感や人間関係の不和によって足元が崩れていくような雰囲気が感じられる。



20 『ダークゾーン』(小説)

【あらすじ】

暗闇の中、赤い怪物として目覚めたプロ棋士を目指す塚田は「青の軍勢」と戦えと命じられる。



【考察】

序盤から主人公を突き動かしていた「戦い続けろ」という言葉が、初めは自分を鼓舞して進むための言葉であると捉えていたが、物語が終わるとこの言葉が現在から進みたくないという停滞の言葉なのだと考えられる。



21 『悪の教典』(小説)

【あらすじ】

生徒や保護者から信頼を集める高校教師の男。非の打ち所のないその男の正体は他人への共感や良心を持たず、平然と人を殺す反社会性人格障害者だった。



【考察】

良心を持たない男の計画的な凶行を、友達を想う子供の偶発的な行動によって阻止されるという構成が上手いと感じた。



22 『弱虫ペダル』(アニメ)

【あらすじ】

アニメ好きの高校生小野田坂道が、ひょんなことから高校の自転車競技部に入部し、自転車の才能を開花させていく青春ストーリー。



【考察】

初めは自転車の才能があるだけでだったのだが、友人の言葉や様々な経験によってチームのために全力を尽くすような一人の自転車選手となっていったように感じられる。



23 『ミルキー☆サブウェイ』(アニメ)

【あらすじ】

銀河道路交通法違反で逮捕された強化人間のチハルとサイボーグのマキナが、奉仕活動として惑星間走行列車「ミルキー☆サブウェイ」の清掃を課される。



【考察】

キャラクターデザインや設定はいかにもアニメ調でありながら、演技や行動がアニメらしくなく、休み時間の何気ない会話のようなものが続くため新鮮さが感じられる。



24 『僕のヒーローアカデミア』(漫画)

【あらすじ】

超常能力『個性』を持つ人々が当たり前となった世界で、個性を持たない少年・緑谷出久が最高のヒーローを目指す物語。



【考察】

ヒーローが市民のために戦う社会だったが、終盤では市民が手を取り合ってヒーローの必要ないような平和な社会を目指すという落としどころに、主要なキャラクターだけでもなくそれを取り巻く人々も成長していることが感じられる。



25 『プリズマイリヤ 雪下の誓い』(アニメ)

【あらすじ】

あらゆる願いを無差別に叶える神稚児だった美遊。士郎は、切嗣と暮らしていた家に、身寄りのない彼女を引き取った。それから、5年。美遊が持つ奇蹟の力を得るために動き出した一人の男に美遊が連れ去られてしまい、彼女を助けるための孤独な戦いが始まる。



【考察】

世界を救うヒーローに憧れていた士郎がたった一人の妹を救うために世界と闘うという構図と、妹の幸せを望む士郎の願いを叶えるという構成が綺麗だと感じられた。



26 『サカモトデイズ』(漫画)

【あらすじ】

かつて「伝説の殺し屋」と恐れられた坂本太郎は愛する女性に恋をして引退し、家族と「坂本商店」という個人商店を営んでいる。そして、次々と迫りくる刺客や巨大な組織からこの平和な日常を守るために戦う物語。



【考察】

街中で殺し屋との戦闘が行われるのだが、周囲の反応はとても緩いものであり、激戦と周囲の緩い反応のギャップが独特な面白さを引き出している。



27 『やがて君になる』(アニメ)

【あらすじ】

人に恋する感情がわからない高校生・小糸侑が、誰に告白されても相手を好きになれない生徒会長の七海燈子に出会い、互いの秘密を知ることで関係が深まっていく物語。

【考察】

燈子は本当の自分を他人には見せず、亡くなった「姉らしく」と演じている自分に惹かれる人を受け入れられないのだが、主人公の侑は燈子を「好きにならない」と語ったため、恋に落ちた。しかし、侑は燈子への想いを隠しながら燈子を好きにならないと語っており、本当の自分を隠して望まれた姿を演じている。そのため、燈子は演じている姿を好きと呼ばれる苦痛を知っているのだが、無意識にその苦痛を好きな人に与えてしまっている。



28 『ヘンタイプリズン』(ゲーム)

【あらすじ】

露出狂である主人公は露出を繰り返したことで公然わいせつ罪で逮捕されてしまい、全国各地で更生不可能と判断された性犯罪者を集められたチューリッププリズンへと収監されてしまう。



【考察】

プリズンの中では露出や盗撮といった性癖は侮辱されてしまう。しかし、主人公は性癖とは人の根幹であり、それを侮辱することはその人物そのものを否定する行為だと考えている。それらのことから例え自分が人とは異なっていたとしてもそれは、誇るべきものだと暗に示しているのだと考えられる。



29 『ソウルイーター』(アニメ)

【あらすじ】
「職人」と「武器」がペアとなり、悪人の魂99個と魔女の魂1個を食べることで、死神の武器である「デスサイズ」を作り出すことを目指す物語。

【考察】
作中では全ての人間が胸の中に「狂気」を持ち得ており、最後の敵はその狂気に呑まれた存在であるのだが、それを誰もが持ち得ている「勇気」という力で倒すという対比的な構成になっていると考えられる。

30 『戦記絶唱シンフォギア』(アニメ)

【あらすじ】

人を飲み込んで炭素に変えてしまう認定特異災害ノイズに対抗するため、歌を身にまとうシンフォギアシステムが確立された世界で、立花響はガングニールを身にまとい大切な人たちを守るために戦う物語。



【考察】
人類は統一の言語を持たないため現実でも心を通い合わせることは困難であるが、歌にはその壁を取り払い人々の心を一つにする力があるということが明示されている。
2025/09/30(火) 21:42 No.2122 EDIT DEL
3年山本 RES
1.「海のはじまり」
<あらすじ>
大学時代に恋人だった南雲水季(なぐも・みずき)が亡くなったことをきっかけに、主人公の月岡夏(つきおか・なつ)が水季と自分の娘である「海」と出会う物語です。7年間、夏に隠されたまま育てられていた娘・海と、亡き元恋人・水季との関係を通じて、夏は父親としての役割に向き合い、親子の絆を描いていく。
<感想>
登場人物それぞれが、今の状況を受け入れるしかなくて、今後どうすれば良いのか考えながらいけない状況にいて、それぞれの思いや悩みを持っていた。特に弥生の状況が、今付き合っている恋人に子どもがいたと知り、子どもを一緒に育てるのか、恋人と別れるのか考えなければならずとても辛いものだった。夏が海と向き合い親子を築き上げていく様子を親子の感情や絆など丁寧に描かれていた。

2.「ちひろさん」
<あらすじ>
元風俗嬢であることを隠そうとせず、海辺の小さな街にある弁当屋でひょうひょうと働く女性。それぞれの孤独を抱えた人たちが、彼女のもとに引き寄せられるように集まり癒やされていく。
<感想>
取り繕ったりせず等身大の姿でどんな人にでも接するちひろさんが、孤独を抱える人たちにとってかけがえのない救いになっていたのだと感じる。そんなちひろさんだが、街の人と親密になると街を離れるという1番孤独を抱えていて、孤独を手放せない人物であるというのが最後に分かり切なかった。孤独を知っているからこそ、ちひろさんは人に優しくできるのだと思った。

3.「薫る花は凛と咲く」
<あらすじ>
お嬢様学校に通う「和栗 薫子(わぐり かおるこ)」と、底辺男子校の「紬 凛太郎(つむぎ りんたろう)」が、隣接する二校の溝を乗り越え、互いに心を開きながら関係を深めていく高校生ラブストーリー。
<感想>
見た目の偏見や誤解、相手を知ろうとする努力など少女漫画のラブストーリー以外のリアルな問題要素も入っているのがこの作品の魅力であると感じた。ありのままの自分をさらけ出すこと、それを受け入れる覚悟を持つことが重要であり、お互いの欠点や変化を受け入れて関係を築いていく様子をみることができた。

4.「その着せ替え人形は恋をする」
<あらすじ>
ある日の出会いをきっかけに、コスプレを通して交流を深めていく喜多川海夢 まりんと五条新菜 わかな。まだまだやりたいコスプレ、作りたい衣装はいっぱい。クラスメイトたちとの交流や、新しいコスプレ仲間たちとの出会いの中で、海夢と新菜の世界はさらに広がっていく。そして、新菜にドキドキのとまらない海夢の恋に進展はあるのか―!?
<感想>
登場人物全員が、好きなことに一直線でかっこよかった。コスプレなどまだオープンには言いづらいような趣味でも受け入れることやそれを打ち明ける勇気など改めて考えるきっかけになった。自分の好きなことを周りに認めてもらえて、素直に好きなものを好きでいられる空間が素敵だなと感じた。

5.「汝星のごとく」
<あらすじ>
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。 ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。 生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
<感想>
まず最初に「私は愛する男のために人生を誤りたい。」という文に惹かれ、この本を読み始めた。人間の愚かさと美しさを繊細に描いていて、どんどん物語の世界に引き込まれて読むのが大変だった。主人公ふたりの心の純粋さと自分の大切なものを大切にしながら生きていく難しさなどが伝わりとても面白かった。

6.「星を編む」
<あらすじ>
第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』続編
花火のように煌めいて、届かぬ星を見上げて、海のように見守って、いつでもそこには愛があった。
ああ、そうか。わたしたちは幸せだったのかもしれないね。
『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。
<感想>
いろんな愛の形があるのだと教えてくれた作品である。偏って歪んでみえる愛でもその人たちにとってはその愛はとても深いもので、周りには分からない想いがあるのだと知ることができた。愛について知ることができる、とても繊細で綺麗な作品だと思った。

7.「国宝」
<あらすじ>
任侠の一門に生まれた喜久雄は15歳の時に抗争で父を亡くし、天涯孤独となってしまう。喜久雄の天性の才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎は彼を引き取り、喜久雄は思いがけず歌舞伎の世界へ飛び込むことに。喜久雄は半二郎の跡取り息子・俊介と兄弟のように育てられ、親友として、ライバルとして互いに高めあい、芸に青春を捧げていく。そんなある日、事故で入院した半二郎が自身の代役に俊介ではなく喜久雄を指名したことから、2人の運命は大きく揺るがされる。
<感想>
人間国宝と呼ばれるレベルに至るまで様々な苦しさや失ったものが大きすぎて終始圧巻だった。吉沢亮と横浜流星の女形がとても美しかった。舞台に立つとその世界から抜け出せなくなる感覚や歌舞伎しか考えられない、依存のようなものをここまで表現できて素晴らしいなと思った。

8.「ビリギャル」
<あらすじ>
遊んでばかりで勉強をしない女子高生。心配した母親が学習塾に通わせると、彼女の学力は小学校4年生レベルと判断される。しかし彼女は第一志望としてトップレベルの大学を宣言。塾講師の男性は巧みな指導で彼女のやる気を引き出し、徐々に本気にさせていく。
<感想>
塾の先生と主人公の母親が、主人公の気持ちを大事にして、可能性を見捨てないであげていてとても素晴らしいと思った。そして、主人公もその想いに応えるように精一杯努力する姿に感動した。

9.「母性」
<あらすじ>
ある日、女子高生である娘・清佳(永野芽郁)が自宅の庭で遺体となって発見されます。発見したのは母のルミ子(戸田恵梨香)で、事件の原因は事故なのか自殺なのか、真相は不明なまま世間は騒ぎます。
<感想>
母、娘のそれぞれの視点から語られる回想や手記で物語は進んでいくが、同じ時間、同じ出来事のはずなのに母と娘の証言が次第に食い違っていくのが怖くて面白かった。母と娘の関係はとても難しいなと感じた。

10「ラストレター」
<あらすじ>
姉の葬儀に参列した岸辺野裕里は、亡き姉のもとに同窓会の案内が届いていたことを知る。やがて姉の死を知らせに同窓会に向かった彼女は、姉本人と勘違いされた挙げ句、そこで初恋の相手と再会。人違いであることを言い出せず、小説家となった彼と手紙のやり取りを始める。
<感想>
直接会えなくても誰かのことを言葉や思い出で救えたり支えられたりできることがとても素敵だと思った。キャストが豪華で自然な演技で良かった。

11.「今夜、世界からこの恋が消えても」
<あらすじ>
無気力に生きる高校生の神谷透は、人気者の真織に無謀な嘘の告白をする。ところが意外にも本気で好きにならないことを条件に告白は受け入れられ、2人は付き合うことになる。
<感想>
切ない想いや悲しさなど泣ける部分がとても多かったが、作品自体が柔らかい空気感で作られていてとても良かった。福本莉子の儚さや柔らかさと道枝駿佑の透明感や美しさがとても合っていた。

12.「溺れるナイフ」
<あらすじ>
東京の雑誌モデルだった望月夏芽が、父の故郷である田舎町・浮雲町に引っ越したことから始まる青春ラブストーリーです。田舎に退屈する夏芽は、その土地の神主一族の跡取り息子である長谷川航一朗(コウ)と出会い、激しく惹かれ合います。しかし、彼らの関係は夏祭りの夜に起きたある出来事をきっかけに大きく変わります。
<感想>
惹かれ合う2人がある事件の発生によって狂ってしまう様子が辛かった。危うさがあるからこそ沼ってしまうコウの魅力を菅田将暉が素敵に演じていたと思う。大友が良い奴だからこそ辛かった。

13.「ツレがうつになりまして。」
<あらすじ>
晴子はマイナス思考で怠け者の漫画家。バリバリと仕事をこなすしっかり者の夫・幹男に甘えて、のんびりと暮らしていた。そんなある日、幹男が突然「死にたい」と言い出す。うつ病と診断された彼を支えるうちに前向きな性格へと変わっていった晴子は、2人の生活を漫画に描き、編集部へ売り込みに行く。
<感想>
鬱病について少しだけでも知れる映画だと思った。鬱病の夫に寄り添う妻の優しさが伝わった。堺雅人の演技が良かった。

14.「劇場版 コードブルー」
<あらすじ>
ある日、巨大フェリーが東京湾の海ほたるに衝突。そして、成田空港では航空機緊急着陸事故が起こる。連続する大事故をめぐり、被害者たちを医療機関へ搬送するドクターヘリに乗ったフライトドクターたちが、人々の命を救いに出る。
<感想>
救命救急の医師たちの想いと患者の想いをリアルに描いていた。脳死の患者と向き合う姿が印象に残った。臓器提供について考えるきっかけになった。

15.「神様のカルテ」
<あらすじ>
医師不足で僻地医療問題を抱える、とある長野の病院の内科医。地方医療の厳しい現実と向き合いながら、24時間365日体制の激務を仲間の医師と共にこなしていた。そんなある日、大学病院で手遅れと見放された高齢の末期ガン患者が彼らのいる病院を訪ねてくる。
<感想>
地方医療の現場に存在する問題や延命治療など現代社会の医療問題について考えさせられる作品だった。私の地元も地方であるので地方医療の問題について知らなければいけないなと感じた。

16.「35年目のラブレター」
<あらすじ>
学校に通えなかったために読み書きができないまま大人になった男性。やがて、彼は愛する妻へ感謝のラブレターを書くために、学校に通い始める。
<感想>
学校に通えず読み書きができない大人の男性が、無邪気に妻へのラブレターを一生懸命書く姿にとても感動した。泣き所が多く、心温まる作品だった。

17.「めおと日和」
<あらすじ>
1936年(昭和11年)を舞台に、突然舞い込んだ縁談で結婚したばかりの夫婦が、すれ違いながらも少しずつ愛を育んでいく姿を描く、歯がゆくも愛らしい昭和新婚ラブコメディです。
<感想>
縁談で結婚した夫婦がウブで可愛らしかった。冷たい印象を持たれる夫が妻に出会い柔らかい印象になっていくのがとても良かった。戦前が舞台であり、夫は海軍であるので戦争の影を感じるととてもハラハラした。当時生きていた人々もこのような幸せな生活があったのに戦争によって失ってしまったのだろうなと考えるととても胸が苦しくなった。

18.「ドクターホワイト」
<あらすじ>
記憶を失い「白夜」と名乗る正体不明の女性が、医師顔負けの医療知識で誤診を覆し患者の命を救っていく医療ミステリードラマです。医療ジャーナリストの狩岡将貴が公園で白衣一枚で倒れていた白夜を発見したことから物語が始まり、白夜は将貴の家で暮らしながら、高森総合病院の総合診断協議チーム(CDT)の一員として活躍します。白夜の過去の謎と、天才的な診断能力の秘密が次第に明らかになっていくストーリーです。
<感想>
医療モノのドラマは沢山あるが、設定がリアリティーはないが新しくて面白かった。地位や名誉よりも純粋に真実を知り、患者を助けようとする姿が良かった。

19.「好きな人がいること」
<あらすじ>
夢のために恋愛から遠ざかっていたパティシエの櫻井美咲(桐谷美玲)が、高校時代の初恋相手である柴崎千秋(三浦翔平)と再会し、彼が経営する海辺のレストランで住み込みのパティシエとして働くことになる物語です。美咲は千秋の弟たち、イケメン三兄弟(夏向:山﨑賢人、冬真:野村周平)と共同生活を送りながら、それぞれと恋愛模様を繰り広げます。
<感想>
イケメン3人とのシェアハウスでドキドキ要素が多い月9ドラマであるが、主人公の夢を追うパティシエの頑張りや葛藤が良かった。
20.「SUMMER NUDE」
<あらすじ>
海辺の街を舞台に、元恋人への未練を断ち切れないカメラマン・朝日(山下智久)、彼に想いを寄せる地元出身の波奈江(戸田恵梨香)、そして婚約者に逃げられたばかりの夏希(香里奈)という3人を中心に、それぞれの恋愛と友情が交錯する切ない夏の三角関係を描いたものです。
<感想>
登場人物が抱える様々な恋心の様子にドキドキした。はなえが一途でいつも笑顔で、でも裏ではたくさん傷ついて辛い思いをしていてとても切なかった。舞台が夏で海での物語なので夏にとてもぴったりな作品だった。

21.「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校野球児の野望」
<あらすじ>
日本有数の進学校ながら野球では全く勝てないへっぽこ高校野球部が、新人教師・青志のもと、従来の「弱者のセオリー」を覆す「異常なセオリー」を掲げ、甲子園出場を目指す笑いと涙の青春学園ドラマです。部員不足で技術も体力も施設も足りない野球部が、青志監督の指導の下、高校野球の常識にとらわれない大胆な戦略で勝利を目指す物語です。
<感想>
技術も体力もないへっぽこ野球児たちが顧問と共に弱小野球部であることを逆手に高校野球の常識を覆すような戦いをし、甲子園出場に向けて一致団結していく様子に感動した。

22.「家売るオンナ」
<あらすじ>
売れない家はない、天才的不動産屋・三軒家万智(北川景子)が、客の抱える家庭問題や個々のニーズに対し、型破りな方法で家を売りまくるストーリーです。彼女が担当する客は様々で、ひきこもりの息子を持つ高齢夫婦、婚活料理教室に参加する料理研究家、さらには愛人のために家を探す資産家など、個性的な人々ばかりです。
<感想>
一見冷徹にみえる三軒家万智であるが、実は誰よりもお客様の気持ちに寄り添い、お客様にとって最もベストな未来になるようにただ家を押し売りするのではなくお客さまに寄り添う姿がかっこよかった。このような姿勢が顧客志向ということなのだろうなと感じた。

23.「OUR HOUSE 」
<あらすじ>
亡き母親の喪失から半年、家事を仕切る厳格な長女・桜子が、父親が連れ帰ってきたアメリカ人女性アリスを新しい母親として拒絶し、追い出そうと様々なバトルを繰り広げる物語です。東京・世田谷に住む大家族・伴家が舞台で、桜子がアリスとの間で繰り広げる「女の闘い」が中心となります。
<感想>
新しく突然きたアメリカ人女性がいきなり母親になり対立する主人公であるが、段々打ち解けて行く様子、登場人物それぞれが家族を大切に想う場面に感動した。

24.「わたしの幸せな結婚」
<あらすじ>
明治・大正を思わせる架空の時代に、実母を早くに亡くし、継母と義妹から虐げられて育った斎森美世が主人公です。彼女は名家の軍人である久堂清霞との政略結婚を命じられますが、冷酷で有名な清霞との結婚生活は過酷なものでした。しかし、逃げ帰る場所もない美世は清霞と関わるうちに、彼が評判通りの人物ではないことに気づき、心を通わせていく物語です。
<感想>
2人が徐々に想いを通わせる様子や健気に旦那を思う妻の気持ちと妻を何よりも大切思う旦那の2人がとても素敵だった。

25.「のだめカンタービレ 最終楽章 前編 」
<あらすじ>
プラティニ国際音楽コンクールで優勝した千秋真一は、やる気のない団員の演奏に愕然としつつも、やる気の感じられないオーケストラ「ルー・マルレ・オーケストラ」の常任指揮者となります。一方、のだめはコンセルヴァトワールの進級試験を控え、千秋との共演の機会が訪れることを期待しますが、二人の間にはすれ違いが生じます。
<感想>
ドラマでは舞台が日本であったが、映画ではヨーロッパ4カ国でロケが行われ、より規模が大きく描かれていた。ヨーロッパ生活の中でのだめと千秋の関係にも変化があり恋の行方のドキドキ感と、音楽の本場で成長していく2人が面白い。

26.「記憶屋」
<あらすじ>
恋人の杏子にプロポーズを受け入れてもらい、幸せの絶頂にあった大学生の遼一。ところが杏子と突然連絡が取れなくなり、数日後に偶然再会した時、彼女は遼一の記憶を完全に失っていた。幼い頃に幼なじみの真希との間で似た経験をしたことのある遼一。やがて、忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説「記憶屋」のことを知り、真希と弁護士の高原と共にその事象の謎を追い始める。
<感想>
重いテーマであるなと感じた。記憶といものは、良くも悪くもその人の人生を大きく変えるものであるだなと思った。ただ、大切な人との温かい記憶があるからこそ辛い記憶も乗り越えられるのだと思った。

27.「毎日がアルツハイマー」
<あらすじ>
オーストラリアで活動を続けていた映画監督の関口祐加によるドキュメンタリー作品。アルツハイマー病と診断された母との日々を2年半にわたり撮影しYouTubeで公開したところ、同じ境遇にある人や医療従事者などの支持を集め、累計視聴数が20万Viewを超えた。本作は100時間にもおよぶ記録動画の中から、母の喜怒哀楽を中心に編集した劇場公開版だ。
<感想>
アルツハイマーが進行する母親の介護を面白おかしく描いてドキュメンタリーとして残していることが良いなと思った。母親がアルツハイマーであると非常に辛いだろうなと思っていたが、もちろん辛いことの方がたくさんあるとは思うが、面白く描いていて楽しくみることができた。

28.「森の中のレストラン」
<あらすじ>
森の奥に建つレストランを舞台に、孤独なシェフと絶望を抱える少女の出会いを描いたヒューマンドラマ。恭一は森の中で自殺を図るが失敗し、猟師の欣二に助けられる。数年後、彼は欣二が所有していた、森の奥のレストランを任されていた。フレンチの名店で腕を磨いた恭一の料理は評判を呼び、遠方からの客も多い。しかしその一方で、森で命を絶とうとする者が“最後の晩餐”を求めて来店するという噂もあった。ある日、絶望を抱えた少女・沙耶が森にやって来る。
<感想>
最後のテロップで自殺者数について書かれていることが印象的だった。自殺やDVなどかなり重い題材を扱った作品だった。そんな重いテーマに対して音や光が非常に綺麗であるのと、森の中にレストランがあるので心の癒しのような部分を感じることができた。

29.「初恋ドッグ」
<あらすじ>
愛を信じない弁護士の愛子、動物だけを愛する獣医の快、そして韓国財閥の御曹司で愛犬探しのために来日したソハの三角関係を描いています。愛犬同士の“初恋”をきっかけに3人の運命が動き出し、愛子と快は互いに初恋の相手を意識し、ソハは愛子に惹かれます。しかし、ソハのビジネスを巡る陰謀が愛子と快の関係を揺るがし、3人は愛を知っていく物語です。
<感想>
人間たちの愛の形を動物同士の初恋をきっかけに描いていくのが面白いと思った。3人が恋に落ちた過程があまり描かれなかったのが残念に思った。犬がとても可愛かった。

30.「明日はもっと、いい日になる」
<あらすじ>
刑事から児童相談所に出向させられた夏井翼が、蔵田総介ら同僚と共に、様々な困難を抱える子供たちとその親たちと向き合い、共に成長していくハートフルヒューマンドラマです。翼は、刑事としての正義感と深い愛情を胸に、児童相談所の仕事を通じて子どもたちの未来を支援し、成長していきます。
<感想>
児童相談所にいる子どもたちが置かれている状況に胸が苦しくなった。また、そんな子どもたちはSOSを上手く出すことができず、その小さな異変にいち早く気づき、親に何を言われても子どもを想って行動する児童福祉司は素晴らしいし、難しいものであると改めて感じた。
2025/09/30(火) 21:35 No.2121 EDIT DEL
3年 篠原 RES
夏休み30作品
1, ババンババンバンバンパイア(映画 2025)監督:浜崎慎治
概要
 銭湯に住み込みで働く美青年・森蘭丸。その正体は450歳のバンパイアで、現在は銭湯のひとり息子である15歳のピュアボーイ・立野李仁を狙っており、究極の味わいである「18歳童貞の血」を得られるようになるまで李仁の成長と純潔を見守る日々を送っている。ところがある日、李仁がクラスメイトの篠塚葵に一目ぼれしてしまう。李仁の恋が成就して純潔が失われるのを防ぐべく、決死の童貞喪失阻止作戦に乗りだす蘭丸だったが。
考察
 450年生きて、いろいろな経験をしてきた中で蘭丸が初めて経験し、自覚する恋という感覚が鮮明に描かれていてとても面白かった。ミュージカル口調になる自己紹介が面白かった。音楽が入ることによって、引き込みやすい導入になっているのかなと感じたし、登場人物の特徴がわかりやすく視聴者に伝わる効果があると思った。また、テンポ間のいい会話で繰り広げられる日常のシーンと、シリアスな展開になる兄弟げんかのシーンの差があって、引き込まれやすくなっていると思った。蘭丸、李仁、葵の複雑な三角関係も見どころの一つだと感じた。

2, 国宝(映画 2025)監督:李相日
概要
 任侠の一門に生まれた喜久雄は15歳の時に抗争で父を亡くし、天涯孤独となってしまう。喜久雄の天性の才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎は彼を引き取り、喜久雄は思いがけず歌舞伎の世界へ飛び込むことに。喜久雄は半二郎の跡取り息子・俊介と兄弟のように育てられ、親友として、ライバルとして互いに高めあい、芸に青春を捧げていく。そんなある日、事故で入院した半二郎が自身の代役に俊介ではなく喜久雄を指名したことから、2人の運命は大きく揺るがされる。
考察
 血筋と才能の話だと感じた。初めの方は才能が優位であるととらえられるような描写が多かった。喜久雄が半二郎の代役で出ることになったときに、俊介の血を飲みたい、俺には守ってくれる血がない、というシーンがあった。ここで才能で選ばれた喜久雄と血筋をもつ俊介の運命のむごさが表されているなと感じた。しかし、半二郎が死ぬときに、八年間連れ添ってきた自分の名前ではなく、血のつながった息子、俊介の名前を呼ぶことで、血筋が優位であるという風に捉えられる表現が増えた。最終的に人間国宝になるのは喜久雄だが、なるまでに喜久雄がしてきたこと、感じてきた苦痛が癒されることはないのだろうと思った。最後記者が喜久雄に「順風満帆な人生」というふうに喜久雄の人生を表現したが、実際は全く逆の人生だった。終わりよければすべてよしという言葉を体現するような人生だったと感じた。

3, 不思議の国のでアリスと Dive in Wonderland(映画 2025)監督:篠原俊哉
概要
 失敗しないように空気を読み、周囲と同じようにしているはずなのになぜかうまくいかない大学生の安曇野りせ。人生に迷っていた彼女は、亡き祖母が遺した招待状に導かれ「不思議の国」に迷い込む。そこで出会った少女アリスと一緒に旅をすることになった彼女は、白ウサギや青虫、ハートの女王とトランプ兵、マッドハッターと三月ウサギ、ハンプティダンプティ、双子のトゥイードルダムとトゥイードルディー、チェシャ猫ら個性豊かな住人たちに次々と出会い、大騒動に巻き込まれていく。
考察
 就活生を題材にした珍しい作品だと感じた。主なテーマは自己理解と主張の大切さかなと思った。りせはなかなか内定がもらえておらず、悩んでいたがそのシーンは表面的な自分を必死に作っているように感じられた。そこで、そんな常識なんか一切通じないワンダーランドに来ることによって、自分の中の価値観が大きく変わっていったのかなと思った。アリスと好きなものを言い合うシーンでは、りせが透明になっているにもかかわらず、今までにないくらい楽しそうな表情をしていることが容易に想像できるような表現になっていた。何をするにも自分のなかの好きを大切にしてあげることは大事なんだなということを伝えてくれる作品だった。

4, あの花の咲く丘で君とまた会えたら(映画 2023)監督:成田洋一
概要
 SNSを中心に話題を集めた汐見夏衛の同名ベストセラー小説を映画化し、戦時中の日本にタイムスリップした現代の女子高生と特攻隊員の青年の切ない恋の行方を描いたラブストーリー。親にも学校にも不満を抱える高校生の百合は、進路をめぐって母親とケンカになり、家を飛び出して近所の防空壕跡で一夜を過ごす。翌朝、百合が目を覚ますと、そこは1945年6月の日本だった。通りがかりの青年・彰に助けられ、軍の指定食堂に連れて行かれた百合は、そこで女将のツルや勤労学生の千代、彰と同じ隊の石丸、板倉、寺岡、加藤らと出会う。彰の誠実さや優しさにひかれていく百合だったが、彼は特攻隊員で、間もなく命懸けで出撃する運命にあった。
考察
現代を生きる人の言っていることと戦時中に生きている人の言っていることが真逆であることに驚いた。百合が言っていることが当然のことだし、この世に死にたい人なんて存在しないと思う。そんな当たり前なことを言うだけで戦時中は罰せられていたし、異常な人だと認知されていたという事実に胸が痛くなった。命の尊さと戦争のむごさがよく表された作品だったと思った。

5, ブラックナイトパレード(映画 2022)監督:福田雄一
概要
 世界中にプレゼントを配るサンタクロースたちの知らざる姿を描くクリスマスコメディ。受験も就職活動も失敗し、恋人もいない冴えない男・日野三春は、コンビニで3年間アルバイトをしている。世間がクリスマスムードに盛り上がるある日、黒いサンタ服を着た男が突然現れ、「今日から正社員だ」と言って、三春を無理やり北極へと連れ去ってしまう。そこには「サンタクロースハウス」という会社があった。世界中の子どもたちにプレゼントを配るというサンタクロースの激務をこなすことになった三春。しかし、その会社にはある秘密があった。
考察
設定がとてもおもしろく引き込まれた。黒いサンタは実際にヨーロッパの伝承に出てくるようで、きちんと作り込まれているなと感じた。受験に失敗して、就職に失敗しても、ぐれずに真面目にコンビニバイトをしていた三春だからこそ、赤いサンタの素質があるのかなと思った。自分のことよりも人のことを優先させる三春は自分が損をしているように感じることが多い気がする。しかし、そこで三春が優先し、助けてきた人たちによって三春は救われるのだろうなと思った。自分のことだけをやっていても将来良いことなんて起きなくて、人のためを思って動ける人が将来報われて、また他人を幸福にしていくのだなと思わせてくれる作品だった。

6, タコピーの原罪(アニメ 2025)監督:飯野慎也
概要
 2021年に「ジャンプ+」で連載が始まるとまたたく間に話題に。当時の連載作品の最高閲覧数を記録し、「この漫画がすごい!2023」オトコ編の三位に選出された。ハッピーを広めるために地球に降り立ったハッピー星人のタコピーは人間の女の子しずかと出会う。ピンチを救ってもらったタコピーはしずかの笑顔を取り戻すために、不思議な力を持つハッピー道具で奔走する。しかし、しずかは学校とお家で何か事情を抱えているようだった。
考察
 率直にえげつないストーリーだなと思った。リアルないじめの世界が描かれており、とても恐ろしかった。終始寄り添おうとしていたタコピーが、空気を読めず余計なことをどんどんしていく滑稽さと、リアルないじめという反対に感じるような感情がひしめいていて、なんともいえない気持ちになった。いじめとは、いじめられている方だけではなく、いじめている方にも大きな問題があるということがわかる。いじめられている方をケアしなければいけないのはもちろんだが、いじめている方も同じくらいケアしてあげなきゃいけないのだと思った。いじめをするということは普通の生活のなかではあり得なくて、いじめる子自体になにか原因があるのだということをまざまざと表しているなと思った。

7, 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真正版(映画 2024)監督:古賀豪
概要
 水木しげる原作による国民的アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズの前日譚となる鬼太郎の父たちの物語を描いて大ヒットを記録した長編アニメーション映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の映像と音をクオリティアップさせた、新たなバージョン。昭和31年、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配する哭倉村。帝国血液銀行に勤める水木は、龍賀一族の当主・時貞の死の弔いを建前に、ある密命を背負って村を訪れる。一方、後に鬼太郎の父となる男は、行方不明になった妻を捜すため村へやって来る。時貞の跡継ぎを巡って醜い争いが繰り広げられるなか、神社で一族の者が惨殺される事件が発生。それは、恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。
考察
 ゲゲゲの鬼太郎は見たことあったが、誕生の話をはじめてみて、こんな話し合ったのかと驚いた。種族を越えた友情を描いていて、とても感動した。やはり、どんな作品でも種族が違えば争いが起きるのかなと思った。他種族を理解して尊重する気持ちがあれば、あんなにむごいことはできないと思うし、自分のことしか考えてない人が差別や奴隷制度を行ってしまうのだというのを痛感した。また、閉鎖的な村で起こった事件でもあり、しきたりや風習は本当に正しいことなのかというのを見直しながら続けていくべきだなと思った。今の価値観と昔の価値観の違いを見ずに行ってしまうと、間違ってしまうなと感じた。

8, 劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一幕(映画 2025)監督:外崎春雄
概要
 鬼になってしまった妹・禰󠄀豆子を人間に戻すため、鬼狩りの組織・鬼殺隊に入った竈門炭治郎は、同期の仲間である我妻善逸や嘴平伊之助とともに数々の鬼と戦いながら成長し絆を深めていく。炭治郎たちは鬼殺隊最高位の剣士である「柱」たちと共闘し、無限列車では炎柱・煉獄杏寿郎、遊郭では音柱・宇髄天元、刀鍛冶の里では霞柱・時透無一郎や恋柱・甘露寺蜜璃とともに死闘を繰り広げた。その後、来たる鬼との決戦に備えて、柱による合同強化訓練・柱稽古に挑んでいる最中、鬼殺隊の本部である産屋敷邸に鬼舞辻󠄀無惨が姿を現す。お館様の危機に駆けつけた炭治郎や柱たちは無惨によって謎の空間へと落とされ、鬼の根城である無限城での最終決戦に身を投じていく。
考察
 とにかく音響と映像の美がすごかった。映画館で見たので、とても迫力があり、実際に無限城の中にいるような錯覚を起こすほど引き込まれた。鬼気迫るシーンが多く、ずっと緊迫した状態にもかかわらず、飽きずにずっと集中して見ることができた。内容も鬼の過去が描かれており、不憫な思いをしてやるせなくなって鬼になったのかと同情した。

9, 誘拐の日(ドラマ 2025)監督:深川栄洋、片山 修
概要
 頭脳明晰な天才少女をさらった、間が悪くてお人よしの誘拐犯!ところが…少女が記憶喪失になってしまった!?しかも…殺人容疑でも追われるハメに!?怒涛の《巻き込まれ型》ヒューマンミステリー開幕!!
考察
 毎話毎話謎が解けていく感じで飽きずに見れた。誘拐犯のまさむねと誘拐された少女のりんの間に絆が育まれてく様子が見ていてほっこりした。その絆は家族愛や友愛などいろいろな捉え方ができるものだと思った。最後にりんが「ぱぱ」と呼んだときのまさむねの顔が嬉しそうで、家族は血のつながりではなく、どれだけの愛情を注いだかなのかなと思った。まさむねが記憶していたことと事実が大きく異なり、見てるこっちもまさむねの話を疑わなくて、事実がわかったとき衝撃を受けた。ミステリーとしても楽しめる内容だったのではないかと思う。

10, 謎解きはディナーの後で(アニメ 2025)監督:増原光幸
概要
 国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な「宝生グループ」のお嬢様。「風祭モータース」の御曹司である風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中。大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツからドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件にぶちあたるたびに、その一部始終を相談する相手は“執事兼運転手”の影山。 「お嬢様の目は節穴でございますか?」――暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに事件の謎を解き明かしていく。
考察
 主に毒舌をいう執事という面白いキャラクター設定で、毎話どんな丁寧な口調でお嬢様を罵るのかが楽しみになった。また、キャラクター同士の掛け合いがとてもコミカルでおもしろく飽きずに見れた。シリアスな事件とコミカルな掛け合いが交互にあって面白かった。内容もしっかり謎解きをしていて、自分自身も事件のから繰りを考えながら視聴でき、どんどん作品に引き込まれていったなと思った。

11, カラオケ行こ!(映画)監督:山下敦弘
概要
 変声期に悩む合唱部の男子中学生と歌がうまくなりたいヤクザの交流をコミカルに描いた和山やまの人気コミックを、綾野剛主演で実写映画化。
中学校で合唱部の部長を務める岡聡実は、ある日突然、見知らぬヤクザの成田狂児からカラオケに誘われる。戸惑う聡実に、狂児は歌のレッスンをしてほしいと依頼。組長が主催するカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける恐怖の罰ゲームを免れるため、どうしても歌がうまくならなければならないのだという。狂児の勝負曲は、X JAPANの「紅」。嫌々ながらも歌唱指導を引き受ける羽目になった聡実は、カラオケを通じて少しずつ狂児と親しくなっていく。
考察
 ヤクザと中学生という相容れないような2人が歌という共通点だけでつなかり、行動を共にするのが面白かった。聡実がなんだかんだ言いつつ、狂児にカラオケを教えるのも、狂児のために「紅」を歌ったのも、狂児の不思議な魅力に惑わされている感じが面白かった。中学生の声変わりという誰にでもある現象なのに、合唱部でソプラノを任されていることもあってか、誰にも相談できず悩んでいる姿がよく表されているなと思った。そこで、自分を無条件に認めてくれる狂児がきたから、聡実は狂児という居場所に心地よさを感じたのかなと思った。

12, ヴァイオレット・エヴァーガーデン(アニメ 2018)監督:石立太一
概要
 感情を持たない一人の少女がいた。彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙、都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙、飾らないありのままの恋心をつづった手紙、去りゆく者から残される者への最期の手紙。手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。
考察
機械のようにしか考えられなかったヴァイオレットが手紙を代筆することによって、いろんな人の心に触れ、自分自身の心にも触れられるようになるという作品だった。「愛している」というよく聞く言葉についてとても深く掘り下げていて、見ているこちら側も考えさせられた。いろんな形の「愛している」が出てきて、その中に込められているものをヴァイオレットが感じ取り、代筆していく姿がとても心に刺さった。人々のたくさんの心が動く瞬間というのを繊細に描いていて、「必ず泣ける」と言われているのも納得だなと思った。

13, 映画キミとアイドルプリキュア♪お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!(映画 2025)監督:小川孝治
概要
 「プリキュア」シリーズの22作目として2025年2月から放送のテレビアニメ「キミとアイドルプリキュア♪」の劇場版。ある日、珊瑚の妖精トットに招かれたうたたちは、アイアイ島と呼ばれる不思議な島で開催される宇宙一のアイドルフェス「スーパーミラクルアイドルフェスティバル」に出演することになる。しかし、突如として謎の怪物が現れ、島と世界は大ピンチに陥り、うたたちは過去へと飛ばされてしまう。この危機を乗り越える鍵は、島の伝説の女神、そして島で出会ったアイドル嫌いの謎の少女テラに隠されていた。2024~25年に放送されたシリーズ前作「わんだふるぷりきゅあ!」と2023~24年に放送された前々作「ひろがるスカイ!プリキュア」のプリキュアたちも登場。
考察
 アイドルをテーマにしていることもあり、推し活について詳しく描かれていた。また、アイドルなので歌うシーンが多く、とても楽しく鑑賞できた。推しの喪失というのがテーマに描かれていた。女神は寿命の違いで推していたアイドルが居なくなってしまった、ということがきっかけで闇に飲まれてしまう。心の支えにしていたものが突然消えてしまうと、確かに無気力になってしまうなと共感した。それでも自分を支えてくれていた存在を忘れなければ、再び歩き出せるのだということを伝える内容だったと思う。今年のプリキュアだけでなく前作のプリキュアたちも出てきて楽しかった。

14, ちはやふるーめぐりー(ドラマ 2025)
概要
 「今どき部活なんてタイパ悪すぎでしょ」――梅園高校2年生のめぐるは、競技かるた部の幽霊部員。目の前の青春よりも、将来への投資!何事もタイパ重視のめぐるは、学校が終わればバイト、からの学習塾、隙間時間にスマホアプリで積み立て投資。部活に入っていれば内申点に有利という理由だけでかるた部に在籍しているものの、一度も部活に出たことがなく、競技かるたのルールもチンプンカンプン。そんなめぐるの高校生活が、新たに競技かるた部の顧問になった古典オタクの非常勤講師・大江奏との出会いで変わり始める。
考察
受験に失敗したことで、自分を負け組だと思い込んでいためぐるが競技かるたに出会い、そこにかけられている人々の思いに触れて、自分に自信を取り戻すという感じだった。何かに打ち込んでいてそれを裏切られて、どうしようもなくなった人たちが集まって、競技かるたに打ち込む姿がとても魅力的で、何かに必死になったことがある人には必ず共感を呼ぶだろうなと思った。今作は個人戦ではなく団体戦が描かれていた。最初は一人だった部員がめぐるの行動や言葉によって一つになり、チームになっていく様子がとても感動的だった。最後の試合は負けてしまったが、それまでに得たものを実感して、大切にしている様子が描かれていてよかったなと思った。

15, 映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城(映画 1983)監督:芝山努
概要
 春休み。ドラえもんやのび太、スネ夫、ジャイアン、しずかたちは太平洋海底でキャンプをすることにした。一行は楽しい第一日目を過ごすが、翌日から五人は謎の世界に引き込まれていく。幽霊船や海底人たちが現れ、一行はスリル、ドキドキの大冒険を楽しんだ。
考察
 地上に住む人間が海を汚染しているということをテーマにされていて、子どもの教育にもいいなと思った。ドラえもんたちがバキーを罵るなか、しずかちゃんがバギーにずっと優しく話しかけたり、かばったりしていた。人を助けたり、優しくしたりすると助けられた人はそれを返してくれるということが描かれていたように感じた。機械でもなんでも大切にすれば大切にするほど愛着がわき、それを失ったときの悲しみは大きくなるなと感じた。最終の敵であるポセイドンとバギーは両方機械で、優しく接してくれたしずかのために立ち向かうバギーとポセイドンが対照的に描かれているなと思った。

16, ダンダダン(漫画)作者:龍幸伸
概要
 霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と、同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。 モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。 互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。 そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。 窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む!運命の恋も始まる!? オカルティックバトル&青春物語、開幕!
考察
 SFでもあり、怪談でもあり、恋愛でもあり、青春でもあるたくさんの要素が詰まっているにも関わらず全ての要素が面白い。はじめは敵だった妖怪もUMAも人間もどんどん味方になっていくので、ほぼ全てのキャラクターに愛着が持てる。オカルンが自分から動くことをしなかったのに、初めての友達のために自分から動く姿に心動かされた。

17, ブラック・ショーマン(映画 2025)監督:田中亮
概要
 コロナウイルス流行後、観光客が遠のき、かつての活気を失ってしまった町で、多くの教え子に慕われていた元中学校教師・神尾英一が何者かに殺害される。父の訃報を受け、2カ月後に結婚を控えていた娘の神尾真世が、実家のある町に帰ってくる。父はなぜ殺されなければならなかったのか。真実を知りたいと願う真世の前に、元マジシャンの叔父・神尾武史が現れる。かつてラスベガスで名を馳せた武史は、卓越したマジックの腕前とメンタリスト級の観察眼、誘導尋問を武器に、真世とともに事件の謎に挑む。
考察
 父と娘としてではなく、教師と生徒として関係を築いてきた親子が最後の最後で父と娘として繋がれたのがよかった。事件の内容自体も面白く、退屈しなかった。現代の情報社会の恐ろしさが描かれていて、嘘をついて有名になると後が怖いし、最初から正直に公表していれば、美談になったのでは?と思ってしまった。嘘というのは絶対だめだし、何事も初めが肝心だなと思わされた。叔父と姪の関係が魅力的でなんだかんだ姪のことを大切にしているのがひしひしと感じられた。垣間見える家族愛がよかったと思う。

18, HUNTER×HUNTER(アニメ 2011)監督:神志那弘志
概要
 1998年より週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載が開始された原作『HUNTER×HUNTER』は、冨樫義博氏が描く少年たちの壮大な冒険ストーリー です。過酷なハンター試験に挑む少年ゴンと、同じくハンター試験合格を目指す仲間たちの熱い想いや行動が、多くの少年・少女たちの共感を呼び、コミックス は累計6,300万部を越える大ヒットを記録!
考察
 ゴンとキルアの友情が深く描かれるところがよかった。なんでも前向きに捉えるゴンが殺し屋だったキルアの心をいやし、引っ張っていく様がとてもほっこりした。ゴンの純粋で真っ直ぐな気持ちが故に悪い方向にいったり、騙されたりしても、それが歪むことなく、ひたすらに突き進む姿がとても印象的だった。信念を曲げないことで、目的の父親に会うことが達成できたのかなと思った。

19, サマーウォーズ(映画 2009)監督:細田守
概要
 あと一歩のところで数学オリンピックの日本代表になれなかった高校2年生・小磯健二は、買い物や行政手続きなどあらゆることができる仮想世界「OZ」の保守点検のバイトをしながら、夏休みを過ごしていた。そんなある日、健二は先輩の夏希に頼まれ、長野県上田市にある彼女の実家に行くことになる。憧れの先輩との旅行に胸を躍らせる健二だったが、夏希は曾祖母・栄の誕生祝いのために集まった親戚一同の前で、突然健二を自分のフィアンセだと紹介する。一方、「OZ」の世界では恐ろしい事態が発生。健二のアカウントが乗っ取られてシステムに障害が発生し、健二が容疑者として疑われてしまう。そして、その障害は世界に危機をもたらそうとしていた。
考察
家族という繋がりを越える物語だなと思った。健仁がなつきの家の人たちと繋がり、諦めなかったから生まれた結果だったのかなと感じた。また、花札のシーンでは、掛け金がなくなったところで海外の子どもが自分のアバターをなつきに預けるが、ここも繋がりが表されていて、国境や種族を越えた繋がりの表現があると思った。最後の衛生の軌道を反らすところでは何よりも強く家族の繋がりが描かれ、そこに健仁が入ったことを強く印象付けるシーンだったと思った。

20, 陰陽廻天 Re:バース(アニメ 2025)監督:髙橋秀弥
概要
 david productionが贈る初のオリジナルアニメーション! 時空爆走系ヤンキーによる、異世界バトルアクション始動!誰ともつるまず1人孤独に喧嘩に明け暮れるヤンキー高校生・業平 猛 (なりひら たける)は、夢に何度も現れる謎の少女・ツキミヤに想いを募らせる日々を過ごしていた。そんなある日、タケルは不慮の事故で崖から転落。 意識を取り戻すと目の前に広がっていたのは、テクノロジーが高度に進化を遂げた平安京・《電祇平安京(でんじへいあんきょう)》。そこは、最強の陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)が守護しており、憧れのツキミヤが現実に存在する別世界だった! 夢にまで見た運命的な出会いに舞い上がるタケルだったが、突如発生した黒い霧《闇薫(やみかおる)》の中で《怨人(おに)》と呼ばれる化け物によってツキミヤもろとも命を落としてしまう。しかし、次の瞬間、タケルは再び電祇平安京で目を覚ます。 やがて自身がタイムリープしたことに気づいたタケルは、ツキミヤが命を落とす未来に抗うため、安倍晴明から陰陽術を習得し、陰陽師として戦うことを決意する!
考察
 初め敵だと思っていたものが味方で無害で守るべき存在だと思っていたものが最大の敵で驚いた。みんな自分の信念のために生きていて、そのぶつかり合いだったのだなと思った。たけるがよく家訓を叫んでいて、その家訓は矛盾したこともあって、めちゃくちゃだなと思っていたけど、どれも強い思いと意志があって、だからこそたけるのピンチを救ったんだなと思った。未来を諦めないというのが本作のテーマだと感じた。

21, 夢中さ、君に。(アニメ 2025)監督:中谷亜沙美
概要
 中高一貫の男子校に通う江間譲二は、体育祭がきっかけで 風変わりなクラスメート・林美良から変な絡まれ方をされるようになる。 共学高校に通う目高優一は、校内で忌み嫌われている不気味キャラ・二階堂明が後ろの席になり、憂鬱な気分を抱えていた……。 思春期ならではの人間模様が織りなすオムニバス・ストーリー。
考察
 個性豊かな学生たちがいろんな目線で描かれているのが面白かった。みんなそれぞれ誰かに興味を持っていて、その相手のことに夢中になっている様子が描かれていた。江間も目高も一風変わったクラスメートに絡んだり、絡まれたりしていて、彼らがそれを避けることなく相手にかかわった結果、相手の新たな一面を発見できたのかなと思った。周りのうわさや表面的な印象だけでなく、きちんと関わって、相手のことを知ると面白いのかもしれないと思った。

22, オッドタクシー(アニメ 2011)監督:木下麦
概要
 偏屈で無口な変わり者小戸川。 個人タクシーの運転手として街を流しながら、なるべく他人と関わらないように、平凡な日々を過ごしていた。ところが、ある日思い掛けず『練馬区女子高生失踪事件』に巻き込まれてしまう。事件には、億を超える巨額の金、目的不明の半グレ集団、売り出し中のアイドル、カリスマ化されていく大学生など、様々な事物が絡み、混沌としていく。 それでも、ある計画の実行をきっかけに、事態は一気に収束。一連の出来事は、多くの悲しみや不条理をはらみながら、いったんの結末を見た。かに思われた。関わっていた人々は、口々に証言する。“あの時一体何が起きていた”のかを。それらを繋ぎ合わせることで浮かび上がってくる、事件の新たな輪郭。 一人のタクシードライバーの “人生を一変させるような出来事”がカタチを変え、運命の歯車は再び揺さぶられていく。
考察
 いろんな事件が折り重なっていて、それに巻き込まれていく小戸川が秀逸に描かれていたなと思った。子供の時に家族がらみで死にかけて、そのことから目をそらすためなのか、人間が動物に見えてしまっているという設定が面白いなと思った。本当は人間でなのに、動物の世界の出来事だと、見ているこっちも疑わないから最後の展開にとても驚かされた。確かに剛力が小戸川に「俺は何にみえる?」と聞くシーンがあって、「ゴリラ」と即答され微妙な顔になるシーンがあったが、それは本当はゴリラではないということを示唆していたのかなと思った。

23, 妖怪学校の先生はじめました(漫画 2014)原作:田中まい
概要
 ビビりで泣き虫な新米教師・安倍晴明(あべはるあき)。 憧れの教師になり、喜んでいたのもつかの間! 赴任先の百鬼学園は、なんと妖怪たちの妖怪たちによる妖怪たちだけの学校だった!気弱でヘタレ、しかも人間である晴明を、学園長が雇った理由とは一体……!? クセ強人間教師・晴明と、個性が大渋滞の妖怪生徒&先生たちの、奇妙でにぎやかな日常を描く、愉快☆痛快☆妖怪☆学園コメディ!授業開始!
考察
 個性豊かな妖怪たちと関わり、向き合うことで晴明自身が大きく成長していく様子がとても面白く、楽しく読めた。また、晴明だけでなく同僚や生徒も彼に影響され、変わっていくのもよかった。ヘタレで気弱な晴明が大切な生徒や友達のために諦めない姿に心打たれた。種族の違いによる寿命の問題や知識量の違いなどが描かれていて、普段なら気にしないような問題を考えさせられる作品だなと思った。

24, 沈黙のパレード(映画 2022)監督:西谷弘
概要
 数年前から行方不明になっていた女子高生が、遺体となって発見された。警視庁捜査一課の刑事・内海によると事件の容疑者は、湯川の大学時代の同期でもある刑事・草薙がかつて担当した少女殺害事件の容疑者で、無罪となった男だった。男は今回も黙秘を貫いて証拠不十分で釈放され、女子高生が住んでいた町に戻って来る。憎悪の空気が町全体を覆う中、夏祭りのパレード当日、さらなる事件が起こる。
考察 
 大切な人を殺されたり傷つけられたりしたのにも関わらず、加害者である人は逮捕されず、その怒りをどこにもぶつけることができなくてやってしまった結果だったのかなと思った。最愛の妻を守るために加害者を殺してしまったが、結局誰も幸福にはならない結果になった。やられたことをやり返しても、自分には何も返ってこないということが描かれていたと思う。悪いことをしてしまったら黙っておくのではなく、正直に話して反省した方がその人の人生はよくなると思った。

25, Dr.STONE SCIENCE FUTURE第2クール(アニメ 2025)監督:松下周平
概要
 宝島での激戦を終え、無事に科学王国へと帰還した千空たち。手に入れた石化装置で、コールドスリープしていた司を復活させることに成功。司は科学王国の仲間となった!
そして、人類石化の黒幕・ホワイマンの本拠地が“月”であることを突き止めた千空たちは、月を目指す!このストーンワールドで、ゼロから宇宙船を作るビッグプロジェクトへと乗り出した。早速、世界中から宇宙船の素材を集める為、ペルセウス号で大海原へと飛び出した千空たち。復活液の原料となる大量のコーンを求め、最初の目的地・アメリカ大陸を目指す。勇気、結束、科学力、全てが試される大航海の先に、千空たちを揺るがす脅威が待ち構えていた!!
考察
 アニメにしてよりわかりやすくなったなと思った。漫画のときもスイカが1人になったことがよく表現されていたと思うけど、アニメになると今まで聞こえてきていた声が聞こえなかったり、声優さんが1人だったりとより孤独が強調されていて、心にきた。また、千空が復活するときにエンディングで、声優さんのテロップの表示が千空がしゃべり出すまででないという演出があり、とてもこだわりを感じた。みんながスイカを応援したくなるような演出で、SNSでも話題になっていて、見せ方がすごいなと思った。

26, カラオケ行こ!(アニメ 2025)監督:中谷亜沙美
概要
 合唱部の部長・岡聡実は、突如現れたヤクザ・成田狂児から声をかけられる。彼の組では恒例のカラオケ大会があり、そこで歌ヘタ王になると組長に微妙な刺青を入れられる掟があった。狂児に歌唱指導を頼まれ、仕方なく練習に付き合わされる聡実。カラオケで繋がった二人の奇妙な関係の行方は……!?
考察
 アニメオリジナルで、狂児視点のお話を見られたのがよかった。声変わりで部活における自分の存在意義みたいなのが見えなくなっていて、不安だった聡実が意地になっている練習のシーンで表現されているのかなと思った。そこに、唐突に自分を無条件で信じて、居場所をくれた狂児の存在が聡実にはとても大きく大切なものだったのだろうなと感じた。また、狂児が相変わらず「紅」を歌い続けたのも、ありのままの自分でいいというメッセージなのではないかと感じた。自分の好きを肯定していいよということなのかなと思った。

27, ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(映画 1993)監督:ヘンリー・セリック
概要
 ハロウィン・タウン。それは年に一度のハロウィンのお祭りを人間界へ送り出す不思議な町。しかし、この町の人気者“カボチャ王”ことジャックは、毎年同じように繰り返されるハロウィンの準備にうんざりしていた。ある日、ジャックは森の中で奇妙な扉を見つける。そのひとつを開いてみると、そこはハロウィン・タウンとはまったく別の、陽気で明るいクリスマス・タウンだった。一面の銀世界にピカピカ光るライト、心はずむケーキやツリー、そして優しい人たち。たちまち、その初めての世界に魅せられたジャックは、彼に想いを寄せるつぎはぎ人形サリーの心配をよそに、自分流のクリスマスを計画する。ジャックが夢見たハロウィン風クリスマスとは…?
考察
 いつも子どもを怖がらせるために奔走していたジャックが、クリスマスという子どもを喜ばせるためにある行事の存在を知り、自分もやってみたいとなるのがとても素敵な発想だなと思った。ハロウィンのときはちょっと沈んだ顔だったジャックがクリスマスでは生き生きとしている様子がよかった。ジャックは上手にクリスマスをすることはできなかったが、失敗を通して、自分の大切なものややるべきことを再確認できたのかなと思った。適材適所というものがあるのだというのも表現されていたと思う。また、クレイアニメになっていたのも印象的だった。

28, カッコウの許嫁 Season2(アニメ 2025)
概要
 海野凪と天野エリカ。同じ日に生まれた二人は、赤ちゃんの頃に取り違えられた子ども同士。 定食屋の息子とホテル王の娘として育った二人は、育てと生みの両親たちのススメで、許嫁関係となることに。 ひとつ屋根の下で同居を始めた二人の生活は、クラスメイトの瀬川ひろや 兄を追って来た海野幸たちも巻き込んでいく。 許嫁、想い人、血の繋がらない妹。 凪を巡るちぐはぐな“四角関係”へ、今度は初恋の幼なじみがやって来る!? 人生とラブが大交錯! 「取り違え子」から始まる“五角関係”ラブコメディー。
考察
 家族にきめられた許嫁という運命を自分たちの力で覆そうとする姿が描かれていた。取り違え子からの許嫁というめちゃくちゃな関係にもかかわらず、お互いに影響しあって、成長していく過程がとても面白かった。また、凪を取り巻く周りの人たちも決められた運命を覆そうと努力している姿もよかった。

29, やさしいライオン (映画 1970)原作:やなせたかし
概要
 子どもを失った母犬ムクムクと、母を失ったライオンの赤ちゃんブルブルの交流をやさしく綴った、やなせたかし作の絵本をアニメ化した作品です。母犬と子ライオンの心情を歌で綴ったミュージカル・アニメーションは、連作として何本か作る予定でしたが、完成したのはこの一本だけでした。
考察
 絵本の読み聞かせをするような音声とミュージカルチックな歌を挟む構成だった。初めて見る構成で珍しいなと思った。犬のムクムクとライオンのブルブルの親子の絆が描かれていて、家族は血のつながりだけで構成されるものではないということを伝えてくれる作品だった。「心が大切で、見かけは重要ではない」というセリフが二人の深い絆を表現していた。

30, 朝ドラあんぱん(ドラマ 2025)脚本:中園ミホ
概要
 「韋駄天おのぶ」「ハチキンおのぶ」と呼ばれる朝田のぶは、高知県御免与町で祖父母と両親、妹二人と暮らしていた。 留守がちな父・朝田結太郎から「女子も大志を抱け」と聞かせられていたが、父が出張中に急死してしまう。悲しみを見せないのぶだったが、転校生・柳井嵩の描いたスケッチに心を救われる。祖父・朝田釜次が大怪我をしたこともあり、風来坊のパン職人・屋村草吉の協力で「朝田パン」を開業することになる。
考察
 やないたかしと妻ののぶの人生を半年かけて描いていて、それでも毎日見続けられるくらい面白い作品だった。正義とは何なのか、というのがずっと問いただされていて、それを見つけるために奔走する2人の姿がとてもかっこよかった。「アンパンマン」が誕生するまでに、いろんな苦悩とつらい体験があったのだなと思った。いろんな体験を経て今みんなが見ているアンパンマンになったのだと感動した。夢を諦めずに追いかけることの大切さを伝える作品だと思った。
2025/09/30(火) 18:51 No.2120 EDIT DEL
3年 高垣 夏休み1~30 RES
1 『この夏の星を見る』 監督/山本環

 2020年、コロナ禍で青春を奪われた学生たちの群像劇。茨城県の高校生・亜紗や凛久は、夏を取り戻すため「スターキャッチコンテスト」をオンライン開催することを決意する。このコンテストをきっかけに、各地の学生たちがつながることで、新たな縁と青春が生まれていく。

 『この夏の星を見る』というタイトルに表れているように、今この時に何ができるのか、奪われたと悲観するのではなく、今の状況の中でどんな時間を作れるのかという前向きなメッセージが込められている映画だと思った。
 映像について、映画『NOPE』で撮られた、夜のシーンを昼間に撮り独特な雰囲気を作る手法がとられていた。これにより、宮古島の星空が東京のものと比べ、白っぽくはっきりとした美しさとして差別化されていた。

2 『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』 監督/石原立也

 普通の会社員・小林さんと、彼女に惹かれ集まったドラゴン。その中のひとり、カンナ・カムイに突然、「本当の父親」が来訪してくる。

 『小林さんちのメイドラゴン』シリーズに共通したテーマである「他者、他種族
との共生」を引き継ぎつつ、人間とドラゴンの価値観の違いや親子関係を描いていた。子供との関係についての価値観を簡単には変えられない父親の描き方が物語に深みを出していた。ここが簡単に変わってしまっていたら、今まで描いてきていた人間とドラゴンの違いをどう受け止めていくかという主人公たちの葛藤が軽いものとしてとらえられてしまいそうだと思う。

3『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』 監督/近藤亮太

 主人公・敬太は、一緒に出掛けた弟が失踪するという過去を持ち、現在は行方不明となった人を探すボランティアを行っていた。そんなある日、母から敬太に古いビデオテープが送られてくる。それは、弟がいなくなる瞬間を敬太自身が撮影したビデオだった。

 貞子や加耶子のようなホラーキャラクター、ホラーアイコンを消費するような近年のホラー映画の傾向から外れるような作品で、怪異の原因追及がされるようなものでもなかった。画質の粗い映像は、不気味さを演出するうえでとても効果的であることがこの映画を通してとても感じた。なぜそのように感じるのかは考える余地がある。「山」という神聖さと不気味さが両立するような場所が怪異の中心におかれるのは、山を信仰する文化のある日本特有の話なのではないかと考えた。

4『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』監督/外崎春雄

テレビアニメシリーズ『鬼滅の刃 柱稽古編』の続編。お館様の危機に駆け付けた柱と炭治郎たちや鬼殺隊士たちは、無惨によって鬼の根城「無限城」へと落とされてしまう。

 映画三部作で完結するという情報と共に公開された本作は、最終決戦の始まりとしてとても盛り上がりのある作品に仕上がっていた。アニメ―ジョンは今までのシリーズと同様に圧巻のものであったが、以前の映画『無限列車編』よりも止め画と過去の回想が多い印象で、そこで一度戦闘シーンのテンポ感が区切られているように感じた。
 今回のメインである猗窩座の過去を見ると、猗窩座の見た目や戦闘スタイル、血鬼術はすべて人間時代の過去から構築されていることがわかった。強くなり人間時代を忘れてしまう鬼を構築する一番濃い要素が、人間時代の強い記憶だということが皮肉的だと思った。


5『○〇式』監督/近藤亮太

 撮影バイトとして、とある式に足を踏み入れた兄弟。結婚式のような風景であるが、どこかおかしい。徐々に感じていく違和感は、やがて逃れられないモノへと変化していく。

 『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の監督の最新作で、短編のホラーとなっている。前作と同様の画質の粗い映像が恐怖心をあおるような演出がされていたが、その映像が粗いことに整合性が感じられなかった。

6『近畿地方のある場所について』(映画)監督/白石晃士

 とある特集の取材中に行方不明になったオカルト雑誌編集者。同僚の編集部員はフリーライターと共に、失踪前の資料から特集を完成させようとする。その資料の共通項を探るうちに、近畿地方のとある場所について恐ろしい事実が明らかになり、その怪異に巻き込まれていく。

 原作は紙媒体の資料を調べているという編集者の記事という設定で、それを映像に落とし込むにはどうするのかと思っていたが、昔のテレビ番組やニュース映像が資料として登場して違和感なく話が進んでいた。
母親の身代わりを求め怪異になってしまったものから、誰かを身代わりに亡くした大切な人を得るという、ひとつひとつ見るとバラバラな内容が繋がって一つの物語が見えてくると、恐ろしさよりも切なさが見えたと思う。

7『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-4 真相!トイレの花子さん』監督/白石晃士

 投稿者の山口菜々と田村英里は、ふと思い立ち自分らが通っていた廃学校を探検する。「トイレの花子さん」を探したが、撮影した動画には得体の知れない何かが写っていた。 翌日、菜々が英里を部屋で撮影していると英里が首を吊って死んでいる姿をファインダー越しに見てしまう。その何かは本当に「トイレの花子さん」なのか確認するためにディレクター工藤、アシスタント市川、カメラマン田代の3人と菜々と英里、協力を依頼した霊能者である真壁栞は廃学校に向かう。

 タイムリープ、異世界というSF要素がふんだんに取り入れられた作品になっていて、今までのシリーズとは一線を画していた。工藤に対しての伏線や、時間を操作したことで受ける代償など、細かい情報が要所要所に盛り込まれていたので、かなりじっくり見ないとおいて行かれる内容だった。
 今回は、いじめや人と向き合うことがテーマになっていて、今までにないメッセージ性があった。
 

8『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!劇場版・序章 真説・四谷怪談お岩の呪い』
 監督/白石晃士

 ある映画に映りこんだ異物、それはまさに「お岩さん」の姿そのものだった。工藤たちは、映画の撮影現場を訪れるが、そこでお岩の姿と、市川の目への異変の前触れが映りこむ。続けて映画の撮影後に姿を見せなくなったという主役の女性宅を訪れるが、彼女は既に正気を失っており、工藤たちに刃物を振りかざし襲いかかる。ほうほうのていで逃げ帰った工藤たちは、心霊研究家の吉田に意見を求め、浄霊師の宇龍院道玄の協力を得る。道玄の不遜な態度に工藤が我慢ならず、今回も「呪いの髪の毛飾り」を使いながらも市川の身を守ることに成功する。後日、四谷怪談の作者である鶴屋南北が出生したという「タタリ村」の情報を得た一同は、劇場用映画の制作を目指して始動するのだった。

前回の『トイレの花子さん』で異世界の存在を確信した工藤がどんどん危険な方向に進んでいっていることがよくわかる内容だった。序章とあるように、今回の内容は次の劇場版の内容に繋げるためのものになっていて、特段ストーリーが進むようなものではなかったが、ついに撮影クルーに実害が出るという点で新たな怖さが生み出されていたと思う。

9『ノロイ』監督/白石晃士

 怪奇ルポライターの小林雅文の自宅が全焼する事件が起きた。焼け跡からは妻の焼死体のみが発見され、小林本人は疾走し行方不明となった。
 そんな小林は、この事件が起こる前、ドキュメンタリー映画「ノロイ」を完成させていたが、内容があまりにも衝撃的なものでお蔵入りとなってしまった。その「ノロイ」のテープが発見され、プロデューサーは白石晃士を監督に据え公開を決意する。
「隣の家から奇怪な音が聞こえる」という主婦からの依頼を小林は調査していた。隣人に取材を申し込むも断られるが、その映像には奇妙な音が録音されており、赤ちゃんの声であることが判明する。再度取材を申し込むが、すでに転居しており、その数日後、依頼主の主婦とその娘が交通事故で死亡する。そこから、小林は不可解で恐ろしい呪いに巻き込まれていく。

 ファウンドフッテージものの傑作だと思えるほどのミステリーホラーとして完成度の高い内容であった。今年公開されている『近畿地方のある場所について』がこの映画に多大な影響を受けたというように、ホラー映画において新たな」風を吹かせたと言っても過言ではないと思う。
始めのなんともない相談からダムに沈んだ村の奇祭にまつわる呪いに繋がっていくという世界観の広がり方が、徐々に恐怖心をあおっていく仕組みになっていて興味深かった。

10『On Your Marks』(短編アニメーション)監督/宮崎駿

 チャゲアンドアスカの楽曲に合わせてライブで流すために制作された短編アニメーション。組織の戦闘員のような恰好をしたチャゲアスが、侵攻した場所に監禁されていた翼の生えた少女を発見し、自由にさせるために奮闘する。

 セリフは全くなくチャゲアスの曲だけが流れるのに、世界観の書き込みが細かくストーリー性がしっかりある作品になっていた。
 ハザードマークや近未来的な場所や戦闘機、荒廃した地上から、舞台は世紀末の地球なのではないかと考えられる。その中で、チャゲアス含む戦闘員が何かの組織に侵攻していくが、やたらめったらに銃を撃ち、手りゅう弾を投げ込む描写から、無差別殺戮を命じられていることもうかがえる。このような残酷な世界観の中で、自由を奪われた翼の少女を自由にさせるというストーリーや最後に少女が羽ばたいていく描写は、自由のない自分たち(チャゲアス)の意思を少女に託していくようにも見えた。

11『スパイファミリー』第13~15話

 アーニャのステラ獲得の御褒美に、ペットの犬を探しに行く一家だが、ロイドは途中で任務に駆り出されてしまう。爆弾犬を使ったテロを阻止する任務に参加するロイド。一方アーニャはとある犬の心に自分たちの姿を見る。気になったアーニャは付いていき、テロリストのアジトに足を踏み入れてしまう。

 この回の話には、『スパイファミリー』の根本的な思想が詰まっていると思った。西側と東側の攻防が描かれる中で、戦争や不毛な争いで市民の幸せを壊したいわけじゃないという考えが強く出ている。しかし、今後の展開として、西と東の戦いは避けて通れないのではないかということも、この回で大きく感じた。

12『えいがのおそ松さん』

 高校の同窓会で再会した同級生たちは、社会人として生活する、ちゃんとした大人になっていた。ごまかしきれず、冴えない自分たちの現状を曝されてしまった6つ子たちは、そっと家路に着く。すっかりやさぐれて酒をあおり、眠ってしまったおそ松たち。翌朝、目覚めた彼らが目にしたのは、誰かの過去の記憶の世界。過去に公開を持つ人物の記憶ということをデカパンから教えてもらい、それを解明することで現実に戻れるという。はたして六つ子たちは現実に戻れるのか。

 基本全編ギャグなおそ松さんだが、この映画は六つ子それぞれのアイデンティティの確立にはっきりとフォーカスが当てられていて、シリアスな場面の目立つ物語であった。
 ギャグの比重が多い作品だからこそ、真面目な話やテーマが目立っていると感じた。


13『人間失格』太宰治

 「恥の多い生涯を送って来ました。」という書き出しから始まる大庭葉蔵の手記を中心とした、太宰治の代表作。

 人とのつながりを恐怖する葉蔵の感情や考えがとても具体的で生々しく書かれているので、太宰治は自身の経験を含めているのではないかと感じた。また、葉蔵の手記であることから、彼の周囲が悪意に満ちているように感じたが、実際はすべてがそうではなく、彼の自己否定的で人間不信を持つ性格がそうさせていたと考えると、信頼できる語りとは言えず、その文の中にある真意を読み取らなければならないと思った。


14『人間椅子』江戸川乱歩

 椅子職人の男が椅子に入り込むという恐ろしいことを行っていたという告白の手紙を中心としたスリラー小説。

 この小説には、かなりセンセーショナルな内容が含まれていて、いわゆるエログロナンセンスに分類されるような作品であることは確かだと思った。しかし、この小説における注目点は、男が椅子に入り込むことで女と触れ合う部分のほかに、男が椅子に対して性的な感覚を覚えているところであると思う。


15『黒猫』エドガー・アラン・ポー

 酒におぼれ飼い猫を殺した男が、それとそっくりな猫に次第に追い詰められるゴシックホラー小説。

 黒猫を魔女の使いとして登場させる作品は多くあり、思い浮かぶのは『魔女の宅急便』であるが、この小説は黒猫を言葉のまま魔女の使いとして登場させるのではなく、また別のメタファーとして登場させているのではないかと考えた。男は酒におぼれることで気性が荒くなり動物虐待をするようになる。虐待した後、後悔にさいなまれるが、次第にその後悔が苛立ちに変わり、ついに愛猫を手にかけてしまう。この男は、猫という無垢な存在に対しての恐怖、自身がその無垢な良心に責め立てられているという感覚をもつようになる。このことから、猫は男の暴力性に対して無垢な良心のメタファーなのではないかと考えた。


16『空想の空とぶ機械たち』監督/宮崎駿

19世紀の人々が思い描いた未来の空飛ぶ機械を描いた、ジブリ美術館の展示作品。

空想科学(SF)における、人々の空を飛ぶことに対するロマンが感じられた。
 空想の機械は構造や論理は後回しにして、見た目を優先させてつくられていると思っていたが、このアニメーションをみて、空を飛ぶための構造をしっかりと考えて設計されていることに、制作者の想像力やロマンを感じて感動した。


17『方舟』夕木春央

 大学時代の友人といとこと一緒に山奥の「方舟」と呼ばれる地下建築に遊びに来た柊一は、偶然出会った3人家族とともに施設の中で夜を超すことになる。しかし、明け方に地震が発生し、扉がふさがれ、地殻変動により方舟が水没し始めてしまう。その矢先に、殺人事件が起こる。
 とびらを開けるには一人を犠牲にしなければならない。閉じ込められた全員が、犯人がいけにえになるべきだと思った。

3段階くらいあるどんでん返しの展開に、毎回心臓が嫌な音を立てる感覚を覚えるほど重い展開だった。だんだんと積もっていく違和感と倫理観を問うてくる内容は、読後に自分ならどうするのだろうと考えてしまうし、自分の考えや結末を踏まえて何度も読み返したくなる。
 真犯人がわかると動機もなんとなくわかるが、それだと腑に落ちない部分があり、読み返すと犯人が異様に何かを気にしていることがわかった。それに気が付くと、冷静沈着にみえた犯人も焦りと倫理的なことについて自身に言い聞かせているように見えた。


18『カラオケ行こ!』TVアニメ版

合唱部部長の岡聡実はヤクザの成田狂児に突然カラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。組のカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける“恐怖”を回避するため、何が何でも上達しなければならないというのだ。狂児の勝負曲は X JAPAN の「紅」。聡実は、狂児に嫌々ながらも歌唱指導を行うのだが、いつしかふたりの関係には変化が起きる。

実写映画版もとても話題になったが、私はこのアニメ版がとても良いと感じた。
聡実が苦しむ声変わりの表現や、それに対する周りの反応が暖かいことで、聡実のやるせなさが際立っていた。聡実が大学生になって狂児と再会するシーンは、聡実の狂児に対する憧れや恋心を予感させるような含みのあるものであったと思う。


19『ギヴン 柊mix』

 高校三年生の立夏は、自身の恋人・真冬の幼馴染、柊と玄純にバンドのサポートを頼まれる。サポートを引き受ける立夏だが、それに対し真冬は置いて行かれるような寂しさを感じるようになる。一方柊は、玄純に対しての恋心を自覚する。

 TVアニメシリーズ、第一弾映画の続編で、亡くなった由紀の死に向き合い始める話になっていた。この作品のテーマとして、死と別れ、それを抱えて生きていくというものがあると考えているが、このテーマの色が濃く出てきたと感じる。
 今まであまり描かれなかった由紀と真冬、柊と玄純の関係性や過去にフォーカスが当てられ、由紀のカリスマ性や彼がいなくなったことがこの物語に与えた影響を強く感じて、立夏がそんな彼らの関係性とどう向き合っていくのかで、テーマに対する答えが変わってくるのではないかと考えた。

20『ベニスに死す』監督/ルキノ・ヴィスコンティ

1911年、老作曲家のアシェンバッハは静養のためイタリアのベニスに訪れた。そして、宿泊先のホテルで美の化身のような少年・タジオを見かけ、一瞬で心を奪われる。想いを抑えきれないアシェンバッハだったが、その頃ベニスでは疫病が蔓延し始めていた。

 「美と死」がテーマになっていて、タジオの美しさは死をも超越するイメージを持つ。映画自体セリフ数が極端に少なく、映像や役者の表情で物を言わせるという、最近の映画では見ない芸術性のある映画と言える。
 タジオを演じた俳優のドキュメンタリー映画があるが、これと併せてみると、タジオの危うく儚い雰囲気は彼自身の置かれた状況に由来するものなのだとわかる。


21『ミッキーの大時計』

ミッキーは、ドナルド、グーフィーと共に大時計の掃除をしようとする。

 起承転結のあるストーリーではないが、アニメーションと音楽の融合により、コメディーのカタチがとても際立っている作品だと考えた。
 今想像するミッキーというキャラクターは、ヒーローで聖人のイメージがあるが、この時代のミッキーは結構口が悪く、はっきりとコメディアンとしてキャラ付けされていた。


22『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』監督/ティム・バートン

 ハロウィンタウンの・ジカボチャ王ジャック・スケリントンは、毎年の
ハロウィンの準備にうんざりしていた。ある日クリスマスタウンに迷い込むことで、皆が幸せそうなクリスマスに憧れるようになり、彼なりのハロウィン風クリスマスを計画することに。

 ティム・バートンの世界観と個性的なキャラクターがとても魅力的な作品だと思った。
 ストップモーション・アニメーションとデジタル映像を融合させた映像は、他には見ない独特の雰囲気を抱いていると思う。 


23『ガチアクタ』第1話~第2話

 スラム街で暮らす少年ルドは、ある日ともに暮らしていた育ての親の殺害現場を目撃し、殺人の濡れ衣を着せられる。誰にも信じてもらえず、好きな女の子にも裏切られたルドは、天界に復讐を誓い、奈落へと落とされる。

 第一話の衝撃が、最近のアニメの中でもトップクラスにあると感じた。
 好きな女の子が、はりつけにされるルドを見て、話も聞かずに見限るシーンの絶望感はすごく、今後ルドにとって深いトラウマとなり、物語にも大きな影響を与えるのではないかと考えた。



24『夢 ―日照り雨―』監督/黒澤明

 屋敷の門前で日照り雨にあう私。母から外に出てはいけない、狐の嫁入りがあり、それを観てはいけないと言われるが、林の中へ入ってしまう。

 黒澤明の夢を題材にした作品で、不思議な世界観と教訓のあるような内容だった。狐の造形や狐の居場所に向かう丘の色彩感覚はとても美しい。この美術要素が、夢のような不思議さを引き立たせているのではないかと思う。


25『夢 ―桃畑―』監督/黒澤明

 屋敷で姉のひな祭りを行っている。6人いた友人に団子を届けると、なぜか5人しかいなかった。その後、見たことのない少女が現れ、その少女を追いかけ裏庭に行くと、大勢の男女がひな壇のように居並んでいた。
 
 この作品も夢を題材にしているため、不思議な世界観になっている。夢というのに相応しいほどストーリーに整合性は無いが、また教訓めいたテーマはある。日本昔話のような、命を大切にするようにいうストーリーは、かなり子供向けの内容にも思える。黒澤明の作品ではわりと移植なのではないかと思った。


26『ドクターX 2021年版』

 新型コロナウイルスが蔓延する中で、フリーランスの外科医:大門未知子は東京に帰ってきた。

 感染症とどう向き合っていくか、感染症とその他の病気を天秤にかけないといけないのか、ドクターXの時事を含めた内容がよく効いた内容になっていた。
 コロナウイルスという未知のものを異様に恐れて、感染者や医療従事者が厳しい目で見られていた様子も現実を映していて多くの人がこの物語の当事者の気持ちを理解して感情移入できるのは、ドラマとしてとてもよくできている。


27『用心棒』監督/黒澤明

2人の親分が対立する宿場町に、浪人者が現れた。一方の親分・清兵衛に自分を用心棒として雇うよう持ちかけ、敵方・丑寅の子分を瞬時に切り捨ててみせる。だが、清兵衛の謀略を知った浪人は用心棒を辞退。そんな折、丑寅の弟が短銃を携えて帰ってくる。

 昔の映画なので、音声は極めて聞き取りづらく、なんども聞き取れないセリフがあるのが惜しい。しかし、西部劇を思わせる大きな道に風が強く吹く舞台、生々しい殺陣など、この作品以降の映画に影響を与えたであろう描写が多くあるので、映画的価値は計り知れないと思った。この作品の当時の広告を見ると「超娯楽映画」と銘打たれていて、当時の日本人がどのような映画を求めていたのかがわかる。


28『ミッキーのつむじ風』

 ミッキーマウスはミニーマウスのケーキを食べるために、庭の掃除をする。そこに、秋のつむじ風がやってきて、ミッキーの邪魔をする。

 この作品でも、ディズニーのアニメーションでしかできない表現を追求する創作性がとても見えたと思う。命ないものに命を吹き込み、音と動きを合わせる(音はめ)の面白さを表現するのは、『蒸気船ウィリー』に続くディズニーアニメーションの作家性だと言える。


29『テネット』監督/クリストファー・ノーラン

 主人公(名もなき男)が謎の多いパートナーと共に、世界大戦の危機を防ぐための「時間のルールから脱出する」ミッションに挑む。

 時間の因果が逆転する「テネット」のルールがとても難解で、すぐには理解することができなかった。


30新ミュージカル「スタミュ」スピンオフ『ミラクルレビュー』

漣と居候の楪は思案していた。毎年この時期に行われる町内会のお祭りに、力仕事要員として道場の男たちが駆り出されるのが定例なのだが、今年はミュージカル俳優を目指す漣と楪がいるということで、何かしらエンタメ性の高い出し物を期待されている。
町内の皆さんには道場や門下生たちがお世話になっているため、頼みを無下にも出来ず。
すると、楪がミュージカルを上演することを思いつき、綾薙寮に残る星谷達に協力を仰ぐ。

2.5次元ミュージカルなのだが、途中までは本筋の話、中盤からは町内会で披露するためのミュージカルを実際に行うという「劇中劇」のスタイルになり、本筋に戻ったかと思えば、レビューパートに変わる、複雑な構成になっていて、2時間半ほどの公演も全く中だるみがなかった。
内容自体は、もともとのテレビアニメシリーズやミュージカルを知っているファン向けで、登場人物の関係性やシリーズの内容を知っている前提で話が進むので、新規の観客には向かないと思った。
2025/09/30(火) 16:46 No.2119 EDIT DEL
3年 渡辺 RES
1.「劇場版 機動戦士ガンダム」(1981、映画)
監督:藤原良二 原作:矢立肇、富野善幸(富野由悠季)
【あらすじ】
ジオン公国と戦争中の地球連邦は、起死回生のためモビルスーツ・ガンダムを開発する。少年アムロ・レイは、ガンダムのパイロットとして戦争に巻き込まれてしまう。
【考察】
ロボットアニメというより、戦争を描く側面のほうが大きい。アムロが母親と再会した後、攻め込んできた敵軍兵士を殺した際に母親がアムロを責め、それに対して「僕がやられてもよかったのか」というシーンが印象的であった。どちらも正しく、ここでの親子の離別は戦争の渦中では必然的なものだったのだろうと思った。

2.「劇場版 機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編」(1981、映画)
総監督:富野善幸 原作:矢立肇、富野善幸(富野由悠季)
【あらすじ】
戦場での敗北が死であることを教えたランバ・ラル。アムロを救うために命を落としたリュウ・ホセイ。アムロが淡い恋心を抱き、ホワイトベースを護って散ったマチルダ中尉。彼らとの別れと哀しみが、アムロを成長させてゆく。
【考察】
3部作の中で一番各キャラにフォーカスが当たっている。それぞれの恋愛模様を描いている傍らで次々と人が死んでいってしまうのがリアルだった。

3.「劇場版 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」(1982、映画)
総監督:富野善幸 原作:矢立肇、富野善幸(富野由悠季)
【あらすじ】
アムロが出会ったララァは、シャアをガンダムから守って命を落とし、アムロは取り返しの付かないことをした自分に愕然とする。連邦とジオンの最終決戦の果てに、アムロは何を見出すのか。
【考察】
ザビ家の中でも対立があったり、シャアの人間臭さがよかった。

4.「コードギアス 反逆のルルーシュ」(2006、アニメ)
監督:谷口悟朗
【あらすじ】
ブリタニア帝国の属領となり、エリア11と呼ばれる日本。ブリタニアの学校、アッシュフォード学園に通うルーシュは、シンジュクゲットーでテロリストとブリタニア軍戦に巻き込まれ、ブリタニア軍に所書き残した旧友の枢木スザクと再会する。しかし二人の前にある少女が現れ、悲劇は起きる。
【考察】
日本が他の国の支配下に置かれた世界という設定が面白い。占領された国がどのような扱いを受けるのか、自分の住んでいる日本がそうなっているのが不思議な感覚だった。

5.「テニスの王子様」1〜42巻(漫画)
著者:許斐剛
【あらすじ】
アメリカ各州のJr大会で4連続優勝の経歴を持つ天才テニス少年・越前リョーマ。アメリカから帰国したリョーマは、テニスの名門「青春学園中等部」に入学する。全国制覇を目指す青学テニス部に入部し、1年生にしてレギュラーとなったリョーマが、様々な対戦校やライバル、時に仲間との試合を経て成長していく。
【考察】
最初の方はちゃんとスポーツ漫画という感じで面白い。段々「これは本当にテニスなのか??」となってくるが、良いキャラが多く、展開も気になるので一気に読んでしまった。

6.「帰ってきた あぶない刑事」(2024、映画)
監督:原廣利
【あらすじ】
刑事を定年退職したのち、横浜で探偵業を始めたタカとユージ。ある女性の依頼を受けることになった2人は、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていく。
【考察】
過去作は見たことがなかったのだが、過去作のオマージュっぽいシーンが多く、すべて通してみたらさらに楽しめそうだと思った。

7.「アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング」(2018、映画)
監督:マーク・シルヴァースタイン/アビー・コイン
【あらすじ】
容姿への劣等感ゆえに何事にも積極的になれないOL、レネー。自分を変えようと通い始めたジムで頭を打ち気絶して目覚めると、絶世の美女に変身していた。実はそう見えているのは本人だけで、周りから見ると同じレネーなのだが、彼女は前向きな性格になり、周りの反応も変わっていく。
【考察】
 見た目は変わっていなくても、本人の内面の変化によっていろいろな人に愛され始めるのがよかった。自己肯定感をあげようと思える作品。

8.「ワタシが私を見つけるまで」(2016、映画)
監督:クリスチャー・ディダー
【あらすじ】
一度も彼氏が途切れたことのないアリスは、自分を見つめ直すべく同棲中の恋人と距離を置くことを決め、ニューヨークで暮らす産婦人科医の姉メグの家に転がり込む。アリスが就職した法律事務所の同僚ロビンは、毎日のように違う男性と一夜限りの関係を楽しんでいる。一方、ロビンが通うバーの上で暮らすルーシーは結婚願望が強く、デート相手紹介サイトで夫探しに明け暮れていた。都市生活の中での恋愛、姉の出産、友人との喧嘩などを通して、アリスは自分を見つけていく。
【考察】
 爽快感のある作品だった。恋愛系の作品にありがちな全員くっついて終わりではなく、それぞれの生き方を描いていてよかった。

9.「名探偵コナン 隻眼の残像」(2025、映画)
監督:重原克也
【あらすじ】
とある銃撃事件と、長野県警の警部が捜査中に雪崩に巻き込まれた事件が関係している疑いが浮上。やがて小五郎とコナンは、長野県警の刑事たちと協力し真相究明に当たる。
【考察】
長野県警組が主人公の作品。過去の出演アニメ回の履修で気づける伏線が何個かあって楽しめた。諸伏兄弟も見れてうれしかった。

10.劇団「ハイキュー!!」“出逢い” (2025.5.25公演、舞台)
演出:須賀健太 脚本:伊藤マサミ 原作:小舘春一
【考察】
ステージの外にも舞台演出が仕掛けられており、俳優が前から後ろまで歩き回っていることで本当に物語の中に入ったみたいだった。ライティングや舞台装置の動かし方で本当にバレーをしているかのようだった。小道具なども不自然にならないよう、俳優たちがキャラになりきりながら裏で片づけていて面白かった。

11.「三ツ矢先生の計画的な餌付け。」(2024、ドラマ)
監督:野尻克己 原作:松本あやか
【あらすじ】
若手の編集者・石田友也は、女性誌の環境に馴染めず悩んでいた。そんな中、先輩のピンチヒッターとして、テレビや雑誌に引っ張りだこの人気料理研究家・三ツ矢歩の担当になる。初めての訪問に卒倒するほど緊張していた石田だったが、三ツ矢が振る舞う料理にすっかり胃袋を掴まれる。大人の色気溢れる三ツ矢とピュアでまっすぐな石田の二人が紡ぐヒューマングルメラブストーリー。
【考察】
 山崎まさよしの演技がいい味を出していた。出てくるご飯がすべておいしそう。

12.「アンジェリーク」(1994、乙女ゲーム)
総括:ルビー・パーティー(コーエー)
【あらすじ】
宇宙を統べる女王の後継者候補に選ばれた主人公のアンジェリークが、ライバルのロザリアと共に女王試験に挑む。試験を通し、守護聖と呼ばれる9人の男性の力を借りて、新たな大陸を育成する中で、恋と使命の間で揺れ動くアンジェリークの姿が描かれる。
【考察】
 大陸の育成をすることで、キャラとの親愛度が高まっていく過程が面白かった。かなり初期の乙女ゲームなので、乙女ゲーム独自の要素というより、男性向けゲームから引っ張ってきた要素(大陸育成など)が残っていて興味深い。ボイスがないのも新鮮だった。

13.「消えた画 クメール・ルージュの真実」(2013、映画)
監督:リティ・バン
【あらすじ】
1970年代、幼少期にポル・ポト率いるクメール・ルージュによって行われた抑圧・迫害のため、家族や友人を失ったカンボジア出身のリティ・パン監督が、カンボジアの大地の土からつくられた人形によるクレイアニメーションで、当時のカンボジアを描いた異色のドキュメンタリー。
【考察】
実の母を9歳の少女が自分の行動で、死に至らしめてしまうほどに判断力を奪われ、善と悪の境目があいまいになってしまうほどに切迫した状況だったことを感じさせられた。

14.「イロイロ ぬくもりの記憶」(2013、映画)
監督:アンソニー・チェン
【あらすじ】
共働きの両親とともに高層マンションに住む一人っ子のジャールーは、わがままな振る舞いで問題児扱いされていた。そんな時、一家にフィリピン人のテレサが住み込みのメイドとしてやってくる。
【考察】
アジア通貨危機で不況に陥り、父親はリストラ、母親は新興宗教にハマる。どこの国でも不況に陥ったときの苦しみ、何かに救われたいという気持ちは同じことを知った。

15.「タレンタイム 優しい歌」(2009、映画)
監督:ヤスミン・アフマド
【あらすじ】
ピアノの上手な女子学生ムルーは、耳の聞こえないマヘシュと恋に落ちる。二胡を演奏する優等生カーホウは、成績優秀で歌もギターも上手な転校生ハフィズに成績トップの座を奪われ、わだかまりを感じている。マヘシュの叔父に起きる悲劇、ムルーとの交際に強く反対するマヘシュの母、闘病を続けるハフィズの母…。マレー系、インド系、中国系…民族や宗教の違いによる葛藤も抱えながら、彼らはいよいよコンクール当日を迎える……。
【考察】
多言語映画でありながらも、言語聴覚障害という言語を持つことを難しい人物を主要人物に持ってくるのが面白いと思った。

16.「ブライダル・ウォーズ」(2009、映画)
監督:ゲイリー・ウィニック
【あらすじ】
幼馴染みで親友の女性2人が、それぞれに決めていた結婚式の日取りが重なってしまったことを機に険悪となり、壮絶な争いを繰り広げていくロマンティック・コメディ。
【考察】
サムネイル的に二人ともくっつくのかと思ったら、片方のカップルだけ結婚して驚いた。結婚がモチーフの作品だが、友達の素敵さを実感する映画。

17.「アダムス・ファミリー」
監督:コンラッド・バーノン、グレッグ・ティアナン
【あらすじ】
丘の上に建つ屋敷に暮らすモンスター一族のアダムス家。家長のゴメズ、魔女の家系に生まれたクールなマダムのモーティシア、いつも無表情ながら相当な危険人物の長女ウェンズデー、いたずら小僧の弟パグズリーは、仲良く数奇な日々を送っていた。
【考察】
町に住んでいる人たちが一般社会に馴染むのが正義とするあまりに、異様な歌詞の体操を踊っていたのが皮肉だなと感じた。

18.「KING OF PRISM-Your Endless Call-み〜んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ」(2025、映画)
監督:菱田正和
【考察】
初めて観たときは疑問だらけだったが、プリリズシリーズを通してから見ると、昔のキャラがこっそり出ていたり、随所に当時のファンには嬉しい要素が詰まっていた。

19.「KING OF PRISM by PrettyRhythm」(2016、映画)
監督:菱田正和
【考察】
映画から始まった作品。応援上演を主軸とするのをもとから想定されているのか、観客が読む台詞が字幕で用意されているのが面白いなと思った。

20.「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」(2017、映画)
監督:菱田正和
【考察】
プリリズシリーズをちゃんと見てからじゃないと内容が入ってこなかったのでまたみる。

21.「プリティーリズム・オーロラドリーム」(2011、アニメ)
監督:菱田正和
【あらすじ】
歌・ダンス・ファッションを組み合わせた新競技「プリズムショー」のトップスター「プリズムクイーン」を目指す少女たちの物語。
【考察】
ゲーム媒体との相性がとてもいいテーマで、確かにこれはアニメも見ていたら、当時ゲーム媒体にハマっていただろうと思った。かっこいい男の子たちとの恋愛模様もあり、女児向け作品としてすべてを網羅していると思う。

22.「プリティーリズム・レインボーライブ」(2013、アニメ)
監督:菱田正和
【あらすじ】
音楽を聴いて色が見える中学2年生の彩瀬なるが、ファッションショップの店長になる夢を叶えるため、ショップの店長オーディションを受け、プリズムダンスの最終審査で謎の少女りんねと出会うところから始まる…。
【考察】
恋愛模様よりも女の子同士の友情に焦点が向いている。女の子たちがかわいい。

23.「ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」(2025、展示会)
 エジプト政府公認の展示会ということでかなり本格的な内容で楽しめた。動物のミイラや棺…ここでしか見られない貴重な品をたくさん見れた。

24.「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」(2009、漫画)
【考察】
伊藤潤二の怖いタッチと猫の相性がいい。恐怖を描くのが上手く、それを猫との暮らしの漫画に落とし込んでおり、内容と絵のギャップが面白い。

25.「パンダコパンダ」(1972、映画)
監督:宮崎駿
【あらすじ】
ある日おばあちゃんが田舎の法事に行くため、ミミ子はしばらくの間ひとり暮らしすることに。 大張り切りのミミ子が家に帰るとパンダのパンちゃんとパパンダ親子が現れ…。
【考察】
ポップな内容だが、映像の動きが細かく見ていて楽しかった。

26.「きみが心に棲みついた」(2018、ドラマ)
原作:天堂きりん
【あらすじ】
気弱なヒロインが対照的な二人の男性の間で揺れ動く、三角関係を描くラブストーリー。自己評価が低く、挙動不審な今日子は、合コンで出会った吉崎に告白するも失敗する。そんな中、大学時代に今日子の心を支配していた星名が、今日子の勤める会社に出向してくる。
【考察】
昔はときめきながら見ていたが、今見ると「みんなちゃんと病院に行ってください泣」と心配になった。精神的に不安定な人が多すぎて、ときめきより不安が勝つ。吉崎だけがずっとカッコいい。

27.「花ざかりの君たちへ」(1996、漫画)
作者:中条 比紗也
【あらすじ】
憧れの彼に近づくため、アメリカから性別を偽って全寮制男子高に転入した主人公の少女・芦屋 瑞稀は、運命か偶然か、中学インターハイ優勝をした憧れの高跳び選手・佐野 泉と同室になる。しかし、彼はすでに高跳びを辞めていた。
【考察】
高校生なのに当たり前のようにお酒を飲んでいたりと時代を感じる。話の展開が早くて中だるみしないで読める。

28.「モテキ」(2011、映画)
監督:大根仁
【あらすじ】
三十路間近のモテない草食系男子の派遣社員・藤本幸世は、ある日突然知り合いの女の子から次々と連絡が入り、いわゆる「モテ期」が始まる。これまでモテ期の来なかった藤本は、焦りながらも女の子とコンサートに行ったり水族館に行ったりと、無我夢中でデートやイベントをこなしていくが…。
【考察】
差し込まれた楽曲の歌詞が主人公の尋常とシンクロして、ジャンルを問わず、様々なアーティストの楽曲を聴けて楽しかった。カラオケ映像やミュージカル映画を連想させるようなシーンなど物語の展開に合わせた音楽の使い方が面白かった。

29.「SNS-少女たちの10日間-」(2020、ドキュメンタリー)
監督:バーラ・ハルポヴァ―/ヴィート・クルサーク
【あらすじ】
巨大な撮影スタジオに設置された3つの子ども部屋。あどけない顔の少女らがそこに集まってきて、SNSを使い始める。そして、12歳の少女のアカウントに連絡をとり、言葉巧みに距離を詰めていく男たち。しかし、彼女たちの正体は18歳以上の童顔の女優だった。
【考察】
Skypeの呼び出し音がだんだん怖くなってくる。実際にもこんな目に合っている女の子たちがいるのかと思うと痛ましい。

30.「ジャック・フロスト/パパは雪だるま」(1998、映画)
【あらすじ】
ジャックは妻ギャビーと息子のチャーリーと幸せな日々を送っていた。が、クリスマス当日、ジャックは突然の事故で死んでしまう。それから1年後のクリスマス。ジャックは雪だるまとなって息子のもとに戻ってくる。
【考察】
少し昔の作品のため、CGが怪しいところもあるが、雰囲気がとてもいい。冬に見たい作品。
2025/09/30(火) 14:55 No.2118 EDIT DEL
3年 野中涼風 RES
21.『ナミビアの砂漠』(映画)(2024)監督:山中瑶子
【あらすじ】
世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか・・・?

【考察】
ロングショットで撮影されていることが多く、登場人物や風景をじっくり移していた。カナがハヤシと喧嘩しているところをワイプ形式で自分で見るという場面が特徴的だった。

22.『怪物』(映画)(2023)監督:是枝裕和
【あらすじ】
大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―。

【考察】
『万引き家族』でも安藤サクラはクリーニング屋で働いていた気がする。母親視点、先生視点、子ども視点で何もかも見え方が違っていた。そもそも堀先生はどうしてはめられたのか気になった。どんどん真実が明かされていき、誰かによってねじ曲げられて伝わっていることがわかった。最後の場面で大雨によって柵が取り払われ、どこまでも行けそうな道が続いていた。

23.『ビューティー・インサイド』(映画)(2015)監督:ペク
【あらすじ】
毎日姿が変わっても彼女を振り向かせたい。家具デザイナーのウジンは18歳のときから目覚めると心以外の姿、性別、国籍等の全てが変わるようになってしまった。男、女、老人、子ども、外国人…。人に会う仕事ができないため、才能とインターネットを活かして活躍している。そんな彼の “病気”のことを知っているのは母と親友だけ。ある日、アンティーク家具店で働く美しいイスに出会い、一目で恋に落ちてしまう。彼女に会いたい一心で、毎日初めてきた客のようにお店に通う日々。彼女に告白する“見た目”になる日を待って、ついにデートに誘い、ふたりはロマンティックな3日間を過ごす。しかし、同じ姿でいるため3日間徹夜をしたウジンは、うっかり電車で寝てしまい起きると全く別の顔に・・・。ウジンはイスに真実を話すことができるのか?イスは、毎日姿が変わるウジンの愛を受け止めることはできるのか?最高に特別な恋が今はじまる!

【考察】
イスはどんなウジンも受け入れて愛してくれていた。自分より年齢がはるかに上でも同性でも変わらない愛をくれていた。多くの人ができることではないと思うが、心からウジンのことを好きなんだと思った。

24.『空の青さを知る人よ』(映画)(2019)監督:長井龍雪
【あらすじ】
山に囲まれた町に住む、17歳の高校二年生・相生あおい。将来の進路を決める大事な時期なのに、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日。そんなあおいが心配でしょうがない姉・あかね。二人は、13年前に事故で両親を失った。当時高校三年生だったあかねは恋人との上京を断念して、地元で就職。それ以来、あおいの親代わりになり、二人きりで暮らしてきたのだ。あおいは自分を育てるために、恋愛もせず色んなことをあきらめて生きてきた姉に、負い目を感じていた。姉の人生から自由を奪ってしまったと…。そんなある日。町で開催される音楽祭のゲストに、大物歌手・新渡戸団吉が決定。そのバックミュージシャンとして、ある男の名前が発表された。金室慎之介。あかねのかつての恋人であり、あおいに音楽の楽しさを教えてくれた憧れの人。高校卒業後、東京に出て行ったきり音信不通になっていた慎之介が、ついに帰ってくる…。それを知ったあおいの前に、突然“彼”が現れた。“彼”は、しんの。高校生時代の姿のままで、過去から時間を超えてやって来た18歳の金室慎之介。思わぬ再会から、しんのへの憧れが恋へと変わっていくあおい。一方で、13年ぶりに再会を果たす、あかねと慎之介。せつなくてふしぎな四角関係…過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。

【考察】
久しぶりに会った元恋人の慎之介は、やさぐれていて遊び人になっていたが、18歳の慎之介の一途な思いに突き動かされてしだいにあの頃の慎之介に戻っていった。

25.『ヲタクに恋は難しい』(映画)(2020)監督:福田雄一
【あらすじ】
26歳OLの桃瀬成海は、転職先の会社で、幼馴染の二藤宏嵩と再会する。ルックスが良く仕事もできる宏嵩は、実は廃人クラスの重度のゲームヲタク。そして成海もまた、マンガ・アニメ・BLをこよなく愛する隠れ腐女子であった。周りの人々にヲタクだとバレる「ヲタバレ」を何よりも恐れている成海はその本性を隠しており、真実の自分をさらけ出せるのはヲタク友達の宏嵩の前だけ。会社が終われば2人はいつもの居酒屋でヲタ話に花を咲かす。男を見る目がない事を嘆く成海に対して宏嵩は「ヲタク同士で付き合えば快適なのでは?」と交際を提案。こうして2人はお付き合いすることに。お互い充実したヲタクカップルライフを始めるはずだったが、時に恋愛とは我慢、妥協、歩み寄りが必要なもの。"恋愛不適合"な2人には、数々の試練や困難が待ち受けていた!

【考察】
この作品はミュージカル形式になっていた。宏嵩は非オタクの普通のカップルになろうとしていたが、成海に無理をさせていることを知りありのままの姿で人間関係を築いていった。

26.『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(映画)(2013)監督:小泉徳宏
【あらすじ】
音楽業界を舞台に孤高のサウンドクリエイター・小笠原秋と、才能を見出され劇的なデビューを飾る女子高生・小枝理子の恋模様を描く。23歳の若さでサウンドクリエイターとして活躍する秋は、かつて自分が所属していた人気バンド「CRUDE PLAY」に楽曲提供を続けながらも、ビジネスとしての音楽の世界に嫌気がさしていた。そんなある日、秋は気まぐれで声をかけた「CRUDE PLAY」ファンの女子高生・理子と付き合うことになる。しかし、理子は天性の歌声の持ち主で、その才能を見込んだ敏腕プロデューサーにより、3人組バンド「MUSH&Co.」としてデビューすることになるが……。

【考察】
作品のなかで大原櫻子が演じる理子が歌うシーンがあり、理子の歌声に元気をもらった。秋が理子のために作った曲は2人の思い出が詰まった曲になっていた。

27.『メン・イン・ブラック:インターナショナル』(映画)(2019)監督:F・ゲイリー・グレイ
【あらすじ】
黒いサングラスでブラックスーツに身を包み、地球上に生息するエイリアンの監視・取り締まりを行う最高機密機関「メン・イン・ブラック」(MIB)。エリート新人女性エージェントMは、ロンドン支部でイケメンチャラ男だが敏腕のエージェントHとチームを組み、MIB内部に潜伏するスパイを摘発する任務にあたる。エージェントの姿に化けたエイリアンを探す為、イギリス、フランス、モロッコと世界各国で捜査を進める二人に危機が迫っていた。スパイが仕掛けた裏工作により、逆に二人はMIBから追われる身となってしまう―。

【考察】
武器がとてもこだわって制作されていた。最新の技術が駆使されて敵も表現されていた。

28.『メン・イン・ブラック3』(映画)(2012)監督:バリー・ソネンフェルド
【あらすじ】
エージェント“J”と“K”のコンビは今日も奇想天外なエイリアンたちを監視し、その暴走を取り締まるべく奔走していた。ある日、Jは単独で事件を追うKを不審に思い、その真相を問い詰めるも全く取り合ってもらえない。翌日、不信感を募らせたJはKを探すが、どこを探してもKの姿が無い。さらにMIBの上司からは、「Kは40年前に亡くなった」という理解不能な発言が飛び出す。混乱するJ。何者かが過去を書き換えたのか?そして、時を同じくしてエイリアンの侵略が一斉に始まり、地球は未曽有の危機に陥る―。一体、Kの身に何が起こったのか?そして、黒幕はいったい誰なのか?すべての謎を解き明かし、地球の危機を救うため、Jは40年前の世界にタイムスリップを試みる―。果たして、Jは未来を救うカギを見つけることが出来るのか?そして、過去の世界で明かされる、JとKの関係にまつわる衝撃の真実とは!?

【考察】
Jの父親が過去にメン・イン・ブラックに協力し亡くなっていたことを知った。そこからKが面倒を見ることになったという意外な結末だった。

29.『メン・イン・ブラック2』(映画)(2002)監督:バリー・ソネンフェルド
【あらすじ】
5年前、相棒のKと共に地球の危機を救ったJは、今やMIBのエリート捜査官として平穏な毎日を送っていた。しかし、そんな彼の前に地球上では下着のモデルとして活躍している超セクシーエイリアンのサーリーナが現れ、MIB本部を占拠してしまう。一人助かったJが頼れるのは、エージェント時代の記憶を抹消されて郵便局長として働く元相棒のKだけ。果して我等が地球の運命は、この2人によって救われるのか!!

【考察】
メン・イン・ブラックの本部にいるエイリアンたちのバリエーションが豊かで面白い。前作でメン・イン・ブラックを引退したKの意志を継いでJは一人前の捜査官になっていたが、やはりKとJのコンビが頼もしかった。

30『メン・イン・ブラック』(映画)(1997)監督:バリー・ソネンフェルド
【あらすじ】
ニューヨーク市警の刑事エドワーズは、黒いスーツに身を包んだ男“K”にスカウトされ、最高機密機関MIB(MEN IN BLACK)の一員となる。過去を抹殺され、名前もただの“J”となった彼は、現在地球上に約1,500ものエイリアンが人間に姿を変えて暮らしている事を知る。エイリアン達が犯罪や侵略行為に出ないよう監視し、その存在を世間から隠す事がMIBの任務だった。そして、ベテラン捜査官の“K”と新米の“J”を待っていたのは、銀河系の存亡を賭けた戦いだった・・・。

【考察】
自分たちが知らないだけでエイリアンと戦っている人たちがいると思うと、平凡な日常も少し楽しくなる気がする。
2025/09/30(火) 12:40 No.2117 EDIT DEL
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