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3年 高垣 夏休み1~30 RES
1 『この夏の星を見る』 監督/山本環

 2020年、コロナ禍で青春を奪われた学生たちの群像劇。茨城県の高校生・亜紗や凛久は、夏を取り戻すため「スターキャッチコンテスト」をオンライン開催することを決意する。このコンテストをきっかけに、各地の学生たちがつながることで、新たな縁と青春が生まれていく。

 『この夏の星を見る』というタイトルに表れているように、今この時に何ができるのか、奪われたと悲観するのではなく、今の状況の中でどんな時間を作れるのかという前向きなメッセージが込められている映画だと思った。
 映像について、映画『NOPE』で撮られた、夜のシーンを昼間に撮り独特な雰囲気を作る手法がとられていた。これにより、宮古島の星空が東京のものと比べ、白っぽくはっきりとした美しさとして差別化されていた。

2 『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』 監督/石原立也

 普通の会社員・小林さんと、彼女に惹かれ集まったドラゴン。その中のひとり、カンナ・カムイに突然、「本当の父親」が来訪してくる。

 『小林さんちのメイドラゴン』シリーズに共通したテーマである「他者、他種族
との共生」を引き継ぎつつ、人間とドラゴンの価値観の違いや親子関係を描いていた。子供との関係についての価値観を簡単には変えられない父親の描き方が物語に深みを出していた。ここが簡単に変わってしまっていたら、今まで描いてきていた人間とドラゴンの違いをどう受け止めていくかという主人公たちの葛藤が軽いものとしてとらえられてしまいそうだと思う。

3『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』 監督/近藤亮太

 主人公・敬太は、一緒に出掛けた弟が失踪するという過去を持ち、現在は行方不明となった人を探すボランティアを行っていた。そんなある日、母から敬太に古いビデオテープが送られてくる。それは、弟がいなくなる瞬間を敬太自身が撮影したビデオだった。

 貞子や加耶子のようなホラーキャラクター、ホラーアイコンを消費するような近年のホラー映画の傾向から外れるような作品で、怪異の原因追及がされるようなものでもなかった。画質の粗い映像は、不気味さを演出するうえでとても効果的であることがこの映画を通してとても感じた。なぜそのように感じるのかは考える余地がある。「山」という神聖さと不気味さが両立するような場所が怪異の中心におかれるのは、山を信仰する文化のある日本特有の話なのではないかと考えた。

4『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』監督/外崎春雄

テレビアニメシリーズ『鬼滅の刃 柱稽古編』の続編。お館様の危機に駆け付けた柱と炭治郎たちや鬼殺隊士たちは、無惨によって鬼の根城「無限城」へと落とされてしまう。

 映画三部作で完結するという情報と共に公開された本作は、最終決戦の始まりとしてとても盛り上がりのある作品に仕上がっていた。アニメ―ジョンは今までのシリーズと同様に圧巻のものであったが、以前の映画『無限列車編』よりも止め画と過去の回想が多い印象で、そこで一度戦闘シーンのテンポ感が区切られているように感じた。
 今回のメインである猗窩座の過去を見ると、猗窩座の見た目や戦闘スタイル、血鬼術はすべて人間時代の過去から構築されていることがわかった。強くなり人間時代を忘れてしまう鬼を構築する一番濃い要素が、人間時代の強い記憶だということが皮肉的だと思った。


5『○〇式』監督/近藤亮太

 撮影バイトとして、とある式に足を踏み入れた兄弟。結婚式のような風景であるが、どこかおかしい。徐々に感じていく違和感は、やがて逃れられないモノへと変化していく。

 『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の監督の最新作で、短編のホラーとなっている。前作と同様の画質の粗い映像が恐怖心をあおるような演出がされていたが、その映像が粗いことに整合性が感じられなかった。

6『近畿地方のある場所について』(映画)監督/白石晃士

 とある特集の取材中に行方不明になったオカルト雑誌編集者。同僚の編集部員はフリーライターと共に、失踪前の資料から特集を完成させようとする。その資料の共通項を探るうちに、近畿地方のとある場所について恐ろしい事実が明らかになり、その怪異に巻き込まれていく。

 原作は紙媒体の資料を調べているという編集者の記事という設定で、それを映像に落とし込むにはどうするのかと思っていたが、昔のテレビ番組やニュース映像が資料として登場して違和感なく話が進んでいた。
母親の身代わりを求め怪異になってしまったものから、誰かを身代わりに亡くした大切な人を得るという、ひとつひとつ見るとバラバラな内容が繋がって一つの物語が見えてくると、恐ろしさよりも切なさが見えたと思う。

7『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-4 真相!トイレの花子さん』監督/白石晃士

 投稿者の山口菜々と田村英里は、ふと思い立ち自分らが通っていた廃学校を探検する。「トイレの花子さん」を探したが、撮影した動画には得体の知れない何かが写っていた。 翌日、菜々が英里を部屋で撮影していると英里が首を吊って死んでいる姿をファインダー越しに見てしまう。その何かは本当に「トイレの花子さん」なのか確認するためにディレクター工藤、アシスタント市川、カメラマン田代の3人と菜々と英里、協力を依頼した霊能者である真壁栞は廃学校に向かう。

 タイムリープ、異世界というSF要素がふんだんに取り入れられた作品になっていて、今までのシリーズとは一線を画していた。工藤に対しての伏線や、時間を操作したことで受ける代償など、細かい情報が要所要所に盛り込まれていたので、かなりじっくり見ないとおいて行かれる内容だった。
 今回は、いじめや人と向き合うことがテーマになっていて、今までにないメッセージ性があった。
 

8『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!劇場版・序章 真説・四谷怪談お岩の呪い』
 監督/白石晃士

 ある映画に映りこんだ異物、それはまさに「お岩さん」の姿そのものだった。工藤たちは、映画の撮影現場を訪れるが、そこでお岩の姿と、市川の目への異変の前触れが映りこむ。続けて映画の撮影後に姿を見せなくなったという主役の女性宅を訪れるが、彼女は既に正気を失っており、工藤たちに刃物を振りかざし襲いかかる。ほうほうのていで逃げ帰った工藤たちは、心霊研究家の吉田に意見を求め、浄霊師の宇龍院道玄の協力を得る。道玄の不遜な態度に工藤が我慢ならず、今回も「呪いの髪の毛飾り」を使いながらも市川の身を守ることに成功する。後日、四谷怪談の作者である鶴屋南北が出生したという「タタリ村」の情報を得た一同は、劇場用映画の制作を目指して始動するのだった。

前回の『トイレの花子さん』で異世界の存在を確信した工藤がどんどん危険な方向に進んでいっていることがよくわかる内容だった。序章とあるように、今回の内容は次の劇場版の内容に繋げるためのものになっていて、特段ストーリーが進むようなものではなかったが、ついに撮影クルーに実害が出るという点で新たな怖さが生み出されていたと思う。

9『ノロイ』監督/白石晃士

 怪奇ルポライターの小林雅文の自宅が全焼する事件が起きた。焼け跡からは妻の焼死体のみが発見され、小林本人は疾走し行方不明となった。
 そんな小林は、この事件が起こる前、ドキュメンタリー映画「ノロイ」を完成させていたが、内容があまりにも衝撃的なものでお蔵入りとなってしまった。その「ノロイ」のテープが発見され、プロデューサーは白石晃士を監督に据え公開を決意する。
「隣の家から奇怪な音が聞こえる」という主婦からの依頼を小林は調査していた。隣人に取材を申し込むも断られるが、その映像には奇妙な音が録音されており、赤ちゃんの声であることが判明する。再度取材を申し込むが、すでに転居しており、その数日後、依頼主の主婦とその娘が交通事故で死亡する。そこから、小林は不可解で恐ろしい呪いに巻き込まれていく。

 ファウンドフッテージものの傑作だと思えるほどのミステリーホラーとして完成度の高い内容であった。今年公開されている『近畿地方のある場所について』がこの映画に多大な影響を受けたというように、ホラー映画において新たな」風を吹かせたと言っても過言ではないと思う。
始めのなんともない相談からダムに沈んだ村の奇祭にまつわる呪いに繋がっていくという世界観の広がり方が、徐々に恐怖心をあおっていく仕組みになっていて興味深かった。

10『On Your Marks』(短編アニメーション)監督/宮崎駿

 チャゲアンドアスカの楽曲に合わせてライブで流すために制作された短編アニメーション。組織の戦闘員のような恰好をしたチャゲアスが、侵攻した場所に監禁されていた翼の生えた少女を発見し、自由にさせるために奮闘する。

 セリフは全くなくチャゲアスの曲だけが流れるのに、世界観の書き込みが細かくストーリー性がしっかりある作品になっていた。
 ハザードマークや近未来的な場所や戦闘機、荒廃した地上から、舞台は世紀末の地球なのではないかと考えられる。その中で、チャゲアス含む戦闘員が何かの組織に侵攻していくが、やたらめったらに銃を撃ち、手りゅう弾を投げ込む描写から、無差別殺戮を命じられていることもうかがえる。このような残酷な世界観の中で、自由を奪われた翼の少女を自由にさせるというストーリーや最後に少女が羽ばたいていく描写は、自由のない自分たち(チャゲアス)の意思を少女に託していくようにも見えた。

11『スパイファミリー』第13~15話

 アーニャのステラ獲得の御褒美に、ペットの犬を探しに行く一家だが、ロイドは途中で任務に駆り出されてしまう。爆弾犬を使ったテロを阻止する任務に参加するロイド。一方アーニャはとある犬の心に自分たちの姿を見る。気になったアーニャは付いていき、テロリストのアジトに足を踏み入れてしまう。

 この回の話には、『スパイファミリー』の根本的な思想が詰まっていると思った。西側と東側の攻防が描かれる中で、戦争や不毛な争いで市民の幸せを壊したいわけじゃないという考えが強く出ている。しかし、今後の展開として、西と東の戦いは避けて通れないのではないかということも、この回で大きく感じた。

12『えいがのおそ松さん』

 高校の同窓会で再会した同級生たちは、社会人として生活する、ちゃんとした大人になっていた。ごまかしきれず、冴えない自分たちの現状を曝されてしまった6つ子たちは、そっと家路に着く。すっかりやさぐれて酒をあおり、眠ってしまったおそ松たち。翌朝、目覚めた彼らが目にしたのは、誰かの過去の記憶の世界。過去に公開を持つ人物の記憶ということをデカパンから教えてもらい、それを解明することで現実に戻れるという。はたして六つ子たちは現実に戻れるのか。

 基本全編ギャグなおそ松さんだが、この映画は六つ子それぞれのアイデンティティの確立にはっきりとフォーカスが当てられていて、シリアスな場面の目立つ物語であった。
 ギャグの比重が多い作品だからこそ、真面目な話やテーマが目立っていると感じた。


13『人間失格』太宰治

 「恥の多い生涯を送って来ました。」という書き出しから始まる大庭葉蔵の手記を中心とした、太宰治の代表作。

 人とのつながりを恐怖する葉蔵の感情や考えがとても具体的で生々しく書かれているので、太宰治は自身の経験を含めているのではないかと感じた。また、葉蔵の手記であることから、彼の周囲が悪意に満ちているように感じたが、実際はすべてがそうではなく、彼の自己否定的で人間不信を持つ性格がそうさせていたと考えると、信頼できる語りとは言えず、その文の中にある真意を読み取らなければならないと思った。


14『人間椅子』江戸川乱歩

 椅子職人の男が椅子に入り込むという恐ろしいことを行っていたという告白の手紙を中心としたスリラー小説。

 この小説には、かなりセンセーショナルな内容が含まれていて、いわゆるエログロナンセンスに分類されるような作品であることは確かだと思った。しかし、この小説における注目点は、男が椅子に入り込むことで女と触れ合う部分のほかに、男が椅子に対して性的な感覚を覚えているところであると思う。


15『黒猫』エドガー・アラン・ポー

 酒におぼれ飼い猫を殺した男が、それとそっくりな猫に次第に追い詰められるゴシックホラー小説。

 黒猫を魔女の使いとして登場させる作品は多くあり、思い浮かぶのは『魔女の宅急便』であるが、この小説は黒猫を言葉のまま魔女の使いとして登場させるのではなく、また別のメタファーとして登場させているのではないかと考えた。男は酒におぼれることで気性が荒くなり動物虐待をするようになる。虐待した後、後悔にさいなまれるが、次第にその後悔が苛立ちに変わり、ついに愛猫を手にかけてしまう。この男は、猫という無垢な存在に対しての恐怖、自身がその無垢な良心に責め立てられているという感覚をもつようになる。このことから、猫は男の暴力性に対して無垢な良心のメタファーなのではないかと考えた。


16『空想の空とぶ機械たち』監督/宮崎駿

19世紀の人々が思い描いた未来の空飛ぶ機械を描いた、ジブリ美術館の展示作品。

空想科学(SF)における、人々の空を飛ぶことに対するロマンが感じられた。
 空想の機械は構造や論理は後回しにして、見た目を優先させてつくられていると思っていたが、このアニメーションをみて、空を飛ぶための構造をしっかりと考えて設計されていることに、制作者の想像力やロマンを感じて感動した。


17『方舟』夕木春央

 大学時代の友人といとこと一緒に山奥の「方舟」と呼ばれる地下建築に遊びに来た柊一は、偶然出会った3人家族とともに施設の中で夜を超すことになる。しかし、明け方に地震が発生し、扉がふさがれ、地殻変動により方舟が水没し始めてしまう。その矢先に、殺人事件が起こる。
 とびらを開けるには一人を犠牲にしなければならない。閉じ込められた全員が、犯人がいけにえになるべきだと思った。

3段階くらいあるどんでん返しの展開に、毎回心臓が嫌な音を立てる感覚を覚えるほど重い展開だった。だんだんと積もっていく違和感と倫理観を問うてくる内容は、読後に自分ならどうするのだろうと考えてしまうし、自分の考えや結末を踏まえて何度も読み返したくなる。
 真犯人がわかると動機もなんとなくわかるが、それだと腑に落ちない部分があり、読み返すと犯人が異様に何かを気にしていることがわかった。それに気が付くと、冷静沈着にみえた犯人も焦りと倫理的なことについて自身に言い聞かせているように見えた。


18『カラオケ行こ!』TVアニメ版

合唱部部長の岡聡実はヤクザの成田狂児に突然カラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。組のカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける“恐怖”を回避するため、何が何でも上達しなければならないというのだ。狂児の勝負曲は X JAPAN の「紅」。聡実は、狂児に嫌々ながらも歌唱指導を行うのだが、いつしかふたりの関係には変化が起きる。

実写映画版もとても話題になったが、私はこのアニメ版がとても良いと感じた。
聡実が苦しむ声変わりの表現や、それに対する周りの反応が暖かいことで、聡実のやるせなさが際立っていた。聡実が大学生になって狂児と再会するシーンは、聡実の狂児に対する憧れや恋心を予感させるような含みのあるものであったと思う。


19『ギヴン 柊mix』

 高校三年生の立夏は、自身の恋人・真冬の幼馴染、柊と玄純にバンドのサポートを頼まれる。サポートを引き受ける立夏だが、それに対し真冬は置いて行かれるような寂しさを感じるようになる。一方柊は、玄純に対しての恋心を自覚する。

 TVアニメシリーズ、第一弾映画の続編で、亡くなった由紀の死に向き合い始める話になっていた。この作品のテーマとして、死と別れ、それを抱えて生きていくというものがあると考えているが、このテーマの色が濃く出てきたと感じる。
 今まであまり描かれなかった由紀と真冬、柊と玄純の関係性や過去にフォーカスが当てられ、由紀のカリスマ性や彼がいなくなったことがこの物語に与えた影響を強く感じて、立夏がそんな彼らの関係性とどう向き合っていくのかで、テーマに対する答えが変わってくるのではないかと考えた。

20『ベニスに死す』監督/ルキノ・ヴィスコンティ

1911年、老作曲家のアシェンバッハは静養のためイタリアのベニスに訪れた。そして、宿泊先のホテルで美の化身のような少年・タジオを見かけ、一瞬で心を奪われる。想いを抑えきれないアシェンバッハだったが、その頃ベニスでは疫病が蔓延し始めていた。

 「美と死」がテーマになっていて、タジオの美しさは死をも超越するイメージを持つ。映画自体セリフ数が極端に少なく、映像や役者の表情で物を言わせるという、最近の映画では見ない芸術性のある映画と言える。
 タジオを演じた俳優のドキュメンタリー映画があるが、これと併せてみると、タジオの危うく儚い雰囲気は彼自身の置かれた状況に由来するものなのだとわかる。


21『ミッキーの大時計』

ミッキーは、ドナルド、グーフィーと共に大時計の掃除をしようとする。

 起承転結のあるストーリーではないが、アニメーションと音楽の融合により、コメディーのカタチがとても際立っている作品だと考えた。
 今想像するミッキーというキャラクターは、ヒーローで聖人のイメージがあるが、この時代のミッキーは結構口が悪く、はっきりとコメディアンとしてキャラ付けされていた。


22『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』監督/ティム・バートン

 ハロウィンタウンの・ジカボチャ王ジャック・スケリントンは、毎年の
ハロウィンの準備にうんざりしていた。ある日クリスマスタウンに迷い込むことで、皆が幸せそうなクリスマスに憧れるようになり、彼なりのハロウィン風クリスマスを計画することに。

 ティム・バートンの世界観と個性的なキャラクターがとても魅力的な作品だと思った。
 ストップモーション・アニメーションとデジタル映像を融合させた映像は、他には見ない独特の雰囲気を抱いていると思う。 


23『ガチアクタ』第1話~第2話

 スラム街で暮らす少年ルドは、ある日ともに暮らしていた育ての親の殺害現場を目撃し、殺人の濡れ衣を着せられる。誰にも信じてもらえず、好きな女の子にも裏切られたルドは、天界に復讐を誓い、奈落へと落とされる。

 第一話の衝撃が、最近のアニメの中でもトップクラスにあると感じた。
 好きな女の子が、はりつけにされるルドを見て、話も聞かずに見限るシーンの絶望感はすごく、今後ルドにとって深いトラウマとなり、物語にも大きな影響を与えるのではないかと考えた。



24『夢 ―日照り雨―』監督/黒澤明

 屋敷の門前で日照り雨にあう私。母から外に出てはいけない、狐の嫁入りがあり、それを観てはいけないと言われるが、林の中へ入ってしまう。

 黒澤明の夢を題材にした作品で、不思議な世界観と教訓のあるような内容だった。狐の造形や狐の居場所に向かう丘の色彩感覚はとても美しい。この美術要素が、夢のような不思議さを引き立たせているのではないかと思う。


25『夢 ―桃畑―』監督/黒澤明

 屋敷で姉のひな祭りを行っている。6人いた友人に団子を届けると、なぜか5人しかいなかった。その後、見たことのない少女が現れ、その少女を追いかけ裏庭に行くと、大勢の男女がひな壇のように居並んでいた。
 
 この作品も夢を題材にしているため、不思議な世界観になっている。夢というのに相応しいほどストーリーに整合性は無いが、また教訓めいたテーマはある。日本昔話のような、命を大切にするようにいうストーリーは、かなり子供向けの内容にも思える。黒澤明の作品ではわりと移植なのではないかと思った。


26『ドクターX 2021年版』

 新型コロナウイルスが蔓延する中で、フリーランスの外科医:大門未知子は東京に帰ってきた。

 感染症とどう向き合っていくか、感染症とその他の病気を天秤にかけないといけないのか、ドクターXの時事を含めた内容がよく効いた内容になっていた。
 コロナウイルスという未知のものを異様に恐れて、感染者や医療従事者が厳しい目で見られていた様子も現実を映していて多くの人がこの物語の当事者の気持ちを理解して感情移入できるのは、ドラマとしてとてもよくできている。


27『用心棒』監督/黒澤明

2人の親分が対立する宿場町に、浪人者が現れた。一方の親分・清兵衛に自分を用心棒として雇うよう持ちかけ、敵方・丑寅の子分を瞬時に切り捨ててみせる。だが、清兵衛の謀略を知った浪人は用心棒を辞退。そんな折、丑寅の弟が短銃を携えて帰ってくる。

 昔の映画なので、音声は極めて聞き取りづらく、なんども聞き取れないセリフがあるのが惜しい。しかし、西部劇を思わせる大きな道に風が強く吹く舞台、生々しい殺陣など、この作品以降の映画に影響を与えたであろう描写が多くあるので、映画的価値は計り知れないと思った。この作品の当時の広告を見ると「超娯楽映画」と銘打たれていて、当時の日本人がどのような映画を求めていたのかがわかる。


28『ミッキーのつむじ風』

 ミッキーマウスはミニーマウスのケーキを食べるために、庭の掃除をする。そこに、秋のつむじ風がやってきて、ミッキーの邪魔をする。

 この作品でも、ディズニーのアニメーションでしかできない表現を追求する創作性がとても見えたと思う。命ないものに命を吹き込み、音と動きを合わせる(音はめ)の面白さを表現するのは、『蒸気船ウィリー』に続くディズニーアニメーションの作家性だと言える。


29『テネット』監督/クリストファー・ノーラン

 主人公(名もなき男)が謎の多いパートナーと共に、世界大戦の危機を防ぐための「時間のルールから脱出する」ミッションに挑む。

 時間の因果が逆転する「テネット」のルールがとても難解で、すぐには理解することができなかった。


30新ミュージカル「スタミュ」スピンオフ『ミラクルレビュー』

漣と居候の楪は思案していた。毎年この時期に行われる町内会のお祭りに、力仕事要員として道場の男たちが駆り出されるのが定例なのだが、今年はミュージカル俳優を目指す漣と楪がいるということで、何かしらエンタメ性の高い出し物を期待されている。
町内の皆さんには道場や門下生たちがお世話になっているため、頼みを無下にも出来ず。
すると、楪がミュージカルを上演することを思いつき、綾薙寮に残る星谷達に協力を仰ぐ。

2.5次元ミュージカルなのだが、途中までは本筋の話、中盤からは町内会で披露するためのミュージカルを実際に行うという「劇中劇」のスタイルになり、本筋に戻ったかと思えば、レビューパートに変わる、複雑な構成になっていて、2時間半ほどの公演も全く中だるみがなかった。
内容自体は、もともとのテレビアニメシリーズやミュージカルを知っているファン向けで、登場人物の関係性やシリーズの内容を知っている前提で話が進むので、新規の観客には向かないと思った。
2025/09/30(火) 16:46 No.2119 EDIT DEL
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