NEW CONTRIBUTION FORM
4年 吉川
RES
卒業論文の概要
(タイトル)米津玄師作品に見る消費のあり方
(概要)21世紀に誕生した日本発祥の音楽文化であるボーカロイド音楽のジャンルから成功を収め、J-popを代表するアーティストとして活躍する米津玄師は、音楽シーンを切り開いていく存在である。本論文では、米津玄師について作詞作曲、歌唱、アートワーク、ダンスなどの独自性が評価される要因を分析し、現時点での日本の音楽文化の特徴や今後の音楽の在り方について考察する。また、作品の消費のありように着目し、視聴者となる人々の文化的な感性を明らかにすることで、音楽文化とそれを取り巻く社会的背景の関係を考えることが本論文の研究的意義である。
(タイトル)米津玄師作品に見る消費のあり方
(概要)21世紀に誕生した日本発祥の音楽文化であるボーカロイド音楽のジャンルから成功を収め、J-popを代表するアーティストとして活躍する米津玄師は、音楽シーンを切り開いていく存在である。本論文では、米津玄師について作詞作曲、歌唱、アートワーク、ダンスなどの独自性が評価される要因を分析し、現時点での日本の音楽文化の特徴や今後の音楽の在り方について考察する。また、作品の消費のありように着目し、視聴者となる人々の文化的な感性を明らかにすることで、音楽文化とそれを取り巻く社会的背景の関係を考えることが本論文の研究的意義である。
4年 大橋
RES
【卒業論文の概要】
タイトル:ポケットモンスターシリーズから見るジェンダー表現の変遷
概要:ポケットモンスターシリーズはロングヒットを続けるコンテンツであり、ゲームのみならず1つのIPでアニメーション作品やイベントなどといった多様な事業展開が成されていることに加え、老若男女、国籍問わずファンを獲得している。そんなポケットモンスターシリーズにおいて昨年2022年11月に発売された『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット』ではキャラクターの容姿、言葉選びの多様性など、より多くのファンが平等に楽しめるような創意工夫が見受けられた。
上記の特徴を持つ最新作を軸としながら昨今のゲーム作品における男性像、女性像の表現の変遷を過去の作品と比較しながら可視化することでそれらが示す特徴や、作品・キャラクターの消費のされ方の変化について明確にしていくことを本稿の目的とする。
明確化するにあたり、本論文では “ポケモン”に着目するのではなく登場する人間のキャラクターに焦点を当てることで、時代傾向によるキャラクターの容姿の変化やそれらが示す意義、キャラクタービジネスの変化、これからのキャラクター表現について考え、ジェンダー表現の多様性について多角的な視点からアプローチをすることが本論文の研究的意義である。
タイトル:ポケットモンスターシリーズから見るジェンダー表現の変遷
概要:ポケットモンスターシリーズはロングヒットを続けるコンテンツであり、ゲームのみならず1つのIPでアニメーション作品やイベントなどといった多様な事業展開が成されていることに加え、老若男女、国籍問わずファンを獲得している。そんなポケットモンスターシリーズにおいて昨年2022年11月に発売された『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット』ではキャラクターの容姿、言葉選びの多様性など、より多くのファンが平等に楽しめるような創意工夫が見受けられた。
上記の特徴を持つ最新作を軸としながら昨今のゲーム作品における男性像、女性像の表現の変遷を過去の作品と比較しながら可視化することでそれらが示す特徴や、作品・キャラクターの消費のされ方の変化について明確にしていくことを本稿の目的とする。
明確化するにあたり、本論文では “ポケモン”に着目するのではなく登場する人間のキャラクターに焦点を当てることで、時代傾向によるキャラクターの容姿の変化やそれらが示す意義、キャラクタービジネスの変化、これからのキャラクター表現について考え、ジェンダー表現の多様性について多角的な視点からアプローチをすることが本論文の研究的意義である。
4年 内田
RES
タイトル(仮)
「プリティーシリーズから見る女児向け作品における恋愛描写の変化」
概要
女児向けアニメーション作品は、少女達の活躍をサポートする少年達の登場や、彼らとの恋愛模様が描かれる場合がある。2010年から10年以上続く『プリティーシリーズ』も例外ではない。しかし、少年が担う役割や男女の恋愛模様は時代と共に少しずつ変化が見られる。
本論文では、プリティーシリーズの中でも『プリティーリズム・レインボーライブ』と『ワッチャプリマジ!』の2作品を中心に据えて比較を行いながら、時代と共に変化した恋愛模様の描かれ方を考察する。このことによって恋愛や少年達がメインキャラクターの少女達に与えた影響について考察を行い、女児向けアニメーション作品におけるこれらの要素の意義について考え直すことが本論文の研究的意義である。また、2作品の比較を通して描写の変化が起こった理由を考察し、昔と現代の需要の変化や時代を問わず求められるものを明らかにすることで、女児向けアニメーション作品の将来についても考察していく。
「プリティーシリーズから見る女児向け作品における恋愛描写の変化」
概要
女児向けアニメーション作品は、少女達の活躍をサポートする少年達の登場や、彼らとの恋愛模様が描かれる場合がある。2010年から10年以上続く『プリティーシリーズ』も例外ではない。しかし、少年が担う役割や男女の恋愛模様は時代と共に少しずつ変化が見られる。
本論文では、プリティーシリーズの中でも『プリティーリズム・レインボーライブ』と『ワッチャプリマジ!』の2作品を中心に据えて比較を行いながら、時代と共に変化した恋愛模様の描かれ方を考察する。このことによって恋愛や少年達がメインキャラクターの少女達に与えた影響について考察を行い、女児向けアニメーション作品におけるこれらの要素の意義について考え直すことが本論文の研究的意義である。また、2作品の比較を通して描写の変化が起こった理由を考察し、昔と現代の需要の変化や時代を問わず求められるものを明らかにすることで、女児向けアニメーション作品の将来についても考察していく。
4年 福島
RES
【卒業論文の概要】
(タイトル) 村上春樹の『象の消滅』における象の表象と社会
(概要)日本を始め、世界中で圧倒的支持を受ける作家、村上春樹。その独特な言い回しと世界観は、あらゆる人々を魅了し、数々の賞を受賞させてきた。そして、それは単なる娯楽だけにとどまらない。村上の小説は、様々な面から研究される要素を含み、社会と密接に関連している。なかでも頻繁に描かれているのが、動物である。
本論では、動物に着目し、短編小説『象の消滅』を中心に、物語における象が何を表象し、どのように効果的に用いられているかを始め、時代的側面と言語的側面に注目するほか、他の動物小説との比較をし、村上にとっての物語における動物、そして社会をどのように描くことに成功しているかを明らかにする。そうすることによって、動物表象による物語拡大化の効果、村上が提示する社会の姿を見出し、これからの文学、ひいては新しい時代に向かう我々のあるべき姿を提言するのが本論の意義である。
(タイトル) 村上春樹の『象の消滅』における象の表象と社会
(概要)日本を始め、世界中で圧倒的支持を受ける作家、村上春樹。その独特な言い回しと世界観は、あらゆる人々を魅了し、数々の賞を受賞させてきた。そして、それは単なる娯楽だけにとどまらない。村上の小説は、様々な面から研究される要素を含み、社会と密接に関連している。なかでも頻繁に描かれているのが、動物である。
本論では、動物に着目し、短編小説『象の消滅』を中心に、物語における象が何を表象し、どのように効果的に用いられているかを始め、時代的側面と言語的側面に注目するほか、他の動物小説との比較をし、村上にとっての物語における動物、そして社会をどのように描くことに成功しているかを明らかにする。そうすることによって、動物表象による物語拡大化の効果、村上が提示する社会の姿を見出し、これからの文学、ひいては新しい時代に向かう我々のあるべき姿を提言するのが本論の意義である。
2年 木村
RES
春休み課題 1〜20
1:『ローゼンメイデン』著者:PEACH-PIT
あらすじ:引きこもりの主人公・桜田ジュンのもとにある日怪しげなダイレクトメールが送られてくる。「まきますか まきませんか」という問いに「まきます」を選んだ所、ジュンの元に精巧なアンティークドールが届く。しかし、それはただの人形ではなく、自分で動き、戦う「ローゼンメイデン第5ドール」の真紅だった。本物の少女となるため、ローゼンメイデンたちは「アリスゲーム」を始める。
可憐なアンティークドールが戦うというテーマは、少女的な可愛らしさとお互いの魂を奪い合うという猟奇的さのギャップによって強い魅力を生み出している。また、非常に繊細な画風によって、可憐で壊れやすい人形たちの魅力を引き出していると感じる。「生きるって戦うってことでしょう?」といったような、人生の本質を突くようなセリフや、登場人物の感情の機微もみられ、人形という無機物がメインにも関わらず人間としての在り方を再確認させられる作品だった。
2:『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』23〜26、破戒録編1〜2
あらすじ:利根川にEカードで勝利したカイジ。しかし、焼き土下座させられる利根川を見て、本物の悪は会長・兵藤であると確信し、もう一戦申し込む。イカサマを仕込んだくじ引きに持ち込むが、まんまと見破られ、今まで得た大金と指4本を切り落とされる。指は闇医者によって治療され、解放されたが、多額の借金は残ったままであった。後日、債務者として堕落した生活を送るカイジは、地下労働へと送り込まれる。
ここ一番の大勝負に勝った後、黒幕を倒す為にもうひと勝負する…というのは物語のセオリーであるが、そこで敗北を喫するという所が意外で驚いた。また、お金だけでなく、自身の肉体を賭けているのに負けるというのがあまりにもショッキングすぎて、現実の厳しさを示唆しているようだとも感じた。カイジが正義感のある男としてだけではなく、堕落した人間だと言う所を描写している所が現実的だなと感じられた。
3:TVアニメ 『BLEACH 千年血戦篇』
あらすじ:尸魂界で突然、大量の虚の完全消滅が次々と観測された場面から、物語が始まる。
死神代行として現世で再度活動していた一護達だが、尸魂界から新たな2名の死神が現世に派遣されてきて間もなく、雨竜と同じような攻撃を行う破面と思しき人物の襲撃を受ける。それを皮切りに、尸魂界では「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」という名の組織からの襲撃を受け、一番隊副隊長の雀部長次郎忠息を始めとする多数の死神が殺害され、宣戦布告を受ける。一方、一護は突如現世に来訪してきたネル達から、虚圏でも「見えざる帝国」の襲撃を受け、藍染達亡き後実質的に虚圏を統括していた第3十刃のティア・ハリベルが囚われの身となり、虚圏が帝国の占領下に置かれたことを知らされる。
尸魂界では様々な状況や調査の結果から、「見えざる帝国」とは滅んだはずの「滅却師」の集団である事が突き止められ、ネル達と共に虚圏に再度来訪した一護達も対峙した敵から、その事実を聞かされるのだった。そして、「見えざる帝国」による尸魂界への侵攻が始まる。護廷十三隊による必死の防戦や、一護の加勢で辛くも撤退させるが、尸魂界が受けた被害は甚大であり、特に護廷十三隊は山本元柳斎重國総隊長をはじめとする多くの死神が戦死するなど、凄絶なものだった。
戦後、護廷十三隊を立て直すべく王属特務・通称「零番隊」が現れるが、そこで一護は自身の知られざるルーツについて教えられることになる。
マンガでも読んだことがあったのだが、映像としてもマンガの雰囲気が失われないような工夫が凝らされていたと感じた。美麗なアニメーションや、画角、構図など、挑戦的かつ芸術的な表現が為されていて、間延びせず、原作と比べても優劣つけがたい出来になっていた。また、マンガ単行本のポエムが1話ごとに読み上げられるのも、ファンの喜ぶ心理を突いていると思った。
4:『BLEACH(マンガ)』著者:久保帯人
あらすじ:霊感が強い高校生・黒崎一護は、悪霊退治に来た死神・朽木ルキアと出会う。最初は死神の存在を信じなかった一護だが、人の魂を喰らう悪霊・虚(ホロウ)に襲われたことでルキアを信じざるを得なくなる。家族が襲われたことに激昂し虚に立ち向かう一護だったが、普通の高校生が虚に敵うはずもなく、一護を庇ったルキアは重傷を負ってしまう。絶望的な状況下で、ルキアは最後の手段として一護に死神の力の一部を分け与えることを提案し、一護は死神となって虚を退治した。
しかし、一護がルキアの予想以上に死神の力を吸い取ってしまった為、ルキアは死神としての力をほとんど失ってしまう。そこでルキアは、自身の力が回復するまで死神代行を務めるよう一護に迫る。一度は断る一護だが、家族を救ってもらった恩に報いるため、死神代行を引き受け、様々な騒動に巻き込まれていく。
高校生が特別な力を得て戦うというテーマは様々な作品で描かれてきたが、日本刀で戦うという点と、詩的なセリフや、美麗な画風を用いることで、ありきたりさがなくなっている。勧善懲悪を元にしているが、一方的ではなく、敵側にも正義があるという所が最近の作品の先駆けであることを感じさせた。
5:『漫身創痍』著者:野良おばけ
あらすじ:「組もう。俺ら。あいつらの見る目がないって、思い知らせてやりたい」 西風時生は芽の出ない新人漫画家としてくすぶった日々を過ごしていたが、ある日〝消えた天才漫画家〟星衛明日馬と出会う。星衛もまた、漫画業界から干され、表舞台に立てずにいた。スタンスも信念もまるで真逆なふたりが、ぶつかり合い、殴り合い、魂を削って漫画を描く。
マンガを描くことをテーマにした漫画は今までにも生み出されており、タッグで漫画を描くことも前例があるが、お互いの反りが合わず、しかし実力を認めあっているという点が、今まで見た作品と違うと感じた。また、「反りが合わないが認めあっている」という所に男性同士の絆を見出している点が、近年の受けを狙っていることを感じさせた。
6:『桜の樹の下には』著者:梶井基次郎
あらすじ:灼熱した生殖の幻覚させる後光のような、人の心を撲たずにはおかない、不思議な生き生きとした美しい満開の桜の情景を前に、逆に不安と憂鬱に駆られた「俺」は、桜の花が美しいのは樹の下に屍体が埋まっていて、その腐乱した液を桜の根が吸っているからだと想像する。
そして薄羽かげろうの生と死を見て、剃刀の刃に象徴される惨劇への期待を深める。花の美しい生の真っ盛りに、死のイメージを重ね合わせることで初めて心の均衡を得、自分を不安がらせた神秘から自由になることが出来ると、「俺」は「お前」に語る。
桜の樹の下には屍体が埋まっているというのは有名なフレーズだが、その初出となった作品が仄暗く、美しさと醜悪さを抱えたものとなっていることに驚いた。支離滅裂な所が多く、理解が及ばない箇所も多いが、一般的に美しいとされるものを忌避し、憂鬱を求める主人公の姿に、今の若者と同じものが見られると感じた。また、桜が陰の木だから陽の人間が引き寄せられる……という話を聞いたことがあるので、仄暗さのある美しさに人は惹かれるのではないかと感じた。
7:『きたない君がいちばんかわいい』著者:まにお
あらすじ:瀬崎愛吏と花邑ひなこ。クラスではグループもカーストも違う彼女たちには、人には言えない秘密がある。放課後に化学実験室で行われる、目を塞ぎたくなるような情事。それは、愛と打算と性癖に満ち溢れた二人だけの儀式だった…
俗に百合と呼ばれるジャンルの作品だが、BLが直接的な性描写を多く含むのに対して、百合作品は直接的な性描写をあまり含まない。この作品は、その狭間のギリギリを攻めているのではないかと感じた。苦しみと紙一重の快楽、キュートアグレッションに似た嗜虐性、優越感など、少女が抱えるドロドロした感情を煮詰めて宝石にしたような作品だった。
8:『江 おん すていじ〜新編 里見八犬伝〜』
あらすじ:江派の刀剣男士たちは、日々すていじのためのれっすんを重ねていた。しかし、肝心のすていじをまだ行ったことがなかったため、演劇をすることを決める。彼等は里見八犬伝をテーマに決め、めんばーを集め始めた。
刀剣男士として演じている第1部、刀剣男士が里見八犬伝として演じている第2部、ライブパートの第3部に分かれており、非常に見応えのあるステージとなっていた。第2部は舞台としての出来が素晴らしく、個人の演技、演出、音楽などが噛み合っていて引き込まれるような舞台だった。約4時間にも及んだが、時間を忘れて観ることができた。
9:『ブラック・ジャック』著者:手塚治虫
あらすじ:無免許ではあるものの、唯一無二の神業ともいえるテクニックにより世界中に名を知られる、天才外科医ブラック・ジャック(間 黒男、はざま くろお)を主人公に、「医療と生命」をテーマにそれぞれ据えた医療漫画である。
医療漫画として、人を治療するというテーマに謎のある無免許医という主人公を配置した所が、当時にしては非常に新しいものだったのではないかと感じる。また、無免許ではあるものの、倫理観や正義に対する考え方が真っ当であり、人を救う/救わない理由に考えさせられるものがある。最近の漫画とは異なり、コマやキャラクターが小さかったりデフォルメされているため、重いテーマでも読みやすくなっているのではないかと感じる。
10:『鬼滅の刃』著者:吾峠呼世晴
あらすじ:時は大正。主人公・竈門炭治郎は亡き父親の跡を継ぎ、炭焼きをして家族の暮らしを支えていた。炭治郎が家を空けたある日、家族は鬼に惨殺され、唯一生き残った妹・竈門禰󠄀豆子も鬼と化してしまう。妹を救う為、炭治郎は修行を始める。
わかりやすい勧善懲悪を元としたダーク・ファンタジーとアクション作品である。悪鬼を倒すというテーマの他に、兄弟愛というテーマも据えられており、兄弟同士の確執や絆、兄弟が敵になるなどの描写が為されている。また、兄弟のどちらかは死に至ることが多く、死ぬ事で愛や確執を語る構成となっている。主人公が一番鬼の適性があるという所に、単なる正義の物語ではなく、主人公も業を背負っていると感じられた。
11:『古書屋敷殺人事件』著者:てにをは
あらすじ:推理小説が好きな高校2年生の花本(はなもと)ひばりは、東京・神田神保町に店を構える古書店主・枯島(かれしま)に同行し、東京近県の山あいにある旧家・溝呂木(みぞろぎ)家を訪れる。そこは亡き主人によって集められた、おびただしい数の古書に埋もれた「古書屋敷」だった。癖のあるセドリ師らと競うように古書の査定を始めるひばりたちだが、やがて古書をめぐる連続殺人事件に巻きこまれることに……! 女学生探偵ひばりは事件を解決できるか? そのとき、東京で新作推理小説の資料探しに行き詰まる、偏屈作家の久堂蓮真(くどうれんま)は――!?
ボーカロイド楽曲を原作とする小説だが、推理小説として非常に読みやすいと感じた。著者が横溝正史など、小説を読むのが好きだったと語るだけあり、江戸川乱歩や横溝正史のような雰囲気を持ちつつも、それを軟化したような作風で、非常に読み進めやすい。犯人が自分から死を遂げるエンディングに、報われないものを感じつつも、人を殺すことの重さと、救いを残さない美しさを感じた。犯人が固執する溝呂木家のことを「虫媒花」と喩えたのが歪んだ美しさがあると思った。
12:『能面島神隠し事件』著者:てにをは
あらすじ:6年に一度の秘祭で知られる能面島で“神様”が殺された!? 取材中のひばりたちは、島に残る伝説の旧帝国軍部の極秘計画を知る。
土着信仰と事件を結び付けたミステリーやサスペンスは多くあり、それを踏襲している所に数多の推理小説へのリスペクトを感じた。生き神様として少女を祭り上げていたり、幼少期より付けられた能面によって骨格が歪められていたりする所で土着信仰の気持ち悪さを表していたと思う。犯人がことをやり仰せた後に、逃げようとする中で、一生能面の跡が残る顔にここから逃げ出せないことを悟り自ら死を選ぶ所に、贖罪と美しさを感じた。
13:『アルラウネの独白』著者:てにをは
あらすじ:久堂といわくありげな美人女性との密会!?をひばりが尾行する『推理作家は夜走る』、ひばりが高校の演劇部を舞台にした「呪い」に挑む『アルラウネの独白』、大学生時代の久堂と幼いひばりの出会いを描く『雪宿りの作法』の豪華3編収録!!
他のシリーズと異なり短編集となっている。また、今までの作品が殺人を伴っていたのに対し、この作品では殺人描写がない。どの話でも単純明快な解決に導かず、読者に想像させるような終わり方をすることでミステリーの奥深さを表していると思われる。
14:『宝石の国』12巻 著者:市川春子
あらすじ:宝石たちは、フォスに誘われ月に向かった者たちと、地上に残り、金剛先生と新たな関係を築こうとする者たちにわかれていた。フォスは月人の軍勢と月の宝石たち数名を連れて地上に降り立ち、地上の宝石たちを粉々にしていき、学校内部へと進む。内部で待っていたのは、ユークレースとジェード、そしてーー。
みんなの為になりたい、必要とされたいという思いで戦い続けてきたフォスが、幸せな暮らしをする仲間をよそに一人きりでみんなの為に神となっていく所が苦しすぎて見ていられなかった。みんなに受け入れられたかったはずなのに、受容とは全く異なる形でみんなの為になっていく所が救いがなくて非常に続きが気になった。
15:『蟹工船』著者:小林多喜二
あらすじ:情け知らずの監督である浅川は労働者たちを人間扱いせず、彼らは劣悪で過酷な労働環境の中、暴力・虐待・過労や病気で次々と倒れてゆく。ある時転覆した蟹工船をロシア人が救出したことがきっかけで、労働者達は異国の人も同じ人間と感じるようになり、中国人の通訳も通じ、「プロレタリアートこそ最も尊い存在」と知らされるが、船長がそれを「赤化」とみなす。学生の一人は現場の環境に比べれば、ドストエフスキーの「死の家の記録」の流刑場はましなほうという。当初は無自覚だった労働者たちはやがて権利意識に覚醒し、指導者のもとストライキ闘争に踏み切る。会社側は海軍に無線で鎮圧を要請し、接舷してきた駆逐艦から乗り込んできた水兵にスト指導者たちは逮捕され、最初のストライキは失敗に終わった。労働者たちは作戦を練り直し、再度のストライキに踏み切る。
戦前の労働者達の姿を描くプロレタリア文学である。劣悪な環境で働かされ、欲求が爆発したり、過労によって倒れていく人々の描写に非常にリアリティがあり、汚さと生々しさを如実に感じられた。また、ストライキのために蜂起するラストシーンで、完全なハッピーエンドではないところが、労働の果てしなさを暗示していると感じた。
16:『奉教人の死』著者:芥川龍之介
長崎の教会「さんた・るちあ」に、「ろおれんぞ」という美少年がいた。彼は自身の素性を周囲に問われても、故郷は「はらいそ」(天国)、父は「でうす」(天主)と笑って答えるのみだったが、その信仰の固さは教会の長老も舌を巻くほどだった。ところが、彼をめぐって不義密通の噂が立つ。教会に通う傘屋の娘が、ろおれんぞに想いを寄せて色目を使うのみならず、彼と恋文を交わしているというのである。長老衆は苦々しげにろおれんぞを問い詰めるが、彼は涙声で身の潔白を訴えるばかりだった。
ほどなく、傘屋の娘が妊娠し、父親や長老の前で「腹の子の父親は『ろおれんぞ様』」と宣言する。皆から愛されていたろおれんぞも、姦淫の罪によって破門を宣告され、教会を追い出される。身寄りの無い彼は乞食同然の姿で長崎の町を彷徨うことになったが、その境遇にあっても、他の信者から疎んじられようとも、教会へ足を運んで祈るのだった。一方、傘屋の娘は月満ちて、玉のような女の子を産む。ろおれんぞを憎む傘屋の翁も、さすがに初孫には顔をほころばせるのだった。
そんなある日、長崎の町が大火に見舞われる。傘屋の翁と娘は炎の中を辛くも逃げ出すが、一息ついたところで赤子を燃え上がる家に置きざりにしたことに気がつき、半狂乱となる。そこにろおれんぞが現れて炎の中に飛び込む。この行動に奉教人衆は、いよいよろおれんぞこそが赤子の父親であったのだと確信する。赤子を救い出したろおれんぞだが、自らは燃え崩れてきた梁に押しつぶされ、瀕死の重傷を負ってしまう。
傘屋の娘は、伴天連に対し、赤子の真の父親はろおれんぞではなく隣家の「ぜんちよ」(異教徒)であること、自分の恋心に応えてくれないろおれんぞへの恨みから嘘をついていたことを「こひさん」(懺悔)する。口々に「まるちり」(殉教)との声を挙げる奉教人衆はろおれんぞの最後の秘密を目の当たりにする。焼け破れたろおれんぞの衣の隙間からは、清らかな一対の乳房が覗いていた。ろおれんぞは女であった。
敬虔な教徒であるろおれんぞを、私情によって陥れる傘屋の娘の浅ましさと人間性によって、ろおれんぞの清らかさが強調されている。また、敬虔であることを言動より証明しているのに、娘の宣言によって破門までに至る所が、人間の醜さや信心の浅さを示していると感じた。
17:『パンを踏んだ娘』著者:アンデルセン
あらすじ:ある村に、インゲルと言う美しい少女が住んでいた。インゲルは裕福な家庭へ奉公に出されたが、それは元から自分の美貌を鼻に掛けるところが有ったインゲルの高慢な性格に拍車をかけることとなった。
ある日、インゲルは里帰りをすることになり奉公先の夫人からお土産にパンを持たせられる。その帰り道、インゲルは雨上がりに出来たぬかるみの前で立ち止まる。そして、自分の新しい靴を汚したくないと思いお土産のパンをぬかるみに放り投げ、パンの上に飛び乗った。ところが、その途端にパンはぬかるみの底へインゲルを乗せたまま沈み、二度と浮かび上がることは無かった。
インゲルが慢心のために底無し沼へ沈んだ話は人々の間で語り草となり、その様子は地獄に落ちたインゲルの耳にも伝わって来た。そして、インゲルの母が愚かな娘を持ったことを嘆きながら死の床に就いても、インゲルはたかがパン一切れのためにどうして自分が地獄へ落ちなければならないのかと全く反省しなかった。
そんなある日、いつものように地上で底無し沼へ沈んだインゲルの話をしていた子供たちの中で一人の少女がインゲルを憐れみ、神様にインゲルが天国へ行けるよう祈りを捧げる。その少女もやがて年を取り、死の床に就くが、幼い頃に聞いたインゲルの話を片時も忘れることは無く、インゲルの為に涙を流して天に召された。
その祈りは聞き届けられ、インゲルは灰色の小鳥に生まれ変わる。そして、インゲルはどんな小さなパン屑であっても粗末にせず、他の鳥に分け与えた。そして、灰色の小鳥が他の鳥に分け与えたパン屑の量があの時に踏んだパンと同じ量になった時にインゲルの罪は許され、長い苦しみから解き放たれて天国へ召されたのであった。
童話ではあるものの、少女が底なし沼に落ちていくなど、おぞましい描写がある所が、当時の価値観や、残酷な描写によって子どもに教訓を与えるという目的を感じられた。また、慈愛を重んじるという宗教に基づいた童話であるため、童話によって子どもに宗教観を刷り込むという考えが見られると感じた。
18:『食糧人類-starving anonymous-』著者:イナベカズ・蔵石ユウ・水谷健吾
あらすじ:ある日、高校生の伊江(いえ)とカズの2人は、学校からバスで帰宅する途中、車中に催眠ガスを撒かれ拉致されてしまう。目が覚めると、そこは人が敷き詰められたトラックの上。辺りには冷凍された裸の人間たちが並び、生きた人間たちによって解体されていた……。ここは一体どこなのか? この地獄から、脱出する術はあるのか?
異形の化け物によって裏側から日本が統治されており、人が被食者として扱われているという所に、人間の雑食性を皮肉っていると感じた。また、虫を模した異形に捕食されたり殺害されたりする描写が凄惨で、非常にショッキングだが印象に強く残った。また、ファンタジーでなく、ロジックや実際にある生物学的知識を用いて解決へ持ち込んでいく所が非常に興味を惹き、読み進めたいと思わせられた。
19:『近畿地方のある場所について』著者:背筋
あらすじ:近畿地方のある地域では、これまで注視されてこなかったが、怪異や心霊現象などが多く発生しているようである。オカルト雑誌にまとめるべく、それらの記事や情報を集めていくが……。
インターネット上で書かれている怪談である。記事の形をとっていたり、スレッドの形を取っていたりすることでリアリティが増しており、場所が暈されていることでさらに鮮明になっている。また、フィクションであるとも語られていないので、それがさらに恐怖を煽っていると感じた。
20:『陽だまりの彼女』著者:越谷オサム
あらすじ:交通広告代理店の営業マンである奥田浩介は、新規のクライアントであるランジェリー・メーカー「ララ・オロール」との初の打ち合わせの場で、まさかの人物と再会した。中学時代の同級生、渡来真緒である。
中学1年生の2学期に浩介のクラスに転校してきた真緒は、バカなうえに団体行動ができず、クラスでいじめにあっていた。しかしクラスメイトの潮田が真緒の髪の毛にマーガリンを塗ったのを見た浩介はついに黙っていられなくなり、真緒をかばって潮田の顔にマーガリンを塗りかえした。おかげで親まで呼び出されて怒られ、クラスの人間からは「キレると何をするかわからない」と煙たがられたが、真緒には懐かれ、なんとなくいつも学校帰りに一緒に浩介の家の裏手にあった銀杏公園に行く習慣もできた。真緒は「夜道を裸で歩いていた」「両親は本当の親ではない」など噂にも事欠かなかったが、浩介にはある日あっさりと「自分は里子だ」と打ち明けるなど打ち解けており、14歳の秋、真緒が漢字の小テストで満点をとった日に銀杏公園で2人はファーストキスをした。キス以降、変わらない真緒に対してぎこちなくなってしまった浩介だったが、浩介が引っ越すことを知ると、引っ越しの前日、真緒は大泣きしながら浩介の部屋にやってきて、ちぎれんばかりに手を振って浩介を見送った。
人間として違和感がある描写を所々に挟み、最後に猫だったと分かった後、納得できるような構成にしているのが興味深かった。また、いじめの描写など、嫌な描写もリアルに描かれており、非常に物語に入り込みやすい作品だと思った。
1:『ローゼンメイデン』著者:PEACH-PIT
あらすじ:引きこもりの主人公・桜田ジュンのもとにある日怪しげなダイレクトメールが送られてくる。「まきますか まきませんか」という問いに「まきます」を選んだ所、ジュンの元に精巧なアンティークドールが届く。しかし、それはただの人形ではなく、自分で動き、戦う「ローゼンメイデン第5ドール」の真紅だった。本物の少女となるため、ローゼンメイデンたちは「アリスゲーム」を始める。
可憐なアンティークドールが戦うというテーマは、少女的な可愛らしさとお互いの魂を奪い合うという猟奇的さのギャップによって強い魅力を生み出している。また、非常に繊細な画風によって、可憐で壊れやすい人形たちの魅力を引き出していると感じる。「生きるって戦うってことでしょう?」といったような、人生の本質を突くようなセリフや、登場人物の感情の機微もみられ、人形という無機物がメインにも関わらず人間としての在り方を再確認させられる作品だった。
2:『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』23〜26、破戒録編1〜2
あらすじ:利根川にEカードで勝利したカイジ。しかし、焼き土下座させられる利根川を見て、本物の悪は会長・兵藤であると確信し、もう一戦申し込む。イカサマを仕込んだくじ引きに持ち込むが、まんまと見破られ、今まで得た大金と指4本を切り落とされる。指は闇医者によって治療され、解放されたが、多額の借金は残ったままであった。後日、債務者として堕落した生活を送るカイジは、地下労働へと送り込まれる。
ここ一番の大勝負に勝った後、黒幕を倒す為にもうひと勝負する…というのは物語のセオリーであるが、そこで敗北を喫するという所が意外で驚いた。また、お金だけでなく、自身の肉体を賭けているのに負けるというのがあまりにもショッキングすぎて、現実の厳しさを示唆しているようだとも感じた。カイジが正義感のある男としてだけではなく、堕落した人間だと言う所を描写している所が現実的だなと感じられた。
3:TVアニメ 『BLEACH 千年血戦篇』
あらすじ:尸魂界で突然、大量の虚の完全消滅が次々と観測された場面から、物語が始まる。
死神代行として現世で再度活動していた一護達だが、尸魂界から新たな2名の死神が現世に派遣されてきて間もなく、雨竜と同じような攻撃を行う破面と思しき人物の襲撃を受ける。それを皮切りに、尸魂界では「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」という名の組織からの襲撃を受け、一番隊副隊長の雀部長次郎忠息を始めとする多数の死神が殺害され、宣戦布告を受ける。一方、一護は突如現世に来訪してきたネル達から、虚圏でも「見えざる帝国」の襲撃を受け、藍染達亡き後実質的に虚圏を統括していた第3十刃のティア・ハリベルが囚われの身となり、虚圏が帝国の占領下に置かれたことを知らされる。
尸魂界では様々な状況や調査の結果から、「見えざる帝国」とは滅んだはずの「滅却師」の集団である事が突き止められ、ネル達と共に虚圏に再度来訪した一護達も対峙した敵から、その事実を聞かされるのだった。そして、「見えざる帝国」による尸魂界への侵攻が始まる。護廷十三隊による必死の防戦や、一護の加勢で辛くも撤退させるが、尸魂界が受けた被害は甚大であり、特に護廷十三隊は山本元柳斎重國総隊長をはじめとする多くの死神が戦死するなど、凄絶なものだった。
戦後、護廷十三隊を立て直すべく王属特務・通称「零番隊」が現れるが、そこで一護は自身の知られざるルーツについて教えられることになる。
マンガでも読んだことがあったのだが、映像としてもマンガの雰囲気が失われないような工夫が凝らされていたと感じた。美麗なアニメーションや、画角、構図など、挑戦的かつ芸術的な表現が為されていて、間延びせず、原作と比べても優劣つけがたい出来になっていた。また、マンガ単行本のポエムが1話ごとに読み上げられるのも、ファンの喜ぶ心理を突いていると思った。
4:『BLEACH(マンガ)』著者:久保帯人
あらすじ:霊感が強い高校生・黒崎一護は、悪霊退治に来た死神・朽木ルキアと出会う。最初は死神の存在を信じなかった一護だが、人の魂を喰らう悪霊・虚(ホロウ)に襲われたことでルキアを信じざるを得なくなる。家族が襲われたことに激昂し虚に立ち向かう一護だったが、普通の高校生が虚に敵うはずもなく、一護を庇ったルキアは重傷を負ってしまう。絶望的な状況下で、ルキアは最後の手段として一護に死神の力の一部を分け与えることを提案し、一護は死神となって虚を退治した。
しかし、一護がルキアの予想以上に死神の力を吸い取ってしまった為、ルキアは死神としての力をほとんど失ってしまう。そこでルキアは、自身の力が回復するまで死神代行を務めるよう一護に迫る。一度は断る一護だが、家族を救ってもらった恩に報いるため、死神代行を引き受け、様々な騒動に巻き込まれていく。
高校生が特別な力を得て戦うというテーマは様々な作品で描かれてきたが、日本刀で戦うという点と、詩的なセリフや、美麗な画風を用いることで、ありきたりさがなくなっている。勧善懲悪を元にしているが、一方的ではなく、敵側にも正義があるという所が最近の作品の先駆けであることを感じさせた。
5:『漫身創痍』著者:野良おばけ
あらすじ:「組もう。俺ら。あいつらの見る目がないって、思い知らせてやりたい」 西風時生は芽の出ない新人漫画家としてくすぶった日々を過ごしていたが、ある日〝消えた天才漫画家〟星衛明日馬と出会う。星衛もまた、漫画業界から干され、表舞台に立てずにいた。スタンスも信念もまるで真逆なふたりが、ぶつかり合い、殴り合い、魂を削って漫画を描く。
マンガを描くことをテーマにした漫画は今までにも生み出されており、タッグで漫画を描くことも前例があるが、お互いの反りが合わず、しかし実力を認めあっているという点が、今まで見た作品と違うと感じた。また、「反りが合わないが認めあっている」という所に男性同士の絆を見出している点が、近年の受けを狙っていることを感じさせた。
6:『桜の樹の下には』著者:梶井基次郎
あらすじ:灼熱した生殖の幻覚させる後光のような、人の心を撲たずにはおかない、不思議な生き生きとした美しい満開の桜の情景を前に、逆に不安と憂鬱に駆られた「俺」は、桜の花が美しいのは樹の下に屍体が埋まっていて、その腐乱した液を桜の根が吸っているからだと想像する。
そして薄羽かげろうの生と死を見て、剃刀の刃に象徴される惨劇への期待を深める。花の美しい生の真っ盛りに、死のイメージを重ね合わせることで初めて心の均衡を得、自分を不安がらせた神秘から自由になることが出来ると、「俺」は「お前」に語る。
桜の樹の下には屍体が埋まっているというのは有名なフレーズだが、その初出となった作品が仄暗く、美しさと醜悪さを抱えたものとなっていることに驚いた。支離滅裂な所が多く、理解が及ばない箇所も多いが、一般的に美しいとされるものを忌避し、憂鬱を求める主人公の姿に、今の若者と同じものが見られると感じた。また、桜が陰の木だから陽の人間が引き寄せられる……という話を聞いたことがあるので、仄暗さのある美しさに人は惹かれるのではないかと感じた。
7:『きたない君がいちばんかわいい』著者:まにお
あらすじ:瀬崎愛吏と花邑ひなこ。クラスではグループもカーストも違う彼女たちには、人には言えない秘密がある。放課後に化学実験室で行われる、目を塞ぎたくなるような情事。それは、愛と打算と性癖に満ち溢れた二人だけの儀式だった…
俗に百合と呼ばれるジャンルの作品だが、BLが直接的な性描写を多く含むのに対して、百合作品は直接的な性描写をあまり含まない。この作品は、その狭間のギリギリを攻めているのではないかと感じた。苦しみと紙一重の快楽、キュートアグレッションに似た嗜虐性、優越感など、少女が抱えるドロドロした感情を煮詰めて宝石にしたような作品だった。
8:『江 おん すていじ〜新編 里見八犬伝〜』
あらすじ:江派の刀剣男士たちは、日々すていじのためのれっすんを重ねていた。しかし、肝心のすていじをまだ行ったことがなかったため、演劇をすることを決める。彼等は里見八犬伝をテーマに決め、めんばーを集め始めた。
刀剣男士として演じている第1部、刀剣男士が里見八犬伝として演じている第2部、ライブパートの第3部に分かれており、非常に見応えのあるステージとなっていた。第2部は舞台としての出来が素晴らしく、個人の演技、演出、音楽などが噛み合っていて引き込まれるような舞台だった。約4時間にも及んだが、時間を忘れて観ることができた。
9:『ブラック・ジャック』著者:手塚治虫
あらすじ:無免許ではあるものの、唯一無二の神業ともいえるテクニックにより世界中に名を知られる、天才外科医ブラック・ジャック(間 黒男、はざま くろお)を主人公に、「医療と生命」をテーマにそれぞれ据えた医療漫画である。
医療漫画として、人を治療するというテーマに謎のある無免許医という主人公を配置した所が、当時にしては非常に新しいものだったのではないかと感じる。また、無免許ではあるものの、倫理観や正義に対する考え方が真っ当であり、人を救う/救わない理由に考えさせられるものがある。最近の漫画とは異なり、コマやキャラクターが小さかったりデフォルメされているため、重いテーマでも読みやすくなっているのではないかと感じる。
10:『鬼滅の刃』著者:吾峠呼世晴
あらすじ:時は大正。主人公・竈門炭治郎は亡き父親の跡を継ぎ、炭焼きをして家族の暮らしを支えていた。炭治郎が家を空けたある日、家族は鬼に惨殺され、唯一生き残った妹・竈門禰󠄀豆子も鬼と化してしまう。妹を救う為、炭治郎は修行を始める。
わかりやすい勧善懲悪を元としたダーク・ファンタジーとアクション作品である。悪鬼を倒すというテーマの他に、兄弟愛というテーマも据えられており、兄弟同士の確執や絆、兄弟が敵になるなどの描写が為されている。また、兄弟のどちらかは死に至ることが多く、死ぬ事で愛や確執を語る構成となっている。主人公が一番鬼の適性があるという所に、単なる正義の物語ではなく、主人公も業を背負っていると感じられた。
11:『古書屋敷殺人事件』著者:てにをは
あらすじ:推理小説が好きな高校2年生の花本(はなもと)ひばりは、東京・神田神保町に店を構える古書店主・枯島(かれしま)に同行し、東京近県の山あいにある旧家・溝呂木(みぞろぎ)家を訪れる。そこは亡き主人によって集められた、おびただしい数の古書に埋もれた「古書屋敷」だった。癖のあるセドリ師らと競うように古書の査定を始めるひばりたちだが、やがて古書をめぐる連続殺人事件に巻きこまれることに……! 女学生探偵ひばりは事件を解決できるか? そのとき、東京で新作推理小説の資料探しに行き詰まる、偏屈作家の久堂蓮真(くどうれんま)は――!?
ボーカロイド楽曲を原作とする小説だが、推理小説として非常に読みやすいと感じた。著者が横溝正史など、小説を読むのが好きだったと語るだけあり、江戸川乱歩や横溝正史のような雰囲気を持ちつつも、それを軟化したような作風で、非常に読み進めやすい。犯人が自分から死を遂げるエンディングに、報われないものを感じつつも、人を殺すことの重さと、救いを残さない美しさを感じた。犯人が固執する溝呂木家のことを「虫媒花」と喩えたのが歪んだ美しさがあると思った。
12:『能面島神隠し事件』著者:てにをは
あらすじ:6年に一度の秘祭で知られる能面島で“神様”が殺された!? 取材中のひばりたちは、島に残る伝説の旧帝国軍部の極秘計画を知る。
土着信仰と事件を結び付けたミステリーやサスペンスは多くあり、それを踏襲している所に数多の推理小説へのリスペクトを感じた。生き神様として少女を祭り上げていたり、幼少期より付けられた能面によって骨格が歪められていたりする所で土着信仰の気持ち悪さを表していたと思う。犯人がことをやり仰せた後に、逃げようとする中で、一生能面の跡が残る顔にここから逃げ出せないことを悟り自ら死を選ぶ所に、贖罪と美しさを感じた。
13:『アルラウネの独白』著者:てにをは
あらすじ:久堂といわくありげな美人女性との密会!?をひばりが尾行する『推理作家は夜走る』、ひばりが高校の演劇部を舞台にした「呪い」に挑む『アルラウネの独白』、大学生時代の久堂と幼いひばりの出会いを描く『雪宿りの作法』の豪華3編収録!!
他のシリーズと異なり短編集となっている。また、今までの作品が殺人を伴っていたのに対し、この作品では殺人描写がない。どの話でも単純明快な解決に導かず、読者に想像させるような終わり方をすることでミステリーの奥深さを表していると思われる。
14:『宝石の国』12巻 著者:市川春子
あらすじ:宝石たちは、フォスに誘われ月に向かった者たちと、地上に残り、金剛先生と新たな関係を築こうとする者たちにわかれていた。フォスは月人の軍勢と月の宝石たち数名を連れて地上に降り立ち、地上の宝石たちを粉々にしていき、学校内部へと進む。内部で待っていたのは、ユークレースとジェード、そしてーー。
みんなの為になりたい、必要とされたいという思いで戦い続けてきたフォスが、幸せな暮らしをする仲間をよそに一人きりでみんなの為に神となっていく所が苦しすぎて見ていられなかった。みんなに受け入れられたかったはずなのに、受容とは全く異なる形でみんなの為になっていく所が救いがなくて非常に続きが気になった。
15:『蟹工船』著者:小林多喜二
あらすじ:情け知らずの監督である浅川は労働者たちを人間扱いせず、彼らは劣悪で過酷な労働環境の中、暴力・虐待・過労や病気で次々と倒れてゆく。ある時転覆した蟹工船をロシア人が救出したことがきっかけで、労働者達は異国の人も同じ人間と感じるようになり、中国人の通訳も通じ、「プロレタリアートこそ最も尊い存在」と知らされるが、船長がそれを「赤化」とみなす。学生の一人は現場の環境に比べれば、ドストエフスキーの「死の家の記録」の流刑場はましなほうという。当初は無自覚だった労働者たちはやがて権利意識に覚醒し、指導者のもとストライキ闘争に踏み切る。会社側は海軍に無線で鎮圧を要請し、接舷してきた駆逐艦から乗り込んできた水兵にスト指導者たちは逮捕され、最初のストライキは失敗に終わった。労働者たちは作戦を練り直し、再度のストライキに踏み切る。
戦前の労働者達の姿を描くプロレタリア文学である。劣悪な環境で働かされ、欲求が爆発したり、過労によって倒れていく人々の描写に非常にリアリティがあり、汚さと生々しさを如実に感じられた。また、ストライキのために蜂起するラストシーンで、完全なハッピーエンドではないところが、労働の果てしなさを暗示していると感じた。
16:『奉教人の死』著者:芥川龍之介
長崎の教会「さんた・るちあ」に、「ろおれんぞ」という美少年がいた。彼は自身の素性を周囲に問われても、故郷は「はらいそ」(天国)、父は「でうす」(天主)と笑って答えるのみだったが、その信仰の固さは教会の長老も舌を巻くほどだった。ところが、彼をめぐって不義密通の噂が立つ。教会に通う傘屋の娘が、ろおれんぞに想いを寄せて色目を使うのみならず、彼と恋文を交わしているというのである。長老衆は苦々しげにろおれんぞを問い詰めるが、彼は涙声で身の潔白を訴えるばかりだった。
ほどなく、傘屋の娘が妊娠し、父親や長老の前で「腹の子の父親は『ろおれんぞ様』」と宣言する。皆から愛されていたろおれんぞも、姦淫の罪によって破門を宣告され、教会を追い出される。身寄りの無い彼は乞食同然の姿で長崎の町を彷徨うことになったが、その境遇にあっても、他の信者から疎んじられようとも、教会へ足を運んで祈るのだった。一方、傘屋の娘は月満ちて、玉のような女の子を産む。ろおれんぞを憎む傘屋の翁も、さすがに初孫には顔をほころばせるのだった。
そんなある日、長崎の町が大火に見舞われる。傘屋の翁と娘は炎の中を辛くも逃げ出すが、一息ついたところで赤子を燃え上がる家に置きざりにしたことに気がつき、半狂乱となる。そこにろおれんぞが現れて炎の中に飛び込む。この行動に奉教人衆は、いよいよろおれんぞこそが赤子の父親であったのだと確信する。赤子を救い出したろおれんぞだが、自らは燃え崩れてきた梁に押しつぶされ、瀕死の重傷を負ってしまう。
傘屋の娘は、伴天連に対し、赤子の真の父親はろおれんぞではなく隣家の「ぜんちよ」(異教徒)であること、自分の恋心に応えてくれないろおれんぞへの恨みから嘘をついていたことを「こひさん」(懺悔)する。口々に「まるちり」(殉教)との声を挙げる奉教人衆はろおれんぞの最後の秘密を目の当たりにする。焼け破れたろおれんぞの衣の隙間からは、清らかな一対の乳房が覗いていた。ろおれんぞは女であった。
敬虔な教徒であるろおれんぞを、私情によって陥れる傘屋の娘の浅ましさと人間性によって、ろおれんぞの清らかさが強調されている。また、敬虔であることを言動より証明しているのに、娘の宣言によって破門までに至る所が、人間の醜さや信心の浅さを示していると感じた。
17:『パンを踏んだ娘』著者:アンデルセン
あらすじ:ある村に、インゲルと言う美しい少女が住んでいた。インゲルは裕福な家庭へ奉公に出されたが、それは元から自分の美貌を鼻に掛けるところが有ったインゲルの高慢な性格に拍車をかけることとなった。
ある日、インゲルは里帰りをすることになり奉公先の夫人からお土産にパンを持たせられる。その帰り道、インゲルは雨上がりに出来たぬかるみの前で立ち止まる。そして、自分の新しい靴を汚したくないと思いお土産のパンをぬかるみに放り投げ、パンの上に飛び乗った。ところが、その途端にパンはぬかるみの底へインゲルを乗せたまま沈み、二度と浮かび上がることは無かった。
インゲルが慢心のために底無し沼へ沈んだ話は人々の間で語り草となり、その様子は地獄に落ちたインゲルの耳にも伝わって来た。そして、インゲルの母が愚かな娘を持ったことを嘆きながら死の床に就いても、インゲルはたかがパン一切れのためにどうして自分が地獄へ落ちなければならないのかと全く反省しなかった。
そんなある日、いつものように地上で底無し沼へ沈んだインゲルの話をしていた子供たちの中で一人の少女がインゲルを憐れみ、神様にインゲルが天国へ行けるよう祈りを捧げる。その少女もやがて年を取り、死の床に就くが、幼い頃に聞いたインゲルの話を片時も忘れることは無く、インゲルの為に涙を流して天に召された。
その祈りは聞き届けられ、インゲルは灰色の小鳥に生まれ変わる。そして、インゲルはどんな小さなパン屑であっても粗末にせず、他の鳥に分け与えた。そして、灰色の小鳥が他の鳥に分け与えたパン屑の量があの時に踏んだパンと同じ量になった時にインゲルの罪は許され、長い苦しみから解き放たれて天国へ召されたのであった。
童話ではあるものの、少女が底なし沼に落ちていくなど、おぞましい描写がある所が、当時の価値観や、残酷な描写によって子どもに教訓を与えるという目的を感じられた。また、慈愛を重んじるという宗教に基づいた童話であるため、童話によって子どもに宗教観を刷り込むという考えが見られると感じた。
18:『食糧人類-starving anonymous-』著者:イナベカズ・蔵石ユウ・水谷健吾
あらすじ:ある日、高校生の伊江(いえ)とカズの2人は、学校からバスで帰宅する途中、車中に催眠ガスを撒かれ拉致されてしまう。目が覚めると、そこは人が敷き詰められたトラックの上。辺りには冷凍された裸の人間たちが並び、生きた人間たちによって解体されていた……。ここは一体どこなのか? この地獄から、脱出する術はあるのか?
異形の化け物によって裏側から日本が統治されており、人が被食者として扱われているという所に、人間の雑食性を皮肉っていると感じた。また、虫を模した異形に捕食されたり殺害されたりする描写が凄惨で、非常にショッキングだが印象に強く残った。また、ファンタジーでなく、ロジックや実際にある生物学的知識を用いて解決へ持ち込んでいく所が非常に興味を惹き、読み進めたいと思わせられた。
19:『近畿地方のある場所について』著者:背筋
あらすじ:近畿地方のある地域では、これまで注視されてこなかったが、怪異や心霊現象などが多く発生しているようである。オカルト雑誌にまとめるべく、それらの記事や情報を集めていくが……。
インターネット上で書かれている怪談である。記事の形をとっていたり、スレッドの形を取っていたりすることでリアリティが増しており、場所が暈されていることでさらに鮮明になっている。また、フィクションであるとも語られていないので、それがさらに恐怖を煽っていると感じた。
20:『陽だまりの彼女』著者:越谷オサム
あらすじ:交通広告代理店の営業マンである奥田浩介は、新規のクライアントであるランジェリー・メーカー「ララ・オロール」との初の打ち合わせの場で、まさかの人物と再会した。中学時代の同級生、渡来真緒である。
中学1年生の2学期に浩介のクラスに転校してきた真緒は、バカなうえに団体行動ができず、クラスでいじめにあっていた。しかしクラスメイトの潮田が真緒の髪の毛にマーガリンを塗ったのを見た浩介はついに黙っていられなくなり、真緒をかばって潮田の顔にマーガリンを塗りかえした。おかげで親まで呼び出されて怒られ、クラスの人間からは「キレると何をするかわからない」と煙たがられたが、真緒には懐かれ、なんとなくいつも学校帰りに一緒に浩介の家の裏手にあった銀杏公園に行く習慣もできた。真緒は「夜道を裸で歩いていた」「両親は本当の親ではない」など噂にも事欠かなかったが、浩介にはある日あっさりと「自分は里子だ」と打ち明けるなど打ち解けており、14歳の秋、真緒が漢字の小テストで満点をとった日に銀杏公園で2人はファーストキスをした。キス以降、変わらない真緒に対してぎこちなくなってしまった浩介だったが、浩介が引っ越すことを知ると、引っ越しの前日、真緒は大泣きしながら浩介の部屋にやってきて、ちぎれんばかりに手を振って浩介を見送った。
人間として違和感がある描写を所々に挟み、最後に猫だったと分かった後、納得できるような構成にしているのが興味深かった。また、いじめの描写など、嫌な描写もリアルに描かれており、非常に物語に入り込みやすい作品だと思った。
2年 井上
RES
春休みの課題11~20
11.映画『硫黄島からの手紙』
監督:クリント・イーストウッド
公開日:2006年12月9日
時代は1944年。太平洋戦争真っ只中の東京都硫黄島(いおうじま)。米軍からこの島を守るべくして降り立った栗林忠道中将。硫黄島の地面に眠っていた栗林中将とその部下達の家族や愛する人のために書かれた手紙をもとに再現された、栗林中将率いる日本守備隊と米軍の激闘が描かれる。
硫黄島の戦いの実話をもとに書かれた作品。日本の映画のように思えるが外国人の監督が手 掛けている。高い指揮力から米軍に「最も手ごわい敵の一人」と称された栗林忠道。硫黄島からの生還者である西郷昇。最終的には負けてしまうものの、圧倒的に不利だった日本側がどのようにして、米軍の予想をはるかに上回る期間を守ったのか。死に際に兵士たちはどんな想いを手紙に残したのか。シリアスな展開が多いがとても見どころある作品だと感じた。
12.『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』1期
原作:赤坂アカ
アニメ監督:河合勇人
私立秀知院学院。名家の子が複数在籍し将来の日本の大役を担うほどの人材を何人も送り出してきた名門中の名門。私立秀知院学院高等部生徒会会長白銀御行(しろがねみゆき)と会長のサポート役である副会長を務める四宮かぐや。両思いである二人であったが両者ともに恋愛は好きになったほうが負けと自負しているため、どうにかして相手から告白されるように仕向ける天才二人の心理戦が描かれる。
4期連続学年1位の会長と2位のかぐや。正真正銘天才であるはずの2人が呆れるほどにくだらないことで争ってしまう部分が面白かった。ギャグ要素が強く、どろどろの恋愛物語ではないので恋愛系が苦手で普段視聴しない人にも見てほしい作品。2人以外の登場人物も個性的で癖が強いのも面白い。
13.『かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』
『かぐや様は告らせたい』の二期となる作品。
月日が経ちお互いに関係は深まるものの恋愛としての進展はほとんどないまま第67期生徒会活動最終日を迎えてしまう。生徒会以外ではほとんどかかわりのない2人はどうなってしまうのか。
同学年の知り合いは付き合い始め、会長とかぐやも仲を深めていくものの相も変わらず絶対に譲らない2人。
個人的には告白とまではいかないものの花火大会の話が一番の見どころだと感じた。
14.『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』
『かぐや様は告らせたい』の三期となる作品。
会長は海外の大学に進学することになる。海外の大学は入学が10月のためもう日本にいる期間も残りわずかとなってしまうのであった。そこで会長は12月に開催される文化祭の最終日、その日までにかぐやから告白されなければ自分からいくと決意。2人は無事に結びつくことができるのだろうか。
長い二人の戦いもいよいよ終盤に。全体を通してとても面白く感動できる作品だった。結果が気になる人は自分の目で確かめてほしいと思う。
15.『かぐや様は告らせたい~ファーストキスは終わらない~』
『かぐや様は告らせたい』の四期
『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』のその後の物語。
終わったと思っていた恋愛頭脳戦。しかし、かぐやが最後の最後に犯したミスによって事態はややこしくなっていた。最初はミスに気付いていなかったかぐやだが同級生の話によってミスの重大さに気付いてしまうかぐやであった。
16.アニメ『Engage Kiss』
丸戸史明×つなこ×A-1Pictures
舞台は多くの悪魔が潜んでいる街、ベイロンシティ。悪魔には悪魔を。
街で唯一の悪魔使い緒形シュウと悪魔であるキサラは街を守るため、自身の目標を成し遂げるため記憶を代償に悪魔の力を借りるのであった。
一見真面目なバトルアニメかと思いきや、主人公は一文無しのダメ男、悪魔であるキサラはメンヘラ女子高生、シュウが雇ってもらっている会社は元カノの親が経営する会社という修羅場のような人間関係。バトルと恋愛二つの要素が合わさったオリジナルアニメ。
17.漫画『タコピーの原罪 上』
作者:タイザン5
小学四年生の久世しずかはある日、タコのような謎の生物を助ける。
命を助けてもらったお礼にしずかを幸せにするべくしずかの手助けをする。しかし、しずかが幸せになることはならないのであった。
キャラクターの見た目、名前の可愛さからは想像もできないほどに重く、残酷な漫画。シリアスな展開やショッキングな場面も多々あるので苦手な人は注意。
しかし、家庭環境のことについていろいろ考えさせられる良い作品だと感じた。
18.漫画『タコピーの原罪 下』
作者:タイザン5
タコピーがいくら頑張っても中々変化の起きないしずかの人間関係。タコピーは今までの間違いを理解し、自らの命を犠牲にすべてを解決しようとする。
タコピーの運命は、そしてしずかたちは幸せになれるのか。
最後まで見て感じたのは「良かった」の一言に尽きる。幸せとはなんなのか、家族の大切さといったことを改めて考えさせ、感じさせてくれる作品。
9.アニメ リコリス・リコイル
監督 足立慎吾
「DA(direct attack)」と呼ばれる治安を維持するための秘密組織によって日本の治安は8年連続1位に。DAのエージェントとなるべく育成された少女たちはリコリスと呼ばれていた。
リコリスである井ノ上たきなは上官の指示を無視し、仲間の命を危険に晒してしまう。結果、DA本部から支部であるリコリコという喫茶店に転属させられてしまう。そこでたきなは歴代最強リコリスとも称される錦木千束(にしきぎちさと)と出会う。自由奔放の千束と生真面目なたきな。真反対な性格の2人は相棒として、互いの目標のために喫茶店で働きながらリコリスの仕事をこなして行く。
通称リコリコ。最初は学園ものかと思い、見始めた作品だったが実際はバトルアクションなアニメだった。
最初はぶつかってばかりの2人が徐々に理解し合い、共に戦うシーンに感動した。
20.魔法少女まどか☆マギカ
監督: 新房昭之
普通の女子高生、鹿目まどか(かなめまどか)。
一般的な高校生活を送っていたまどかだったが、ある日キュウべぇという謎の生物が転校生である暁美ほむらに襲われているところに直面する。キュウべぇを助けるべく登場した巴マミによって魔法少女の存在を知る。魔法少女、それはキュウべぇと契約することでなることができ、どんな願いでも1つだけ叶える代わりに、この世に存在する魔女たちと戦わなければならないというもの。マミ、キュウべぇによる勧誘とほむらによる否定、願いの魅力、魔女と戦わなければいけない使命。これらを理由にまどかは日々どうするか考えながら学校生活を送る。
以前から興味はあったが、見れていなかった作品。可愛げなキャラクターとは裏腹に残酷なストーリー展開がそういう作品だと知っていても衝撃的だった。鬱アニメが好きな人におすすめな作品。
11.映画『硫黄島からの手紙』
監督:クリント・イーストウッド
公開日:2006年12月9日
時代は1944年。太平洋戦争真っ只中の東京都硫黄島(いおうじま)。米軍からこの島を守るべくして降り立った栗林忠道中将。硫黄島の地面に眠っていた栗林中将とその部下達の家族や愛する人のために書かれた手紙をもとに再現された、栗林中将率いる日本守備隊と米軍の激闘が描かれる。
硫黄島の戦いの実話をもとに書かれた作品。日本の映画のように思えるが外国人の監督が手 掛けている。高い指揮力から米軍に「最も手ごわい敵の一人」と称された栗林忠道。硫黄島からの生還者である西郷昇。最終的には負けてしまうものの、圧倒的に不利だった日本側がどのようにして、米軍の予想をはるかに上回る期間を守ったのか。死に際に兵士たちはどんな想いを手紙に残したのか。シリアスな展開が多いがとても見どころある作品だと感じた。
12.『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』1期
原作:赤坂アカ
アニメ監督:河合勇人
私立秀知院学院。名家の子が複数在籍し将来の日本の大役を担うほどの人材を何人も送り出してきた名門中の名門。私立秀知院学院高等部生徒会会長白銀御行(しろがねみゆき)と会長のサポート役である副会長を務める四宮かぐや。両思いである二人であったが両者ともに恋愛は好きになったほうが負けと自負しているため、どうにかして相手から告白されるように仕向ける天才二人の心理戦が描かれる。
4期連続学年1位の会長と2位のかぐや。正真正銘天才であるはずの2人が呆れるほどにくだらないことで争ってしまう部分が面白かった。ギャグ要素が強く、どろどろの恋愛物語ではないので恋愛系が苦手で普段視聴しない人にも見てほしい作品。2人以外の登場人物も個性的で癖が強いのも面白い。
13.『かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』
『かぐや様は告らせたい』の二期となる作品。
月日が経ちお互いに関係は深まるものの恋愛としての進展はほとんどないまま第67期生徒会活動最終日を迎えてしまう。生徒会以外ではほとんどかかわりのない2人はどうなってしまうのか。
同学年の知り合いは付き合い始め、会長とかぐやも仲を深めていくものの相も変わらず絶対に譲らない2人。
個人的には告白とまではいかないものの花火大会の話が一番の見どころだと感じた。
14.『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』
『かぐや様は告らせたい』の三期となる作品。
会長は海外の大学に進学することになる。海外の大学は入学が10月のためもう日本にいる期間も残りわずかとなってしまうのであった。そこで会長は12月に開催される文化祭の最終日、その日までにかぐやから告白されなければ自分からいくと決意。2人は無事に結びつくことができるのだろうか。
長い二人の戦いもいよいよ終盤に。全体を通してとても面白く感動できる作品だった。結果が気になる人は自分の目で確かめてほしいと思う。
15.『かぐや様は告らせたい~ファーストキスは終わらない~』
『かぐや様は告らせたい』の四期
『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』のその後の物語。
終わったと思っていた恋愛頭脳戦。しかし、かぐやが最後の最後に犯したミスによって事態はややこしくなっていた。最初はミスに気付いていなかったかぐやだが同級生の話によってミスの重大さに気付いてしまうかぐやであった。
16.アニメ『Engage Kiss』
丸戸史明×つなこ×A-1Pictures
舞台は多くの悪魔が潜んでいる街、ベイロンシティ。悪魔には悪魔を。
街で唯一の悪魔使い緒形シュウと悪魔であるキサラは街を守るため、自身の目標を成し遂げるため記憶を代償に悪魔の力を借りるのであった。
一見真面目なバトルアニメかと思いきや、主人公は一文無しのダメ男、悪魔であるキサラはメンヘラ女子高生、シュウが雇ってもらっている会社は元カノの親が経営する会社という修羅場のような人間関係。バトルと恋愛二つの要素が合わさったオリジナルアニメ。
17.漫画『タコピーの原罪 上』
作者:タイザン5
小学四年生の久世しずかはある日、タコのような謎の生物を助ける。
命を助けてもらったお礼にしずかを幸せにするべくしずかの手助けをする。しかし、しずかが幸せになることはならないのであった。
キャラクターの見た目、名前の可愛さからは想像もできないほどに重く、残酷な漫画。シリアスな展開やショッキングな場面も多々あるので苦手な人は注意。
しかし、家庭環境のことについていろいろ考えさせられる良い作品だと感じた。
18.漫画『タコピーの原罪 下』
作者:タイザン5
タコピーがいくら頑張っても中々変化の起きないしずかの人間関係。タコピーは今までの間違いを理解し、自らの命を犠牲にすべてを解決しようとする。
タコピーの運命は、そしてしずかたちは幸せになれるのか。
最後まで見て感じたのは「良かった」の一言に尽きる。幸せとはなんなのか、家族の大切さといったことを改めて考えさせ、感じさせてくれる作品。
9.アニメ リコリス・リコイル
監督 足立慎吾
「DA(direct attack)」と呼ばれる治安を維持するための秘密組織によって日本の治安は8年連続1位に。DAのエージェントとなるべく育成された少女たちはリコリスと呼ばれていた。
リコリスである井ノ上たきなは上官の指示を無視し、仲間の命を危険に晒してしまう。結果、DA本部から支部であるリコリコという喫茶店に転属させられてしまう。そこでたきなは歴代最強リコリスとも称される錦木千束(にしきぎちさと)と出会う。自由奔放の千束と生真面目なたきな。真反対な性格の2人は相棒として、互いの目標のために喫茶店で働きながらリコリスの仕事をこなして行く。
通称リコリコ。最初は学園ものかと思い、見始めた作品だったが実際はバトルアクションなアニメだった。
最初はぶつかってばかりの2人が徐々に理解し合い、共に戦うシーンに感動した。
20.魔法少女まどか☆マギカ
監督: 新房昭之
普通の女子高生、鹿目まどか(かなめまどか)。
一般的な高校生活を送っていたまどかだったが、ある日キュウべぇという謎の生物が転校生である暁美ほむらに襲われているところに直面する。キュウべぇを助けるべく登場した巴マミによって魔法少女の存在を知る。魔法少女、それはキュウべぇと契約することでなることができ、どんな願いでも1つだけ叶える代わりに、この世に存在する魔女たちと戦わなければならないというもの。マミ、キュウべぇによる勧誘とほむらによる否定、願いの魅力、魔女と戦わなければいけない使命。これらを理由にまどかは日々どうするか考えながら学校生活を送る。
以前から興味はあったが、見れていなかった作品。可愛げなキャラクターとは裏腹に残酷なストーリー展開がそういう作品だと知っていても衝撃的だった。鬱アニメが好きな人におすすめな作品。