REPLY FORM

以下のフォームから返信を行ってください
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。
4年 谷澤佳歩 春休み20作品 RES
1
『コルボッコロ』(アニメ映画)(2019)監督:糸曽賢志

【あらすじ】
様々な文明や宗教が混在する世界を舞台に、不思議な力を持つ巫女の血を継承する14歳の少女の鈴が、自然の精霊コルボッコロと出会い、自分の在るべき姿を考え、進むべき道を模索していくSFエコファンタジー作品。

【考察】
正直に言うと、キャラクターの表情や演技にはあまり自然さは感じられなかった。キャラクターの動きの演技や挙動がカクカクしており、ややフレームっぽく感じられた。シナリオに関してもキャラクターに言葉で世界観を説明させることが多く、昨今の作品と比較すると映像という媒体の特性を活かせていないように思えた。
テーマは思春期を経ての主人公鈴の成長、それから自然の力は人間の力で簡単に制御できるものではなく、人間の力や権力に溺れて驕っていると身を滅ぼす、しかし共に生きていく必要があるもの、といったテーマが見受けられると解釈した。しかし、物語の細部にも少し粗が見られるように感じられた。作品で語りたい主軸のテーマをキャラクターで追いかけ、完結させることがメインとなってしまっていることが原因なのではないかと考えられる。


『二ノ国』(アニメ映画)(2019)監督:百瀬義行

【概要・あらすじ】
レベルファイブの人気RPG「二ノ国」シリーズを長編アニメーション映画化した作品。
車椅子生活を送る高校生のユウは、学校でトップクラスの成績を誇る秀才で、バスケ部の人気者のハル、ハルの彼女のコトナとは幼なじみ。ある日、事件に巻き込まれたコトナを助けようとしたユウとハルはトラックに轢かれかけ、現実世界と並行する魔法の世界「二ノ国」に引き込まれる。そこで、コトナと瓜二つの王国の姫、アーシャ姫と出会う。

【考察】
あくまでも予想や感覚の単位で、何となく伝えたいことは分かる気がする作品なのだが、製作側が描きたい展開をあまりに先行してしまっているように感じられる。特にハルは作中でも根拠が不明瞭な行動をとることが多く、コトナが刺された時には救急車を呼ばずに担いで病院まで運ぼうとする、一ノ国(元の現実世界)と二ノ国の人の命は対応している説が濃厚で、まだ確証もないのに「アーシャ姫を殺せばコトナは助かる」となぜか思い込んでアーシャ姫を殺そうとする(=結果的にコトナを危険にさらしている)といったように、主人公であるユウとのライバル的な対立構造を作りたいがために、ハルに整合性がとれなくなるほどの行動をさせてしまっていると考えられる。他にも「なんでそうなる?」→「こういう展開や構図が描きたかったのか」と捉えると、一応理解はできるシーンはいくつか見受けられると思う。「大切なものを守るためには命を懸けて戦わないといけない」というテーマが大きいのにも関わらず、この作品の設定では現実世界と二ノ国を行き来する方法が「命を危険にさらす行為」であるため、そういった対決が出来ずに戦いのシーンが茶番となってしまっているなど、破綻しているような箇所もいくつか見受けられると考える。


『ハル』(アニメ映画)(2013)監督:牧原亮太郎

【あらすじ】
最愛の存在、ハルを飛行機事故で亡くしたクルミは、何も食べられず、夜も眠れない状態になって部屋にこもってしまう。そんなクルミの姿を心配した祖父の時夫は、作業用ロボットQ01をハルの姿に改良し、くるみの元へと届ける。元Q01のロボハルは、彼女から生前のハルへの想いに応えようと奮闘し、最初は心を閉ざしていたくるみと次第に打ち解けていく。

【考察】
序盤から注意深く見ていると浮かんでくる疑問点や違和感などが、終盤のどんでん返しへの布石として置かれており、人と人が分かり合うことの難しさと人の繋がりや想うことの尊さを描いた作品であると考えられる。ハルがロボットであるという前提から、人間関係の当たり前から根本的に見直していくという構図を取っており、最後の展開で改めてその尊さを実感できる展開になっていると思われる。視聴者の意表を突く展開や構図になっていると感じた。ネタバラシのシーンでハルが流血したり、クルミの正体がどちらか分からないように描写されていたりと、映像で語るシーンも多く見受けられる。


『Colorful』(アニメ映画)(2010)監督:原恵一

【概要・あらすじ】
直木賞作家・森絵都が1998年に発表したベストセラー小説『カラフル』をアニメ映画化した作品。冥界の停車場。亡者の「ぼく」は一度死んだはずだが、天使プラプラに「抽選にあたりました!」と言われ、生まれ変わって「小林真」という中学生としてもう一度人生をやり直すチャンスを与えられる。

【考察】
物語が開始してから、かなり長い時間主人公の顔が画角に入らずにPOVであり続けることで、観客と主人公の感覚を同調させて感情移入を高めていると考えられる。心の声やモノローグもかなり使われている他、何も前提条件を知らない主人公と観客はかなり相性が良く、作品の持つテーマを「自分事」としてメッセージを届けさせる力がある作品だと感じた。身の回りの人の多面性に着目した作品で、誰か特定の人を美しくだけ描写したり逆に醜いのみで描写しており、誰しも美しいところと醜いところがあるという人間らしさが、キャラクターの生きている人間らしさをうまく表現し、ひいては世界をリアルに観客に届けていると考えられる。


『プロメア』(アニメ映画)(2019)監督:今石洋之

【あらすじ】
炎を操る新人類バーニッシュの出現に端を発する惑星規模の発火現象である世界大炎上により、人口の半分が焼失してから30年が過ぎた世界。自治共和国プロメポリスでは、炎上テロを繰り返す過激派バーニッシュの集団マッドバーニッシュに対抗すべく、対バーニッシュ用装備を扱う高機動救命消防隊、バーニングレスキューが消火活動を行っていた。

【印象】
湯浅監督のようなヌルヌルとキャラクターが動くのが特徴的で、画角や角度によってもキャラクターの縮尺が変化するなどの可変性がアニメーションらしいと感じた。色彩感覚もかなり特徴的で、ビビッドカラーの少数色を主に使っている。赤と青の対比的な色味が特に特徴的。アメコミ風なアニメかと思いきや、歌舞伎やマトイなどの日本的な要素も随所に取り入れられている。


『コクリコ坂から』(アニメ映画)(2011)監督:宮崎吾朗

【あらすじ】
1963年(昭和38年)の初夏、女子高生の松崎海は、横浜の海の見える丘に建つ"コクリコ荘"を切り盛りしている。海は、朝鮮戦争で機雷に触れて亡くなった船乗りの父を偲んで毎朝庭に国際信号旗を揚げていたが、高校の学級新聞に「旗を上げる少女」の詩が匿名で掲載され、それが自分のことなのではないかと胸をときめかせる。

【印象】
色彩や動き、世界観などは、当時の光景を思わせるようなワクワク感はあるが、展開に関してはそこまで劇的な展開があるというわけではなく、あまり強力なメッセージ性は感じなかった。メルめちゃくちゃ可愛い。そしてサツキばりに良い子。


『宇宙ショーへようこそ』(アニメ映画)(2010)監督:舛成孝二

【あらすじ】
村川村は、都会から遠く離れた自然に囲まれた土地。夏休みの子供だけの合宿のために小学校に集まった夏紀達5人は、行方不明となったウサギを探すために裏山に足を踏み入れるのだが、そこでミステリーサークルと、犬の姿をした宇宙人のポチを発見する。

【印象】
故藤原啓治さん演じるポチがかなり犬化したひろしだと感じた。ポチの母からケーキ作りを教わるシーンがあるが、女の子勢だけが教わる流れは、現代なら少しメンバーが違うかもしれないと思った。少し文脈が飛躍していたり、荒唐無稽な場面や描くべき因縁関係が事前に描けていなかったりなど、観ていて少し惜しいと感じられる箇所がいくつかあった。


『犬王』(アニメ映画)(2022)監督:湯浅政明

【あらすじ】
壇ノ浦に生まれた漁師の息子・友魚の父の元に京から侍が訪れ、源平の合戦で海に沈んだ天叢雲剣を引き揚げるよう代価を見せて依頼する。友魚は引き揚げ作業に同行するが、鞘から剣が引き抜かれたその瞬間、父は剣の呪いを受けて体が真っ二つに裂けて死亡し、友魚も盲目となった。琵琶の語り手となった友魚は、京都の街で異形の存在に出会う。

【印象】
主人公の友魚が序盤で盲目になってしまうのだが、彼の感じる盲目の世界をアニメで描く上で、輪郭のぼんやりした色などで人物や生き物の所在を表す表現は、『夜廻』シリーズの隠れている時や目を閉じている時の表現と似ていると感じた。足利義満の命令で犬王はかつて舞っていた猿楽の演目を舞えなくなってしまうが、その抵抗として後世に演目などを書籍で一つも遺さなかったのが、世阿弥らとの対比となっていると感じた。歌などは現代のロックやバレエ、ミュージカルの舞台セットなどの当時ではありえないような新しいものの表現として用いられていると感じた。


『チェンソーマン レゼ篇』(アニメ映画)(2025)監督:𠮷原達矢

【あらすじ】
デンジは、公安対魔特異4課でデビルハンターとしての任務をこなしながら、少しずつ「普通の青春」への憧れが芽生え始めていた。上司であるマキマとのデートに胸をときめかせる中、ある雨の日にカフェで働く謎の少女レゼに出会う。レゼはデンジに興味津々で、彼を翻弄していく。デンジは、マキマへの憧れとレゼからの真っ直ぐな想いの狭間で揺れながらも、レゼとの時間に安らぎを感じていた。

【印象】
POVやカメラ演出など、映画的な演出が豊富だったと感じた。水滴や体液などの液体が画面の表面に付着する演出がかなりあったように思う。情緒的なシーンのピアノバラードと、戦闘シーンのゴリゴリなロックの対比が気持ちよかった。赤色と青色の対比が多かったように感じた。ナイフの男を殺した直後や、デンジの教育関係の話をしている時のレゼの憂いを帯びた表情が印象的で、これがレゼの素が若干滲んでいるのではないかと思った。

10
『AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜』(アニメ映画)(2013)監督:岸誠二

【あらすじ】
高校1年生になったばかりの佐藤一郎は、ある日忘れ物をとりに夜の校舎に忍び込んだところ、青いローブを身にまとい、金属製の杖を持った美少女と出くわした。彼の望んでいた平穏な学生生活は彼女に振り回されることで次第に遠ざかり、絶望の淵に落とされることになる。

【印象】
観ていて、よくも悪くも平成アニメらしい作品だと感じた。いわゆる「オタク」に対する風当たりが厳しい時代で、特有のノリが観ていて正直に言うとかなりキツかった。ヒロインの良子が屋上でかなり大規模な設営をした上で自殺を図るのだが、机の数があまりにもファンタジックすぎて、シャフトかと思ってしまった。

11
『窓ぎわのトットちゃん』(アニメ映画)(2023)監督:八鍬新之介

【あらすじ】
戦争の気運が高まる昭和15年(1940年)、東京の公立小学校に入学したトットちゃんこと黒柳徹子は、教室の窓から外のチンドン屋を呼び込んでしまうほど落ち着きがなく、ついに退学を言い渡された。お母さんは、自由が丘にある私立の「トモエ学園」にトットちゃんを連れて行くことになる。

【印象】
全体的に絵がとてもかわいらしく、使われている色彩や家や学校の内装もとても綺麗な絵のアニメだと思った。途中のシーンによっては色鉛筆風になったり水彩風になったりと、様々な変化が見受けられた。段々と生活の中に戦争の影響が反映されていく表現は、『この世界の片隅に』を思い起こさせた。ラストのトットちゃんが走っていくシーンでは、身体を欠損した人や息子を失くして遺影を抱えた母親の姿などが背景と溶け込むように描かれているのが、黒柳さんの遠い記憶の中にありつつも印象的な光景であることを観客に示しているように感じた。

12
『かぐや姫の物語』(アニメ映画)(2013)監督:高畑勲

【あらすじ】
昔、山里に竹を取って暮らす翁と媼がいた。早春のある日、翁は光り輝くタケノコの中から「手のひらに収まる大きさの姫」を見つけ、自宅へ持ち帰る。姫はその日のうちに「人間サイズの赤子」の姿へと変わり、翁と媼によって「天からの授かりもの」として育てられる。

【印象】
BOOKや動く人物の主線などは、色を塗りやすいように主線がはっきりしていたり閉じていたりすることが主流なのだが、この作品は背景の水彩と筆の墨の雰囲気と合わせるために、キャラクターの主線も背景同様、さらっと描かれたような筆の筆致で描かれており、背景との違和感がかなり少なくなっている。これにより、観ていてそういった違和感を覚えないという点で、監督の狂気を感じられる作品だと感じた。金曜ロードショーで放送された時は、かぐや姫とジェンダーについての問題も多く取り上げられていた印象がある。映像として見ていて気持ちが良すぎる。

13
『イバラード時間』(映像画集)(2007)監督:井上直久

【概要】
イバラードとは、画家の井上直久が描き続けてきた幻想世界。一連のイバラード作品は、独特のタッチと色彩で描かれた空間の広がりがとても印象的で、一度見たら忘れられない記憶を残す。映画「耳をすませば」で主人公の空想シーンの美術に全面的に使用された。「イバラード時間」は、井上氏がこれまで描いてきたイバラードの風景画の中から63箇所の風景を本人が厳選し、静止した絵では描ききれない“時間の流れ”を音楽と効果音、CGと2Dアニメーションを加えることにより表現した、アニメーションでもなく映画でもない、まったく新しい30分の映像画集。

【印象】
ものすごく『耳をすませば』の空想の場面で見覚えのある世界観だと思って確認してみると、本当に担当していたので少し驚いた。ほとんど静止画なのだが、よく水が景色の中に流れており、「動画」としての体裁を保っている要素には水、煙などが使われていた。人物なども時折動いて出て来るが、さすがに『かぐや姫の物語』のように背景の筆致とは合わせず、アニメーション用の絵になっている。ただ、人物の動きが止まると、背景に馴染むように画風が変化するのが面白かった。どこか懐かしいような風景と、全く新しい幻想的な風景が融合していると感じた。

14
『老人Z』(アニメ映画)(1991)監督:北久保弘之

【あらすじ】
87歳の寝たきり老人・高沢喜十郎は、先立った妻・ハルに強い想いを寄せつつ、東京・下町の都電荒川線沿線の古い木造アパートで独り暮らしをしていた。
看護学校に通う19歳の三橋晴子は、高沢の介護ボランティアをしていた。高沢は、晴子を認識できる程度には意識があり、ほぼ付きっきりの介護が必要であった。
そのころ厚生省は、新しい介護のあり方として最新型介護ロボット「Z-001号機」を考案した。計画を主導する厚生官僚の寺田卓は、これにより高齢者問題が解決し、介護する側にも介護される老人にとっても、明るい未来が到来すると信じてこれを推進していた。

【印象】
見ていると有吉佐和子氏の『恍惚の人』が問題になっている時期の意識が反映されているように感じた。最新型介護ロボットの造形や制御のコンピューターの造形が、生物と機械の融合といった感じで『AKIRA』を連想させた。おじいちゃん方の介護士の女性に対するセクハラ発言も時代的だと感じた。映画『鉄男』にも似ている。現代なら、長谷川のキャラクター造形にメロつく人も多そうだと感じた。

15
『茄子 アンダルシアの夏』(アニメ映画)(2003)監督:高坂希太郎

【あらすじ】
スペインの自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャを舞台に、主人公が解雇の危機や、かつての恋人と兄の結婚という複雑な思いを抱きながらも、プロロードレーサーとして「仕事」に取り組むさまを描く。

【印象】
スペインのアンダルシアの風景の中で、暑さや気候の変化、起伏の変化、そして人間模様を背景に、ロードレーサーとして自転車を漕ぐぺぺの姿を描いている。自転車の下から顎下の画角を映していたのが独特で印象的だった。激しく、ラテンらしいメロディのストリングスのBGMがレースの雰囲気に合っていた。実際はほとんど漕いでいるシーンが多いが、人間ドラマの物語として楽しめる作品だと思う。アンダルシアの気風に対する誇りのようなものも感じた。カッコいい。

16
『茄子 スーツケースの渡り鳥』(OVA)(2007)監督:高坂希太郎

【あらすじ】
主人公であるペペが所属するサイクルロードレースチーム「パオパオビール」は、ジャパンカップサイクルロードレースに出場するため来日した。日本人女性ボランティア、ひかるのガイドで日本文化を楽しむ選手たち。だが、今年一杯でチームの解散が決まっており、それぞれ身の振り方を考えていた。なかでもチョッチは、親友であったスター選手ロンダニーニの自殺を重く受け止め、厳しいプロ生活に疑問をおぼえており、ペペに現役引退をほのめかしていた。

【印象】
前作の『アンダルシアの夏』とは打って変わって、今回の舞台は日本になっている。前作よりもコミカルな印象な他、気候も対照的でレース中に雨が降って、物理的に水気の多い演出がされている。また、前作と比較するとギャグ調が強くなっており、『ルパン三世』シリーズの系譜や雰囲気を継ぐような雰囲気を感じた。チョッチの髭が長いのも相まって、ぺぺとチョッチのペアがルパンと次元のペアものに見えてくる。ちなみに舞台となるレースが宇都宮で開催されていたため、地元で見慣れている景色が沢山作中に登場して嬉しい気持ちになった。

17
『呪術廻戦 第三期 死滅回游・前編』(アニメ映画)(2026)監督:御所園翔太

【あらすじ】
封印された五条悟の不在によって呪術界は大きく揺らぎ、虎杖たちは新たな脅威に立ち向かうことになる。本編では、謎多き呪術師・加茂憲倫(羂索)が仕掛けた呪術バトルロイヤル「死滅回游」が開幕し、呪術界全体がかつてない混乱に陥っていく。

【印象】
第二期と比較しても、更に映画的、映像的な演出が増えた印象がある。OPや禪院家壊滅などのシーンでは、映像としての表現を優先しすぎて原作の持つ良さを殺しているのではないかということで、国内で軽く炎上していたような記憶がある。個人的に蘭太の目が潰れているのにあんまり急いでなさそうな甚一は少し違和感はあった。日車回は、バトルシーンや演出、内容も相まってかなり評価が高かったように思う。リアタイできて良かった。

18
『葬送のフリーレン 第二期』(TVアニメ)(2026)監督:北川朋哉

【あらすじ】
勇者ヒンメル一行によって魔王が倒された世界。ヒンメルらと共に平和をもたらした千年以上生きるエルフの魔法使い・フリーレンは、寿命を迎えたヒンメルの死を受けての涙とその想いから、“人の心を知る旅”に出る。道中に出会った、かつての仲間ハイターに育てられた魔法使いフェルン、同じく仲間のアイゼンの弟子である戦士シュタルクと共に、魂の眠る地《オレオール》を目指すフリーレン。旅の中で出会う人々との交流、狡猾な魔族や魔物との戦い。時に穏やかに、時にくだらなく、時に激しく、時に胸に迫る…。その全てが、その一瞬一瞬が、3人のかけがえのないものとして積み重ねられていく。


【印象】
第一期と地続きの物語であることが随所に感じられる表現が多かったように思う。この作品も見ていて気持ちが良すぎる。神技のレヴォルテ戦では、ゲナウやレヴォルテの挙動、メトーデやフェルンの戦闘シーンが原作から映像である媒体を活かして大幅に嵩増しされており、全面的に満足度の高い作品になっている。劇伴も良い。最終話では一期の内容を思わせる画角や演出も多く見られたのが良かった。アニメ製作陣の原作に対するリスペクトと理解度の高さを感じた。

19
『メダリスト 二期』(TVアニメ)(2026)監督:山本靖貴

【あらすじ】
それぞれにフィギュアスケートへの強い夢を抱き、「選手とコーチ」として巡り会った結束いのりと明浦路司。 栄光の“メダリスト”を目指すいのりは 名港杯と西日本小中学生大会で実績を積み、バッジテストを経て、ついに「天才少女」狼嵜光と同じランクで競い合う資格を手にする。 次の目標は、全日本選手権への出場をかけた中部ブロック大会。 新たなライバルたちの中で、いのりは自らが一番に輝けることを証明する。

【印象】
第一期の時よりも、滑走シーンのCGの違和感が大幅に緩和されたように感じた。中部ブロックで優勝することと、全日本で勝つために必要なカードを手に入れることに焦点が当てられ、二人の成長を感じられる内容になっている。

20
『ふくふくの地図』(短編アニメ)(2026)監督:片淵須直

【あらすじ】
友人の結婚式に参列するため、フランス人の哲学者・ソフィーは、はじめて福島県を訪れる。 見ず知らずの土地。通じない言葉。頼りにしていた地図さえ、気づけば失くしてしまっていた。途方に暮れる彼女の前に現れたのは、不思議な “ともだち”と、一枚の “まっぷ”。どこに辿り着くか分からない、奇妙な旅を共にしていく。

【印象】
片淵須直監督らしい、というより『この世界の片隅に』らしいキャラクタータッチのデザインと、ゆったりしたこうの史代らしいテンポで福島を紹介していく短編アニメーションで、見ているだけでも楽しい。赤べこの不思議な存在感が癖になる。実在するであろう地図をどうアニメに落とし込んでいるのか、似たような表現を見る度に不思議に思っている。
2026/04/10(金) 23:24 No.2139 EDIT DEL
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。