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4年 藤田ことみ 春休み課題11~20 RES
11.『変身』作者: フランツ・カフカ
あらすじ: 青年グレゴール・ザムザは、ある朝自室のベッドで目覚めると、自分が巨大な毒虫になってしまっていることに気が付く。突然のことに戸惑いながらも、彼はもう少し眠ってみようと試みるが体のせいで眠れない。扉の前に家族がいて正体がばれないようにするが…。
考察:虫になってしまったきっかけがないことや、ダンゴムシのように体が丸い虫になってしまったせいで快適に暮らせないこと、家族から家をに追い出されてしまうことから、不条理さをひしひしと感じることができ、また虫の名前を明記していないことで、自分の身に何が起こっているか分からない恐怖を表現していると考えた。

12.『斜陽』作者:太宰治
あらすじ:戦後、没落した貴族のかず子と母が懸命に暮らす伊豆の家に、戦死したはずの直治が戻ってくる。しかし直治は薬物と酒中毒で、母は結核と診断されます。母が病死した後、かず子は長年恋い焦がれていた上原とついに関係を持つが、上原は直治の文学の師であり妻子ある身です。そして翌朝、直治は自殺。遺書には上原の妻に恋慕していたことを匂わせる文章と「僕は、貴族です」の言葉が書かれていた。貴族としてしか生きられなかった家族を亡くし、上原にも捨てられた、かず子はおなかの子と2人、「古い道徳とどこまでも争い、太陽のように生きる」ことを宣言する話。
考察:直治について母やかず子目線、または作品内の文章(日記や手紙のようなもの)独白でしか書かれていない為、読者が各々直治の行動の善悪を判断し姿を想像させることが出来ないと考えた。その代わり、母目線の直治やかず子から見た直治、手紙で他に人には見せない葛藤や罪の告白をしている直治を見ることが出来る。また『斜陽』では直治の帰ってきた際の文章や自殺後の文章でしか直治の気持ちが伝えられていない点から、直治が登場人物に心の内をいえずひとりで抱え込んでしまう性格であると考えた。
13.『人魚が逃げた』青山美智子著
あらすじ:銀座を舞台に様々な人のすれ違いを描く青山美智子の最新作!ある3月の週末、SNSで「人魚が逃げた」がトレンド入りに!テレビで「王子」が「僕の人魚がいなくなってしまって……。逃げたんだ。この場所に。」と言ったことがきっかけだった。タイムリミットは18時。「王子」は人魚と出会えるのか。王子と人魚は本物なのか。年代や立場が異なった人物たちのすれ違いを王子と人魚騒動がきっかけに動きだしていく…。謎×ファンタジー物語!
考察:『木曜日のココア』や『月曜日の抹茶カフェ』などの今までの作品では特に際立てて書かれていなかったが本著では「すれ違い」がテーマであることを構成、キーワードから読み取ることが出来ると考えた。まず構成は1章で出てくる男性と5章で出てくる女性の気持ちがすれ違っていたことや、3章の男性は女性と気持ちがすれ違い離婚するに至った話など、なんども人と人のすれ違いの物語が出てくる。また銀座の歩行者天国という様々な人がすれ違う場所から人魚を探す王子の話が始まって終わることからも、本作がすれ違いをとても意識して書いていると考えた。
14.『遊園地ぐるぐるめ』著/青山 美智子 著/田中 達也
田中達也の作品を見て青山美智子が物語を執筆し、その物語を読んで田中さんがさらに作品を作成した、楽しさに満ちた連作短編小説。ぐるぐるめと呼ばれている遊園地で様々な人が思いをはせる…。
考察:作品をみて話を作っている為、絵(ミニチュアの写真)ならではのよさと文章の良さが際立っていた。ミニチュアでは、お菓子や食べ物が必ず入っており、造形の楽しさや写真の中の人物がどのように会話しているのかなどを想像して楽しむことが出来る。文章では、それぞれの主人公が、なぜぐるぐるめになったのかと考えていることが話題の中心であることから、読者にも「ぐるぐるめ」という言葉から何を連想するのかという言葉遊びが出来る魅力があると考えた。
15.『夢と狂気の王国』監督:砂田麻美
あらすじ:『風立ちぬ』と『かぐや姫の物語』の製作現場と宮崎駿監督に密着したドキュメンタリー映画。
感想・考察: 映画の中に、「礼儀作法で、色々な相手の顔見ながら喋ると横柄な女にみえる。現代な劇は我の張り合いだから無作法に見えない。お辞儀も全部戻さない。少し残すのが横柄に見えない。よってこの映画の舞台は昭和なので使い分けることを意識しよう。」(要約)と宮崎駿がアニメーターや職員に向かって言っている場面があった。ここから、宮崎駿は動作一つ一つが与える印象だけでなく、時代によって人の動作も変化することを意識してアニメをつくっていることが分かった。
16.『宝島のぼうけん』原作:ロバート・R・スティーブンソン 監督:池田宏 アイデア構成:宮崎駿
あらすじ:異国と公開に憧れる少年、ジムが合い方のねずみと地図とともに宝の島にたどり着くまでの冒険物語。
考察:海賊の戦闘シーンでは、古い感じを出すために、映像を緑色のような茶色のフィルターを書けたのではないかと考えた。また戦闘シーンが音楽のみでセリフがないことで、戦闘にシリアスさを減らし、楽しそうにみせていると考えた。そして子供向けアニメだから前述の方法を取り入れたと考えた。主人公や動物の動きが、身体が全体で動かすのではなく、腕や口、目のみ動かしていたので、当時の技術の限界なのか、予算や日程の関係なのか、はたまた、身体の一部が動く際は他の部位を動かすという方法が浸透していなかったのか気になった。
17.『プリンプリン物語』作:石山透 / 人形:友永詔三 / 音楽:小六禮次郎
あらすじ:主人公である15歳の少女プリンプリンが、見知らぬ自分の祖国と両親を探して、仲間たちとさまざまな国や世界を旅する物語である。 プリンプリンは赤ん坊の時に、なんらかの事情で箱舟で海に流され、拾われた漁師に育てられたどこかの国のプリンセスであると設定されており、いわゆる貴種流離譚形式の物語である。
感想・考察:昭和アニメであるが、人形劇で人形を動かす際に、腕だけでなく表情も(目や口)も合わせて動いていたことで、アニメと同じかそれ以上のリアルさを演出で来ていたのではないかと考えた。
18.『お熱いのがお好き』監督:ビリー・ワイルダー
あらすじ:禁酒法時代真っ只中のシカゴ。ギャングの抗争に巻き込まれ、聖ヴァレンタインの大虐殺を目撃した二人のバンドマン、ジョー(カーティス)とジェリー(レモン)は、ギャングの追っ手をかわすため女ばかりの楽団に紛れ込む。女装した二人はそこで歌手のシュガー(モンロー)と知り合い、ジョーは彼女に熱を上げるが女装のままではどうしようもなく、楽団を乗せた寝台車は一路マイアミへ。しかし、そこにはギャングの親分コロンボ(ラフト)一行も現れた。
考察:白黒映画にしたことで、女装した主人公たちが違和感なくみることができる。また、女装した男性とそれをした上で結婚したお金持ちのおじいさんと、金持ちのふりをした(男装した)男性と美しい女性のシュガーが対比されながら、同じくどちらも結ばれる結末から、男性同士の結婚も男女間の結婚も同一視してはよいのではないかというメッセージがあると考えた。
19.『麗しのサブリナ』監督:ビリー・ワイルダー
あらすじ:ニューヨーク州ロングアイランドに暮らす大富豪ララビー家に仕える運転手の娘サブリナは、ララビー家の次男デイビッドに密かに恋をしていた。しかし次男は他の人と結婚することに。傷心のサブリナはフランスに行き、花嫁修業をして地元に帰ってきたが…。
考察:サブリナがたびたび月を見上げるシーンの後に、恋している相手が現れていることや、父親から月に手を伸ばすことはやめなさいと会話していることから、身分が高くサブリナの恋している相手を月として視覚的に示していると考えた。
20.『ベル・プペーのスパダリ婚約~「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!』漫画版 原作:朝霧あさき 作者:セレン
あらすじ:『美しい人形(ベル・プペー)』のあだ名を持つ、公爵令嬢レティシア。 儚げな容姿とは裏腹に、その本性は包容力と豪胆さを兼ね備えた屈指のスパダリであった。そんな彼女が、素行に難ありと噂される第二皇子ジルベールと婚約することになり…。 無謬のスパダリ令嬢と、孤独で不器用な呪われし赤目の皇子。運命の二人が互いを想い添い遂げる、”逆・溺愛”ラブストーリー。
考察:スーパーダーリンという理想の婚約者をかくマンガは大抵、頼りない女性が主人公だったが、本作は主人公の女性が、元々気が強く戦闘能力も高い人として描かれている上に、男性の姿にもなれるため、男女間の恋愛ではなく、BLとしても読むことが出来ることがこの作品の魅力であると考えた。
2025/04/15(火) 23:59 No.2090 EDIT DEL
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