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3年 篠原結衣 RES
春休みの課題
1, 映画ドラえもん のび太の絵世界物語 (映画・2025)監督:寺本幸代
〈概要〉
数十億円の価値がある絵画が発見されたニュースを横目に、夏休みの宿題である絵に取り組むのび太。その前に突然絵の切れ端が落ちてくる。ひみつ道具「はいりこみライト」を使い、絵の中に入って探検していると、クレアという不思議な少女に出会う。彼女の望みを受けてアートリア公国を目指すドラえもんたちだったが、そこはなんとニュースで話題の絵画に描かれた中世ヨーロッパの世界だった。絵の中の世界、アートリア公国には世界滅亡の伝説があり、ひょんなことからその伝説が蘇ってしまった。のび太たちは世界滅亡を阻止するべく、強大な敵に立ち向かっていく。
〈考察〉
この物語で何回か「良い絵」というのが問いかけられている。のび太は初め、良い絵とは上手な絵だと考えており、本作に登場する絵が上手な少年マイロにそう伝える。するとマイロは上手な絵が良い絵だとは限らないと言う。良い絵とは大好きという気持ちがいっぱい込められているものだとマイロに言われ、のび太はそれを表現するためにドラえもんの絵を描いた。物語終盤、のび太がピンチに陥ったとき、マイロに言われて描いたドラえもんの絵の中に入り込んでしまう。そこにいたのお世辞にも上手とは言えないドラえもんだった。しかし、そこにいたドラえもんは現実にいるドラえもんと同じようにやさしく、のび太にひみつ道具を渡して手伝う。ここに良い絵という表現が詰まっているなと感じた。のび太のドラえもんに対する大好きという気持ちがのび太を助けてくれることにつながったのかなと思った。

2, 映画ドラえもん のび太の地球交響楽(映画・2024)監督:今井一暁   
 〈概要〉
 学校の音楽界に向けて、苦手なリコーダーの練習をしているのび太の前に、不思議な少女ミッカが現れる。のび太の奏でるのんびりとした音色が気に入ったミッカは音楽がエネルギーになる惑星で作られた「音楽(ファーレ)の殿堂」にドラえもんやのび太たちを招待する。ミッカはファーレの殿堂を復活させるために必要な音楽を一緒に演奏する、音楽の達人を探していたのだ。ドラえもんたちはひみつ道具「音楽家ライセンス」を使って殿堂復活のために音楽を奏でるが、そこへ世界から音楽を消してしまう不気味な生命体がやって来る。
 〈考察〉
 殿堂では音楽をエネルギーにするため音楽【ファーレ】を奏でてエネルギーを作り出すが、より大きなエネルギーを作り出すには合わせることが大事ということが描かれている。合奏とは合わせて奏でると書くが音楽では合わせることが大事なのである。初め、のび太たちのリコーダーとおもちゃたちで演奏をした場面では自然と合わさっていた音楽が、自分の楽器が上達していくうちに、自分の演奏を主張していくようになる様が描かれている。そのせいでジャイアンとスネ夫はノイズを追い払うことができなかった。音楽をみんなで奏でるときは自分のことだけ考えていると、調和ができない。なぜならそれぞれの楽器に役割があるからだ。ドラえもんがノイズによって壊れそうになった時、のび太の思いを組んでみんながのび太に合わせて演奏したからノイズを追い払うことができた。これは音楽だけに当てはまることではなく、普通に生活していく中でも意識するべきことだ。だから最後の演奏では日常の音が取り入れられた演奏をつくったのではないかと思った。
3, オペラ座の怪人 (映画・2004)監督:ジョエル・シュマッカー
 〈概要〉
 19世紀のパリ・オペラ座では仮面をつけた謎の怪人・ファントムの仕業とされる奇怪な事件が続いていた。リハーサル中に起こった事故をきっかけにプリマドンナの代役を務めることになった若きオペラ歌手のクリスティーヌは、初主演となったその舞台で喝采を浴び、幼なじみの青年貴族ラウルとも再会を果たす。クリスティーヌに才能を見いだしたファントムは、彼女に音楽の手ほどきをし、クリスティーヌはファントムを亡き父親が授けてくれた「音楽の天使」と信じ、プリマドンナへと成長する。ラウルに愛されながらも、孤独な魂と情熱を持ったファントムに心をひかれていくクリスティーヌだったが、ある時、ファントムの仮面の下に隠された秘密を知ってしまう。
 〈考察〉
 この物語はファントムの執着ともとれる愛情とその愛情からの解放を表していると思った。ファントムは一見恋敵のように描かれているが、私は最終的にはファントムはクリスティーヌの父親という役割だったのではないかと感じた。最後のキスはクリスティーヌを娘として溺愛するあまり、束縛してしまうファントムのことを父親という役から解放するために描かれたと思った。また、この作品は「美女と野獣」に類似している点が多いなと思った。醜い見た目を持つ主人公が出てくるところや見た目を重視しないというメッセージ性は同じだなと感じた。

4, 劇場版忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師(映画・2024)監督:藤森雅也
 〈概要〉
 タソガレドキ忍者・諸泉尊奈門との決闘に向かった土井先生が消息を絶った。山田先生と6年生が捜索を開始する一方、担任不在の1年は組では、タソガレドキ忍軍の忍び組頭・雑渡昆奈門と尊奈門が教壇に立つことに。そんな中、きり丸は偶然にも、土井先生の置かれた状況を知る。やがて土井先生を探す6年生の前に、ドクタケ忍者隊の冷徹な軍師・天鬼が出現。その顔は、なんと土井先生と瓜ふたつだった。
 〈考察〉
 話題になっていたから見に行ってみたが、確かに大人が見ても見ごたえがある作品だったなと思った。感情の揺れを画面の揺れで表していたり、迫力のある戦闘シーンが描かれていたりと普段の放送で見る忍たま乱太郎とはかなり違った表現が取り入れられていて面白いと感じた。また、血のつながりのない家族というのがかなり強調されていたように感じた。きり丸と土井先生に始まり、山田一家と土井先生のつながりなど様々な形できずなが描かれていたのではないかなと思う。血のつながりがあるという関係を超えた、家族の絆というのをこの作品で強く感じることができた。

5, SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜(ドラマ・2010)
〈概要〉
 出動中に部下を誤射したと疑われ異動命令を受けた警視庁SIT丙部隊長・瀬文焚流は、公安部公安第五課未詳事件特別対策係の一員となり、係長の野々村光太郎の下、天才だが変人の捜査官・当麻紗綾とコンビを組む。未詳とは、一見ひまな左遷先であるが、他部署で手に負えない事件や、超能力など科学的に説明のつかない事象に関わる難事件を捜査する部署である。当麻と瀬文は、予言者や千里眼を得たと称する死刑囚からの挑戦、他人に憑依する犯罪者などSPECを持つ者たちの関係する奇妙な事件に、当麻の天才的推理と肉体派の瀬文のコンビで次々と立ち向かってゆく。
 〈考察〉
 通常の人間には持ちえない特別な能力というのがあったとして、自分ならどのようにその力を捉えるかということを考えた。ドラマだとその能力を悪用する人が出てくる。それは自分たちの存在が世間に否定されているからだった。現代に置き換えるとそれは差別のようなものなのではないかと感じた。自分たちと違うからと言ってその存在を排除しようとするのは間違っていると思う。その存在をどのようにとらえてどのように受け入れるかを考えることが大切なのではないか。そのためには知ることが大切で、わからないものを怖いと感じるのは人としてしょうがないと思う。しかしわからないをそのままにしておくと、きっと怖くて消したくなってしまう。この作品では当麻が真実を知ろうと奮闘する。その貪欲な気持ちが差別をなくしいていくのかなと思った。

6, 記憶屋(映画・2020)監督:平川雄一朗
〈概要〉
大学生の遼一は年上の恋人・杏子にプロポーズするが、その翌日から彼女と連絡が取れなくなってしまう。数日後に再会した彼女は、遼一の記憶だけを失っていた。信じられない思いの遼一は、人の記憶を消せるという都市伝説的な存在「記憶屋」のことを知り、大学の先輩で弁護士の高原に相談して杏子の記憶喪失の原因を探り始める。幼なじみの真希や高原の助手・七海らと調査を進めるうちに、人々の中にある忘れたい記憶やその奥にある思いに触れていく遼一。記憶屋という存在を突き止めるために、遼一は真相を探り始める。
〈考察〉
記憶を消せるという特殊な能力を自分のために使ってしまい後悔する真希が印象的だった。記憶を消す能力というのは人のために使うように受け継がれてきたのかなと思った。それを自分のために使うと不幸になる。それはきっと周りの人のことを考えてなかったから起こった悲劇だと思った。もし、能力を使う時に少しでも遼一の悲しむ顔が浮かんでいたらやめられたのではないかと思う。これは現代のSNSの発信にもつながりそうだなと思った。自分が投稿したときにそれを見た人の気持ちや表情を想像していれば他人を傷つけるような発言は減るのではないかなと思う。自分一人の感情だけでなく、他人の感情をもっと想像できるようになって欲しいというメッセージを感じた。
7, 異動辞令は音楽隊(映画・2022)監督:内田英治
 〈概要〉
 地方都市の警察で、刑事畑30年のベテランである成瀬司は、捜査の為なら禁じられている暴力も振るう粗暴な男だった。この町では、独居老人を狙った強盗事件が頻発しており、成瀬は「刑事のカン」で、過去に取り逃した男が主犯だと確信していた。だが、暴力的な違法捜査に関する内部告発の文章が上層部に届き、成瀬は刑事部から警察音楽隊への異動を命じられた。音楽隊は、成瀬以外は交通課などの業務を兼任する署員ばかりで、演奏のレベルも意欲も低い集団だった。ドラムを任せられたが、初めから協調する気は皆無の成瀬。だが、トランペット担当のシングルマザー来島春子からセッションの楽しさを教えられた成瀬は、他人との関わり方も身につけ始めた。
 〈考察〉
 音楽を全く知らない成瀬が来島にセッションというものの大切さを教えられて少しずつ自分の認識を変えていく描写がとても印象深かった。この物語でセッションとは人との対話という意味が込められているように感じた。音楽を通してその人の性格や感情を理解していく。一緒に音楽を奏でるためには一緒に演奏する人のことを深く理解する必要がある。そのためにはやはり対話が必要で、でも、言葉で会話することがあまり得意そうではない成瀬に音楽という方法で対話を促したのかなと感じた。対話とは相手のことを思いやることで、別に全てを言葉にする必要はなくて、ただ相手を理解できるように努めることが大切なのだと思った。
8, ホットスポット(ドラマ・2024)脚本:バカリズム
 あらすじ
 地元の山梨県のビジネスホテルで働く遠藤清美は、娘・若葉を女手一つで育てながら同僚と共にフロント業務を淡々とこなすルーティン生活を送っている。ある日の勤務後、自転車での帰宅中に交通事故に遭いそうになったが、間一髪のところで先輩・高橋孝介に自転車ごと宙に抱きかかえられて命を救われる。人間には絶対できない救助方法なので、清美が高橋を問い詰めると、高橋は「私は宇宙人」と述べ、「他言しない」と清美は約束するが我慢できずに地元の幼馴染・中村葉月と日比野美波に話してしまう。その後、高橋はファミレスに呼び出され「自身の能力と其の副作用」を次々と開示していく。
〈考察〉
 絶対に言ってはいけないと言われたことを言いたくなってしまうという人間の心理がうまく描かれているなという印象だった。宇宙人の秘密をことごとく知人に話してしまうというシーンが何度も出てきて、挙句の果てには高橋さん自身も秘密を話されることに抵抗がなくなっているように感じた。また、その高橋さん自身も父親に能力を使ってはいけないとされていたのにも関わらず、受験などでたびたび能力を使っている描写がされているため、やってはいけないと言われたときに思わずやってみたくなる真理みたいなのが巧妙に描かれた作品だったのかなと感じた。
9, 魔法少女まどか☆マギカ(アニメ・2011)監督:新房昭之
〈概要〉
大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんな平和な日々を送る中学二年生、鹿目まどか。ある晩、まどかはとても不思議な夢を見る。その日も訪れるはずだった、変わらぬ日常。しかし、訪れたのは非日常だった。まどかの通うクラスにやってきた、一人の転校生・暁美ほむら。まどかが夢で見た少女と瓜二つの容姿をした少女。偶然の一致に戸惑うまどかに、ほむらは意味深な言葉を投げかけるのだった
〈考察〉
人の思いの強さというのを描いた作品なのかなと思った。大切な人を守るために何度も何度も同じ時間を繰り返すというのはとてもつらく悲しいことで、かなりの精神力が必要とされると思った。最初の世界戦ではまどかはいたって平凡な女の子であったが、ほむらが繰り返すことによってどんどん魔法少女として大きな力を得ていくが、その中で彼女が助けられてきた回数や支えられてきた人たちの存在を認識して、それに対して恩返ししているのかなと思った。
10, 魔法つかいプリキュア!~MIRAI DAYS~(アニメ・2024)原作:東堂いづみ
 〈概要〉
 朝日奈みらいはごく普通の大学生らしい日常を送る傍らで、密かに魔法で人助けをする「魔法ガール」として活動し、ぬいぐるみのモフルンとも一緒に、楽しくもドタバタな毎日を送っていた。ある日、みらいが暮らす津成木町に、クマの姿をした巨大なモンスターが出没する。みらいは魔法で立ち向かおうとするが、まったく歯が立たず大ピンチに。だがそのとき、みらいの前になぜか、魔法界で魔法学校の先生をしているはずの十六夜リコが現れ、二人は手を取り合って久しぶりにプリキュアに変身すると、息の合った連携でモンスターを退けた。戦いを終えた二人の前に、アイルと名乗る謎の青年が現れる。キュアミラクルの正体がみらいであることを知っていた彼は、「次に会うのは……14時間と4分後」という意味深な言葉を残して姿を消すのだった。
 〈考察〉
 一貫して大切な友だち、家族と離ればなれになりたくないという思いを叶えるためにみらいもリコも動いていたように感じる。大好きで大切な友だちという特別な絆があればどれだけ離れていても繋がれるというようなメッセージが込められていたと思う。また、人々が過去の時間にとらわれるという描写があったことに面白さを感じた。自分の過去を想像してみると確かに良かったことの記憶がよみがえってくる。しかし、よく考えると過去にも嫌だったことや苦労したことがたくさんあるはずだ。過去にばかり視線が行くとあのころは良かったなという風に感じてしまうが未来を見据えて過去を振り返ると、過去の経験があったから未来に進めているのだと実感する。今までの自分の経験、すなわち過去は今をそして未来を生きるためにあるのだという風に言われているように感じた。
11, 悪役令嬢転生おじさん(アニメ・2024)監督:竹内哲也
 〈概要〉
 52歳の真面目な公務員、屯田林憲三郎。彼は交通事故で死んだはずだったのだが、なぜか乙女ゲーム「マジカル学園ラブ&ビースト」の世界に転生し、ゲームに登場する悪役令嬢、グレイス・オーヴェルヌとして生きていくことに。公爵令嬢という前世と大きなギャップがある“転生先”に持ち前の社会人スキルで早々に順応していくグレイス=憲三郎。そして転生したからには、本来のグレイスと同じように悪役令嬢としての役目を果たそうと決意する。そんな矢先、ついつい親目線の優しい発言をしてしまう。
 〈考察〉
 グレイスという全くの真逆ともとれるキャラクターの中に入った憲三郎がこれまでの人生経験を生かしてどんどんゲーム世界に順応していく様子がとてもおもしろく感じた。憲三郎は常にゲームの主人公であるアンナのことを考えて行動している。その行動には必ず相手を思いやり、優しく見守るという親を感じるようなものがある。憲三郎が現実の世界で部下たちに同じような態度で接していたのではないかということが想像できる。アンナをサポートをしたいのに自分が動けば動くほどグレイスの好感度が上がっていってしまうが、ここから人を思いやる行動というのは人の心を動かすのだなという風に感じた。
12, 謎解きはディナーのあとで(ドラマ・20011)原作:東川篤哉
 〈概要〉
 主人公の影山は、世界的にも有名な企業グループ「宝生グループ」社長の一人娘・麗子の執事兼運転手。その正体を隠し、国立署の新米刑事として勤務する“お嬢様”麗子は、難解な事件にぶち当たるたびに大豪邸の自宅でくつろぎながら事件の一部始終をディナーのサーブをする影山に語って聞かせる。完ぺきなまでのサーブを見せつつ、影山は“お嬢様”麗子の推理力のなさを「失礼ながらお嬢様……お嬢様の目は節穴でございますか?」などという暴言スレスレの毒舌で指摘しながら、スラスラと謎を解き、事件の真相に迫っていく。
 〈考察〉
 執事の影山が麗子から事件の概要、状況を聞いて推理していくというのが珍しい推理ものだなと思った。この作品の犯人はどうしようもなくなって人を殺したというような人が多いように感じた。必ず影山が最後に犯人を救う一言を投げかけるのがいいなと思った。過ちを犯したとしても人は行動によっては救われるのだなという風に感じた。また、麗子のことを思ってか、毒舌で意見する影山が面白いと感じた。たとえ主だとしてもはっきりとその人の欠点を伝えるということが大切なんだろうなと思った。思っていることを隠すのではなくはっきりと伝えられる力が影山のいいところなのだろうなと思った。
13, ぼっち・ざ・ろっく!(アニメ・2022)監督:斎藤圭一郎
 〈概要〉
 ぼっちちゃんこと後藤ひとりは会話の頭に必ず「あっ」って付けてしまう極度の人見知りで陰キャな少女。そんな自分でも輝けそうなバンド活動に憧れギターを始めるも友達がいないため、一人で毎日6時間ギターを弾く中学生時代を過ごすことに。上手くなったギターの演奏動画を“ギターヒーロー”としてネットに投稿したり文化祭ライブで活躍したりする妄想なんかをしていると、気づいたときにはバンドメンバーを見つけるどころか友達が一人も出来ないまま高校生になっていた……!ひきこもり一歩手前の彼女だったがある日“結束バンド”でドラムをやっている伊地知虹夏に声をかけられたことで、そんな日常がほんの少しずつ変わっていく。
 〈考察〉
 口下手で人見知りが激しいひとりが結束バンドを通して少しずつ成長していく様子がとても印象深かった。今まで一人で練習して技術を高めてきたひとりが頑張ってバンドのためにステージに立つにまで至れたことがすごいなと感じた。結束バンド4人での初ライブの時に一人がバンドを救って、体育館でのライブでひとりがメンバーに救われるというのにとても共感した。複数人で演奏すると一人の失敗や不調で全体が引っ張られて悪い方向に行くことが多々ある。しかし、逆に一人の行動でその悪い流れが一変することもある。そういう風にお互いに支えあって影響しあえるからバンドっていいなとひとりも思えたのだろうし、バンドのためにって頑張れたのではないかなと思った。
14, 天久鷹央の推理カルテ(アニメ・2025)監督:いわたかずや
〈概要〉
 天医会総合病院の統括診断部の女医、天久鷹央のもとには、数々の「診断困難」とされる病気や、警察でさえ解き明かすことのできない謎が集まってくる。その摩訶不思議な謎に助手として統括診断部に赴任してきた小鳥遊優とともに挑む。
 〈考察〉
 鷹央先生が小鳥遊先生を信頼しているということがよく伝わってきた。この二人はそれぞれが持ち合わせていない能力を補い合っている様子が描かれていて、そのきずなの描き方がとても印象的だった。また、お互いに自分に何が足りていないのかを理解していて、無理に自分一人でどうにかしようとするのではなくて、相手に素直に頼れていることが素敵だなと思った。
15, Charlotte(アニメ・2020)監督:浅井義之
 〈概要〉
 思春期の少年少女のごく一部に発症する特殊能力。「任意の対象の体を5秒間のみ乗っ取る」という特殊能力を駆使し、優等生としての学生生活を送っていた乙坂有宇はその能力を駆使し、名門高校に見事合格する。進学先の高校でも順風満帆な生活を送ろうとしていた矢先、有宇の目の前に友利奈緒という少女が現れ彼の生活は一変していく。
 〈考察〉
 特殊な能力を持ったときにそれをどう使うかということが問われている作品だなと思った。自分が優れているという点を自分のためだけに使っている人が結果的に不幸になり、その過ちに気づいた人たちだけが幸福を勝ち取っているという印象だった。特殊な力というだけでなく自分の才能だったり、他人より優れているところだったりをひけらかし自分のためだけに使うのではなく、周りの困っている人や助けを必要としている人のために活用していけば、きっと自分にもいいことがあるというメッセージがある物語だと思った。
16, 劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦(映画・2024)監督:満仲勧
〈概要〉
 強豪ひしめく春高バレー宮城県予選を勝ち上がり、優勝候補のひとつとされていた兵庫県代表・稲荷崎高校を破って3回戦に進出した烏野高校。対戦相手となる音駒高校はかつて烏野とライバル関係にあり、一時は交流が減ったものの日向たちが入部してからは再び合宿や練習試合で共に汗を流す良き仲間となっていた。その戦いは校名についた「カラス」と「ネコ」の名前から「ゴミ捨て場の決戦」と呼ばれる。プレースタイルも真逆で、超攻撃型の烏野に対し、音駒は「つなぎ」をモットーにする守りのチーム。ついに現メンバーでの公式戦初対決に臨むことになった彼らは、全国大会の舞台で白熱の試合を繰り広げる。
 〈考察〉
マンガのバージョンとは違い、研磨の目線が多く描かれているのがよかったと思う。始めの烏野高校での練習試合のときから日向が一貫して言っていた「別に以外のこと言わせてやる」というのが最後の場面ではなく、試合中に発せられたのがとても胸熱だったなと思った。バレーの試合と同じ長さの1時間半で作成されているなど、作中以外にも工夫が凝らされていることがヒットした要因だと思った。
17, リズと青い鳥(映画・2018)監督:山田尚子
〈概要〉
傘木希美と鎧塚みぞれにとって最後のコンクールの自由曲が『リズと青い鳥』に決まった。この曲はある童話を題材にした作品であった。この曲の第3楽章にはオーボエとフルートの掛け合いがあり、ある日の朝練にて、二人はそのパートを試しに吹いてみることになる。早く本番を迎えたいと希美が顔を輝かせる一方で、ずっと希美と一緒にいたいと考えているみぞれは「本番なんて、一生来なくていい」と呟く。オーディションを終え、正式に二人がソロを担当することとなるが、なかなか演奏が噛み合わず、顧問であり指揮者の滝昇から注意されてしまう。練習後、みぞれはトランペットパートの後輩から、希美のことが信用できていないのではないかと問いかけられ、動揺する。ソロのある第3楽章は、リズと青い鳥の別れが描かれるパートである。みぞれは青い鳥を希美に重ねており、リズがなぜ青い鳥を逃がしたのかを理解できずにいた。

〈考察〉
みぞれの希美への複雑な感情がうまく表現されていて、とても感動した。冒頭の2人が歩いているシーンでは歩き方のテンポや表現にそれぞれの性格が表されていてすごいなと感じた。「リズと青い鳥」のリズがみぞれで青い鳥が希美だとお互いに解釈していたけど実際は逆の方がしっくりきてしまったシーンがなんともリアルだなと思った。合奏後のみぞれと希美が二人で話すシーンで希美が「みぞれのオーボエが好き」と言う。みぞれは希美がいれば何でもいいと言い切れるほど希美のことが好きなので、この一言でオーボエを続けるという道をとる以外なくなったのかなと思った。これが「リズと青い鳥」のシーンになぞらえられていてすごいなと思った。
18, 響け!ユーフォニアム3(アニメ・2024)監督:石原立也
 〈概要〉
春。“強豪”になった北宇治高校吹奏楽部にたくさんの入部希望者がやってくる。
総勢100人近くになった吹奏楽部だが、相変わらず低音パートは希望者が少ないようで新1年生は3人。新たなスタートを切ることになった部長・久美子は、個性豊かな部員たちをまとめて、悲願の目標「全国大会金賞」を目指す。
〈考察〉
とにかくリアルに描かれているなと思った。特に印象に残ったのは久美子と真由の最終ソロオーディションのシーンで、実際に誰が吹いているかわからない形でオーディションをしたことがあるが、大体音で誰の演奏かわかってしまうものだ。それは一緒に吹いてきた年数が長ければ長いほどわかってしまう。おそらくだが部員のほとんどが久美子の演奏はどっちかというのを理解したうえで投票したのだろうなと思った。部長という立場上、みんなにしめしをつけるためにもソロを吹いてほしいという気持ちとコンクールで後悔をしたくないという気持ちがせめぎあう様子がとても印象的だった。
19, ダンダダン(アニメ・2024)監督:山代風我
 〈概要〉
 霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と、同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、
モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む。
 〈考察〉
 敵だった妖怪たちの力が味方に加わっていく設定がいいなと思った。最初はへなちょこだと思っていたオカルンが話数を重ねるごとにどんどんかっこよくなっていくのがとても面白いなと感じた。また、話の内容だけでなくて、妖怪と対峙するときの演出がすごくて、特にターボババアと追いかけっこしたときの走りや画面が赤で統一される演出がとても印象に残った。
20,僕のヒーローアカデミア(漫画)原作:堀越耕平
 〈概要〉
 総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持ち、その“個性”によって社会を守る“ヒーロー”という存在が確立された世界。緑谷出久はヒーローになることを夢見て、多くのヒーローを輩出する名門・雄英高校ヒーロー科入学を目指していた。しかし、彼は何の“個性”も持たない“無個性”。現実の厳しさ、不平等さを痛感する日々を過ごしていた。そんなある日、出久は強盗をして逃亡中だった敵(ヴィラン)に襲われてしまう。そこに現れたのは、人気・実力共にNo.1のヒーローだった。
 〈考察〉
 最初から最後まで助けてという顔をしている人を見捨てないというのがあったと思う。出久が勝己をヴィランから助けようとしたときも、荼毘もトガヒミコも死柄木も、最後に出てきたおばあちゃんに手をひかれた男の子もみんないつかどこかでSOSを出していた。それに気づくことができずに、または気づかないふりをしたからヴィランになってしまう。皆が少しでも周りの人に思いやりを向けてあげられたら、この世界は少しでもいい方向に向かっていくのではないかと思わせてくれるような作品だった。
2025/04/15(火) 20:06 No.2085 EDIT DEL
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