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山中 拓実 RES
3年 山中
夏休み課題 16~20
16.『SMガールズ セイバーマリオネットR』(アニメーション制作:アニメイトフィルム、ゼロ・ジー・ルーム)
〈あらすじ〉「乙女回路」とは、この国の人工物・マリオネットたちに心をもたらす特別なパーツ。この国のマリオネットは人間を超越した戦闘力を持ち回路を持たない者たちは人間の従者として暮らしている。
 そんなロマーナでクーデターが起きた。回路を開発したスターフェイスが自らのマリオネットたちを操り、ヴァレイへ攻撃を仕掛けたのだ。その危機に立ち向かったのが、ヴァレイの息子であるジュニアと、生まれたばかりで優秀なものの感情の制御ができないマリオネット・ライム。一行の旅が始まる。

〈考察〉本作はセイバーマリオネットシリーズの原点となるOVAである。物語世界では感情の源である乙女回路を制御することによって他のマリオネットを超越した圧倒的な力を持つことができる。しかし、その乙女回路を敵役であるフェイスが開発したことで物語は複雑に絡み合っていく。
 フェイスが悪人に見えるかもしれないが、本作は単純な善悪二元論では語ることができない。ヴァレイはロマーナ王のクローンであり、またフェイスも同じくクローンである。ジュニアだけはヴァレイの息子である。そのためにフェイスにはクローンではないジュニアに対する劣等感がある。そしてラストにはフェイスは自ら奈落へと身を投げてしまう。
 マリオネットたちのキャラクターデザインは非常に愛嬌があるものになっているのだが、そのストーリーはシリアスで残酷、少女たちは過酷な戦闘を繰り広げる。そのギャップが魅力となっているだろう。

17.『セイバーマリオネットJ』(アニメーション制作:JUNIO)
<あらすじ>フェイスとの戦いから時がたち、ジュニアの搭乗したメソポタミア号の不時着からさらに300年が経った。男性のみが住むこの世界はその出生率の低下と、力による支配のために衰退の一途をたどっていてた。その一国、ジャポネスに暮らす間宮小樽は偶然に国の歴史資料館にたどり着く。その奥で彼はマリオネット・ライムを起動させてしまう。
 ライムは超人的な力を有しているが人に従順な他のマリオネットとは異なり、彼女自身が心を持っている。
 時を同じくして軍事国家であるガルトラント軍の進撃が疑われた。近づく国家間戦争、ライムたちの運命は。

<考察>本シリーズを一躍有名にした代表作。キャラクターデザインはことぶきつかさ氏に変更されており、本作に合わせてアレンジされたライム、チェリー、ブラッドベリーを観ることができる。またあかほりさとる、ねぎしひろしの両者が制作に関わっておらず本作は前作を「原作」として捉え制作されたものである。
 物語もギャグ調に変更されており、舞台はジャポネスという日本の江戸時代をモチーフにしたものであり、そこに西洋建築とマリオネットの要素が追加されている。ライムの服装も着物、下駄、鈴をつけたかんざしなどを現代風にアレンジしたものとなっている。またエンディングの「I’ll be there」映像においても切り絵が使用されている。
 前作『SMガールズ セイバーマリオネットR』と本作におけるマリオネットの扱われ方の違いについて。前作では、戦えるマリオネットは英雄視されていた。だが戦えないマリオネットは召し使い。しかし今作では戦闘用かは関係なくマリオネット自体がジャポネスにおいて格下の身分であり、蔑視の対象であったことがうかがえる。ただライムの性格、人助けなどの善行、小樽との深い信頼関係などがそれをひっくり返してしまう。

18.『サメと生きる七日間』(CUBE)
<あらすじ>主人公・深海恭平は海に溺れ、サメに喰われた。はずだった。浅瀬で目を覚ますと、名前とサメ映画の記憶しか残っていない。それに頭に何かがかぶりついている。それを引き離すと、びしょ濡れの女の子が。どことなくサメな雰囲気の彼女は「くう」としか発さない。
 警官、通称・船堀お姉さんの尋問の後、幼馴染の麗水が迎えに来るとなぜか、サメの少女と一緒に家に帰ることに。彼女の保護を頼まれる2人。
 ここは「鮫島」という。島では蛸が神として祀られており「野蛸」と呼ばれるタコが道を闊歩している。記憶喪失の恭平が島に慣れつつあったある日、サメに島民が喰われた。動揺を隠せない恭平だが、周りは誰も気に留めはしない。麗水も、クラスメイトの眠深(ねむりぶか)真瑠璃、吉切遠花(よしきりとおか)も。主人公は明らかにこの島の異常性を感じた。その時偶然に観光客である天竺天音と出会い、意気投合。2人は常軌を逸した島の「蛸神信仰」を探ることに。

<考察>鮫島の価値観は現実とはかけ離れている。サメに食べられても平然と過ごす島民たち。しかしそこに真瑠璃が「悲しむことはできない」と自らの意見を吐露することでこれはリアルに近づいてくる。この島のキャラクターはサメの捕食について、真瑠璃以外は誰も自分なりの考えを意見として発言することはない。人間らしさがその部分においては欠如している。
 本作は所謂「伝奇」ジャンルに分類されるようだ。サブカルチャーにおいて人気のサメ映画の追随者でありながら、本土から隔絶された島を舞台に土着信仰をテーマにした作品である。「伝奇」は、ノベル形式が主流になったあとの美少女ゲームにおいて非常に人気のジャンルとして長年制作され続けている。

19.『COBRA』(寺沢武一)
<あらすじ>ここは文明の発達した未来。平凡な太陽系人のジョンソンは壊れかけのロボットと暮らしている一介のサラリーマン。彼はようやく支給されたボーナスを握りしめ、見たい夢を観させてくれる娯楽であるトリップ・ムービーを見に行くことに。そこで彼が見たものは男前が相棒と宇宙を駆け巡りる波乱万丈の、海賊・コブラの夢だった。しかしそんな夢はインプットされていない。今の自分とは全く違うハードボイルドを楽しんだジョンソンには、そんな不具合は関係なかった。
 しかしその帰り、ムービーで登場した敵とそっくりの悪人が。撃たれそうになったその時、自然と左手を外し、そこからは巨大な銃が。そう、彼こそが3年前に姿をくらました海賊・コブラだったのだ。コブラはアーマロイド・レディと再び旅に出発する。

<考察>本作は故・寺沢武一先生が連載していた未完の作品。本作には作者の興味関心が色濃く表れており、アメコミから影響を受けたテイストが散見される。その例として、国内のSF主人公としては珍しく軽口が多いことが挙げられるだろう。日曜だというのにロボットに会社に行けと起こされた際には「今日は日曜だぜ 神さまだってまだ ねてるさ」と反論している。またジョンソンとして姿を消す前に整形しており、もともとの二枚目の顔とは似ても似つかない三枚目になってしまっている。それでもその能力は衰えを知らず、性格や顔とハードボイルドなシーンのミスマッチさが面白い作品である。

20.『スペースコブラ』(トムスエンタテインメント)
<あらすじ>ジョンソンはコブラの記憶を取り戻し、鋼鉄の体を持った相棒のアーマロイド・レディと再び冒険に出る。惑星ダグザードの酒場で出会った「早打ち」として知られる賞金稼ぎのジェーンと出会う。彼女は自分よりも銃弾を打ち込んだ男のことが気になり追跡した結果、顔を変えてわからなくなっていたコブラ本人であると知る。
 その時、海賊ギルドに襲われてしまう。彼女の背中が露になると、そこには財宝の在り処を示した刺青が入れてあった。コブラはジェーンを間一髪で助け、彼女とほかに刺青の入った2人の姉妹についての秘密に巻き込まれていく。

<考察>トムスエンタテインメントが制作した『COBRA』のテレビアニメ。放送期間の都合上、最後の敵が変更されていたり、その結果途中で現れる強敵「クリスタル・ボーイ」が死んだことになっているなどはあるが、基本的には原作に沿っている。しかし、コブラの声優である野沢那智は原作とは異なっている大きな部分と言っていいだろう。彼はブルース・ウィリスやアラン・ドロンといった洋画の俳優の吹き替えを務めていた。高く評価されているが、それには多くのアドリブがあったことが知られている。
 本作においてアドリブがあったかどうかについては定かではないが、原作のコブラよりも圧倒的に台詞の数が多い。ただコブラは上記の俳優たちとは異なり、三枚目であるためそのしゃべりがマッチしているように感じる。本作のコブラは原作よりもハードボイルドさは薄れてはいるが、軽口やギャグに強い。

20.『ToHeart マルチ、がんばりますっ!』(伊達将範)
<あらすじ>藤田浩之は今日も、あかりに起こされて登校。いつもと変わらない毎日が待っていると思っていた。だが今日そこには段ボールを危なっかしく運ぶ転校生の姿が。彼女はHMX-12マルチ。大企業来栖川重工の製作したロボットであり、試験的に本校に導入されたのだという。最初は気にも留めなかった浩之だったが、マルチが何でも人のために頑張ってしまうロボットであることを良いことにクラスメイト達は自分の仕事を押しつけるようになったことに憤りを感じる。
 マルチを見守りながら過ごす、浩之とそのマルチは学校の授業の一環としてボランティアへ行くことになる。
<考察> 『To Heart(空白の有無についてはバージョン違い)』のヒロインの一人であるHMX-12マルチに焦点を当てて書かれたノベライズ作品。本作以外に原作を題材にしたノベライズはなく、一ヒロインに過ぎないマルチの人気がうかがえる。ストーリーは、奉仕精神の高い彼女に合わせてボランティアへ行くことになる。自己学習型の彼女がミスを重ねながらも健気に活動しているため舞台設定としてもマルチの魅力を引き出すことに成功していると感じた。
2024/11/19(火) 22:22 No.2072 EDIT DEL
山中 拓実
すみません、20が重複しておりました。この投稿で21までになります。
2024/11/20(水) 12:09 No.1 EDIT DEL
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