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2年 高垣かりん RES
 16 『戦慄怪奇ファイルコワすぎ!file1口裂け女捕獲作戦』監督、脚本:白石晃士、2012
 概要/あらすじ
 『定子VS伽椰子』や『不能犯』を手掛けた監督のフェイクドキュメンタリーホラーシリーズ『コワすぎ!』の第一作。
 ホラー番組のディレクター工藤とADの市川、カメラマンの田代は、一般投稿のある動画に目を止める。それは、何かをブツブツ唱えるトレンチコートを着た髪の長い女がカメラに気づくと、異常なスピードで追いかけてくる様子が写されていた。ディレクターたちは、その女の身なりと走るスピードの異常さから、口裂け女なのではないかという仮説をたて、女の行方を捜すことにするが、話は思いもよらない方向に進んでいく…。

 
ディレクターの工藤が、今の時代にそぐわない暴力的で怖いキャラクターであることで、怪異相手にも物理的な攻撃で解決することができるという、新しいホラーの形を提示していると思った。
この映画の最後に、口裂け女が呪いに使用していた呪物を手に入れた取材班が、その後呪物をどのように使用するのか、工藤のキャラクターが分かったうえで今後の取材が気になる、続編ありきの映画だと思った。


 17 『みなに幸あれ』監督:下津優太 脚本:角田ルミ
{概要・あらすじ}
 看護学生の「孫」は、ひょんなことから田舎に住む祖父母に会いにいく。久しぶりの再会で、家族水入らずの時間を楽しむが、どこか違和感を覚える孫。祖父母の家には「何か」がいる。そして、存在自体を揺るがすような恐怖が訪れる。


 もともと短編作品として作られたホラー映画が商業長編用にセルフリメイクされた作品であるため、今の現代社会を風刺する攻めた作風であったと思う。登場人物たちに名前が与えられていないのも、映画内の世界観において、この物語はどの家族にも当てはまるという理由が込められているのではないかと思った。


 18 『ベイビーわるきゅーれ2べいびー』監督、脚本:阪元祐吾
{概要/あらすじ}
ちさととまひろは、また途方に暮れていた…。 ジムの会費、保険のプラン変更、教習所代など、この世は金、金、金。金がなくなる…。 時を同じくして殺し屋協会アルバイトのゆうりとまこと兄弟も、途方に暮れていた…。 上からの指令ミスでバイト代はもらえず、どんなに働いたって正社員じゃないから生活は満足いかない。この世は金、金、金。金が欲しい…。 そんなとき「ちさととまひろのポストを奪えば正規のクルーに昇格できる」という噂を聞きつけ、作戦実行を決意。 ちさととまひろは銀行強盗に巻き込まれたり、着ぐるみバイトをしたりと大忙し。そんな二人にゆうり・まこと兄弟が迫りくる。


前作と大きな内容の変化はなかったが、他の殺し屋の影が大きく見えてきて世界観が広がった続編になっていると思った。また、前作はまひろのアクションシーンが大半を占めていて目立っていたが、今作はちさとのアクションもパワーアップしていた。やはり、前作同様、もしも日常の中に殺し屋がいたらどうなるのかという新しいジャンルを構築し続けている作品であると思う。

 19 『怪盗グルーのミニオン超変身』
監督:クリス・ルノー脚本:マイク・ホワイト、ケン・ダウリオ
概要/あらすじ
反悪党同盟のエージェントに転身した元・最強最悪の怪盗グルー。そんなある日、グルーに逮捕された高校の同級生のマキシムが脱獄したことが明らかになる。グルーに対し別の恨みも持つマキシムはグルー一家を狙う。


今作は、始まりからカーアクションで、その後もアクションシーンが絶え間なく続いた激しい映画となっていた。上映が4DXのシアターでも行われているため、座席の振動等を演出の一部に含めているような作りになっていると思う。


 20『高校星歌劇-スタミュ-』、2015
概要/あらすじ
 2015年からスタートし、第三期まで放送されOVAやドラマCDも多く制作されたC-Station制作のアニメシリーズ第1期。現在は2.5次元ミュージカル化されている。
 音楽芸能分野の名門校・綾薙学園に入学した星谷悠太は、中学ときに見たこの学校の生徒のひとりミュージカルに憧れていた。綾薙学園に入学したはいいものの、花形・ミュージカル学科に入るためには、入学後の別選考で選ばれなければならなかった。無事、憧れのミュージカル学科にはいることができるのか


 ミュージカルを題材にしているだけでなく、アニメ自体がミュージカル仕立てになっており、このようなつくりのアニメは珍しいと思った。この作品は、ボイスドラマ、キャラクターソングを発売し、2.5次元ミュージカル化もされており、メディアミクスの観点でもとても注目するべき作品だと思った。



21 『Barbie』
{概要/あらすじ}
2024アカデミー賞作品賞ノミネート、歌曲賞受賞作品。
すべてが完璧で今日も明日も明後日も《夢》のような毎日が続くバービーランド。バービーとボーイフレンド?のケンが連日繰り広げるのはパーティー、ドライブ、サーフィン。しかし、ある日突然バービーの身体に異変が起こる。原因を探るために人間世界へ行く2人。しかし、そこはバービーランドとはすべてが違う現実の世界、行く先々で大騒動を巻き起こすことにー。彼女たちにとって完璧とは程遠い人間の世界で知った驚くべき〈世界の秘密〉とは?そして彼女が選んだ道とはー?


現実世界は、バービーのキャラクターを決める会議が男のみであることからもわかるように、ケンが学んだ「男社会」そのものであった。逆に『バービー』の世界は現実世界とことばのまま真逆で、女性だけが脚光を浴びている世界であった。女性の権利主張にとどまらず、社会で謳われる男女平等の本来あるべき姿を問い直す、新しいフェミニズム映画だと思う。



22『デッドプール』
監督:ティム・ミラー 脚本:レット・リース、ポール・ワーニック、2016

概要/あらすじ
 元特殊部隊の隊員から傭兵に転身したウェイド・ウィルソンは、突然末期がんを宣告され、それを治すために騙されて悲惨な人体実験の被験者となったことで驚異的な治癒力を手に入れる。しかし、その代償に皮膚は爛れ、髪の毛はすべて抜け落ちてしまった。デッドプールと名乗った彼は、自分を死なせかけた男を追跡し始める。


 X-MENで登場したデッドプールの単独作で、癌治療や暴力シーンの過激さは群を抜いていたが、それに勝るコメディー演出で、終始笑いながら見られる映画であった。
「第四の壁」をこえて観客に語り掛けてくるのも、観客の感情移入を一度止めさせ、客観的な視点を持ち続けさせる効果があり、重々しい題材もこの要素とコメディーで見やすくなっていると思う。


23『ソフトパワー』(ミュージカル)東のボルゾイ、2024
概要/あらすじ
「誠は嘘から出るなりよ」主人公の誠は、薬の治験で出会った彼女の柔姫から体を売られるという秘密話を親友の雷電に打ち明けるが、その秘密がたくさんの脚色を加えられ広がってしまう。柔姫は、そんな状況であるから、雷電に自分と誠の出会いの話を嘘もほんとも混ぜて自由に語って良いと言う。雷電は揚々と語りだすが、次第に事態は悪化していく。


 明るい楽曲、和洋折衷でポップな衣装とは裏腹に、トー横にたまり市販薬でオーバードーズをする子供たちに焦点を当て、その中で生きてきた自分に価値を見出せない子が人に愛されることで、葛藤し生きていくという重い内容となっていた。アンダーグラウンドな内容と大きな大衆向け舞台では取り上げにくい題材を取り上げるのは、小劇場ならではだと思った。



24『泥人魚』(戯曲)作:唐十郎、2003年上演版
概要/あらすじ
ギロチン堤防そびえたつ、長崎県諫早湾。不漁に苦しむ漁師たちが次々干拓事業に流れる中、決して寝返らないと誓った義眼の漁師・眼と季節労働者のしらない二郎。裏切れば「顔につばきを受ける。」という二郎に眼は「好きなものを」と約束する。それに二郎は、腐る調節池に養女のやすみを遣わし、「言葉の通りの人魚になれ」と要求する。ともに誓いを破り、「つばきの約束」のみを果たした二郎は義眼を奪い町から消えた。
 ただ一人町を去った漁師・蛍一は、眼の義眼を奪い消えた親友の二郎を探し、眼の代わりに決着をつけようとしている。やすみもまた、眼のために蛍一のもとを訪れる。


 難解でありながら情熱的であった。当時社会問題にもなっていた諫早湾の堤防問題を取り上げ切り込んでいくのは、アングラ演劇で有名な唐十郎らしい内容だと思った。
 ブリキ加工店をブリキの板で分断し、そこに泥水の入った水槽を設置する流れは、店の中に疑似的に諫早湾を作り出し、人魚になる約束を果たそうとするための演出だと思った。

25『ボーはおそれている』監督・脚本:アリ・アスター、2023
 概要/あらすじ
日常のささいなことでも不安になる怖がりの男・ボーはある日、さっきまで電話で話していた母が突然、怪死したことを知る。母のもとへ駆けつけようとアパートの玄関を出ると、そこはもう“いつもの日常”ではなかった。これは現実か? それとも妄想、悪夢なのか? 次々に奇妙で予想外の出来事が起こる里帰りの道のりは、いつしかボーと世界を徹底的にのみこむ壮大な物語へと変貌していく。


 『ミッドサマー』や『へレディタリー継承』のアリ・アスター監督作品であるので、家族、特に母親の呪縛を描いていた。また、途中におとぎ話口調で語られる演劇のアニメーションパートが入る。ボーが観客として見ていたものが、突然ボー主人公の演劇に変化し、とても混乱する。しかし、この場面が一種のパラレルワールドで、「子を産む母親」が存在しない、母親の呪縛が存在しない世界を妄想していると解釈すると、終盤のボーの母親が子を産むことを呪いのように考えて、子供に同等の愛と従順にいるように求めることとの対比がわかりやすくなると思う。


26『オオカミの家』
概要/あらすじ
 美しい山々に囲まれたチリ南部のドイツ人集落。“助け合って幸せに”をモットーとするその集落に、動物が大好きなマリアという美しい娘が暮らしていた。ある日、ブタを逃がしてしまったマリアは、きびしい罰に耐えられず集落から脱走してしまう。逃げ込んだ一軒家で出会った 2 匹の子ブタに「ペドロ」「アナ」と名付け、世話をすることにしたマリア。だが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえはじめる。怯えるマリアに呼応するように、子ブタは恐ろしい姿に形を変え、家は悪夢のような禍々しい世界と化していく……。


 全編ストップモーション・アニメーションとなっている。このアニメーションが特徴的で、創造と破壊が繰り返されるつくりになっていた。人や動物はペーパードールで、何か動きをつけるときは一度人形をバラバラにし、再構築する。途方もない手間と時間のかかる作業で、一度壊すため同じものは絶対に作れない特別な映像になっていると思う。
 内容はとても重々しく、チリに存在したドイツ人コミューン「コロニア・ディグニダ」の洗脳をモチーフに描いているため、全編通して暗く不気味な雰囲気が漂っている。ストップモーションでも、カメラを全編通して安定させていないため、映像のざらつきがより不気味さを強調していると思う。


27『歌妖曲~中川大志之丞変化』(舞台)、2022
 概要/あらすじ
 昭和40年代の歌謡界に彗星のごとく登場し、瞬く間にスターダムに駆け上がった桜木輝彦(中川大志)。そのベールに包まれた経歴の裏側には、戦後の芸能界に君臨する「鳴尾一族」の存在があった。元映画スターの鳴尾勲(池田成志)が手掛ける、まな娘の一条あやめ(中村 中)、愛息の鳴尾利生(福本雄樹)がスター街道を邁進中の鳴尾一族は、裏にフィクサー・大松盛男(山内圭哉)が控え、世間からは大手芸能プロダクションとみな
されていた。だが、そんな鳴尾一族に、存在を闇に葬られた末っ子がいた。ねじ曲がった四肢と醜く引きつった顔を持つ鳴尾定(中川大志)。一族の影の中で生きてきた定は、闇医者の施術により絶世の美男子・桜木輝彦に変身を遂げる。そして、裏社会でのし上がろうとするチンピラ・徳田誠二(浅利陽介)と手を組み、鳴尾家に怨恨を抱くレコード会社の女性社長・蘭丸杏(松井玲奈)と政略結婚し、自身の一族に対する愛の報復を始める。


 シェイクスピアの『リチャード三世』を翻案として、日本の歌謡界、芸能一家を舞台とした復讐劇となっていた。リチャード3世の有名な「馬を! 馬をよこせ! 代わりに我が王国をくれてやる!」というセリフも引用して、似たようなセリフを終盤に持ってきていたところが、翻案に対するリスペクトがあると感じた。
 また、歌唱について、歌謡曲を扱い、すべて「歌手の歌唱シーン」としての曲であったため、ミュージカルというよりも「歌入り演劇」であると思った。


28『ミッキーの大演奏会』監督:ウィルフレッド・ジャクソン、1935
概要/あらすじ
ミッキーが音楽隊を率いて演奏を始めると、そこにドナルドが乱入しハチャメチャな事態になっていく。
ミッキーマウス短編アニメーション初のテクニカラー作品。


初期のミッキーマウス作品の中でも鮮やかなカラーがとても目を引く作品となっている。
ミッキーが指揮者を担当して演奏を披露するなか、ドナルドダックが蒸気船ウィリーの楽曲を演奏しながら乱入してくるが、蒸気船ウィリーのミッキーから道化役がドナルドにバトンタッチしたことを意味しているのではないかと思った。


29『ファンタジア』監督:ベン・シャープスティーン

概要
8編の短編からなる、クラシックとアニメーションが融合した革新的なアニメーション作品。代表的な短編として、『魔法使いの弟子』が挙げられる。


 全編通して、とても実験的な作品だと感じた。ストーリーラインはほとんどなく、クラシックの楽曲に映像がつけられ操られているような芸術性の高い内容になっている。アニメ-ションを語るうえで欠かせない『魔法使いの弟子』は、現在のアニメーションと比べより滑らかな動きがみられるが、1秒に対して使用された原画がとても多く贅沢なアニメーションになっていることが理由としてあげられる。同時期に制作された『白雪姫』とはまたテイストの異なる、ストーリーよりも絵が動くことの面白味に着目した作品だと言えると思う。


30『哀れなるものたち』
監督:ヨルゴス・ランティモス 脚本:トニー・マクナマラ 、2023

概要/あらすじ
 アカデミー賞2024年96回、主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ・ヘアスタイリング賞受賞、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品。
 天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。


独特な世界観で、主人公のベラが「自分で幸せになる方法」を模索し、自立した女性へと成長するフェミニズム映画であった。しかし、着眼点が特殊で、性描写から人間の幸せ、支配欲、自立心に切り込んでいくストーリーになっている。18禁なため、すべての人がこの映画を観られるわけではないが、女性が日々感じている相手からの所有欲や偏見への立ち向かい方を示している作品でもあると思った。
2024/09/23(月) 20:49 No.2053 EDIT DEL
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