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宇都穂南 RES
2年 夏休み課題21〜30

21.『正反対な君と僕』(漫画) 阿賀沢紅茶
あらすじ: 主人公の女子高校生・鈴木は、エネルギッシュで誰とでも仲良くできるが、実は真面目で周りの空気を読み、他人の目を気にしてしまう。 それに対し、男子高校生・谷は、寡黙だが自分の意見をはっきり言え、しっかりとした「自分」を持っている。 そんな正反対な性格の2人が織りなす青春ラブコメディ。

ラブコメの皮を被った哲学漫画だと思った。鈴木と谷、周りの友人たちがそれぞれ悩んだり考えたりする様子が描かれる。同じ場面でも人物によって感じていることはさまざまだが、同時進行で複数の人物の頭の中を描いてしまえるのが漫画という媒体の特徴であり、便利なところである。

22.『ひらやすみ』(漫画) 真造圭伍
あらすじ: 週に2度、晩御飯を御馳走になる仲だった身寄りのないおばあさんから、阿佐ヶ谷の平屋を譲り受けた29歳フリーターの生田ヒロト。その平屋で春から美術大学に通ういとこの小林なつみを預かり、共同生活を始める。彼らの日常と交遊関係を描いたハートフルホームドラマ。

私は阿佐ヶ谷に住んでいるのでわかるのだが、印象的な場面だけではなくなんてことのない場面の背景にも実在の阿佐ヶ谷の風景が使われている。
善人でも悪人でもない普通の人たちが描かれ、共感しやすく読後感が良い話がとても多かった。

23.『阿波連さんははかれない』(漫画):水あさと
あらすじ: 小柄で物静かな女の子、阿波連れいなさん。人との距離をはかるのが少し苦手。そんな彼女の隣の席に座るライドウくんは、阿波連さんとの間に距離を感じていた。「遠すぎたり」「近すぎたり」予測不能な阿波連さん。色んな意味で、『はかれない』密着系?青春ラブコメディの幕が上がる!!

漫画の枠がなぜかずっと黒かったが、文化祭編で白枠になり、それまで黒枠でやってきた話が過去編だったことがわかる、という伏線になっていた。
阿波連さんもライドウくんも表情の変化がほぼないが、感情はキャラの背景でわかりやすく伝わるようになっている。

24.『屍人荘の殺人』(漫画) 今村昌弘/ミヨカワ将
あらすじ: 神紅大学ミステリ愛好会会長の明智恭介と助手の葉村譲は、探偵少女である剣崎比留子の誘いで、映画研究会の合宿所に参加する。大量発生したゾンビのために閉鎖空間となったペンション「紫湛荘」を舞台にした、クローズドサークルミステリ。第27回鮎川哲也賞を受賞した、今村昌弘の同名小説のコミカライズ。

ゾンビは出てくるが内容は王道の密室トリックもので、コミカライズすることで視覚的にトリックがわかりやすくなっている。登場人物が多めだが私は漫画から読んだのでキャラクターと名前がイメージで結びついて、小説もスラスラ読むことができた。

25.『屍人荘の殺人』(小説) 今村昌弘
あらすじ:上と同じ



26.『街とその不確かな壁』村上春樹
あらすじ:昔のガールフレンドと想像で作り上げた街、そこで体験した出来事が忘れられない「私」。地方の図書館館長として働き始めるが、そこで出会った少年は「私」の想像の街の地図を作り、そこに行きたいのだと言い始める。

「私」が作り上げた想像の街、そして影を失い目を傷つけられ、その街の図書館で「夢読み」になって古い夢を読むという設定が、村上の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』にも登場する。何か話同士に繋がりがあるのか、そこまで考察はまだできていないのでもう少し考えてみたい。

27.『生まれる森』島本理生
あらすじ: 失恋で心に深い傷を負った「わたし」。夏休みの間だけ大学の友人から部屋を借りて一人暮らしをはじめるが、心の穴は埋められない。 そんなときに再会した高校時代の友達キクちゃんと、彼女の父、兄弟と触れ合いながら、わたしの心は次第に癒やされていく。

冒頭部分で恋愛の悩みを森で迷うことに例え、その森から主人公が出ていくまでを描いている。主人公は失恋だけでなく父親のわからない子どもの中絶もしておりなかなか重いテーマだが、文体とキクちゃん一家のあたたかさで読みやすくなっている。

28.『のほほん絵日記』さくらももこ
あらすじ: 家族の誰より面倒を見ている犬に、誰よりもなつかれていない父ヒロシ。のび太君を天才と信じ、一途に憧れる息子。母の小言を一切聞いていない姉。オマケに手渡しされた焼きたてあつあつの甘栗。自家製の健康酒を朝から飲んで、酔っぱらったまま終わった一日……。思い出したくないトホホな事件や、忘れてしまいそうな小さな幸せがつまった毎日をつづる〝もも印〟絵日記。

さくらももこのエッセイも『ちびまる子ちゃん』も、「なんでこんなことしてるんだろう…」「私って一体…」のような脱力感、虚無感のある笑いが多いと思う。本作もそんな日常のゆるい笑いがイラスト多めで描かれている。

29.『さくらえび』さくらももこ
あらすじ: 父ヒロシが飼ったコイはどうなった? 水不足の夏に母が備えたものとは? 息子と作った絵本『おばけの手』ってなに!? そして『北の国から』の撮影現場・富良野で会ったある人との爆笑トークなどなど……相変わらずのすっとこどっこいの毎日や、家族・友人との楽しい出来事を描く、書下ろし満載、元気いっぱいのエッセイ!

仕事関係の人と旅行に行ったり、有名人と遭遇したり、旅行には現地人ガイドをつけたりと、さくらももこは人が好きなのだろうと思わせるエピソードが多かった。
家族に対してボロクソに書くときもあるが、自身が離婚して実家に出戻ったことなどに対する自虐も多い。

30.『またたび』さくらももこ
あらすじ: 世界中のいろんなところで、心やさしく愉快な人びと、おいしい食べもの、珍しい物たちに、たくさん出会ったよ!さくらももこ編集長の伝説の面白雑誌『富士山』(全5号)からよりぬいた、傑作旅エッセイ15本。ロンドン、韓国、ローマ、ベニスの人気観光地から、ハバロフスク、広州、スリランカ、チベット、中国雲南省といったちょっとマニアックな場所まで、ノンストップな抱腹珍道中!

旅行に行ってもホテルでダラダラしていたりごはんがまずかったり、知人に連れられて変なショーを見にいくことになったりとそんなに上手くいっていないが、くだらない出来事も文章で面白く見せられるという例の究極である。あとは旅行と買い物がとにかく好きなのだということが伝わってきた。
2023/10/10(火) 09:41 No.2013 EDIT DEL
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