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3年 小野寺
RES
春休み課題11~20
11. 『Paradise Kiss』(漫画)
作者:矢沢あい
塾と学校の往復だけだった受験生の紫が、はじめて足を踏みこんだ場所はパラダイス!? あの「矢澤芸術学院」とアトリエを舞台に繰り広げられる、恋とミシンとステージのハッピーストーリー。
夏休みに矢沢あい先生の「NANA」にハマり、矢沢あい展を見に行った。その時に見た原画にとても惹かれたことがキッカケで読んだ作品。矢沢先生の繊細な心情描写や服の書き込みに心打たれる作品。平凡な主人公が1人の女性として成長していく姿や恋愛と将来で真剣に悩む姿は、いつの時代でも世の女性を勇気づけてくれると思う。最後の終わり方もキャラクターの性格を作り込んでいるからこその描き方で、とても美しい物語の締め方だった。
12. 『機動戦士ガンダム水星の魔女』
監督:小林寛 シリーズ構成・脚本:大河内一楼
アド・ステラ122――数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。
モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。名は、スレッタ・マーキュリー。
無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。
「コードギアス」の大河内さんが関わっており、毎話Twitterでトレンド入りする物語展開に惹かれ見てみた。今までガンダムはほとんど見たことがなかったが、主人公2人が女の子のため、ガンダム初心者の私でも非常に見やすかった。「ガンダム」という設定だけで、何作品も生み出せるサンライズは凄いとしか言いようがない。1対1の決闘というガンダムとして珍しいシステムや差別のある世界観、つい声に出したくなるような宣誓や「決心、開放(フィックス・リリース)」という言葉を盛り込むところが、コードギアスを想起させ大河内さんらしいと感じた。1クールの時点で謎だらけのまま終了しているストーリー構成も流石の手腕だ。また印象的な言葉に、主人公スレッタが母から教わって大事にしている「逃げたら1つ、進めば2つ」というセリフがある。これが物語上でも重要になるキーワードであり、スレッタの行動の良くも悪くも指針となっているため、今後の展開も見逃せない。
13. 『光が死んだ夏』(漫画)
作者:モクモクれん
ある集落で暮らす少年、よしきと光。同い年の2人はずっと一緒に育ってきた。しかしある日、よしきが光だと思っていたものは別のナニカにすり替わっていたことに気づいてしまう。それでも、一緒にいたい。友人の姿をしたナニカとの、いつも通りの日々が始まる。時を同じくして、集落では様々な事件が起こっていき――。
「このマンガがすごい!2023」オトコ編第1位に輝いた漫画。ふたりの男子高校生のブロマンスを描いていると思いきや、ホラー要素と田舎の怪奇、二人の共依存関係が一気に読み手をこの漫画の世界観に誘っている。田舎特有の鬱々さや世間の狭さが上手く表現されており、全体的に暗めな作画もマッチして、恐怖演出をより引き立たせている。ナニカになってしまったヒカルの無邪気さが、物語に緩急を生み出し、中毒性を高めていると考える。
14. 『鹿野くんって美味しそうだね』(漫画)
作者:莎々野うた
彼氏の鹿野くんのことが大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで食べたい女の子の話。(HPから引用)
ジャンプ+の読み切り作品。最初は、主人公の女の子狩谷と半身半鹿の鹿野君くんとの恋愛を描いており、狩谷のヤンデレや盲目さ、「大好き過ぎて食べたい」と考える思考の狂気さが目立つ。しかし、実は恋にトラウマを抱えた女の子の純粋な愛故に「鹿」に見えていたというオチが可愛い漫画だ。その意外性のある展開と読切作品という短い中にもかかわらず主人公の心情が丁寧に描かれていることが、作者の表現力の高さだと考える。今後の作品にも注目したい作家だ。
15. 『わたしは真夜中』(漫画)
糸井のぞ
図書館司書の夜野ひばりは31歳、バツイチ。一人の暮らしは楽だと思う一方で、家族との暮らしを続けられなかった自分を時折責めている。ある日、19歳の池端に「一緒に寝てくれませんか。」と告げられ…!?睡眠不足の大学生と不器用な大人のラブストーリー。
誰かを愛する難しさ、家族でい続けることの難しさを抱える主人公のお話。「恋愛は楽しい」を前面に押し出した少女漫画や大人の恋愛の悩みを描く女性漫画とは、一味違った視点の作品だと考える。真夜中に何となく寝付けずもやもやするような、登場人物たちの言語化しづらい悩みを丁寧に描いていると思う。それこそ、朝方まで謎の不安に襲われて眠れなかった日に読み、心を落ち着けてくれた素敵な読後感を味わえた作品。
16. 『暗幕のゲルニカ』(小説)
作者:原田マハ
ニューヨーク、国連本部。イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後から、「ゲルニカ」のタペストリーが消えた。MoMAのキュレーター八神瑤子はピカソの名画を巡る陰謀に巻き込まれていく。故国スペイン内戦下に創造した衝撃作に、世紀の画家は何を託したか。ピカソの恋人で写真家のドラ・マールが生きた過去と、瑤子が生きる現代との交錯の中で辿り着く一つの真実。怒濤のアートサスペンス!
2001年のアメリカ同時多発テロ事件と第二次世界大戦時にピカソが描いた「ゲルニカ」の時代が交錯した作品。私自身は、東日本大震災や今のウクライナ戦争、コロナ禍とも重ねて読んでしまい、「アートの力で、世界中の人々を励ますことができる」という作中の言葉が、正しく「そうだな」と思わず頷いてしまった。どんなに大変な時でも、芸術、文学、音楽などが私たちを支えてくれると、改めて小説の文章を読み自分の中でストンと納得するような感覚を味わえた。2つの複雑な時代を描きつつ、実在の絵画や事件、人物を取り上げるという構成を難なくこなしており、読みやすい文体で表現しているので、ぜひ読んでみてほしい。
17. 『ダンダダン』(漫画)
作者:龍幸伸
幽霊肯定派の女子校生・綾瀬桃と、同級生の怪奇現象オタクのオカルト君は、互いに否定するUFOと怪異を信じさせるため、桃はUFOスポットの病院廃墟へ、そしてオカルト君は心霊スポットのトンネルへ行くが…。運命の恋が始まる?オカルティック怪奇バトル開幕!
怪異にバトルに恋愛にと、ジャンルごちゃ混ぜのごった煮のような展開で、一見カオスな内容だが、骨太でまとまりのある構成が読んでいて癖になる作品。作者の作画も素晴らしいく、考えられた画面の構図や細かな書き込みは目を見張るものがある。様々な内容を詰め込めるのも、その裏にある作者の取材力や構成力の賜物だろう。作者に振り回される感を楽しみながら読んでほしい。
18. 『あかね噺』(漫画)
原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将
その身一つと噺だけで全てを表す、話芸の極致――「落語」。この究極にシンプルなエンタメに魅せられた噺家・阿良川志ん太と、その娘・朱音。真打昇進試験に挑む志ん太、その一席を目の当たりにした朱音が歩む、噺家の道とは。噺家たちが鎬を削る本格落語ものがたり、開幕!!
落語という一見堅苦しそうな題材とジャンプらしさが融合した作品。誰もがよく知る落語の話が登場するため、とても読みやすい。噺家の話術に着目し、演目や技術をまるで必殺技のように繰り出すところが、正しくジャンプ作品だと感じた。また、所謂学習漫画に留まるのではなく、しっかりと主軸には主人公朱音の成長が描かれている点も流石だ。落語とのリアルコラボイベントも行っており、今後さらに注目が集まる作品だと言える。
19. 『幼稚園WARS』(漫画)
作者:千葉侑生
ここは世界の重鎮の子が通うブラック幼稚園。リタ先生は彼氏募集中だけど出会いが全く無かった。ある日、子供を狙った殺し屋が現れ、超イケメンで!?世界一“安全”な幼稚園で繰り広げられるアクション×ラブコメ!?
可愛い作画と派手で見応えのあるアクションシーンのギャップがあり、切れ味のある会話や内容のテンポ感が面白い作品。インディーズ連載から読者の人気を勝ち取り、ジャンプ+の通常連載へと上り詰めた作品であり、新人の「注目のされやすさ」やそこから連載するスピード感は、さすがジャンプだと言える。やはり漫画家を育てるには、いかに読者に読まれ、作家が連載する経験を積めるかだと思うので、ジャンプ+の仕組みは画期的だと考える。物語としては、幼稚園で働く暗殺者という意外さと主人公リタの恋愛に一筋な性格がひたすら魅力的だ。特に1~3話に関しては、構成はほぼ同じにも関わらず、つい読んでしまう作者の演出力は圧巻だ。
20. 『天国大魔境』(漫画)
作者:石黒正数
環境の整った清潔な学園と荒廃した未来の日本、ふたつの世界を行き来する。石黒正数ワールド全開のSFアドベンチャー。美しい壁に囲まれた世界で暮らす子供たち。トキオはある日、「外の外に行きたいですか?」というメッセージを受け取り──?ほころび始めた天国で、少年少女の大冒険が始まる!
テレビアニメに魅了され、早速原作を読んだ作品。第一話は『約束のネバーランド』と『寄生獣』を足して2で割ったような印象を受けた。しかし、読むごとに謎が謎を呼び、世界設定や壁の中に暮らす子供たちの存在理由について考察して、印象がガラッと変わった。会話の内容や描写に様々な伏線が散りばめられているのだろうが、まだまだ全貌が分からない。作者のポップな絵柄があるからこそ、「人喰い」と呼ばれるクリーチャーのグロテスクさや細かな背景が際立ち、作品世界にメリハリをもたらしていると考える。
11. 『Paradise Kiss』(漫画)
作者:矢沢あい
塾と学校の往復だけだった受験生の紫が、はじめて足を踏みこんだ場所はパラダイス!? あの「矢澤芸術学院」とアトリエを舞台に繰り広げられる、恋とミシンとステージのハッピーストーリー。
夏休みに矢沢あい先生の「NANA」にハマり、矢沢あい展を見に行った。その時に見た原画にとても惹かれたことがキッカケで読んだ作品。矢沢先生の繊細な心情描写や服の書き込みに心打たれる作品。平凡な主人公が1人の女性として成長していく姿や恋愛と将来で真剣に悩む姿は、いつの時代でも世の女性を勇気づけてくれると思う。最後の終わり方もキャラクターの性格を作り込んでいるからこその描き方で、とても美しい物語の締め方だった。
12. 『機動戦士ガンダム水星の魔女』
監督:小林寛 シリーズ構成・脚本:大河内一楼
アド・ステラ122――数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。
モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。名は、スレッタ・マーキュリー。
無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。
「コードギアス」の大河内さんが関わっており、毎話Twitterでトレンド入りする物語展開に惹かれ見てみた。今までガンダムはほとんど見たことがなかったが、主人公2人が女の子のため、ガンダム初心者の私でも非常に見やすかった。「ガンダム」という設定だけで、何作品も生み出せるサンライズは凄いとしか言いようがない。1対1の決闘というガンダムとして珍しいシステムや差別のある世界観、つい声に出したくなるような宣誓や「決心、開放(フィックス・リリース)」という言葉を盛り込むところが、コードギアスを想起させ大河内さんらしいと感じた。1クールの時点で謎だらけのまま終了しているストーリー構成も流石の手腕だ。また印象的な言葉に、主人公スレッタが母から教わって大事にしている「逃げたら1つ、進めば2つ」というセリフがある。これが物語上でも重要になるキーワードであり、スレッタの行動の良くも悪くも指針となっているため、今後の展開も見逃せない。
13. 『光が死んだ夏』(漫画)
作者:モクモクれん
ある集落で暮らす少年、よしきと光。同い年の2人はずっと一緒に育ってきた。しかしある日、よしきが光だと思っていたものは別のナニカにすり替わっていたことに気づいてしまう。それでも、一緒にいたい。友人の姿をしたナニカとの、いつも通りの日々が始まる。時を同じくして、集落では様々な事件が起こっていき――。
「このマンガがすごい!2023」オトコ編第1位に輝いた漫画。ふたりの男子高校生のブロマンスを描いていると思いきや、ホラー要素と田舎の怪奇、二人の共依存関係が一気に読み手をこの漫画の世界観に誘っている。田舎特有の鬱々さや世間の狭さが上手く表現されており、全体的に暗めな作画もマッチして、恐怖演出をより引き立たせている。ナニカになってしまったヒカルの無邪気さが、物語に緩急を生み出し、中毒性を高めていると考える。
14. 『鹿野くんって美味しそうだね』(漫画)
作者:莎々野うた
彼氏の鹿野くんのことが大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで食べたい女の子の話。(HPから引用)
ジャンプ+の読み切り作品。最初は、主人公の女の子狩谷と半身半鹿の鹿野君くんとの恋愛を描いており、狩谷のヤンデレや盲目さ、「大好き過ぎて食べたい」と考える思考の狂気さが目立つ。しかし、実は恋にトラウマを抱えた女の子の純粋な愛故に「鹿」に見えていたというオチが可愛い漫画だ。その意外性のある展開と読切作品という短い中にもかかわらず主人公の心情が丁寧に描かれていることが、作者の表現力の高さだと考える。今後の作品にも注目したい作家だ。
15. 『わたしは真夜中』(漫画)
糸井のぞ
図書館司書の夜野ひばりは31歳、バツイチ。一人の暮らしは楽だと思う一方で、家族との暮らしを続けられなかった自分を時折責めている。ある日、19歳の池端に「一緒に寝てくれませんか。」と告げられ…!?睡眠不足の大学生と不器用な大人のラブストーリー。
誰かを愛する難しさ、家族でい続けることの難しさを抱える主人公のお話。「恋愛は楽しい」を前面に押し出した少女漫画や大人の恋愛の悩みを描く女性漫画とは、一味違った視点の作品だと考える。真夜中に何となく寝付けずもやもやするような、登場人物たちの言語化しづらい悩みを丁寧に描いていると思う。それこそ、朝方まで謎の不安に襲われて眠れなかった日に読み、心を落ち着けてくれた素敵な読後感を味わえた作品。
16. 『暗幕のゲルニカ』(小説)
作者:原田マハ
ニューヨーク、国連本部。イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後から、「ゲルニカ」のタペストリーが消えた。MoMAのキュレーター八神瑤子はピカソの名画を巡る陰謀に巻き込まれていく。故国スペイン内戦下に創造した衝撃作に、世紀の画家は何を託したか。ピカソの恋人で写真家のドラ・マールが生きた過去と、瑤子が生きる現代との交錯の中で辿り着く一つの真実。怒濤のアートサスペンス!
2001年のアメリカ同時多発テロ事件と第二次世界大戦時にピカソが描いた「ゲルニカ」の時代が交錯した作品。私自身は、東日本大震災や今のウクライナ戦争、コロナ禍とも重ねて読んでしまい、「アートの力で、世界中の人々を励ますことができる」という作中の言葉が、正しく「そうだな」と思わず頷いてしまった。どんなに大変な時でも、芸術、文学、音楽などが私たちを支えてくれると、改めて小説の文章を読み自分の中でストンと納得するような感覚を味わえた。2つの複雑な時代を描きつつ、実在の絵画や事件、人物を取り上げるという構成を難なくこなしており、読みやすい文体で表現しているので、ぜひ読んでみてほしい。
17. 『ダンダダン』(漫画)
作者:龍幸伸
幽霊肯定派の女子校生・綾瀬桃と、同級生の怪奇現象オタクのオカルト君は、互いに否定するUFOと怪異を信じさせるため、桃はUFOスポットの病院廃墟へ、そしてオカルト君は心霊スポットのトンネルへ行くが…。運命の恋が始まる?オカルティック怪奇バトル開幕!
怪異にバトルに恋愛にと、ジャンルごちゃ混ぜのごった煮のような展開で、一見カオスな内容だが、骨太でまとまりのある構成が読んでいて癖になる作品。作者の作画も素晴らしいく、考えられた画面の構図や細かな書き込みは目を見張るものがある。様々な内容を詰め込めるのも、その裏にある作者の取材力や構成力の賜物だろう。作者に振り回される感を楽しみながら読んでほしい。
18. 『あかね噺』(漫画)
原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将
その身一つと噺だけで全てを表す、話芸の極致――「落語」。この究極にシンプルなエンタメに魅せられた噺家・阿良川志ん太と、その娘・朱音。真打昇進試験に挑む志ん太、その一席を目の当たりにした朱音が歩む、噺家の道とは。噺家たちが鎬を削る本格落語ものがたり、開幕!!
落語という一見堅苦しそうな題材とジャンプらしさが融合した作品。誰もがよく知る落語の話が登場するため、とても読みやすい。噺家の話術に着目し、演目や技術をまるで必殺技のように繰り出すところが、正しくジャンプ作品だと感じた。また、所謂学習漫画に留まるのではなく、しっかりと主軸には主人公朱音の成長が描かれている点も流石だ。落語とのリアルコラボイベントも行っており、今後さらに注目が集まる作品だと言える。
19. 『幼稚園WARS』(漫画)
作者:千葉侑生
ここは世界の重鎮の子が通うブラック幼稚園。リタ先生は彼氏募集中だけど出会いが全く無かった。ある日、子供を狙った殺し屋が現れ、超イケメンで!?世界一“安全”な幼稚園で繰り広げられるアクション×ラブコメ!?
可愛い作画と派手で見応えのあるアクションシーンのギャップがあり、切れ味のある会話や内容のテンポ感が面白い作品。インディーズ連載から読者の人気を勝ち取り、ジャンプ+の通常連載へと上り詰めた作品であり、新人の「注目のされやすさ」やそこから連載するスピード感は、さすがジャンプだと言える。やはり漫画家を育てるには、いかに読者に読まれ、作家が連載する経験を積めるかだと思うので、ジャンプ+の仕組みは画期的だと考える。物語としては、幼稚園で働く暗殺者という意外さと主人公リタの恋愛に一筋な性格がひたすら魅力的だ。特に1~3話に関しては、構成はほぼ同じにも関わらず、つい読んでしまう作者の演出力は圧巻だ。
20. 『天国大魔境』(漫画)
作者:石黒正数
環境の整った清潔な学園と荒廃した未来の日本、ふたつの世界を行き来する。石黒正数ワールド全開のSFアドベンチャー。美しい壁に囲まれた世界で暮らす子供たち。トキオはある日、「外の外に行きたいですか?」というメッセージを受け取り──?ほころび始めた天国で、少年少女の大冒険が始まる!
テレビアニメに魅了され、早速原作を読んだ作品。第一話は『約束のネバーランド』と『寄生獣』を足して2で割ったような印象を受けた。しかし、読むごとに謎が謎を呼び、世界設定や壁の中に暮らす子供たちの存在理由について考察して、印象がガラッと変わった。会話の内容や描写に様々な伏線が散りばめられているのだろうが、まだまだ全貌が分からない。作者のポップな絵柄があるからこそ、「人喰い」と呼ばれるクリーチャーのグロテスクさや細かな背景が際立ち、作品世界にメリハリをもたらしていると考える。
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