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3年 小野寺 RES
11~20

11.『NANA-ナナ-』(漫画)
作者:矢沢あい

彼氏を追いかけて上京する小松奈々と、プロのミュージシャンを目指して東京を目指す大崎ナナ。同じ年、同じ名前を持つ2人は、上京する列車の中で偶然出会い、その後思いがけない再会を果たす。2人のNANAの友情、恋、挫折、成長を描くマスターピース。

2009年から休載しながら、今でも根強い人気を誇っている作品で、私と同じ名前のタイトルかつ主人公が登場することから興味を持った作品。普段少女漫画は読まないが、ドラマティックな物語展開と各登場人物の恋模様、細かい心理描写が圧巻の作品だと感じた。特に小松奈々の女性としての内面の成長が、立ち振る舞い、口調、思考、外見等から細かく表現されている所が興味深い。男女の恋愛模様や両想いに至るまでの過程、それらに対する心理描写が少女漫画の王道スタイルであると思うが、この作品では恋愛に関することではあるが、挫折や複雑な人の心の移ろいを描いており、少女漫画の中でも異質な魅力があるなと思った。加えて、物語の最初の頃から1話ごとに冒頭や終わりの部分に奈々の独白があり、それが未来の奈々がナナに対して宛てた手紙の様で、この先の展開に読者を惹きつける要素となっていると思われる。

12.『ONE PIECE FILM RED』(アニメ映画)
監督:谷口悟朗 原作・総合プロデューサー:尾田栄一郎

世界で最も愛されている歌手、ウタ。そんな彼女が初めて公の前に姿を現すライブが開催される。色めき立つ海賊たち、目を光らせる海軍、そして何も知らずにただ彼女の歌声を楽しみにきたルフィ率いる麦わらの一味、ありとあらゆるウタファンが会場を埋め尽くす中、今まさに全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた。しかし、物語は彼女が“シャンクスの娘”という衝撃の事実から動き出し…。

『コードギアス』の谷口監督、音楽に中田ヤスタカや澤野弘之、ライブ演出や振付にMIKIKO先生が関わっていることがキッカケで見た作品。プロモーションの段階から、作品内における世界的な歌姫であるウタを、現実世界でも歌姫にしようという熱意が感じられた。音楽にスポットが当てられている作品なだけに、楽曲にとても力を入れており、豪華なアーティストとAdoの歌声は圧巻だった。物語の内容も、新時代という名の「夢」にウタが強制的に逃げるといった展開が、ネット社会と切っても切り離せない現代に対する問題提起のようにも受け取れた。

13.『富豪刑事 Balance unlimitetd』(TVアニメ)
監督:伊藤智彦 原作:筒井康隆

桁外れの資産をもつ神戸家の御曹司・大助が赴任したのは、警視庁で問題を起こした人間だけが送り込まれる「現代犯罪対策本部準備室」。そこで大助は情に厚い男・加藤春とバディを組まされる。人の命すら値踏みする大助に対して「世の中金じゃねぇ」と反発する加藤。対立する2人の前に立ちはだかる、様々な事件と謎。常識を超えた捜査が今、始まる――!

1984年に発表された同名小説を現代にアレンジした作品。色使いや音楽がおしゃれで、事件を推理や地道な捜査によって解決するのではなく、全てお金で解決してしまうという斬新かつストレートな方法が爽快だ。ギズモード・ジャパンがガジェットコーディネートを務めているため、とてもリアリティがあり、こんな未来が待っているかもしれないというようなワクワクや近未来感がある。心理描写が少し甘い印象があるが、よくまとまっている作品であると思う

14.『GOSICK―ゴシック―』(小説)
作者:桜庭一樹

前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。極東の島国から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会った。彼女の頭脳は学園の難事件を次々と解決してゆく。直木賞作家が贈る、キュートでダークなミステリ・シリーズ。

架空の国を舞台に繰り広げられるミステリ小説。1巻ごとに1つの大きな事件を解決していくスタイルだが、パズルのピースが揃うように1つ1つの事件が繋がっており、ある一国が抱える歴史の闇や謎が浮かび上がってゆく様が楽しい作品だと感じる。第一次世界大戦~第二次世界大戦後の世界情勢をモデルにしていると思われ、本当にソヴュールという国が存在したのではないかと思うほど、細かな設定や伏線が張り巡らされている所が見どころだ。

15.『獣の奏者』(小説)
作者:上橋菜穂子

獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出合う。その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、そのことが、やがて、王国の運命を左右する立場にエリンを立たせることになるのだった。

主人公エリンの過酷運命を描いた作品。登場する国や動物、食事や文化までもを1から描き出したスケールの大きな作品で、文化人類学者である作者の造詣の深さが十二分に発揮されている作品であると考える。物語の肝となる「闘蛇」と「王獣」という架空の生き物の生態から身体的構造に至るまでを細かく描いていることでリアリティと説得力を持たせている。また、登場人物の複雑な心の動きを丁寧に描いており、王国の政治や登場する民族の歴史や存続にまで影響を及ぼすというストーリーは、児童文学には収まらない濃厚な作品であると思う。

16.『鹿の王』(小説)
作者:上橋菜穂子

強大な帝国にのまれていく故郷を守るため、死を求め戦う戦士団<独角>。その頭であったヴァンは、奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、ひと群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼い少女を拾う。一方、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。感染から生き残った父子と、命を救うため奔走する医師。
過酷な運命に立ち向かう人々の“絆”の物語。綿密な医療サスペンスにして、壮大なる冒険小説。

『獣の奏者』同様に、壮大なスケールとリアリティで世界観が構成された作品。人間と動物の関りや医療へ考察が帝位をめぐるドラマと関係するストーリー展開は、上橋さんの作品の特徴だと感じる。また、薬をいかに使うかという医師の誇りと尊厳も描かれている所が見どころだ。2015年に発表された作品で当時も読んだが、コロナ禍を経て感じるものもあり、未知のウイルスへの恐怖を経験した上で読んだことで、さらに作品を深く理解できたのではないかと考える。

17.『東京喰種』(漫画)
作者:石田スイ

人を喰らう怪人"喰種(グール)"が跋扈する東京。日常に隠れて生きる、正体が謎に包まれた"喰種"の脅威に、人々は恐れを感じ始めていた。読書好きの平凡な大学生・カネキは、通い詰める喫茶店「あんていく」にて、自分と同じ作家を愛読する少女・リゼと出会う。しかし、その出会いがカネキの運命を大きく変えることになるのであった。

自身の体に喰種の心臓を移植されてしまった人間・カネキの生き様を描いた作品。人間でありながら喰種の性質を帯びてゆく自身の体に対しての戸惑いや恐怖、喰種という生き物やこの世界の在り方への疑問・葛藤が繊細に描かれている。文学的な表現も多く、作者の作風と相まって独特な世界観を生み出している作品であると考える。また、グロテスクな表現も多いため、読む人を選びそうな作品であると思われるが、全世界累計売上が4700万部を超えていることからも分かるように、その残酷描写に対する恐怖心や嫌悪感を上回る、複雑でダークな世界観や内容が人々を惹きつけていると推測する。

18.『王妃ベルタの肖像』(小説)
作者:西野向日葵

王妃と仲睦まじいと評判の国王のもとに、第二妃として嫁いだ辺境領主の娘ベルタ。王宮で誰も愛さず誰にも愛されないと思っていたベルタは予想外の妊娠をしたことで、子供とともに政治の濁流に呑み込まれていく――。

なろう小説から生まれた作品であるが、重厚な世界観と内容になっていることがいい意味で読者の期待を裏切ってくれる作品であると考える。ハプスブルク家から着想を得ていると思われ、王家の歴史や陰謀、正室と側室という女性のドロドロした戦いや葛藤を読みやすいタッチで描いていることが魅力的で、なろう小説らしさでもあるのかと考えた。また、コミカライズされたことによって原作の売上も向上した様で、商業的な戦略も功を奏した作品なのかなと感じる。

19.『Dear』新装版(漫画)
作者:藤原ここあ

人里離れた森の奥地に住む、「魔狼」と呼ばれる種族の生き残りの少女・散葉は、ある日「人間と暮らしたい」という夢を叶えるために、人里へと降りて来る。そこで彼女は妃杈・スメラギという青年と出会う。彼は幼い頃、散葉にとっての唯一の友人であった男性だった。彼は記憶喪失によりその事実を忘れていた散葉は再会できたことを喜が、妃杈は「不死」の呪いを受けたため、魔狼に対し恨みを抱いていて…。

藤原ここあ先生らしい繊細で儚げな人物造形や心理描写が魅力的な作品だ。ファンタジー要素以上に、登場人物たちがお互いに関わり合っていくことで成長や考え方の変化が齎される点や、自身の過去を受け入れていく様が、藤原ここあ先生の作品で共通して挙げられる特徴であり魅了されるポイントであると考える。いわゆる「萌え」的なキャラクター造形かつ作画であると思うが、深く考えさせられる内容な分、作品の世界観が重くなりすぎない要素となっているように感じる。
2022/09/20(火) 02:23 No.1900 EDIT DEL
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