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新3年 吉川 RES
春休み課題20点(11~20)
11.『がっこうぐらし!』(アニメ) 制作:Lerche 原作:海法紀光(ニトロプラス)×千葉サドル
 巡々丘高校三年生、ゆきは天真爛漫な女子生徒である。ゆきとくるみ、りーさん、みーくんの4人は、めぐねぇが顧問を務める学園生活部で充実した高校生活を送っている。学校に寝泊まりし、そのまま教室へ行って授業を受け、部室で料理を作って食べるなど、賑やかで楽しい日常だったが、ある日学園生活部で飼っていた太郎丸が脱走してしまう。
この作品は、 アニメOPや演出を含めて、少女たちがほのぼのとした高校生活を送る姿を描いている第1話では全く想像がつかないホラー作品である。学校内で太郎丸を探し回り、先生や生徒と会話するゆきの底抜けに明るい言動と裏腹に、段々とBGMの曲調が崩れていき、雲行きが怪しくなってくる。みーくんの視点に切り替わると、ゆきが誰もいない教室で、そこには居ない人達と話していたことが判明する。最初は先生たちと話そうとしないみーくんが引っ込み思案なのだろうと感じさせるが、実際は何も無い空間に喋りかけろと言われていたのである。ゆきが見ている世界は幻覚・幻想であり、学校は窓も割れてボロボロで、学校内外にゾンビが蔓延る世界であることが1話終盤で明かされる。この作品の魅力はその大どんでん返しも含めた、全く先が読めない点、1話だけでも見返すと最初から奇妙な描写があったことに気付かされる点にある。全く先が読めない上、ゆきの見ているものが現実なのかどうか信用出来ないため、平和なシーンでもハラハラさせられ、面白い作品だ。ほのぼのとしたOP映像も、話数が進み真実が判明してくるにつれ殺伐としたものに変わっていく。

12.『サクラ色の傷痕』(漫画) 作者:かわちゆかり
父親は不在、母親のネグレクトによりある日突然自宅に置き去り・監禁された幼い姉妹、果乃と莉乃。母親が帰ってこない、食べるものが尽きた絶望的な状況で2人は助かるのだろうか。
暴力やネグレクトによって虐待を受ける姉妹を描いた作品である。5歳の姉、果乃は食事を十分に与えられなかった上、母親から落ちた食事を食べろと怒鳴られたことがあり、後に養護施設に保護された際に床に落ちた食事を手づかみで食べるというシーンではその行動が体に染み付いているようで痛々しく感じた。虐待によって心身共に傷を負っている果乃は、養護施設でも孤立し、友達が出来てもいじめられている。また、果乃は母親に虐待されても、母親を恋しく思っているという描写もある。こういったシーンから、幼い子どもへの虐待は、その子の人格が歪められてしまうのだということを強く感じた。無条件に守られるはずの子どもに次々と困難が押し寄せてくるため非常に心が痛んだ。

13.『竜とそばかすの姫』(映画)監督:細田守
幼い頃事故で母親を亡くした鈴はそのことがきっかけで歌うことが出来なくなってしまっていた。ある日、親友に誘われ、インターネット上の仮想世界「U」(ユー)に参加することになる。鈴は「U」の世界で、自分の分身となる「As」(アズ)を作り、ベルと名付けた「As」の姿で母の死後初めて歌うことができた。ベルは世界中の注目を集め、「U」での歌姫になっていく。
作中では挿入歌をベルが歌うシーンが多くあり、ミュージカルのような楽しさがある。インターネット上では「U」を荒らす竜というキャラクターを、たくさんのユーザーたちが似たような言葉で誹謗中傷する様子が多く描かれており、匿名の集団が有名人などの個人を誹謗中傷する現在のSNSの気持ち悪さを描いていると感じた。一方で鈴がベルになることによってトラウマが解消される(歌うことが出来るようになる)ように、現実の世界では様々な事情によって成し遂げることが難しいことでも仮想の世界であればそれができるというインターネットの可能性も描いている。鈴はベルの姿をやめても歌うことが出来たため、インターネットを介して現実の自分を変えられたのだろうと感じた。

14.『ラ・ラ・ランド』(映画) 監督:デイミアン・チャゼル
カフェで働くミアは女優を目指して数々のオーディションに挑戦するが、手応えが無いままの日々を過ごしていた。ルームメイトに誘われ、顔を知ってもらうためにクリスマスパーティーに参加することになるがうまくいかず、1人で帰宅することになる。途中で寄ったレストランにて、以前高速の渋滞で苦情のクラクションを鳴らしてきた男がピアノを披露している所に遭遇する。
ミアとセブが出会い、ミアが女優になる夢、セブが本物のジャズを世に伝える夢、それぞれの夢を追いかけつつ共に過ごすというストーリーが冬、春、夏、秋のパートになっている。ミア視点のセブに寄せる期待が描かれ、それの通りに2人が恋人同士になるといういわゆる普通のラブストーリーとなっている。秋の最後で、ミアのことを聞きつけた業界人からのオファーのオーディションをミアが受け、それに受かればパリに滞在することになることが告げられる。その次のシーンがいきなり5年後の冬となり、ミアは他の男性と結婚し子どもを持っていた。あまりの展開に驚いたが、ミアはパリで女優として大成功したようであり、その隣にセブはいなかったということになる。ミアが夫と偶然寄った店がセブの店であり、セブはそこで自分の夢を叶えていた。セブとミアがお互いに気づき、そこで2人について何もかも上手くいった場合の回想がされる。セブがミアに出会った時酷い態度をとったこと、ミアの劇の客席がガラガラだったことなど過去に起きたことなどが、セブはミアに出会ったとたんハグし、ミアの劇は拍手喝采、そこからミアとセブは結婚するなど都合の良いように書き換えられている。その2人が結婚した場合の完璧な物語と現実との差について考えさせられる作品となっている。また、セブとミアが結婚した場合にセブは夢を叶えられないこと、ミアは現在の夫をそこまで愛していないことが示唆され、現実は全てが上手くいくわけではないことに気付かされた。

15.『映像研には手を出すな!』(映画)監督・脚本:英勉
アニメが大好きで人並み外れた想像力を持っているが人見知りの浅草みどり、浅草の友人金森さやか、カリスマ読者モデル水崎ツバメの3人は利害の一致により映像研を立ち上げる。413の部活動と72の研究会の管理、統合を目論む大・生徒会からマークされている映像研だが、彼女らはアニメで「最強の世界」に挑戦する。
映像研のメンバーそれぞれの独特な性格がよく描かれた作品だと感じた。浅草や水崎が想像上で描いているイラストやアニメーションが等身大の線画が現れたように描かれている点が、溢れる想像力を表しているようだった。作中の冒頭に他のキャラクターが映像研を紹介するような形で映画のラストより後の時間軸となっており、本編はその時点より過去ということになる。本編では冒頭に至るまでの映像研の動向が語られ、そういった経緯の上「映像研には手を出すな!」というタイトルを回収していて面白いと思った。

16.『魔女の宅急便』(実写映画) 監督:清水崇
空を飛ぶ魔法が使える見習い魔女のキキ。魔女は13歳で1人立ちするというしきたりに則って、キキは猫のジジと共に修行のための町探しへと向かう。コリコ村に降り立ったキキは空を飛ぶ魔法を生かしてお届け物屋「魔女の宅急便」を始める。
この作品は角野栄子『魔女の宅急便』を実写映画化したものである。まず気になった点は舞台設定だ。日本の田舎にあるような建物や町並みに日本風の名前の人物が登場する。黒電話やラジオ、レコードがある時代の様だが風車のある西洋風にも見えるパン屋に、人が集う噴水がある広い公園、カバを運ぶ際の救命ボートなど時代、地域、テクノロジーがバラバラな印象を受けた。魔女が存在して、魔女を知っている世間というファンタジー世界と現代の日本のような世界が共存している点は好みが別れるだろうと感じた。動物園の飼育員の男が常に怒鳴っているが、少女のキキから見てよく分からないが怖い大人が1人はいるということを描いているのだろうと感じた。

17.『姫様"拷問"の時間です』(漫画)原作:春原ロビンソン 漫画:ひらけい
国王軍の姫様は捕らえられ、魔王軍の捕虜となってしまう。国王軍の弱み・秘密を吐かせるための姫様への“拷問”は避けられないだろう。姫様は"拷問"されてしまうのか、"拷問"に耐えられるのだろうか。
この作品は捕虜の姫様に主に美味しそうな食べ物を見せて食欲を煽る、いわゆる飯テロで"拷問"をする、ギャグ&ほのぼのストーリーである。"拷問"は飯テロの他に可愛らしい動物と触れ合いたい欲を煽ったり、楽しそうなゲームに混ざりたい欲を煽ったりする。姫様は毎回"拷問"に屈し、美味しい料理を食べたり動物と戯れたり遊んだりしている。拷問官の「姫様、"拷問"の時間です」というセリフから姫様が「屈する!」と言うのがテンプレ化しており、そこに喋る聖剣がツッコミをするという構図になっている。大部分は姫様が美味しい食べ物を美味しそうに食べるほのぼの漫画だが、そこに無生物が突っ込むという独特の面白さがある。色々とツッコミどころはあるが、剣が突っ込んでいるのが1番のツッコミどころだと思う。

18.『DUNE/デューン 砂の惑星』(映画) 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
アトレイデス家は高値で売れる有益なスパイスがとれる惑星アラキスを皇帝から与えられる。出世のように見えるが、それまでアラキスを統治していたアトレイデス家の宿敵ハルコンネン家と衝突させ、アトレイデス家、または両家を根絶させるための企みであった。
皇帝の企みの通りに、主人公ポール・アトレイデスの父、レト・アトレイデスは死亡する。アトレイデス家を継ぎ当主となったポールは命を狙われ、追っ手から逃れるため砂漠を旅する。この作品の魅力は、映像で描かれるSFの世界観だと感じる。虫の羽のようなもので飛ぶヘリコプターのような乗り物、広大な砂漠、砂虫、不可視のバリアの表現、軍の衝突のシーンでの戦車のようなものやレーザー光線など空想上のものも含めてかなり緻密に、違和感なく描かれている。このように本作はSFを描く技術が光る映像作品だったと感じる。話は主人公がようやくスタート地点に立った、という所で終わっており、続編が期待される。

19.『タコピーの原罪』(漫画7話まで)作者:タイザン5
ハッピー星から来たハッピー星人タコピーは笑わない少女しずかちゃんに出会う。タコピーはハッピー道具を使ってしずかちゃんを笑顔にするため奔走する。
学校ではしずかに対するかなり派手ないじめが起きているが、周りの大人が誰一人いじめを解決してくれない環境である上に、いじめを全く理解しないタコピーの明るさが不気味に感じられた。7話まで読んだが、いじめの主犯まりなが死亡した際しずかは目を輝かせて喜び、東とタコピーを自分の利益の為だけに使役するようになる。今まで被害者だったしずかは可哀想で助けてあげなければならない対象のように描かれていただけに、しずかが読者の想像する善意に溢れていて弱くて可哀想な少女では無かったことに新鮮さを感じた。しずか、まりな、東それぞれが家庭に問題を抱えており、登場人物の歪な倫理観が独特なホラーの雰囲気を作っていると感じた。

20.『万引き家族』(映画)監督・脚本・原案:是枝裕和
高層マンションの合間にある古びた平屋に治、信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀、治の母初枝の5人が暮らしていた。建設現場で働く治の収入、クリーニング屋で働く信代のパート代、初枝の年金で生活するも生活費が足りず、治と祥太は日常的に万引きを繰り返していた。
この作品を観始めた時の印象は、お金が無いからと言って子どもに万引きをさせるなんて酷い父親だ、と思って観ていたのだが、映画を観終わればこの父親を批難出来なくなるような気持ちにさせられた。この作品の見どころは、家族が事情聴取される場面だろう。映画後半のこの部分で全員に血縁関係が無いことが明らかになるが、歪な家族でも治の父性愛、信代の母性愛を感じさせられる場面となっている。冷たい声の事情聴取に対し、治の、万引きくらいしか教えられることが無かった旨の発言は、治が、祥太に与えられる精一杯の「父親」だったのだろうと感じられ、物悲しい気持ちになった。信代が事情聴取でお母さんと呼ばれたことはありますかという問いに涙するシーンは演技だと思えないほど惹き込まれた。治と信代は過去に殺人をしており、万引きが常習であるなど、人として確実に悪い部分を持っているが、翔太やりんに向ける愛情、家族の形は偽物ではないだろうと感じた。作中でも、彼らの家族像は血の繋がりがあっても虐待がある家族と対比されている。
2022/04/12(火) 01:53 No.1849 EDIT DEL
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