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新4年 鈴石 RES
春休み課題 1~10

1.『吸血鬼すぐ死ぬ』(アニメ)
原作:盆ノ木至
監督: 神志那弘志
<あらすじ>
 子供が行方不明になったという依頼を受け、退治人・ロナルドは真祖にして無敵とされる高等吸血鬼・ドラルクが住む城に向かう。しかし、ドラルクはほんの少しの衝撃(物理・精神ともに)で死ぬ最弱吸血鬼だった。ひょんなことから城が爆発し、シンヨコにあるロナルドの事務所に居着いてしまったドラルク(とジョン)との生活が始まる。

 原作の話を順番通りではなく、初見向けにキャラクターやその関係性について分かりやすいようにまとめてあるのはありがたいと感じた。
タイトルそのままの内容で、基本頭を空にして楽しめるギャグではあるが、所々に舞台となるシンヨコの異様な光景、人外である吸血鬼と人間の相違など、シリアスにとらえられる仕掛けがいくつもあり、作品の世界観を真面目に深く考える楽しみ方もできた。特に祭りにて、ヒナイチが“あちら側”に足を踏み入れてしまう回では、普段のギャグに振り切った吸血鬼たちだけがこの世界に存在しているのではなく、“人間にとって危険ななにか”とも、ふとした拍子に連れ去られてしまうような距離感にいることに背筋が冷たくなった。また、この回でドラルクがさり気なくヒナイチを助けたり、ロナルドが吸血鬼を撃つ際には決して笑わないなど、1クールのなかでもキャラクターのギャップなどの魅力が詰まっていた。
二期制作も発表されたので楽しみにしたい。

2.『呪術廻戦18巻』(マンガ)
著者:芥見下々
<あらすじ>
 「死滅回遊」平定の協力を秤金次に仰ぎに行った虎杖は、賭け試合に出場し秤本人とコンタクトを取ることを試みる。一方伏黒もパンダと合流し虎杖のフォローに回ろうとするが、綺羅羅に見つかり交戦を余儀なくされる。

 初登場キャラクターの綺羅羅の戦い方がとても魅力的だった。一見して彼の術式は、戦闘において使い勝手がよくないように見えたが、性質を上手く活用しており、頭を使った戦いが求められる点が、ガチンコ勝負とは違った面白さがあった。また、パワータイプのやり取りも虎杖と秤の交渉から見られるので、一冊でタイプの異なる二種類の戦闘シーンを楽しむことができる。
 日車は直近でドラマ『99.9』を観ていたので、少し重なった。検察と弁護士の予算と人数の問題は『99.9』ではそこまで焦点を当てられていなかったが、こうした不条理を突き付けられ続ければ人間がどう変化していくかなど検討は付き、日車もやはり、行動原理に実直な善人らしさもあれど、『呪術廻戦』という作品に適した人物像なのだなと考えさせられる。

3.『捜査線上の夕映え』(小説)
著者:有栖川有栖
<あらすじ>
 大阪のマンションで男性の撲殺死体が発見される。容疑者は早い段階で浮上するものの、決定打に欠け捜査は難航する。

 コマチが黛との関係性を隠した理由については本人もはっきりと理解しておらず、もやもやしなかったとは言えない。しかし、人間の白黒つけられない感情をコマチの様子然り、事件の全容からも考えさせられた。
今回の作品はトリックというよりは、帯に「圧倒的にエモーショナルな本格ミステリ」とあるように、心の機微に焦点が当たっていた。心なしか、アリスから見た火村の様子も、彼の人間味溢れる姿がいつも以上に強調されていたように感じた。『狩人の悪夢』のように火村の悪夢に踏み込むことはせず、ただ傍にいるというスタンスでアリスがいたことにより、絵的に静かな場面が続いたことも要因かと思われる。

4.『鍵の掛かった男』(小説)
著者:有栖川有栖
<あらすじ>
 推理作家の有栖川有栖は、作家である影浦浪子から奇妙な相談を受ける。中之島のホテルにて梨田稔という人物が死亡し警察は自殺と断定したが、その結論に疑問を持っているという。有栖川及び彼の友人・火村英生に調査を依頼したいという、彼女の相談を引き受け調査に乗り出した有栖川だが、梨田の過去は容易にはつかめず難航するのだった。

 火村英生シリーズの中でも長編の部類に入る作品であるが、この厚みがそのまま、作中でアリスが丁寧に梨田という人物に向き合ってきた証のように読了後には感じられる。火村が「お前はよくやったよ」とアリスを労う場面があるように、この事件は恐らくアリスのとった方法のように、人と場所に向き合い、時間をかけることで解決に至るものだったのではないかと思う。重要な証言をする人物の登場さえも、証拠をつかみその人物に会いに行ったわけではなく、その時点まで粘ったからこそ得られたものだった。
この作品は、他の火村英生シリーズのように火村が活躍する話を読みたい人は少し不満に感じるかもしれないが、『46番目の密室』の頃と比べて変化を感じるアリスの姿は印象に残った。

5.『鬼滅の刃 遊郭編』(アニメ)
原作:吾峠呼世晴
監督:外崎春雄
<あらすじ>
 無限列車の任務から療養を経て、炭治郎・善逸・伊之助は音柱である宇髄とともに任務にあたることになる。向かう先は遊郭であり、炭治郎たちは情報収集のため、それぞれ鬼が潜む疑いのある店に潜入することとなる。

 妓夫太郎と梅(堕姫)と竈兄妹の対比が印象的だった。妓夫太郎たちが育った劣悪な環境を考えると、あの二人には選択肢なんてものはなく、周囲の悪意が妓夫太郎と梅という鬼を作り上げたように感じる。
また、竈兄妹のあの優しさも周囲の人々によって培われたものではないかと思った。思い出にある彼らの家族は温かく、本人たちの性格もあれど、なるべくしてあの優しすぎる性格になったと感じられる。環境が人をつくるということを描いている作品は多くあるが、ここでも敵対キャラクターという形で分かりやすく描写されていた。
何故禰豆子があそこまで強いのかなど、疑問が尽きないが後に明かされることを期待して、次のシリーズを楽しみにしたい。

6.『時光代理人』(アニメ)
原案:INPLICK
監督:李豪凌
<あらすじ>
 「時光写真館」には、二人の特殊能力を持つ青年がいる。写真の世界に入ることができるトキと、写真撮影後の12時間にあった出来事を知ることができるヒカルは、幼馴染のリンが窓口となって持ち込まれる依頼をこなしていく。「過去を変えてはならない」という絶対のルールのもと依頼を解決してきた二人だったが、感情移入しがちのトキは、ある依頼で過去に干渉してしまう。

 行動的なトキと思慮深いヒカルでバランスがとれていたと感じた。
また、リンは特殊能力がないなら目立つ活躍もないのかなと思っていたが、後半になるにつれトキと幼馴染という設定が活きていき、ヒカルとは別の角度でトキの心の支えになっていたことが実感できた。だからこそ、ラストでトキがヒカルとリンを失ったことの重みがより強く感じられる。
 物語の構成は、序盤のうちは一話完結かと思ったが、徐々に数話またがる構成になっていき、終盤でまた一話の謎に戻る展開は、救いはなかったがとても面白かった。展開が読めず、二期のPVを見てもトキたちが無事なのかさえはっきりしないため、しばらく待つことになりそうだが、続編を期待したい。

7.『十角館 一巻』(マンガ)
著者:清原紘
原作:綾辻行人
<あらすじ>
 ある大学の推理研究会の面々は、角島という無人島を訪れる。そこには半年前に凄惨な事件が起きた青屋敷跡と、奇妙な建物である十角館があり、彼らはそこで合宿を行うが…。

 角島と本土の様子が交互に描かれており、本土で明るみになった情報が角島の面々に伝わらないのが、緊迫感を助長させていたように思う。殺人事件は一巻の終わりの方で起こるが、それ以前にも不可解な出来事が起こり、いつ死体が登場してもおかしくないような不気味さがずっとあった。
 一巻なのでまだ全容は把握できていないが、そのうちマンガ版か小説で読破したいと思う。

8.『チェンソーマン 2巻』(マンガ)
著者:藤本タツキ
<あらすじ>
 コウモリの悪魔と激戦となるデンジ。欲望を原動力に善戦するが、新たな悪魔に遭遇してしまう。さらにマキマから銃の悪魔についても語られ…。

 人としての人生を歩めなかったデンジが、人が当然に抱く欲望を一つずつ消化していく物語だと感じる。デンジがパワーに約束させた「胸を揉む」という行動も、デンジと同じ年齢の平凡に生きてきた青年の中には、既に経験している人も普通に存在すると思う。そんな望みを、とても大きな夢として命すら掛けるデンジの姿は、まっとうに生きてきた人にしてみれば「頭のネジがはずれている」と思うのだろうが、欲望に忠実に生きて消化していく彼は、こうして人間になっていくのだなと感じた。
 姫野と元バディの彼女とのやり取りの中で、いつもデンジと対照的に描かれるアキの、年相応の生意気さが描かれていたのが印象に残った。デンジとの初対面以降もちょくちょく描かれてはいたが、アキの見かけによらず優等生なだけではない面が、姫野との関係性からより明らかになったように思う。
 また、デンジが欲望に沿って行動するからか、展開の中で性的な雰囲気を含む描写が多かったが、どれも女性主導となっている点も印象深かった。

9.『チェンソーマン 3巻』(マンガ)
著者:藤本タツキ
<あらすじ>
 悪魔に空間を閉ざされピンチに陥る四課のメンバーたちだが、その時デンジが頭のねじの吹っ飛んだ作戦を思いつく。

 デビルハンターという特殊な環境に慣れていき、一見どこかぶっ飛んだ人物に見えた姫野だったが、やはり最期まで普通の感覚を捨てきれなかった人物として描かれていた。幽霊の悪魔に自分のすべてを与えたことで存在自体が消えてしまった姫野だが、そうせざるを得なかった理由がアキを助けるためだった点からも、好きな人を守りたいという普通の感覚により自分を犠牲にすることを選択したことが見て取れると考える。これを踏まえると、裏表紙の姫野の眼帯のハイライトが、なんとなくハートに見えることとも重なるように、個人的に思えた。
 また、建物からの脱出のためにデンジがたてた作戦が、あまりにも常軌を逸していたことも、姫野の普通の感覚を引き立てていたように思う。戦死した仲間の墓参りをするだけで「お前は普通だ」と上司に言われるような環境においても、デンジが異質な存在と見なされていることがよくわかった。

10.『SERVAMP-サーヴァンプ‐ 1~13巻』(マンガ)
著者:田中ストライク
<あらすじ>
高校一年生の城田真昼は、ある日道端で黒猫を拾うが、その正体はサーヴァンプという吸血鬼だった。契約により黒猫もとい、クロと名付けたサーヴァンプの主人となる真昼だが、吸血鬼同士の諍いに身を投じることになってしまう。

人によっては真昼の人物像に苛立つこともあると思うが、それも見越しているかのように、作中で何度も「自分を正義と思うな」というメッセージを突き付けられるのが印象的だった。敵対する人物や団体にも考えがあるということは、どの作品にも描かれているものだが、この作品ではそれが主軸になっているのかなと思う。
また、塔間と真昼、塔間と吊戯の関係性の対比が印象に残った。恐らく血がつながっている塔間と真昼よりも、吊戯との関係性の方が家族のように見える。しかし、真昼と吊戯の仲がC3の一件で深まったことで、ここの関係性も疑似兄弟のように見えた。
そして、このようなシビアな内容を主軸に据えている状態で、絵柄が可愛らしいことが、ピエロに感じる恐怖にも通じて、どことなく不気味だった。
2022/04/08(金) 18:58 No.1845 EDIT DEL
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