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新3年 福島
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春休み課題 041~050(11~20)
041. 『1973年のピンボール』(小説)
[作者]村上春樹 [発行所]講談社 [制作日付]2021年7月2日第49刷
さようなら、3(スリー)フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との<僕>の日々。女の温もりに沈む<鼠>の渇き。やがて来る1つの季節の終り――デビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く3部作のうち、大いなる予感に満ちた第2弾。(出典:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000203631)
この小説は、死への確かな絶望感、何にもなし得ずに終わっていくことへの虚無感を抱く若者の青春をうつした作品であると感じた。どこにも行くことはできないけれど、それでもどこかに行きたいと思う人間の性に共感した。鼠の「みんながそんな風に問わず語らずに理解し合ったって何処にもいけやしないんだ」というセリフは、どこかに行くことに意味がなかったとしても、人と関わっていくべきだという教訓が感じられた。
042. 『ラオスにいったい何があるというんですか?』(紀行文集)
[作者]村上春樹 [発行所]文藝春秋 [制作日付]2018年4月10日
そこには特別な光があり、特別な風が吹いている――ボストンの小径とボールパーク、アイスランドの自然、「ノルウェイの森」を書いたギリシャの島、フィンランドの不思議なバー、ラオスの早朝の僧侶たち、ポートランドの美食やトスカナのワイン、そして熊本の町と人びと――旅の魅力を描き尽くす、村上春樹、待望の紀行文集。(出典:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167910563)
村上の作品に度々出てくるものの一つに猫があるが、「漱石からくまモンまで」のところで文面や写真からその猫好きを感じられる。「めろめろ」というワードを使っているのは大変意外で非常にナチュラルな村上春樹を感じられると思った。小説では絶対に書かないような文体があったりして、紀行文などのエッセイに触れると作者のより内面を知ることができると感じ、こうしたところからその思想的なものを知ることも作品を分析する上で役に立つだろうと思った。
043. 『かいつぶり』(小説)
「めくらやなぎと眠る女」所収
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2020年12月15日9刷
やっと見つけたうまい仕事のために、長い廊下を歩いて仕事場のドアにたどり着いた僕。門番に合言葉を言うように要求されるがーー
自分ですら存在するかどうかわからない手のりかいつぶりがまさかの仕事の上の人であったというのは、なんとも奇妙で謎めいている結末であると思った。しかし、自分の目で実際に見たことのないものに対して、存在するか否かを証明することはできないし、そうであるがゆえに、さらにそういったものに対して批判するようなことがあってはいけないと示唆している物語なのではないかと思った。
044. 『スパゲティーの年に』(小説)
「めくらやなぎと眠る女」所収
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2020年12月15日9刷
1971年、それはスパゲティーの年である。部屋の中、1人スパゲティーを茹で続ける僕を訪ねてくる人たちに僕は耳を貸さない。あるときかかってきた電話の主は、午後の4時半にはどこかに消えてしまいそうなかつての友人の恋人だったーー
この作品は純粋に読めば他人を拒否し続ける僕あるいは1971年の若者の世間への拒絶感を表したもののように見えるが、実際は高度成長期の隠喩なのではないかと考える。世間への拒絶なのではなく、国側としてある僕が国民に対して拒絶する、無視するという風に受け取ることが可能であると思った。
045. 『氷男』(小説)
「めくらやなぎと眠る女」所収
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2020年12月15日9刷
私は氷男と結婚した。指に白い霜を浮かせた氷男は未来を持たず、ただじっと過去を封じ込める。反復性に苦痛を感じた私は、氷男に南極旅行を提案するのだがーー
この作品のはっきりとした意味を追求することは難しいが、私は「未来への希望」を持つことの必要性を訴えているのではないかと思った。つまり、未来に興味を持たない氷男に惹かれる私は未来を知りたくないと未来を拒否する素振りが見られるのだが、それは結局過去に縛りつけられ、何処にも行くことができない私となり、自己崩壊へとつながるということである。
046. 『とんがり焼の盛衰』(小説)
「めくらやなぎと眠る女」所収
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2020年12月15日9刷
ふとした思いつきで名菓とんがり焼の大説明会に参加した僕。特に美味しくはなかったが、賞金に釣られ新製品募集という知らせにも乗っかることにした。見事好評となった僕の菓子がとんがり鴉の評価を受けることになるのだがーー
とんがり鴉が一つのものに対して意見し合い、また傷つけ合うというなんとも奇妙で少し目を背けたくなるような残酷さを感じる物語であるが、裏を返せばそうした自分を譲らず、相手を尊重しない、くだらない意見のぶつけ合いは側から見れば奇妙で残酷で馬鹿馬鹿しいということなのであろうと感じた。最後の主人公のセリフ「僕は自分の食べたいものだけを作って、自分で食べる」は、人の意見に批判的になるのではなく、自分が好きなものを自分のためだけにすることができる世の中になるべきであるというメッセージ性を伝えているように思われる。
047. 『嘔吐1979』(小説)
「めくらやなぎと眠る女」所収
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2020年12月15日9刷
彼は長い期間にわたってI日も欠かさず日記をつけることができる才能を持っている。だから彼が長い期間、つまり1979年6月4日から同年7月14日まで嘔吐をし続けたとはっきり引用することができるーー
嘔吐と電話の原因を掴むことは難しいが、印象に残ったのは電話が来るのはいつも自分が1人でいるときであり、またそう考えてみると彼は1日の23時間以上を1人で過ごしているということである。電話が幻聴であったとすれば、彼の中に潜在する孤独への不安を暗示しているのではないかと思った。しかし、結婚するわけでも生活を改めたわけでもないのに嘔吐と電話が終わったのは、そういったある時期の人生への不安は誰にでも訪れるもので、結局は時間が解決していく場合が多いからではないかと思った。
048.『揺れる警視庁〜1200万人の人質〜I(デジタルリマスター)』(アニメ)
[原作]青山剛昌
コナンたちは少年探偵団は、阿笠博士に連れられ杯戸ショッピングモールの観覧車に遊びに来ていた。一方、そこには佐藤刑事の姿があり、3年前のことを思い出していたーー(出典:https://www.ytv.co.jp/conan/archive/k20220319.html)
今年度の劇場版に向けてのデジタルリマスターだと思われる。警察学校のメンバーたちが登場し、松田陣平の萩原への思いや佐藤刑事との関係などが明かされていて、興味深い。一昨年あたりに出た漫画の警察学校編の松田とのキャラに少し違いを感じるが、年齢が関係しているのだと思う。描かれない空白の成長という余白を残しているところは、読者に想像を与える点で良いと思ったし、そのようなところにも読者側は意識を向ける必要があると思った。
049.『揺れる警視庁〜1200万人の人質〜II(デジタルリマスター)』(アニメ)
[原作]青山剛昌
コナンたちの目の前で、白鳥任三郎警部が乗り込んだ車が爆発する。なんとか一命はとりとめたものの重症の白鳥。その手紙には手紙が握られていた。(出典:https://www.ytv.co.jp/conan/archive/k20220326.html)
少年探偵団の捜査協力を許す警察と阿笠博士の家に毎度泊まらせるような親たちは現実的にはあり得ないわけだが、そんなことは気にしない程に没頭できる推理は見ていて面白い。今よりも昔の灰原の発言がいかにも理系で魅力的である。時間的なキャラクターの性格の微妙な差異にも気付くことができる。
050.『揺れる警視庁〜1200万人の人質〜Ⅲ(デジタルリマスター)』(アニメ)
[原作]青山剛昌
白鳥任三郎警部が巻き込まれた爆発事件。その現場にあったメッセージから警察は爆弾を探し出そうとするが、どれも偽物ばかりだ。そんな中、コナンたち少年探偵団は高木渉刑事の運転する車に乗っていた。3年前の事件から「犯人は警察を誘い出すために、1つ目の爆弾はわかりやすい場所に仕掛けているはず」と考えたコナン。赤から連想されるものを挙げていたとき、東都タワーが目に入る。(出典:https://www.ytv.co.jp/conan/archive/k20220402.html)
エレベーターに閉じ込められた子供を救うために、警察が子供を誘い出すシーンがあるのだが、子供は一向に出てきてくれない。そこでコナンが誘い出すのだが、その誘い文句が心理学の知識が詰め込まれているように、相手の興味のあるものに対して質問してから外に出ようとしており、これは適度な距離感、また不信感を与えないためのコミュニケーション能力で興味深かった。
041. 『1973年のピンボール』(小説)
[作者]村上春樹 [発行所]講談社 [制作日付]2021年7月2日第49刷
さようなら、3(スリー)フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との<僕>の日々。女の温もりに沈む<鼠>の渇き。やがて来る1つの季節の終り――デビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く3部作のうち、大いなる予感に満ちた第2弾。(出典:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000203631)
この小説は、死への確かな絶望感、何にもなし得ずに終わっていくことへの虚無感を抱く若者の青春をうつした作品であると感じた。どこにも行くことはできないけれど、それでもどこかに行きたいと思う人間の性に共感した。鼠の「みんながそんな風に問わず語らずに理解し合ったって何処にもいけやしないんだ」というセリフは、どこかに行くことに意味がなかったとしても、人と関わっていくべきだという教訓が感じられた。
042. 『ラオスにいったい何があるというんですか?』(紀行文集)
[作者]村上春樹 [発行所]文藝春秋 [制作日付]2018年4月10日
そこには特別な光があり、特別な風が吹いている――ボストンの小径とボールパーク、アイスランドの自然、「ノルウェイの森」を書いたギリシャの島、フィンランドの不思議なバー、ラオスの早朝の僧侶たち、ポートランドの美食やトスカナのワイン、そして熊本の町と人びと――旅の魅力を描き尽くす、村上春樹、待望の紀行文集。(出典:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167910563)
村上の作品に度々出てくるものの一つに猫があるが、「漱石からくまモンまで」のところで文面や写真からその猫好きを感じられる。「めろめろ」というワードを使っているのは大変意外で非常にナチュラルな村上春樹を感じられると思った。小説では絶対に書かないような文体があったりして、紀行文などのエッセイに触れると作者のより内面を知ることができると感じ、こうしたところからその思想的なものを知ることも作品を分析する上で役に立つだろうと思った。
043. 『かいつぶり』(小説)
「めくらやなぎと眠る女」所収
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2020年12月15日9刷
やっと見つけたうまい仕事のために、長い廊下を歩いて仕事場のドアにたどり着いた僕。門番に合言葉を言うように要求されるがーー
自分ですら存在するかどうかわからない手のりかいつぶりがまさかの仕事の上の人であったというのは、なんとも奇妙で謎めいている結末であると思った。しかし、自分の目で実際に見たことのないものに対して、存在するか否かを証明することはできないし、そうであるがゆえに、さらにそういったものに対して批判するようなことがあってはいけないと示唆している物語なのではないかと思った。
044. 『スパゲティーの年に』(小説)
「めくらやなぎと眠る女」所収
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2020年12月15日9刷
1971年、それはスパゲティーの年である。部屋の中、1人スパゲティーを茹で続ける僕を訪ねてくる人たちに僕は耳を貸さない。あるときかかってきた電話の主は、午後の4時半にはどこかに消えてしまいそうなかつての友人の恋人だったーー
この作品は純粋に読めば他人を拒否し続ける僕あるいは1971年の若者の世間への拒絶感を表したもののように見えるが、実際は高度成長期の隠喩なのではないかと考える。世間への拒絶なのではなく、国側としてある僕が国民に対して拒絶する、無視するという風に受け取ることが可能であると思った。
045. 『氷男』(小説)
「めくらやなぎと眠る女」所収
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2020年12月15日9刷
私は氷男と結婚した。指に白い霜を浮かせた氷男は未来を持たず、ただじっと過去を封じ込める。反復性に苦痛を感じた私は、氷男に南極旅行を提案するのだがーー
この作品のはっきりとした意味を追求することは難しいが、私は「未来への希望」を持つことの必要性を訴えているのではないかと思った。つまり、未来に興味を持たない氷男に惹かれる私は未来を知りたくないと未来を拒否する素振りが見られるのだが、それは結局過去に縛りつけられ、何処にも行くことができない私となり、自己崩壊へとつながるということである。
046. 『とんがり焼の盛衰』(小説)
「めくらやなぎと眠る女」所収
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2020年12月15日9刷
ふとした思いつきで名菓とんがり焼の大説明会に参加した僕。特に美味しくはなかったが、賞金に釣られ新製品募集という知らせにも乗っかることにした。見事好評となった僕の菓子がとんがり鴉の評価を受けることになるのだがーー
とんがり鴉が一つのものに対して意見し合い、また傷つけ合うというなんとも奇妙で少し目を背けたくなるような残酷さを感じる物語であるが、裏を返せばそうした自分を譲らず、相手を尊重しない、くだらない意見のぶつけ合いは側から見れば奇妙で残酷で馬鹿馬鹿しいということなのであろうと感じた。最後の主人公のセリフ「僕は自分の食べたいものだけを作って、自分で食べる」は、人の意見に批判的になるのではなく、自分が好きなものを自分のためだけにすることができる世の中になるべきであるというメッセージ性を伝えているように思われる。
047. 『嘔吐1979』(小説)
「めくらやなぎと眠る女」所収
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2020年12月15日9刷
彼は長い期間にわたってI日も欠かさず日記をつけることができる才能を持っている。だから彼が長い期間、つまり1979年6月4日から同年7月14日まで嘔吐をし続けたとはっきり引用することができるーー
嘔吐と電話の原因を掴むことは難しいが、印象に残ったのは電話が来るのはいつも自分が1人でいるときであり、またそう考えてみると彼は1日の23時間以上を1人で過ごしているということである。電話が幻聴であったとすれば、彼の中に潜在する孤独への不安を暗示しているのではないかと思った。しかし、結婚するわけでも生活を改めたわけでもないのに嘔吐と電話が終わったのは、そういったある時期の人生への不安は誰にでも訪れるもので、結局は時間が解決していく場合が多いからではないかと思った。
048.『揺れる警視庁〜1200万人の人質〜I(デジタルリマスター)』(アニメ)
[原作]青山剛昌
コナンたちは少年探偵団は、阿笠博士に連れられ杯戸ショッピングモールの観覧車に遊びに来ていた。一方、そこには佐藤刑事の姿があり、3年前のことを思い出していたーー(出典:https://www.ytv.co.jp/conan/archive/k20220319.html)
今年度の劇場版に向けてのデジタルリマスターだと思われる。警察学校のメンバーたちが登場し、松田陣平の萩原への思いや佐藤刑事との関係などが明かされていて、興味深い。一昨年あたりに出た漫画の警察学校編の松田とのキャラに少し違いを感じるが、年齢が関係しているのだと思う。描かれない空白の成長という余白を残しているところは、読者に想像を与える点で良いと思ったし、そのようなところにも読者側は意識を向ける必要があると思った。
049.『揺れる警視庁〜1200万人の人質〜II(デジタルリマスター)』(アニメ)
[原作]青山剛昌
コナンたちの目の前で、白鳥任三郎警部が乗り込んだ車が爆発する。なんとか一命はとりとめたものの重症の白鳥。その手紙には手紙が握られていた。(出典:https://www.ytv.co.jp/conan/archive/k20220326.html)
少年探偵団の捜査協力を許す警察と阿笠博士の家に毎度泊まらせるような親たちは現実的にはあり得ないわけだが、そんなことは気にしない程に没頭できる推理は見ていて面白い。今よりも昔の灰原の発言がいかにも理系で魅力的である。時間的なキャラクターの性格の微妙な差異にも気付くことができる。
050.『揺れる警視庁〜1200万人の人質〜Ⅲ(デジタルリマスター)』(アニメ)
[原作]青山剛昌
白鳥任三郎警部が巻き込まれた爆発事件。その現場にあったメッセージから警察は爆弾を探し出そうとするが、どれも偽物ばかりだ。そんな中、コナンたち少年探偵団は高木渉刑事の運転する車に乗っていた。3年前の事件から「犯人は警察を誘い出すために、1つ目の爆弾はわかりやすい場所に仕掛けているはず」と考えたコナン。赤から連想されるものを挙げていたとき、東都タワーが目に入る。(出典:https://www.ytv.co.jp/conan/archive/k20220402.html)
エレベーターに閉じ込められた子供を救うために、警察が子供を誘い出すシーンがあるのだが、子供は一向に出てきてくれない。そこでコナンが誘い出すのだが、その誘い文句が心理学の知識が詰め込まれているように、相手の興味のあるものに対して質問してから外に出ようとしており、これは適度な距離感、また不信感を与えないためのコミュニケーション能力で興味深かった。
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