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新3年 福島
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春休み課題 031~040(1~10)
031.『やっぱり食べに行こう。』(小説)
[作者]原田マハ [発行所]毎日新聞出版 [制作日付]2021年11月5日
ルーアンのチーズ、ゲルニカのタパス、ロンドンの豚骨ラーメン―― 人気作家のパワーの源泉「忘れられない一品」、 取材先で出会った「思い出の一品」を綴るグルメエッセイ! 待望の文庫化。(出典:https://mainichibooks.com/books/paperback/post-525.html)
「ジヴェルニーの食卓」などに見られる美術×物語ではなく、本作品は旅(美術)×食がテーマのエッセイであり、その土地に赴いたといに食べた食事が確かな知識とユーモアで描かれている。印象的だったのは、「ザ・サヴォイのオムレツ」である。作家のオスカー・ワイルドの『サロメ』の劇中に出てくるホテルの、「ホワイトオムレツ」をワイルドも食べたかもしれないと思いを馳せるのは非常に素敵だと思った。偉人と現代の自分を重ねて考えることは、ロマンがあり、また何かを得たり知る上で重要なことだと感じた。
032.『名探偵コナン 100』(漫画)
[作者]青山剛昌 [発行所]小学館 [制作日付]2021年10月23日
相次いで発見される身元不明の外国人の遺体…
犯人は、黒ずくめの組織。
ジン、ウォッカ、キャンティ、コルン、ベルモット、キール
--そして、組織のNo,2 ラム。
探偵VS組織、比類なき頭脳の激闘の果てに、暴かれる謎とは…!?(出典:https://www.shogakukan.co.jp/books/09850717)
黒ずくめが登場したのが個人的に嬉しかった。キャメルの必死の逃亡策が非常にスリリングであったと同時に、サバイバルの知識も総動員されており、タメになるトリックで興味深かった。
033.『ローマの休日』(洋画)
[監督]ウィリアム・ワイラー [公開]1954年
ヨーロッパを周遊中の某小国の王女アンは、常に侍従がつきまとう生活に嫌気が差し、滞在中のローマで大使館を脱出。偶然出会ったアメリカ人新聞記者ジョとたった1日のラブストーリーを繰り広げる。(出典:https://eiga.com/movie/50969/)
オードリー・ヘップバーンの王女の演技は非常に可愛らしく、私が想像する偏見の王女とぴったり重なっていた。少しわがままで自由奔放ではあるが、切り替えは早く、振る舞いは上品で、仕事をおっちょこちょいながらも器用にこなすアン王女は、魅力的だった。最後は2人が結ばれないところがストーリー構成上素晴らしく、単に甘い恋愛で終わらず、職務に戻るところがカッコよく思うと同時に、最先端の女性像のようにも感じた。
034.『ジュリエットからの手紙』(洋画)
[監督]ゲイリー・ウィニック [公開]2010年
シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台となったイタリア・ベローナを訪れたアメリカ人女性ソフィーは、ジュリエットへの恋愛アドバイスを求める手紙への返信を行うボランティアグループに出会う。そこで、ソフィーは50年前に書かれた手紙を見つけ、返信すると、手紙を書いた本人のクレアとその孫のチャーリーが現れ……。(出典:https://eiga.com/movie/55523/)
「ロミオとジュリエット」という名作から生まれた本作品は、心の温まる話であった。ソフィーは彼氏との方向性や価値観の違いを感じているが、彼のことは好きなのである。しかし、この先付き合っていくことを考えると、その好きという気持ちだけでは自分が幸せになれないことに気づいたのだと思った。そんな中で出会ったチャーリーはソフィーが大切にしているものを理解していて、同時に似たような悲しみを持っている。2人が結ばれて終わるハッピーエンドは私にとって非常に嬉しかった。
035.『ビューティフルマインド』(洋画)
[監督]ロン・ハワード [公開]2002年
1947年、プリンストン大学院の数学科に入学したナッシュは、周囲から変人扱いされながらも研究に没頭する。やがて画期的な「ゲーム理論」を発見した彼は、その功績を認められマサチューセッツ工科大学の研究所に採用される。愛する女性アリシアとも出会い幸せな日々を過ごすナッシュだったが、国防省の諜報員パーチャーからソ連の暗号解読という極秘任務を受け、そのプレッシャーにより次第に精神のバランスを崩していく。(出典:https://eiga.com/movie/1017/)
この作品は見ていて胸が痛んだ作品であった。しかし、最後は完全なるハッピーエンドであるので安心した。主人公は天才数学者で、幻覚を見て精神を病んでしまうのだが、この幻覚の演出の仕方が素晴らしいと思った。まず、視聴者には主人公と同じ目線を持たせ、あたかも幻覚の人物が本当に存在するかのように演出している。しかし、よく考えてみるとその人物が他の人と一緒にいるところを見たり、2人きり以外で話したことがないことに気づくことができる。こういった類の演出にもきちんと目を向けられるように作品を見ていきたいと思った。
036.『ティファニーで朝食を』(洋画)
[監督]ブレイク・エドワーズ [公開]1961年
ニューヨークのアパートで猫と暮らしている娼婦ホリーは、宝石店ティファニーの前で朝食のパンを食べるのが大好き。ある日、彼女のアパートに作家志望の青年ポールが引っ越してくる。自由奔放で不思議な魅力を持つホリーに次第にひかれていくポール。ところが、テキサスからホリーの夫が彼女を連れ戻しにやって来て……。(出典:https://eiga.com/movie/46909/)
本作品は誰でも聞いたことのあるようなオードリーヘップバーンの名作の一つであり、私はその所以を知るために鑑賞した。先に見た『ローマの休日』とは打って変わって王女とは程遠いしっちゃかめっちゃかな役柄であった。ストーリー性や登場人物に重視してみると、とても良作とはいえないものであったと感じる。そもそもオードリーの役柄の女性に感情移入することが難しく、ストーリーを冷めて見てしまう部分があった。なかでも、印象的だったのは日本人役の俳優の演技である。いかにも偏見的な日本人の見た目、喋り、行動であったのだが、あまりに偏見的であったためか私は日本人の名前を持った日本人ではない人だと思っていた。鑑賞後気になって調べたところ、日本人役であったことがわかり驚いた。そういった点でも、やはり良作といえないと思うが、ムーンリバーを歌うシーンは良かった。
037.『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(洋画)
[監督]サム・メンデス [公開]2009年
1950年代アメリカ・コネチカット。郊外の閑静な住宅街に暮らし、子供にも恵まれた理想の夫婦フランクとエイプリル。しかし、2人はマンネリ化する日々に不満を募らせて、次第に溝を深めていく……。(出典:https://eiga.com/movie/53934/)
タイタニックコンビが復活した本作品であるが、それとは全く異なった恋人同士の物語である。甘く切ない関係から一転して、非常に現実的でリアルな夫婦を演じている。一軒家を持ち、子供も2人いて、側からみれば充実した夫婦の形であるのだが、夫妻ともに生活への不満がある。すれ違い、一度また同じ夢を見たかと思えば、またすれ違う。そして、取り返しのつかない結末へと導かれてしまう。なんとも救いようのない話で、幸せな結婚生活などどこにも存在しないと感じられる。映画の結末は主人公夫婦ではない夫婦の夫が妻の話を聞いているときに補聴器の音量をだんだん下げていくのだが、それには主人公夫婦が尊重した話し合いとは反対の傾向が見られる。話し合いをしないことが夫婦を続けることの秘訣なのであれば、果たしてそれは正しいといえるのだろうか。
038.『リメンバーミー』(アニメ映画)
[監督]エイドリアン・モリーナ、リー・アンクリッチ [公開]2017年
ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。だが、彼の一族は代々、音楽を禁じられていた。ある日、ミゲルは先祖たちが暮らす“死者の国”に迷い込んでしまった。日の出までに元の世界に戻らないと、ミゲルの体は消えてしまう!そんな彼に手を差し伸べたのは、陽気だけど孤独なガイコツ、ヘクター。やがて二人がたどり着く、ミゲルの一族の驚くべき“秘密”とは?すべての謎を解く鍵は、伝説の歌手が遺した名曲“リメンバー・ミー”に隠されていた…。(出典:https://www.disney.co.jp/movie/remember-me/about.html)
メキシコの死者の日をテーマにした映画であった。日本でいうお盆のようでもあり、どの文化にも似たようなものがあるのだと共通点を感じた。子供向けのディズニーの映画で悪役がまさか殺人者であったのは大変意外であったが、よくよく考えてみれば「白雪姫」と変わらないのだから不思議ではないと思った。しかし、善と悪がはっきりと区別されていることは、人に悪と感じたものと線を引いて非難することにつながるのではないかと少し懸念した。
039. 『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』(洋画)
[監督]クラウス・ハロ [公開]2020年
年老いた美術商オラヴィは、家族よりも仕事を優先して生きてきた。そんな彼のもとに、音信不通だった娘から電話がかかってくる。その内容は、問題児の孫息子オットーを、職業体験のため数日間預かってほしいというお願いだった。そんな中、オラヴィはオークションハウスで1枚の肖像画に目を奪われる。価値のある作品だと確信するオラヴィだったが、絵には署名がなく、作者不明のまま数日後のオークションに出品されるという。オットーとともに作者を探し始めたオラヴィは、その画風から近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品といえる証拠を掴む。「幻の名画」を手に入れるべく資金集めに奔走するオラヴィは、その過程で娘親子の思わぬ過去を知る。(出典:https://eiga.com/movie/92074/)
主人公のオラヴィ演じるヘイッキ・ノウシアイネンの演技が素晴らしく、男の肖像画のオークションのシーンでは私も彼の気持ちになりきり、苦しいながら落札できた安堵の気持ちがあった。面白いのは、彼がまったく家族を蔑ろにする自分勝手な男であるのにもかかわらず一度たりとも彼を嫌いにならなかったところである。その真っ直ぐな仕事への熱量と誇り、また自分への自信は非常に魅力的にうつった。
040. 『劇場版ポケットモンスター ダイアモンド・パール ディアルガvsパルキアvsダークライ』(アニメ映画)
[監督]湯山邦彦 [公開]2007年
次のポケモンコンテストに参加するため、アラモスタウンへやってきたサトシたちは、町でアリスというかれんな女性とであった。 アリスに町のランドマークである「時空の塔」や水と緑がゆたかな美しい庭園に案内され、すっかり観光気分のサトシたちだったが、そこで一行は、何者かによって庭園があらされているのを発見する。 そこへやってきたのは、この町の有力者アルベルト男爵。庭園をあらしたのは、幻のポケモン・ダークライのしわざにちがいないと自信ありげに語るアルベルト。やがて不気味な影の中から、サトシたちの前にダークライがこつぜんとそのすがたをあらわしたのだった。(出典:https://www.pokemon-movie.jp/history/history2007/)
小さい頃に見た以来の2回目の本作品であった。小さい子向けの作品でありながら、時間と空間という難しい題であった。しかし、難しいことは抜きにしても、悪者と思われていたダークライへの誤解が徐々に解けていく様は道徳的な教訓があると感じた。また、ディアルガとパルキアに対して強く非難する様子はなく、ただ「出て行け」と言われるのは、まるで『風の谷のナウシカ』において人間と動物の境界線を分けるようなナウシカの言動と似ていると感じた。相手を攻撃するのではなく、相手を認め、尊重しながら生きるポケモンたちは素晴らしいと思った。
031.『やっぱり食べに行こう。』(小説)
[作者]原田マハ [発行所]毎日新聞出版 [制作日付]2021年11月5日
ルーアンのチーズ、ゲルニカのタパス、ロンドンの豚骨ラーメン―― 人気作家のパワーの源泉「忘れられない一品」、 取材先で出会った「思い出の一品」を綴るグルメエッセイ! 待望の文庫化。(出典:https://mainichibooks.com/books/paperback/post-525.html)
「ジヴェルニーの食卓」などに見られる美術×物語ではなく、本作品は旅(美術)×食がテーマのエッセイであり、その土地に赴いたといに食べた食事が確かな知識とユーモアで描かれている。印象的だったのは、「ザ・サヴォイのオムレツ」である。作家のオスカー・ワイルドの『サロメ』の劇中に出てくるホテルの、「ホワイトオムレツ」をワイルドも食べたかもしれないと思いを馳せるのは非常に素敵だと思った。偉人と現代の自分を重ねて考えることは、ロマンがあり、また何かを得たり知る上で重要なことだと感じた。
032.『名探偵コナン 100』(漫画)
[作者]青山剛昌 [発行所]小学館 [制作日付]2021年10月23日
相次いで発見される身元不明の外国人の遺体…
犯人は、黒ずくめの組織。
ジン、ウォッカ、キャンティ、コルン、ベルモット、キール
--そして、組織のNo,2 ラム。
探偵VS組織、比類なき頭脳の激闘の果てに、暴かれる謎とは…!?(出典:https://www.shogakukan.co.jp/books/09850717)
黒ずくめが登場したのが個人的に嬉しかった。キャメルの必死の逃亡策が非常にスリリングであったと同時に、サバイバルの知識も総動員されており、タメになるトリックで興味深かった。
033.『ローマの休日』(洋画)
[監督]ウィリアム・ワイラー [公開]1954年
ヨーロッパを周遊中の某小国の王女アンは、常に侍従がつきまとう生活に嫌気が差し、滞在中のローマで大使館を脱出。偶然出会ったアメリカ人新聞記者ジョとたった1日のラブストーリーを繰り広げる。(出典:https://eiga.com/movie/50969/)
オードリー・ヘップバーンの王女の演技は非常に可愛らしく、私が想像する偏見の王女とぴったり重なっていた。少しわがままで自由奔放ではあるが、切り替えは早く、振る舞いは上品で、仕事をおっちょこちょいながらも器用にこなすアン王女は、魅力的だった。最後は2人が結ばれないところがストーリー構成上素晴らしく、単に甘い恋愛で終わらず、職務に戻るところがカッコよく思うと同時に、最先端の女性像のようにも感じた。
034.『ジュリエットからの手紙』(洋画)
[監督]ゲイリー・ウィニック [公開]2010年
シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台となったイタリア・ベローナを訪れたアメリカ人女性ソフィーは、ジュリエットへの恋愛アドバイスを求める手紙への返信を行うボランティアグループに出会う。そこで、ソフィーは50年前に書かれた手紙を見つけ、返信すると、手紙を書いた本人のクレアとその孫のチャーリーが現れ……。(出典:https://eiga.com/movie/55523/)
「ロミオとジュリエット」という名作から生まれた本作品は、心の温まる話であった。ソフィーは彼氏との方向性や価値観の違いを感じているが、彼のことは好きなのである。しかし、この先付き合っていくことを考えると、その好きという気持ちだけでは自分が幸せになれないことに気づいたのだと思った。そんな中で出会ったチャーリーはソフィーが大切にしているものを理解していて、同時に似たような悲しみを持っている。2人が結ばれて終わるハッピーエンドは私にとって非常に嬉しかった。
035.『ビューティフルマインド』(洋画)
[監督]ロン・ハワード [公開]2002年
1947年、プリンストン大学院の数学科に入学したナッシュは、周囲から変人扱いされながらも研究に没頭する。やがて画期的な「ゲーム理論」を発見した彼は、その功績を認められマサチューセッツ工科大学の研究所に採用される。愛する女性アリシアとも出会い幸せな日々を過ごすナッシュだったが、国防省の諜報員パーチャーからソ連の暗号解読という極秘任務を受け、そのプレッシャーにより次第に精神のバランスを崩していく。(出典:https://eiga.com/movie/1017/)
この作品は見ていて胸が痛んだ作品であった。しかし、最後は完全なるハッピーエンドであるので安心した。主人公は天才数学者で、幻覚を見て精神を病んでしまうのだが、この幻覚の演出の仕方が素晴らしいと思った。まず、視聴者には主人公と同じ目線を持たせ、あたかも幻覚の人物が本当に存在するかのように演出している。しかし、よく考えてみるとその人物が他の人と一緒にいるところを見たり、2人きり以外で話したことがないことに気づくことができる。こういった類の演出にもきちんと目を向けられるように作品を見ていきたいと思った。
036.『ティファニーで朝食を』(洋画)
[監督]ブレイク・エドワーズ [公開]1961年
ニューヨークのアパートで猫と暮らしている娼婦ホリーは、宝石店ティファニーの前で朝食のパンを食べるのが大好き。ある日、彼女のアパートに作家志望の青年ポールが引っ越してくる。自由奔放で不思議な魅力を持つホリーに次第にひかれていくポール。ところが、テキサスからホリーの夫が彼女を連れ戻しにやって来て……。(出典:https://eiga.com/movie/46909/)
本作品は誰でも聞いたことのあるようなオードリーヘップバーンの名作の一つであり、私はその所以を知るために鑑賞した。先に見た『ローマの休日』とは打って変わって王女とは程遠いしっちゃかめっちゃかな役柄であった。ストーリー性や登場人物に重視してみると、とても良作とはいえないものであったと感じる。そもそもオードリーの役柄の女性に感情移入することが難しく、ストーリーを冷めて見てしまう部分があった。なかでも、印象的だったのは日本人役の俳優の演技である。いかにも偏見的な日本人の見た目、喋り、行動であったのだが、あまりに偏見的であったためか私は日本人の名前を持った日本人ではない人だと思っていた。鑑賞後気になって調べたところ、日本人役であったことがわかり驚いた。そういった点でも、やはり良作といえないと思うが、ムーンリバーを歌うシーンは良かった。
037.『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(洋画)
[監督]サム・メンデス [公開]2009年
1950年代アメリカ・コネチカット。郊外の閑静な住宅街に暮らし、子供にも恵まれた理想の夫婦フランクとエイプリル。しかし、2人はマンネリ化する日々に不満を募らせて、次第に溝を深めていく……。(出典:https://eiga.com/movie/53934/)
タイタニックコンビが復活した本作品であるが、それとは全く異なった恋人同士の物語である。甘く切ない関係から一転して、非常に現実的でリアルな夫婦を演じている。一軒家を持ち、子供も2人いて、側からみれば充実した夫婦の形であるのだが、夫妻ともに生活への不満がある。すれ違い、一度また同じ夢を見たかと思えば、またすれ違う。そして、取り返しのつかない結末へと導かれてしまう。なんとも救いようのない話で、幸せな結婚生活などどこにも存在しないと感じられる。映画の結末は主人公夫婦ではない夫婦の夫が妻の話を聞いているときに補聴器の音量をだんだん下げていくのだが、それには主人公夫婦が尊重した話し合いとは反対の傾向が見られる。話し合いをしないことが夫婦を続けることの秘訣なのであれば、果たしてそれは正しいといえるのだろうか。
038.『リメンバーミー』(アニメ映画)
[監督]エイドリアン・モリーナ、リー・アンクリッチ [公開]2017年
ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。だが、彼の一族は代々、音楽を禁じられていた。ある日、ミゲルは先祖たちが暮らす“死者の国”に迷い込んでしまった。日の出までに元の世界に戻らないと、ミゲルの体は消えてしまう!そんな彼に手を差し伸べたのは、陽気だけど孤独なガイコツ、ヘクター。やがて二人がたどり着く、ミゲルの一族の驚くべき“秘密”とは?すべての謎を解く鍵は、伝説の歌手が遺した名曲“リメンバー・ミー”に隠されていた…。(出典:https://www.disney.co.jp/movie/remember-me/about.html)
メキシコの死者の日をテーマにした映画であった。日本でいうお盆のようでもあり、どの文化にも似たようなものがあるのだと共通点を感じた。子供向けのディズニーの映画で悪役がまさか殺人者であったのは大変意外であったが、よくよく考えてみれば「白雪姫」と変わらないのだから不思議ではないと思った。しかし、善と悪がはっきりと区別されていることは、人に悪と感じたものと線を引いて非難することにつながるのではないかと少し懸念した。
039. 『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』(洋画)
[監督]クラウス・ハロ [公開]2020年
年老いた美術商オラヴィは、家族よりも仕事を優先して生きてきた。そんな彼のもとに、音信不通だった娘から電話がかかってくる。その内容は、問題児の孫息子オットーを、職業体験のため数日間預かってほしいというお願いだった。そんな中、オラヴィはオークションハウスで1枚の肖像画に目を奪われる。価値のある作品だと確信するオラヴィだったが、絵には署名がなく、作者不明のまま数日後のオークションに出品されるという。オットーとともに作者を探し始めたオラヴィは、その画風から近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品といえる証拠を掴む。「幻の名画」を手に入れるべく資金集めに奔走するオラヴィは、その過程で娘親子の思わぬ過去を知る。(出典:https://eiga.com/movie/92074/)
主人公のオラヴィ演じるヘイッキ・ノウシアイネンの演技が素晴らしく、男の肖像画のオークションのシーンでは私も彼の気持ちになりきり、苦しいながら落札できた安堵の気持ちがあった。面白いのは、彼がまったく家族を蔑ろにする自分勝手な男であるのにもかかわらず一度たりとも彼を嫌いにならなかったところである。その真っ直ぐな仕事への熱量と誇り、また自分への自信は非常に魅力的にうつった。
040. 『劇場版ポケットモンスター ダイアモンド・パール ディアルガvsパルキアvsダークライ』(アニメ映画)
[監督]湯山邦彦 [公開]2007年
次のポケモンコンテストに参加するため、アラモスタウンへやってきたサトシたちは、町でアリスというかれんな女性とであった。 アリスに町のランドマークである「時空の塔」や水と緑がゆたかな美しい庭園に案内され、すっかり観光気分のサトシたちだったが、そこで一行は、何者かによって庭園があらされているのを発見する。 そこへやってきたのは、この町の有力者アルベルト男爵。庭園をあらしたのは、幻のポケモン・ダークライのしわざにちがいないと自信ありげに語るアルベルト。やがて不気味な影の中から、サトシたちの前にダークライがこつぜんとそのすがたをあらわしたのだった。(出典:https://www.pokemon-movie.jp/history/history2007/)
小さい頃に見た以来の2回目の本作品であった。小さい子向けの作品でありながら、時間と空間という難しい題であった。しかし、難しいことは抜きにしても、悪者と思われていたダークライへの誤解が徐々に解けていく様は道徳的な教訓があると感じた。また、ディアルガとパルキアに対して強く非難する様子はなく、ただ「出て行け」と言われるのは、まるで『風の谷のナウシカ』において人間と動物の境界線を分けるようなナウシカの言動と似ていると感じた。相手を攻撃するのではなく、相手を認め、尊重しながら生きるポケモンたちは素晴らしいと思った。
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