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2年 岩下 RES
夏休み課題21~30

21. パラサイト 半地下の家族(韓国映画) 監督:ポン・ジェノ

半地下に住まう貧乏一家の息子が経歴を偽って金持ち一家の家庭教師を始めた。そのことをきっかけに始まった一家全員でその家に就職すべく画策する「パラサイト計画」を通して、貧富の格差を描いた物語。
演出が効果的に、意味あるものとして使われている作品だと感じた。貧乏一家の計画が崩壊を迎える夜の雷雨を、単なる激情を表現するための演出に終わらせず、その後の展開の伏線として絡ませている点に感心した。また、一家がピザを食べるときに使用していたソースを後に計画のための小道具として用いるなど、単なる雰囲気づくりだと思うような要素が話の本筋に絡んでくるのがおもしろい。また、テーマや展開は真面目で至ってシリアスであるが、急に帰ってくる金持ち一家の無茶ぶりに応えるべく存在すら知らない「ジャージャーラー麵」を必死の形相で作るシーンなど、真面目だからこそ笑えるようなシーンが多い作品だと感じた。


22. デスカムトゥルー(実写ゲーム)
対応デバイス:スマートデバイス(Android / iOS)・PlayStation 4・Nintendo Switch・PC(Steam配信)
発売元:イザナギゲームズ シナリオ・ディレクション:小高和剛

ホテルの一室で目を覚ました記憶喪失の男・カラキマコトが、自身を取り巻く環境に戸惑いながらも謎に迫っていく、選択式ノベルゲーム。選択によってはバッドエンドも存在するが、バッドエンドを迎えるとゲームシステム的にもストーリー的にも冒頭のシーンに巻き戻されて再び同じ展開を迎える(いわゆるループ物である)ため、ストーリーとしては一本道の、映画のようなゲーム作品である。
「何度でもやり直せてしまう」という、ゲームでストーリーを表現する際に生じるシステム上の欠点を逆手に取った構成や、決断に重みをもたせるために物語のラストでセーブデータを消去してしまうという手法がおもしろいと感じた。
また、制作者は映画のようなゲームという点にこだわっており、価格も映画1回分と同程度に設定されている。

23. 五等分の花嫁(マンガ、アニメ)
原作(漫画)春場ねぎ 監督:桑原智 制作:手塚プロダクション
【備考】
店内周遊型・持ち帰り型リアル謎解きゲームの開催やWEBラジオの配信、ゲーム化などがされる。

五つ子の家庭教師を受け持つことになった貧乏高校生・上杉風太郎と、落第寸前ながら勉強への意欲を見せない五つ子たちの関係性の変化を描いたラブコメディ作品。
本作は風太郎と花嫁の結婚式の場面から始まり、風太郎が花嫁との出会いを回想するという形式で語られる。「風太郎は五つ子のうち誰か一人と必ず結ばれる」という結末が明確に示されたうえで展開されるそのあとの物語は「高校時代の淡いひと時」という従来の青春ラブコメ作品としての楽しみ方に、果たして花嫁は誰なのか?というミステリー要素を追加してくれる。
五つ子ながら個性も趣味もバラバラな5人のキャラは非常に立っており「誰が花嫁だと予想するか」という見方のほかに、「誰が花嫁であってほしいか」に基づいてキャラクターを応援するような見方や「もしもこの人が花嫁だったら」という二次創作的な楽しみもできそうだと感じた。


24.五等分の花嫁∬(マンガ、アニメ)
原作(漫画)春場ねぎ 監督:かおり 制作:バイブリ―アニメーションスタジオ

アニメ『五等分の花嫁』の続編。今作開始時点では前作よりも五つ子たちと主人公・上杉風太郎の距離感が縮まっており、前作冒頭では勉強をしたがらなかった五つ子たちも本作では勉強に対する意欲を見せている。
今作は風太郎の過去にまつわるエピソードから始まる。修学旅行で出会った少女のことを忘れられずにいた風太郎は、ある時五つ子の五女・五月が思い出の少女が買っていたお守りと同じものを持っていたことを発見する。驚いた風太郎は、初恋の少女と五つ子たちに近しい物を感じ取る。第一期では花嫁の正体に焦点があてられたが、今作では思い出の少女の正体も謎の一つになってくる。
本作には「捨てることで過去と決別する」描写が多く含まれているように感じた。五つ子のうちただ一人過去に固執して風太郎のことを認めなかった次女・二乃が変化を受け入れるため自らの意思で髪を切る場面など、前向きに未来へ進むための方法として「捨てる」「手放す」演出が用いられている。
また、前作よりも「五つ子たちがぞれぞれ風太郎に抱く恋心」が強調して描かれている。その他の前作からの変化としては、制作会社の変更に伴う微細なキャラデザインの変化が挙げられる。それに伴って五つ子たちの顔がより同じような顔に描かれており、五つ子の変装による混乱をより風太郎に近い目線で見ることができる。

25.翔んで埼玉(邦画) 原作(漫画):魔夜峰央  監督:武内英樹

場面はある埼玉県民の一家が娘の結納のため車で都内に向かう場面から始まる。結婚を機に都内に引っ越したいと娘がはしゃいでいると、カーラジオから都市伝説を題材にしたラジオドラマが流れてくる。とにかく埼玉愛に溢れた、コメディ作品。
本作は一家がドライブしながらラジオドラマの感想を語る現代パートと、埼玉県民が「埼玉県人」として迫害されていた世界観において、埼玉県人でありながらも周りから崇められる程の教養や人望を持つ超美少年転校生・麗と、埼玉県人に激しい嫌悪感を抱きながらも麗のことを愛してしまった少年・百美が埼玉県人を迫害から解放するために旅する都市伝説パートが交互に描かれる。

都市伝説パートでは全体的に煌びやかな衣装をまとった個性的な登場人物たちがオーバーアクション気味の演技をすることで、シュールな世界観が表現されている。中でも主人公の一人、百美は女性が演じる男性キャラクターであり、かつ同じく男性キャラクターである麗と恋愛関係にある、という関係性が斬新だと感じた。
また、あえて特定の県をディスることによって知名度・話題性を向上させるという手法は、町おこしの手法として新たな可能性を感じさせた。


26.ひぐらしのなく頃に業(アニメ)
原作 サウンドノベルゲーム:竜騎士07(同人サークル 07th Expansion)
監督:川口敬一郎 制作:パッショーネ

2006年より放送されたアニメひぐらしのなく頃にシリーズの新作。第一話放送時点では「ひぐらしのなく頃に」のリメイク作品として考えられていたが、第二話オープニングにおいて「ひぐらしのなく頃に業」という正式名称が発表され、公式からも完全新作であることが発表された。また、ループ物であるという特性上登場人物の年齢や過ごしている季節は基本的に前作と同じだが、時間軸的には前作の物語よりも後を舞台にしている。
雛見沢村の巫女である古手梨花は、100年にも及ぶ惨劇のループから抜け出して充実した生活を送っていた。しかしある日突然、終わったはずのループが再開してしまう。一度は抜け出したという自信からか再び突破してみせると意気込む梨花であったが、今回のループにおいては今までと何かが違っていた。
本作では、前作を知っているからこそ分かる前作との違いが大きな意味を持ってくる。大筋は前作の対応する話と同じように進んでいくが、物語の最中で起きる些細な出来事や発症者、それぞれの登場人物達のちょっとした考え方の違いなどによって「前作で発生した問題は解決したはずなのに惨劇が起こってしまう」という恐怖を、前作裏主人公の梨花と同じ視点から楽しむことができる。視聴者は今作において初めて、以前までは視聴者よりも多くの情報を持っていた古手梨花と同じ視点に立つことができる。また、番外編的な要素として、かつて梨花や視聴者が圧倒的な信頼を寄せていたようなキャラクターから掘り下げ要素の少なかったサブキャラクターまで多種多様なキャラ達が発狂する様子が描かれるなど、シリーズファンへのファンサービス的側面も大きい作品だと感じた。

27.『少年の初恋は美少女♂でした。』(漫画) 小林キナ 出版社:スクウェア・エニックス
高校3年生の牛若柊吾は転校先で初恋の少年・竜ケ崎蓮に再会する。牛若は幼少の頃、竜ケ崎が住んでいた屋敷に毎日通いつめ、女の子だと思い込んで告白してしまう。男だと告げられて断られたショックから、新たな恋愛ができなくなってしまう牛若。引っ越しを機に二人は疎遠になるが、牛若は竜ケ崎のことを忘れられずにいた。
この物語は、かつての恋心を忘れたくても忘れられない牛若の葛藤を軸に、竜ケ崎が部長を務める学園の名物・女装部メンバーそれぞれの恋模様を描いたラブコメディー作品である。
本作にはそれぞれの理由で女装をする5人のメンバーが登場する。中でも竜ケ崎は女装に対する並々ならぬこだわりと持論を持っており「自らの美しさに対する絶対的な自信」に反し「自分はただの女装好きの男である」というスタンスを崩さない。このような女装を肯定的なイメージで捉えつつも性やジェンダーと切り離しポップで気軽なものとして描く価値観は、非常に現代的でユニークだと感じた。

28. ローゼンメイデン(アニメ・漫画)
原作:PEACH-PIT 監督:松尾衝 制作:ノーマッド

不登校の男子中学生・桜田ジュンは通販で怪しげな商品を購入し、クーリングオフ期限ギリギリに返品するという悪趣味な遊びにハマっていた。しかしながらある日届いた伝説のドール「ローゼンメイデンシリーズ」の第三ドール・真紅のネジを巻いたことにより、その日常は大きく変化する。ドール達による生存競争「アリスゲーム」に巻き込まれながらも成長していくジュンや、生きた人形ローゼンメイデンシリーズの姉妹達による戦いを描いた物語。

最初にこの物語を知ったとき、かわいらしい人形達が熾烈な生存競争を繰り広げるという概要から残酷性の強い作品なのかと思っていたが、第一印象は見事にひっくり返った。
ドール達は互いに共存できない運命にあるものの仲は概ね良好で、一部のドールは真紅とともにジュンの家で暮らすことになる。シビアな設定とゆるやかな日常シーンの空気感から構成される世界観は一見ミスマッチ感もあるが、作中において真紅が言い放った「生きることは戦うことでしょう」というセリフがその独特な世界観に整合性を持たせているような気がする。真紅は戦うことを特別なこととして捉えておらず、人間の世界においても誰もが戦っているのだと考えている。引きこもりだったジュンが外の世界で戦う勇気を得るきっかけになったこのセリフには、人々を勇気づける力があると思う。この作品は、すべての人に対し社会の中で戦う勇気を与えてくれる作品だと感じた。


29.劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸(アニメ映画) 原作:青山剛昌 監督:永岡智佳 制作:トムス・エンタテインメント 配給:東宝

4年に一度開かれるスポーツの祭典・WSGのスポンサー2人が拉致され、同じくスポンサーの1人が殺害される事件が15年前のアメリカで発生した。事件はFBIにより一旦解決したが、今年開催されたWSG東京開催祝賀パーティーの最中に、同様の事件が発生してしまう。拉致被害者救出後、事件について調べていたコナンはFBIとして事件を追う赤井秀一から捜査協力を依頼され、WSG東京のために名古屋に建造された「真空超電導リニア」の体験乗車会に参加し、3人目の標的ジョン・ボイドを護衛しながら犯人を探すことを決める。一方、赤井の家族である世良真澄とメアリーは別ルートからの密命のため名古屋に向かい、同じく家族である羽田秀吉も別件から恋人・宮本由美とともに名古屋に向かっていた。
FBIに纏わる事件を解決しようとするコナンと赤井ファミリーの活躍を描いた物語。
この映画は同シリーズ過去作『ゼロの執行人』との共通点が多いように感じた。第一に、2作における犯行動機の類似性が挙げられる。ゼロの執行人では公安警察への、本作ではFBIへの逆恨みが原因となって発生した事件が描かれている。これら2つはそれぞれ映画におけるメインキャラクター・降谷零と赤井秀一が所属している組織であり、正義だと思っていたものは本当に正しいのか?という疑問を視聴者に投げかける。
第二に、作中におけるコナンとメインキャラクターとの関係性が挙げられる。ゼロの執行人におけるメインキャラクター・降谷零はコナンと協力関係にあったが、互い信念の違いから相反れない面も存在し、例え反発したとしても一貫して自らの信念に基づいた行動を取っていた。本作におけるメインキャラクター・赤井秀一とコナンの関係性も同様に、基本的には協力関係にあるが、互いに信念に基づいた行動をとる、といった点で似通っている。
一方で、「孤独な降谷」「家族のいる赤井」といった点は明確に差別化して描かれており、ゼロの執行人では降谷個人や彼の所属する公安警察が中心として描かれているのに対し、本作は赤井秀一個人の物語でなく、赤井ファミリー全体の物語として描かれているように感じた。

20.シャドーハウス(漫画・アニメ) 作者:ソマトウ 出版社:集英社

貴族の真似事をしながら暮らしている「シャドー」一族と、シャドーに仕えることこそが最高の幸せであると教え込まれた生き人形達が暮らす館を描いた物語。
シャドーは顔を持っておらず、その見た目は影のように黒く塗りつぶされている。そのため子供のシャドーは自らの「顔」を務める生き人形を従え、自らの資質が試される「お披露目」を乗り越えることで初めて成人として認められる。
主人公のケイト・シャドー、並びに生き人形であるエミリコは互いに信頼関係を構築し、ともにお披露目の突破を目指す。しかしながら、徐々にシャドーや館の異質さも明らかになってくる。
物語の前半はエミリコ視点で進んでいくが、エミリコは生まれたばかりの生き人形であるため館の秘密や詳しいしきたりを知らずにいる。秘密が明かされていくにつれて、序盤では作中の世界観において当たり前のこととして受け入れていた常識が徐々に崩れていく様子が面白く感じた。また、作中では度々「大人になる」ということへの憧れや難しさ・苦痛が強調される。主な苦痛の原因はシャドー独自の成人制度によるものであるが、ただ良いことだけが待っているのではなく苦痛や困難も待ち受けているという点は、現実における成長にも似ていると感じた。
全体的にバトル要素、ミステリー要素、人間関係的要素がバランス良く配置されており、読んでいるとその独特な世界観に自然と引き込まれていく不思議な作品である。
2021/09/15(水) 00:55 No.1804 EDIT DEL
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