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4年 橋本
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4年 橋本
春休み課題 1~10
1,『ファンタスティック・プラネット』監督:ルネ・ラルー、原作:ステファン・ウル
地球ではないどこかの惑星に住む、青い皮膚と赤い目を有する巨人ドラーグ人と、彼らに虐げられている人類オム族の話。ある日、ドラーグ人のティバは、ドラーグ人の子どもたちに弄ばれて母を亡くしたオム族の赤ん坊を拾う。彼女は赤ん坊をテールと名付けペットとして飼うことにした。
宮崎駿作品のモデルとなったことで知られる作品と聞いていたため、YouTubeで二週間限定公開がされていた時期に鑑賞した。確かに、王蟲のようなキャラクターが登場しており本作に影響を受けたのだろうと実感した。本作は、人間が自分たちより強大な存在に脅かされるという点で、『進撃の巨人』や『約束のネバーランド』と世界観が似ていると感じた。だが、それらの作品では巨人や鬼が人間を食べることに一切疑問を抱いていないのに対し、本作のドラーグ人は人類を殲滅した方が良いかどうかを議論している様子が見られた。また、テールたち人類がドラーグ人たちに立ち向かう時に活用したものが、人間の特徴である知識を得て活用することだった。このような点から、先に挙げた2作品と本作には共通する点と異なる点があり、その比較を考えることができる点で面白い作品だと感じた。
2,『ミギとダリ』監督・シリーズ構成・音響監督:まんきゅう、原作:佐野菜見
児童養護施設で過ごしていた双子の少年ミギとダリは、ある日裕福で穏やかな老夫婦、
園山夫妻に養子として迎えられる。しかし、それはふたりの少年「ミギ」と「ダリ」としてではなく、ひとりの少年「園山秘鳥」としてだった。二人は正体を隠し、園山秘鳥を演じながらオリゴン村に溶け込んでいく。一体何のために二人で一人の人間を演じているのか。
そこには大きな秘密と恐るべき目的があった。
最初はホラーミステリー系の作品だと思って見始めたが、ところどころにジュールなギャグ描写が多くあり、統一されていない不思議な世界観を感じることができる作品だった。序盤は目的のために二人だけで隠密に行動しており、互い以外を信頼していないことが見て取れた。だが、園山夫妻や周囲の村人と関わり合い裏のない優しさに触れることで、同一人物のようだった双子それぞれの個性が現れ始めて、衝突したりすることで彼らが一人の人間として成長していく姿が感じられる作品だった。
3,『薬屋のひとりごと』原作:日向夏、監督・シリーズ構成:長沼範裕
医師である養父を手伝って薬師として花街で働く少女・猫猫は、薬草採取に出かけた森で人攫いにあって後宮に下女として売られてしまう。年季が明けるまで目立たぬように勤めるつもりだったが、皇子の衰弱事件の謎を解いたことから美形の宦官である壬氏の目に留まり、様々な事件の解決を手伝わされることとなる。
キャラクター設定として、猫猫の設定は従来のヒロイン像ではなく、毒や薬を好む所謂ゲテモノ好きの変わったキャラクター像であり、対して壬氏は見目麗しい姿で従来の男性性が失われているように思う。この新しい要素を取り入れた正反対のヒーローとヒロイン像が、読者や視聴者の興味を引くものであり印象的だったと感じた。
4,『葬送のフリーレン』原作:山田鐘人・アベツカサ、監督:斎藤圭一郎
魔王を倒し王都へ凱旋した勇者ヒンメル一行。各々が冒険した10年を振り返りながらこれからの人生に想いを馳せる中、エルフのフリーレンは感慨にふけることもなく、また魔法探求へと旅立っていく。50年後、皆との約束のためフリーレンは再び王都へ。その再会をきっかけに、彼女は新たな旅へと向かうことに。
なろう系で勇者パーティー追放からの成り上がりや復讐の系統が流行している中で、勇者パーティーが魔王を倒した後の話を描いている点が斬新で面白いと感じた。また、主人公だけが1000年以上生きるエルフで、パーティーの仲間と生きられる年数に大きな差があることにより、死生観や時間への認識に大きなずれがあり、仲間の死を見届けることでその大切さを実感するという、物語序盤からの心に訴えかけるストーリーがとても良かったと感じた。
5,『エヌ氏の遊園地』著者:星新一
星新一のショートショート31編を集め昭和六〇年に発行された作品。その物語のどれもが何らかの事件にまつわる話であり、ブラックユーモアや世間への皮肉に富んだもの。
本作内の「危険な年代」では、冤罪で裁判にかけられている青年が冤罪なのではないか、と思ったアール氏が、最終的には息子が罪に問われるかもしれないと危惧してみて見ぬふりを物語だった。本作を読了後、タイトルである「危険な年代」とは、加害者の可能性がある青年や息子の若い年代を指すのではなく、自分の息子のためであれば一人の青年の冤罪もしょうがないと見逃してしまうような、年配らの年代を指していることが分かり、意味の解釈が180度変わってしまう展開となっていたことが衝撃で印象的だった。
6,『ダメンズ婚~この結婚はアウトですか?~』 著者:藤東馬
デザイナーの希望と営業の真太郎は社内でも有名な犬猿の仲だった。しかし、二人は社内恋愛禁止の社内で秘密裏に付き合っている関係であった。年齢的に真太郎との結婚を考えていた希望だが、それには大きな懸念点があった。それが、社内では顔も仕事も完璧な真太郎が、私生活では無気力で何もしない所謂ダメンズであることだった。
恋愛だけでなく仕事に関しての描写も多く、大人の女性に向けた作品だと感じた。描写や構成の面から分析すると、本作は意志の強いヒロインと相対してヒロインにだけ弱みを見せるヒーローという人物像がとても魅力的だと感じ、女性読者にとってヒロインの一生懸命な姿や意思の強さに憧れを抱き共感することができる作品だと感じた。
7,『わたしの幸せな結婚』原作:顎木あくみ、漫画:高坂りと
名家に生まれた美世は、実母が早くに亡くなったことによって、継母と異母妹に使用人のように扱われ虐げられて育った。ある日嫁入りを命じられるが、その相手は冷酷無慈悲と噂されている軍人の清霞という青年だった。悪評の主である相手に、切り捨てられることを覚悟して門を叩いた美世だったが、日々彼のために料理を作るうちに少しずつ心を通わせていく。
家からひどい扱いを受けている主人公が、名家の人格者である男性に救われるという王道の展開だと感じた。しかし、悪女ものや復讐ものの物語が流行している現在では、謙虚で誰にでも慈悲を向ける所謂いい人という主人公のキャラクター像は、逆に珍しく共感できることがヒットの理由だったのかもしれないと考えた。
8,『新しい上司はど天然』原作:いちかわ暖、監督:阿部記之
上司からのパワハラが原因で精神と胃をやられ退職し、広告代理店の営業職に転職した桃瀬。しかし、初日から早々に過去のトラウマによって胃痛で動けなくなってしまう。その時、一緒に外回りをしていた新しい上司・白崎が予想外の励まし方をしてくる。上司のど天然さに癒される物語。
職場での日常を描いた作品で、ホワイト企業とブラック企業が明確に対比的に描かれていた。タイトルから作品の内容が分かりやすく、一貫して社会人の日常を描いていて、軽い気持ちでゆっくり見ることができた。また、作中に登場する捨て猫のキャラクターなどを、予告映像やショート動画で活用しており、商業的な意味でキャラクターが大きな役割を果たしていると感じた。
9,『外科医エリーゼ』著者:yuin、イラスト:mini
ヒロイン・高本葵の前世はエリーゼという悪女皇后であった。様々な悪行を働いた彼女は、現代に生まれ変わった2度目の人生では、罪を償うべく外科医として人々の命を救い人のために生きてきた。だが、ある日飛行機事故に遭ってしまい、目を覚ますと1度目の人生に戻っていた。そこで彼女は、外科医としての医療の知識を活かし、一度目の人生で自分の生で命を落とした家族やほかの人々を救うために再び医者になろうと決意する。
転生系の作品が王道な中で、様々な他と異なる要素を多く組み込んでいる作品だと感じた。その要素とは、1度目、2度目の人生を経験したうえで、もう一度1度目の人生をやり直すという要素や、医療によって人を救うという現代のジェンダー観を意識したものだと考えた。このように、他作品と差別化した要素が意識的に組み込まれ、世界観と調和しているからこそヒットしたのではないかと考えた。
10,『夏へのトンネル、さよならの出口』原作:八目迷、くっか、監督・脚本:田口智久
入ったら欲しい物が何でも手に入るが、それと引き換えに100歳年をとると噂されているウラシマトンネル。かつて妹と死別したカオルと転校生のあんずは、トンネルに入り自らの願いを叶えるために二人で協力関係を結ぶ。
映像と音楽が特徴的な作品だったと感じた。夏の風景を繊細に描いた美麗な映像に加えて、観客が作品に没入しやすいタイミングでかなり特徴的に音楽が使用されていた。作品全体の展開としては、展開が速すぎて強引な流れもあるように思われた部分もあったが、テンポ感がよく見やすい作品だと感じられた。
春休み課題 1~10
1,『ファンタスティック・プラネット』監督:ルネ・ラルー、原作:ステファン・ウル
地球ではないどこかの惑星に住む、青い皮膚と赤い目を有する巨人ドラーグ人と、彼らに虐げられている人類オム族の話。ある日、ドラーグ人のティバは、ドラーグ人の子どもたちに弄ばれて母を亡くしたオム族の赤ん坊を拾う。彼女は赤ん坊をテールと名付けペットとして飼うことにした。
宮崎駿作品のモデルとなったことで知られる作品と聞いていたため、YouTubeで二週間限定公開がされていた時期に鑑賞した。確かに、王蟲のようなキャラクターが登場しており本作に影響を受けたのだろうと実感した。本作は、人間が自分たちより強大な存在に脅かされるという点で、『進撃の巨人』や『約束のネバーランド』と世界観が似ていると感じた。だが、それらの作品では巨人や鬼が人間を食べることに一切疑問を抱いていないのに対し、本作のドラーグ人は人類を殲滅した方が良いかどうかを議論している様子が見られた。また、テールたち人類がドラーグ人たちに立ち向かう時に活用したものが、人間の特徴である知識を得て活用することだった。このような点から、先に挙げた2作品と本作には共通する点と異なる点があり、その比較を考えることができる点で面白い作品だと感じた。
2,『ミギとダリ』監督・シリーズ構成・音響監督:まんきゅう、原作:佐野菜見
児童養護施設で過ごしていた双子の少年ミギとダリは、ある日裕福で穏やかな老夫婦、
園山夫妻に養子として迎えられる。しかし、それはふたりの少年「ミギ」と「ダリ」としてではなく、ひとりの少年「園山秘鳥」としてだった。二人は正体を隠し、園山秘鳥を演じながらオリゴン村に溶け込んでいく。一体何のために二人で一人の人間を演じているのか。
そこには大きな秘密と恐るべき目的があった。
最初はホラーミステリー系の作品だと思って見始めたが、ところどころにジュールなギャグ描写が多くあり、統一されていない不思議な世界観を感じることができる作品だった。序盤は目的のために二人だけで隠密に行動しており、互い以外を信頼していないことが見て取れた。だが、園山夫妻や周囲の村人と関わり合い裏のない優しさに触れることで、同一人物のようだった双子それぞれの個性が現れ始めて、衝突したりすることで彼らが一人の人間として成長していく姿が感じられる作品だった。
3,『薬屋のひとりごと』原作:日向夏、監督・シリーズ構成:長沼範裕
医師である養父を手伝って薬師として花街で働く少女・猫猫は、薬草採取に出かけた森で人攫いにあって後宮に下女として売られてしまう。年季が明けるまで目立たぬように勤めるつもりだったが、皇子の衰弱事件の謎を解いたことから美形の宦官である壬氏の目に留まり、様々な事件の解決を手伝わされることとなる。
キャラクター設定として、猫猫の設定は従来のヒロイン像ではなく、毒や薬を好む所謂ゲテモノ好きの変わったキャラクター像であり、対して壬氏は見目麗しい姿で従来の男性性が失われているように思う。この新しい要素を取り入れた正反対のヒーローとヒロイン像が、読者や視聴者の興味を引くものであり印象的だったと感じた。
4,『葬送のフリーレン』原作:山田鐘人・アベツカサ、監督:斎藤圭一郎
魔王を倒し王都へ凱旋した勇者ヒンメル一行。各々が冒険した10年を振り返りながらこれからの人生に想いを馳せる中、エルフのフリーレンは感慨にふけることもなく、また魔法探求へと旅立っていく。50年後、皆との約束のためフリーレンは再び王都へ。その再会をきっかけに、彼女は新たな旅へと向かうことに。
なろう系で勇者パーティー追放からの成り上がりや復讐の系統が流行している中で、勇者パーティーが魔王を倒した後の話を描いている点が斬新で面白いと感じた。また、主人公だけが1000年以上生きるエルフで、パーティーの仲間と生きられる年数に大きな差があることにより、死生観や時間への認識に大きなずれがあり、仲間の死を見届けることでその大切さを実感するという、物語序盤からの心に訴えかけるストーリーがとても良かったと感じた。
5,『エヌ氏の遊園地』著者:星新一
星新一のショートショート31編を集め昭和六〇年に発行された作品。その物語のどれもが何らかの事件にまつわる話であり、ブラックユーモアや世間への皮肉に富んだもの。
本作内の「危険な年代」では、冤罪で裁判にかけられている青年が冤罪なのではないか、と思ったアール氏が、最終的には息子が罪に問われるかもしれないと危惧してみて見ぬふりを物語だった。本作を読了後、タイトルである「危険な年代」とは、加害者の可能性がある青年や息子の若い年代を指すのではなく、自分の息子のためであれば一人の青年の冤罪もしょうがないと見逃してしまうような、年配らの年代を指していることが分かり、意味の解釈が180度変わってしまう展開となっていたことが衝撃で印象的だった。
6,『ダメンズ婚~この結婚はアウトですか?~』 著者:藤東馬
デザイナーの希望と営業の真太郎は社内でも有名な犬猿の仲だった。しかし、二人は社内恋愛禁止の社内で秘密裏に付き合っている関係であった。年齢的に真太郎との結婚を考えていた希望だが、それには大きな懸念点があった。それが、社内では顔も仕事も完璧な真太郎が、私生活では無気力で何もしない所謂ダメンズであることだった。
恋愛だけでなく仕事に関しての描写も多く、大人の女性に向けた作品だと感じた。描写や構成の面から分析すると、本作は意志の強いヒロインと相対してヒロインにだけ弱みを見せるヒーローという人物像がとても魅力的だと感じ、女性読者にとってヒロインの一生懸命な姿や意思の強さに憧れを抱き共感することができる作品だと感じた。
7,『わたしの幸せな結婚』原作:顎木あくみ、漫画:高坂りと
名家に生まれた美世は、実母が早くに亡くなったことによって、継母と異母妹に使用人のように扱われ虐げられて育った。ある日嫁入りを命じられるが、その相手は冷酷無慈悲と噂されている軍人の清霞という青年だった。悪評の主である相手に、切り捨てられることを覚悟して門を叩いた美世だったが、日々彼のために料理を作るうちに少しずつ心を通わせていく。
家からひどい扱いを受けている主人公が、名家の人格者である男性に救われるという王道の展開だと感じた。しかし、悪女ものや復讐ものの物語が流行している現在では、謙虚で誰にでも慈悲を向ける所謂いい人という主人公のキャラクター像は、逆に珍しく共感できることがヒットの理由だったのかもしれないと考えた。
8,『新しい上司はど天然』原作:いちかわ暖、監督:阿部記之
上司からのパワハラが原因で精神と胃をやられ退職し、広告代理店の営業職に転職した桃瀬。しかし、初日から早々に過去のトラウマによって胃痛で動けなくなってしまう。その時、一緒に外回りをしていた新しい上司・白崎が予想外の励まし方をしてくる。上司のど天然さに癒される物語。
職場での日常を描いた作品で、ホワイト企業とブラック企業が明確に対比的に描かれていた。タイトルから作品の内容が分かりやすく、一貫して社会人の日常を描いていて、軽い気持ちでゆっくり見ることができた。また、作中に登場する捨て猫のキャラクターなどを、予告映像やショート動画で活用しており、商業的な意味でキャラクターが大きな役割を果たしていると感じた。
9,『外科医エリーゼ』著者:yuin、イラスト:mini
ヒロイン・高本葵の前世はエリーゼという悪女皇后であった。様々な悪行を働いた彼女は、現代に生まれ変わった2度目の人生では、罪を償うべく外科医として人々の命を救い人のために生きてきた。だが、ある日飛行機事故に遭ってしまい、目を覚ますと1度目の人生に戻っていた。そこで彼女は、外科医としての医療の知識を活かし、一度目の人生で自分の生で命を落とした家族やほかの人々を救うために再び医者になろうと決意する。
転生系の作品が王道な中で、様々な他と異なる要素を多く組み込んでいる作品だと感じた。その要素とは、1度目、2度目の人生を経験したうえで、もう一度1度目の人生をやり直すという要素や、医療によって人を救うという現代のジェンダー観を意識したものだと考えた。このように、他作品と差別化した要素が意識的に組み込まれ、世界観と調和しているからこそヒットしたのではないかと考えた。
10,『夏へのトンネル、さよならの出口』原作:八目迷、くっか、監督・脚本:田口智久
入ったら欲しい物が何でも手に入るが、それと引き換えに100歳年をとると噂されているウラシマトンネル。かつて妹と死別したカオルと転校生のあんずは、トンネルに入り自らの願いを叶えるために二人で協力関係を結ぶ。
映像と音楽が特徴的な作品だったと感じた。夏の風景を繊細に描いた美麗な映像に加えて、観客が作品に没入しやすいタイミングでかなり特徴的に音楽が使用されていた。作品全体の展開としては、展開が速すぎて強引な流れもあるように思われた部分もあったが、テンポ感がよく見やすい作品だと感じられた。
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