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3年 橋本
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夏休み課題1~10
1,『黒執事』著者:枢やな
舞台は19世紀末期のイギリス。名門貴族・ファントムハイヴ伯爵家の幼い当主シエルの下には、知識・教養・料理・武術など全てが完璧な執事セバスチャン・ミカエリスがいた。代々政府の汚れ仕事を引受け、英国裏社会の秩序を守る悪の貴族であったファントムハイヴ伯爵家では、幼いシエルも「女王の番犬」として任務にあたっていた。シエルには両親を殺害され、自らも誘拐・慰み者になっていたという悲惨な過去があり、セバスチャンはその際に出会った悪魔であった。シエルは自らの魂を対価に彼と契約し、復讐を果たすために敵の正体を追っていた。
最近の作品によくある主人公が抜きんでて強いという作品ではなく、主人公の周りで主人を支える使用人たちが高い能力を持っているという設定が面白いと感じた。急展開が多いため読んでいて飽きないということに加え、作画が特徴的で美しく、何より戦闘シーンの描写がリアリティを感じものであった。さらに、纏足など実際の海外の伝統的なものが描かれていて設定が細かくこだわりが感じられると思った。
2、『変な家』著者:雨穴
ある日、覆面ホラー作家の雨穴は知人の柳岡から「この家に不可解なところがある」と、都内のある中古一軒家の間取り図を貰う。そして雨穴は知り合いの建築士・栗原とその間取り図に秘められた謎を解き明かしていく。物語が進むにつれて、次々と恐ろしい真実が明かされていく。
小説には珍しく、会話文と図解のみで展開する形だったことが印象的であった。YouTubeにあがった本作が好評だったことから、その話の続きの真実として小説版が展開されたようだが、YouTubeの動画がかなり分かりやすく簡潔で面白く観られるため、小説の展開にも入り込みやすかった。読み始めた当初は心霊的な怖さがあるのかという気持ちだったが、読み終わってみると一番怖いのは人間だということを実感させられた。
3,『変な絵』著者:雨穴
ある日、オカルトサークルに入っている栗原が気になるブログを見つけ、その存在を知った同じオカルトサークルの佐々木修平もそのブログを見はじめる。ブログのタイトルは「七篠レン 心の日記」。ブログは2008年からはじまっていて、内容は個人の日記であり2012年まで続いていた。ブログを読む限りどうやら七篠レンの妻は妊娠して、順風満帆な日常を送っていたが、出産のときに亡くなっていたようだ。そこから更新があまりなく2012年が最後の投稿になっている。ブログには七篠レンの妻が妊娠中に書いた絵が5枚載っており、最後のブログにこの絵に何か秘密が隠されているということを知る。
本作は、『変な家』の次に発売されたもので、本作も『変な家』同様に、YouTubeに投稿されている『変な絵』の続きとして展開している作品である。だが、『変な家』とは異なり、従来の小説と同様に情景や展開の描写がされ、それと会話文で構成されていた。終盤に近付くにつれ今までの話がつながっていき真相が解き明かされていく様子が、ミステリー要素が強く面白かった。
4,『ボイスラ!!』著者:Octo
その風貌と声量から周囲に恐れられている高校1年生の獅子吼灯士郎は、ある日オタクの友人・豊満に無理やり誘われ、声優養成所のオーディションを受けることになる。記念受験のつもりの灯士郎だったが、年に一度の声優アワード「VOICE ARTIST PLATINUM」の賞金が1000万円と知り、妹のために一攫千金を夢見て声優の世界に飛び込むことを決意する。
主人公が声優にまったく興味はないものの、声を色として認識できるという特異性を持っているという設定が面白いと感じた。それにより、主人公が段々とその世界の理解を深めていく様子に読者が共感することができているのではないかと思った。本作では、実際に存在する会場やそこでの物販の様子や、その裏側などがかなり詳細に描かれていたため、実際に行ったことがある人もない人も、現場の様子や声優を目指す人のステップを詳細に知ることができると感じた。コミカルな描写が多く展開が早いことに加え、かなり作画がきれいで癖がないため読み易いのではないかと思われた。
5,『心中するまで、待っててね。(上・下巻)』著者:市梨きみ
子ども時代の一部の記憶がないお人好しな性格の福太は、ある日小学生の頃に兄ちゃんと慕っていた葵と再会する。しかし、彼の姿はかつての姿から全く変わっていなかった。そのことを不思議に感じながらも、かつての記憶に蓋をして幸福な日々を過ごす福太だったが、段々と記憶を取り戻すことでその生活は崩壊していく。
日常の平穏な雰囲気の中にどこか不穏だと感じさせるコマやセリフの言い回しがあり、読者にその後の展開を想像させるような作りが印象的だった。葵が家の外から入ってくるような描写が存在しなかったり、食事の風景が欠如していたりと、ところどころに葵の死をほのめかす伏線があり、読み返すことで気付く面白さなども感じられた。また、上下巻同時発売であることにより、その表紙のデザインで対比がされていたこともコレクション的な要素で面白いと感じた。個人的には、一般的なハッピーエンドではなく、二人にとってのハッピーエンドで完結することが衝撃的だった。
6,『ギヴン(1~8巻)』著者:キヅナツキ
高校生にして優れたギターの腕前をもつ上ノ山立夏は、高校で佐藤真冬が持っていたギターの弦を張り替えたことをキッカケに、真冬からギターを教えてもらうように頼まれる。初めは渋っていた上ノ山だったが、真冬の天才的な歌声を耳にしたことで考えを翻し、中山春樹や梶秋彦と共に組んでいたインストバンドに真冬を引き込む。
演奏シーンで登場人物たちの独白と回想がされる構成になっており、数十ページにわたる長いシーンで、まったく会話がないのに最も感情が描写される様子が印象的だった。そのシーンの表情や楽器の微細な描写から、まったくどんなものかは分からない者の、実際に音が聞こえてきて感情が揺さぶられるように感じた。また、主人公がかつての自殺した恋人が使用していたギターで演奏をしてバンドを組むようになり前に進んでいくという重たい話の中に、男子高校生が実際にしていそうなリアルな掛け合いのコミカルな様子が含まれていて、そのバランスが重くなりすぎず読み易いと感じた。
7,『ひだまりが聴こえる(幸福論、リミット1~3巻、春夏秋冬1~2巻)』著者:文乃ゆき
中学生の時に突発性難聴を発症し、周囲と上手く馴染めなくなってしまった杉原航平。 大学生になった航平はある日、同級生の佐川太一と出会う。 太一に「聴こえないのはお前のせいじゃない」と言われた航平は心の底から救われ、段々と周りと関わっていく。
難聴と健聴の違いだけでなく難聴と聾の違いによる当人たちの苦悩も描かれていることに驚いた。本作の中で、同じ立場になったことはないから、同情や形だけの共感はできても、正確に想像したり理解することはできない、ということを痛烈に感じさせてくる場面が多く、勝手に理解があるつもり、わかったつもりになってしまうことの恐ろしさを実感した。また、どんな場面でも誰に対しても素直に愚直に行動する太一と、彼に関わったことで段々と諦めていた現実に対して光を見出していく航平の様子や、太一と彼の祖父の様子に、とても心が温められ人と関わることの大切さを感じることができた。
8,『ワールドトリガー』著者:葦原大介
28万人が住む「三門市」に、ある日突然異世界への「門」が開いた。門からは「近界民」と呼ばれる怪物が現れ、地球上の兵器が効かない怪物達の侵攻に誰もが恐怖したが、謎の一団が現れ近界民を撃退する。一団は界境防衛機関「ボーダー」を名乗り、近界民に対する防衛体制を整えた。そして、ボーダーに所属している高校生の三雲修のクラスに、空閑遊真と名乗る転校生がやってきたが、彼は修に対し「自分は近界民だ」と話した。
主人公が平凡であるものの、その強い意志と努力をする様子から周りに高い能力をもった人物が集まっていくという形が、読者が主人公に共感を抱きやすくその先を見守りたくなるものであると感じた。また、主人公と同じくボーダーに所属するキャラクターそれぞれの個性が強く悪人らしい悪人がいないため、主人公やその仲間だけに人気が偏らないところが人気の理由の一つなのではないかと思った。
9,『SPY×FAMILY』著者:遠藤達哉
世界各国が水面下にて、熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。東西の間に鉄のカーテンが下りて十余年、隣り合う東国と西国の間には仮初の平和が成り立っていた。西国から東国に送られた西国一の凄腕スパイ・黄昏は、東西平和を脅かす東国の政治家ドノバン・デズモンドと接触するため、偽装家族を作ってデズモンドの息子が通う名門イーデン校に養子を入学させる任務オペレーション〈梟〉を命じられる。それを遂行するため、黄昏は精神科医ロイド・フォージャーを名乗り、養子を探して孤児院でエスパーの少女アーニャと出会う。その後夫婦面接のため、殺し屋であるヨルと出会い、3人は互いの利益のために素性を隠しながら、即席家族としての生活をスタートさせる。
完全無欠のスパイである主人公が、利害の一致で作られた形式上の家族に振り回され感化されることで人間らしくなっていく様子が面白かった。スパイと殺し屋とエスパーという一見過剰なほどの設定の盛り込みだからこその、ドタバタコメディの勢いがあったと感じた。アニメから舞台まで幅広く展開されており、OP曲がかなり話題になっていた印象があり、特に曲は本作の内容を入れ込んで作られており、曲が作品の顔となるということを象徴していると思った。
10,『青のオーケストラ』著者: 阿久井真
かつてヴァイオリンのコンクールで数々の成績を収めていた少年・青野一は、プロヴァイオリニストの父親と母親の離婚等の事情によってヴァイオリンをやめていたが、ふとした切っ掛けで秋音律子と出会い一度はやめたヴァイオリンを再び弾き始める。その後2人は進学先の高校でオーケストラ部に入り、オーケストラの一員として演奏することになる。
ソロで演奏していた過去の苦しみを、オーケストラの一員として演奏する現在により乗り越えていく姿が印象的だった。父親のことを思い出したくなかったためヴァイオリンから距離をとっていた主人公が、律子と出会ったことにより再びヴァイオリンと向き合うことになり自分を見つめなおしていく姿に読者は感化されるのではないかと感じた。描写としては、特に演奏シーンの衝撃を受ける表現が漫画ならではのコマを流れていくような構成だと感じられた。
1,『黒執事』著者:枢やな
舞台は19世紀末期のイギリス。名門貴族・ファントムハイヴ伯爵家の幼い当主シエルの下には、知識・教養・料理・武術など全てが完璧な執事セバスチャン・ミカエリスがいた。代々政府の汚れ仕事を引受け、英国裏社会の秩序を守る悪の貴族であったファントムハイヴ伯爵家では、幼いシエルも「女王の番犬」として任務にあたっていた。シエルには両親を殺害され、自らも誘拐・慰み者になっていたという悲惨な過去があり、セバスチャンはその際に出会った悪魔であった。シエルは自らの魂を対価に彼と契約し、復讐を果たすために敵の正体を追っていた。
最近の作品によくある主人公が抜きんでて強いという作品ではなく、主人公の周りで主人を支える使用人たちが高い能力を持っているという設定が面白いと感じた。急展開が多いため読んでいて飽きないということに加え、作画が特徴的で美しく、何より戦闘シーンの描写がリアリティを感じものであった。さらに、纏足など実際の海外の伝統的なものが描かれていて設定が細かくこだわりが感じられると思った。
2、『変な家』著者:雨穴
ある日、覆面ホラー作家の雨穴は知人の柳岡から「この家に不可解なところがある」と、都内のある中古一軒家の間取り図を貰う。そして雨穴は知り合いの建築士・栗原とその間取り図に秘められた謎を解き明かしていく。物語が進むにつれて、次々と恐ろしい真実が明かされていく。
小説には珍しく、会話文と図解のみで展開する形だったことが印象的であった。YouTubeにあがった本作が好評だったことから、その話の続きの真実として小説版が展開されたようだが、YouTubeの動画がかなり分かりやすく簡潔で面白く観られるため、小説の展開にも入り込みやすかった。読み始めた当初は心霊的な怖さがあるのかという気持ちだったが、読み終わってみると一番怖いのは人間だということを実感させられた。
3,『変な絵』著者:雨穴
ある日、オカルトサークルに入っている栗原が気になるブログを見つけ、その存在を知った同じオカルトサークルの佐々木修平もそのブログを見はじめる。ブログのタイトルは「七篠レン 心の日記」。ブログは2008年からはじまっていて、内容は個人の日記であり2012年まで続いていた。ブログを読む限りどうやら七篠レンの妻は妊娠して、順風満帆な日常を送っていたが、出産のときに亡くなっていたようだ。そこから更新があまりなく2012年が最後の投稿になっている。ブログには七篠レンの妻が妊娠中に書いた絵が5枚載っており、最後のブログにこの絵に何か秘密が隠されているということを知る。
本作は、『変な家』の次に発売されたもので、本作も『変な家』同様に、YouTubeに投稿されている『変な絵』の続きとして展開している作品である。だが、『変な家』とは異なり、従来の小説と同様に情景や展開の描写がされ、それと会話文で構成されていた。終盤に近付くにつれ今までの話がつながっていき真相が解き明かされていく様子が、ミステリー要素が強く面白かった。
4,『ボイスラ!!』著者:Octo
その風貌と声量から周囲に恐れられている高校1年生の獅子吼灯士郎は、ある日オタクの友人・豊満に無理やり誘われ、声優養成所のオーディションを受けることになる。記念受験のつもりの灯士郎だったが、年に一度の声優アワード「VOICE ARTIST PLATINUM」の賞金が1000万円と知り、妹のために一攫千金を夢見て声優の世界に飛び込むことを決意する。
主人公が声優にまったく興味はないものの、声を色として認識できるという特異性を持っているという設定が面白いと感じた。それにより、主人公が段々とその世界の理解を深めていく様子に読者が共感することができているのではないかと思った。本作では、実際に存在する会場やそこでの物販の様子や、その裏側などがかなり詳細に描かれていたため、実際に行ったことがある人もない人も、現場の様子や声優を目指す人のステップを詳細に知ることができると感じた。コミカルな描写が多く展開が早いことに加え、かなり作画がきれいで癖がないため読み易いのではないかと思われた。
5,『心中するまで、待っててね。(上・下巻)』著者:市梨きみ
子ども時代の一部の記憶がないお人好しな性格の福太は、ある日小学生の頃に兄ちゃんと慕っていた葵と再会する。しかし、彼の姿はかつての姿から全く変わっていなかった。そのことを不思議に感じながらも、かつての記憶に蓋をして幸福な日々を過ごす福太だったが、段々と記憶を取り戻すことでその生活は崩壊していく。
日常の平穏な雰囲気の中にどこか不穏だと感じさせるコマやセリフの言い回しがあり、読者にその後の展開を想像させるような作りが印象的だった。葵が家の外から入ってくるような描写が存在しなかったり、食事の風景が欠如していたりと、ところどころに葵の死をほのめかす伏線があり、読み返すことで気付く面白さなども感じられた。また、上下巻同時発売であることにより、その表紙のデザインで対比がされていたこともコレクション的な要素で面白いと感じた。個人的には、一般的なハッピーエンドではなく、二人にとってのハッピーエンドで完結することが衝撃的だった。
6,『ギヴン(1~8巻)』著者:キヅナツキ
高校生にして優れたギターの腕前をもつ上ノ山立夏は、高校で佐藤真冬が持っていたギターの弦を張り替えたことをキッカケに、真冬からギターを教えてもらうように頼まれる。初めは渋っていた上ノ山だったが、真冬の天才的な歌声を耳にしたことで考えを翻し、中山春樹や梶秋彦と共に組んでいたインストバンドに真冬を引き込む。
演奏シーンで登場人物たちの独白と回想がされる構成になっており、数十ページにわたる長いシーンで、まったく会話がないのに最も感情が描写される様子が印象的だった。そのシーンの表情や楽器の微細な描写から、まったくどんなものかは分からない者の、実際に音が聞こえてきて感情が揺さぶられるように感じた。また、主人公がかつての自殺した恋人が使用していたギターで演奏をしてバンドを組むようになり前に進んでいくという重たい話の中に、男子高校生が実際にしていそうなリアルな掛け合いのコミカルな様子が含まれていて、そのバランスが重くなりすぎず読み易いと感じた。
7,『ひだまりが聴こえる(幸福論、リミット1~3巻、春夏秋冬1~2巻)』著者:文乃ゆき
中学生の時に突発性難聴を発症し、周囲と上手く馴染めなくなってしまった杉原航平。 大学生になった航平はある日、同級生の佐川太一と出会う。 太一に「聴こえないのはお前のせいじゃない」と言われた航平は心の底から救われ、段々と周りと関わっていく。
難聴と健聴の違いだけでなく難聴と聾の違いによる当人たちの苦悩も描かれていることに驚いた。本作の中で、同じ立場になったことはないから、同情や形だけの共感はできても、正確に想像したり理解することはできない、ということを痛烈に感じさせてくる場面が多く、勝手に理解があるつもり、わかったつもりになってしまうことの恐ろしさを実感した。また、どんな場面でも誰に対しても素直に愚直に行動する太一と、彼に関わったことで段々と諦めていた現実に対して光を見出していく航平の様子や、太一と彼の祖父の様子に、とても心が温められ人と関わることの大切さを感じることができた。
8,『ワールドトリガー』著者:葦原大介
28万人が住む「三門市」に、ある日突然異世界への「門」が開いた。門からは「近界民」と呼ばれる怪物が現れ、地球上の兵器が効かない怪物達の侵攻に誰もが恐怖したが、謎の一団が現れ近界民を撃退する。一団は界境防衛機関「ボーダー」を名乗り、近界民に対する防衛体制を整えた。そして、ボーダーに所属している高校生の三雲修のクラスに、空閑遊真と名乗る転校生がやってきたが、彼は修に対し「自分は近界民だ」と話した。
主人公が平凡であるものの、その強い意志と努力をする様子から周りに高い能力をもった人物が集まっていくという形が、読者が主人公に共感を抱きやすくその先を見守りたくなるものであると感じた。また、主人公と同じくボーダーに所属するキャラクターそれぞれの個性が強く悪人らしい悪人がいないため、主人公やその仲間だけに人気が偏らないところが人気の理由の一つなのではないかと思った。
9,『SPY×FAMILY』著者:遠藤達哉
世界各国が水面下にて、熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。東西の間に鉄のカーテンが下りて十余年、隣り合う東国と西国の間には仮初の平和が成り立っていた。西国から東国に送られた西国一の凄腕スパイ・黄昏は、東西平和を脅かす東国の政治家ドノバン・デズモンドと接触するため、偽装家族を作ってデズモンドの息子が通う名門イーデン校に養子を入学させる任務オペレーション〈梟〉を命じられる。それを遂行するため、黄昏は精神科医ロイド・フォージャーを名乗り、養子を探して孤児院でエスパーの少女アーニャと出会う。その後夫婦面接のため、殺し屋であるヨルと出会い、3人は互いの利益のために素性を隠しながら、即席家族としての生活をスタートさせる。
完全無欠のスパイである主人公が、利害の一致で作られた形式上の家族に振り回され感化されることで人間らしくなっていく様子が面白かった。スパイと殺し屋とエスパーという一見過剰なほどの設定の盛り込みだからこその、ドタバタコメディの勢いがあったと感じた。アニメから舞台まで幅広く展開されており、OP曲がかなり話題になっていた印象があり、特に曲は本作の内容を入れ込んで作られており、曲が作品の顔となるということを象徴していると思った。
10,『青のオーケストラ』著者: 阿久井真
かつてヴァイオリンのコンクールで数々の成績を収めていた少年・青野一は、プロヴァイオリニストの父親と母親の離婚等の事情によってヴァイオリンをやめていたが、ふとした切っ掛けで秋音律子と出会い一度はやめたヴァイオリンを再び弾き始める。その後2人は進学先の高校でオーケストラ部に入り、オーケストラの一員として演奏することになる。
ソロで演奏していた過去の苦しみを、オーケストラの一員として演奏する現在により乗り越えていく姿が印象的だった。父親のことを思い出したくなかったためヴァイオリンから距離をとっていた主人公が、律子と出会ったことにより再びヴァイオリンと向き合うことになり自分を見つめなおしていく姿に読者は感化されるのではないかと感じた。描写としては、特に演奏シーンの衝撃を受ける表現が漫画ならではのコマを流れていくような構成だと感じられた。
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