EDIT FORM
スポンサードリンク
3年 岩下
RES
春休み課題1~10
1.ホタルノヒカリ(漫画)
作者:ひうらさとる
大企業のOL・雨宮蛍は表面上は綺麗な身なりで卒なく仕事をこなすキャリアウーマンだったが、裏ではだらけることが大好きな「干物女」だった。ある日、蛍が暮らす借屋に家主で部長の高野誠一が引っ越してきたことから、互いに不本意な同居生活が始まる。部長の後押しもあって3歳下の手嶋マコトと交際し始めた蛍が、5年ぶりの恋愛に戸惑い、理想の彼女としてあるべき姿に思い悩む物語。
この作品は一見すると古いジェンダー観に縛られた「ステキ女子」を賛美する内容に思えるが、本質としてはむしろ逆である。好きな相手に少しでも気に入られる自分を演じたいという虚栄心と、素の自分とのギャップについて考えさせられる作品だと感じた。
2.イジらないで、長瀞さん(漫画)
作者:ナナシ
美術部2年の男子高校生・八王子は図書室で出会ったドSな後輩・長瀞にからかわれ、泣かされてしまう。当初は長瀞のことを苦手に思っていた八王子だが、長瀞との交流の中で「将来の目標」への想いが芽生え、二人の関係性は徐々に近づいていく。奥手な先輩とギャル系後輩の日常を描いた、青春ラブコメディ作品。
本作最大の魅力は、キャラクターたちの豊かな表情である。メインキャラクターである八王子と長瀞は照れ屋な一面を持っており、コロコロと変わる表情が観ていて飽きない。大きな口やよく動く眉毛、デフォルメ化された眼等が印象的な絵柄によって表現される、コミカルな表情と真剣な眼差しの書き分けが巧みな作品である。
3.名探偵コナン 犯人の犯沢さん(アニメ)
原案『名探偵コナン』:青山剛昌/原作(漫画):かんばまゆこ
監督:大地丙太郎 制作:TMS/第1スタジオ
「ある男」を殺すために田舎から上京した犯沢さんは、全身黒タイツに包まれた容姿とは裏腹に良識的な感性を持った常識人だった。『名探偵コナン』の世界観に潜む矛盾や違和感を誇張し、犯人視点からコミカルに描いたスピンオフ作品。
本作には『名探偵コナン』と共通するキャラクターも数多く登場するが、いずれも別世界の人物として誇張した設定が付与されている。例えば、原作ヒロインの毛利蘭は空手の都大会で優勝した「戦うヒロイン」であるが、本作においては素手でナイフを丸め、銃弾を肉眼でキャッチするなどの「常識外れな強さ」が付与されている。このような、まるでファンアートのような雑なパロディノリが本作の魅力である。殺人事件が大量発生するが故にもはや犯罪が日常として受け入れられる狂った世界の中で、怪しげな全身黒タイツの犯沢さんが見せる至って常識的な言動のギャップが面白い。
4.チェンソーマン(漫画)
作者:藤本タツキ
人間に与える恐怖の大きさと連動した強い力を持つ存在・悪魔による被害が日常的に存在する日本において、普通の生活を夢見るデンジはチェーンソーの悪魔である愛犬・ポチタと共に極貧生活を強いられていた。ある日、デビルハンターの仕事中に嵌められたデンジはゾンビの悪魔に殺害される。ポチタの献身によって助かるも、悪魔の心臓を取り込んだことによって公安所属の女性・マキマから「悪魔として処分される」か「人間として飼われる」かの選択を強いられる。かつてポチタに語っていた「普通の生活」を送るべく、悪魔退治に励むデンジの物語。
本作は少年漫画としては異例なグロテスクかつエロティックな描写を含む刺激的な作風や、映画的な演出とシュールなギャグが散りばめられたテンポ感の良い構成が特徴である。セリフのないコマを用いた間の表現や、同じコマの使いまわしといった技法がふんだんに盛り込まれているため、バトルのスピード感や小気味良い会話を楽しむことが出来る。
5.四人はそれぞれ嘘をつく(アニメ、漫画)
原作(漫画):橿原まどか
制作:スタジオフラッド(制作協力:studioぴえろ) 監督:星野真
橿原女学園中等部に通う仲良し4人組のリッカ、千代、関根、翼は互いに秘密を抱えながらも普通の学校生活をエンジョイしていた。人間社会の常識が分からない宇宙人・リッカと抜け忍・千代、そんな二人の心を読んでツッコミつつも助け船を出す超能力者・関根、女装して女子校に通うことを強いられた男子中学生・翼の4人による隠し事×非常識学園コメディ。
メインキャラクターの4人には「普通の女の子」としての日常が分からないという共通点がある。そのため多少常識外れな言動もそれが普通の女の子だと誤解されていき、互いの認識の違いが新たな誤解を呼んでいく様子が面白い。中でも「超能力者の関根は女子の心だけ読める」という設定によって、メインキャラクターの中でも一際非現実的な「忍者」「宇宙人」といった存在から読者を置いてけぼりにしないツッコミとしての役割と、唯一の男子・翼を巡った勘違いに巻き込まれるボケとしての役割を兼任している。普通を装う非凡な日常を、シンプルなコマ割りによって魅せるコミカルさが魅力的な作品である。
6.タマロワ~100%金目当て 資産35億のイケメンをめぐる訳アリ女達の玉の輿バトルロワイヤル~(漫画)
原作:山口ミコト 漫画:まりお
職を失いニートとしての生活を送っていた元官僚の優奈は、人生の一発逆転を図るべく、六人の女性が玉の輿の座を巡って競い合う大人気テレビ番組「玉の輿バトルロワイヤル」通称・タマロワに応募した。しかしながら、優奈の不手際によって実際に申し込んでいたのは、一部の資産家に向けた非合法コンテンツ「裏・玉の輿バトルロワイヤル」であった。頭脳明晰な主人公が、金持ち男の無茶な要求に答えながら互いの後ろ暗い経歴を暴いていく婚活バトルロワイヤル。
物語は裏番組について何も知らずに応募した主人公の目線で進んでいくため、番組のシステムや参加者の中に潜むとされる「3人の犯罪者」の正体について、徐々に迫っていく臨場感を味わうことが出来る。また、頭の良さと人の良さを併せ持った主人公による人間関係や、お人よしが故に陥った逆境からの頭脳を使った這い上りといった要素も本作の魅力である。
7.神クズ☆アイドル(マンガ)
作者:いそふらぼん肘樹
お金のためだけにデビューした男性アイドル・仁淀ユウヤは極度のやる気のなさから、ユニットファンからも事務所からも不評なクビ寸前系アイドルだった。一方、1年前に事故死した人気女性アイドル・最上アサヒは幽霊になった後もアイドルとしての活動を諦めきれず、再びステージに立つことを夢見て現世を彷徨っていた。アイドルとしては正反対な二人が利害の一致から共に過ごす、憑依型アイドルコメディ。
本作は女性アイドルと男性アイドルの交流を描いた物語でありながらも、恋愛要素に発展しない点が興味深い。やる気に溢れた最上が無気力な仁淀に憑依することによって普段とは違った姿がもたらされ、周囲の人を混乱させる様子がコミカルに描かれている。
8.すずめの戸締り(アニメーション映画)
監督:新海誠 制作:コミックス・ウェーブ・フィルム 配給:東宝
九州の田舎町で暮らす女子高生・岩戸鈴芽は、登校中にすれ違った青年・宗像草太を追って辿りついた廃墟で不思議な扉を見つける。引き寄せられるように扉を開いたところ、意図しない形で災いの扉の封印を解いてしまう。更には二人の目の前に現れた人間の言葉を話す白猫・ダイジンが、草太を椅子の姿に変えてしまい_。日本中の災いの扉を封印して回る「閉じ師」の草太と、被災者の女子高生・鈴芽による戸締りの旅を描いた物語。
本作の魅力の一つが、旅の途中で出会った地元民達との交流である。鈴芽は過去の被災経験から育ての親である叔母に過保護気味に育てられてきたが、戸締りの旅を通じて親元から自立し、自らの判断で生き抜く生命力を発揮する。その際、各地で出会った人々の温かみや人生背景が加わることで、物語に深みを与えている。
9.王様ランキング(アニメ)
原作(漫画):十日草輔 監督:八田洋介 制作:WIT STUDIO
耳が聞こえず言葉も話せない第一王子のボッジは、優秀な弟と比較されて民衆からバカにされていた。ある日、初めて自らの言葉を理解できる黒い生命体・カゲと知り合ったことを切っ掛けに、友となった二人の人生は動き出す。
本作のメインキャラクターであるカゲとボッジは、どちらも周囲の理解を得られずに迫害されてきた社会的弱者である。そんな二人が擦れることなく困難へ真っ直ぐ立ち向かっていく様子は、視聴者に対して希望や爽快感を与える。また、ボッジは言葉を喋れない分、大きな瞳と口を使った感情表現が豊かな愛嬌に溢れた子供らしい容姿をしている。このようなキャラクターデザインの工夫によって、視聴者はボッジの感情を視覚的に理解することが可能になっている。シビアな面も併せ持つ世界観ながら、隠れた理解者の存在やポップなキャラクター造形によって後味良く楽しむことのできる作品である。
10.BEASTARS(漫画)
作者:板垣巴留
草食動物と肉食動物が共存する全寮制高校・チェリートン学園に通うハイイロオオカミのレゴシは、寡黙な性格も相まって大型肉食獣として周囲から恐れられていた。ある日、演劇部に所属するアルパカのテムが正体不明の肉食獣に食殺されたことを切っ掛けに、学内における肉食獣と草食獣による対立が深まっていく。また、表面上では肉食が禁止された世界においても、動物としての本能を完全に抑えきることは困難で_。
本作は、擬人化された動物達の日常生活を通して種族を超えた恋愛の難しさや本能に抗えぬ動物性といった人間にも共通する社会問題に切り込んだ意欲作である。中でも「無害でありたい」と願う意思とは裏腹に大型肉食獣として最上級の強さを持つレゴシを通して描かれる本能と理性の葛藤が印象的で、強者と弱者のあるべき関係性について考えさせられた。
1.ホタルノヒカリ(漫画)
作者:ひうらさとる
大企業のOL・雨宮蛍は表面上は綺麗な身なりで卒なく仕事をこなすキャリアウーマンだったが、裏ではだらけることが大好きな「干物女」だった。ある日、蛍が暮らす借屋に家主で部長の高野誠一が引っ越してきたことから、互いに不本意な同居生活が始まる。部長の後押しもあって3歳下の手嶋マコトと交際し始めた蛍が、5年ぶりの恋愛に戸惑い、理想の彼女としてあるべき姿に思い悩む物語。
この作品は一見すると古いジェンダー観に縛られた「ステキ女子」を賛美する内容に思えるが、本質としてはむしろ逆である。好きな相手に少しでも気に入られる自分を演じたいという虚栄心と、素の自分とのギャップについて考えさせられる作品だと感じた。
2.イジらないで、長瀞さん(漫画)
作者:ナナシ
美術部2年の男子高校生・八王子は図書室で出会ったドSな後輩・長瀞にからかわれ、泣かされてしまう。当初は長瀞のことを苦手に思っていた八王子だが、長瀞との交流の中で「将来の目標」への想いが芽生え、二人の関係性は徐々に近づいていく。奥手な先輩とギャル系後輩の日常を描いた、青春ラブコメディ作品。
本作最大の魅力は、キャラクターたちの豊かな表情である。メインキャラクターである八王子と長瀞は照れ屋な一面を持っており、コロコロと変わる表情が観ていて飽きない。大きな口やよく動く眉毛、デフォルメ化された眼等が印象的な絵柄によって表現される、コミカルな表情と真剣な眼差しの書き分けが巧みな作品である。
3.名探偵コナン 犯人の犯沢さん(アニメ)
原案『名探偵コナン』:青山剛昌/原作(漫画):かんばまゆこ
監督:大地丙太郎 制作:TMS/第1スタジオ
「ある男」を殺すために田舎から上京した犯沢さんは、全身黒タイツに包まれた容姿とは裏腹に良識的な感性を持った常識人だった。『名探偵コナン』の世界観に潜む矛盾や違和感を誇張し、犯人視点からコミカルに描いたスピンオフ作品。
本作には『名探偵コナン』と共通するキャラクターも数多く登場するが、いずれも別世界の人物として誇張した設定が付与されている。例えば、原作ヒロインの毛利蘭は空手の都大会で優勝した「戦うヒロイン」であるが、本作においては素手でナイフを丸め、銃弾を肉眼でキャッチするなどの「常識外れな強さ」が付与されている。このような、まるでファンアートのような雑なパロディノリが本作の魅力である。殺人事件が大量発生するが故にもはや犯罪が日常として受け入れられる狂った世界の中で、怪しげな全身黒タイツの犯沢さんが見せる至って常識的な言動のギャップが面白い。
4.チェンソーマン(漫画)
作者:藤本タツキ
人間に与える恐怖の大きさと連動した強い力を持つ存在・悪魔による被害が日常的に存在する日本において、普通の生活を夢見るデンジはチェーンソーの悪魔である愛犬・ポチタと共に極貧生活を強いられていた。ある日、デビルハンターの仕事中に嵌められたデンジはゾンビの悪魔に殺害される。ポチタの献身によって助かるも、悪魔の心臓を取り込んだことによって公安所属の女性・マキマから「悪魔として処分される」か「人間として飼われる」かの選択を強いられる。かつてポチタに語っていた「普通の生活」を送るべく、悪魔退治に励むデンジの物語。
本作は少年漫画としては異例なグロテスクかつエロティックな描写を含む刺激的な作風や、映画的な演出とシュールなギャグが散りばめられたテンポ感の良い構成が特徴である。セリフのないコマを用いた間の表現や、同じコマの使いまわしといった技法がふんだんに盛り込まれているため、バトルのスピード感や小気味良い会話を楽しむことが出来る。
5.四人はそれぞれ嘘をつく(アニメ、漫画)
原作(漫画):橿原まどか
制作:スタジオフラッド(制作協力:studioぴえろ) 監督:星野真
橿原女学園中等部に通う仲良し4人組のリッカ、千代、関根、翼は互いに秘密を抱えながらも普通の学校生活をエンジョイしていた。人間社会の常識が分からない宇宙人・リッカと抜け忍・千代、そんな二人の心を読んでツッコミつつも助け船を出す超能力者・関根、女装して女子校に通うことを強いられた男子中学生・翼の4人による隠し事×非常識学園コメディ。
メインキャラクターの4人には「普通の女の子」としての日常が分からないという共通点がある。そのため多少常識外れな言動もそれが普通の女の子だと誤解されていき、互いの認識の違いが新たな誤解を呼んでいく様子が面白い。中でも「超能力者の関根は女子の心だけ読める」という設定によって、メインキャラクターの中でも一際非現実的な「忍者」「宇宙人」といった存在から読者を置いてけぼりにしないツッコミとしての役割と、唯一の男子・翼を巡った勘違いに巻き込まれるボケとしての役割を兼任している。普通を装う非凡な日常を、シンプルなコマ割りによって魅せるコミカルさが魅力的な作品である。
6.タマロワ~100%金目当て 資産35億のイケメンをめぐる訳アリ女達の玉の輿バトルロワイヤル~(漫画)
原作:山口ミコト 漫画:まりお
職を失いニートとしての生活を送っていた元官僚の優奈は、人生の一発逆転を図るべく、六人の女性が玉の輿の座を巡って競い合う大人気テレビ番組「玉の輿バトルロワイヤル」通称・タマロワに応募した。しかしながら、優奈の不手際によって実際に申し込んでいたのは、一部の資産家に向けた非合法コンテンツ「裏・玉の輿バトルロワイヤル」であった。頭脳明晰な主人公が、金持ち男の無茶な要求に答えながら互いの後ろ暗い経歴を暴いていく婚活バトルロワイヤル。
物語は裏番組について何も知らずに応募した主人公の目線で進んでいくため、番組のシステムや参加者の中に潜むとされる「3人の犯罪者」の正体について、徐々に迫っていく臨場感を味わうことが出来る。また、頭の良さと人の良さを併せ持った主人公による人間関係や、お人よしが故に陥った逆境からの頭脳を使った這い上りといった要素も本作の魅力である。
7.神クズ☆アイドル(マンガ)
作者:いそふらぼん肘樹
お金のためだけにデビューした男性アイドル・仁淀ユウヤは極度のやる気のなさから、ユニットファンからも事務所からも不評なクビ寸前系アイドルだった。一方、1年前に事故死した人気女性アイドル・最上アサヒは幽霊になった後もアイドルとしての活動を諦めきれず、再びステージに立つことを夢見て現世を彷徨っていた。アイドルとしては正反対な二人が利害の一致から共に過ごす、憑依型アイドルコメディ。
本作は女性アイドルと男性アイドルの交流を描いた物語でありながらも、恋愛要素に発展しない点が興味深い。やる気に溢れた最上が無気力な仁淀に憑依することによって普段とは違った姿がもたらされ、周囲の人を混乱させる様子がコミカルに描かれている。
8.すずめの戸締り(アニメーション映画)
監督:新海誠 制作:コミックス・ウェーブ・フィルム 配給:東宝
九州の田舎町で暮らす女子高生・岩戸鈴芽は、登校中にすれ違った青年・宗像草太を追って辿りついた廃墟で不思議な扉を見つける。引き寄せられるように扉を開いたところ、意図しない形で災いの扉の封印を解いてしまう。更には二人の目の前に現れた人間の言葉を話す白猫・ダイジンが、草太を椅子の姿に変えてしまい_。日本中の災いの扉を封印して回る「閉じ師」の草太と、被災者の女子高生・鈴芽による戸締りの旅を描いた物語。
本作の魅力の一つが、旅の途中で出会った地元民達との交流である。鈴芽は過去の被災経験から育ての親である叔母に過保護気味に育てられてきたが、戸締りの旅を通じて親元から自立し、自らの判断で生き抜く生命力を発揮する。その際、各地で出会った人々の温かみや人生背景が加わることで、物語に深みを与えている。
9.王様ランキング(アニメ)
原作(漫画):十日草輔 監督:八田洋介 制作:WIT STUDIO
耳が聞こえず言葉も話せない第一王子のボッジは、優秀な弟と比較されて民衆からバカにされていた。ある日、初めて自らの言葉を理解できる黒い生命体・カゲと知り合ったことを切っ掛けに、友となった二人の人生は動き出す。
本作のメインキャラクターであるカゲとボッジは、どちらも周囲の理解を得られずに迫害されてきた社会的弱者である。そんな二人が擦れることなく困難へ真っ直ぐ立ち向かっていく様子は、視聴者に対して希望や爽快感を与える。また、ボッジは言葉を喋れない分、大きな瞳と口を使った感情表現が豊かな愛嬌に溢れた子供らしい容姿をしている。このようなキャラクターデザインの工夫によって、視聴者はボッジの感情を視覚的に理解することが可能になっている。シビアな面も併せ持つ世界観ながら、隠れた理解者の存在やポップなキャラクター造形によって後味良く楽しむことのできる作品である。
10.BEASTARS(漫画)
作者:板垣巴留
草食動物と肉食動物が共存する全寮制高校・チェリートン学園に通うハイイロオオカミのレゴシは、寡黙な性格も相まって大型肉食獣として周囲から恐れられていた。ある日、演劇部に所属するアルパカのテムが正体不明の肉食獣に食殺されたことを切っ掛けに、学内における肉食獣と草食獣による対立が深まっていく。また、表面上では肉食が禁止された世界においても、動物としての本能を完全に抑えきることは困難で_。
本作は、擬人化された動物達の日常生活を通して種族を超えた恋愛の難しさや本能に抗えぬ動物性といった人間にも共通する社会問題に切り込んだ意欲作である。中でも「無害でありたい」と願う意思とは裏腹に大型肉食獣として最上級の強さを持つレゴシを通して描かれる本能と理性の葛藤が印象的で、強者と弱者のあるべき関係性について考えさせられた。
スポンサードリンク