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3年 福島
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春休み課題081~100(1~20)
100点達成。
081.『ジュラシック・ワールド』(洋画)
[監督]コリン・トレボロウ [公開]2015年
世界的な恐竜のテーマパーク、ジュラシック・ワールド。恐竜の飼育員オーウェン(クリス・プラット)が警告したにもかかわらず、パークの責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は遺伝子操作によって新種の恐竜インドミナス・レックスを誕生させる。知能も高い上に共食いもする凶暴なインドミナス。そんな凶暴なインドミナスが脱走してしまい……。(出典:Yahoo!映画)
もしジュラシック・ワールドが現実世界に存在したとしたら、私も行ってみたいと感じた。ただ安全管理には十分に気をつけてほしいと同時にルールはきちんと守ろうという教訓を得た。
人間の欲によって生み出された存在が反対に人間を脅威にさらすという構図はよくあるもので、また主人公らは恐竜側に立ち、その尊さを理解しているという立場は、ある意味この映画が非常に勧善懲悪の典型的な枠組みに収まっているものだということを表現していると思った。
082.『告白』(邦画)
[監督]中島哲也 [公開]2010年
とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく……。(出典:Yahoo!映画)
松たか子の淡々とした口調は原作を具現化したように忠実であり、観客に同情よりも奇妙さを誘うものになっている。どう考えても松たか子は被害者であるにもかかわらず、ただ者ではない加害者に見えるのは、その無表情な感情とおかしいくらいの執念さがあるからだ。下手に無表情な演技をすると大根役者になってしまう危険性があるが、松たか子の演技は素晴らしいもので、何かわからない何かが彼女の胸の内に常にあることを観客が感じることができる。
083.『コーヒーが冷めないうちに』(邦画)
[監督]塚原あゆ子 [公開]2018年
時田数が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると望み通りの時間に戻れるという不思議な噂があった。過去に戻るには面倒なルールがいくつもあったが、その全てを守った時、優しい奇跡が舞い降りるのだという。今日も店には、噂を聞きつけてやって来たキャリアウーマンの清川二美子や、訳あり常連客の高竹佳代と房木康徳、なぜか妹から逃げ回っている平井八絵子ら、それぞれ事情を抱える人々が訪れてくる。タイムスリップの引き金になるコーヒーを淹れることのできる数も、近所の美大生・新谷亮介に導かれるように、自分自身の秘められた過去に向き合っていく。(出典:映画.com)
内容的には非常に非現実的な題材ではあったけれども、有村架純の繊細な演技でその美しさが際立ち、映画として良かった。ただ新谷がカメラで数の住んでいた場所を撮っていて、数はそれを見たくて文化祭に行ったという流れは少々強引に感じた。また、3世代にわたって時を巡り物語を好転させる流れは、よくある形だ。過去や未来に行くことに対する人間の憧れは強いのだと、こうした作品の多さをもって感じる。
084.『マスカレード・ナイト』(邦画)
[監督]鈴木雅之 [公開]2021年
警察に届いた1通の匿名ファックス。その内容は、都内マンションで起きた殺人事件の犯人が、大みそかにホテル・コルテシア東京で開催されるカウントダウンパーティ「マスカレード・ナイト」に現れるというものだった。パーティ当日、捜査のため再びフロントクラークとしてホテルに潜入した警視庁捜査一課の刑事・新田浩介は、コンシェルジュに昇進した山岸尚美の協力を得て捜査を進めていくが、500人の参加者は全員が仮装して顔を隠していた。限られた時間の中、素顔のわからない殺人犯を捕まえるべく奔走する彼らだったが……。(出典:映画.com)
再びこのシリーズを映画で見ることができて嬉しかった。最初の田中みな実と明石家さんまの登場は、後にも全く事件に影響してこないためにいかにもゲスト出演という感じがしすぎていたのが驚きであったが、山岸がいかに有能なコンシェルジュであるかを表すのに不可欠なのは感じた。事件自体はそこまで深いものにはなっていない印象だった。おそらく原作ではもっと細かく事件について書かれているのだろうと思った。主人公らメインの登場人物に時間を割かなければならない映画は仕方ないかもしれないが、もう少し踏み込んでもよかったのではないかとも感じる。
085.『沈黙のパレード』(小説)
[作者]東野圭吾 [発行所]文藝春秋 [制作日付]2021年9月10日
静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前に少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺されたー容疑者は、女性を愛した普通の人々。彼らの"沈黙"に、天才物理学者・湯川が挑む!(出典:小説装丁)
文庫本約500ページにわたって、色々な人物からの目線で物語が進んでいった。東野圭吾作品は悲しい事件が多いが、今回もバレッタというひとつの希望によって物語が閉じるのは、モヤモヤしない終わり方をさせたい作者の思いがあるのだろうと思った。
086.『沈黙のパレード』(邦画)
[監督]西谷弘 [公開]2022年
数年前から行方不明になっていた女子高生が、遺体となって発見された。警視庁捜査一課の刑事・内海によると事件の容疑者は、湯川の大学時代の同期でもある刑事・草薙がかつて担当した少女殺害事件の容疑者で、無罪となった男だった。男は今回も黙秘を貫いて証拠不十分で釈放され、女子高生が住んでいた町に戻って来る。憎悪の空気が町全体を覆う中、夏祭りのパレード当日、さらなる事件が起こる。(出典:映画.com)
小説を読了した後すぐに映画を見たためか、映画は小説の10倍ほどのスピードで物語が展開しているように感じた。また、映画化に伴って物語の軸が草薙になっていたことも印象的だった。小説ではそこまで草薙メインではない。そのためか、映画では若干の脚本の書き換えがあり、草薙の辛さがより強調されていてドラマチックになっていたように思う。
087.『ハリー・ポッターと呪いの子』(舞台)
[原作]J・K・ローリング、ジャックソーン、ジョンティファニー [公開]2022年
ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件があいつぎ、人々を不安にさせていた。魔法省で働くハリー・ポッターはいまや三人の子の父親。今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは、英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、父親に反抗的な態度を取る。幼い頃に両親を亡くしたハリーは、父親としてうまくふるまえず、関係を修復できずにいた。そんな中、アルバスは魔法学校の入学式に向かうホグワーツ特急の車内で、偶然一人の少年と出会う。彼は、父ハリーと犬猿の仲であるドラコ・マルフォイの息子、スコーピウスだった!二人の出会いが引き金となり、暗闇による支配が、加速していく・・・。(出典:公式サイト)
ハリーポッター役に向井理を迎えた回を観劇しに行った。ハリーポッターという作品の原型を良い塩梅でとどめると同時に、新しいハリーポッターを見た気もした。アルバスのキャラクターは意外性が高く、面白いと思った。所々言動に現代人の片鱗があってユーモラスだった。また、演出については本当に魔法があるかのような重力の不自然さがあった。上から釣っているだけだけでなく、演者の努力があると思った。舞台転換も黒子がマントをかっこよく振って変わっていくので、自然で世界観が守られていた。
088.『ラプラスの魔女』(小説)
[作者]東野圭吾 [発行所]角川 [制作日付]2018年2月24日
遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。検証に赴いた地球化学研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。東野圭吾が小説の常識をくつがえして挑んだ、空想科学ミステリ! (出典:KADOKAWA公式サイト)
序盤あたりでこの作品はどのように収束させるつもりなのかと登場人物の超能力のようなものに対して思っていたが、それが脳に行き着くというのは非常に東野圭吾らしさを感じた。ただ終わり方が少し中途半端のように感じて残念だったが、『魔力の胎動』についても読んでみたいと思った。メインではない登場人物たちの背景についてももっとよく知りたいと思うし、広がっていくことが可能な描き方になっているのは凄いと感じる。
089.『ラプラスの魔女』(邦画)
[監督]三池崇史 [公開]2018年
妻と温泉地を訪れた初老男性が硫化水素中毒で死亡する事件が発生した。捜査を担当する刑事・中岡は妻による遺産目当ての計画殺人を疑うが、事件現場の調査を行った地球化学専門家・青江修介は、気象条件の安定しない屋外で計画を実行するのは不可能として事件性を否定。しかし数日後、被害者男性の知人が別の地方都市で硫化水素中毒により死亡する事故が起きる。(出典:映画.com)
沈黙のパレードと比較すると、今作は上手く映画版にまとめられていたように思う。小説と違う点が何個かあり、ドラマチック性や強調性に繋がっていた印象が強い。ラストシーンの演出については現象の表現の現実感が希薄だったことと、甘粕才生の残酷さが小説よりも激しかったことが少し残念だった。
090.『羊をめぐる冒険(上)』(小説)
[作者]村上春樹 [発行所]講談社 [制作日付]2004年11月15日
あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている21歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい<鼠>の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。新しい文学の扉をひらいた村上春樹の代表作長編。(出典:講談社BOOK倶楽部公式サイト)
『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』に続く本作は、僕と鼠の青春が綴られている。青春とはいっても、一般的なキラキラしたものではなく、1970年代の過ぎていく空虚感と意味のない時間を繰り返す僕らがなんだかよくわからないものに巻き込まれるものだ。しかし、遠くから見たら、それは本当の青春でかけがえのない時間だったと感じるのは、その空虚を考える時間が存在するからだろう。北海道に飛び立った僕が羊を見つけることができるのか、下巻が楽しみだ。
091.『羊をめぐる冒険(下)』(小説)
[作者]村上春樹 [発行所]講談社 [制作日付]2004年11月16日
美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという1頭の羊と<鼠>の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。1982年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー。村上春樹の青春3部作完結編。野間文芸新人賞受賞作。(出典:講談社BOOK倶楽部公式サイト)
青々しさと切なさを残して青春が終わったような作品だった。村上春樹の作品でもみずみずしいタッチであり、それが青春を感じさせた。内容は不真面目なように思えるのだが、そこにはとてつもない真面目さと真剣さが存在していた。
092.『職業としての小説家』(エッセイ)
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2015年10月1日
「村上春樹」は小説家としてどう歩んできたかー作家デビューから現在までの軌跡、長編小説の書き方や文章を書き続ける姿勢などを、著者自身が豊富な具体例とエピソードを交えて語り尽くす。文学賞について、オリジナリティーとは何か、学校について、海外で翻訳されること、河合隼雄氏との出会い……読者の心の壁に新しい窓を開け、新鮮な空気を吹き込んできた作家の稀有な一冊。(出典:新潮社文庫)
『風の歌を聴け』を書いた頃の村上の状況を知ることができたのは興味深かった。もし賞に選ばれていなかったら、原稿も残っていないと考えると、やはり世間に公表されるだけの価値がその小説にあったのだなと思い、凄いと感じた。
093.『トップガン』(洋画)
[監督]トニー・スコット [公開]1986年
カリフォルニア州ミラマー海軍航空基地。そこにF-14トムキャットを操る世界最高のパイロットたちを養成する訓練学校、通称“トップガン”がある。若きパイロットのマーヴェリックもパートナーのグースとともにこのトップガン入りを果たし、自信と野望を膨らませる。日々繰り返される厳しい訓練も、マーヴェリックはグースとの絶妙なコンビネーションで次々と課題をクリアしていく。しかしライバルのアイスマンは、彼の型破りな操縦を無謀と指摘する。その一方で、マーヴェリックは新任の女性教官チャーリーに心奪われていく。(出典:Yahoo!映画)
最新作が公開されたことによって、再注目を浴びた今作を初めて鑑賞した。物語の構成が単純明快で、主人公の成長の様子が熱を持って描かれていたと感じた。若い頃のトム・クルーズは豪快な役どころとマッチしていて見応えがあった。ただ、展開が少し速いように感じ、ヒロインとなる女性の魅力がいまいち伝わらなかったのは残念だった。
094.『コンフィデンスマンJP 英雄編』(邦画)
[監督]田中亮 [公開]2022年
“英雄”と謳われた詐欺師〈三代目ツチノコ〉が死んだ。
その元で腕を磨いた過去を持つダー子、ボクちゃん、リチャード。
当代随一の腕を持つコンフィデンスマンによって密かに受け継がれる〈ツチノコ〉の称号をかけ、3人の真剣勝負がはじまる。
舞台は世界中のセレブが集まる世界遺産の都市〈マルタ島・ヴァレッタ〉。
狙うは、莫大な財を成し引退したスペイン人の元マフィアが所有する、幻の古代ギリシャ彫刻〈踊るビーナス〉。
それぞれの方法でオサカナに近づく3人だったが、そこに警察さらにはインターポールの捜査の手が迫っていた・・・。
果たして最後に笑うのは誰なのか!?
まったく先の読めない史上最大の騙し合いが始まる!!
そして、本当の〈英雄〉、最後の〈真実〉とは―!?(出典:映画公式サイト)
今作の舞台に興味があり、鑑賞した。また、コロナの影響で渡航できなかったためにフルCGを使用したという秘話があったこともあり、どのような映像が見られるのか気になった。結果、素晴らしい映像美で現地撮影かのようだった。物語も非常に緻密で最後の最後まで騙された内容だった。長澤まさみの圧倒的存在とそれを支える多くの豪華俳優たちのキャラクターも個性的で非常に楽しい。さすが古沢さんの脚本だと感じた。
095.『コンフィデンスマンJP 運勢編』(ドラマ特番)
[脚本]古沢良太 [放送年]2019年
ダー子(長澤まさみ)がターゲットとして狙いを定めたのは、投資家の阿久津晃(北村一輝)。阿久津は投資家とは名ばかりの闇金業者で、賭けポーカーの元締としても暗躍する危ない男だった。ダー子は強引にボクちゃん(東出昌大)たちを巻き込み阿久津に接触するも、ダー子たちの正体を見抜いていた阿久津に用意した見せ金の5,000万円を奪い取られてしまう。リチャード(小日向文世)の占いによれば、ダー子の運はこれから下がり続けるという。阿久津への復讐を諦めないダー子にあきれたボクちゃんとリチャードは、彼女の元を去ることに…。やがてボクちゃんは、渡辺若葉(中山美穂)が社長を務める遺品整理会社で働き始める。一方、海辺の町でサーフィンを楽しんでいたリチャードは、夫を亡くし、ひとりで中華料理屋を切り盛りする韮山波子(広末涼子)に心をひかれていく。 そんな中、ダー子は、五十嵐(小手伸也)の協力のもと、再び阿久津に挑むが…。(出典:amazon)
ダー子が阿久津にポーカーで負けるシーンの伏線回収やボクちゃんやリチャードも結局ダー子と組んでいるのは安定感のある気持ちがいい展開だった。そんな中で、波子に実際に惹かれているようなリチャードは可愛くて、脚本の中に遊び心がたくさんあると思った。
096.『トムとジェリー』(洋画)
[監督]ティム・ストーリー [公開]2021年
ある日、新人のケイラ(クロエ・グレース・モレッツ)が働くニューヨークの高級ホテルに、ネズミのジェリーが引っ越してくる。そのホテルでは世紀のウエディングパーティーが開催されるが、ジェリーとその天敵の猫・トムのせいでパーティーはぶち壊しになる。2匹は自分たちの汚名を返上するために仕方なく手を組み、最高のウエディングパーティーを開こうとする。(出典::Yahoo!映画)
実写の中にアニメを描くような新しい映像で興味深かった。トムとジェリーだけではなく、他の動物たちもアニメになっていることが特徴的で、またそれがディズニー作品と同じように擬人化されているという基本があった。あくまで人間目線で描かれているところがその傲慢さを感じた。
097.『百瀬、こっちを向いて』(邦画)
[監督]耶雲哉治 [公開]2014年
新人文学賞を受賞した記念に母校から講演を依頼された30歳の小説家・相原ノボルは、卒業以来15年ぶりに帰郷し、当時を回想する。冴えない高校生だったノボルは、ある日、尊敬する先輩の宮崎瞬から、ショートヘアで野良猫のような鋭い目つきの美少女・百瀬陽を紹介される。瞬には学校のマドンナ的存在の神林徹子という恋人がいたが、百瀬と付き合っているという噂が流れて困っており、ノボルに百瀬と期間限定で付き合うふりをするよう提案。ノボルと百瀬は嘘の恋愛関係を始めるようになるが……。(出典:映画.com)
中学生頃に原作を読んだのを覚えているが、この作品は去っていった青春時代の終わらない感情を表現しているように思えた。元ももいろクローバーZのメンバーである早見あかりが初主演した映画ということだが、彼女の何とも言い難い表情が掴みどころがなくて役柄に合っていて良かったと思った。
098.「ミス・グリーンの秘密」『相棒 season8 第3話』(ドラマ)
[監督]和泉聖治 [放送年]2009年
マンションで男が殺害された。事件に関して主婦から情報が寄せられるが長話を嫌う捜査一課から捜査を任せられてしまう右京(水谷豊)。さっそく尊(及川光博)とその主婦から話を聞くと、主婦は事件直前に緑(草笛光子)という老女に被害者男性の自宅住所を教えていたという。右京は尊に緑をマークさせるが捜査に不慣れのためあっさり見つかってしまう。おまけに緑の自宅に招き入れられてしまい…。一方、右京は半年前のある事故の情報をつかむ。ガーデニング好きで「ミス・グリーン」と親しまれていた緑。その穏やかな微笑みの裏に何かが隠されているのか!?(出典:ドラマ公式サイト)
相棒シリーズの中でも圧倒的名作と言えるような回であり、相棒が神戸になってからまだ3話目の作品である。クールなイメージの強い神戸からミス・グリーンを通して、情が深いかっこいい神戸の像に変わるのが魅力だ。また、脚本も大変優れていて、相棒らしい物語性のある切ない事件であり、ラストシーンは映画かと錯覚するほど息を飲む展開だ。
099.「凶器の隠し場所」『西村京太郎サスペンス・探偵左文字進12』(ドラマ)
[監督]池澤辰也 [放送年]2008年
左文字探偵事務所に人材派遣会社「カインドカンパニー」の社長・川島(峰岸徹)が訪ねてきた。カインドカンパニーは年間百億を超える売り上げを誇る一方で、不正派遣などネガティブなニュース話題も絶えない会社だ。川島は何度か命を狙われており、身辺調査を頼みたいという。川島は左文字(水谷豊)に、週末に開催されるパーティーに潜入するよう要請する。 当日、左文字は霧子(山村紅葉)に詰め込まれた美術の知識と無線機を頼りに川島の元を訪れる。川島は「ちょっと席を外す」と言って中座。心配になった左文字が後を追っていくと、書斎で倒れている川島が発見される。川島は頭から血を流して絶命していた。目の前で依頼主が殺害され、さすがの左文字もショックが隠せない…。一部抜粋(出典:TBSチャンネルサイト)
初めて見たサスペンスドラマだった。主演は水谷豊であり、相棒を彷彿とさせるが、それとは異なりおちゃらけた性格だったため、大変新鮮だった。少々無理やりなシーンもなかなか多かったが、そこが面白く魅力的な点の一つなのだと感じた。いちばん驚いたのは、特殊メイクのシーンで、大分似ていたので美術スタッフはまったくおちゃらけていないと思った。
100.『ドライブ・マイ・カー』(邦画)
[監督]濱口竜介 [公開]2021年
舞台俳優であり演出家の家福は、愛する妻の音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう――。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。さらに、かつて音から紹介された俳優・高槻の姿をオーディションで見つけるが…。(出典:映画公式サイト)
原作を大幅に変えている印象ではあったものの、上手に構成し直して伝えたいことを観客に伝えることができていると感じた。村上の『アンダーグラウンド』でもあったが、傷つかなければいけないときに、傷つくことができないことは、結果的に自らを傷つけるという主題があったように思う。
100点達成。
081.『ジュラシック・ワールド』(洋画)
[監督]コリン・トレボロウ [公開]2015年
世界的な恐竜のテーマパーク、ジュラシック・ワールド。恐竜の飼育員オーウェン(クリス・プラット)が警告したにもかかわらず、パークの責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は遺伝子操作によって新種の恐竜インドミナス・レックスを誕生させる。知能も高い上に共食いもする凶暴なインドミナス。そんな凶暴なインドミナスが脱走してしまい……。(出典:Yahoo!映画)
もしジュラシック・ワールドが現実世界に存在したとしたら、私も行ってみたいと感じた。ただ安全管理には十分に気をつけてほしいと同時にルールはきちんと守ろうという教訓を得た。
人間の欲によって生み出された存在が反対に人間を脅威にさらすという構図はよくあるもので、また主人公らは恐竜側に立ち、その尊さを理解しているという立場は、ある意味この映画が非常に勧善懲悪の典型的な枠組みに収まっているものだということを表現していると思った。
082.『告白』(邦画)
[監督]中島哲也 [公開]2010年
とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく……。(出典:Yahoo!映画)
松たか子の淡々とした口調は原作を具現化したように忠実であり、観客に同情よりも奇妙さを誘うものになっている。どう考えても松たか子は被害者であるにもかかわらず、ただ者ではない加害者に見えるのは、その無表情な感情とおかしいくらいの執念さがあるからだ。下手に無表情な演技をすると大根役者になってしまう危険性があるが、松たか子の演技は素晴らしいもので、何かわからない何かが彼女の胸の内に常にあることを観客が感じることができる。
083.『コーヒーが冷めないうちに』(邦画)
[監督]塚原あゆ子 [公開]2018年
時田数が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると望み通りの時間に戻れるという不思議な噂があった。過去に戻るには面倒なルールがいくつもあったが、その全てを守った時、優しい奇跡が舞い降りるのだという。今日も店には、噂を聞きつけてやって来たキャリアウーマンの清川二美子や、訳あり常連客の高竹佳代と房木康徳、なぜか妹から逃げ回っている平井八絵子ら、それぞれ事情を抱える人々が訪れてくる。タイムスリップの引き金になるコーヒーを淹れることのできる数も、近所の美大生・新谷亮介に導かれるように、自分自身の秘められた過去に向き合っていく。(出典:映画.com)
内容的には非常に非現実的な題材ではあったけれども、有村架純の繊細な演技でその美しさが際立ち、映画として良かった。ただ新谷がカメラで数の住んでいた場所を撮っていて、数はそれを見たくて文化祭に行ったという流れは少々強引に感じた。また、3世代にわたって時を巡り物語を好転させる流れは、よくある形だ。過去や未来に行くことに対する人間の憧れは強いのだと、こうした作品の多さをもって感じる。
084.『マスカレード・ナイト』(邦画)
[監督]鈴木雅之 [公開]2021年
警察に届いた1通の匿名ファックス。その内容は、都内マンションで起きた殺人事件の犯人が、大みそかにホテル・コルテシア東京で開催されるカウントダウンパーティ「マスカレード・ナイト」に現れるというものだった。パーティ当日、捜査のため再びフロントクラークとしてホテルに潜入した警視庁捜査一課の刑事・新田浩介は、コンシェルジュに昇進した山岸尚美の協力を得て捜査を進めていくが、500人の参加者は全員が仮装して顔を隠していた。限られた時間の中、素顔のわからない殺人犯を捕まえるべく奔走する彼らだったが……。(出典:映画.com)
再びこのシリーズを映画で見ることができて嬉しかった。最初の田中みな実と明石家さんまの登場は、後にも全く事件に影響してこないためにいかにもゲスト出演という感じがしすぎていたのが驚きであったが、山岸がいかに有能なコンシェルジュであるかを表すのに不可欠なのは感じた。事件自体はそこまで深いものにはなっていない印象だった。おそらく原作ではもっと細かく事件について書かれているのだろうと思った。主人公らメインの登場人物に時間を割かなければならない映画は仕方ないかもしれないが、もう少し踏み込んでもよかったのではないかとも感じる。
085.『沈黙のパレード』(小説)
[作者]東野圭吾 [発行所]文藝春秋 [制作日付]2021年9月10日
静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前に少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺されたー容疑者は、女性を愛した普通の人々。彼らの"沈黙"に、天才物理学者・湯川が挑む!(出典:小説装丁)
文庫本約500ページにわたって、色々な人物からの目線で物語が進んでいった。東野圭吾作品は悲しい事件が多いが、今回もバレッタというひとつの希望によって物語が閉じるのは、モヤモヤしない終わり方をさせたい作者の思いがあるのだろうと思った。
086.『沈黙のパレード』(邦画)
[監督]西谷弘 [公開]2022年
数年前から行方不明になっていた女子高生が、遺体となって発見された。警視庁捜査一課の刑事・内海によると事件の容疑者は、湯川の大学時代の同期でもある刑事・草薙がかつて担当した少女殺害事件の容疑者で、無罪となった男だった。男は今回も黙秘を貫いて証拠不十分で釈放され、女子高生が住んでいた町に戻って来る。憎悪の空気が町全体を覆う中、夏祭りのパレード当日、さらなる事件が起こる。(出典:映画.com)
小説を読了した後すぐに映画を見たためか、映画は小説の10倍ほどのスピードで物語が展開しているように感じた。また、映画化に伴って物語の軸が草薙になっていたことも印象的だった。小説ではそこまで草薙メインではない。そのためか、映画では若干の脚本の書き換えがあり、草薙の辛さがより強調されていてドラマチックになっていたように思う。
087.『ハリー・ポッターと呪いの子』(舞台)
[原作]J・K・ローリング、ジャックソーン、ジョンティファニー [公開]2022年
ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件があいつぎ、人々を不安にさせていた。魔法省で働くハリー・ポッターはいまや三人の子の父親。今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは、英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、父親に反抗的な態度を取る。幼い頃に両親を亡くしたハリーは、父親としてうまくふるまえず、関係を修復できずにいた。そんな中、アルバスは魔法学校の入学式に向かうホグワーツ特急の車内で、偶然一人の少年と出会う。彼は、父ハリーと犬猿の仲であるドラコ・マルフォイの息子、スコーピウスだった!二人の出会いが引き金となり、暗闇による支配が、加速していく・・・。(出典:公式サイト)
ハリーポッター役に向井理を迎えた回を観劇しに行った。ハリーポッターという作品の原型を良い塩梅でとどめると同時に、新しいハリーポッターを見た気もした。アルバスのキャラクターは意外性が高く、面白いと思った。所々言動に現代人の片鱗があってユーモラスだった。また、演出については本当に魔法があるかのような重力の不自然さがあった。上から釣っているだけだけでなく、演者の努力があると思った。舞台転換も黒子がマントをかっこよく振って変わっていくので、自然で世界観が守られていた。
088.『ラプラスの魔女』(小説)
[作者]東野圭吾 [発行所]角川 [制作日付]2018年2月24日
遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。検証に赴いた地球化学研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。東野圭吾が小説の常識をくつがえして挑んだ、空想科学ミステリ! (出典:KADOKAWA公式サイト)
序盤あたりでこの作品はどのように収束させるつもりなのかと登場人物の超能力のようなものに対して思っていたが、それが脳に行き着くというのは非常に東野圭吾らしさを感じた。ただ終わり方が少し中途半端のように感じて残念だったが、『魔力の胎動』についても読んでみたいと思った。メインではない登場人物たちの背景についてももっとよく知りたいと思うし、広がっていくことが可能な描き方になっているのは凄いと感じる。
089.『ラプラスの魔女』(邦画)
[監督]三池崇史 [公開]2018年
妻と温泉地を訪れた初老男性が硫化水素中毒で死亡する事件が発生した。捜査を担当する刑事・中岡は妻による遺産目当ての計画殺人を疑うが、事件現場の調査を行った地球化学専門家・青江修介は、気象条件の安定しない屋外で計画を実行するのは不可能として事件性を否定。しかし数日後、被害者男性の知人が別の地方都市で硫化水素中毒により死亡する事故が起きる。(出典:映画.com)
沈黙のパレードと比較すると、今作は上手く映画版にまとめられていたように思う。小説と違う点が何個かあり、ドラマチック性や強調性に繋がっていた印象が強い。ラストシーンの演出については現象の表現の現実感が希薄だったことと、甘粕才生の残酷さが小説よりも激しかったことが少し残念だった。
090.『羊をめぐる冒険(上)』(小説)
[作者]村上春樹 [発行所]講談社 [制作日付]2004年11月15日
あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている21歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい<鼠>の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。新しい文学の扉をひらいた村上春樹の代表作長編。(出典:講談社BOOK倶楽部公式サイト)
『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』に続く本作は、僕と鼠の青春が綴られている。青春とはいっても、一般的なキラキラしたものではなく、1970年代の過ぎていく空虚感と意味のない時間を繰り返す僕らがなんだかよくわからないものに巻き込まれるものだ。しかし、遠くから見たら、それは本当の青春でかけがえのない時間だったと感じるのは、その空虚を考える時間が存在するからだろう。北海道に飛び立った僕が羊を見つけることができるのか、下巻が楽しみだ。
091.『羊をめぐる冒険(下)』(小説)
[作者]村上春樹 [発行所]講談社 [制作日付]2004年11月16日
美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという1頭の羊と<鼠>の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。1982年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー。村上春樹の青春3部作完結編。野間文芸新人賞受賞作。(出典:講談社BOOK倶楽部公式サイト)
青々しさと切なさを残して青春が終わったような作品だった。村上春樹の作品でもみずみずしいタッチであり、それが青春を感じさせた。内容は不真面目なように思えるのだが、そこにはとてつもない真面目さと真剣さが存在していた。
092.『職業としての小説家』(エッセイ)
[作者]村上春樹 [発行所]新潮社 [制作日付]2015年10月1日
「村上春樹」は小説家としてどう歩んできたかー作家デビューから現在までの軌跡、長編小説の書き方や文章を書き続ける姿勢などを、著者自身が豊富な具体例とエピソードを交えて語り尽くす。文学賞について、オリジナリティーとは何か、学校について、海外で翻訳されること、河合隼雄氏との出会い……読者の心の壁に新しい窓を開け、新鮮な空気を吹き込んできた作家の稀有な一冊。(出典:新潮社文庫)
『風の歌を聴け』を書いた頃の村上の状況を知ることができたのは興味深かった。もし賞に選ばれていなかったら、原稿も残っていないと考えると、やはり世間に公表されるだけの価値がその小説にあったのだなと思い、凄いと感じた。
093.『トップガン』(洋画)
[監督]トニー・スコット [公開]1986年
カリフォルニア州ミラマー海軍航空基地。そこにF-14トムキャットを操る世界最高のパイロットたちを養成する訓練学校、通称“トップガン”がある。若きパイロットのマーヴェリックもパートナーのグースとともにこのトップガン入りを果たし、自信と野望を膨らませる。日々繰り返される厳しい訓練も、マーヴェリックはグースとの絶妙なコンビネーションで次々と課題をクリアしていく。しかしライバルのアイスマンは、彼の型破りな操縦を無謀と指摘する。その一方で、マーヴェリックは新任の女性教官チャーリーに心奪われていく。(出典:Yahoo!映画)
最新作が公開されたことによって、再注目を浴びた今作を初めて鑑賞した。物語の構成が単純明快で、主人公の成長の様子が熱を持って描かれていたと感じた。若い頃のトム・クルーズは豪快な役どころとマッチしていて見応えがあった。ただ、展開が少し速いように感じ、ヒロインとなる女性の魅力がいまいち伝わらなかったのは残念だった。
094.『コンフィデンスマンJP 英雄編』(邦画)
[監督]田中亮 [公開]2022年
“英雄”と謳われた詐欺師〈三代目ツチノコ〉が死んだ。
その元で腕を磨いた過去を持つダー子、ボクちゃん、リチャード。
当代随一の腕を持つコンフィデンスマンによって密かに受け継がれる〈ツチノコ〉の称号をかけ、3人の真剣勝負がはじまる。
舞台は世界中のセレブが集まる世界遺産の都市〈マルタ島・ヴァレッタ〉。
狙うは、莫大な財を成し引退したスペイン人の元マフィアが所有する、幻の古代ギリシャ彫刻〈踊るビーナス〉。
それぞれの方法でオサカナに近づく3人だったが、そこに警察さらにはインターポールの捜査の手が迫っていた・・・。
果たして最後に笑うのは誰なのか!?
まったく先の読めない史上最大の騙し合いが始まる!!
そして、本当の〈英雄〉、最後の〈真実〉とは―!?(出典:映画公式サイト)
今作の舞台に興味があり、鑑賞した。また、コロナの影響で渡航できなかったためにフルCGを使用したという秘話があったこともあり、どのような映像が見られるのか気になった。結果、素晴らしい映像美で現地撮影かのようだった。物語も非常に緻密で最後の最後まで騙された内容だった。長澤まさみの圧倒的存在とそれを支える多くの豪華俳優たちのキャラクターも個性的で非常に楽しい。さすが古沢さんの脚本だと感じた。
095.『コンフィデンスマンJP 運勢編』(ドラマ特番)
[脚本]古沢良太 [放送年]2019年
ダー子(長澤まさみ)がターゲットとして狙いを定めたのは、投資家の阿久津晃(北村一輝)。阿久津は投資家とは名ばかりの闇金業者で、賭けポーカーの元締としても暗躍する危ない男だった。ダー子は強引にボクちゃん(東出昌大)たちを巻き込み阿久津に接触するも、ダー子たちの正体を見抜いていた阿久津に用意した見せ金の5,000万円を奪い取られてしまう。リチャード(小日向文世)の占いによれば、ダー子の運はこれから下がり続けるという。阿久津への復讐を諦めないダー子にあきれたボクちゃんとリチャードは、彼女の元を去ることに…。やがてボクちゃんは、渡辺若葉(中山美穂)が社長を務める遺品整理会社で働き始める。一方、海辺の町でサーフィンを楽しんでいたリチャードは、夫を亡くし、ひとりで中華料理屋を切り盛りする韮山波子(広末涼子)に心をひかれていく。 そんな中、ダー子は、五十嵐(小手伸也)の協力のもと、再び阿久津に挑むが…。(出典:amazon)
ダー子が阿久津にポーカーで負けるシーンの伏線回収やボクちゃんやリチャードも結局ダー子と組んでいるのは安定感のある気持ちがいい展開だった。そんな中で、波子に実際に惹かれているようなリチャードは可愛くて、脚本の中に遊び心がたくさんあると思った。
096.『トムとジェリー』(洋画)
[監督]ティム・ストーリー [公開]2021年
ある日、新人のケイラ(クロエ・グレース・モレッツ)が働くニューヨークの高級ホテルに、ネズミのジェリーが引っ越してくる。そのホテルでは世紀のウエディングパーティーが開催されるが、ジェリーとその天敵の猫・トムのせいでパーティーはぶち壊しになる。2匹は自分たちの汚名を返上するために仕方なく手を組み、最高のウエディングパーティーを開こうとする。(出典::Yahoo!映画)
実写の中にアニメを描くような新しい映像で興味深かった。トムとジェリーだけではなく、他の動物たちもアニメになっていることが特徴的で、またそれがディズニー作品と同じように擬人化されているという基本があった。あくまで人間目線で描かれているところがその傲慢さを感じた。
097.『百瀬、こっちを向いて』(邦画)
[監督]耶雲哉治 [公開]2014年
新人文学賞を受賞した記念に母校から講演を依頼された30歳の小説家・相原ノボルは、卒業以来15年ぶりに帰郷し、当時を回想する。冴えない高校生だったノボルは、ある日、尊敬する先輩の宮崎瞬から、ショートヘアで野良猫のような鋭い目つきの美少女・百瀬陽を紹介される。瞬には学校のマドンナ的存在の神林徹子という恋人がいたが、百瀬と付き合っているという噂が流れて困っており、ノボルに百瀬と期間限定で付き合うふりをするよう提案。ノボルと百瀬は嘘の恋愛関係を始めるようになるが……。(出典:映画.com)
中学生頃に原作を読んだのを覚えているが、この作品は去っていった青春時代の終わらない感情を表現しているように思えた。元ももいろクローバーZのメンバーである早見あかりが初主演した映画ということだが、彼女の何とも言い難い表情が掴みどころがなくて役柄に合っていて良かったと思った。
098.「ミス・グリーンの秘密」『相棒 season8 第3話』(ドラマ)
[監督]和泉聖治 [放送年]2009年
マンションで男が殺害された。事件に関して主婦から情報が寄せられるが長話を嫌う捜査一課から捜査を任せられてしまう右京(水谷豊)。さっそく尊(及川光博)とその主婦から話を聞くと、主婦は事件直前に緑(草笛光子)という老女に被害者男性の自宅住所を教えていたという。右京は尊に緑をマークさせるが捜査に不慣れのためあっさり見つかってしまう。おまけに緑の自宅に招き入れられてしまい…。一方、右京は半年前のある事故の情報をつかむ。ガーデニング好きで「ミス・グリーン」と親しまれていた緑。その穏やかな微笑みの裏に何かが隠されているのか!?(出典:ドラマ公式サイト)
相棒シリーズの中でも圧倒的名作と言えるような回であり、相棒が神戸になってからまだ3話目の作品である。クールなイメージの強い神戸からミス・グリーンを通して、情が深いかっこいい神戸の像に変わるのが魅力だ。また、脚本も大変優れていて、相棒らしい物語性のある切ない事件であり、ラストシーンは映画かと錯覚するほど息を飲む展開だ。
099.「凶器の隠し場所」『西村京太郎サスペンス・探偵左文字進12』(ドラマ)
[監督]池澤辰也 [放送年]2008年
左文字探偵事務所に人材派遣会社「カインドカンパニー」の社長・川島(峰岸徹)が訪ねてきた。カインドカンパニーは年間百億を超える売り上げを誇る一方で、不正派遣などネガティブなニュース話題も絶えない会社だ。川島は何度か命を狙われており、身辺調査を頼みたいという。川島は左文字(水谷豊)に、週末に開催されるパーティーに潜入するよう要請する。 当日、左文字は霧子(山村紅葉)に詰め込まれた美術の知識と無線機を頼りに川島の元を訪れる。川島は「ちょっと席を外す」と言って中座。心配になった左文字が後を追っていくと、書斎で倒れている川島が発見される。川島は頭から血を流して絶命していた。目の前で依頼主が殺害され、さすがの左文字もショックが隠せない…。一部抜粋(出典:TBSチャンネルサイト)
初めて見たサスペンスドラマだった。主演は水谷豊であり、相棒を彷彿とさせるが、それとは異なりおちゃらけた性格だったため、大変新鮮だった。少々無理やりなシーンもなかなか多かったが、そこが面白く魅力的な点の一つなのだと感じた。いちばん驚いたのは、特殊メイクのシーンで、大分似ていたので美術スタッフはまったくおちゃらけていないと思った。
100.『ドライブ・マイ・カー』(邦画)
[監督]濱口竜介 [公開]2021年
舞台俳優であり演出家の家福は、愛する妻の音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう――。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。さらに、かつて音から紹介された俳優・高槻の姿をオーディションで見つけるが…。(出典:映画公式サイト)
原作を大幅に変えている印象ではあったものの、上手に構成し直して伝えたいことを観客に伝えることができていると感じた。村上の『アンダーグラウンド』でもあったが、傷つかなければいけないときに、傷つくことができないことは、結果的に自らを傷つけるという主題があったように思う。