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3年 北元 RES
夏休み課題11~20

11.『BESTERS』 第1期
  原作 板垣巴留
  監督 松見真一

 肉食獣と草食獣が共存する世界では肉食は重罪とされていた。そんな最中、チェリートン学園の演劇部の生徒が食殺される事件が起こるが犯人は見つからない。ある動物に頼まれて、鋭い爪と牙、大きな体を持つが心優しいハイイロオオカミの雄、レゴシが食殺事件の犯人探しをすることとなる。しかし犯人探しと、ドワーフウサギの女生徒・ハルを本能的に食べようとしてしまったことを機に、レゴシの学園生活は徐々に変わり始める。

 この作品の第1期はレゴシとハルの種族を超えた恋愛に焦点を当てているように思う。弱肉強食の世界で生きる動物を等身大の学園に住まわせることで、レゴシがハルに興味を持ってしまうのは恋愛感情からなのか、はたまた単なる獲物だからかという現実では起こりえない問いを具体的に問題視させることに成功している。この今までにありそうでなかった妙なリアリティを感じさせる作品は、私たち人間に動物の在り方を考えさせる。

12.『BESTERS』 第2期
 この作品の第2期では、演劇部のカリスマ的存在であるアカシカのルイがライオンで構成された裏市のシシ組の新たなボスとなるのが印象的であった。『BEASTERS』はただ動物を人間社会に連れてきて役割を与えただけではなく、動物が自ら弱肉強食・自然の摂理を壊す権限まで持っている点が興味深い。アカシカがシシ組を束ねるボスを銃殺した後、肉食獣の集う裏市を取り仕切るという、草食獣の下剋上は発想が斬新で面白い。

13.『FAIRY TALE』 第1期
  原作 真島ヒロ
  監督 石平信司

 魔導士たちに寄せられる様々な依頼を、魔導士たちが魔法によって解決する場所「魔道士ギルド」。中でも「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」は何でもありな魔法界一のお騒がせギルドであった。炎の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)・ナツ、新人の星霊魔導士ルーシィ、飛んで話せる猫のハッピー、氷の造形魔導士グレイ、鎧の美人魔導士エルザなど、個性豊かな魔導士たちが所属している。世界に暗躍する闇ギルド、伝説の黒魔導士・ゼレフ、そして人類最凶の敵・ドラゴンなど、強敵が次々と襲いかかる。ナツたちの奇想天外で熱いバトルが繰り広げられる話。

 この作品は第1期だけでも48話あり、異世界・ギルド・ドラゴンなどの王道ファンタジーバトルの要素がぎゅっと詰め込まれていて見応えのある作品だ。原作コミックが週刊少年マガジン連載だったことから、仲間とともに敵を打ち破る週刊少年ジャンプの代名詞、友情を全面的に押してきている。特に現在のアニメは主要キャラでも死ぬことが多くその緊張感が魅力となっているのだろうが、本作ではキャラクターは「倒される」という設定で一貫しているため、安心してみることが出来る。テンポの良いコメディ要素も随所に散りばめられており、仲間と毎日ふざけあいながら「ゆるくも感動する」どこか懐かしい作品である。

14.『FAIRY TALE』 第2期
 この作品の第2期では古代人が封印した強大な破壊魔法「ニルヴァーナ」を手に入れようと目論む闇ギルド「オラシオンセイス」を討伐するため、フェアリーテイルを含めた4つの正規ギルドで結成された連合軍が立ち向かう話を17話にかけて展開する。第1期では48話のなかにいくつものストーリーがあったが、今期は1つのストーリーを深く取り下げているためハラハラする展開が印象的であった。また、ニルヴァーナが光と闇を入れ替える超反転魔法という特徴を持っていることから、厚い信頼で結ばれた仲間が闇に堕ちて敵になる、逆に敵が光を取り戻し仲間になるのが面白い。

15.『僕のヒーローアカデミア』 第1期 (1話~13話)
  原作 堀越耕平
  監督 長崎健司・向井雅浩

 総人口の約8割が超常能力“個性”を持つのが当たり前とされている世界には“個性”を正しく使う者がいる一方で、その力を悪用し犯罪を目論む者が現れる。そのような犯罪者である「ヴィラン」から人々と社会の均衡を守る職業「ヒーロー」になることを夢見た少年・緑谷出久はある日、憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトと出会う。 “無個性”だと分かっても諦めきれない緑谷出久がヒーローを目指してヒーロー輩出の名門・雄英高校に入学し、仲間と痛みや葛藤にもがき乗り越えてゆく。平凡だった少年が、最高のヒーローになるまでの物語。

 この作品の第1期では“無個性”の緑谷出久がオールマイトの“個性”ワン・フォー・オールを受け継ぐことになった背景に注目したい。誰もが憧れるヒーローという職業は“個性”があっても狭き門のため“無個性”がなれるわけがないと考えるのは当たり前だ。しかしそれでもなお諦めない気持ちと日々の努力が報われて晴れてオールマイトからワン・フォー・オールを緑谷出久、通称「デク」は受け継いだ。その背景には彼のヒーローとしてのうちに秘める素質があったのは言うまでもないが、オールマイト自身も“無個性”だった過去も関与していると思う。その事実からは人から無謀だと笑われる夢だとしても、誰でも掴み取ることの出来る未知なる可能性を秘めていると再認識させられる。

16.『僕のヒーローアカデミア』 第2期 (14話~38話)
 この作品の第2期では、学校生活でヒーローを目指す仲間とともに本気でぶつかり合う姿が見所だ。第1期では突然生徒の前に現れたヴィランからの襲撃により初戦闘を経験していたが、本来生徒が初めて戦闘をするのは多くの人々が注目する雄英体育祭である。第1期の終盤でヴィランの邪悪な雰囲気に肝を冷やした後だからこそ、仲間とのぶつかり合い、そのかけがえのない尊さに見ているこちらが熱くなってしまう。また、私が『僕のヒーローアカデミア』最大の魅力と考えている、共に成長するヒーローの要素が顕著に表れているのが第2期だと思う。多くのヒーローものの作品は、既にヒーローとして活躍できるほどの実力が備わっており、敵との戦闘に重きを置いている。しかしこの作品はヒーローとして未熟な主人公を始め、多様な“個性”を持ちながらも半人前な生徒たちが真のヒーローになるまで道すじに重きを置いて描く。そのため、自分も生徒として成長の過程を共に過ごしているかのような感覚にさせ、見る者の心を掴むのだ。

17.『僕のヒーローアカデミア』 第3期 (39話~63話)
 この作品の第3期では、オールマイトが因縁のヴィランであるオール・フォー・ワンとの戦闘で勝利した代償に“個性”ワン・フォー・オールが使えなくなった点が印象的である。世界中で「平和の象徴」と呼ばれるほど、オールマイトの人々から寄せられる信頼は絶大なものであり、それは不変の存在だと誰もが信じて疑うことはなかっただろう。しかし、そんな存在が突如いなくなった人々は混乱に陥り、世界の情勢は大きく変わる。その様子を見ると、今までオールマイトが「平和の象徴」としていかに大きなものを背負っていたのかが理解できるような気がする。その重荷を次は、後継者である緑谷出久が背負うこととなるため、覚悟を決め今まで以上に最高なヒーローになろうともがく姿は純粋に格好いいと思う。

18.『文豪ストレイドッグス』 第1期
  原作 朝霧カフカ
  監督 五十嵐卓哉

 孤児院を追われた青年・中島敦は、「清く明るく元気な自殺」がモットーでよく入水自殺を図っている太宰治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に入社する。そこで無自覚にも月夜になると虎に変身する月下獣であった敦は個性豊かな武装探偵社の面々とともに、巷で恐れられる「ポートマフィア」と対決する。二つの組織がしのぎを削るヨコハマでの話。

 この作品の魅力は、実際の文豪たちの名前と作品にあやかった設定にある。1835年生まれの福沢諭吉から1950年代まで生きた、総勢21人の文豪をキャラクターとして登場させて自らの作品名の異能で戦うという設定は斬新だ。しかし、本作は文豪へのリスペクトが足りないと取りだされることも少なくない。それは文豪の名前や著作のおいしい設定だけ抜き取ったりするためであると考えられるが、私はあくまでも文豪作品をあまり知らない人が文豪に興味を持つきっかけとして機能することに意味があるのだと思う。

19.『文豪ストレイドッグス』 第2期
 今作は第1期の時代から7年前に遡った太宰治と中原中也の「黒の時代」を扱っている。殺しも厭わなかった太宰がなぜポートマフィアを辞め探偵社に入る運びとなったのかを描いた今作は、ポートマフィアの最下級構成員の織田作之助、通称「織田作」が重要人物として挙げられる。織田作は過去の経験から殺しはしないと決めていたが、親戚の家族を殺されたことで人生最後の殺しを決意する。そして太宰に「人を救う側になれ」と言い残し事切れるのだが、織田作之助から太宰、太宰から敦、敦から鏡花へと続く「救済」の始まりともいえる重要な転換期であった。

20.『文豪ストレイドッグス』 第3期
 今作は武装探偵社の白虎・中島敦とポートマフィアの黒獣・芥川龍之介の共闘による、「組合(ギルド)」の頭目フランシス・Fとの巨大異能戦争を終結させた二つの組織が暫しの休戦も束の間、盗賊団「死の家の鼠」の頭目フョードル・Dとの対決を迫られる。正反対の人間かと思いきや、自分自身の存在価値を認められない点で共通していた中島敦と芥川龍之介はお互いに認め合うことで個人の価値を確立し、真の力を発揮する。
2022/09/30(金) 23:26 No.1928 EDIT DEL