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3年 高橋
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夏休み課題11〜20
11.「メイドインアビス 深き魂の黎明」(映画)
原作:つくしあきひと 監督:小島正幸 脚本:倉田英之 制作:キネマシトラス
世界に残された秘境「アビス」。そこへの冒険に憧れていたリコは、既に「アビス」の深層へ降り立った母からの手紙とそれに関わりがあると考えられる記憶喪失のロボット、レグと共に遂に「アビス」へ挑む。深界三層でナナチという仲間を加えた二人は、深界五層へと向かったのだった。
本作は2017年にテレビアニメで放送された「メイドインアビス」の続編となっている。そのためアニメ版を視聴していないと世界観の認識などに時間がかかり、作品を楽しむことは難しいだろう。また、本作は絵のタッチに反して少年少女に対するグロ描写が間接的にも直接的にもあるため、見る者を選ぶ作品だろう。
だが物語の展開や世界観、キャラクターの描き方自体は非常に面白く作品としての完成度は高い。グロ描写が平気な人は、一度チャレンジしてみても良いのではないだろうか。
12.「名探偵コナン 緋色の弾丸」(映画)
原作:青山剛昌昌 監督:永岡智佳佳 脚本:櫻井武晴 制作:トムス・エンタテインメント
毛利小五郎探偵事務所と少年探偵団のメンバーはスポーツの祭典「WSG」の東京開催を祝うパーティーへ向かった。するとそこでスポンサーである鈴木史郎が拉致される。その後すぐに彼は発見されたが、拉致前後の記憶を失っていた。
実は他の「WSG」スポンサーも同様の事件が起きていると知り、コナンはFBIの赤井秀一に調査協力を依頼される。コナンは無事事件を解決できるのか。
本作は近年のコナン映画に多いサブキャラクターに焦点を当てた作品となっており、今回のメインキャラクターは赤井秀一とその家族ということになっている。そのため主要キャラクターが多くかつそれぞれが別行動をすることがほとんどのため場面転換も増えている。見る人によってはこの視点の多さに混乱するかもしれない。
だが物語の展開や犯人を特定するまでの推理、そしてコナン映画特有の衝撃的なアクションシーンは存分に楽しむことができる。特に終盤のコナンが危機的状況を脱する方法は思わず笑ってしまいたくなるほど想像もできないダイナミックなものとなっている。この解決法についてはぜひ鑑賞済みの人と語り合いたい。
13.「神クズ☆アイドル」(アニメ)
原作:いそふらぼん肘樹 制作:Studio五組 監督:福岡大成
アイドルという職業に就いていながら、常時やる気がなくファンサもしない男性アイドル仁淀ユウヤ。社長からクビを宣告された仁淀だったが、そんな時ある幽霊と出会う。彼女は伝説の女性アイドルとして有名だった最上アサヒだった。
本作は様々な視点から「アイドル」というものを取り上げた作品となっている。登場人物のほとんどはアイドルに強い情熱や愛を持つ者たちなのだが、主人公の仁淀だけはアイドルに関心がほとんどない人物となっている。そのため作品の雰囲気や物語の展開の仕方といった作品全体に緩急が生まれ、それが同時に主人公を引き立てるものとして作用している。
ただしアイドルアニメ特有のライブパートが本作では3Dアニメーションになっており、なおかつモデルのクオリティがあまり高くないのでそこは残念だった。本作は一話に一度はライブパートがあるため、そのクオリティが高くないのは非常にもったいなく感じる。
14.「ミニオンズ」(映画)
原案:セルジオ・パブロス 監督:ピエール・コフィン 脚本:ブライアン・リンチ 制作:イルミネーション・エンターテインメント
海で暮らす単細胞生物であったミニオンたちは、常に最強最悪の主人に仕えることを生きがいとしてきた。しかし彼らのミスによって主人は死んでしまうばかり。しかし主人がいなければやる気も見つからない自分たちに危機感を持ったケビンは、スチュアートとボブを連れてボス探しの旅に出ることとなった。
本作は「怪盗グルー」シリーズで人気キャラクターであるミニオンたちに焦点を当てた前日譚である。ミニオンたちは人間よりも身体が小さく言語も少々異なるが、感情表現が豊かである。そのため見る側はまるで子どもの初めてのおつかいを見るような感覚でミニオンたちの冒険を見ることができる。それがこの作品の魅力だと私は考えている。
また、映像は3Dアニメーションであるが作品全体がアニメ調の作画であるため動きやパーツを違和感なく受け入れることが可能だ。更に3Dのキャラクターである分動きに大胆さが出ており、ミニオンたちの魅力を高めるものとなっているだろう。
15.「マンマ・ミーア!」(映画)
原作・脚本:キャサリン・ジョンソン 監督:フィリア・ロイド
ある島でホテルを経営しているドナの娘、ソフィは自身の結婚式を間近に控えていた。ソフィはこれまで自身の父親について一切知らされていなかったのだが、ある日母の日記を発見し自身の父親と思われる人物が三人いることを知る。どうしても父親に会いたいと考えたソフィは、ドナのふりをして記述にあった男性三人へ結婚式への招待状を送るのであった。
本作はミュージカル作品であり、主人公のソフィとその母ドナの心情や恋愛模様を丁寧に描いている。作品内では高頻度でミュージカルが入るのだが、それらが物語の展開や構成を邪魔することが無くどれもクオリティが高い。また登場人物の感情とミュージカルの曲調や歌詞を綺麗にリンクさせているため、見る側に登場人物への感情移入をしやすくしている。
そして物語の主軸はソフィとドナの恋愛でありその二つの対比が物語全体で行われている。子どもだからこその考え、大人だからこその考えの二つが衝突する展開は考えさせられる部分もあり終盤には感動すること間違いなしである。
16.「バケモノの子」(映画)
原作・監督・脚本:細田守 制作:スタジオ地図
9歳の少年、蓮は両親がいなくなり親族に養子として迎えられる際に逃げ出し街へ繰り出す。そしてそこで熊徹と呼ばれるバケモノを見つけ、彼を追いかけるうちにバケモノたちが住む世界「渋天街」へ入りこんでしまう。
元の世界へ戻る方法が分からなくなった蓮は街を探索するうちに熊徹を見つけ、ひょんなことから熊徹の弟子になってしまう。熊徹に「九太」と呼ばれるようになった蓮は修行の中で成長していき…
本作は家族というものをテーマにしており、元々家族ではなくましてや同じ種族でもない熊徹と九太が絆を育んでいく過程を丁寧に描いている。作品の中では九太が少年から青年になるまでの長い時間が描かれるのだが、どのパートでも変に省略することや時間の流れを速くするといったことをしないためすんなりと二人の成長を受け入れることができる。
しかし個人的には、九太が人間界に戻り楓と恋愛関係を築く過程は少々蛇足に感じられた。本作ではすでに家族愛というものを描いているため、わざわざ男女の恋愛も盛り込む必要はなかったのではないだろうか。彼女との関係以上に、私は九太と彼の実の父との関係をもっと描いて欲しかったと考える。
17.「Lobotomy Corporation」(ゲーム)
開発元:Project Moon
主人公である管理人Xはアブノーマリティという未知の生物からエネルギーを回収する企業、ロボトミー社で働くこととなった。Xは管理者たちをサポートするAIの「アンジェラ」や各管理チームのリーダーたちと交流を深めながら、エネルギー回収のため部下に指示を出していく。しかし、徐々にロボトミー社の本来の姿が見え始め…
本作は元々ロボトミー社の社員の管理と運営を行うシミュレーションゲームなのだが、その中で描かれる恐ろしい世界観とロボトミー社の謎に迫るストーリーがとにかく魅力的である。物語は基本静止画とテキストで描かれ、シミュレーションゲームを一定数やりこむことで進行していく。メインストーリーの展開にはショッキングな描写もあるのだが、イラストがポップであることから受け入れやすく、その分より衝撃的に真実を理解していくこととなる。
また、本作はメインストーリーだけでなくアブノーマリティという生命体それぞれにも専用のストーリーがテキストのみだが記載されており、そこでも独特な世界観を味わうことができる。メインストーリーとサブストーリーどちらもが魅力的なため、ぜひとも一度やってほしいゲームだ。
18.「Library Of Ruina」(ゲーム)
開発元:Project Moon
治安維持から人殺しまで、依頼を受ければなんでも行う職業「フィクサー」である男性ローランは、気が付くと図書館のような施設に飛ばされていた。その図書館にはアンジェラと呼ばれる女性がおり彼女はこの施設は許可が無ければ侵入できないはずであること、それ故にローランは不安要素であること、ローランは自身の計画を邪魔されないように私の元で働くか殺すかしかないことを告げる。こうしてローランは図書館で働くこととなった。
本作は「Lobotomy Corporation」の続編であり、前作の舞台だったロボトミー社における”事件”の後の外の世界に焦点を当てた物語となっている。物語の舞台が広がったことにより前作の世界観をより詳細に楽しむことができ、新たなる謎や事実が判明するため前作ファンにはたまらない作品と言えるだろう。また今作は章によって様々な人物の視点から物語が展開され、その登場人物によって他の人物の視点では謎だった点が解明するといったこともある。この精巧な物語構成こそ本作最大の魅力と言える。
19.「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」(映画)
原作・脚本:尾田栄一郎 監督:境宗久 制作:東映アニメーション
グランドラインでの航海を続けていたルフィ率いる麦わらの一味は、ある時ルフィたちの故郷であるイーストブルーの島が次々と襲われているという情報が舞いこんで来る。彼らがイーストブルーへ戻ろうとする中で突然現れた伝説の大海賊であるシキに麦わらの一味の一員であるナミを誘拐されてしまう。そしてルフィたちはそのまま、シキの能力で空飛ぶ島に落とされてしまった。
本作は大人気のジャンプ漫画「ONE PIECE」のアニメ映画となっており、映画版「ONE PIECE」作品の中では初めて原作者の尾田氏が脚本を務めている。そのため本編の物語も絡ませつつそこに矛盾や違和感を抱かせないストーリーとなっておりファンは安心して物語に入りこむことができるだろう。加えてエピソードが多く盛り込まれており、戦闘シーンもちゃんと描かれるので満足感も得やすい。
しかしテンポが良い分起承転結があっさりしている部分があり、ストーリーの完成度に着目する人にとっては物足りなく感じる可能性がある。
20.『スイッチを押すとき』(小説)
著者:山田悠介
青少年自殺抑制プロジェクトセンターで監視員をしている南洋平は、ある日四人の少年少女の監視に勤めることとなる。この施設では彼らに押せば死ぬことのできるスイッチを持たせ、監禁していた。多くの子どもたちはこの状況に耐えられずスイッチを用いて自殺していったが、洋平が担当する四人はなんと七年間生き続けていた。洋平が彼らと交流を深める内に、ある感情が芽生えていく。
本作は国側が青少年の自殺を抑制するために施設にいる青少年に自殺を促すという矛盾した世界を舞台に物語が展開している。一見突拍子のない作品世界にも思えるが、序盤の描写が非常に細かく現実味を感じて読み進めることができた。また絶望的な状況に立たされている少年少女だが、その中でも友情を築き一瞬の自由を謳歌する姿は汚い国の姿も描かれている分美しく感動的に読み取れた。
しかし終盤の展開には強引な部分が多くストーリーのこじつけを感じさせる。情景描写が丁寧な分、この物語の展開の強引さは非常にもったいなかった。
11.「メイドインアビス 深き魂の黎明」(映画)
原作:つくしあきひと 監督:小島正幸 脚本:倉田英之 制作:キネマシトラス
世界に残された秘境「アビス」。そこへの冒険に憧れていたリコは、既に「アビス」の深層へ降り立った母からの手紙とそれに関わりがあると考えられる記憶喪失のロボット、レグと共に遂に「アビス」へ挑む。深界三層でナナチという仲間を加えた二人は、深界五層へと向かったのだった。
本作は2017年にテレビアニメで放送された「メイドインアビス」の続編となっている。そのためアニメ版を視聴していないと世界観の認識などに時間がかかり、作品を楽しむことは難しいだろう。また、本作は絵のタッチに反して少年少女に対するグロ描写が間接的にも直接的にもあるため、見る者を選ぶ作品だろう。
だが物語の展開や世界観、キャラクターの描き方自体は非常に面白く作品としての完成度は高い。グロ描写が平気な人は、一度チャレンジしてみても良いのではないだろうか。
12.「名探偵コナン 緋色の弾丸」(映画)
原作:青山剛昌昌 監督:永岡智佳佳 脚本:櫻井武晴 制作:トムス・エンタテインメント
毛利小五郎探偵事務所と少年探偵団のメンバーはスポーツの祭典「WSG」の東京開催を祝うパーティーへ向かった。するとそこでスポンサーである鈴木史郎が拉致される。その後すぐに彼は発見されたが、拉致前後の記憶を失っていた。
実は他の「WSG」スポンサーも同様の事件が起きていると知り、コナンはFBIの赤井秀一に調査協力を依頼される。コナンは無事事件を解決できるのか。
本作は近年のコナン映画に多いサブキャラクターに焦点を当てた作品となっており、今回のメインキャラクターは赤井秀一とその家族ということになっている。そのため主要キャラクターが多くかつそれぞれが別行動をすることがほとんどのため場面転換も増えている。見る人によってはこの視点の多さに混乱するかもしれない。
だが物語の展開や犯人を特定するまでの推理、そしてコナン映画特有の衝撃的なアクションシーンは存分に楽しむことができる。特に終盤のコナンが危機的状況を脱する方法は思わず笑ってしまいたくなるほど想像もできないダイナミックなものとなっている。この解決法についてはぜひ鑑賞済みの人と語り合いたい。
13.「神クズ☆アイドル」(アニメ)
原作:いそふらぼん肘樹 制作:Studio五組 監督:福岡大成
アイドルという職業に就いていながら、常時やる気がなくファンサもしない男性アイドル仁淀ユウヤ。社長からクビを宣告された仁淀だったが、そんな時ある幽霊と出会う。彼女は伝説の女性アイドルとして有名だった最上アサヒだった。
本作は様々な視点から「アイドル」というものを取り上げた作品となっている。登場人物のほとんどはアイドルに強い情熱や愛を持つ者たちなのだが、主人公の仁淀だけはアイドルに関心がほとんどない人物となっている。そのため作品の雰囲気や物語の展開の仕方といった作品全体に緩急が生まれ、それが同時に主人公を引き立てるものとして作用している。
ただしアイドルアニメ特有のライブパートが本作では3Dアニメーションになっており、なおかつモデルのクオリティがあまり高くないのでそこは残念だった。本作は一話に一度はライブパートがあるため、そのクオリティが高くないのは非常にもったいなく感じる。
14.「ミニオンズ」(映画)
原案:セルジオ・パブロス 監督:ピエール・コフィン 脚本:ブライアン・リンチ 制作:イルミネーション・エンターテインメント
海で暮らす単細胞生物であったミニオンたちは、常に最強最悪の主人に仕えることを生きがいとしてきた。しかし彼らのミスによって主人は死んでしまうばかり。しかし主人がいなければやる気も見つからない自分たちに危機感を持ったケビンは、スチュアートとボブを連れてボス探しの旅に出ることとなった。
本作は「怪盗グルー」シリーズで人気キャラクターであるミニオンたちに焦点を当てた前日譚である。ミニオンたちは人間よりも身体が小さく言語も少々異なるが、感情表現が豊かである。そのため見る側はまるで子どもの初めてのおつかいを見るような感覚でミニオンたちの冒険を見ることができる。それがこの作品の魅力だと私は考えている。
また、映像は3Dアニメーションであるが作品全体がアニメ調の作画であるため動きやパーツを違和感なく受け入れることが可能だ。更に3Dのキャラクターである分動きに大胆さが出ており、ミニオンたちの魅力を高めるものとなっているだろう。
15.「マンマ・ミーア!」(映画)
原作・脚本:キャサリン・ジョンソン 監督:フィリア・ロイド
ある島でホテルを経営しているドナの娘、ソフィは自身の結婚式を間近に控えていた。ソフィはこれまで自身の父親について一切知らされていなかったのだが、ある日母の日記を発見し自身の父親と思われる人物が三人いることを知る。どうしても父親に会いたいと考えたソフィは、ドナのふりをして記述にあった男性三人へ結婚式への招待状を送るのであった。
本作はミュージカル作品であり、主人公のソフィとその母ドナの心情や恋愛模様を丁寧に描いている。作品内では高頻度でミュージカルが入るのだが、それらが物語の展開や構成を邪魔することが無くどれもクオリティが高い。また登場人物の感情とミュージカルの曲調や歌詞を綺麗にリンクさせているため、見る側に登場人物への感情移入をしやすくしている。
そして物語の主軸はソフィとドナの恋愛でありその二つの対比が物語全体で行われている。子どもだからこその考え、大人だからこその考えの二つが衝突する展開は考えさせられる部分もあり終盤には感動すること間違いなしである。
16.「バケモノの子」(映画)
原作・監督・脚本:細田守 制作:スタジオ地図
9歳の少年、蓮は両親がいなくなり親族に養子として迎えられる際に逃げ出し街へ繰り出す。そしてそこで熊徹と呼ばれるバケモノを見つけ、彼を追いかけるうちにバケモノたちが住む世界「渋天街」へ入りこんでしまう。
元の世界へ戻る方法が分からなくなった蓮は街を探索するうちに熊徹を見つけ、ひょんなことから熊徹の弟子になってしまう。熊徹に「九太」と呼ばれるようになった蓮は修行の中で成長していき…
本作は家族というものをテーマにしており、元々家族ではなくましてや同じ種族でもない熊徹と九太が絆を育んでいく過程を丁寧に描いている。作品の中では九太が少年から青年になるまでの長い時間が描かれるのだが、どのパートでも変に省略することや時間の流れを速くするといったことをしないためすんなりと二人の成長を受け入れることができる。
しかし個人的には、九太が人間界に戻り楓と恋愛関係を築く過程は少々蛇足に感じられた。本作ではすでに家族愛というものを描いているため、わざわざ男女の恋愛も盛り込む必要はなかったのではないだろうか。彼女との関係以上に、私は九太と彼の実の父との関係をもっと描いて欲しかったと考える。
17.「Lobotomy Corporation」(ゲーム)
開発元:Project Moon
主人公である管理人Xはアブノーマリティという未知の生物からエネルギーを回収する企業、ロボトミー社で働くこととなった。Xは管理者たちをサポートするAIの「アンジェラ」や各管理チームのリーダーたちと交流を深めながら、エネルギー回収のため部下に指示を出していく。しかし、徐々にロボトミー社の本来の姿が見え始め…
本作は元々ロボトミー社の社員の管理と運営を行うシミュレーションゲームなのだが、その中で描かれる恐ろしい世界観とロボトミー社の謎に迫るストーリーがとにかく魅力的である。物語は基本静止画とテキストで描かれ、シミュレーションゲームを一定数やりこむことで進行していく。メインストーリーの展開にはショッキングな描写もあるのだが、イラストがポップであることから受け入れやすく、その分より衝撃的に真実を理解していくこととなる。
また、本作はメインストーリーだけでなくアブノーマリティという生命体それぞれにも専用のストーリーがテキストのみだが記載されており、そこでも独特な世界観を味わうことができる。メインストーリーとサブストーリーどちらもが魅力的なため、ぜひとも一度やってほしいゲームだ。
18.「Library Of Ruina」(ゲーム)
開発元:Project Moon
治安維持から人殺しまで、依頼を受ければなんでも行う職業「フィクサー」である男性ローランは、気が付くと図書館のような施設に飛ばされていた。その図書館にはアンジェラと呼ばれる女性がおり彼女はこの施設は許可が無ければ侵入できないはずであること、それ故にローランは不安要素であること、ローランは自身の計画を邪魔されないように私の元で働くか殺すかしかないことを告げる。こうしてローランは図書館で働くこととなった。
本作は「Lobotomy Corporation」の続編であり、前作の舞台だったロボトミー社における”事件”の後の外の世界に焦点を当てた物語となっている。物語の舞台が広がったことにより前作の世界観をより詳細に楽しむことができ、新たなる謎や事実が判明するため前作ファンにはたまらない作品と言えるだろう。また今作は章によって様々な人物の視点から物語が展開され、その登場人物によって他の人物の視点では謎だった点が解明するといったこともある。この精巧な物語構成こそ本作最大の魅力と言える。
19.「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」(映画)
原作・脚本:尾田栄一郎 監督:境宗久 制作:東映アニメーション
グランドラインでの航海を続けていたルフィ率いる麦わらの一味は、ある時ルフィたちの故郷であるイーストブルーの島が次々と襲われているという情報が舞いこんで来る。彼らがイーストブルーへ戻ろうとする中で突然現れた伝説の大海賊であるシキに麦わらの一味の一員であるナミを誘拐されてしまう。そしてルフィたちはそのまま、シキの能力で空飛ぶ島に落とされてしまった。
本作は大人気のジャンプ漫画「ONE PIECE」のアニメ映画となっており、映画版「ONE PIECE」作品の中では初めて原作者の尾田氏が脚本を務めている。そのため本編の物語も絡ませつつそこに矛盾や違和感を抱かせないストーリーとなっておりファンは安心して物語に入りこむことができるだろう。加えてエピソードが多く盛り込まれており、戦闘シーンもちゃんと描かれるので満足感も得やすい。
しかしテンポが良い分起承転結があっさりしている部分があり、ストーリーの完成度に着目する人にとっては物足りなく感じる可能性がある。
20.『スイッチを押すとき』(小説)
著者:山田悠介
青少年自殺抑制プロジェクトセンターで監視員をしている南洋平は、ある日四人の少年少女の監視に勤めることとなる。この施設では彼らに押せば死ぬことのできるスイッチを持たせ、監禁していた。多くの子どもたちはこの状況に耐えられずスイッチを用いて自殺していったが、洋平が担当する四人はなんと七年間生き続けていた。洋平が彼らと交流を深める内に、ある感情が芽生えていく。
本作は国側が青少年の自殺を抑制するために施設にいる青少年に自殺を促すという矛盾した世界を舞台に物語が展開している。一見突拍子のない作品世界にも思えるが、序盤の描写が非常に細かく現実味を感じて読み進めることができた。また絶望的な状況に立たされている少年少女だが、その中でも友情を築き一瞬の自由を謳歌する姿は汚い国の姿も描かれている分美しく感動的に読み取れた。
しかし終盤の展開には強引な部分が多くストーリーのこじつけを感じさせる。情景描写が丁寧な分、この物語の展開の強引さは非常にもったいなかった。
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