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新4年 鈴石 RES
春休み課題 11~20

11.『雪と墨 一巻』(マンガ)
著者:Marita
<あらすじ>
 会社員の常盤と、その従兄弟の浅葱。二人は同居しており何気ない日常を過ごしている。そんな二人だったが常盤の誕生日の夜、酔った拍子にお互いが抱える秘密について打ち明けてしまう。

 転生者とタイムトラベラーというSFチックな設定が、日常系の物語に溶け込んでいた。タイムトラベラーは一年間しか、その時代にいることができないという設定が浅葱の告白後すぐ明らかになるため、序盤から二人の別離は見えている。そのため、何気ない日常がとても切なく感じた。
 二人の人物像も一見とてもいい人たちだが、ここまでできた人格者はそうそうおらず、現実感がないので、より二人の積み重ねてきた人生の長さを感じる。常盤は天寿を全うしたことは今までなかったが、それでも前世を覚えていることで、あの人格が形成されていったことがひしひしと伝わってきた。
 また、物語のキーとなるものが「音」というピアノの曲であるのも、転生したり時代を超えたりして外見などが変化しても、耳が聞こえる限り、変わらず残る拠り所のような存在に思えてくる。

12.『雪と墨 二巻』(マンガ)
著者:Marita
<あらすじ>
 浅葱がどのような経緯で常盤のいる時代に訪れたのかが明かされる。また常盤、浅葱、積木の三人で年越しをすることになるが…。

 途中で散髪するシーンが出てきたことで、時間経過が分かりやすく、それゆえに別離の時が迫っている実感がわいてしまい余計に切なくなった。
 また、二人以外のタイムトラベラーや転生者の登場によって、二人時々積木で完結していた世界が広がっていくのも印象に残った。自分が知り得なかった情報を周囲の人から教えてもらうことで、よりタイムトラベラーや転生者という存在の不確実性が強まる結果になったが、そんなグラグラな状態でも大切に日々を積み重ねていく姿が丁寧に描かれていたと感じた。
 転生者についての謎は次巻以降の内容だと思うので、気長に待ちたい。

13.『クジラの子らは砂上に歌う 1~5巻』(マンガ)
<あらすじ>
 砂の海を漂う泥クジラ。そこでは、サイミアと呼ばれる不思議な力を使う「印」と、サイミアを使えない「無印」が共存し穏やかに暮らしていた。外の世界に憧れを持ちつつ日常を送っていたある日、泥クジラの少年チャクロは漂着した船で少女と出会う。

 綺麗な絵柄で残酷な描写が多く、引き込まれる作品だと思った。世界観も作りこまれており、外の世界の情勢に翻弄される泥クジラの人々の姿も悲痛なものだった。
しかし、そうした中でも、「戦いたくない」「傷つけたくない」という意思を持ち続けて、外の人々に友好的に接するスオウのもと、泥クジラの人々が団結していたことから、彼らの優しい人柄が伝わってくるようだった。一方で、みんながやりたがらない汚れ仕事を請け負ってきたであろう団長からは諦観が感じられ、周囲にも人が寄り付かず、スオウと彼の対比も目を引くものがあった。

14.『光が死んだ夏』(マンガ)
著者:モクモクれん
<あらすじ>
ある集落での話。よしきと光は幼馴染だったが、よしきは今隣にいる光は光ではないことに気付く。それでも友人の姿の「なにか」と、その後も日常を送ることに決めたよしきだった。そうした中、集落で不可解な事件が発生する。

 夜に読んだことを後悔するくらい、自分の中では怖く感じられた。一方で、よしきに縋る「なにか」と光らしき「なにか」に縋るよしきという、共依存のような関係性はとても興味深かった。よしきに「なにか」を恐れる心は当然あるが、それ以上に、繊細で複雑な感情のうえに二人の関係が成り立っている点が印象的だった。
また、繊細で複雑な感情をよしきと元の光が持っているのは当たり前のことだが、年齢という概念すらないであろう「なにか」さえも、幼さを含んだ複雑な感情を持っていることも印象的だった。これにより、顔が崩れている描写の時でさえ、「なにか」に人間味を感じることができたのだと思う。

15.『STAYGOLD 1~3巻』(マンガ)
著者:秀良子
<あらすじ>
 中山家は叔父兄弟と甥姪の四人暮らし。血がつながっていたりいなかったりと複雑な家庭だが、平凡な毎日をそれなりに穏やかに送っていた。しかし、甥である駿人はある日、叔父の優士に告白をする。

 複雑な家庭で複雑な感情が入り乱れていた。しかし、ドロドロとした印象はなく、駿人の学校生活や成長にも焦点が当たっていた。むしろリアルにそこが描かれていた分、駿人の成長スピードに怯えに似た感情を抱く優士の気持ちがよく伝わってきて、想いにそうそう応えられないこともよく伝わってきた。
 また、血の繋がらない姉への想いを「家族だから」と蓋をした優士と、「家族だから」という枠組みを飛び越えてくる駿人の対比が痛々しいと感じた。このことが二人の間に横たわり、駿人の成長に優士の理解が追い付くことがない限り、優士は駿人の想いに正面から向き合うことも出来ないのではないかと思う。
 駿人の妹の菊花がとても癒しの存在だった。

16.『霧雨ロマンス 1~40話』(マンガ)
著者:WINSTON
<あらすじ>
 唯人は同じクラスの修二に想いを寄せる。しかし、性格は正反対であり、言葉足らずなこともあり、すれ違ってしまうことが多い二人だが…。

 韓国の生活様式が描かれていて面白かった。
 唯人と修二の、絶妙に言葉が足りずに噛み合ってない関係性がリアルだなと思った。そこから互いに思っていることを打ち明けていくことで相手のことを知る姿からは、恋愛に限らず対人関係において、やはり対話の大切さを感じる。
 また、二人だけの問題に止まらず、双方の母親の存在が物語に影を落とす点からは、毒親をテーマにしている作品であるとも感じられた。特に唯人の母親が顕著であり、今後不安が付きまとう展開になりそうだと思う。

17.『煉獄に笑う 1~10巻』(マンガ)
著者:唐々煙
<あらすじ>
 『曇天に笑う』の300年前の時間軸。戦国時代、石田佐吉は秀吉の命により「髑髏鬼灯」を持ち帰るため、曇神社を訪れる。

 芭恋の近江への愛情と伊賀への愛情とで板挟みになる姿が印象的であり、母である旭と重なった。作中で旭に似ていると言われていたのは阿国の方だったが、こうした姿が重なることによって、むしろ内面の方は芭恋の方が母に似ているのではないかと思わされる。また、佐吉と阿国が良い雰囲気になることで、二人のことは愛していても、どこか疎外感を感じていたであろう芭恋が、伊賀にて居場所を見つけることは必然だったと考える。
 丹波と旭の決別の理由は、お互いに譲れない価値観があったためだが、その価値観の歩み寄りを芭恋と行ったこと、そしてその価値観を認めやってみろと送り出したことは、丹波なりの父親としての接し方だと感じる。価値観の相違を埋めることは家族全員ではできなかったが、父と息子という関係性の中だけでもできたことは、家族という観念が希薄な彼らにとってむずがゆくも良い経験だったのではないかと思った。

18.『D.Gray-man 1~6巻』(マンガ)
著者:星野桂
<あらすじ>
 「機械」「魂」「悲劇」をもとに造られる悪性兵器・AKUMA。AKUMMAを製造することで世界を終焉させようとする千年伯爵に対抗するため、エクソシスト・アレンは戦いに身を投じる。

 アニメを少し見ていたが、マンガは初めて読んだ。久しぶりに紙面で見ても、AKUMAの美しいがおどろおどろしいその姿に圧倒された。
 アレンのエクソシストとして以前に、人としての善悪の価値観で人を救おうとする姿は、正にジャンプ作品の主人公然としていると感じた。しかし、救出に成功したと思われた人物が目の前で殺されたりと、決して人道が勝つ世界ではないことが痛いほど伝わった。
戦いから逃げたくても逃げることを許されなかった登場人物の末路には救いがなく、社会を牛耳る権力者のような人物はまだ登場していないはずなのに、何かからの支配から逃れられない人間の無力さを感じる。

19.『線上の犬 1~2巻』(マンガ)
著者:墨田モト
<あらすじ>
 人と人ならざるものが暮らす世界。その均衡を守る法務省特類種管理局で働く松葉のもとに、相棒として鬼科吸血属(通称・吸血鬼)のネイトがやってくる。彼は「人間になりたい」と願っていた。

 『妖怪人間ベム』を彷彿とさせるとネイトを見て感じた。少しでも人間から見ておかしいと感じる行動をすれば、捕らえられてしまう様子からは、人間優位な世界が見て取れる。人ならざるものとして特殊な力を秘めている彼らが自分たちに害をなさないようにと抑圧し、抑圧される側も面倒を嫌いおとなしくする。不健全な社会だと感じるが、よくありそうな世界観だと思ってしまうのは、現実でも似たような社会が多く存在する、または過去にあったからかと考えさせられた。
 一方で松葉が幼少期、雪女に助けられ、そのお礼を雪女も警戒を解いて受け入れた場面からは、そうした不健全な社会の中でも、温かな触れ合いが可能という希望が見えてホッとした。

20.『ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 1~3巻』(マンガ)
著者:泰三子
<あらすじ>
 新米女性警察官・川合のもとに刑事課から配属された藤が現れる。コンビを組むことになった二人だったが…。

 元現役警察官が描いただけあって、物語の隙間から漏れ出てくる本音が生々しかった。ハードワークをコミカルに描きつつ、時には犯罪の恐怖を、時には被害者を助けることへの情熱を感じさせるストーリーは、とても興味深かった。
また、先輩である藤とコンビを組む川合も、ふてぶてしくなっていくという面での成長と、警察としての成長が丁寧に描写されていた。職務面でも態度でも息の合った行動をする二人の姿を見ていると、周囲の警察仲間の彼女らに対する信頼も苦労も、自分のことのように思えてきた。
2022/04/08(金) 19:06 No.1846 EDIT DEL
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